説明

無接触身体洗浄器

【課題】近年の地球環境悪化から、常時直接的に直射日光を受ける顔面や手の甲の紫外線受光による皮膚黒変も去る事ながら、手の圧力摩擦洗顔による微細な皮下漏血の発生で紫外線による皮膚黒変が急増する中で、特に女性の化粧落としの為の手のひらでの強烈な加圧洗顔を回避すべきであり、洗髪による頭皮毛根の弱性化や、入浴全身摩擦洗浄も同様である。
【解決手段】自己体質に合った清水又は洗剤水のマイクロバブル或はナノバブルで、又は同様微細洗剤泡によって皮膚を囲い、洗剤泡の自然破裂と同時に、泡の加圧爆裂による自然的に発する全周波数帯の複合超音波発振洗浄で、従来の物理的加圧摩擦洗浄を回避して皮膚呼吸に重要な細毛根深部までも異物除去する洗浄法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
身体の洗浄に関するものである。
【発明の開示】
【0002】
【特許文献】 見当たらず
【非特許文献】 見当たらず
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
石鹸による油水の泡で、骨格に沿うた肉体の皮膚表面を、手掌又はタオル等で圧力摩擦洗浄が通常の方式である。
【0004】
骨格と外皮のはざまで、外部圧力摩擦によって押さえられた肉部位の毛細血管は、特に皮下毛細血管は僅かに漏血するが体内組織によって自然に吸収されて修復される。
【0005】
しかし、人体は常に太陽光の有害な紫外線を浴びており、特に直射を受ける顔や手の裸体部位は顕著な影響を受ける。
【0006】
正常な人体でも加齢を含めて新陳代謝力劣化や紫外線による皮膚黒変のあざやしみが出来、場合によっては癌の基にも成り得る事は周知の事実である。
【0007】
特に南極のオゾンホ−ルによる南半球の国々は、危険地帯と言われている。
【0008】
皮膚直下の僅かな毛細血管からの、目に見えない漏血でも、透過する紫外線によって、あざと変化する事も常識である。
【0009】
大気に直接触れる薄い皮膚の顔面や手の甲、潜在的体質によるあざやしみ、現在の石鹸と手やタオルでの圧力と摩擦による洗浄が続く限り、特に女性の従来の顔面化粧は皮膚の負担であり、従来の洗顔法では、いくら泡洗剤を使っても、しみやそばかすの要因除去にはならないと言っても過言では無い。
【課題を解決するための手段】
【0010】
最も理想な方法は、手やタオル等で、圧力や摩擦での洗浄法を回避して、無接触で洗浄を行うことである。
【0011】
その為には、マイクロバブルやナノバブルによる手動又はバイブレ−タ−による安全な自然波超音波振動が最善で、人体に影響ある電気の人工的単一波長帯の超音波発振装置は回避すべきである。
【0012】
それには表面張力をもった自然素材の石鹸泡の超微粒子泡が最善で、可能である限り、人体無害の滅菌効果があれば最適である。
【0013】
マイクロバブルやナノバブルの振動破壊によって生じる種々波長の複合超音波により、仮に皮膚接触面部の泡の破壊で無くても、他の泡破壊によって生じる超音波振動は、多重泡の表面張力水の振動伝達で皮膚に到達し、皮膚表面の汚れを浮き上がらせて泡が吸着する。
【0014】
そのマイクロバブルやナノバブルの温度が、体温以上の温度であれば、皮膚は膨張し、毛細根穴も拡大して、同時に皮下毛細血管の血流も、老廃物の新陳代謝も活発化する。
【0015】
これには、顔面全体マスクや頭部全体キャップ、或は全身洗浄と前身微細振動による美容にも効果がある。
【0016】
但し、要注意は洗剤の選択で、個人差があるアレルギ−症候群に注意を払い、同時に、電気的等のバイブレ−タ−振動部面が絶対に肌に直接当らない設計が必要である。
【発明の効果】
【0017】
