説明

照明組立体用のコード化システム

【課題】照明組立体の部品を合致させるコード化システムを提供する。
【解決手段】照明組立体は、インジケータで標識された照明モジュールを有する。この照明モジュールインジケータは、照明モジュールの電気容量を表示する。ドライバは、照明モジュールに電力を供給するために提供される。ドライバは、ドライバの電気容量を表示するインジケータで標識される。照明モジュールインジケータ及びドライバインジケータは、ドライバが照明モジュールに電力を供給することができる電気容量を有するかどうか決定するために比較される。ケーブルは、ドライバ及び照明モジュールを電気結合する。ケーブルは、ケーブルの電気容量を表示するインジケータを有する。ケーブルインジケータは、ケーブルがドライバから照明モジュールに電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ドライバインジケータ及び照明モジュールインジケータと比較される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明システムに関し、特に照明組立体用のコード化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
LED照明組立体は、一般的にLEDを有する少なくとも1個の照明モジュールを具備する。照明モジュールは、LEDに電力を供給するドライバに接続される。ドライバは、代表的にはドライバから延びるケーブルを有する。照明モジュールは、ドライバから照明モジュールに電力を供給するようケーブルに電気結合される。照明モジュールには、ケーブルに照明モジュールを結合するためにコネクタを有するものがある。コネクタは、照明モジュールのLEDに結合されたコンタクトを有する。コンタクトは、ケーブルからLEDに電気信号を搬送するためにケーブルの電力経路を突き刺す。コネクタはまた、ケーブルの電力経路を切断するスプライス部材を有する。電力経路をスプライスすることにより、ケーブルを複数の照明モジュールに結合できるように、電気信号をLEDに向けたりケーブルに戻したりすることができる。ケーブルの一端は、電力経路から戻り経路に電気信号を向ける終端器に結合される。電気信号は、戻り経路に沿ってドライバに搬送され、照明組立体用の回路を完成させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−34385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の照明組立体は、不利な点がない訳ではない。照明モジュール及びドライバは、様々な電気容量を有するように製造されるのが一般的である。例えば、照明モジュール及びドライバは、様々な電流容量及び電圧容量のうちの一つで作動するよう製造される。さらに、ケーブル及びコネクタは、様々な電流の一つで作動するよう製造される。照明組立体を適正に作動させるために、照明モジュール、ケーブル及びコネクタの電流容量は、ドライバの電流容量に合致していなければならない。また、照明モジュールは、ドライバの電圧より大きくない電圧で作動するよう製造されなければならない。複数の照明モジュールを有するシステムにおいて、照明モジュールの結合電圧は、ドライバの電圧より大きくてはならない。
【0005】
一般に、照明組立体の部品は別々に販売される。さらに、照明組立体を取り付ける分野における部品は、様々な電気容量を有する部品の在庫を有する。従って、照明組立体の部品は、照明組立体の適正な作動を確保するために比較されなければならない。特に、ドライバは、対応する照明モジュール、ケーブル及びコネクタと比較されなければならない。従来の照明組立体は、素人が部品を合致させることができる標識又は記名法を有していなかった。従って、照明組立体が不適切に取り付けられ、これにより、組立体が作動しなかったり、組立体や、組立体に電力を供給するよう構成された電気システムに損傷を与えたりするおそれがあった。
【0006】
発明が解決しようとする課題は、照明組立体の部品を合致させるコード化システムに対するニーズである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
解決手段は照明組立体により提供される。この照明組立体は、インジケータで標識された照明モジュールを有する。この照明モジュールインジケータは、照明モジュールの電気容量を表示する。ドライバは、照明モジュールに電力を供給するために提供される。ドライバは、ドライバの電気容量を表示するインジケータで標識される。照明モジュールインジケータ及びドライバインジケータは、ドライバが照明モジュールに電力を供給することができる電気容量を有するかどうか決定するために比較される。ケーブルは、ドライバ及び照明モジュールを電気結合する。ケーブルは、ケーブルの電気容量を表示するインジケータを有する。ケーブルインジケータは、ケーブルがドライバから照明モジュールに電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ドライバインジケータ及び照明モジュールインジケータと比較される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に従って形成された照明組立体を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に従って形成された照明組立体を組み立てる方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に従って形成された照明組立体を組み立てる別の方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に従って形成された照明組立体を上から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明を例示により説明する。
