説明

波形表示回路

【課題】波形を表示するためのデータをVRAMに高速に書き込むことを目的とする。
【解決手段】本発明の波形表示回路1は、時間軸上の波形の値として最小値と最大値とを有する波形データを入力して、時間軸の座標と波形の値の座標とを入れ替える波形データ変換部2と、カラムアドレスとロウアドレスとを有し、波形データ変換部2により入れ替えられた波形の値をカラムアドレスの方向にバーストライトするVRAM5と、VRAM5に記憶された波形の画像データを90度回転する演算を行う画像データ行列変換部6と、を備えている。時間軸と波形の値の軸とを入れ替える変換を行うことで、VRAM5に複数のデータをバーストライトすることができ、波形表示を高速化できる。また、画像データ行列変換部6により90度回転させることで、元の波形にして表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、波形を表示する波形表示回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
時間軸上で変化する電圧や電流等の波形を観測するために波形表示回路が用いられる。波形表示回路にはオシロスコープ等が測定した電圧や電流等の値が経時的に入力される。そして、電圧や電流等の波形を画像データとしてVRAMに記憶する。VRAMに記憶された画像データは適宜の表示装置(例えば、ディスプレイ等)に表示される。VRAMに記憶された波形の画像データを表示する技術の一例が特許文献1に開示されている。
【0003】
図4は従来の波形表示回路の一例を示している。波形表示回路101は波形データ変換部102と画像データ書き込み制御部103とVRAMアービタ104とVRAM105と画像データ読み出し制御部106とを備えて構成している。
【0004】
波形データ変換部102は外部のオシロスコープ等から波形データを入力する。波形データは時間軸上における波形の値であり、各時間において最小値と最大値とを有している。図5は波形データの一例を示しており、X軸方向が時間軸、Y軸方向が波形の値を示している。時間「0」に対して波形データは最小値と最大値とを有しており、時間「1」に対して波形データは最小値と最大値とを有している。
【0005】
波形データ変換部102は各時間において波形データの最小値と最大値との間を結んで補間ラインを形成する。従って、各時間においてY軸方向の補間ラインが形成される。各時間の補間ラインを形成することで、波形が描画される。この描画された波形は画像データとして生成される。このとき、波形データ変換部102は描画した波形に色を付して画像データを生成する。
【0006】
画像データ書き込み制御部103は、VRAMアービタ104を介して、波形データ変換部102が生成した画像データをVRAM105に書き込む。VRAM105はDDRメモリであり、カラムアドレスとロウアドレスとを有して構成している。カラムアドレスは図5のX軸方向に対応しており、ロウアドレスはY軸方向に対応している。カラムアドレスとロウアドレスとにより指定される記憶領域に画像データが書き込まれる。
【0007】
VRAM105に書き込まれた画像データは、VRAMアービタ104を介して画像データ読み出し制御部106により読み出される。そして、読み出された画像データが適宜の表示装置(ディスプレイ等)に表示される。
【0008】
図6a)はVRAM105に書き込まれる画像データ、図6b)はVRAM105から読み出される画像データを示している。画像データは、時間軸の各時間において最小値から最大値まで補間ラインを形成して描画した波形のデータになる。
【0009】
VRAM105のカラムアドレスは波形データの時間軸(X軸)を示しており、ロウアドレスは時間ごとに入力する波形の値(最小値から最大値までの補間ライン)を示している。従って、カラムアドレスのゼロ番から順番にロウアドレス方向に補間ラインが形成されて画像データが構成される。
【0010】
一方、VRAM105はDDRメモリであり、カラムアドレス方向に複数のデータを一括して読み書きするバーストアクセスを行うことができる。これにより、読み出し速度および書き込み速度を高速化することができる。従って、図6a)のようにVRAM105に画像データを書き込むとき、同図b)のようにVRAM105から画像データを読み出すときには、カラムアドレス方向にバーストライト、バーストリードを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2011−85408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前述したように、波形データは時間ごとの波形の値(最小値から最大値)であり、時間ごとに波形の値が取得される。従って、最初に「0」番目の波形の値が取得されて補間ラインが形成され、次に「1」番目の波形の値が取得されて補間ラインが形成される。
