説明

照明制御システム

【課題】誤って照明状態が変更されて記憶されることを防止する。
【解決手段】照明負荷の調光レベルを設定するためのレベルスイッチ24−1〜24−8と;レベルスイッチ24−1〜24−8により設定された照明負荷の調光レベルが記憶される設定モードへの切換えを行う設定スイッチである保存スイッチ28と;前記保存スイッチ28の所定操作によって設定モードへ切換えられ、レベルスイッチ24−1〜24−8とシーン再生スイッチ21が操作された場合に、操作されたシーン再生スイッチ21に対応するシーンと照明負荷の調光レベルとを対応付けて記憶する制御手段であるメインCPU11と;保存スイッチ28の所定操作により記憶される照明負荷の調光レベルにより調光制御された場合の照明シーンを再生させるためのシーン再生スイッチ21を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の照明負荷が設けられた所要領域の照明状態を様々に変更するような施設に用いる照明制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
宴会場や会議場においては、所要領域を所要の調光レベルで照明するため、調光レベルを調整する調光スイッチや調光レベルを表示する発光インジケータを備えると共に、照明状態を記憶する記憶スイッチ、更には、記憶スイッチにより記憶された照明状態を再現させる再現スイッチなどが備えられた調光制御装置が知られている。
【0003】
この調光制御装置においては、ある再現スイッチに対応して記憶している照明負荷の調光レベルを変更して記憶する場合には、調光スイッチを操作して調光レベルを変更し、記憶スイッチを押すことにより記憶が行われるようになっている(特許文献1、特に0030欄参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このように従来の装置では、単に記憶スイッチを操作することで記憶が行われてしまうので、誤操作によって記憶スイッチを操作した場合などに調光レベルの記憶が行われ、思わぬ照明状態が再現されてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の照明制御システムが有する問題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、誤操作によって照明状態が変更されて記憶されることがなく、また、必要な場合に適切に照明状態を変更して記憶することが可能な照明システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明制御システムは、照明負荷の調光レベルを設定するためのレベルスイッチと;レベルスイッチにより設定された照明負荷の調光レベルが記憶される設定モードへの切換えを行う設定スイッチと;
前記設定スイッチの所定操作によって設定モードへ切換えられ、レベルスイッチとシーン再生スイッチが操作された場合に、操作されたシーン再生スイッチに対応するシーンと照明負荷の調光レベルとを対応付けて記憶する制御手段と;設定スイッチの所定操作により記憶される照明負荷の調光レベルにより調光制御された場合の照明シーンを再生させるためのシーン再生スイッチとを具備することを特徴とする。
【0007】
照明負荷としては、蛍光灯などでも良いが、徐々に調光(照明)状態を変更可能なLEDや白熱灯が望ましい。データを記憶するための記憶するための記憶手段は、上記各スイッチが設けられた端末に設けても良いし、調光制御を統括する主操作盤に設けても良い。
【0008】
本発明に係る照明制御システムは、前記レベルスイッチ、前記設定スイッチ、前記シーン再生スイッチ及び制御手段を備えた第1の端末と;この第1の端末に接続され、前記シーン再生スイッチと、このシーン再生スイッチの操作情報を前記第1の端末に送信する送信手段とを備える第2の端末とを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る照明制御システムは、照明負荷が接続され、調光信号を受けて前記照明負荷の調光制御を行う複数の調光制御器を備え、第1の端末は、直接に前記複数の調光制御器へ調光制御信号を送信し、または、主操作盤を介して前記複数の調光制御器へ調光制御信号を送信することを特徴とする。
【0010】
調光信号は、DMX信号によって構築しても良いし、また、調光制御器に対して割り当てられたアドレスと調光レベルとをセットにした信号としても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る照明制御システムによれば、設定スイッチによって所定操作が行われて設定モードとなった状態においてレベルスイッチとシーン再生スイッチが操作された場合に、操作されたシーン再生スイッチに対応するシーンと照明負荷の調光レベルとを対応付けて記憶するので、設定スイッチによって所定操作が行われた状態になければ記憶されることが防止され、誤って照明状態が変更されて記憶されることがなく、また、必要な場合に適切に照明状態を変更して記憶することができる。