【0010】
一実施形態において、照明組立体が提供される。この照明組立体は、インジケータで標識された照明モジュールを有する。照明モジュールインジケータは、照明モジュールの電気容量を表示する。ドライバは、照明モジュールに電力を供給するために設けられる。ドライバは、ドライバの電気容量を表示するインジケータで標識される。照明モジュールインジケータ及びドライバインジケータは、ドライバが照明モジュールに電力を供給することができる電気容量を有するかどうか決定するために比較される。ケーブルは、ドライバ及び照明モジュールを電気結合する。ケーブルは、ケーブルの電気容量を表示するインジケータを有する。ケーブルインジケータは、ケーブルがドライバから照明モジュールに電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ドライバインジケータ及び照明モジュールインジケータと比較される。
【0011】
別の実施形態において、照明組立体が提供される。照明組立体は、照明モジュールの電圧容量及び電流容量を表示するインジケータで標識された照明モジュールを具備する。ドライバは、照明モジュールに電力を供給するために設けられる。ドライバは、ドライバの電圧容量及び電流容量を表示するインジケータで標識される。照明モジュールインジケータ及びドライバインジケータは、ドライバが照明モジュールに電力を供給することができる電圧容量及び電流容量を有するかどうか決定するために比較される。ケーブルは、ドライバ及び照明モジュールを電気結合する。ケーブルは、ケーブルの電流容量を表示するインジケータを有する。ケーブルインジケータは、ケーブルがドライバから照明モジュールに電力を搬送することができる電流容量を有するかどうか決定するために、ドライバインジケータ及び照明モジュールインジケータと比較される。
【0012】
別の実施形態において、照明組立体が提供される。この照明組立体は、インジケータで標識された照明モジュールを具備する。インジケータは、数及び符号からなる。照明モジュールインジケータの数及び符号は、照明モジュールの電気容量を表示する。ドライバは、照明モジュールに電力を供給するために提供される。ドライバは、数及び符号を有するインジケータで標識される。ドライバインジケータの数及び符号は、ドライバの電気容量を表示する。照明モジュールインジケータ及びドライバインジケータは、ドライバが照明モジュールに電力を供給することができる電気容量を有するかどうか決定するために比較される。ケーブルは、ドライバ及び照明モジュールを電気結合する。ケーブルは、ケーブルの電気容量を表示するインジケータを有する。ケーブルインジケータは、ケーブルがドライバから照明モジュールに電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ドライバインジケータ及び照明モジュールインジケータと比較される。
【0013】
上述の要約は、本発明の実施形態の以下の詳細な説明と共に、添付図面と併せて読む際によりよく理解されるであろう。本明細書で使用されているように、単数形で謳われている要素又は工程は、明記されない限り、複数の要素又は工程を排除しないものとして理解すべきである。また、「一実施形態」という言及は、謳われた特徴を組み込む追加の実施形態の存在を排除するものとして解釈することを意図したものではない。さらに、逆であることを明記しない限り、特定の特性を有する要素を「具備する」又は「有する」実施形態は、その特性を有さない追加の要素を有してもよい。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に従って形成された照明組立体100を示す。照明組立体100はドライバ102を具備し、ドライバ102は、ドライバ102に結合された照明モジュール104を有する。図示の実施形態は、2個の照明モジュール104を具備する。或いは、照明組立体100は、任意の数の照明モジュール104を具備してもよい。各照明モジュール104は基板106を具備し、基板106は、基板106に結合されたLED108を有する。基板106は、例えば印刷回路基板又はフレキシブル回路等の回路基板であってもよい。図示の実施形態は、各基板106に結合された2個のLED108を有する。或いは、基板106は、任意の数のLED108を有してもよい。ドライバ102は、LED108に電力を供給するよう構成される。
【0015】