自然界の太陽光紫外線による皮膚の黒変は、体質によっては防げないこともあるが、自己の常識的行為によって生じる目視不能な微細な内出血がもたらすしみやそばかす等は、仮に今までに発生していても、本発明の無接触洗浄器で10日前後で消滅し、無接触洗剤を続ける限り、以後は発生しない。
【0018】
従来の、加圧及び摩擦洗浄は、皮膚と並行に加圧摩擦する界面活性剤的作用の剥離する洗浄法であるが、本発明の無接触洗浄器では、皮膚と直角に無接触の泡反復加圧洗浄で、毛細根穴内部に存在する汚染異物の圧力排出洗浄で、皮膚細胞の新陳代謝に貢献する。
【0019】
現在の化粧品は、皮膚への密着度促進の為に、超微細粒子が多く、特に化学薬品の毛穴奥への進入と残留からの種々病変もあり得るが、本発明の無接触洗浄器では、マイクロバブルやナノバブルの加圧破壊時に発する各種波長帯の複合超音波洗浄で、しかも自然発生超音波で安全性はこの上ない。
【0020】
「請求項2」は、洗浄効率の向上から、特注で、本人顔面に軟質樹脂等で正確な顔型を取り、正確な顔面形状体を作成すれば、洗剤泡を介して顔面形状体と顔面皮膚距離が、全ての部位で同一距離に近く、洗浄効果が向上する。
【0021】
「請求項3」は、各種洗剤に弱い皮膚細胞の場合で、脂肪を含む皮膚排出物の洗浄に石鹸類も使えない時には清水洗浄しか無く、清水だけでの洗浄効果は非常に低劣であることから、清水だけ、又は薄い各種酵素軍団を極少量添加して、その水中にマイクロバブルやナノバブルを発生させ、泡破裂時の省音波洗浄で顔面皮膚保護を図り、洗浄効果を向上させる。
【0022】
「請求項4」は、頭部の洗浄も、頭髪と同時に頭皮の毛根穴は油脂類が多く、単にシャンプ−洗剤でもみ洗いをしても、毛髪表面の鱗状内部や、毛根の深部迄の完全な洗浄は不可能だが、本発明の無接触洗浄器では、頭髪は当然ながら、毛根内深部迄も洗浄が可能である。
【0023】
「請求項5」は、前身美容の基本で、全身の皮膚細胞の安全洗浄から、前後二つ割りの首下全身形状体にマイクロバブルやナノバブルの泡洗剤を充填し、立脚姿勢では全身を、又、首下全身形状体を水平設置した横臥姿勢では上部半身を主とした、全身洗浄の効果的洗浄を可能とする。
【0024】
この際に、両腕と両足を分離した前身形状体では細部までの洗浄が可能だが、寸胴で両手両足を胴体と共に囲う場合は、全身形状体の中で両手と両足を多少開いて洗浄することが望ましい。
【発明の実施するための最良の形態】
【0025】
図1
顔面形状体(1)の形状は、舞台仮面のように詳細突起までは必要無いが、鼻の高さ、おでこの突起、あご骨の出っ張り、顔の面積、等々、千差万別であり、一定形状で何種類かの製作が望ましく、硬質或は軟質等の顔面形状体で、自動か手叩き、或は手押し等の手動かによって、硬質軟質の各種が有る。
【0026】
洗浄中の1分乃至3分は、可能な限り継続が望ましく、口の位置には口呼吸管(2)を有して呼吸継続を助ける。
【0027】
洗顔形状体(1)の周囲端末の顔面接触部位は、加圧振動による泡洗浄剤が可能な限りこぼれない様に、軟質素材(3)で顔面にフィットして成型する。
【0028】
前記顔面形状体(1)の顔面側に、自己体質に合った既成の泡洗顔剤か、又は周知の水で濡らした微細繊維布に石鹸を付けてもみ洗いした微細石鹸泡、其の他の安全な洗浄泡(4)を一定厚みを持たせて塗布充填するが、洗浄泡(4)の厚みは10mmでも良いが、洗顔形状体(1)自体が、加圧振動によって顔面皮膚に衝突しない為にも、20mm以上が望ましい。
【0029】
立脚姿勢での洗顔も、床から立ち上げる場合と洗面台上に置く場合、或は浴場の壁に装着する場合等々、架台(5)は用途に応じて対応する。
【0030】
加圧振動器(6)は、手の平での叩き振動も有効であるが、この場合には前記顔面形状体(1)は軟質の方が有効である。
【0031】
電動の加圧振動器(6)は、直接又は各種のスプリング(7)を介して、単数、又は各位置に複数の装着で、前記顔面形状体(1)を振動させて洗顔する。
