説明

照明器具におけるベース部品に対する取付部品台や反射板等の固定構造

【課題】狭隘な場所、例えば照明器具におけるベース部品に対する反射板等の取付けにおいて、部品の脱着を簡易、且つ正確に行えるようにする。
【解決手段】照明器具のベース部品(2)の上縁(4)において、下方に向かって開口する開口部(7)を有し、該開口部(7)の開口縁(8)に沿って下方に向かって開口部(7)を幅狭とするよう傾斜する係止面(9)を有する係止部(5)を形成し、一方、反射板等(12)の上縁(15)には、前記係止面(9)方向へ折曲した係止フランジ(18)の被係止部(17)を形成することで、該係止部の係止面に被係止部の係止フランジの下端縁を引っ掛けて係止した上で、該反射板等をベース部品に対してネジ等により一体として固定するので、狭隘な場所でも簡易、且つ正確に部品の脱着を行えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、照明器具におけるベース部品に対して、電子回路の基板等を固定した取付部品台や反射板等(以下、「反射板等」という。)を一体に固定する構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、照明器具におけるベース部品に対して反射板等を固定するに当たっては、その四方をネジ等を利用して固定することが一般的に行われている。
【0003】
ところが、照明器具におけるベース部品に対して反射板等を取り付けるに当たっては、取付工具を使用するのに十分な空間がとれない場合がある。即ち、該照明器具の小型化や薄型化等を目的として設計上の省空間が要求されて、照明器具を構成するベース部品等も同様に小型化や薄型化が行われるものである。その結果、該ベース部品に対して反射板等を固定するに当たって、反射板等の固定に際して使用する取付工具がベース部品と干渉してしまい、ネジ等では十分に固定することができないというものである。また、照明器具の小型化や薄型化とは関係なく、その照明器具自体の意匠に起因して、反射板等を取り付けるための取付工具の使用空間を十分に確保できない場合もある。
【0004】
そのため、上記のように取付工具を使用する空間が十分に確保できない場合において、照明器具におけるベース部品に対して反射板等を固定する時には、次のようにしてなるものがある。即ち、図6及び図7に示すように、照明器具における平板状の基部を有するベース部品において、該ベース部品の上縁に、その基部に対して折り返しとなる開口部を下方に向けて形成すると共に、該開口部の開口縁に沿って基部側へ向けて突出する水平フランジを形成して係止部とする。一方、平板状の反射板等の上縁には、取り付けた際に前記ベース部品の基部とは逆側に向けて突出する係止フランジを形成して被係止部とし、前記ベース部品の係止部の水平フランジに係止可能とする。その上で、該ベース部品の係止部の水平フランジに対して反射板等の係止フランジを引っ掛けると共に、該反射板等に設ける他の固定手段、例えばネジやクリップ等により、照明器具におけるベース部品と該反射板等とを一体にして、両者を固定してなるものである。
【0005】
しかしながら、該ベース部品の係止部の水平フランジに対して反射板等の係止フランジを引っ掛けるものにあっては、単にフランジ同士を重ね合わせて載置しているだけであるので、取付作業自体は容易であるが、反射板等の係止フランジは、縦方向にはベース部品の係止部の水平フランジによって支持されているものの、横方向へは何らの支持も受けていないことからガタツキが生じ易く、照明器具内外において発生した振動によって反射板等が共振して雑音を発することとなる。もちろん、反射板等の係止フランジをベース部品の係止部の水平フランジに載置するだけでなく、該係止フランジの突端をベース部品の開口部の開口縁内壁面に当接させることによって、反射板等の係止フランジを横方向においても支持することは可能であるが、そのためには、ベース部品並びに反射板等のいずれをも精密に形成しなければならないことから、照明器具自体の製造コスト増を招来することとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、照明器具が小型化や薄型化されることで、また、その照明器具自体の意匠によって、取付工具の使用空間が狭隘化し、照明器具におけるベース部品に対して反射板等の脱着が簡易、且つ正確にできない点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
照明器具を構成し、該照明器具を壁面等の縦型の固定面に取り付ける際に使用するベース部品に対して、電子回路の基板等を固定した取付部品台や反射板等を固定するものであって、
該ベース部品は、平板状の基部の上縁において、該上縁に沿って係止部を形成すると共に、該基部のいずれかにおいて固定面との固定手段を有し、
該取付部品台又は反射板等は、平板状の基部の上縁において、該ベース部品の上縁に形成される前記係止部に固定される被係止部を該上縁に沿って形成すると共に、該基部のいずれかにおいて該ベース部品との固定手段を有するものとした上で、
該ベース部品の上縁に形成される係止部は、基部に対して折り返しとなる開口部を有する断面略コ字形状に成形すると共に、該係止部の開口部を形成する開口縁に沿って該係止部内側面において、下方に向かって該開口部の幅を狭くするように傾斜する係止面を形成するものとし、