ケーブル110は、LED108に電力を供給するためにドライバ102に結合されている。図示の実施形態に示されるように、ケーブル110は4ピンのリボンケーブルである。ケーブル110は、電力経路112及び戻り経路114を有する。電力経路112は、LED108に電力を供給するためにドライバ102から照明モジュール104に電流を向ける。電力経路112は、各照明モジュール104上のLED108に電力を供給する。ケーブル110はまた、ドライバ102に向けるよう構成された熱電対帰還ワイヤ115を有する。ここで、信号は、組立体100の温度を表示する。
【0016】
コネクタ116は各照明モジュール104に結合される。コネクタ116は、基板106上のトレース119に結合するトレース117を有する。これらのトレース117,119は、電力経路121及び戻り経路123を形成する。基板106上のトレース119はLED108に結合される。コネクタ116は、電力経路121を介してドライバ102からLED108に電気信号を向けるために電力経路112を突き刺す。次に、電気信号は、戻り経路123を介してLED108から電力経路112に戻るよう向けられる。コネクタ116は、電気信号がLED108に向けられて電力経路112に戻るように、電力経路112をスプライス接続するスプライス機構を有する。次に、電気信号を隣の照明モジュール104に向けることができる。
【0017】
ケーブル110は終端器118で終端される。終端器118は、ケーブル110の電力経路112及び戻り経路114に係合するコンタクト(図示せず)を有する。コンタクトは、電力経路112を戻り経路114に結合する。電気信号は、コンタクトによって電力経路112から戻り経路114に向けられる。戻り経路114は、電気信号をドライバ102に戻り、照明組立体110を通る回路を完成させる。
【0018】
ドライバ102はインジケータ120を具備する。インジケータ120は、ドライバ102の電気容量を代表する。一例の実施形態において、インジケータ120は、数、並びに、色、文字や他の適当な符号等の符号を有する。一実施形態において、数及び符号は別々のインジケータである。図示の実施形態において、数及び符号は結合されている。図示の実施形態において、数は色付けされている。一実施形態において、インジケータ120の数は、ドライバ102の電圧容量を表示する。図示の実施形態において、インジケータ120の数は42であり、これにより、ドライバ102が42ボルトの電圧容量を有することを表示する。典型的な一実施形態において、簡単のために、インジケータ120の数は単位を含んでいない。一実施形態において、インジケータ120の符号は、ドライバ102の電流容量を表示する。例えば、インジケータ120はオレンジ色である。ここで、オレンジ色は、ドライバ102が350mAの電流容量を有することを表示する。別の実施形態において、インジケータ120は、ドライバ102の異なる電流容量を表示するために、異なる色であってもよい。例えば、赤色は700mAの電流容量を表示し、緑色は1000mAの電流容量を表示し、紫色は2100mAの電流容量を表示してもよい。
【0019】
各照明モジュール104はインジケータ122を具備する。インジケータ122は、照明モジュール104の電気容量を代表する。例示の実施形態において、インジケータ122は、数、並びに、色、文字や他の適当な符号等の符号を有する。一実施形態において、数及び符号は別々のインジケータである。図示の実施形態において、数及び符号は結合されている。図示の実施形態において、数は色付けされている。一実施形態において、インジケータ122の数は、照明モジュール104の電圧容量を表示する。図示の実施形態において、インジケータ122の数は20であり、これにより、照明モジュール104が20ボルトの電圧容量を有することを表示する。典型的な一実施形態において、簡単のために、インジケータ122の数は単位を含んでいない。一実施形態において、インジケータ122の符号は、照明モジュール104の電流容量を表示する。例えば、インジケータ122はオレンジ色である。ここで、オレンジ色は、照明モジュール104が350mAの電流容量を有することを表示する。別の実施形態において、インジケータ122は、照明モジュール104の異なる電流容量を表示するために、異なる色であってもよい。
【0020】
照明モジュール104のインジケータ122は、照明モジュール104及びドライバ102間の互換性を決定するようドライバ102のインジケータ120と比較される。照明モジュール104のインジケータ122は、ドライバ102が照明モジュール104に電力を供給することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120と比較される。一実施形態において、照明モジュール104のインジケータ122は、ドライバ102が照明モジュール104に電力を供給することができる電流容量及び電圧容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120と比較される。照明モジュール104のインジケータ122の符号は、照明モジュール104の電流容量がドライバ102の電流容量と互換できるかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ102の符号と比較される。照明組立体100の適切な作動を確保するために、ドライバ102及び照明モジュール104は、同等の電流容量を有さなければならない。例えば、ドライバ102のインジケータ120及び照明モジュール104のインジケータ122は共にオレンジ色であり、これにより、ドライバ102及び照明モジュール104は共に350mAの電流容量を有することを表示する。照明モジュール104のインジケータ122の符号がドライバ102のインジケータ120の符号と合致すると、ドライバ102及び照明モジュール104は互換できる電流容量を有する。照明モジュール104のインジケータ122の符号がドライバ102のインジケータ120の符号と合致すると、ドライバ102は、照明モジュール104に電力を供給できる電流容量を有する。
