説明

照明灯

【課題】 蓄電池を多数用いる場合であっても、支柱内部に比較的容易に取付けることができる照明灯を提供する。
【解決手段】 光源11を有する照明部1と、前記照明部1を支持する筒状の支柱2と、前記光源11に電力を供給するためのソーラーパネル3と、前記電力を蓄電するための蓄電池4とを備えた照明灯Pであって、前記蓄電池4は、前記支柱1に設けられた開口部23から出し入れ可能に該支柱1の内部に取付けられる収納箱7内に収納されると共に、前記収納箱7は、上下方向に間隔をおいて仕切り板71が設けられ、該仕切り板71の間に蓄電池4がそれぞれ収納され、かつ支柱1内に設けられた受け板25上に取付けられているように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池により起電された電力を用いて照明を行う照明灯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、太陽電池を利用して発電した電力を利用して照明を行う照明灯としては、様々なものが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、中空支柱に太陽電池パネルと、光源とを設けると共にコントローラーと蓄電池とを具備し、前記蓄電池とコントローラーと中空支柱に内装すると共に、該蓄電池を出入自在とした開閉扉と蓄電池を載置する棚板とが中空支柱に設けられた太陽電池を用いた点灯装置が提案されている。
【0004】
また、本出願人においても、三体以上の立設された支柱と、自然エネルギーを利用した風力、太陽光等の自然エネルギー発電手段と、該自然エネルギー発電手段により生起された電力を用いて照明を行う照明手段とを備え、前記三体以上の支柱に囲まれた空間内に、前記自然エネルギー発電手段及び前記照明手段とが支柱に取付けられて設けられた自然エネルギー利用照明灯を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公昭62−40328号公報
【特許文献2】特開2006−73378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記の太陽電池を用いた点灯装置は、蓄電池を棚板に載置するので、地震等の外部から衝撃があった場合、中空支柱ないで蓄電池が動かないように固定するには、棚板に予め用いる蓄電池の数が増える程、棚板の数が多くなり、それに伴って取付作業や、蓄電池のリード線を結線する作業等が煩雑となり、蓄電池を多数用いる場合には不向きであった。
【0007】
本発明は、前記の如き問題点を解消し、蓄電池を多数用いる場合であっても、支柱内部に比較的容易に取付けることができる照明灯を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわちこの発明に係る照明灯は、光源を有する照明部と、前記照明部を支持する筒状の支柱と、前記光源に電力を供給するためのソーラーパネルと、前記電力を蓄電するための蓄電池とを備えた照明灯であって、前記蓄電池は、前記支柱の背面に設けられた開口部から出し入れ可能に該支柱内部に取付けられる収納箱内に収納されると共に、前記収納箱は、上下方向に間隔をおいて仕切り板が設けられ、該仕切り板の間に蓄電池がそれぞれ収納され、かつ支柱内に設けられた受け板上に取付けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る照明灯において、前記収納箱が、蓄電池を出し入れされる背面側が開口された水平断面コ字状の収納箱本体に、上下方向に間隔をおいて複数の仕切り板が取付けられ、該仕切り板が、蓄電池が載置される載置板と、載置板の背面側端部から下方に垂下された垂下片と、両側端部から下方に垂下された横垂下片とを備え、前記横垂下片が収納箱本体の内側壁部に接合されるように構成してもよい。
【0010】
また本発明に係る照明灯において、前記収納箱本体の横幅より細幅の押さえ板を、前記仕切り板の垂下片を介して、収納箱本体の開口側において上下方向に取付けられるように構成してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、前記蓄電池は、前記支柱の背面に設けられた開口部から出し入れ可能に該支柱内部に取付けられる収納箱内に収納されると共に、前記収納箱は、上下方向に間隔をおいて仕切り板が設けられ、該仕切り板の間に蓄電池がそれぞれ収納され、かつ支柱内に設けられた受け板上に取付けられているので、特に比較的小形の蓄電池を使用し、必要な電力量は蓄電池の収量を増やすことにより賄おうとする場合に、収納箱単位で組立作業やメンテナンス等の各作業が行うことができる。
【0012】
