説明

油圧シリンダの圧力検出構造

【課題】配管構造をコンパクトにすることができる油圧シリンダの圧力検出構造を提供する。
【解決手段】下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けた上部旋回体3と、上部旋回体3に伏仰可能に設けられ、ブーム16、アーム17、バケット18、及びフック23を備えた多関節型のフロント作業機6と、ブーム用油圧シリンダ19、アーム用油圧シリンダ20、作業具用油圧シリンダ21とを備えた吊り荷作業が可能な油圧ショベルに設けられた油圧シリンダの圧力検出構造において、ブーム用油圧シリンダ19のボトム側油圧配管35及びロッド側油圧配管43にそれぞれ接続され、ブーム用油圧シリンダ19の軸方向に向けて分岐したチーズ型継手36,44と、チーズ型継手36,44の分岐側一方にそれぞれ接続され、ブーム用油圧シリンダ19のボトム側及びロッド側の圧力をそれぞれ検出する圧力センサ27,28とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧シリンダの圧力検出構造に係わり、特に、フロント作業機の先端の吊り具で吊り荷作業が行える建設機械に設けられた油圧シリンダの圧力検出構造に関する。
【背景技術】
【0002】
建設機械である油圧ショベルは、掘削作業を行うことを基本とするが、限られた条件(吊り具(=外れ止め付フック)装着、吊り荷の質量が所定の制限以下)において限定的に吊り荷作業(クレーン作業)を行う場合がある。この吊り荷作業を行う油圧ショベルは、例えば、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具、及び吊り具を備えた多関節型のフロント作業機と、ブーム、アーム、及び作業具をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及び作業具油圧シリンダと、アーム角度を検出するアーム角度センサと、ブーム角度を検出するブーム角度センサと、ブーム用油圧シリンダのボトム側油室及びロッド側油室の圧力をそれぞれ検出する圧力センサとを備えている(例えば、特許文献1参照)。そして、吊り荷作業を行う場合、フロント作業機の先端の吊り具で荷を吊り上げ、上部旋回体を旋回させて吊り荷を移動する。このとき、前述の角度センサ及び圧力センサで検出したアーム角度、ブーム角度、ブーム用油圧シリンダのボトム側油室及びロッド側油室の圧力より吊り荷重を算出し、その吊り荷重が制限を越えない範囲で吊り荷作業を行うようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開平7−252091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、上記したブーム用油圧シリンダのボトム側油室及びロッド側油室の圧力をそれぞれ検出する圧力センサは、吊り荷重を正確に算出するため、ブーム用油圧シリンダに近接して設けることが好ましい。そこで従来、ブーム用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の油圧配管を、その使い勝手の良さから、直交軸方向(詳細には、x軸方向に対しy軸方向及びz軸方向)に分岐したブロック型継手でそれぞれ分岐し、ブロック型継手の分岐側一方を圧力センサへと接続し、ブロック型継手の分岐側他方を油圧駆動装置へと接続していた。そのため、ブロック型継手に接続された油圧配管や圧力センサ等をブーム用油圧シリンダの幅寸法に納まるように配置することが難しく、ブーム用油圧シリンダから大幅にはみ出してしまい、吊り荷や周囲障害物などに干渉し損傷する可能性が生じていた。
【0005】
本発明の目的は、配管構造をコンパクトにすることができる油圧シリンダの圧力検出構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具、及び吊り具を備えた多関節型のフロント作業機と、前記ブーム、前記アーム、及び前記作業具をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及び作業具用油圧シリンダとを備えた吊り荷作業が可能な建設機械に設けられた油圧シリンダの圧力検出構造において、前記ブーム用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の油圧配管にそれぞれ接続され、前記ブーム用油圧シリンダの軸方向に向けて分岐したチーズ型継手と、前記チーズ型継手の分岐側一方に接続され、前記ブーム用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の圧力をそれぞれ検出する圧力センサとを備える。
【0007】
本発明においては、チーズ型継手を用いて、ブーム用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の油圧配管をそれぞれブーム用油圧シリンダの軸方向に向けて分岐し、チーズ型継手の分岐側一方に例えば直接接続した圧力センサで、ブーム用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の圧力をそれぞれ検出する。これにより、チーズ型継手に接続された油圧配管及び圧力センサ等をブーム用油圧シリンダの軸方向に配置することができ、配管構造をコンパクトにすることができる。