【0021】
照明モジュール104のインジケータ122の数は、照明モジュール104及びドライバ102が互換性のある電圧容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120の数と比較される。照明モジュール104のインジケータ122の数は、ドライバ102が照明モジュール104に電力を供給できる電圧容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120の数と比較される。一例の実施形態において、照明モジュール104の電圧容量は、ドライバ102の電圧容量より大きくなってはならない。照明モジュール104のインジケータ122の数は、ドライバ102のインジケータ120の数より多くなってはならない。図示の実施形態において、各照明モジュール104は数20を有するインジケータ122を有し、ドライバ102は数42を有するインジケータ120を有する。照明モジュール104のインジケータ122の数20は、ドライバ102のインジケータ120の数42より大きくない。従って、20ボルトの電圧容量を有する各照明モジュール104は、42ボルトの電圧容量を有するドライバ102と互換性を有する。
【0022】
図示の実施形態は、2個の照明モジュール104に結合されたドライバ102を有する。照明組立体100の適正な機能を確保するために、照明モジュール104の結合電圧容量は、ドライバ102の電圧容量より大きくなってはならない。図示の実施形態において、インジケータ120は、ドライバ102の電圧容量が42ボルトであることを表示する。各照明モジュール104のインジケータ122は、各照明モジュール104が20ボルトの電圧容量を有することを表示する。各照明モジュール104のインジケータ122の数は、結合された照明モジュール104がドライバ102と互換性を有するかどうか決定するために合計される。一実施形態において、各照明モジュール104のインジケータ122の数は、ドライバ102が各照明モジュール104に電力を供給することができる電気容量を有するかどうか決定するために合計される。一実施形態において、各照明モジュール104のインジケータ122の数は、ドライバ102が各照明モジュール104に電力を供給することができる電圧容量を有するかどうか決定するために合計される。照明モジュール104のインジケータ122の数の合計は40に等しい。照明モジュール104のインジケータ122の数の合計は、ドライバ102のインジケータ120の数より大きくない。従って、2個の照明モジュール104の結合電圧容量は、ドライバ102の電圧容量と互換性がある。このように、ドライバ102は、各照明モジュール104に電力を供給することができる電圧容量を有する。
【0023】
一実施形態において、複数の照明モジュール104のインジケータ122の数の合計は、ドライバ102のインジケータ120の数より大きくてもよい。このような実施形態において、照明モジュール104の結合電圧容量は、ドライバ102用には大き過ぎる。このように、ドライバ102は、全ての照明モジュール104に電力を供給する能力はないであろう。
【0024】
或いは、数10のインジケータを有する3個の照明モジュール104は、30ボルトの結合電圧容量を有するよう結合されてもよい。このような実施形態において、3個の照明モジュール104の結合電圧容量は、数42の電圧容量を有するドライバ102と互換性があるであろう。別の実施形態において、任意の数の照明モジュール104がドライバ102に結合されてもよい。全ての照明モジュール104の結合電圧容量は、ドライバ102の電圧容量より大きくなってはならない。
【0025】
ケーブル110はインジケータ124を具備する。一実施形態において、インジケータ124は色を有する。或いは、インジケータ124は、文字や他の任意の適当な符号であってもよい。図示の実施形態において、ケーブル110の電力経路は色付けされている。或いは、戻り経路114が色付けされてもよい。任意であるが、ケーブル110全体が色付けされてもよい。一実施形態において、ケーブル110は色付けされた縞を有してもよい。インジケータ124は、ケーブル110の電流容量を表示する。例えば、ケーブル110は、ケーブル110が350mAの電流容量を有することを表示するオレンジ色のインジケータ124を有してもよい。
【0026】