【0012】
本発明に係る照明制御システムによれば、第1の端末と、シーン再生スイッチ、このシーン再生スイッチの操作情報を上記第1の端末に送信する送信手段とを備える第2の端末とを具備するので、第2の端末においてシーン再生スイッチを操作して、所望のシーンを再生することができ便利であると共に、第1の端末以外に設定スイッチが設けられていないので、シーンにおける照明状態の変更が第1の端末以外において行われることなく、安全である。
【0013】
本発明に係る照明制御システムによれば、第1の端末は、直接に複数の調光制御器へ調光制御信号を送信し、または、主操作盤を介して前記複数の調光制御器へ調光制御信号を送信するので、いずれの態様によってもシステムを構築することができ、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る照明制御システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係る照明制御システムの実施形態に用いられる仕込再生器の正面図。
【図3】図3に示した仕込再生器の内部構成を示すブロック図。
【図4】本発明に係る照明制御システムの実施形態に備えられる記憶手段の記憶内容の一例を示す図。
【図5】本発明に係る照明制御システムの実施形態による調光制御処理を説明するためのフローチャート。
【図6】図5のフローチャートの一部を詳細に示すフローチャート。
【図7】図5のフローチャートの一部を詳細に示すフローチャート。
【図8】本発明に係る照明制御システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明に係る照明制御システムの第1の実施形態を説明する。各図において、同一の構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。このシステムにおいては、図1に示す通り、主操作盤10、第1の端末である仕込再生器20、第2の端末である再生器30−1、30−2、30−3、・・・、調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・、照明負荷51を主な構成要素としている。
【0016】
主操作盤10には、メインCPU11が設けられ、メインCPU11は伝送線18を介して調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・に接続されている。調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・の間は、例えばカスケード接続とすることができる。メインCPU11からは伝送線18を介してDMX信号、アナログ0〜10VまたはPWM信号等による調光信号が送られる。
【0017】
上記DMX信号は、米国劇場技術協会(USITT)が規格した演出分野などに用いられるディジタル信号であり、調光制御用の調光信号の規格として用いられているDMX512を指している。DMX512は、スタートビットとストップビットに挟まれたそれぞれが8ビットにより構成されるチャネルが512チャネル多重化された構成を1フレームとする信号であり、上記512チャネルにおける所定の1チャネルが256階調(8ビット)の調光信号として調光制御器へ送られる。1つの調光制御器に対しては、所定の1または複数のチャネルが割り当てられる。1フレームの開始検出は、ブレーク(BREAK)とスタートコードを検出することにより行われる。また、各調光制御器に対応するチャネルは、上記フレームの開始からスタートビットとストップビットに挟まれたチャネルが幾つ到来したかをカウントして検出する。
【0018】
調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・は、調光信号を受けて照明負荷51の調光制御を行うものである。ここに示されている調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・は、上記調光信号を受けて上記照明負荷51の調光制御を行うものであり、接続されている照明負荷51の数は一例に過ぎない。
【0019】
主操作盤10のメインCPU11は、通信部12及び端子台13を介して仕込再生器20の端子台20a、再生器30−1、30−2、30−3、・・・の端子台31−1、31−2、31−3、・・・に接続されている。
