説明

洗濯機

【課題】脚装置のダンパー作用を大きくして洗濯機筐体の共振振動を低減し、低振動と低騒音を実現すること。
【解決手段】洗濯機外枠30に設けられた弾性体32により支持された外槽33と、外槽33内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽34と、洗濯兼脱水槽34を回転させる駆動手段35と、洗濯機外枠30の底部に設けられ洗濯機外枠30の振動を遮断する脚41とを備え、脚41と洗濯機外枠30の振動を抑える減衰手段42を連結体43で接続したものであり、これによって、洗濯機外枠30の共振は減衰手段42により確実に低減され、また、洗濯機外枠30の設置床に対する振動伝達率も小さくなるので、設置床の低振動化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した外槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水(更に乾燥まで行う場合もある)を行う洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の洗濯機は、ゴムなどの緩衝性材料により形成した有底円筒体の円筒内部に、開口部に蓋体を用いて高粘度のオイルを気密に封入し、上記蓋体の背面に洗濯機の筐体底面に固着するための係合爪を1ないし複数設けた構成とした脚装置により、脱水振動を低減していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図12は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の脚装置の構成を示すものである。図12に示すように、脚装置10は、ゴムなどの緩衝性材料により形成した有底円筒体11の円筒内部に高粘度のオイル12を充填して開口部を蓋体13を用いて気密に封止してあり、14は洗濯機の筐体底面(図示せず)に装着するための係止爪である。このように構成した脚装置10は、洗濯機の設置面がコンクリートのような硬質床面、または軟質な木質床面に拘わらず、オイル12のダンパー作用によって、一般の洗濯機に固有の振動数である8Hzないし10Hzが、洗濯機の定常回転数の750ないし900r/min、すなわち12.5ないし15Hzより小さくなり、共振が起こらず振動の増大が発生しないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3−133497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、オイル12が気密に充填されているため洗濯機筐体の振動によるオイル12の流動は小さく、大きなダンパー作用は得られず、共振時の洗濯機筐体の振動を低減できないという問題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、脚装置のダンパー作用を大きくして洗濯機筐体の共振振動を低減し、低振動と低騒音を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯機外枠に設けられた弾性体により支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記洗濯機外枠の底部に設けられ前記洗濯機外枠の振動を遮断する脚を備え、前記脚と前記洗濯機外枠の振動を抑える減衰手段を連結体で接続したものである。
【0008】
これによって、洗濯機外枠の共振は減衰手段により確実に低減される。また、洗濯機外枠の設置床に対する振動伝達率も小さくなるので、設置床の低振動化を図ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の洗濯機は、脚の振動に連動して減衰手段を作用させることで、洗濯機外枠の共
振を低減し、かつ設置床への振動伝達を小さくして設置床の振動も低減して、低振動と低騒音を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1における洗濯機の縦断面図
【図2】同洗濯機の脚部の断面図
【図3】本発明の実施の形態2における洗濯機の脚部の断面図
【図4】同洗濯機の脚部の断面図
【図5】同洗濯機の脚部の断面図
【図6】本発明の実施の形態3における洗濯機の脚部の断面図
【図7】本発明の実施の形態4における洗濯機の脚部の断面図
【図8】同洗濯機の脚部の断面図
【図9】本発明の実施の形態5における洗濯機の脚部の断面図
【図10】同洗濯機の脚部の断面図
【図11】本発明の実施の形態6における洗濯機の脚部の断面図
【図12】従来の洗濯機の脚部の断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は洗濯機外枠に設けられた弾性体により支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記洗濯機外枠の底部に設けられ前記洗濯機外枠の振動を遮断する脚とを備え、前記脚と前記洗濯機外枠の振動を抑える減衰手段を連結体で接続することにより、洗濯機外枠の共振は減衰手段により確実に低減される。また、洗濯機外枠の設置床に対する振動伝達率も小さくなるので、設置床の低振動化を図ることができる。
【0012】
