説明

熱交換器

【課題】確実に熱交換効率の向上を図ることができる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換部に供給された冷却水Wと熱交換部に流入させた空気を接触させて熱交換する交換器100において、熱交換部は、気流方向に沿って配置された複数の副熱交換部101,102からなり、気流入方向の下流側に配置された第一副熱交換部101に対して供給する冷却水Wcよりも、上流側に配置された第二副熱交換部102に供給する冷却水Wmの方が高温となるように設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却水と空気とを接触させて熱交換する交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービン発電システム等に用いられるガスタービン装置は、空気を吸入して圧縮する空気圧縮機と、その圧縮空気と燃料を導入して燃焼させて高圧ガスを発生する燃焼機と、燃焼機で発生した高温高圧ガスで回転して空気圧縮機を回転駆動させるタービンを備えている。
ガスタービン装置の出力及び熱効率は、空気圧縮機に吸入する空気(吸気)の温度に大きく影響される。このため、空気圧縮機に吸入する空気を、予め熱交換器により冷却するようにしている。
【0003】
空気圧縮機に吸入する空気を冷却する熱交換器としては、空気と冷却水とを間接的に接触させる方式(特許文献1,2参照)、空気と冷却水とを直接的に接触させる方式(特許文献3、4参照)が提案されている。
【特許文献1】特開平11−173162号公報
【特許文献2】特開平9−72586号公報
【特許文献3】特開2006−138263号公報
【特許文献4】特開2000−220473号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した熱交換器では、直接接触方式の方が間接接触方式に比べて熱交換効率が高いことが知られているが、更に高い効率が求められている。
しかし、直接接触方式では単に熱交換器を大きくしただけでは効率の向上を図ることが難しいという問題がある。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、確実に熱交換効率の向上を図ることができる熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る熱交換器では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明は、熱交換部に供給された冷却水と該熱交換部に流入させた空気とを接触させて熱交換する交換器において、前記熱交換部は、気流方向に沿って配置された複数の副熱交換部からなり、前記気流入方向の下流側に配置された第一副熱交換部に対して供給する冷却水(Wc)よりも、上流側に配置された第二副熱交換部に供給する冷却水(Wm)の方が高温となるように設定されることを特徴とする。
【0007】
また、前記第一副熱交換部に対して供給し回収した冷却水(Wm)を前記第二副熱交換部に供給し回収することを特徴とする。
【0008】
また、前記複数の副熱交換部のそれぞれに対して供給される冷却水(Wc,Wm)は、前記気流入方向の最下流に配設された第一副熱交換部から最上流に配設された第二副熱交換部に向かうに従って徐々に高温となるように設定されることを特徴とする。
【0009】
また、前記第一副熱交換部に対して供給し回収した冷却水(Wm)を、隣接する上流側の第三副熱交換部に供給し回収して前記第二副熱交換部に供給することを特徴とする。
【0010】
また、前記第三副熱交換部を複数備えることを特徴とする。
【0011】
また、前記副熱交換部のそれぞれは、充填材および該充填材の上部に冷却水を供給する冷却水供給部と、前記充填材の下方に配置されて前記充填材から流下した冷却水を回収する冷却水回収部と、を備え、前記充填材の表面を流下する冷却水と該充填材に流入させた空気とを直接接触させることを特徴とする。
【0012】
また、前記複数の副熱交換部は、水平方向に並べて配設されることを特徴とする。
【0013】
また、前記第二及び第三副熱交換部は水平方向に並べて配設され、前記第一副熱交換部は前記第三副熱交換部の下流側上方に配設されることを特徴とする。
【0014】
また、前記第二副熱交換部を複数備えることを特徴とする。
【0015】
また、前記第二副熱交換部は、流入する直前の空気(Ah)に対して冷却水を噴霧して冷却するスプレー部を備えることを特徴とする。
【0016】
また、前記スプレー部は、前記第二副熱交換部の空気流入面に沿って配設されることを特徴とする。
【0017】
また、前記スプレー部には、前記第二副熱交換部に供給される冷却水(Wm)よりも高温の冷却水(Wh)が供給されることを特徴とする。
【0018】
また、前記スプレー部よりも上流側に異物侵入防止用ネットを配設したことを特徴とする。
【0019】
また、前記複数の副熱交換部を経て冷却された空気(Wc)は、ガスタービン装置に吸入されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
