説明

浴槽

【課題】製造が容易、短い工期で製造可能、安価に製造可能、かつリフォームが容易な浴槽を提供する。
【解決手段】合板22aの両面にFRP被覆22bを施したFRP被覆合板22からなる浴槽本体23の側壁部23aの外面及び内面、並びに底部23bの内面にそれぞれ板材28、38、48を取り付けて浴槽21を構成する。FRP被覆合板22は概ね木質なので加工が容易であり、湾曲形状の浴槽でも浴槽本体23を容易に製作できる。また、内外面の板材28、38を取り付ける手段として、木材に取り付ける場合と概ね同様な簡単な取付手段を採用することができる。また、軽量化を実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、主として一般住宅用の浴槽として用いて好適な浴槽に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の一般住宅用の浴槽はプラスチック製の浴槽が主流である。プラスチック製の浴槽はコストが安い、腐食しないので耐久性がよい等の長所がある。しかし、檜材等による木製の浴槽も浴槽自体としては広く好まれている。
この種の従来の木製浴槽は、細長い木の板材を縦にして周方向に並べタガで締め付ける桶構造のものが一般的である。
【0003】
上記桶構造の木製浴槽の製造には、いわゆる桶職人と呼ばれる熟練工の技術を必要とするので、どうしもコストが高くなる。また、木製であるから腐食し易く耐久性に欠けるという欠点がある。
【0004】
また、桶構造の木製浴槽で一部の板材が腐食したとしても、一部の板材のみを張り替えることは困難であり、このため木製の浴槽のリフォームということは殆ど行われていない。したがって、木製の浴槽は設置した後は、部分的なリフォームはせずに全面的な作り替えをしなければならず、この点でもコストが高くつくという問題がある。
【0005】
そのような欠点を改善する従来の浴槽として、図10に示すように、ステンレス板からなる浴槽本体2の側壁部2aの内外面及び底部2bの内面に木の板材3、4、5を取り付けた構造の浴槽1がある(特許文献1)。浴槽本体2にはアングルによる取付金具6、7、8が溶接固定され、この取付金具6、7、8に角材(間隔材)9、10、11が木ネジで固定され、角材9、10、11に各板材3、4、5が木ネジで固定されている。
【特許文献1】特開2005−245648
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の桶構造の木製浴槽は、上述の通り、熟練工の技術を必要しコストが高くなる、腐食し易く耐久性に欠けるという欠点があり、また、リフォームは極めて困難であるという問題がある。
【0007】
これに対して、図10に示したステンレス内蔵の浴槽1は、桶構造の木製浴槽と比較すると、それほど熟練した技術を必要とせずに容易に、かつ短い工期で製造することが可能で、安価に製造することが可能であり、かつ木部が腐食した場合には一部の張り替えも可能である。
【0008】
しかし、ステンレス内蔵の浴槽1の場合、ステンレス製の浴槽本体2の加工が必ずしも簡単ではないという問題がある。特に、浴槽の輪郭が上面から見て例えば円形など湾曲部を持つ形状の場合に、ステンレスをそのような形状に加工するのは必ずしも簡単でないという問題があり、また、その他の点でも一層の改善が望まれる。
【0009】
ところで、従来の一般的な石張り(タイル張り等)浴槽ではリフォームすることができない。石張りの浴槽でリフォーム可能にするために、図10の浴槽1において、側壁部内外面及び底部内面の木の板材3、4、5に代えて、石の板材を用いることが考えられる。しかし、石の板材に代えた場合、上述した問題点に加えて、石の板材をステンレスの浴槽本体2に取り付けることが簡単でない。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、従来のステンレス内蔵の浴槽よりも、さらに製造が容易で、かつさらに短い工期で製造することが可能で、さらに安価に製造することが可能であり、かつ一部の張り替えもさらに容易な浴槽を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決する本発明の浴槽は、合板の両面にFRP被覆を施したFRP被覆合板からなる浴槽本体の側壁部の外面及び内面、並びに底部の内面にそれぞれ板材を取り付けたことを特徴とする。