【0020】
更に、主操作盤10には、DC電源部14が設けられ、AC100Vを複数電圧の直流に変換して主操作盤10の所要各部に供給すると共に、端子台13を介して仕込再生器20、再生器30−1、30−2、30−3、・・・へ供給している。
【0021】
図2に、仕込再生器20の正面図を示す。仕込再生器20の筐体正面の右側領域には、「1」〜「8」の数字が付されたシーン再生スイッチ21が3×3のマトリックス状に設けられている。シーン再生スイッチ21におけるマトリックスの一角には、全ての照明負荷51を消灯する全消灯スイッチ22が設けられている。シーン再生スイッチ21と全消灯スイッチ22には、当該スイッチの操作により点灯されるLED23が埋設配置されている。
【0022】
仕込再生器20における筐体正面の中央部には、8条のレベルスイッチ24−1〜24−8が横方向に並べられて設けられている。このレベルスイッチ24−1〜24−8は、縦方向に細長い概ねS字状の形状の凹部を有し、この凹部にタッチパネルが配置され、タッチ操作位置が検出される構成となっており、下部から上部に向かって調光レベルの0%から100%に対応付けられている。
【0023】
レベルスイッチ24−1〜24−8は、縦方向に細長い概ねS字状の形状を有した凹部を備えるので、タッチ操作の際に概ねの調光レベルをタッチ操作位置によって分かり易く構成されている。レベルスイッチ24−1〜24−8の上部には、チャネル番号を示す数字「1」〜「8」が印刷されており、この数字「1」〜「8」の左側には、レベルスイッチ24−1〜24−8に対応して設定した調光レベルを輝度により表示するLED25−1〜25−8が設けられている。
【0024】
最も左に位置するレベルスイッチ24−1の左側には、モードスイッチ26、シフトスイッチ27、設定スイッチである保存スイッチ28が設けられている。モードスイッチ26の左側には、モードが印刷されていると共に、現在のモードを点灯にて表示するLED23が設けられている。
【0025】
選択可能なモードは、「ページ選択」、「チャネル選択」、「フェード時間」及び「マスターレベル」であり、モードスイッチ25の操作毎に順次に上記モードが選択され、選択されたモードに対応するLED23が点灯される。シフトスイッチ27は、「ページ」、「チャネル」、「フェード時間」を上下させるためのスイッチである。「マスターレベル」モードでは、全シーンの任意の8チャネルに設定した基準となる調光レベルをマスターレベルとして登録し、呼び出すことができるようになっている。
【0026】
チャネルは、最大99チャネル用意されており、各チャネルは、1または複数の調光制御器(40−1、40−2、40−3、・・・)と対応付けられている。ページは、9ページであり、各ページ毎に99チャネル用意されている。フェード時間は、0.1〜0.9秒の0.1秒毎、1秒〜59秒までの1秒毎、1分〜99分までの1分毎に設定可能である。
【0027】
シフトスイッチ27の左側には、7セグメントのLEDが横2列に並べられ二桁の数字を表示する7セグLED表示部29が設けられており、レベルスイッチ24−1〜24−8の操作による調光レベル、選択されているページ、選択されているチャネル中の最下位チャネル、設定に係るフェード時間を表示するように構成されている。
【0028】
保存スイッチ28は、レベルスイッチ24−1〜24−8により設定された照明負荷51の調光レベルを記憶するための設定モードへ切換えるためのスイッチである。シーン再生スイッチ21に対応するシーンと照明負荷51の調光レベル(この例では、所要ページの所要チャネル)とを対応付けて記憶する場合には、設定スイッチである保存スイッチ28を所定操作(例えば、1〜3秒間の連続で押し続ける操作や所定時間内の複数押す操作等)した状態より、設定モードへ切換えてレベルスイッチ24−1〜24−8とシーン再生スイッチ21を操作する必要がある。
【0029】
仕込再生器20は、例えば、図3に示されるように、CPU60に、操作部61、表示部62、インタフェース63が接続された構成を備える。ここでは、操作部61には、シーン再生スイッチ21、全消灯スイッチ22、レベルスイッチ24−1〜24−8、モードスイッチ26、シフトスイッチ27、保存スイッチ28が含まれる。また、表示部62には、LED23、LED25−1〜25−8、7セグLED表示部29が含まれる。更に、インタフェース63は、端子台20aを含み、主操作盤10及び再生器30−1、30−2、30−3、・・・との間で、例えばRS485(米国電子工業会によって規格化された通信規格)に基づき通信を行う。
【0030】