【0013】
一方、VRAM105はDDRメモリであることから、バーストアクセスを行うようになっているが、その方向はロウアドレス方向ではなくカラムアドレス方向になっている。よって、画像データ書き込み制御部103が画像データをVRAM105に書き込むときにはカラムアドレス方向にバーストライトを行うが、波形データは時間ごとに取得されるため、バーストライトを行うときの不要なカラムアドレスにはマスクをして画像データの書き込みを行う。
【0014】
図7はその状態を示しており、カラムアドレス方向に4カラム分のバーストライトを行うようにしている。最初に取得される波形データに基づいて、カラムアドレスの「0」番のみに画像データが書き込まれるようにする。つまり、カラムアドレスの「1」番〜「3」番までにはデータが書き込まれないようにマスクをして、「0」番のカラムアドレスに画像データが書き込まれるようにする。
【0015】
これにより、カラムアドレス「0」番について、ロウアドレス方向に「0」番から順番に最後のロウアドレス「n(nは整数)」番まで画像データ(補間ライン)が書き込まれていく。以降、カラムアドレス「1」番、「2」番、「3」番の補間ラインを書き込んでいくときには、他のカラムアドレスにデータが書き込まれないようにマスクをする。この処理を繰り返すことで、画像データがVRAM105に記憶される。
【0016】
VRAM105はバーストアクセスを行うことにより、複数のデータを一括して読み書きできるものであるが、バーストアクセスの方向はカラムアドレス方向(つまり、時間軸方向)になっている。波形データは時間ごとに順次入力するため、時間軸方向にはバーストライトを行うことはできない。このために、VRAM105に画像データを記憶するときには他のカラムアドレスをマスクする。
【0017】
従って、VRAM105はバーストライトを行うことで、書き込み速度の高速化を図ることができるが、バーストライトの方向がカラムアドレス方向(時間軸方向)となっているため、書き込みを行う時間以外のカラムアドレスをマスクして書き込みを行わなければならない。このために、同じアドレスに無駄なアクセスが発生する。従って、バーストライトによる高速化の効果を得ることができなくなり、全体の処理速度が低速化する。
【0018】
そこで、本発明は、波形を表示するためのデータをVRAMに高速に書き込むことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
以上の課題を解決するため、本発明の波形表示回路は、時間軸上の波形の値として最小値と最大値とを有する波形データを入力して、前記時間軸の座標と前記波形の値の座標とを入れ替える変換部と、カラムアドレスとロウアドレスとを有し、前記変換部により入れ替えられた前記波形の値を前記カラムアドレスの方向にバーストライトする記憶部と、この記憶部に記憶された前記波形の画像データを90度回転する演算を行う演算部と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この波形表示回路によれば、変換部により時間軸と波形の値との座標が入れ替えられている。これにより、記憶部のカラムアドレス方向と波形の値の軸とを一致させることができ、バーストライトを行うことができる。従って、高速に記憶部に画像データを記憶させることができる。そして、記憶部に記憶されている画像データを演算部により90度回転させることで、元の波形に戻して表示することができる。
【0021】
また、前記演算部は、前記カラムアドレスの方向に記憶されている前記記憶部のデータをバーストリードできる個数分を読み出して、90度回転する演算を行うことを特徴とする。
【0022】
演算部が1回に演算を行うことができるデータの個数と記憶部から1回のバーストリードで読み出せるデータの個数とを一致させる。これにより、無駄なリードをなくすことができ、処理の高速化を図ることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、時間軸と波形の値の軸とを入れ替える変換を行うことで、記憶部のカラムアドレス方向に複数のデータをバーストライトすることができる。これにより、記憶部に記憶する時間を短縮化でき、波形表示を高速化できる。また、演算部により90度回転させることで、元の波形にして表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施形態の波形表示回路の構成図である。