第2の発明は、特に、第1の発明の減衰手段を可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の一端を前記撹拌部に挿入し、他の端は脚の内部に挿入したことにより、脚の振動は連結体を介して確実に減衰手段に伝えることになり、洗濯機外枠の共振は効率よく低減される。また、洗濯機外枠の設置床に対する振動伝達率も確実に小さくなるので、設置床の低振動化を図ることができる。
【0013】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の減衰手段を可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の前記撹拌部への挿入長を脚の内部への挿入長より長くしたことにより、脚の振動振幅よりも撹拌部の振動振幅が大きくなり減衰手段の効果も大きくなって洗濯機外枠の共振は更に低減される。また、洗濯機外枠の設置床に対する振動伝達率も更に小さくなるので、設置床の更なる低振動化を図ることができる。
【0014】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の減衰手段を可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の一端を前記撹拌部へ挿入し、他の端には接地体を設け、前記接地体を脚の底部に接触させたことにより、脚の変形量が更に撹拌部に伝わりやすくなり、脚の変形を低減する減衰手段の効果が更に大きくなるので更なる低振動を実現することができる。
【0015】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の減衰手段を可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の一端を前記撹拌部に挿入し、他の端は脚の内部に挿入し、前記連結体の支持体を前記脚の上部に設けたことにより、脚の変形量をロスなく撹拌部に伝えることになり、脚の変形を低減する減衰手段の効果が効率的に大きくなるので更に効率よく低振動を実現すること
ができる。
【0016】
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の減衰手段を可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で流動する高粘性の液体を封入し、かつ撹拌部に抵抗体を設けたことにより、脚の変形を低減する減衰手段の減衰力が飛躍的に大きくなるので、更に低振動を実現することができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の縦断面図、図2は、同洗濯機の脚部の断面図を示すものである。
【0019】
図1、図2において、洗濯機外枠30は、4本の引張りばね31と、2本の弾性体32により外槽33を弾性支持している。洗濯兼脱水槽34は、外槽33内に回転自在に配設している。モータ(駆動手段)35は、ブラシレス直流モータから成っており、インバータ制御され、回転速度が自在に変化されるようになっている。そして直接洗濯兼脱水槽34を駆動する。給水手段36は洗濯兼脱水槽34内に給水するものである。水位検知手段37は、外糟33内の洗濯水位を検知する。排水手段38は、外槽33内の洗濯水を排水するものである。
【0020】
制御装置39は、洗濯機外枠30の前面下部に設けられている。制御装置39は、洗濯機外枠30の前面上部に設けられた操作表示手段40により入力された設定内容に基づいて洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次制御するもので、パワースイッチング手段(図示せず)を介してモータ35、給水手段36、排水手段38などを逐次制御する。
【0021】
弾性体32は、オイルを作動流体とする粘性ダンパーで、脱水起動時の外槽33の共振振動振幅を低減するものであり、洗濯機外枠の底部30aと外槽33の底部33aの間に固定されている。
【0022】
脚41は、ゴムなどの弾性材料で構成され、洗濯機外枠の底部30aの四隅に配置されている。減衰手段42は、脚41の上部で洗濯機外枠30の内部に設けられている。連結体43は金属製の棒で一端を脚41の内部に設けた挿入部41aに挿入し、他の端を減衰手段42の内部に設けた保持部42aに挿入することで脚41と減衰手段42を連結している。減衰手段42は、可撓性の袋体で内部に粘性を有したシリコンオイル等の液体42bが封入されている。脚41が、洗濯機外枠30の振動を吸収して変形すると、その変形を連結体43が減衰手段42に伝える。すなわち、脚41の変形量に応じて減衰手段42の内部の保持部42aが変形することになる。ここで、保持部42aの変形は、封入された液体42bの粘性で抑制され、結果として脚41の変形を抑制する減衰力が働くことになる。
【0023】
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。
【0024】
まず、洗濯兼脱水槽34内に衣類と洗剤を投入後、操作表示手段40を操作して運転を開始する。これによって、給水手段36が動作し、洗濯兼脱水槽34内に洗濯水が供給されると共に洗濯兼脱水槽34も回転を開始する。規定量の洗濯水が供給されると給水手段36は給水を停止する。洗濯兼脱水槽34の回転によって、洗剤は洗濯水に溶かされ、洗濯液となって衣類に浸透する。洗濯兼脱水槽34は、30r/min程度の低速で回転して、衣類を持ち上げては落とすというたたき洗いを規定時間行う。