該取付部品台又は反射板等の上縁に形成される被係止部は、該ベース部品の係止部の開口部内において、傾斜する該係止面方向に折曲する係止フランジを形成するものとすることで、
該ベース部品の係止部と該取付部品台又は反射板等の被係止部よりなる上部係止手段を構成するものであって、
該上部係止手段において、固定面に固定したベース部品の係止部内に形成する該係止面に対して、取付部品台又は反射板等の被係止部の係止フランジの下端縁を当接させると共に、該取付部品台又は反射板等と該ベース部品とを、該取付部品台又は反射板等の有する固定手段により一体とすることで両者を固定してなるものである。
そのため、該ベース部品に対して反射板等を固定するにあたっては、まずベース部品の係止部の開口部内に、反射板等の被係止部である係止フランジを挿入する。そして、ベース部品の係止部内に形成する係止面に対して、反射板等の係止フランジの下端縁を当接させつつ下方へ摺動させると、その係止面が下方に向かって開口部の幅を狭くするように傾斜しているため、ある一定点において下方への摺動が不可能となり、係止することになる。そして、該反射板等の有する固定手段により、ベース部品と反射板等とを一体にすることで、該ベース部品と反射板等とは、簡易、且つ正確に固定されるものとなる。
この固定に際しては、ベース部品の係止部の傾斜する係止面に対して、該反射板等の被係止部である係止フランジの下端縁が引っ掛かるように係止するものである。そのため、係止フランジと傾斜する係止面とが、係止フランジの下端縁すなわち角部分で当接することから、係止フランジの下端縁を縦横両方向において係止面が支持することとなり、両者間に隙間が生じることがなく、ガタツキがないばかりか、照明器具内外において発生した振動によって反射板等が振動しようとしても、その振動による雑音の発生をも防ぐことができる。
また、該ベース部品に対して一体に固定される該反射板等を取り外すときも、ベース部品と反射板等とを一体とする、反射板等の有する固定手段を解除した上で、該反射板等を持ち上げることで、反射板等の被係止部の係止フランジは、係止部の係止面より容易に離脱するものとなる。そして、反射板等を僅かに回転させて、被係止部の係止フランジと係止部の開口部端縁との干渉を防ぎながら引き抜くことで、簡易に取り外すことができるものである。
【0008】
また逆に、該ベース部品は、平板状の基部の下縁において、該下縁に沿って係止部を形成すると共に、該基部のいずれかにおいて固定面との固定手段を有し、
該取付部品台又は反射板等は、平板状の基部の下縁において、該ベース部品の下縁に形成される前記係止部に固定される被係止部を該下縁に沿って形成すると共に、該基部のいずれかにおいて該ベース部品との固定手段を有するものとした上で、
該ベース部品の下縁に形成される係止部は、基部に対して折り返しとなる開口部を有する断面略コ字形状に成形すると共に、該係止部の開口部を形成する開口縁に沿って該係止部内側面において、下方に向かって該開口部の幅を狭くするように傾斜する係止面を形成するものとし、
該取付部品台又は反射板等の下縁に形成される被係止部は、該ベース部品の係止部の開口部内において、傾斜する該係止面方向に折曲する係止フランジを形成するものとすることで、
該ベース部品の係止部と該取付部品台又は反射板等の被係止部よりなる下部係止手段を構成するものであって、
該下部係止手段において、固定面に固定したベース部品の係止部内に形成する該係止面に対して、取付部品台又は反射板等の被係止部の係止フランジの下端縁を当接させると共に、該取付部品台又は反射板等と該ベース部品とを、該取付部品台又は反射板等の有する固定手段により一体とすることで両者を固定してなるものである。
そのため、該ベース部品に対して反射板等を固定するにあたっては、まずベース部品の係止部の開口部内に、反射板等の被係止部である係止フランジを挿入する。そして、ベース部品の係止部内に形成する係止面に対して、反射板等の係止フランジの下端縁を当接させつつ下方へ摺動させると、その係止面が下方に向かって開口部の幅を狭くするように傾斜しているため、ある一定点において下方への摺動が不可能となり、係止することになる。そして、該反射板等の有する固定手段により、ベース部品と反射板等とを一体にすることで、該ベース部品と反射板等とは、簡易、且つ正確に固定されるものとなる。
これにより、前記同様に反射板等の着脱が容易であるとともに、ベース部品と反射板等との間に隙間が生じることがなく、ガタツキがないばかりか、照明器具内外において発生した振動によって反射板等が振動しようとしても、その振動による雑音の発生をも防ぐことができる。
【0009】
更に、該ベース部品の上縁においては、該ベース部品に固定すべき反射板等との間に上記上部係止手段を有し、
該ベース部品の下縁においては、該ベース部品に固定すべき反射板等との間に上記下部係止手段を有するものとして、
該上部及び下部係止手段において、固定面に固定したベース部品の係止部内に形成する各係止面に対して、反射板等の被係止部の各係止フランジの下端縁をそれぞれ当接させることで、反射板等と該ベース部品とを固定してなるものである。