本発明において、前記収納箱が、蓄電池を出し入れされる背面側が開口された水平断面コ字状の収納箱本体に、上下方向に間隔をおいて複数の仕切り板が取付けられ、該仕切り板が、蓄電池が載置される載置板と、載置板の背面側端部から下方に垂下された垂下片と、両側端部から下方に垂下された横垂下片とを備え、前記横垂下片が収納箱本体の内側壁部に接合されているように構成すれば、前記仕切り板において、蓄電池が載置される載置板の強度を高め、また作製も容易であり、加えて、蓄電池とその上方の仕切り板との間には、少なくとも仕切り板の上下寸法分の隙間が形成されるので、蓄電池による発熱を放熱しやすくなる。
【0013】
また本発明において、前記収納箱本体の横幅より細幅の押さえ板が、前記仕切り板の垂下片を介して、収納箱本体の開口側において上下方向に取付けられているように構成すれば、収納箱に収納された蓄電池が落下や不必要な移動等は起こりにくく、また収納された蓄電池の収納状況を目視できるので、蓄電池の異常も目視で確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る照明灯の実施の一形態を示す説明図である。
【図2】照明部の実施の一形態を示す説明図である。
【図3】図1のソーラーパネルの説明図である。
【図4】照明部とソーラーパネルとの接続構造の一形態を示す説明図である。
【図5】照明部と支柱との関係との接続構造の一形態を示す説明図である。
【図6】支柱の実施の一形態を示す説明図である。
【図7】収納箱の実施の一形態を示す説明図である。
【図8】収納箱の実施の一形態を示す説明図である。
【図9】支柱に対する収納箱の取付構造の一形態を示す説明図である。
【図10】支柱に対する制御部の取付構造の一形態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
【0016】
すなわち、図1は本発明に係る照明灯Pの実施の一形態を示すものであり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図である。1は周囲を照らすための灯部11を有する照明部、2は照明部1を支持する筒状の支柱、3は灯部11に電力を供給するソーラーパネル、4はソーラーパネル3によって発電された電力を蓄電する蓄電池であり、照明灯Pは、照明部1、支柱2、ソーラーパネル3及び蓄電池4から主に構成されており、ソーラーパネル3で発電した電力を支柱2内に内装された蓄電池4に蓄電し、それを利用して照明部1の灯部11によって設置面の周囲を照らすものである。
【0017】
図2は、照明部1の部分分解説明図である。照明部1は、ソーラーパネル3で発電した電力を利用して点灯される灯部11と、該灯部11を収納する筐体12とを有している。そして図1に示すように、前記灯部11を正面にして、筐体12が支柱2に取付けられている。
【0018】
筐体12は、該筐体12の内部に灯部11を収納する収納空間12aを有し、該収納空間12a内に前記灯部11を固定できるものであればよい。該筐体12には、収納空間12a内に前記灯部11等を出し入れするための開口部12bが上面から背面側にかけて形成され、前記開口部12bは固定ビスB1を介して開閉蓋13により開閉される。
【0019】
灯部11は、周囲を照射できる位置に固定できるものであればよい。本実施形態では、図2に示すように、点灯して灯部11からレンズ部11aを通った光が、筐体12に形成された前面の開口窓12cから外部に向けて放出されるものである。そして前記灯部11は、開口窓12cの内縁部と灯部11のつば部11bとに取付けられる断面コ字状の支持金具12d、固定ビスB2、パッキンP2とによって、開口窓12cの内縁部に固定され、該開口窓12cを内側から塞いでいる。開口窓12cは、下向きに開口しているので、筐体12内に雨水等が浸入しにくくなっている。
【0020】
図3は、図1のソーラーパネル3の説明図であり、(a)はその部分拡大正面図、(b)は部分拡大側面図である。ソーラーパネル3は、一般には太陽電池モジュール31と、該太陽電池モジュール31の外周部に沿って取付けられる枠体32を有する架台33とを備え、前記架台33によって太陽電池モジュール31の受光面を斜め上方に向けて支持することができる。本実施形態では、架台33の上端部には上方に向けて鳥よけ棒34が取付けられている。
【0021】
図4は、照明部1とソーラーパネル3との接続構造を示す説明図であり、(a)は部分分解図、(b)は接続状態図である。架台33の背面からは円筒状の支持柱35が下方に垂下されている。一方照明部1の上面からは上方に向けて円筒状の受け柱14が立設されている。そして前記支持柱35が該受け柱14に回動可能に外嵌されている。これにより、照明部1の灯部11の照射方向を任意に設定し、かつソーラーパネル3の受光面の方角を任意に設定することができる。