【0012】
請求項2は、請求項1の浴槽において、側壁部の内外面の板材が木の板材であり、この木の板材は、前記FRP被覆合板に対して、周方向に伸びる取付構造により間隔をあけて取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項3は、請求項1の浴槽において、側壁部の内外面の板材が石の板材であり、少なくとも一方の石の板材は、前記FRP被覆合板に対して、周方向に伸びる取付構造により間隔をあけて取り付けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項4は、請求項2又は3の浴槽において、木の板材又は一方の石の板材をFRP被覆合板に取り付ける取付構造が、FRP被覆合板に締着部材で取り付けられた周方向に伸びる鋼材を含むものであることを特徴とする。
【0015】
請求項5は、請求項4の浴槽における一方の石の板材が、前記周方向に伸びる鋼材に固定部材で固定される窯業系ボードと、この窯業系ボードにラス及びモルタルを介して貼り付けられる石板とからなることを特徴とする。ここで窯業系ボードとは、例えばケイ酸カルシュウム板等のように、主原料としてセメント質原料および繊維質原料を用いて板状に成形し、養生・硬化させたものを指す。
【0016】
請求項6は、請求項3の浴槽における一方の石の板材と反対側の他方の石の板材が、ラス及びモルタルによりFRP被覆合板に貼り付けられていることを特徴とする。
【0017】
請求項7は、請求項1の浴槽において、側壁部の内外面の板材のうちの一方の板材が木の板材、他方の板材が石の板材であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明の浴槽において、合板の両面にFRP被覆を施したFRP被覆合板で形成された浴槽本体は、合板を用いていてもFRP被覆により水漏れは有効に防止される。また、FRP被覆合板はステンレスと比べて著しく軽量なので、浴槽の製造が容易になり、また、浴槽設置工事も容易になる。
また、合板の表面にFRP被覆を施したFRP被覆合板は概ね木質であり、ステンレスと比べて加工が著しく容易であり、浴槽本体の加工が容易である。例えば、浴槽本体の側壁部と底部とは別部材として製作して接合するが、その際、溶接が必要となるステンレスと比べて、FRP被覆合板どうしの接合は容易である。また、浴槽本体(FRP被覆合板)に何かを取り付ける際に、木材に取り付ける場合と概ね同様な簡単な取付手段を採用することができるので、この点でも、浴槽の製造が容易である。
また、FRP被覆合板では、浴槽の上面からみた輪郭形状がどのようなものでも容易に製造できる。すなわち、FRP被覆合板は手で容易に湾曲させることができるので、特に、浴槽の輪郭が上面から見て例えば円形など湾曲部を持つ形状の場合に、製造の容易さが顕著に一層改善される。
したがって、従来のステンレス内蔵の浴槽よりも、さらに製造が容易であり、またさらに短い工期で製造することが可能であり、また、さらに安価に製造することが可能である。
【0019】
また、側壁部の板材の一部又は全部が破損ないし腐食(木の板材の場合)した場合には、容易に板材をFRP被覆合板から取り外し新たな板材と取り替えることができるので、従来の桶構造の浴槽と異なり、リフォームが可能である。
【0020】
請求項4のように、FRP被覆合板に締着部材で取り付けられた周方向に伸びる例えばアングル等の鋼材を用いて板材をFRP被覆合板に取り付ける取付構造を採用した場合、周方向に伸びる鋼材が補強となり、浴槽本体の強度が確保される。
また、上面から見て湾曲部を持つ輪郭の浴槽の場合でも、アングル等の鋼材を単に湾曲させる加工は容易であり、鋼材を用いていても製造の容易性は損なわれない。
【0021】
浴槽本体がFRP被覆合板で概ね木質であり、前記の通りこれに内外の板材を取り付ける際に、木材に取り付ける場合と同様な簡単な取付手段を採用できるので、石の板材を取り付けることも容易である、したがって、請求項3あるいは請求項7のように、内外面又は一方の面が石の板材からなる浴槽を簡易に製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の浴槽の実施例を図1〜図9参照して説明する。