そのため、上述のようにベース部品に対して反射板等は簡易且つ正確に固定されて、反射板等の着脱も容易になると共に、ベース部品と反射板等との間に隙間が生じることがなく、ガタツキがないばかりか、照明器具内外において発生した振動によって反射板等が振動しようとしても、その振動による雑音の発生をも防ぐことができる。更に、上記ベース部品の上縁及び下縁において、反射板等との間で、各々上部係止手段及び下部係止手段を有するものであって、該反射板等の有する固定手段を必ずしも必要とするものではないので、ベース部品に対する反射板等の固定作業をより簡易且つ正確に行えるものとなる。
【発明の効果】
【0010】
この発明は、照明器具におけるベース部品と反射板等との簡易且つ確実な固定を可能とするだけでなく、その固定におけるガタツキを防止し、また、振動音の発生をも防止できる優れた効果を有するものである。
【実施例1】
【0011】
この発明について、図に示す実施例により説明する。(1)に示すのは、この発明の固定構造により固定された、照明器具を壁面(20)等の縦型の固定面に取り付ける際に使用するベース部品(2)と、該ベース部品(2)に対して、例えば電子回路の基板等を固定する取付部品台や反射板等(以下、「反射板等」という。)(12)とである。
【0012】
まず、該ベース部品(2)は、平板状の基部(3)の上縁(4)において、該上縁(4)に沿って係止部(5)を形成すると共に、平板面となる基部(3)において壁面(20)との固定を行う際に使用するネジ孔(図示せず。)が穿設されているものである。
そして、該ベース部品(2)の基部(3)の上縁(4)に形成される係止部(5)は、下方に向けて折り返して、断面略コ字形状に成形して開口部(7)を形成すると共に、該開口部(7)の端縁となるの開口縁(8)に沿って、開口部(7)内側面において、下方に向かって開口部(7)の開口幅を狭くするように傾斜する係止面(9)を形成してなるものである。なお、該ベース部品(2)の表面には、裏面方向から該ベース部品(2)に固定される反射板等(12)を一定の間隙(11)を形成するように支承するリブ(10)が配設されているものである。
【0013】
また、該反射板等(12)は、該ベース部品(2)の基部(3)を覆う平板状の基部(13)の側面に折曲部(14)を成形した上、その上縁(15)において、ベース部品(2)の係止部(5)に固定される被係止部(17)を該上縁(15)に沿って形成すると共に、該反射板等(12)と該ベース部品(2)との固定を行う際に使用するネジ孔(16)を穿設している。
そして、該反射板等(12)の上縁(15)に形成される被係止部(17)は、基部(13)に対して折曲してなる係止フランジ(18)よりなり、該係止フランジ(18)は、反射板等(12)がベース部品(2)の係止部(5)の開口部(7)内に設置された際に、前記係止面(9)方向に向くよう折曲してなるものである。
【0014】
このようにして、該ベース部品(2)と該ベース部品(2)において固定される反射板等(12)との間では、該ベース部品(2)の係止部(5)と該反射板等(12)の被係止部(17)とから上部係止手段(A)を構成しているものである。
【0015】
この発明の実施例である照明器具におけるベース部品(2)と、該ベース部品(2)に固定される反射板等(12)が各々以上の構造を具えるので、両者を一体に固定するにあたっては次のようにするものである(図2参照)。
まず、照明器具を取り付ける壁面(20)に対して、ベース部品(2)をベース部品(2)の基部(3)に穿設するネジ孔(図示せず。)を利用してネジ(図示せず。)により一体に固定する。
次に、このように壁面(20)の所定位置に一体に固定されたベース部品(2)に対して、反射板等(12)を一体に固定するものである。
そのため、まず該ベース部品(2)の上縁(4)に形成される係止部(5)に対して、上記上部係止手段(A)を用いて、該反射板等(12)の上縁(15)に形成する被係止部(17)を係止するものである。つまり、ベース部品(2)の上縁(4)に形成される係止部(5)は、下方に向けて開口部(7)を有する断面略コ字形状に成形されているので、該係止部(5)内においては空間(6)が形成されている。そして、該ベース部品(2)に形成される該係止部(5)の空間(6)内に対して、反射板等(12)の上縁に形成される被係止部(17)の折曲して形成された係止フランジ(18)を挿入し、反射板等(12)の基部(13)がベース部品(2)の基部(3)と重なり合うよう反射板等(12)の上縁(15)を中心として反射板等(12)を回転させるとともに、下方に向けて垂直に垂下、又は引張してなるものである。
このとき、該ベース部品(2)の上縁(4)に形成される係止部(5)内においては、係止部(5)の開口部(7)の開口縁(8)に沿って、下方へ向かって開口部(7)の幅を狭くするように傾斜する係止面(9)が形成されている。そのため、反射板等(12)を下方に向けて垂直に垂下、又は引張することで、該反射板等(12)の係止フランジ(18)の下側の端縁(18a)は、ベース部品(2)の係止面(9)に沿って下方に向けて進もうとするが、ベース部品(2)の係止面(9)は下方へ向かって開口部(7)の幅を狭くするように傾斜しているので、ある一定位置でそれ以上は進むことができなくなる。その結果、反射板等(12)の上縁(15)に形成される被係止部(17)の係止フランジ(18)は、その下側の端縁(18a)のみがベース部品(2)の傾斜する係止面(9)に当接して、ベース部品(2)の表面に配設されるリブ(10)によって裏面方向から一定の間隙(11)を形成するように支承されながら、該係止部(5)内の傾斜する係止面(9)に引っ掛かるように係止することになるものである(図3(ニ)参照)。
そして、このように反射板等(12)が該ベース部品(2)の係止部(5)に対して係止された状態で、反射板等(12)に穿設されるネジ孔(16)にネジ等(19)を通すことにより、該ベース部品(2)と該反射板等(12)を一体にする。これににより、反射板等(12)は、ベース部品(2)に対して簡易、且つ正確に固定することができるものである。
【0016】
そして、反射板等(12)がベース部品(2)に固定された状態においては、前述したように、反射板等(12)の上縁(15)に形成される被係止部(17)の係止フランジ(18)において、その下側の端縁(18a)のみがベース部品(2)の傾斜する係止面(9)に当接していることとなる、すなわち、被係止部(17)の係止フランジ(18)がベース部品(2)の係止面(9)に対して、その下側の端縁(18a)において斜めに当接していることから、該係止フランジ(18)は縦横両方向に対して係止面(9)により支持された状態となる。そのため、係止フランジ(18)と係止面(9)との間に隙間が生じて、ガタツキが発生することがなく、又、照明器具内外において発生した振動により反射板等(12)が共振しようとしても、縦横両方向に対して係止面(9)により支持されているため、振動の発生が抑えられ、雑音の発生が抑制される。
【0017】
また、ベース部品(2)の係止部(5)内に形成される傾斜する係止面(9)に対して、反射板等(12)の被係止部(17)の係止フランジ(18)が、その下側の端縁(18a)のみによって引っ掛かるように係止しているため、該反射板等(12)の被係止部(17)である係止フランジ(18)が多少変形していても、その係止面(9)に当接する部分が下側の端縁(18a)という線状となっていることから、反射板等(12)を下方に向けて垂下させ又は引張することで、その変形は矯正され、両者の間には間隙が生じることはなく、確実に該係止フランジ(18)を係止面(9)に係止させることができるものとなる。従って、この点においても、ベース部品(2)の係止部(5)の係止面(9)と反射板等(12)の被係止部(17)の係止フランジ(18)とは、振動等により共振することで雑音が生じることはないものとなる。
【0018】
ところで、照明器具におけるベース部品(2)に対して、上記のように一体に固定された該反射板等(12)を取り外すにあたっては、まず、該反射板等(12)に穿設されるネジ孔(16)を利用して両者を一体とするネジ等(19)を外せば、両者は、該ベース部品(2)の係止部(5)と該反射板等(12)の被係止部(17)においてのみ一体に係止されることとなる。そして、該反射板等(12)を、一旦上方に向かって持ち上げる。その結果、互いに係止されていたベース部品(2)の係止部(5)内に形成される係止面(9)と、反射板等(12)の被係止部(17)の係止フランジ(18)との係止が解かれ、反射板等(12)とベース部品(2)とは互いに離脱可能となるものである。
その上で、反射板等(12)を、ベース部品(2)の係止部(5)の空間(6)内に形成する係止面(9)等と干渉しないように、該空間(6)内において反射板等(12)の被係止部(17)を僅かに回転させ、又はずらしながら下方に引き抜くことで、反射板等(12)は、ベース部品(2)から簡易、且つ正確に取り外すことができる。
【実施例2】
【0019】
また、図4に示すものはこの発明における実施例2であり、実施例1とは上下反転したものである。すなわち、ベース部品(2’)の基部(3’)の下縁(4’)に形成される係止部(5’)は、上方に向けて折り返して、断面略コ字形状に成形して開口部(7’)を形成すると共に、該開口部(7’)の端縁となるの開口縁(8’)に沿って、開口部(7’)内側面において、下方に向かって開口部(7’)の開口幅を狭くするように傾斜する係止面(9’)を形成してなるものである。一方、反射板等(12’)は、該ベース部品(2’)の基部(3’)を覆う平板状の基部(13’)の下縁(15’)において、該ベース部品(2’)の係止部(5’)に固定される被係止部(17’)を該下縁(15’)に沿って形成するものであり、該被係止部(17’)は、基部(13’)に対して折曲してなる係止フランジ(18’)よりなり、該係止フランジ(18’)は、該反射板等(12’)が該ベース部品(2’)の係止部(5’)の開口部(7’)内に設置された際に、前記係止面(9’)方向に向くよう折曲してなるものである。
【0020】
このようにして、該ベース部品(2’)と該ベース部品(2’)において固定される反射板等(12’)との間では、該ベース部品(2’)の係止部(5’)と該反射板等(12’)の被係止部(17’)とから下部係止手段(B)を構成しているものである。
【0021】
そのため、まず該ベース部品(2’)の下縁(4’)に形成される係止部(5’)に対して、上記下部係止手段(B)を用いて、該反射板等(12’)の下縁(15’)に形成する被係止部(17’)を係止するものである。つまり、ベース部品(2’)の下縁(4’)に形成される係止部(5’)は、上方に向けて開口部(7’)を有する断面略コ字形状に成形されている。そして、該ベース部品(2’)に形成される係止部(5’)の開口部(7’)に対して、反射板等(12’)の下縁に形成される被係止部(17’)の折曲して形成された係止フランジ(18’)を挿入し、下方に向けて垂直に押勢してなるものである。
このとき、該ベース部品(2’)の下縁(4’)に形成される係止部(5’)内においては、係止部(5’)の開口部(7’)の開口縁(8’)に沿って、下方へ向かって開口部(7’)の幅を狭くするように傾斜する係止面(9’)が形成されている。そのため、反射板等(12’)を下方に向けて垂直に押勢することで、該反射板等(12’)の係止フランジ(18’)の下側の端縁(18a’)は、ベース部品(2’)の係止面(9’)に沿って下方に向けて進もうとするが、ベース部品(2’)の係止面(9’)が下方へ向かって開口部(7’)の幅を狭くするように傾斜しているので、ある一定位置でそれ以上は進むことができなくなる。その結果、反射板等(12’)の下縁(15’)に形成される被係止部(17’)の係止フランジ(18’)は、その下側の端縁(18a’)のみがベース部品(2’)の傾斜する係止面(9’)に当接して、ベース部品(2’)の表面に配設されるリブ(10)によって裏面方向から一定の間隙(11)を形成するように支承されながら、該係止部(5’)内の傾斜する係止面(9’)に引っ掛かるように係止することになるものである(図4(ハ)参照)。
そして、このように反射板等(12’)が該ベース部品(2’)の係止部(5’)に対して係止された状態で、反射板等(12’)に穿設されるネジ孔にネジ等を通すことにより、該ベース部品(2’)と該反射板等(12’)を一体にすることは前記実施例1と同様である。これににより、反射板等(12’)は、ベース部品(2’)に対して簡易、且つ正確に固定することができるものである。尚、反射板等(12’)のベース部品(2’)からの取り外しは、実施例1の場合と同様の作業を行うこととにより、簡易、且つ正確に取り外すことができるものとなる。
【0022】
この結果、実施例1の場合と同様に、反射板等(12’)がベース部品(2’)に固定された状態においては、反射板等(12’)の下縁(15’)に形成される被係止部(17’)の係止フランジ(18’)において、その下側の端縁(18a’)のみがベース部品(2’)の傾斜する係止面(9’)に当接していることとなる、すなわち、被係止部(17’)の係止フランジ(18’)がベース部品(2’)の係止面(9’)に対して、その下側の端縁(18a’)において斜めに当接していることから、該係止フランジ(18’)は縦横両方向に対して係止面(9’)により支持された状態となる。そのため、係止フランジ(18’)と係止面(9’)との間に隙間が生じて、ガタツキが発生することがなく、又、照明器具内外において発生した振動により反射板等(12’)が共振しようとしても、縦横両方向に対して係止面(9’)により支持されているため、振動の発生が抑えられ、雑音の発生が抑制される。
【0023】
又、実施例1の場合と同様に、該反射板等(12’)の被係止部(17’)である係止フランジ(18’)が多少変形していても、その係止面(9’)に当接する部分が下側の端縁(18a’)という線状となっていることから、反射板等(12’)を下方に向けて押勢することで、その変形は矯正され、両者の間には間隙が生じることはなく、確実に該係止フランジ(18’)を係止面(9’)に係止させることができるものとなる。従って、この点においても、ベース部品(2’)の係止部(5’)の係止面(9’)と反射板等(12’)の被係止部(17’)の係止フランジ(18’)とは、振動等により共振することで雑音が生じることはないものとなる。
【0024】
尚、この発明の各実施例においては、照明器具におけるベース部品の係止部、及び反射板等の被係止部は、各々該ベース部品及び該反射板等の上縁(4)(15)あるいは下縁(4’)(15’)に形成してなるものであるが、ベース部品及び反射板等の左右縁のいずれかに形成するものであっても、この発明の実施例にあるように、照明器具におけるベース部品に対して該反射板等を簡易、且つ正確に固定することができるものとなる。
【実施例3】
【0025】
図5において示すものはこの発明における実施例3であり、この実施例3は、ベース部品(2”)と該ベース部品(2”)に固定される反射板等(12”)との固定に際して、該ベース部品(2”)及び反射板等(12”)の上縁(4)(15)及び下縁(4’)(15’)において、各々実施例1における上部係止手段(A)及び実施例2における下部係止手段(B)を有してなるものである。
【0026】
すなわち、該ベース部品(2”)及び該反射板等(12”)の上縁(4)(15)においては、次のようになっているものである。
まず、該ベース部品(2”)は、平板状の基部(3”)の上縁(4)において、該上縁(4)に沿って係止部(5)を形成すると共に、平板面となる基部(3”)において壁面(20)との固定を行う際に使用するネジ孔(図示せず。)が穿設されているものである。
そして、該ベース部品(2”)の基部(3”)の上縁(4)に形成される係止部(5)は、下方に向けて折り返して、断面略コ字形状に成形して開口部(7)を形成すると共に、該開口部(7)の端縁となるの開口縁(8)に沿って、開口部(7)内側面において、下方に向かって開口部(7)の開口幅を狭くするように傾斜する係止面(9)を形成してなるものである。なお、該ベース部品(2”)の表面には、裏面方向から該ベース部品(2”)に固定される反射板等(12”)を一定の間隙(11)を形成するように支承するリブ(10)が配設されているものである。
【0027】
また、該反射板等(12”)は、該ベース部品(2”)の基部(3”)を覆う平板状の基部(13”)の側面に折曲部を成形した上、その上縁(15)において、ベース部品(2”)の係止部(5)に固定される被係止部(17)を該上縁(15)に沿って形成するものである。
そして、該反射板等(12”)の上縁(15)に形成される被係止部(17)は、基部(13”)に対して折曲してなる係止フランジ(18)よりなり、該係止フランジ(18)は、反射板等(12”)がベース部品(2”)の係止部(5)の開口部(7)内に設置された際に、前記係止面(9)方向に向くよう折曲してなるものである。
【0028】
このようにして、実施例3では、該ベース部品(2”)と該ベース部品(2”)に固定される反射板等(12”)との間で、該ベース部品(2”)の上縁(4)において、該ベース部品(2”)の係止部(5)と該反射板等(12”)の被係止部(17)とからなる上部係止手段(A)を構成しているものである。
【0029】
また、該ベース部品(2”)及び該反射板等(12”)の下縁(4’)(15’)においては、次のようになっているものである。
すなわち、ベース部品(2”)の基部(3”)の下縁(4’)に形成される係止部(5’)は、上方に向けて折り返して、断面略コ字形状に成形して開口部(7’)を形成すると共に、該開口部(7’)の端縁となるの開口縁(8’)に沿って、開口部(7’)内側面において、下方に向かって開口部(7’)の開口幅を狭くするように傾斜する係止面(9’)を形成してなるものである。
【0030】
一方、反射板等(12”)は、該ベース部品(2”)の基部(3”)を覆う平板状の基部(13”)の下縁(15’)において、該ベース部品(2”)の係止部(5’)に固定される被係止部(17’)を該下縁(15’)に沿って形成するものであり、該被係止部(17’)は、基部(13”)に対して折曲してなる係止フランジ(18’)よりなり、該係止フランジ(18’)は、該反射板等(12”)が該ベース部品(2”)の係止部(5’)の開口部(7’)内に設置された際に、前記係止面(9’)方向に向くよう折曲してなるものである。
【0031】
このようにして、該ベース部品(2”)と該ベース部品(2”)において固定される反射板等(12”)との間では、該ベース部品(2”)の下縁(4’)において、該ベース部品(2”)の係止部(5’)と該反射板等(12”)の被係止部(17’)とから下部係止手段(B)を構成しているものである。
【0032】
この発明の実施例3が以上のような構成を具えるので、該ベース部品(2”)に対して反射板等(12”)を固定するにあたっては次に様にするものである。
まず、照明器具を取り付ける壁面(20)に対して、ベース部品(2”)をベース部品(2”)の基部(3”)に穿設するネジ孔(図示せず。)を利用してネジ(図示せず。)により一体に固定し、このように壁面(20)の所定位置に一体に固定されたベース部品(2”)に対して、反射板等(12”)を一体に固定するものである。
そのため、まず該ベース部品(2”)の上縁(4)に形成される係止部(5)に対して、上記上部係止手段(A)を用いて、該反射板等(12”)の上縁(15)に形成する被係止部(17)を係止するものである(図3参照)。つまり、ベース部品(2”)の上縁(4)に形成される係止部(5)は、下方に向けて開口部(7)を有する断面略コ字形状に成形されているので、該係止部(5)内においては空間(6)が形成されている。そして、該ベース部品(2”)に形成される該係止部(5)の空間(6)内に対して、反射板等(12”)の上縁に形成される被係止部(17)の折曲して形成された係止フランジ(18)を挿入し、反射板等(12”)の基部(13”)がベース部品(2”)の基部(3”)と重なり合うよう反射板等(12”)の上縁(15)を中心として反射板等(12”)を回転させるとともに、下方に向けて垂直に垂下、又は引張してなるものである。
このとき、該ベース部品(2”)の上縁(4)に形成される係止部(5)内においては、係止部(5)の開口部(7)の開口縁(8)に沿って、下方へ向かって開口部(7)の幅を狭くするように傾斜する係止面(9)が形成されている。そのため、反射板等(12”)を下方に向けて垂直に垂下、又は引張することで、該反射板等(12”)の係止フランジ(18)の下側の端縁(18a)は、ベース部品(2”)の係止面(9)に沿って下方に向けて進もうとするが、ベース部品(2”)の係止面(9)は下方へ向かって開口部(7)の幅を狭くするように傾斜しているので、ある一定位置でそれ以上は進むことができなくなる。その結果、反射板等(12”)の上縁(15)に形成される被係止部(17)の係止フランジ(18)は、その下側の端縁(18a)のみがベース部品(2)の傾斜する係止面(9)に当接して、ベース部品(2”)の表面に配設されるリブ(10)によって裏面方向から一定の間隙(11)を形成するように支承されながら、該係止部(5)内の傾斜する係止面(9)に引っ掛かるように係止することになるものである(図5参照)。
【0033】
そして、上述のようにベース部品(2”)の上縁(4)の係止部(5)において、被係止部(17)を引っ掛けるように係止している反射板等(12”)の下縁(15’)は、同時に下部係止手段(B)を用いて次のように、該ベース部品(2”)の下縁(4’)に対して係止されるものとなる(図4及び5参照)。
【0034】
すなわち、ベース部品(2”)の下縁(4’)に形成される係止部(5’)は、上方に向けて開口部(7’)を有する断面略コ字形状に成形されていることから、既に該ベース部品(2”)の上縁(4)の係止部(5)において係止されることで垂下している反射板等(12”)において、その係止のために該反射板等(12”)を下方に向けて押勢することにより、該反射板等(12”)の下縁(15’)に形成される被係止部(17’)の折曲して形成された係止フランジ(18’)が、前記ベース部品(2”)に形成される係止部(5’)の開口部(7’)に対して挿入されることとなる。しかもこのとき、該反射板等(12”)の上縁(15)に形成される係止フランジ(18)の長さと、該ベース部品(2”)の上縁(4)に形成される係止部(5’)における、下方へ向かって開口する開口部(7)の幅、及びその開口幅を狭くするように傾斜する係止面(9)の角度、又、該反射板等(12”)の下縁(15’)に形成される係止フランジ(18’)の長さと、該ベース部品(2”)の下縁(4’)に形成される係止部(5’)における、上方に向けて開口する開口部(7’)の幅、及びその開口幅を狭くするように傾斜する係止面(9’)の角度、更には反射板等(12”)を裏面より支承するリブ(10)の長さがそれぞれ調整されていることから、反射板等(12”)の下縁(15’)に形成される被係止部(17’)の係止フランジ(18’)は、その下側の端縁(18a’)のみがベース部品(2”)の傾斜する係止面(9’)に当接して、ベース部品(2”)の表面に配設されるリブ(10)によって裏面方向から一定の間隙(11)を形成するように支承されながら、該係止部(5’)内の傾斜する係止面(9’)に引っ掛かるように係止することになるものである(図5参照)。
尚、反射板等(12”)の上下幅が狭く、裏面より支承するリブ(10)を必要としない場合には、事前の係止フランジ(18)(18’)の長さや開口部(7)(7’)の幅、及び係止面(9)(9’)の角度調整は格段に容易となる。
【0035】
以上のように、ベース部品(2”)及び反射板等(12”)の上縁(4)(15)においては、実施例1において詳述する上部係止手段(A)を用いて、該ベース部品(2”)に対して反射板等(12”)を係止すると共に、ベース部品(2”)及び反射板等(12”)の下縁(4’)(15’)においては、実施例2において詳述する下部係止手段(B)を用いて係止することにより、該ベース部品(2”)に対して反射板等(12”)を一体に固定することで、この発明の実施例1及び実施例2において得られる簡易且つ正確な反射板等(12”)の脱着を実現すると共に、多少の変形があっても振動が抑えられることで雑音の発生を抑制しうるものとなる。更にベース部品(2”)に対する反射板等(12”)の脱着においては、壁面(20)に固定されたベース部品(2”)に対して、実施例1及び実施例2のようにネジ等の別の固定手段を用いることなく上下方向へのスライド及び僅かな回転運動により行えるものであるので、反射板等(12”)の固定作業を飛躍的に促進すると共に、部品点数を削減してコストの低減をも同時に図ることが可能となるものである。
なお、本発明の実施例3においては、ベース部品(2”)に対して反射板等(12”)を固定するにあたっては、その上縁(4)(15)及び下縁(4’)(15’)における上部係止手段(A)及び下部係止手段(B)のみにより行われるものであるが、該ベース部品(2”)と反射板等(12”)との固定を更に強固にするべく、別途の固定手段を用いて、該ベース部品(2”)と反射板等(12”)との固定を新たに行っても良いものである。
また、ベース部品(2”)に対して横方向から反射板等(12”)をスライドさせて挿入して固定するという作業方法も可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
照明器具だけではなく、狭隘な場所において取り付けられる部品においても適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の実施例1である固定構造の、固定されたベース部品と反射板等の斜視図である。
【図2】同じく実施例1である固定構造の、ベース部品と反射板等とを固定する模式図である。
【図3】同じく実施例1である固定構造の、ベース部品と反射板等とを固定する際の要部拡大断面図である。
【図4】この発明の実施例2である固定構造の、ベース部品と反射板等とを固定する際の要部拡大断面図である。
【図5】この発明の実施例3である固定構造の、ベース部品と反射板等とを固定した要部拡大断面図である。
【図6】従来例による、固定されたベース部品と反射板等の斜視図である。
【図7】従来例による、ベース部品と反射板等とを固定する際の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 この発明の固定構造により固定されたベース部品と反射板等
2、2’、2” ベース部品
3、3’、3” 基部
4 上縁
4’ 下縁
5、5’ 係止部
6 空間
7、7’ 開口部
8、8’ 開口縁
9、9’ 係止面
10 リブ
11 間隙
12、12’、12” 反射板等
13、13’、13” 基部
14 折曲部
15 上縁
15’ 下縁
16 ネジ孔
17、17’ 被係止部
18、18’ 係止フランジ
18a、18a’ 下側の端縁
19 ネジ等
20 壁面等

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明器具を構成し、該照明器具を壁面等の縦型の固定面に取り付ける際に使用するベース部品に対して、電子回路の基板等を固定した取付部品台や反射板等を固定するものであって、
該ベース部品は、平板状の基部の上縁において、該上縁に沿って係止部を形成すると共に、該基部のいずれかにおいて固定面との固定手段を有し、
該取付部品台又は反射板等は、平板状の基部の上縁において、該ベース部品の上縁に形成される前記係止部に固定される被係止部を該上縁に沿って形成すると共に、該基部のいずれかにおいて該ベース部品との固定手段を有するものとした上で、
該ベース部品の上縁に形成される係止部は、基部に対して折り返しとなる開口部を有する断面略コ字形状に成形すると共に、該係止部の開口部を形成する開口縁に沿って該係止部内側面において、下方に向かって該開口部の幅を狭くするように傾斜する係止面を形成するものとし、
該取付部品台又は反射板等の上縁に形成される被係止部は、該ベース部品の係止部の開口部内において、傾斜する該係止面方向に折曲する係止フランジを形成するものとすることで、
該ベース部品の係止部と該取付部品台又は反射板等の被係止部よりなる上部係止手段を構成するものであって、
該上部係止手段において、固定面に固定したベース部品の係止部内に形成する該係止面に対して、取付部品台又は反射板等の被係止部の係止フランジの下端縁を当接させると共に、該取付部品台又は反射板等と該ベース部品とを、該取付部品台又は反射板等の有する固定手段により一体とすることで両者を固定してなる、照明器具におけるベース部品に対する取付部品台や反射板等の固定構造。
【請求項2】
照明器具を構成し、該照明器具を壁面等の縦型の固定面に取り付ける際に使用するベース部品に対して、電子回路の基板等を固定した取付部品台や反射板等を固定するものであって、
該ベース部品は、平板状の基部の下縁において、該下縁に沿って係止部を形成すると共に、該基部のいずれかにおいて固定面との固定手段を有し、
該取付部品台又は反射板等は、平板状の基部の下縁において、該ベース部品の下縁に形成される前記係止部に固定される被係止部を該下縁に沿って形成すると共に、該基部のいずれかにおいて該ベース部品との固定手段を有するものとした上で、
該ベース部品の下縁に形成される係止部は、基部に対して折り返しとなる開口部を有する断面略コ字形状に成形すると共に、該係止部の開口部を形成する開口縁に沿って該係止部内側面において、下方に向かって該開口部の幅を狭くするように傾斜する係止面を形成するものとし、
該取付部品台又は反射板等の下縁に形成される被係止部は、該ベース部品の係止部の開口部内において、傾斜する該係止面方向に折曲する係止フランジを形成するものとすることで、
該ベース部品の係止部と該取付部品台又は反射板等の被係止部よりなる下部係止手段を構成するものであって、
該下部係止手段において、固定面に固定したベース部品の係止部内に形成する該係止面に対して、取付部品台又は反射板等の被係止部の係止フランジの下端縁を当接させると共に、該取付部品台又は反射板等と該ベース部品とを、該取付部品台又は反射板等の有する固定手段により一体とすることで両者を固定してなる、照明器具におけるベース部品に対する取付部品台や反射板等の固定構造。
【請求項3】
照明器具を構成し、該照明器具を壁面等の縦型の固定面に取り付ける際に使用するベース部品に対して、電子回路の基板等を固定した取付部品台や反射板等を固定するものであって、
該ベース部品の上縁においては、該ベース部品に固定すべき取付部品台や反射板等との間に、請求項1において記載する上部係止手段を有し、
該ベース部品の下縁においては、該ベース部品に固定すべき取付部品台や反射板等との間に、請求項2において記載する下部係止手段を有するものとし、
該上部及び下部係止手段において、固定面に固定したベース部品の係止部内に形成する各係止面に対して、取付部品台又は反射板等の各被係止部の係止フランジの下端縁をそれぞれ当接させることで、該取付部品台又は反射板等と該ベース部品とを固定してなる、照明器具におけるベース部品に対する取付部品台や反射板等の固定構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−127927(P2006−127927A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−315205(P2004−315205)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000001074)クロイ電機株式会社 (49)