【0022】
また本実施形態では、支持柱35の側壁に雌螺子部36を設け、該雌螺子部36に固定ビスB5を螺入させて、該固定ビスB3の先端を受け柱14の側壁に突き当てることにより、設置後における受け柱14に対する支持柱35を固定すると共に不必要な回動を防止している。
【0023】
これら構造により、ソーラーパネル3で発電した電力は、ソーラーパネル3の裏面から架台33、支持柱35及び受け柱14の中を通って、筐体12の収納空間12a内まで、リード線6を通すことができる。
【0024】
支持柱35及び受け柱14は、一般には強度的に安定しておりコストの安い鋼管を適宜加工したものが好適に用いられるが、ステンレス合金、アルミニウム合金などの他の金属からなる板材を用いてもよい。また耐食性や耐候性を高めるために金属めっきや塗装を施してもよい。
【0025】
支柱2は、図1に示すように、設置面に立設されて照明部1を支持すると共に、筒状となされて該支柱2内に蓄電池4が収納されるものである。なお、一般に照明灯Pには、灯部11、ソーラーパネル3、蓄電池4とがリード線6を介して制御部21と接続されており、本実施形態では、前記制御部21は、支柱2内に収納されているが、照明部1の筐体12の収納空間12a内に収納された形態(図示せず)でもよい。
【0026】
支柱2は、一般には強度的に安定しておりコストの安い角パイプ状の鋼管が用いられるが、該支柱2内に蓄電池4を収納できる形態であれば、円筒状の鋼管を用いてもよい。またステンレス合金やアルミニウム合金等の他の金属材料から形成されたものでもよい。更に耐食性や耐候性を高めるために金属めっきや塗装を施してもよい。また支柱2の下端部にはベース部2aが設けられ、更に支柱2とベース部2aとを接続する縦リブ2bが設けられているが、支柱2を設置面に直接埋設してもよい。
【0027】
図5は、図1の(c)の支柱2に対する照明部1の接続構造を示す部分拡大図である。支柱2は、その上端に上方に向けて筒状部22aが立設された天板22が設けられ、筒状部22aは上下方向に中空状に貫通されて支柱2内に繋がっている。一方、照明部1は、その底面に上下に貫通する貫通孔15が設けられ、該貫通孔15の内縁部に沿ってリング状の補強部材15aが取付けられている。そして、前記筒状部22aが貫通孔15に通され、天板22と照明部1の底面とが当接され、固定ビスB4を介して締結されることによって、照明部1が支柱2の上端に取付けられる。これにより、筒状部22aを通じて、収納空間12aから支柱2内に、又はその逆方向にリード線6を通すことができる。なお、支柱2に対する照明部1の取付構造は、照明部1の収納空間12aが該支柱2内に繋がってリード線6を通すことができる形態であれば、特に限定されるものではない。
【0028】
図6は、支柱2の説明図であり、(a)は背面視の分解説明図、(b)は側面視の分解説明図である。支柱2は、該支柱2の背面側から支柱2内に蓄電池4を出し入れするための開口部23が上下に2個形成され、前記開口部23は開閉蓋24により開閉される。
【0029】
開閉蓋24は、一般には鋼板が用いられ、開口部23及びその外縁部を覆うと共に、固定ビスB5が通るビス孔24aが形成されている。そして固定ビスB5を前記ビス孔24aから開口部23の外縁部に形成された雌螺子部23aに螺入させることによって、支柱2に開閉蓋24が固定される。かかる開閉蓋24は、前記のように開口部23を覆って支柱2に固定できればよいので、平板状でもよいが、本実施形態では、開口部23が形成された支柱2の背面と該背面から支柱2の両側面を覆う断面コ字状となされており、かようにすれば、開閉蓋24を固定作業の時に、作業者は開閉蓋24の折り曲げ箇所を持って作業することができるので、開閉蓋24の取り扱いや、ビス孔24aと雌螺子部23aとの位置合わせが容易となる。
【0030】
蓄電池4は、灯部11を必要時間点灯させるための電力が蓄電可能なものであり、該蓄電池4が収納された収納箱7を支柱2内に取付けることによって、支柱2内に収納されるものである。
【0031】
図7は、収納箱4の説明図であり、(a)は正面図、(b)は(a)側面図、(c)はA−A端面図である。収納箱7は、蓄電池4を出し入れする背面側が開口された箱状で、該収納箱7内の上下方向に間隔をおいて複数の仕切り板71が設けられて、上下方向に収納部72が複数形成された形態であり、該仕切り板71上に蓄電池4を載置して複数の蓄電池4を収納するものである。本実施形態では、背面側が開口された水平断面コ字状の収納箱本体7aに、前記仕切り板71が取付けられたものであり、収納箱7の上端及び下端に取付けられた仕切り板71は、それぞれ収納箱7の天板73と底板74となされている。