再生器30−1、30−2、30−3、・・・は、レベルスイッチ24−1〜24−8、保存スイッチ28を備えず、「フェード時間」及び「マスターレベル」モードを備えないもので、仕込再生器20にて設定した所望のシーンを再生するために会議室の壁などの適宜な位置に設置されて用いられる。再生器30−1、30−2、30−3、・・・のスイッチ操作情報は、仕込再生器20側へ送信され、最終的には主操作盤10へ送信される。
【0031】
この実施形態では、仕込再生器20及び再生器30−1、30−2、30−3、・・・から主操作盤10へ向かっては、スイッチの操作情報が送られ、主操作盤10から再生器30−1、30−2、30−3、・・・へ向かっては、表示部62に対する表示制御情報が送られる。
【0032】
主操作盤10のメインCPU11は、レベルスイッチ24−1〜24−8により設定された照明負荷51の調光レベルをシーンに対応して記憶するための、例えば、図4に示される記憶手段(メモリ部)80を有している。図4は一つのページを示しており、このページが9ページ分存在する。各ページの左側には、シーン番号が付されており、各シーン番号に対応してチャネル番号が付され、チャネル番号に対応して調光レベルが記憶される。ここでは、チャネルは99チャネルとして示しているが、最大99チャネル設けられることを意味している。また、各シーン毎にフェード時間を設定して記憶可能にフェード時間の欄が設けられている。
【0033】
記憶手段(メモリ部)80には、シーン番号に対応してマスターレベルの欄が設けられており、シーン番号に対応してメインの調光レベルが記憶可能となっている。また、主操作盤10のメインCPU11は、チャネル番号と調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・との対応テーブルを有しており、チャネル番号に対応した調光制御器に対し所要の調光レベルとする調光信号を送信可能となっている。
【0034】
主操作盤10のメインCPU11は、図5〜図7に示すフローチャートに対応するプログラム基づき、調光制御の動作を行うので、このフローチャートに沿って以下に動作説明を行う。仕込再生器20、再生器30−1、30−2、30−3、・・・のいずれかにおいてスイッチ操作がなされ、このスイッチ操作情報が主操作盤10へ送られ、主操作盤10のメインCPU11がスイッチ操作情報を受け取る(S11)。
【0035】
メインCPU11は、操作されたスイッチがどのスイッチであるか判定する処理を行う(S12)。そして、設定スイッチである保存スイッチ28が所定操作された状態かを検出する(S13)。このステップS13において設定スイッチである保存スイッチ28が所定操作された状態であることを検出した場合には、設定モードを開始し(S14)、記憶処理ルーチン(L20)を実行し、ステップS13において設定スイッチである保存スイッチ28が所定操作状態でないことを検出した場合には、非記憶処理ルーチン(L30)を実行する。
【0036】
記憶ルーチン(L20)の処理を図6のフローチャートに示す。記憶ルーチンにおいては、シーン再生スイッチ21やモードスイッチ25等の操作によりシーン或いはマスターレベルが選択されたかを検出して(S21)、選択がなければステップS11へ戻る。ステップS21においてシーン或いはマスターレベルが選択されていることが検出されると、現在において選択されているシーンのシーン番号を検出し、記憶手段80における当該シーン番号の記憶エリアにおいて、レベルスイッチ24−1〜24−8により設定された調光レベルを該当チャネル番号(またはマスターレベル)に記憶して(S22)、ステップS11へ戻る。
【0037】
シーンの選択は、モードスイッチ25とシフトスイッチ27によりページを選択し、所望のシーン再生スイッチ21を操作することにより行われる。そして、調光レベルの設定はレベルスイッチ24−1〜24−8を操作して行うが、第9チャネルより上位のチャネルに対する調光レベルについては、モードスイッチ25の操作により「チャネル選択」のモードとし、シフトスイッチ27の操作により所望のチャネルを7セグLED表示部29に表示させる。この場合、7セグLED表示部29に表示された数字のチャネルはレベルスイッチ24−1に対応し、レベルスイッチ24−1より右側のレベルスイッチは順次にチャネル番号が1ずつ増加したチャネルに対応する。
【0038】
非記憶ルーチン(L30)の処理を図7のフローチャートに示す。非記憶ルーチンにおいては、シーン再生スイッチ21の操作によりシーンが選択されたかを検出する(S31)。シーン再生スイッチ21の操作によるシーンが選択なされた場合には、操作されたシーン再生スイッチ21に対応するシーン番号を検出し、記憶手段80における当該シーン番号の記憶エリアに記憶されている調光レベルを読み出し(S32)、チャネル番号と調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・との対応テーブルを用いて該当チャネル番号に対応する調光制御器を求めて上記調光レベルの調光信号を送信する(S33)。