ケーブル110のインジケータ124は、ケーブル110及びドライバ102や照明モジュール104間の互換性を決定するために、ドライバ102のインジケータ120及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。ケーブル110のインジケータ124は、ケーブル110がドライバ102及び照明モジュール104間で電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。一実施形態において、ケーブル110のインジケータ124は、ケーブル110がドライバ102及び照明モジュール104間で電力を搬送することができる電流容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。例えば、ドライバ102及び照明モジュール104がオレンジ色のインジケータ120,122を有する場合、ケーブル110は、ドライバ102及び照明モジュール104の電流容量と同等である電流容量を有する。
【0027】
コネクタ116はインジケータ126を具備する。図示の実施形態において、インジケータ126は色を有する。或いは、インジケータ126は、文字や他の任意の適当な符号を有してもよい。インジケータ126は、コネクタ116の電流容量を表示する。例えば、コネクタ116は、350mAの電流容量を有することを表示するオレンジ色のインジケータ126を有してもよい。コネクタ116のインジケータ126は、コネクタ116及びドライバ102や照明モジュール104間の互換性を決定するために、ドライバ102のインジケータ120及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。コネクタ116のインジケータ126は、コネクタ116がドライバ102及び照明モジュール104間で電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。一実施形態において、コネクタ116のインジケータ126は、コネクタ116がドライバ102及び照明モジュール104間で電力を搬送することができる電流容量を有するかどうか決定するために、ドライバ102のインジケータ120及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。例えば、ドライバ102及び照明モジュール104がオレンジ色のインジケータ120,122をそれぞれ有する場合、コネクタ116は、ドライバ102及び照明モジュール104の電流容量と同等の電流容量を有する。
【0028】
コネクタ116のインジケータ126はまた、ケーブル110との互換性を表示してもよい。一実施形態において、コネクタ116のインジケータ126は、コネクタ116がケーブル110及び照明モジュール104間で電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、ケーブル110のインジケータ124及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。一実施形態において、コネクタ116のインジケータ126は、コネクタ116がケーブル110及び照明モジュール104間で電力を搬送することができる電流容量を有するかどうか決定するために、ケーブル110のインジケータ124及び照明モジュール104のインジケータ122と比較される。例えば、ケーブル110がオレンジ色のインジケータ124を有する場合、コネクタ116は、ケーブル110の電流容量と同等の電流容量を有する。
【0029】
図2は、照明組立体100の組立方法200のフローチャートを示す。段階202において、照明モジュール104が選択される。照明モジュール104は、照明組立体100の所定の要求事項に基づいて選択される。照明モジュール104は、照明組立体100の所定の機能及び使用に基づいて選択される。例えば、照明モジュール104は、照明モジュール104の要求されたすなわち所望の強度に基づいて選択されてもよい。照明モジュール104はインジケータ122を有する。インジケータ122の数は、照明モジュール104の電圧容量を特定する。インジケータ122の符号は、照明モジュール104の電流容量を特定する。
【0030】
段階204において、ドライバ102は、照明モジュール104に電力を供給ために選択される。ドライバ102はインジケータ120を有する。インジケータ120の数はドライバ102の電圧容量を特定する。インジケータ120の符号はドライバ102の電流容量を特定する。ドライバ102は照明モジュール104のインジケータ122に基づいて選択される。ドライバ102は、照明モジュール104のインジケータ122の符号に合致する符号のインジケータ120を有するように選択される。インジケータ120の符号をインジケータ122の符号に合致させることにより、ドライバ102の電流容量が照明モジュール104の電流容量に合致する。ドライバ102及び照明モジュール104の電流容量は、ドライバ102及び照明モジュール104間の互換性を確保するために比較される。
【0031】
ドライバ102は、照明モジュール104のインジケータ122の数以上の数を有するインジケータ120を有するように選択される。インジケータ120の数をインジケータ122の数に合致させることは、照明モジュール104に電力を供給できるドライバ102の電圧容量を提供する。照明モジュール104に電力を供給するために、ドライバ102の電圧容量は、照明モジュール104の電圧容量以上でなければならない。