【図2】波形データの変換およびVRAMに対するアクセスを説明する図である。
【図3】行列演算の一例を説明した図である。
【図4】従来の波形表示回路の構成図である。
【図5】波形データを説明する図である。
【図6】従来のVRAMに対するアクセスを説明する図である。
【図7】VRAMに対する画像データの書き込みの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の波形表示回路1を示している。波形表示回路1はグラフィックコントローラであり、オシロスコープ等の測定器から出力される波形のデータ(波形データ)を図示しない表示装置(ディスプレイ等)に表示する。
【0026】
波形表示回路1は波形データ変換部2と画像データ書き込み制御部3とVRAMアービタ4とVRAM5と画像データ行列変換部6と画像データ読み出し制御部7とを備えて構成している。波形データ変換部2は外部のオシロスコープ等の測定器から出力される波形データを入力して、画像データに変換する変換部である。波形データは時間軸上の電流や電圧等の値を示しており、1つの時間に最小値と最大値とを有している。
【0027】
波形データとしては、水平軸(X軸)が時間軸方向になり、垂直軸(Y軸)が波形の値(最小値から最大値)になる。波形データ変換部2はX軸の座標とY軸の座標とを入れ替える座標変換を行う。従って、Y軸方向が時間軸方向になり、X軸方向が波形の値となる。
【0028】
そして、波形データ変換部2はX軸方向の波形の値の最小値から最大値までを直線で結ぶことにより、補間ラインを形成する。この補間ラインは、電流や電圧等の値の最小値から最大値までの区間を示している。時間軸(Y軸)方向に順次補間ラインを形成することで、1つの波形が描画される。この波形としては、例えば図5に示す波形がある。
【0029】
波形データ変換部2は補間ラインを形成するときには、当該補間ラインに色彩を付している。表示される波形は1つとは限らず、複数の波形を表示する場合がある。例えば、オシロスコープの異なるチャネルで測定した波形を同時に表示するとき、或いは異なるタイミングで測定した波形を同時に表示するときには、各波形に異なる色彩を付するようにする。これにより、視覚的にそれぞれの波形を認識することができる。
【0030】
波形データ変換部2は時間順に波形データを入力して、補間ラインを形成する。これにより、波形データが画像データになる。画像データ書き込み制御部3はこの画像データをVRAM5に記憶させる。画像データの書き込みにはVRAMアービタ4を介して行う。
【0031】
VRAM5はカラムアドレスとロウアドレスとにより指定される記憶領域にデータが記憶される記憶部である。例えば、VRAM5はDDRメモリを適用することができる。カラムアドレスはX軸に対応しており、ロウアドレスはY軸に対応している。VRAM5はカラムアドレス方向にバーストアクセスを行うことができる。これにより、カラムアドレス方向に複数のデータを一括して読み書きすることができる。
【0032】
画像データ行列変換部6はVRAMアービタ4によりVRAM5から読み出された画像データのX軸の座標とY軸の座標とを入れ替える行列演算を行う演算部である。画像データ行列変換部6が行列演算を行った結果はVRAMアービタ4により再びVRAM5に記憶される。
【0033】
画像データ読み出し制御部7はVRAM5に記憶されている画像データの読み出しを行う。読み出しを行うのは、画像データ行列変換部6により行列演算が施された後の画像データになる。そして、読み出した画像データを適宜の表示手段(ディスプレイ等)に出力する。これにより、表示手段に画像データが表示される。
【0034】
以上が構成である。次に、動作について説明する。オシロスコープ等の測定器は測定した電流や電圧等の時間軸上の値を波形データとして出力する。この波形データは波形表示回路1に入力される。測定器からは経時的に波形の値(電流や電圧等)が出力されるため、波形表示回路1は時間ごとに波形データを入力する。
【0035】
波形データ変換部2には順次波形データが入力される。波形データはX軸が時間軸、Y軸が波形の値(最小値から最大値)であり、波形データ変換部2はX軸の座標とY軸の座標とを入れ替える。これにより、時間軸がY軸になり、波形の値がX軸になる。つまり、波形データを90度回転させた形になる。