【実施例1】
【0023】
図1は本発明の一実施例の浴槽21の断面図、図2は同平面図、図3は図1の浴槽21における側壁部の拡大図、図4は図3の要部拡大図である。
これらの図に示すように、この浴槽21は、合板22aの両面にFRP被覆22bを施したFRP被覆合板22からなる浴槽本体23の側壁部23aの外面及び内面にそれぞれ、例えばステンレスのアングル材からなる取付金具24、34を両者を貫通するボルト25及びナットで固定し、内外面の取付金具24、34にそれぞれ角材(間隔材)26、36を添わせ木ネジ27で取り付け、内外の角材26、36にそれぞれ、例えば檜などによる縦に細長い多数の板材28、38を周方向全体に並べ木ネジ(締着部材)29で取り付けている。実施例の浴槽21は、図2に示すように、上面から見た輪郭が、対向する曲率大なる1対の円弧部Aとこれと直交する方向で対向する曲率小なる1対の円弧部Bとが連続して異形輪状をなす形状であり、前記取付金具24、34は各円弧部A、Bごとの円弧状アングル材からなっている。図5に図2のA部における取付金具24、34のみを平面図で示す。角材26、36は適宜分割して全周にわたって設けている。アングル材(鋼材)による取付金具24、34と角材26、36とは、板材28、38をFRP被覆合板22に対して間隔をあけて取付ける取付構造を構成する。浴槽内の腰掛を符号61で示す。
【0024】
上記浴槽本体23を形成するFRP被覆合板22における合板22aとしては、例えばラワン材を複数枚貼り合わせてなるコンクリート型枠用合板(コンクリートパネルあるいはコンポジットパネルあるいはコンパネ等とも通称されている)を用いることができる。この合板22aに被覆するFRP(繊維強化プラスチック)としては、例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂その他種々のものを用いることができる。FRP被覆合板22は、例えば12mm厚みの合板22aの両面にそれぞれ3mm厚みのFRP被覆を施したもの等である。
この実施例では、FRP被覆合板22と内外面の板材28、38との間の空間に断熱材53を充填している。
【0025】
浴槽本体23の底部23bの内面(上面)にアングル材による根太止アングル材44が図示略の木ネジで固定され、この根太止アングル材44に添わせて木製の床根太45が木ネジ55で固定され、この床根太45の上に底部の木の板材48が図示略の木ネジで固定されている。浴槽の底部は、図2のように種々の長さの木の板材48を並べて浴槽底部の輪郭形状に合わせている。
浴槽本体23の底部23bの周縁部と側壁部23aの下端部とは、アングル材による底金具51を当て木ネジ52で固定して互いに接合している。
また、浴槽本体23の上端部には、当該浴槽本体23の上端部及び内外面の板材28、38の上端部を覆う同じく檜による框材31を取り付けている。
前記浴槽本体23の底部23bの下面には、床根太材としての木材の受け台35が浴室床上に配置されている。
木部に使用する材料としては、檜に限らず、さわら、ひば、マキ等を用いることができる。
【0026】
上記の浴槽21において、合板22aの両面にFRP被覆22bを施したFRP被覆合板22で形成された浴槽本体23は、合板を用いていてもFRP被覆により水漏れは有効に防止される。また、FRP被覆合板22はステンレスと比べて著しく軽量なので、浴槽本体23の軽量化が図られ、浴槽21の製造が容易になり、また、浴槽設置工事も容易になる。
また、FRP被覆合板22は概ね木質であり、ステンレスと比べて加工が著しく容易であり、浴槽本体23の加工が容易である。例えば、浴槽本体23の側壁部23aと底部23bとは別部材として製作して接合するが、その際、溶接が必要となるステンレスと比べて、FRP被覆合板22どうしの接合は容易である。また、浴槽本体23(FRP被覆合板22)に何かを取り付ける際に、木材に取り付ける場合と概ね同様な簡単な取付手段を採用することができるので、この点でも、浴槽の製造が容易である。
また、FRP被覆合板では、浴槽の上面からみた輪郭形状がどのようなものでも容易に製造できる。すなわち、FRP被覆合板は手で容易に湾曲させることができるので、特に、浴槽の輪郭が上面から見て実施例のように異形円形で湾曲部を持つ形状の場合に、製造の容易さが顕著に一層改善される。