【0032】
仕切り板71は、本実施形態では、蓄電池4が載置される載置板71aと、載置板71aにおいて、背面側端部から下方に垂下される垂下片71bと、両側端部から下方に垂下される横垂下片71cとを備えている。そして横垂下片71cと収納箱本体7aの内側壁部とが接合されることによって、収納箱本体7aに仕切り板71が固定されている。前記接合手段はリベットを用いたものでもよく、溶接でもよい。
【0033】
図8は、蓄電池4と収納箱7との関係を示す説明図であり、(a)は分解背面図、(b)は(a)のB−B断面の分解説明図である。収納箱7内の仕切り板71によって仕切られた各収納部72内に蓄電池4を固定する場合は、例えば、図示しないが、固定ビスを介して蓄電池4の底部と仕切り板71とを固定する形態でもよいが、本実施形態では、収納箱7の開口側を細幅の押さえ板75で覆うものである。具体的には、押さえ板75は、収納箱7の上下方向の長さと同程度の長さであり、該押さえ板75に設けられたビス孔75aから仕切り板71の垂下片71bに設けられた雌螺子部71cに固定ビスB6を螺入することで、該押さえ板75により蓄電池4を収納部72の奥側に押圧し、蓄電池4が収納箱7から落下せず、また収納部72内で不必要に動かないようにすることができる。なお、押さえ板75は、収納箱7の開口をすべて覆う必要はなく、蓄電池4の収納状態を目視可能であり、また前記の通り蓄電池4が収納部72内で不必要に動かないように固定できるものであればよい。また、上下方向に配置された蓄電池4の間には、少なくとも仕切り板71の垂下片71bの上下寸法より幅広の空間Sが形成されており、蓄電池4による発熱を放熱しやすくなる。
【0034】
図9は、支柱2に対する収納箱7の取付構造を示す説明図であり、(a)は部分背面図、(b)は(a)のC−C断面の分解説明図である。前記蓄電池4が収納された収納箱7は、支柱2の開口部23より、支柱2内に設けられた水平方向に延びる受け板25上に載置される。これにより、同じ数量の蓄電池4を一個ずつ支柱2内の受け板25に載置する場合と比べて、受け板25の数を減らすことができ、受け板25の支柱2内に接合する接合作業等の支柱2の製作が容易になる。加えて、複数の蓄電池4を収納した収納箱7を支柱2内に取付ければよいので、設置現場での取付作業や、支柱2内に収納した蓄電池4を交換する場合の交換作業が容易となる。
【0035】
収納箱7は、本実施形態では、仕切り板71により上下方向に三個の収納部72が設けられ、各収納部72に1個の蓄電池4が収納されているが、蓄電池4の必要個数を収納して支柱2内に取付け可能となる形態であれば、特に限定されるものではない。なお、本実施形態で用いられる六個の蓄電池4を一個の収納箱7に収納した形態でもよいが、そうすると蓄電池4を収納した収納箱7が重くて取り扱いにくくなり、また前記収納箱7を支柱2内に収納するために支柱2の開口部23が上下方向に長くなり、支柱2の強度低下に繋がる可能性がある。そこで、図6の本実施形態の収納箱7のように、使用する蓄電池4を複数の収納箱7に分けて収納し、加えて支柱2の背面において、上下方向に間隔をおいて開口部23を複数個作成してそれぞれの開口部23から各収納箱7を出し入れして収納箱7を支柱2内に取付けてもよい。これにより、蓄電池4を収納した収納箱7を取り扱いやすくし、支柱2の強度低下を抑えることができる。
【0036】
収納箱7は、支柱2内で不必要に移動しない状態で取付けられればよい。本実施形態では、図9に示すように、収納箱7の底板74が受け板25の下方折曲部25aに固定ビスB8を介して接合され、収納箱7の天板73が、受け板25の上方に設けられた水平方向に延びる補助板26の下方折曲部26aに固定ビスB8を介して接合されることによって、支柱2内に取付けられている。
【0037】
すなわち、天板73は、収納箱7の開口側の端部から上方に延びる上当て部73aが設けられ、底面74は、収納箱7の開口側の端部から下方に延びる下当て部74aが設けられている。一方、支柱2の受け板25は、支柱2の開口部23側の端部から下方に延びる下方折曲部25aが形成されている。更に、補助板26は、支柱2の開口部23側の端部から下方に延びる下方折曲部26aが形成されている。そして、上当て板73a、下当て板74aは、下方折曲部26a、下方折曲部25aにそれぞれ係止される。これにより、収納箱7を開口部23から支柱2の前面側に向けて必要以上に移動しないので、収納箱7と支柱2の前壁部27との不必要な接触を避けることができる。
【0038】