【0025】
洗濯終了後、排水手段38が作動し、汚れを溶かし込んだ洗濯水は、外槽33の外に排水される。排水終了後、洗濯兼脱水槽34の回転は徐々に速くなり脱水工程に入る。脱水起動時、洗濯兼脱水槽34の回転数が250〜300r/minの間は、洗濯物の偏り状態によって外槽33が前後左右に揺れながら大きく上下動する場合がある。この時、外槽33の上下動は、弾性体32により減衰される。また、外槽33の振動伝達も軽減されることになる。しかし、多少は弾性体32を介して洗濯機外枠の底部30aに伝わり、洗濯機外枠30を振動させることになる。この振動は、脚41を介して設置床(図示せず)に伝わり、軟弱な床の場合、床が大きく振動することになる。
【0026】
この時、脚41が洗濯機外枠30の振動を吸収して変形すると、その変形が連結体43を介して減衰手段42に伝わる。すなわち、脚41の変形量に応じて減衰手段42の内部の保持部42aが変形しようとする。しかし、保持部42aの変形は、封入された液体42bの粘性抵抗で抑制され、結果として脚41の変形を抑制する減衰力が働き、洗濯機外枠30の振動が低減される。
【0027】
洗濯兼脱水槽34の回転数が上昇して定常回転前の10Hz前後に達すると、洗濯機外枠30と設置床との間で共振振動が始まる。この振動も設置床を大きく振動させることになる。この時も脚41は減衰手段42により変形を抑制され、洗濯機外枠30の振動エネルギーは減衰手段42により熱に変換され、洗濯機外枠30の振動振幅と設置床への伝達は低減されることになる。
【0028】
以上のように本実施の形態においては、脚41と洗濯機外枠30の振動を抑える減衰手段42を連結体43で接続することにより、洗濯機外枠30の共振は減衰手段43により確実に低減される。また、洗濯機外枠30の設置床に対する振動伝達率も小さくなるので、設置床の低振動化を図ることができると共に振動による騒音も低減することができる。
【0029】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における洗濯機の脚部の断面図、図4は、同洗濯機の脚部の断面図、図5は、同洗濯機の脚部の断面図である。
【0030】
図3、図4、図5において、実施の形態1の減衰手段42を可撓性の袋体42cで構成し、袋体42cに袋体42cの変形で袋体42c内の液体42bを撹拌する撹拌部42dを設け、連結体43の一端を撹拌部42dに挿入し、他の端は脚41の内部に挿入している。脚41の振動は連結体43を介して確実に減衰手段42に伝わることになる。その他の構成は、実施の形態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0031】
この構成により、洗濯機外枠30の3方向(水平2方向、鉛直方向)の振動に対しても減衰手段42を効果的に作用させることができる。洗濯機外枠30が水平方向に振動した時は連結体43を介して撹拌部42dが袋体42c内部で傾き液体42bの粘性抵抗により減衰力が発生する。洗濯機外枠30が鉛直方向に振動する時は、脚41が上下に変形し、連結体43は撹拌部42dを上下動するそれに伴って袋体42cも変形するが、液体42bの粘性抵抗でその変形は抑制され、減衰力が発生することになる。
【0032】
以上のように本実施の形態においては、減衰手段42を可撓性の袋体42cで構成し、袋体42cに袋体42cの変形で袋体42c内の液体を撹拌する撹拌部42dを設け、連結体43の一端を撹拌部42dに挿入し、他の端は脚41の内部に挿入したことにより、脚41の3方向の振動は連結体43を介して確実に減衰手段42に伝えることになり、洗濯機外枠30の3方向の共振は効率よく低減される。また、洗濯機外枠30の設置床に対する振動伝達率も確実に小さくなるので、設置床の低振動化を図ることができる。
【0033】
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態の洗濯機の脚部の断面図である。
【0034】
図6において、実施の形態1の減衰手段42を可撓性の袋体42cで構成し、袋体42cにその変形で内部の液体を撹拌する撹拌部42dを設け、連結体43の撹拌部42dへの挿入長Aは、脚41の内部への挿入長Bより長くしたものである。その他の構成は、実施の形態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0035】
これにより、洗濯機外枠30の振動吸収による脚41の変形量よりも撹拌部42dの変形量が大きくなり、減衰手段42の減衰効果も大きくなって洗濯機外枠30の共振は更に低減される。また、洗濯機外枠の設置床に対する振動伝達率も更に小さくなるので、設置床の更なる低振動化を図ることができる。
【0036】
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における洗濯機の脚部の断面図、図8は、同洗濯機の脚部の断面図である。
【0037】
図7、図8において、実施の形態1の減衰手段42を可撓性の袋体42cで構成し、袋体42cにその変形で内部の液体42bを撹拌する撹拌部42dを設け、連結体43の一端を撹拌部42dへ挿入し、連結体43の他の端には接地体43aを設け、接地体43aを脚41の底部41bに接触させたものである。その他の構成は、実施の形態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0038】