【0032】
段階206において、照明組立体100用にコネクタ116が選択される。コネクタ116はインジケータ126を有する。コネクタ116はインジケータ126に基づいて選択される。コネクタ116は、ドライバ102及び照明モジュール104のインジケータ120,122にそれぞれ合致するインジケータ126を有するように選択される。インジケータ126は、コネクタ116の電流容量を特定する。コネクタ116は、ドライバ102及び照明モジュール104の電流容量に合致する電流容量を有するように選択される。
【0033】
段階208において、ケーブル110は照明組立体100用に選択される。ケーブル110はインジケータ124を有する。ケーブル110はインジケータ124に基づいて選択される。ケーブル110は、ドライバ102、照明モジュール104及びコネクタ116のインジケータ120,122,126にそれぞれ合致するインジケータ124を有するように選択される。インジケータ124は、ケーブル110の電流容量を特定する。ケーブル110は、ドライバ102、照明モジュール104及びコネクタ116の電流容量に合致する電流容量を有するように選択される。
【0034】
段階202〜208は任意の順序であってもよいことに留意されたい。例えば、ドライバ102は、照明モジュール104又はケーブル110が他の部品の前に選択される前に選択されてもよい。選択の順序とは無関係に、インジケータ120,122,124,126は、部品の互換性を確保するために比較される。
【0035】
部品の選択後、ケーブル110はドライバ102に電気結合される。コネクタ116は、トレース117,119が電気結合されるように、照明モジュール104に電気結合される。コネクタ116は、コネクタがケーブルの電力経路112を突き刺して照明モジュール104に電力を供給するように、ケーブル110に結合される。終端器118はケーブル110の一端に結合されるので、電力経路112は戻り経路114に結合される。
【0036】
図3は、照明組立体100の別の組立方法250を示すフローチャートである。段階252において、複数の照明モジュール104が選択される。照明モジュール104は、照明組立体100の所定の要求事項及び照明組立体100の所定の機能及び使用に基づいて選択される。例えば、照明モジュール104は、照明モジュール104の要求されたすなわち所望の強度に基づいて選択されてもよい。照明モジュール104はインジケータ122を有する。インジケータ122の数は、各照明モジュール104の電圧容量を特定する。インジケータ122の符号は、各照明モジュール104の電流容量を特定する。選択された各照明モジュール104は、照明モジュール104の電流容量に合致するために同一の符号を有するインジケータ122を有する。段階254において、各照明モジュール104のインジケータ122の数は、複数の照明モジュール104の全電圧容量を決定するために合計される。
【0037】
段階256において、ドライバ102は、照明モジュール104に電力を供給するために選択される。ドライバ102はインジケータ120を有する。インジケータ120の数は、ドライバ102の電圧容量を特定する。インジケータ120の符号は、ドライバ102の電流容量を特定する。ドライバ102は、照明モジュール104のインジケータ122に基づいて選択される。ドライバ102は、照明モジュール104のインジケータ122の符号に合致する符号を有するインジケータ120を有するように選択される。インジケータ120の符号をインジケータ122に合致させることにより、ドライバ102の電流容量が各照明モジュール104の電流容量に合致する。ドライバ102及び照明モジュール104の電流容量は、ドライバ102及び照明モジュール104間の互換性を確保するために比較される。
【0038】
ドライバ102は、照明モジュール104のインジケータ122の数の合計以上の数を有するインジケータ120を有するように選択される。インジケータ120の数をインジケータ122の数に合致させることは、全照明モジュール104に電力を供給できるドライバ102の電圧容量を提供する。照明モジュール104に電力を供給するために、ドライバ102の電圧容量は、照明モジュール104の全電圧容量以上でなければならない。
【0039】
段階258において、各照明モジュール用のコネクタ116は、照明組立体100用に選択される。コネクタ116はインジケータ126を有する。コネクタ116はインジケータ126に基づいて選択される。コネクタ116は、ドライバ102及び照明モジュール104のインジケータ120,122にそれぞれ合致するインジケータ126を有するように選択される。インジケータ126は、コネクタ116の電流容量を特定する。コネクタ116は、ドライバ102及び照明モジュール104の電流容量に合致する電流容量を有するように選択される。
【0040】
段階260において、ケーブル110は照明組立体100用に選択される。ケーブル110はインジケータ124を有する。ケーブル110はインジケータ124に基づいて選択される。ケーブル110は、ドライバ102、照明モジュール104及びコネクタ116のインジケータ120,122,126にそれぞれ合致するインジケータ124を有するように選択される。インジケータ124は、ケーブル110の電流容量を特定する。ケーブル110は、ドライバ102、照明モジュール104及びコネクタ116の電流容量に合致する電流容量を有するように選択される。