収納箱7を受け板25上に載置し、固定ビスB8を上当て部73aの縦長孔73bから下方折曲部26aの雌螺子部26bに螺入して、下当て板74aの縦長孔73bから下方折曲部25aの雌螺子部25bに螺入することにより、収納箱7を支柱2内に取付ける。これにより、固定ビスB8を水平方向に螺着することができるので、開口部23から前記螺着作業をしやすくなる。
【0039】
また、前記の通り、収納箱7内に複数の蓄電池4を収納できるので、収納箱7内に収納した各蓄電池4のリード線(図示せず)を予め結線してコネクターを取付けておけば、収納箱7を支柱2に収納した後、制御部21に通じるリード線のコネクター(図示せず)と蓄電池4のコネクターとの接続箇所を少なくできるので、設置現場でのコネクターの接続作業が容易となる。そして、収納箱7を支柱2内に取付けた際、収納箱7の開口側と支柱2の開口部23との間に隙間28を設けておけば、リード線(図示せず)を前記隙間28に配線することにより、前記コネクターの接続作業が更に容易となる。
【0040】
なお、上記形態は、支柱1内部に蓄電池を収納するに際して、小形の蓄電池を使用し、必要な電力量は蓄電池の収量を増やすことにより賄おうとするものである。しかしながら、多数の蓄電池を支柱1内部にバラバラで収納していたのでは、組立作業やメンテナンスが煩雑になることから、蓄電池を収納箱7に収納することとし、収納箱7を複数の収納部72に仕切り、各収納部72に各蓄電池を収納することにより、収納箱7単位で組立作業やメンテナンス等の各作業が行えるようにしたものである。
【0041】
照明灯Pは、一般には、前記灯部11、ソーラーパネル3及び蓄電池4とがリード線6を介して制御部8と接続されている。本実施形態では、前記制御部8は、架台81を介して支柱2内に収納されている。
【0042】
図10は、支柱2に対する制御部8の取付構造を示す説明図であり、(a)は背面図、(b)は(a)の部分断面図である。架台81は、制御部8を取付けるための架台本体82と支柱2内に固定するための脚部83とを備えている。一方支柱2内には、脚部83を固定するための受け部84が設けられている。脚部83及び受け部84はいずれも左右方向に延びた形態であり、制御部8を取付けた架台81を開口部23から支柱2内に挿入し、前記脚部83を受け部84に当接し、脚部83に形成された縦長孔83aから受け部84に形成された雌螺子部84aに向け固定ビスB9を螺入することにより、受け部84に脚部83が固定され、制御部8が支柱2内に取付けられる。
【0043】
制御部8は、リード線6を介して蓄電池4等に接続できる向きで収納されればよいが、本実施形態では、制御部8を横に倒して底面が側方に配置される向きで支柱2内に収納されており、前記架台81の架台本体82も取付面が側方に向いており、一方脚部83は前記のように上下方向に延びた背面視略コ字状である。これにより、支柱2の開口部3から制御部8を目視してリード線6の操作ができるように該制御部8を取付けることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 照明部
2 支柱
23 開口部
25 受け板
3 ソーラーパネル
4 蓄電池
6 リード線
7 収納箱
71 仕切り板
72 収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を有する照明部と、前記照明部を支持する筒状の支柱と、前記光源に電力を供給するためのソーラーパネルと、前記電力を蓄電するための蓄電池とを備えた照明灯であって、前記蓄電池は、前記支柱の背面に設けられた開口部から出し入れ可能に該支柱内部に取付けられる収納箱内に収納されると共に、前記収納箱は、上下方向に間隔をおいて仕切り板が設けられ、該仕切り板の間に蓄電池がそれぞれ収納され、かつ支柱内に設けられた受け板上に取付けられていることを特徴とする照明灯。
【請求項2】
前記収納箱は、蓄電池を出し入れされる背面側が開口された水平断面コ字状の収納箱本体に、上下方向に間隔をおいて複数の仕切り板が取付けられ、該仕切り板は、蓄電池が載置される載置板と、載置板の背面側端部から下方に垂下された垂下片と、両側端部から下方に垂下された横垂下片とを備え、前記横垂下片が収納箱本体の内側壁部に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の照明灯。
【請求項3】
前記収納箱本体の横幅より細幅の押さえ板が、前記仕切り板の垂下片を介して、収納箱本体の開口側において上下方向に取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の照明灯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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