本発明に係る熱交換器では、温度の高い外気に対して、徐々に温度の低い冷却水を接触させて、段階的に冷却するので、外気に対して単に温度の低い冷却水を接触させる場合に比べて、高い熱交換効率を実現することができる。
しかも、熱交換器を複数の副熱交換部に分けて、下流側に配置された副熱交換部から得られる冷却水(ドレイン水)を上流側に配置された副熱交換部に供給しているので、ドレイン水を有効利用が図られると共に、温度の異なる冷却水をわざわざ用意する必要がなくランニングコストの上昇がないという利点がある。また、用意かつ確実に、複数の副熱交換部に供給される冷却水が下流側から上流側に向けて高温になるように設定することができる。
また、熱交換器は、その一部にカウンターフロー型の熱交換部分を有するので、高い熱交換効率を得ることができる。
【0021】
また、熱交換器に流入する外気が直前にスプレー部によりプレクールされるので、熱交換率の向上を図ることができる。また、熱交換器は、冷却水と外気とを直接接触させるので、高い熱交換率を実現することができる。
また、熱交換器は、熱交換部において冷却水と外気とを直接接触させるため、外気に含まれる粉塵等を取り除く高性能なフィルタを必要とせず、これに代えて、比較的大きな異物を取り除くことができる安価な異物侵入防止用ネットのみを設ければ足り。これにより、異物侵入防止用ネットにより比較的大きな異物が取り除かれて、熱交換部に異物が侵入して熱交換率が低下してしまうことを防止できる。
【0022】
また、スプレー部には、熱交換部から排出されるドレイン水が供給されるので、新たに冷却水を用意する必要がなく、しかもドレイン水を有効活用することができる。また、ランニングコストの上昇を抑えることもでき、更に熱効率上も好ましいものとなる。
【0023】
また、熱交換部により冷却された空気をガスタービン装置(空気圧縮機)に吸入されることで、ガスタービン装置の効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係る熱交換器の第一実施形態について図を参照して説明する。
図1は、ガスタービン発電システム1の概略構成を示す模式図である。
ガスタービン発電システム1は、吸気冷却方式を採用したガスタービン装置10、ガスタービン装置10に冷却空気Acを送気する熱交換装置20、ガスタービン装置10に連結駆動されて発電する発電機30、ガスタービン装置10から排出された排ガスが流入する廃熱ボイラ装置40等により構成される。
【0025】
ガスタービン装置10は、冷却空気Acを圧縮する空気圧縮機12、圧縮された空気と燃料とを混合・燃焼して高圧ガスを発生させる燃焼機14、燃焼機14から排出された高温ガスにより回転駆動されるガスタービン16等から構成される。空気圧縮機12とガスタービン16とは、同一の軸により連結されている。
これにより、空気圧縮機12に流入した冷却空気Acは、圧縮された後に燃焼機14に導入される。そして、燃焼機14内において、配管15から供給される燃料と圧縮空気とが混合されて燃焼し、高温の高圧ガスとなってガスタービン16に供給される。高圧ガスは、断熱に近い状態で膨張してガスタービン16を回転駆動する。
【0026】
そして、ガスタービン16の回転出力により、空気圧縮機12及び発電機30が回転駆動するようになっている。
例えば、ガスタービン16の出力の40%程度が発電機30により電力に変換され、残りの大部分は空気圧縮機12の駆動力として消費される。
【0027】
また、ガスタービン16から排出される高温の排ガスは廃熱ボイラ装置40に送気され、内部を流れる給水と熱交換して蒸気を発生させ、次いで排気筒42から外部に排出されるようになっている。
なお、廃熱ボイラ装置40において発生した蒸気の一部は、燃焼機14に導入されて燃焼機14の出力を増加させるようになっている。
【0028】
熱交換装置20は、外気Ahを取り込んで冷却水Wcと熱交換させる熱交換器100、熱交換器100を循環する冷却水Wを冷却する冷却装置22とから構成される。
冷却装置22は、氷を貯蔵する氷蓄熱槽24と、熱交換器100を循環する冷却水Wと氷蓄熱槽24から供給される冷却水W0とを熱交換(冷却)させる熱交換器26と、氷蓄熱槽24と熱交換器26との間で冷却水W0を循環させる冷却水循環部28と、を備えている。氷蓄熱槽24は、不図示の製氷装置を備え、夜間に氷を製造して貯蔵するようになっている。
そして、氷蓄熱槽24から冷却水循環部28を介して熱交換器26に冷却水W0が供給され、これにより、熱交換器100を循環する冷却水Wが、例えば、5℃程度に安定して冷却されるようになっている。
【0029】
図2は、本発明の第一実施形態に係る熱交換器100の概略構成を示す模式図である。
熱交換器100は、副熱交換部101,102を備える。副熱交換部101,102は、水平方向に直列に並べられており、外気Ahの流れる方向(気流方向)の上流側に副熱交換部102が、下流側に副熱交換部101が配設される。