したがって、従来のステンレス内蔵の浴槽よりも、さらに製造が容易であり、またさらに短い工期で製造することが可能であり、また、さらに安価に製造することが可能である。
【0027】
また、側壁部の板材28、38の一部又は全部が破損ないし腐食した場合には、容易に板材28、38をFRP被覆合板22から取り外し新たな板材と取り替えることができるので、従来の桶構造の浴槽と異なり、リフォームが可能である。
【0028】
また、実施例の浴槽21のように、FRP被覆合板にボルト25で取り付けられた周方向に伸びる例えばアングル等の鋼材を用いて板材をFRP被覆合板に取り付ける取付構造を採用した場合、周方向に伸びる鋼材が補強となり、浴槽本体の強度が確保される。
また、上面から見て湾曲部を持つ輪郭の浴槽の場合でも、アングル等の鋼材を単に湾曲させる加工は容易であり、鋼材を用いていても製造の容易性は損なわれない。
【0029】
浴槽本体がFRP被覆合板で概ね木質であり、前記の通りこれに内外の板材を取り付ける際に、木材に取り付ける場合と同様な簡単な取付手段を採用できるので、石の板材を取り付けることも容易である、したがって、請求項3のように、内外面又は一方の面が石の板材からなる浴槽を簡易に製造することができる。
【実施例2】
【0030】
図6は本発明の他の実施例の浴槽21Aを示すもので、浴槽21Aの側壁部の断面図(図3に対応する図)、図7は図6の要部拡大図である。この浴槽21Aは、FRP被覆合板22からなる浴槽本体23については図1〜図5の浴槽21のものと同じであるが、この浴槽本体23の側壁部23aの内外面及び底部23bの内面(上面)に、木の板材に代えて、いずれも石の板材68、78、88を取り付けた構造である。
【0031】
FRP被覆合板22からなる浴槽本体23の側壁部23aの内面の石の板材68は、メタルラス69及びモルタル70を介してFRP被覆合板22に貼り付けられている。メタルラス69はFRP被覆合板22に接着剤で固定したラス止71に取り付けている。
【0032】
FRP被覆合板22からなる浴槽本体23の側壁部23aの外面の石の板材78は、FRP被覆合板22の外面にボルト25及びナットで固定した周方向に伸びるアングル材(鋼材)からなる取付金具34に、当該取付金具34に溶接固定したボルト63及びナット64で取り付けている。
この石の板材78は、取付金具34に固定した前記ボルト63の先端を通してナット64で固定される窯業系ボード例えばケイ酸カルシュウム板65と、このケイ酸カルシュウム板65にメタルラス73及びモルタル74を介して貼り付けられる石板75とからなっている。
なお、外面側の石の板材として、図示例のような複合構造の石の板材78に代えて、内面側の石の板材68と同様な単なる石の板材を用いてもよい。また、それと逆に内面側を複合構造の石の板材、外面側を単なる石の板材としたり、内外面とも複合構造の石の板材としてもよい。
なお、前記メタルラス73はラス止71でケイ酸カルシュウム板65に取り付けられている。
また、浴槽本体23と外面の石の板材78との間の空間には断熱材53が充填されている。
また、浴槽本体23の底部23bの上面の石の板材88は、底部23bのFRP被覆合板22上にメタルラス79及びモルタル80により貼り付けられている。
【0033】
この両面石張りの浴槽21Aは、浴槽本体23がFRP被覆合板22からなるので、浴槽本体がステンレス製である場合と比べて、内外面の石の板材68、78の取り付けが容易である。
また、内外面の石の板材68、78が損傷した場合、これを除去すれば、FRP被覆合板22からなる浴槽本体23が残るので、この浴槽本体23に新しい石の板材を取り付けることで、容易にリフォームすることができる。特に外面の石の板材78が損傷した時は、この外面の板材78は浴槽本体23側にボルト63とナット64で取り付けられているだけなので、容易に除去することができ、したがって、リフォームが容易である。
【実施例3】
【0034】