【0041】
段階252〜260は任意の順序であってもよいことに留意されたい。例えば、ドライバ102は、照明モジュール104又はケーブル110が他の部品の前に選択される前に選択されてもよい。選択の順序とは無関係に、インジケータ120,122,124,126は、部品の互換性を確保するために比較される。
【0042】
部品の選択後、ケーブル110はドライバ102に電気結合される。コネクタ116は、トレース117,119が電気結合されるように、各照明モジュール104に電気結合される。コネクタ116は、コネクタがケーブルの電力経路112を突き刺して照明モジュール104に電力を供給するように、ケーブル110に結合される。終端器118はケーブル110の一端に結合されるので、電力経路112は戻り経路114に結合される。
【0043】
図4は、別の実施形態に従って形成された照明組立体400を示す。照明組立体400は、ドライバ402に結合された照明モジュール404を有するドライバ402を具備する。各市も404は、基板406に結合されたLED408を有する基板406を具備する。ドライバ402は、LED408に電力を供給するよう構成される。
【0044】
ケーブル410は、LED408に電力を供給するようドライバ402に結合される。ケーブル410は、ドライバ402のジャック411に挿入されるプラグ409を有する。或いは、ドライバ402は、ケーブル410上に形成されたジャックに挿入されるプラグを有してもよい。別の実施形態において、ケーブル410は、ジャック411又はプラグ409を伴わないでドライバ402に直接配線される。ケーブル410は、電力経路412及び戻り経路414を有する。電力経路412は、ドライバ402から照明モジュール404に電流を向け、LED408に電力を供給する。ケーブル410はまた、ドライバ402に向けるよう構成された熱電対帰還ワイヤ415を有する。ここで、信号は、組立体400の温度を表示する。
【0045】
コネクタ416は各照明モジュール404に結合される。コネクタ416は、照明モジュール404の基板406上の嵌合クリップ419に結合する嵌合プラグ417を有する。任意であるが、コネクタ416はクリップを有してもよく、基板406はプラグを有してもよい。別の実施形態において、コネクタ416は、照明モジュール404と一体に形成されてもよい。コネクタ416は、ドライバ402からLED408に電気信号を向けるためにケーブル410の電力経路412を突き刺す。次に、電気信号は、LED408からケーブル410に戻るよう向けられる。
【0046】
第1コネクタ421は、電気信号をLED408から電力経路412に戻るよう向ける。次に、電気信号は、第2コネクタ423及び第3コネクタ425に搬送される。第3コネクタ425は終端器として作動する。第3コネクタ425は、ケーブル410の電力経路412をケーブル410の戻り経路414に結合し、電気信号をドライバ402に戻す。
【0047】
ドライバ402は、ドライバ402の電気容量を代表するインジケータ420を具備する。インジケータ420の符号はドライバ402の電流容量を代表し、インジケータ420の数はドライバ402の電圧容量を代表する。各照明モジュール404は、照明モジュール404の電気容量を代表するインジケータ422を具備する。インジケータ422の符号は各照明モジュール404の電流容量を代表し、インジケータ422の数は各照明モジュール404の電圧容量を代表する。
【0048】
各照明モジュール404のインジケータ422は、照明モジュール404及びドライバ402間の互換性を決定するために、ドライバ402のインジケータ420と比較される。例えば、ドライバ402のインジケータ420は、ドライバ402が1000mAの電流容量を有することを表示するために、緑色にされてもよい。従って、照明モジュール404は、1000mAの電流容量を表示するために緑色にされたインジケータ422を有するよう選択される。インジケータ420,422の数はまた、ドライバ402及び照明モジュール404の電圧容量に合致するよう比較される。図示の実施形態において、各照明モジュール404は数14を有し、ドライバ402は数48を有する。照明モジュール404のインジケータ422の合計は、インジケータ420の数より大きくなってはならない。図示の実施形態において、インジケータ422の合計は、ドライバ402のインジケータ420の数48より小さい42である。従って、照明モジュール404はドライバ402と互換性がある。
【0049】
ケーブル410はインジケータ424を具備する。一実施形態において、インジケータ424は、1000mAのケーブル410の電流容量を代表するよう緑色を有する。ケーブル410のインジケータ424は、ケーブル410及びドライバ402や照明モジュール404間の互換性を決定するために、ドライバ402のインジケータ420及び照明モジュール404のインジケータ422と比較される。
【0050】