【0008】
(2)上記(1)において、前記チーズ型継手は、分岐口に前記圧力センサを直接接続する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、油圧シリンダの軸方向に向けて分岐したチーズ型継手を用いることで、配管構造をコンパクトにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図1は、本発明の適用対象となる吊り荷作業が行える小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。なお、以降、油圧ショベルが図1に示す状態にて操作者が運転席に着座した場合における操作者の前側(図1中左側)、後側(図1中右側)、左側(図1中紙面に向かって手前側)、右側(図1中紙面に向かって奥側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
【0012】
図1において、この油圧ショベルは、走行手段としての左・右の無限軌道履帯(クローラ)1L,1R(但し1Lのみ図1に図示)を備えた下部走行体2と、この下部走行体2の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、この上部旋回体3の基礎下部構造をなす旋回フレーム4に垂直ピン(図示せず)を中心にして水平方向に回動可能に取り付けられたスイングポスト5と、このスイングポスト5に上下方向に回動可能に(俯仰可能に)設けられた多関節型のフロント作業機6と、旋回フレーム4上に設けられたいわゆるキャノピータイプの運転室7と、旋回フレーム4上の運転室7以外の大部分を覆う上部カバー8とを備えている。
【0013】
下部走行体2は、略H字形状のトラックフレーム9と、このトラックフレーム9の左・右両側に回転自在に支持された駆動輪10L,10R(但し10Lのみ図1に図示)と、駆動輪10L,10Rをそれぞれ駆動する左・右走行用油圧モータ11L,11R(但し11Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9の左・右両側に回転自在に支持され、履帯1L,1Rを介し駆動輪10L,10Rの駆動力でそれぞれ回転される従動輪(アイドラ)12L,12R(但し12Lのみ図1に図示)と、トラックフレーム9に上下動可能に設けられ、ブレード用油圧シリンダ(図示せず)により上下動する排土用のブレード13とを備えている。また下部走行体2の中央部には旋回台軸受(旋回輪)14が配置され、この旋回輪14の中心近傍に、下部走行体2に対し旋回フレーム4を旋回させる旋回用油圧モータ(図示せず)が内蔵されている。
【0014】
スイングポスト5は、垂直ピン(図示せず)を介し旋回フレーム4に対し水平に回動可能となっている。またスイングポスト5は、旋回フレーム4に設けられたスイング用油圧シリンダ15に、連結ピン(図示せず)を介して連結されており、スイング用油圧シリンダ15の伸縮でスイングポスト5全体が鉛直方向の軸心まわりに回動することによって、フロント作業機6が左・右にスイングするようになっている。
【0015】
フロント作業機6は、ブーム16と、ブーム16に回動可能に結合されたアーム17と、アーム17に回動可能に結合されたバケット(作業具)18とを備えている。そして、ブーム16、アーム17、及びバケット18は、それぞれブーム用油圧シリンダ19、アーム用油圧シリンダ20、及び作業具用油圧シリンダ21により動作する。また、アーム17の先端部付近には、後述する吊り荷作業時に吊り荷22を吊るフック(吊り具)23が設けられている。但し通常、吊り荷作業時には、作業具用油圧シリンダ21は駆動しない。また、ブーム用油圧シリンダ19及びアーム用油圧シリンダ20には、油圧配管が万一破損した場合でも圧油の流出を防止するための配管破断制御弁(ホースラプチャバルブ)24がそれぞれ設けられている。
【0016】
また、ブーム16の回動基部には、旋回フレーム4に対するブーム16の回動角度を検出するブーム角度センサ25が取り付けられ、アーム17の回動基部には、ブーム16に対するアーム17の回動角度を検出するアーム角度センサ26が取り付けられている。また、上記ブーム用油圧シリンダ19のボトム側油室及びロッド側油室の圧力をそれぞれ検出する圧力センサ27,28(後述の図2及び図3参照)が取り付けられている。
【0017】
そして、図示しない制御装置は、それら角度センサ25,26及び圧力センサ27,28で検出したブーム16及びアーム17の回動角度、ブーム用油圧シリンダ19のボトム側油室及びロッド側油室の圧力を入力して所定の演算処理を行い(詳細には、ボトム側油室及びロッド側油室の圧力からブーム用油圧シリンダ19の保持力モーメントを算出し、ブーム角度及びアーム角度等からフロント作業機6のモーメント及び吊り荷22位置を算出する。そして、前記保持力モーメントとフロント作業機6のモーメントとの差が吊り荷22のモーメントとなり、このモーメントにより)吊り荷重Wを算出するようになっている。