【0032】
「請求項2」は、洗顔効率の向上から、前記顔面形状体(1)と顔面形状が同一で、顔面皮膚との間の洗浄泡(4)の厚みが一定であることが理想で、その為には個人の顔面形状を検証して作成された、前記顔面形状体(1)である。
【0033】
「請求項3は、既成の洗浄泡(4)装填でなく、種々の要因で薬剤的洗剤の使用を回避し、可能な限り清水での洗浄を、また微細量の食品酵素の添加水による洗浄で、ナノ、或はマイクロ単位での泡水で、気泡は列時の全周波数帯の超音波振動での洗浄をも可能にした前記顔面形状体(1)で、当然ながら頭部や頭髪、或は全身美容洗浄である。
【0034】
図2
「請求項4」は、頭部洗髪で、頭形状体(8)に、単数又は複数の、手動又は電動の、各種の前記加圧振動器(6)が装着された、前記頭形状体(8)のよる洗髪兼頭皮洗浄である。
【0035】
図3
「請求項5」は、浴室洗い場等に装着の裸体立脚又は横臥の全身洗浄美容で、首部から下の全身形状体(9)に、単数又は複数の電動の各種の前記加圧振動器(6)が装着された、無接触洗浄器である。
【0036】
この場合、両手両足を胴体から分離して体位その儘の形態で成型する場合と首下寸胴タイプの2種に、或は両手だけを分離独立、又は両足だけを分離独立させる、種々のタイプがある、
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】 洗面台上に設置した無接触洗浄器の断面図、一部透視図である。
【図2】 頭形状体の無接触洗浄器の断面図、一部透視である。
【図3】 浴場洗い場等に装着の立脚の全身形状体の正面図、一部透視図である。
【符号の説明】
【0038】
1 顔面形状体
2 口呼吸管
3 軟質素材
4 洗浄泡
5 架台
6 加圧振動器
7 スプリング
8 頭形状体
9 全身形状体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
※図1
顔面形状体(1)は顔面形状類似の凹凸形状で、口の位置には口呼吸管(2)を有し、前記洗顔形状体(1)の周囲端末の顔面接触部位は、軟質素材(3)で顔面にフィットして成型する。
前記洗顔形状体(1)の顔面側に、自己体質に合った既成の泡洗顔剤か、又は周知の水で濡らした微細繊維布に石鹸を付けてもみ洗いした石鹸泡、其の他の安全な洗浄泡(4)を一定厚みを持たせて塗布充填する。
架台(5)に装着された単数又は複数の電動又は手動の各種の加圧振動器(6)は直接又はスプリング(7)を介して前記顔面形状体(1)を振動させ、気泡破裂時の自然発生超音波による無接触顔面洗浄器。
【請求項2】
個々の個人顔面凹凸形状を検証して作成された、前記顔面形状体(1)の、請求項1記載の、無接触顔面洗浄器。
【請求項3】
顔面形状体(1)に水又は洗剤水を充填して水平に設置し、その顔面形状体(1)に人体顔を浸し、ナノ又はマイクロ域の気泡を発生させて、気泡の破裂によるエネルギ−利用の請求項1記載の、無接触顔面洗浄器。
【請求項4】
※図2
頭形状体(8)に、単数又は複数の電動又は手動等の各種の前記加圧振動器(6)が装着された、無接触頭部洗浄器。
【請求項5】
※図3
首部から下の、全身形状体(9)に、単数又は複数の電動又は手動等の各種の前記加圧振動器(6)が装着された、無接触全身洗浄器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−143224(P2011−143224A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−24745(P2010−24745)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(591220148)伸洋産業株式会社 (69)
【Fターム(参考)】