【0039】
ステップS31において、シーン再生スイッチ21の操作が検出されなければ、レベルスイッチ24−1〜24−8の操作がなされたかを検出する(S34)。レベルスイッチ24−1〜24−8の操作がなされた場合には、既にシーン選択されているかを検出し(S35)、既選択であればチャネル番号と調光制御器40−1、40−2、40−3、・・・との対応テーブルを用いて、操作されたレベルスイッチに対応する調光制御器を求めて上記操作されたレベルスイッチに設定の調光レベルの調光信号を送信する(S36)。これにより、シーンを選択した後に、所望の照明負荷について調光レベルを変更することが可能である。
【0040】
ステップS34において、レベルスイッチ24−1〜24−8の操作が検出されない場合やステップS35において既にシーン選択されていることが検出されなければ、操作されたキーに対応する処理として、表示制御情報の送出等を行って(S37)、ステップS11へ戻る。以上の通り、設定スイッチである保存スイッチ28が操作状態でない場合には、非記憶ルーチンの処理が行われるので、例えばレベルスイッチ24−1〜24−8の操作を行った後に設定スイッチである保存スイッチ28を操作しても、このシーンにおける該当チャネルについて調光レベルが変更されて記憶されることはなく、意図しない記憶が行われる事態を防止できる。
【0041】
図8には、第2の実施形態に係る照明制御システムの構成図が示されている。このシステムにおいては、図1に示した第1の実施形態に係る照明制御システムに備えられていた主操作盤10を備えていない。また、第1の端末である仕込再生器20Aが主操作盤10におけるメインCPU11の機能を備えている。これ以外の構成は、第1の実施形態に係る照明制御システムと同一である。
【0042】
従って、仕込再生器20AのCPUは、図4に示される記憶手段(メモリ部)80を有し、図5〜図7に示すフローチャートに対応するプログラム基づき、調光制御の動作を行う。つまり、第1の実施形態に係る照明制御システムにおけるメインCPU11に代ってカスケード接続された伝送線19を介してDMX信号による調光信号が送られる。
【0043】
この調光制御システムにおいても、設定スイッチである保存スイッチ28が操作状態でない場合には、非記憶ルーチンの処理が行われるので、意図しない記憶が行われる事態を防止可能である。
【符号の説明】
【0044】
10 主操作盤
11 メインCPU
20、20A 仕込再生器
21 シーン再生スイッチ
24−1〜24−8 レベルスイッチ
25 モードスイッチ
28 保存スイッチ
40−1、40−2、40−3、・・・ 調光制御器
80 記憶手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開2008−243496号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明負荷の調光レベルを設定するためのレベルスイッチと;
レベルスイッチにより設定された照明負荷の調光レベルが記憶される設定モードへの切換えを行う設定スイッチと;
前記設定スイッチの所定操作によって設定モードへ切換えられ、レベルスイッチとシーン再生スイッチが操作された場合に、操作されたシーン再生スイッチに対応するシーンと照明負荷の調光レベルとを対応付けて記憶する制御手段と;
設定スイッチの所定操作により記憶される照明負荷の調光レベルにより調光制御された場合の照明シーンを再生させるためのシーン再生スイッチと
を具備することを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
前記レベルスイッチ、前記設定スイッチ、前記シーン再生スイッチ及び制御手段を備えた第1の端末と;
この第1の端末に接続され、前記シーン再生スイッチと、このシーン再生スイッチの操作情報を前記第1の端末に送信する送信手段とを備える第2の端末と
を具備することを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
照明負荷が接続され、調光信号を受けて前記照明負荷の調光制御を行う複数の調光制御器を備え、
第1の端末は、直接に前記複数の調光制御器へ調光制御信号を送信し、または、主操作盤を介して前記複数の調光制御器へ調光制御信号を送信することを特徴とする請求項2に記載の照明制御システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate