照明器具
【課題】外観面での見映えを良好にできる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具10は、直管型ランプ11と、直管型ランプ11に給電するソケット13と、ソケット13が取り付けられる器具本体14と、ソケット13の下方を覆うように形成され、器具本体14におけるソケット13背面側に形成した開口部22に挿通されて回動支持されるとともに閉位置で器具本体14に保持されるソケットカバー16とを備え、ソケットカバー16を開状態から閉状態に回動していくに従って開口部22の外周内縁の方向へソケットカバー16を案内するガイド部25を設けた。
【解決手段】照明器具10は、直管型ランプ11と、直管型ランプ11に給電するソケット13と、ソケット13が取り付けられる器具本体14と、ソケット13の下方を覆うように形成され、器具本体14におけるソケット13背面側に形成した開口部22に挿通されて回動支持されるとともに閉位置で器具本体14に保持されるソケットカバー16とを備え、ソケットカバー16を開状態から閉状態に回動していくに従って開口部22の外周内縁の方向へソケットカバー16を案内するガイド部25を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面に取り付けられるベースライト等に適用される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、直管型ランプの口金に機械的および電気的に接続されるソケットを覆うソケットカバーを器具本体に着脱自在に取付けた照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、反射板の孔にソケットを挿入した後に、ソケットカバーに有するエンドカバー部を反射板の段部に挿入することにより、ソケットカバーが反射板に取り付けられる。
特許文献1は、ソケットカバーに反射板のエンドカバーが一体に形成されるために、組み立ての手数を減少できる。
また、従来より、直管型ランプの端部と、照明器具の器具本体に設けられたソケットとを覆うソケットカバーを備えた照明器具が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2は、直管型ランプの温度低下を防ぐことができ、低温状態での直管型ランプの光出力の低下を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭60−4335号公報(図2、請求項1)
【特許文献2】特開2007−265941号公報(図2、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、図15に示すように、特許文献1および特許文献2と同様に、直管型ランプ101が接続されるソケット102を覆うソケットカバー103を器具本体104に着脱自在に取付けた照明器具100が提案されている。
このような従来の照明器具100は、ソケットカバー103が器具本体104に有する取付孔105を介して回動自在に支持されている。
そして、このような従来の照明器具100は、開状態のソケットカバー103を閉成する際に、ソケットカバー103を器具本体104に向けて回動させることにより、ソケット102を覆う位置においてソケットカバー103が閉成される。
しかし、このような従来の照明器具100は、ソケットカバー103が器具本体104の取付孔105に回動自在に支持されてはいるものの、閉成位置においてのソケットカバー103の位置を規制することができない。
そのため、このような従来の照明器具100は、ソケットカバー103の閉成位置において、ソケットカバー103がソケット102側に寄ってしまい、下方から器具本体104の取付孔105が見えてしまう。
従って、このような従来の照明器具100は、器具本体104の取付孔105が見えてしまうために、見映えが良好ではない。
【0005】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、外観面での見映えを良好にできる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明器具は、直管型ランプと、前記直管型ランプの口金を保持するとともに前記直管型ランプに給電するソケットと、前記ソケットが取り付けられる器具本体と、前記ソケットの下方を覆うように形成され、前記器具本体における前記ソケット背面側に形成した開口部に挿通されて回動支持されるとともに閉位置で前記器具本体に保持されるソケットカバーとを備え、前記ソケットカバーを開状態から閉状態に回動していくに従って前記開口部の外周内縁の方向へ前記ソケットカバーを案内するガイド部を設けた。
【0007】
本発明に係る照明器具は、前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって形成される爪部である。
【0008】
本発明に係る照明器具は、前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって傾斜して形成される突起部である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る照明器具によれば、外観面での見映えを良好にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明器具の側面図
【図2】本発明に係る第1実施形態の照明器具の底面図
【図3】本発明に係る第1実施形態の照明器具の正面図
【図4】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの閉状態の斜め下方から視た外観斜視図
【図5】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態の斜め下方から視た外観斜視図
【図6】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケット周りの分解斜視図
【図7】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態のソケット周りの斜め下方から視た外観斜視図
【図8】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態の垂直断面図
【図9】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの閉成途中の状態の垂直断面図
【図10】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの閉状態の垂直断面図
【図11】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態のソケット周りの斜め下方から視た外観斜視図
【図12】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態の垂直断面図
【図13】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの閉成途中の状態の垂直断面図
【図14】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの閉状態の垂直断面図
【図15】従来の照明器具のソケットカバー周りの斜め下方から視た外観図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明器具について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の照明器具10は、単一の直管型ランプ11と、直管型ランプ11に有する一対の口金12を保持するとともに直管型ランプ11に給電するための一対のソケット13とを備えてベースライトに適用される。
また、照明器具10は、ソケット13が取り付けられる反射板一体型の器具本体14を備えており、器具本体14の直管型ランプ11側に反射面15が形成される。
そして、照明器具10は、一対のソケット13の周囲を囲むように形成されて器具本体14に保持される一対のソケットカバー16を備える。
さらに、照明器具10は、器具本体14の中央部の上面に電源ボックス17を備えており、この電源ボックス17内に電源ユニット18が収容されている。電源ユニット18は、ソケット13に給電する。
【0012】
図2および図3に示すように、器具本体14は、反射面15が、直管型ランプ11から出射される光を反射させるために、器具本体14の幅寸法および長さ寸法に同等の幅寸法および長さ寸法を有する。
【0013】
図4に示すように、ソケットカバー16は、ソケット13の外形に相似するU字形状に形成されてソケット13の側方を含めた下方を覆う下方カバー部19を備える。
ソケットカバー16は、ソケット13の背面側を覆う背面カバー部20を備える。
ソケットカバー16は、閉状態において、使用者が下方および背面から見えないように、下方カバー部19および背面カバー部20により、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を覆う。
図5に示すように、ソケットカバー16は、直管型ランプ11の交換時等に開成されることにより、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を露出させる。
【0014】
図6および図7に示すように、器具本体14は、ソケット13の前面にソケットカバー固定ばね21を備える。
ソケットカバー固定ばね21は、器具本体14のソケット13の前面においてハ字形状に下方に向けて突出される。
器具本体14は、ソケット13の背面に開口部22が形成される。開口部22は、四角形に切除されている。開口部22は、ソケット13の固定用にも使われる。
器具本体14は、ねじ23のねじ込みによりソケット台24が上面に固定される。
ソケット台24は、ソケット13の背面において、ガイド部を構成するものとして開口部22の外周内縁に向かって形成される爪部25を備える。
そのため、爪部25は、ソケット台24が器具本体14にねじ止めされることにより、開口部22の外周内縁に向かって斜めに突出される。
【0015】
ソケットカバー16は、背面カバー部20の上端面26の中央部において上方に向けてT字形状に突出される掛止部27を備える。
掛止部27は、その首部28の幅寸法が、開口部22の器具本体14における短手方向の幅寸法よりもわずかに小さい。
そのため、ソケットカバー16は、掛止部27が開口部22に挿入されることにより、首部28がソケット台24の爪部25に押圧されながら、開口部22に回動自在に支持される。
【0016】
次に、ソケットカバー16の開閉動作について説明する。
図8に示すように、ソケットカバー16は、開状態にあると、掛止部27の首部28がソケット台24の爪部25に押圧されながら、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を露出させる。
【0017】
図9に示すように、ソケットカバー16は、開状態において、下方カバー部19が器具本体14側に押圧される。
これにより、ソケットカバー16は、下方カバー部19および背面カバー部20がソケット13および直管型ランプ11の口金12に近づく方向に回動されていく。
【0018】
図10に示すように、ソケットカバー16は、下方カバー部19の上端部がソケットカバー固定ばね21に係止されることにより、閉位置に到達する。
このとき、ソケットカバー16は、掛止部27の首部28がソケット台24の爪部25に押圧されることにより、開口部22の外周内縁の方向に押圧されながら閉位置に到達する。
そのため、ソケットカバー16は、背面カバー部20がソケット13から最も離れた器具本体14の端部においてソケットカバー固定ばね21に係止される。
従って、ソケットカバー16は、下方カバー部19および背面カバー部20により、開口部22を覆って器具本体14に装着されることになる。
【0019】
以上、説明した本発明に係る第1実施形態の照明器具10によれば、ソケットカバー16が開状態から閉状態に回動される際に、ガイド部を構成する爪部25により、ソケットカバー16が開口部22の外周内縁の方向へ案内される。
従って、照明器具10によれば、ソケットカバー16が、閉状態において、開口部22を覆って器具本体14に装着されることにより、外観面での見映えを良好にできる。
【0020】
また、照明器具10によれば、ガイド部を構成する爪部25が、ソケット台24に形成される。
従って、照明器具10によれば、ソケット台24にわずかな変更を加えるだけで爪部25を成形できるために、器具本体14等の構造変更を伴わずに、簡単に製造できる。
【0021】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について説明する。
なお、以下の第2実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0022】
図11に示すように、本発明に係る第2実施形態の照明器具30は、ガイド部が、ソケット13の背面において、開口部22の外周内縁に向かって傾斜して形成される一対の突起部31である。
突起部31は、ソケット台24が器具本体14にねじ止めされることにより、開口部22の外周内縁に向かって傾斜する傾斜面32を有する。
【0023】
図12に示すように、ソケットカバー16は、開状態にあると、背面カバー部20の上端面26が突起部31の傾斜面32に接触されながら、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を露出させる。
【0024】
図13に示すように、ソケットカバー16は、開状態において、下方カバー部19が器具本体14側に押圧される。
これにより、ソケットカバー16は、背面カバー部20の上端面26が突起部31の傾斜面32に摺接されながら、下方カバー部19および背面カバー部20がソケット13および直管型ランプ11の口金12に近づく。
【0025】
図14に示すように、ソケットカバー16は、背面カバー部20の上端面26が突起部31の傾斜面32に摺触されながら、下方カバー部19の上端部がソケットカバー固定ばね21に係止されることにより、閉位置に到達する。
このとき、ソケットカバー16は、突起部31の傾斜面32により、開口部22の外周内縁の方向に誘導されながら閉位置に到達する。
そのため、ソケットカバー16は、背面カバー部20がソケット13から最も離れた器具本体14の端部においてソケットカバー固定ばね21に係止される。
従って、ソケットカバー16は、下方カバー部19および背面カバー部20により、開口部22を覆って器具本体14に装着される。
【0026】
第2実施形態の照明器具30によれば、ガイド部が、ソケット13の背面において、開口部22の外周内縁に向かって傾斜して形成される突起部31である。
従って、照明器具30によれば、ソケット台24にわずかな変更を加えるだけで突起部31を成形できるために、器具本体14等の構造変更を伴わずに、簡単に製造できる。
【0027】
なお、本発明の照明器具において直管型ランプ,ソケット,器具本体等は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0028】
10,30 照明器具
11 直管型ランプ
12 口金
13 ソケット
14 器具本体
16 ソケットカバー
22 開口部
25 爪部(ガイド部)
31 突起部(ガイド部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面に取り付けられるベースライト等に適用される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、直管型ランプの口金に機械的および電気的に接続されるソケットを覆うソケットカバーを器具本体に着脱自在に取付けた照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、反射板の孔にソケットを挿入した後に、ソケットカバーに有するエンドカバー部を反射板の段部に挿入することにより、ソケットカバーが反射板に取り付けられる。
特許文献1は、ソケットカバーに反射板のエンドカバーが一体に形成されるために、組み立ての手数を減少できる。
また、従来より、直管型ランプの端部と、照明器具の器具本体に設けられたソケットとを覆うソケットカバーを備えた照明器具が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2は、直管型ランプの温度低下を防ぐことができ、低温状態での直管型ランプの光出力の低下を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭60−4335号公報(図2、請求項1)
【特許文献2】特開2007−265941号公報(図2、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、図15に示すように、特許文献1および特許文献2と同様に、直管型ランプ101が接続されるソケット102を覆うソケットカバー103を器具本体104に着脱自在に取付けた照明器具100が提案されている。
このような従来の照明器具100は、ソケットカバー103が器具本体104に有する取付孔105を介して回動自在に支持されている。
そして、このような従来の照明器具100は、開状態のソケットカバー103を閉成する際に、ソケットカバー103を器具本体104に向けて回動させることにより、ソケット102を覆う位置においてソケットカバー103が閉成される。
しかし、このような従来の照明器具100は、ソケットカバー103が器具本体104の取付孔105に回動自在に支持されてはいるものの、閉成位置においてのソケットカバー103の位置を規制することができない。
そのため、このような従来の照明器具100は、ソケットカバー103の閉成位置において、ソケットカバー103がソケット102側に寄ってしまい、下方から器具本体104の取付孔105が見えてしまう。
従って、このような従来の照明器具100は、器具本体104の取付孔105が見えてしまうために、見映えが良好ではない。
【0005】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、外観面での見映えを良好にできる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明器具は、直管型ランプと、前記直管型ランプの口金を保持するとともに前記直管型ランプに給電するソケットと、前記ソケットが取り付けられる器具本体と、前記ソケットの下方を覆うように形成され、前記器具本体における前記ソケット背面側に形成した開口部に挿通されて回動支持されるとともに閉位置で前記器具本体に保持されるソケットカバーとを備え、前記ソケットカバーを開状態から閉状態に回動していくに従って前記開口部の外周内縁の方向へ前記ソケットカバーを案内するガイド部を設けた。
【0007】
本発明に係る照明器具は、前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって形成される爪部である。
【0008】
本発明に係る照明器具は、前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって傾斜して形成される突起部である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る照明器具によれば、外観面での見映えを良好にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明器具の側面図
【図2】本発明に係る第1実施形態の照明器具の底面図
【図3】本発明に係る第1実施形態の照明器具の正面図
【図4】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの閉状態の斜め下方から視た外観斜視図
【図5】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態の斜め下方から視た外観斜視図
【図6】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケット周りの分解斜視図
【図7】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態のソケット周りの斜め下方から視た外観斜視図
【図8】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態の垂直断面図
【図9】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの閉成途中の状態の垂直断面図
【図10】本発明に係る第1実施形態の照明器具のソケットカバーの閉状態の垂直断面図
【図11】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態のソケット周りの斜め下方から視た外観斜視図
【図12】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの開状態の垂直断面図
【図13】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの閉成途中の状態の垂直断面図
【図14】本発明に係る第2実施形態の照明器具のソケットカバーの閉状態の垂直断面図
【図15】従来の照明器具のソケットカバー周りの斜め下方から視た外観図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明器具について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の照明器具10は、単一の直管型ランプ11と、直管型ランプ11に有する一対の口金12を保持するとともに直管型ランプ11に給電するための一対のソケット13とを備えてベースライトに適用される。
また、照明器具10は、ソケット13が取り付けられる反射板一体型の器具本体14を備えており、器具本体14の直管型ランプ11側に反射面15が形成される。
そして、照明器具10は、一対のソケット13の周囲を囲むように形成されて器具本体14に保持される一対のソケットカバー16を備える。
さらに、照明器具10は、器具本体14の中央部の上面に電源ボックス17を備えており、この電源ボックス17内に電源ユニット18が収容されている。電源ユニット18は、ソケット13に給電する。
【0012】
図2および図3に示すように、器具本体14は、反射面15が、直管型ランプ11から出射される光を反射させるために、器具本体14の幅寸法および長さ寸法に同等の幅寸法および長さ寸法を有する。
【0013】
図4に示すように、ソケットカバー16は、ソケット13の外形に相似するU字形状に形成されてソケット13の側方を含めた下方を覆う下方カバー部19を備える。
ソケットカバー16は、ソケット13の背面側を覆う背面カバー部20を備える。
ソケットカバー16は、閉状態において、使用者が下方および背面から見えないように、下方カバー部19および背面カバー部20により、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を覆う。
図5に示すように、ソケットカバー16は、直管型ランプ11の交換時等に開成されることにより、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を露出させる。
【0014】
図6および図7に示すように、器具本体14は、ソケット13の前面にソケットカバー固定ばね21を備える。
ソケットカバー固定ばね21は、器具本体14のソケット13の前面においてハ字形状に下方に向けて突出される。
器具本体14は、ソケット13の背面に開口部22が形成される。開口部22は、四角形に切除されている。開口部22は、ソケット13の固定用にも使われる。
器具本体14は、ねじ23のねじ込みによりソケット台24が上面に固定される。
ソケット台24は、ソケット13の背面において、ガイド部を構成するものとして開口部22の外周内縁に向かって形成される爪部25を備える。
そのため、爪部25は、ソケット台24が器具本体14にねじ止めされることにより、開口部22の外周内縁に向かって斜めに突出される。
【0015】
ソケットカバー16は、背面カバー部20の上端面26の中央部において上方に向けてT字形状に突出される掛止部27を備える。
掛止部27は、その首部28の幅寸法が、開口部22の器具本体14における短手方向の幅寸法よりもわずかに小さい。
そのため、ソケットカバー16は、掛止部27が開口部22に挿入されることにより、首部28がソケット台24の爪部25に押圧されながら、開口部22に回動自在に支持される。
【0016】
次に、ソケットカバー16の開閉動作について説明する。
図8に示すように、ソケットカバー16は、開状態にあると、掛止部27の首部28がソケット台24の爪部25に押圧されながら、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を露出させる。
【0017】
図9に示すように、ソケットカバー16は、開状態において、下方カバー部19が器具本体14側に押圧される。
これにより、ソケットカバー16は、下方カバー部19および背面カバー部20がソケット13および直管型ランプ11の口金12に近づく方向に回動されていく。
【0018】
図10に示すように、ソケットカバー16は、下方カバー部19の上端部がソケットカバー固定ばね21に係止されることにより、閉位置に到達する。
このとき、ソケットカバー16は、掛止部27の首部28がソケット台24の爪部25に押圧されることにより、開口部22の外周内縁の方向に押圧されながら閉位置に到達する。
そのため、ソケットカバー16は、背面カバー部20がソケット13から最も離れた器具本体14の端部においてソケットカバー固定ばね21に係止される。
従って、ソケットカバー16は、下方カバー部19および背面カバー部20により、開口部22を覆って器具本体14に装着されることになる。
【0019】
以上、説明した本発明に係る第1実施形態の照明器具10によれば、ソケットカバー16が開状態から閉状態に回動される際に、ガイド部を構成する爪部25により、ソケットカバー16が開口部22の外周内縁の方向へ案内される。
従って、照明器具10によれば、ソケットカバー16が、閉状態において、開口部22を覆って器具本体14に装着されることにより、外観面での見映えを良好にできる。
【0020】
また、照明器具10によれば、ガイド部を構成する爪部25が、ソケット台24に形成される。
従って、照明器具10によれば、ソケット台24にわずかな変更を加えるだけで爪部25を成形できるために、器具本体14等の構造変更を伴わずに、簡単に製造できる。
【0021】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について説明する。
なお、以下の第2実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0022】
図11に示すように、本発明に係る第2実施形態の照明器具30は、ガイド部が、ソケット13の背面において、開口部22の外周内縁に向かって傾斜して形成される一対の突起部31である。
突起部31は、ソケット台24が器具本体14にねじ止めされることにより、開口部22の外周内縁に向かって傾斜する傾斜面32を有する。
【0023】
図12に示すように、ソケットカバー16は、開状態にあると、背面カバー部20の上端面26が突起部31の傾斜面32に接触されながら、ソケット13および直管型ランプ11の口金12を露出させる。
【0024】
図13に示すように、ソケットカバー16は、開状態において、下方カバー部19が器具本体14側に押圧される。
これにより、ソケットカバー16は、背面カバー部20の上端面26が突起部31の傾斜面32に摺接されながら、下方カバー部19および背面カバー部20がソケット13および直管型ランプ11の口金12に近づく。
【0025】
図14に示すように、ソケットカバー16は、背面カバー部20の上端面26が突起部31の傾斜面32に摺触されながら、下方カバー部19の上端部がソケットカバー固定ばね21に係止されることにより、閉位置に到達する。
このとき、ソケットカバー16は、突起部31の傾斜面32により、開口部22の外周内縁の方向に誘導されながら閉位置に到達する。
そのため、ソケットカバー16は、背面カバー部20がソケット13から最も離れた器具本体14の端部においてソケットカバー固定ばね21に係止される。
従って、ソケットカバー16は、下方カバー部19および背面カバー部20により、開口部22を覆って器具本体14に装着される。
【0026】
第2実施形態の照明器具30によれば、ガイド部が、ソケット13の背面において、開口部22の外周内縁に向かって傾斜して形成される突起部31である。
従って、照明器具30によれば、ソケット台24にわずかな変更を加えるだけで突起部31を成形できるために、器具本体14等の構造変更を伴わずに、簡単に製造できる。
【0027】
なお、本発明の照明器具において直管型ランプ,ソケット,器具本体等は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0028】
10,30 照明器具
11 直管型ランプ
12 口金
13 ソケット
14 器具本体
16 ソケットカバー
22 開口部
25 爪部(ガイド部)
31 突起部(ガイド部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直管型ランプと、
前記直管型ランプの口金を保持するとともに前記直管型ランプに給電するソケットと、
前記ソケットが取り付けられる器具本体と、
前記ソケットの下方を覆うように形成され、前記器具本体における前記ソケット背面側に形成した開口部に挿通されて回動支持されるとともに閉位置で前記器具本体に保持されるソケットカバーとを備え、
前記ソケットカバーを開状態から閉状態に回動していくに従って前記開口部の外周内縁の方向へ前記ソケットカバーを案内するガイド部を設けた照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具において、
前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって形成される爪部である照明器具。
【請求項3】
請求項1に記載の照明器具において、
前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって傾斜して形成される突起部である照明器具。
【請求項1】
直管型ランプと、
前記直管型ランプの口金を保持するとともに前記直管型ランプに給電するソケットと、
前記ソケットが取り付けられる器具本体と、
前記ソケットの下方を覆うように形成され、前記器具本体における前記ソケット背面側に形成した開口部に挿通されて回動支持されるとともに閉位置で前記器具本体に保持されるソケットカバーとを備え、
前記ソケットカバーを開状態から閉状態に回動していくに従って前記開口部の外周内縁の方向へ前記ソケットカバーを案内するガイド部を設けた照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具において、
前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって形成される爪部である照明器具。
【請求項3】
請求項1に記載の照明器具において、
前記ガイド部が、前記ソケット背面において、前記開口部の外周内縁に向かって傾斜して形成される突起部である照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−248314(P2012−248314A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117003(P2011−117003)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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