【0018】
運転室7は、上記した旋回フレーム4上の左側に設けられており、操作者が着
座する座席(運転席)29と、この座席29の上方に設けられたルーフ30と、このルーフ30を支持する支柱31とを有している。
【0019】
座席29より前方には、左・右走行用油圧モータ11L,11Rをそれぞれ駆動し油圧ショベルの前進又は後進走行等をさせるための手でも足でも操作可能な左・右走行用操作レバー32L,32R(但し32Lのみ図1に図示)とを備えている。また、座席29の左側には、左側又は右側に操作することで旋回用油圧モータを駆動し上部旋回体3を左側又は右側に旋回させるとともに、前側又は後側に操作することでアーム用油圧シリンダ20を駆動しアーム17をダンプ又はクラウドさせる十字操作式の旋回・アーム用手動操作レバー33Lを備えた油圧パイロット方式の操作レバー装置(図示せず)を備えている。また、座席29の右側には、左側又は右側に操作することで作業具用油圧シリンダ21を駆動しバケット18をクラウド又はダンプさせるとともに、前側又は後側に操作することでブーム用油圧シリンダ19を駆動しブーム16を下げ又は上げる十字操作式のバケット・ブーム用手動操作レバー33R(図示せず)を備えた油圧パイロット方式の操作レバー装置(図示せず)と、各種表示(吊り荷22位置、吊り荷22の定格荷重Wm、吊り荷重W等の表示)を行う表示装置34とを備えている。
【0020】
上部カバー8は、その内部詳細は図示しないが、エンジン、このエンジンに駆動される油圧ポンプ、及び油圧ポンプの圧油源となる作動油タンク等の機器を収納している。
【0021】
以上説明した構成において、左・右無限軌道履帯1L,1R、上部旋回体3、スイングポスト5、ブレード13、ブーム16、アーム17、及びバケット18は、この油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置により駆動される被駆動部材を構成している。油圧駆動装置は、詳細は図示しないが、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、操作レバー33L又は33Rの操作に応じて操作パイロット圧をそれぞれ生成する操作レバー装置と、これら操作レバー装置からの操作パイロット圧が入力され、油圧ポンプから油圧アクチュエータ(上記左・右走行用油圧モータ11L,11R、上記ブレード用油圧シリンダ、上記スイング用油圧シリンダ15、上記旋回用油圧モータ、上記ブーム用油圧シリンダ、上記アーム用油圧シリンダ、上記バケット用油圧シリンダ)に供給される圧油の流量をそれぞれ制御する油圧パイロット式のコントロールバルブ等で構成されている。
【0022】
次に、本発明の要部であるブーム用油圧シリンダ19における上記圧力センサ27,28の取付構造について説明する。
【0023】
図2は、図1中II部の部分拡大側面図で、本実施形態による圧力センサ27,28の取付構造を表しており、図3は、図2中矢印III方向から見た矢視側面図である。なお、これら図2及び図3において、ブーム用油圧シリンダ19に接続され圧力センサ27,28を含む配管構造は、ブーム用油圧シリンダ19の左側面側(図2中紙面に向かって手前側、図3中右側)に配設されている。
【0024】
図2及び図3において、ブーム用油圧シリンダ19のボトム側油室に開口する給排ポート19aには、ボトム側油圧配管35を介しチーズ型継手36が接続されている。チーズ型継手36は、ボトム側油圧配管35を例えばブーム用油圧シリンダ19の幅方向(図2中ほぼ左方向)から接続し、ブーム用油圧シリンダ19の軸方向(図2及び図3中ほぼ上下方向)に分岐した構造となっている。そして、チーズ型継手36の分岐側一方(図2及び図3中ほぼ下側)である分岐口36aには、ブーム用油圧シリンダ19のボトム側油室の圧力を検出する圧力センサ27が直接接続され、チーズ型継手36の分岐側他方(図2及び図3中ほぼ上側)である分岐口36bには、ストレート継手(アダプタ)37を介し上記配管破断制御弁24が接続されている。
【0025】
配管破断制御弁24は、この種のものとして公知のものであり、例えば、前述したようにブーム用油圧シリンダ19へと接続される入出力ポート24aと、上記油圧駆動装置へと接続される入出力ポート24bと、上記手動操作レバー33Rの前後方向の操作に応じて生成した操作パイロット圧が油圧配管38等を介し導入されるパイロットポート24cと、油圧配管39等を介し上記作動油タンクへと接続されるドレンポート24dとを有する。そして、配管破断制御弁24は、パイロットポート24cに導入された操作パイロット圧に応じて、入出力ポート24a,24b間の流路(図示せず)を遮断状態及び連通状態に切り換えるようになっている。
【0026】
そして、配管破断制御弁24は、図示のように、ブーム用油圧シリンダ19からのはみ出し量が少なくなるように、ブラケット40を介しブーム用油圧シリンダ19のほぼ左側面側に取り付けられている(なお、実際には配管破断制御弁24を覆うための保護カバーも取り付けられるが、便宜上図示していない)。このとき、配管破断制御弁24の入出力ポート24a、パイロットポート24c、ドレンポート24dはブーム用油圧シリンダ19の軸方向(図2中ほぼ上・下方向)に向けられ、入出力ポート24bはブーム用油圧シリンダ19の幅方向(図2中ほぼ左方向)に向けられている。そして、配管破断制御弁24の入出力ポート24bは、エルボ継手41及び油圧配管42等を介し油圧駆動装置へと接続されている。