これにより、脚41の変形量が更に撹拌部42dに伝わりやすくなり、脚41の変形を低減する減衰手段42の効果が更に大きくなるので更なる低振動を実現することができる。
【0039】
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における洗濯機の脚部の断面図、図10は、同洗濯機の脚部の断面図である。
【0040】
図9、図10において、実施の形態1の減衰手段42を可撓性の袋体42cで構成し、袋体42cにその変形で内部の液体を撹拌する撹拌部42dを設け、連結体43の一端を撹拌部42dに挿入し、他の端は脚41の内部に挿入されている。連結体43の支持体44は、脚41の上部41cに設けられている。その他の構成は、実施の形態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0041】
これにより、脚41の変形量をロスなく撹拌部42dに伝えることができ、脚41の変形を低減する減衰手段42の効果を効率的に大きくできるので更に効率よく洗濯機外枠30の低振動を実現することができる。
【0042】
(実施の形態6)
図11は、本発明の第6の実施の形態の洗濯機の脚部の断面図である。
【0043】
図11において、実施の形態1の減衰手段42を可撓性の袋体42cで構成し、袋体42cにその変形で流動するシリコンオイルの粘性を高めた高粘性液体45を封入し、かつ撹拌部42dに抵抗体42eを設けている。抵抗体42eには、流路42fとフランジ42gが設けられている。洗濯機外枠30が水平方向に振動すると、脚41の変形により撹拌部42dは傾斜運動する。この時、抵抗体42eに設けた流路42fを高粘性液体45
が通過する。この時の通過抵抗が減衰力となって確実に洗濯機外枠30の水平方向の振動を低減する。また、洗濯機外枠30が鉛直方向に振動すると、脚41の変形により撹拌部42dは上下運動する。この時、抵抗体42eに設けたフランジ42gも上下動し高粘性液体45を撹拌する。この時の撹拌抵抗が減衰力となって確実に洗濯機外枠30の鉛直方向の振動を低減する。その他の構成は、実施の形態1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0044】
これにより、脚41の変形を低減する減衰手段42の減衰力が飛躍的に大きくなるので、更に洗濯機外枠30の低振動を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、脚の変形に連動して減衰効果を発揮する減衰手段を設けることで、洗濯機外枠と設置床の振動を低減できるので、洗濯機以外の回転機械の防振にも応用可能である。
【符号の説明】
【0046】
30 洗濯機外枠
30a 洗濯機外枠の底部
32 弾性体
33 外槽
34 洗濯兼脱水槽
35 駆動手段
41 脚
41b 脚の底部
41c 脚の上部
42 減衰手段
42b 液体
42c 袋体
42d 撹拌部
42e 抵抗体
43 連結体
43a 接地体
44 支持体
45 高粘性液体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯機外枠に設けられた弾性体により支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転させる駆動手段と、前記洗濯機外枠の底部に設けられ前記洗濯機外枠の振動を遮断する脚とを備え、前記脚と前記洗濯機外枠の振動を抑える減衰手段を連結体で接続した洗濯機。
【請求項2】
減衰手段は、可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の一端を前記撹拌部に挿入し、他の端は脚の内部に挿入した請求項1記載の洗濯機。
【請求項3】
減衰手段は、可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の前記撹拌部への挿入長を脚の内部への挿入長より長くした請求項1または2に記載の洗濯機。
【請求項4】
減衰手段は、可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の一端を前記撹拌部へ挿入し、他の端には接地体を設け、前記接地体を脚の底部に接触させた請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項5】
減衰手段は、可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で前記袋体の内部の液体を撹拌する撹拌部を設け、連結体の一端を前記撹拌部に挿入し、他の端は脚の内部に挿入し、前記連結体の支持体を前記脚の上部に設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
【請求項6】
減衰手段は、可撓性の袋体で構成し、前記袋体に前記袋体の変形で流動する高粘性液体を封入し、かつ撹拌部に抵抗体を設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−104069(P2011−104069A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261546(P2009−261546)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】