【0036】
波形データ変換部2はX軸方向の波形の最小値から最大値まで直線を結ぶことで、補間ラインを形成する。そして、この補間ラインに色彩を付する。これにより、画像データが描画される。ただし、この画像データは時間軸(Y軸)の1点における画像データになる。
【0037】
波形データ変換部2には順次波形データが入力される。波形データ変換部2は順次入力される波形データのX軸の座標とY軸の座標とを入れ替えて、X軸方向に補間ラインを形成する。この処理を全ての波形データについて行うことで、1つの波形が描画される。
【0038】
画像データ書き込み制御部3は波形データ変換部2が波形データから変換した画像データをVRAM5に書き込む。画像データの書き込みはVRAMアービタ4を介して行う。VRAM5はX軸方向にカラムアドレス、Y軸方向にロウアドレスになっており、カラムアドレス方向(つまり、X軸方向)に複数のデータを一括して読み書きできるバーストアクセスを行う。
【0039】
ここでは、X軸方向に4アドレス分のデータを一括して書き込むバーストライトを行うものとする。図2a)は画像データをVRAM5に書き込むときの順序を示している。波形データ変換部2により、X軸の座標とY軸の座標とが入れ替えられていえるため、X軸方向に補間ラインが形成された画像データが画像データ書き込み制御部3に入力される。
【0040】
最初に、Y軸(時間軸)方向のロウアドレス「0」番について、X軸(カラムアドレス)方向に「0」番から「3」番までのデータのバーストライトを行う。次に、X軸方向に「4」番から「7」番までのバーストライトを行う。ここでは、VRAM5はロウアドレス方向に16(0〜15)、カラムアドレス方向に16(0〜15)のアドレスを有しているとする。よって、4回のバーストライトを行うことで、最初の時間「0」番の画像データがVRAM5に書き込まれる。この中に、補間ラインが含まれている。
【0041】
バーストライトを行うカラムアドレス方向(X軸方向)は波形の値を示す軸の方向になっている。最初の時間「0」番の波形データは一時に取得できるため、マスクをすることなく、バーストライトをすることができる。同様に、Y軸における次の時間の「1」番について、カラムアドレス方向に4回のバーストライトを行う。これにより、次の時間「1」番の画像データがVRAM5に書き込まれる。以降、同様のバーストライトをロウアドレス方向の「15」番目まで行う。これにより、VRAM5には1つの波形が描画された波形データが記憶される。
【0042】
ただし、この波形は図2a)に示すように、時間軸がY軸、波形の値がX軸となっており、波形が90度回転したものになっている。従って、このままではディスプレイ等の表示装置に表示することができない。そこで、画像データ行列変換部6がVRAM5に記憶されている画像データを90度回転させる行列演算を行う。
【0043】
まず、VRAMアービタ4はロウアドレスの「0」番について、カラムアドレスの「0」番から「3」番までのデータを一括して読み出す。これはバーストリードになる。次に、「4」番から「7」番までのデータをバーストリードし、合計4回のバーストリードを行う。
【0044】
そして、ロウアドレスの「1」番について、同様に4回のバーストリードを行う。この処理を繰り返し、最終的にロウアドレスの「15」番まで、4回のバーストリードを行う。その状況を図2b)に示している。
【0045】
従って、VRAMアービタ4から1回のバーストリードごとに4つのデータが画像データ行列変換部6に出力される。画像データ行列変換部6は、カラムアドレス方向にバーストリードされた4つのデータをロウアドレス方向に並び替える行列演算を行う。これにより、最初に読み出されたロウアドレスの「0」番のカラムアドレスの「0」番から「3」番までのデータが、カラムアドレスの「0」番のロウアドレスの「0」番から「3」番までに並び替えられる。つまり、バーストリードされた4つのデータの並び方向がカラムアドレス方向からロウアドレス方向に90度回転される。
【0046】
図3はその状態を示している。D0[0]はロウアドレス「0」番、カラムアドレス「0」番のデータを示しており、D0[1]はロウアドレス「1」番、カラムアドレス「0」番のデータを示している。従って、D0[0]〜D0[3]までのバーストリードされたカラムアドレス方向の4つのデータがロウアドレス方向に並び替えられている。
【0047】