図8、図9に本発明のさらに他の実施例を示す。この実施例の浴槽21Bは、FRP被覆合板22かなる浴槽本体23、並びに、浴槽本体23の側壁部23aの内面及び底部23bの内面の木の板材28、48については、図1〜図3の浴槽21のものと同じであるが、この浴槽本体23の側壁部23aの外面には、木の板材に代えて石の板材78を取り付けた構造である。側壁部23aの外面の石の板材78、その取付構造、断熱材53など(すなわち、FRP被覆合板22より外側の部分の構造)は、図6の浴槽21Aのものと同じであり、詳細説明は省略する。
【0035】
この外面石張りの浴槽21Bは、内外面が木の板材である図1〜3の浴槽21と内外面が石の板材である図6の浴槽21Aの両者の長所を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施例の浴槽の断面図である。
【図2】図1の浴槽の平面図である。
【図3】図1の浴槽における側壁部の拡大図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】上記浴槽における内外面の取付金具の一部分を拡大した示した平面図である。
【図6】本発明の他の実施例の浴槽を示すもので、浴槽の側壁部の拡大断面図である(図3に相当する図)。
【図7】図6における取付構造部分の要部拡大図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の浴槽を示すもので、浴槽の側壁部の拡大断面図である(図3に対応する図)。
【図9】図3の要部拡大図である。
【図10】従来の浴槽を示す断面図である。
【符号の説明】
【0037】
21、21A、21B 浴槽
22 FRP被覆合板
22a 合板
22b FRP被覆
23 浴槽本体
23a 側壁部
23b 底部
24、34 取付金具
25 ボルト
26、36 角材(間隔材)
27 木ネジ
28、38、48 木の板材
29 木ネジ
31 框材
35 受け台
44 根太止アングル材
45 床根太
51 底金具
52 木ネジ
53 断熱材
55 木ネジ
61 腰掛
63 ボルト
64 ナット
68、78、88 石の板材
65 ケイ酸カルシューム板(窯業系ボード)
71 ラス止
73、69、79 メタルラス
74、70、80 モルタル
75 石板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合板の両面にFRP被覆を施したFRP被覆合板からなる浴槽本体の側壁部の外面及び内面、並びに底部の内面にそれぞれ板材を取り付けたことを特徴とする浴槽。
【請求項2】
前記側壁部の内外面の板材が木の板材であり、この木の板材は、周方向に伸びる取付構造により前記FRP被覆合板に対して間隔をあけて取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の浴槽。
【請求項3】
前記側壁部の内外面の板材が石の板材であり、少なくとも一方の石の板材は、周方向に伸びる取付構造により前記FRP被覆合板に対して間隔をあけて取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の浴槽。
【請求項4】
前記木の板材又は一方の石の板材をFRP被覆合板に取り付ける取付構造は、FRP被覆合板に締着部材で取り付けられた周方向に伸びる鋼材を含むものであることを特徴とする請求項2又は3記載の浴槽。
【請求項5】
前記一方の石の板材は、前記周方向に伸びる鋼材に固定部材で固定される窯業系ボードと、この窯業系ボードにラス及びモルタルを介して貼り付けられる石板とからなることを特徴とする請求項4記載の浴槽。
【請求項6】
前記一方の石の板材と反対側の他方の石の板材は、ラス及びモルタルによりFRP被覆合板に貼り付けられていることを特徴とする請求項3記載の浴槽。
【請求項7】
前記側壁部の内外面の板材のうちの一方の板材が木の板材、他方の板材が石の板材であることを特徴とする請求項1記載の浴槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−228756(P2008−228756A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−68238(P2007−68238)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【出願人】(506396560)富士宮ホーム有限会社 (1)
【Fターム(参考)】