【0027】
一方、ブーム用油圧シリンダ19のロッド側油室に開口する給排ポート19bには、ロッド側油圧配管43を介しチーズ型継手44が接続されている。チーズ型継手44は、ロッド側油圧配管43をブーム用油圧シリンダ19の幅方向(図3中ほぼ左方向)から接続し、ブーム用油圧シリンダ19の軸方向に分岐した構造となっている。そして、チーズ型継手44の分岐側一方(図2及び図3中ほぼ下方向)である分岐口44aには、ブーム用油圧シリンダ19のロッド側油室の圧力を検出する圧力センサ28が直接接続され、チーズ型継手44の分岐側他方(図2及び図3中ほぼ上方向)である分岐口44bは、油圧配管45等を介し油圧駆動装置へと接続されている。
【0028】
次に、本実施形態の油圧シリンダの圧力検出構造が適用された油圧ショベルの動作を説明する。
【0029】
操作者が油圧ショベルのブーム16を上下動作させるために手動操作レバー33Rを前後方向に操作すると、これに応じて生成した操作パイロット圧が操作レバー装置からコントロールバルブに入力され、コントロールバルブは油圧ポンプからブーム用油圧シリンダ19への圧油の流量を制御し、これによってブーム用油圧シリンダ19が伸縮駆動しブーム16が上下に動作する。このとき、例えば操作者が吊り荷作業を行うことを意図した場合には、フロント作業機6のフック23で吊り下げた吊り荷22が運転室7側に振られ、ブーム用油圧シリンダ19の前方側に近づく可能性がある。また、例えば操作者が掘削作業を行うことを意図した場合には、ブーム用油圧シリンダ19の前方側が周囲障害物(例えば土砂等)に近づく可能性がある。
【0030】
そこで本実施形態においては、ブーム用油圧シリンダ19に接続された配管構造をブーム用油圧シリンダ19の左側面側に配設するとともに、チーズ型継手36,44を用いて、ブーム用油圧シリンダ19のボトム側油圧配管35及びロッド側油圧配管43をそれぞれブーム用油圧シリンダ19の軸方向に向けて分岐し、チーズ型継手36,44の分岐側一方にそれぞれ直接接続した圧力センサ27,28で、ブーム用油圧シリンダ19のボトム側油室及びロッド側油室の圧力をそれぞれ検出する。これにより、チーズ型継手36,44に接続された継手37、油圧配管45、及び圧力センサ27,28等をブーム用油圧シリンダ19の軸方向に配置することができ、配管構造をコンパクトにすることができる。したがって、吊り荷22や周囲障害物に干渉するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の油圧シリンダの圧力検出構造の適用対象である小型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
【図2】図1中II部の部分拡大側面図であり、本発明の油圧シリンダの圧力検出構造の一実施形態を表す。
【図3】図2中矢印III方向から見た矢視側面図である。
【符号の説明】
【0032】
2 下部走行体
3 上部旋回体
6 フロント作業機
16 ブーム
17 アーム
18 バケット(作業具)
19 ブーム用油圧シリンダ
20 アーム用油圧シリンダ
21 作業具用油圧シリンダ
23 フック(吊り具)
27 圧力センサ
28 圧力センサ
35 ボトム側油圧配管
36 チーズ型継手
43 ロッド側油圧配管
44 チーズ型継手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体と、この下部走行体上に旋回可能に設けた上部旋回体と、この上部旋回体に伏仰可能に設けられ、ブーム、アーム、作業具、及び吊り具を備えた多関節型のフロント作業機と、前記ブーム、前記アーム、及び前記作業具をそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及び作業具用油圧シリンダとを備えた吊り荷作業が可能な建設機械に設けられた油圧シリンダの圧力検出構造において、
前記ブーム用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の油圧配管にそれぞれ接続され、前記ブーム用油圧シリンダの軸方向に向けて分岐したチーズ型継手と、
前記チーズ型継手の分岐側一方に接続され、前記ブーム用油圧シリンダのボトム側及びロッド側の圧力をそれぞれ検出する圧力センサとを備えたことを特徴とする油圧シリンダの圧力検出構造。
【請求項2】
請求項1記載の油圧シリンダの圧力検出構造において、前記チーズ型継手は、分岐口に前記圧力センサを直接接続したことを特徴とする油圧シリンダの圧力検出構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−28744(P2006−28744A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−204582(P2004−204582)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】