コネクタ416はインジケータ426を具備する。一実施形態において、インジケータ426は、1000mAのコネクタ416の電流容量を代表するよう緑色を有する。コネクタ416のインジケータ426は、コネクタ416及びドライバ402や照明モジュール404間の互換性を決定するために、ドライバ402のインジケータ420及び照明モジュール404のインジケータ422と比較される。コネクタ416のインジケータ426はまた、ケーブル410との互換性を表示してもよい。
【符号の説明】
【0051】
100 照明組立体
102 ドライバ
104 照明モジュール
110 ケーブル
116 コネクタ
120 インジケータ
122 インジケータ
124 インジケータ
126 インジケータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明モジュール(104)の電気容量を表示する照明モジュールインジケータ(122)で標識された前記照明モジュールと、
前記照明モジュールに電力を供給するドライバ(102)であって、該ドライバは、該ドライバの電気容量を表示するドライバインジケータ(120)で標識される前記ドライバと、
前記ドライバ及び前記照明モジュールを電気結合するケーブル(110)であって、該ケーブルの電気容量を表示するケーブルインジケータ(124)を有する前記ケーブルと
を具備し、
前記照明モジュールインジケータ及び前記ドライバインジケータは、前記ドライバが前記照明モジュールに電力を供給することができる電気容量を有するかどうか決定するために比較され、
前記ケーブルインジケータは、前記ケーブルが前記ドライバから前記照明モジュールに電力を搬送することができる電気容量を有するかどうか決定するために、前記ドライバインジケータ及び前記照明モジュールインジケータと比較されることを特徴とする照明組立体(100)。
【請求項2】
前記照明モジュールインジケータは、前記照明モジュールの電流容量を表示し、
前記ドライバインジケータは、前記ドライバの電流容量を表示し、
前記照明モジュールインジケータは、前記ドライバが前記照明モジュールに電力を供給することができる電流容量を有するかどうか決定するために前記ドライバインジケータと比較されることを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項3】
前記照明モジュールインジケータは、前記照明モジュールの電圧容量を表示し、
前記ドライバインジケータは、前記ドライバの電圧容量を表示し、
前記照明モジュールインジケータは、前記ドライバが前記照明モジュールに電力を供給することができる電圧容量を有するかどうか決定するために前記ドライバインジケータと比較されることを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項4】
前記照明組立体は、前記ドライバに結合された複数の照明モジュールをさらに具備し、
前記照明モジュールの各々は、該照明モジュールの電圧容量を表示するインジケータを有し、
前記ドライバインジケータは、前記ドライバの電圧容量を表示し、
前記複数の照明モジュールの前記インジケータは、前記ドライバが前記複数の照明モジュールに電力を供給することができる電圧容量を有するかどうか決定するために前記ドライバインジケータと比較されることを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項5】
前記ケーブルインジケータは、前記ケーブルの電流容量を表示することを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項6】
前記照明組立体は、前記ケーブル及び前記照明モジュール間に結合されるコネクタ(116)をさらに具備し、
前記コネクタは、該コネクタの電流容量を表示するインジケータ(126)を有することを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項7】
前記照明モジュールインジケータは、前記照明モジュールの電流容量を表示する符号を有することを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項8】
前記ドライバインジケータは、前記ドライバの電流容量を表示する符号を有することを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項9】
前記照明モジュールインジケータは、前記照明モジュールの電圧容量を表示する数を有することを特徴とする請求項1記載の照明組立体。
【請求項10】
前記ドライバインジケータは、前記ドライバの電圧容量を表示する数を有することを特徴とする請求項1記載の照明組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−74377(P2012−74377A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212191(P2011−212191)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(399132320)タイコ・エレクトロニクス・コーポレイション (234)
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Corporation
【Fターム(参考)】