ロウアドレス「1」番についてバーストリードされた4つのデータも同様にロウアドレス方向に並び替えられている。以上のように、VRAM5からカラムアドレス方向にバーストリードされた4つのデータはロウアドレス方向に並び替えられる。
【0048】
このために、画像データ行列変換部6にはレジスタを設けるようにしている。VRAM5からバーストリードされた4つのデータをレジスタに格納して、その順序を並び替えることにより、行列演算の機能を果たすことができる。従って、カラムアドレス方向に並んでいる4つのデータをロウアドレス方向に並び替える行列演算は1クロックで実現することができる。
【0049】
画像データ行列変換部6が行列演算した結果の画像データはVRAMアービタ4によりVRAM5に書き込まれる。VRAM5からバーストリードされると共に、画像データ行列変換部6が行列演算した結果がVRAM5に書き込まれる。よって、順次行列演算がされて、並び方向が変換された結果がVRAM5に書き込まれる。
【0050】
図2c)は画像データ行列変換部6により変換された結果をVRAM5に記憶したときの状態を示している。このように、行列演算を行うことで、画像データの波形を90度回転させることができ、時間軸をX軸、波形の値をY軸として波形が描画されたものとなる。
【0051】
画像データ読み出し制御部7はVRAM5に記憶されている画像データを読み出して、ディスプレイ等の表示装置に出力する。そして、表示装置が画像データを表示する。このときの画像データは時間軸をX軸、波形の値をY軸とした元の波形として表示される。
【0052】
従って、波形データ変換部2で波形データのX軸の座標とY軸の座標とを入れ替えることで、VRAM5のカラムアドレスの方向と波形の値の方向とを一致させることができる。これにより、波形の値(最小値から最大値の補間ライン)をカラムアドレス方向にバーストライトすることができる。このバーストライトした分だけ波形表示の高速化を図ることができる。
【0053】
バーストライトの効果を最大限に得るために、VRAM5に記憶される波形が90度回転するが、画像データ行列変換部6により行列演算を行うことで、波形を90度回転して元に戻すことができる。これにより、VRAM5に記憶される画像データをそのまま表示することができる。
【0054】
以上において、画像データ行列変換部6が1回に変換を行うデータの個数は、VRAM5からバーストリードにより読み出されるデータの個数と一致させることが望ましい。1回に変換を行うデータの個数がバーストリードのデータの個数と異なると、VRAM5からの無駄なリードを生じるためである。一致させることで、無駄なリードを生じることなく、効率的に変換を行うことができる。これにより、処理の高速化を図ることができる。
【0055】
また、前述した例では、VRAM5にバーストアクセスするときには、4つのデータに一括してアクセスするようにしている。勿論、VRAM5の仕様によっては、2つ、3つ或いは5つ以上のデータに一括してバーストアクセスするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 波形表示回路
2 波形データ変換部
3 画像データ書き込み制御部
4 VRAMアービタ
5 VRAM
6 画像データ行列変換部
7 画像データ読み出し制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時間軸上の波形の値として最小値と最大値とを有する波形データを入力して、前記時間軸の座標と前記波形の値の座標とを入れ替える変換部と、
カラムアドレスとロウアドレスとを有し、前記変換部により入れ替えられた前記波形の値を前記カラムアドレスの方向にバーストライトする記憶部と、
この記憶部に記憶された前記波形の画像データを90度回転する演算を行う演算部と、
を備えたことを特徴とする波形表示回路。
【請求項2】
前記演算部は、前記カラムアドレスの方向に記憶されている前記記憶部のデータをバーストリードできる個数分を読み出して、90度回転する演算を行うこと
を特徴とする請求項1記載の波形表示回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−40860(P2013−40860A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178342(P2011−178342)
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)