副熱交換部101,102のそれぞれは、略直方体形に形成された充填材110(110−1,110−2)と、充填材110の上端に冷却水Wを供給する冷却水供給部122(122−1,122−2)と、充填材110の下端から流れ落ちる冷却水Wを回収する冷却水回収部124(124−1,124−2)等とから構成される。
【0030】
充填材110(110−1,110−2)は、例えば、合成樹脂等で形成された複数の薄板状部材を僅かな隙間を設けて水平方向に積み重ねたものや、多数の空隙が形成された薄板状部材を積み重ねたもの等が用いられる。また、板状部材に限らず、例えば、各種形状の多数のプラスチック成形体等を略直方体形に詰めたもの等が用いられる。つまり、薄板状部材等の充填物質のそれぞれは、十分な隙間を有して配置され、外気Ah(冷却空気Am,Ac)が通過する際に圧力損失が小さく、且つ外気Ah(冷却空気Am,Ac)との接触面積が大きくなるような形状となっている。
【0031】
冷却水供給部122(122−1,122−2)は、充填材110(110−1,110−2)の上端面110a(110a−1,110a−2)に、冷却水W(Wc,Wm)を散水するものであって、充填材110の上端面110aと同一形状の供給トレイ123(123−1,123−2)を有している。この供給トレイ123は、充填材110の上端面110aのやや上方に配設されており、その底面に多数の貫通孔123aが形成される。
これにより、供給トレイ123上に冷却水W(Wc,Wm)が供給されると、充填材110の上端面110aに冷却水Wが滴下(散水)するようになっている。
なお、供給トレイ123−1に供給されて充填材110−1の上端面110a−1に散水される冷却水Wcの温度は、上述したように、例えば、5℃程度である。また、供給トレイ123−2に供給されて充填材110−2の上端面110a−2に散水される冷却水Wmの温度は、例えば、12乃至13℃程度である。
【0032】
このように、充填材110の上端面110aに冷却水Wが散水(供給)されると、冷却水Wは、充填材110を形成する各充填物質の表面を水膜状に流下し、充填材110の下端面110b(110b−1,110b−2)から流れ落ちる。
一方、充填材110−1の側面のうち、ダクト90の開口部90aに面する流入面110c−1からは外気Ahが流入し、各充填物質の隙間を通過する際に、充填物質の表面を流下する冷却水Wcと直接接触して冷却される。そして、外気Ahは、流入面110c−1に背向する吹出面110d−1から冷却空気Amとして吹き出して、充填材110−2の流入面110c−2に向けて送気される。更に、冷却空気Amは、流入面110c−2から充填材110−2に流入し、各充填物質の隙間を通過する際に、充填物質の表面を流下する冷却水Wmと直接接触して冷却される。そして、冷却空気Amは、流入面110c−2に背向する吹出面110d−2から冷却空気Acとして吹き出して、ダクト90を介してガスタービン装置10の空気圧縮機12に向けて送気される。
このように、熱交換器100は、外気Ahが充填材110内を水平方向に流れ、冷却水Wが鉛直方向(上方から下方に向けて)に流れる、いわゆるクロスフロー型となっている。
なお、充填材110に流入する外気Ahの温度は、夏期の場合には、例えば、30〜35℃程度であり、充填材110−1を通過することで、例えば、15〜20℃程度の温度に冷却(冷却空気Am)される。
更に、冷却空気Amは、充填材110−2を通過することで、例えば、5〜7℃程度の温度に冷却(冷却空気Ac)される。
【0033】
冷却水回収部124(124−1,124−2)は、充填材110の下端面110bから流れ落ちる冷却水W(Wm,Wh:ドレイン水)を回収するものであって、充填材110の下端面110bと同一形状の回収トレイ125(125−1,125−2)を有している。この回収トレイ125は、充填材110の下端面110bのやや下方に配設され、その底面には冷却水循環部126の配管127(127−1,127−2の一端が接続される。
充填材110の下端面110bから流れ落ちる冷却水W(Wm,Wh)には、充填材110に流入した外気Ah(冷却空気Am)に含まれる水分も含まれる。つまり、外気Ah(冷却空気Am)に含まれる水分が冷却されることにより凝縮して、冷却水Wと共に充填材110の下端面110bから流れ落ちる。
このため、充填材110−1の上端面110a−1に供給される冷却水Wcに比べて、下端面110b−1から排出される冷却水Wmの方が大量となる。同様に、充填材110−2の上端面110a−2に供給される冷却水Wmに比べて、下端面110b−2から排出される冷却水Whの方が大量となる。したがって、回収トレイ125は、大量の冷却水W(Wm,Wh)を収容できるように、供給トレイ123に比べて深く形成されている。
なお、回収トレイ125−1に収容される冷却水Wmの温度は、上述したように、例えば、12乃至13℃程度℃程度となる。また、回収トレイ125−2に収容される冷却水Whの温度は、例えば、20℃程度となる。
【0034】
また、熱交換器100は、副熱交換部101,102と冷却装置22の熱交換器26との間で冷却水Wを循環させる冷却水循環部126を備える。
冷却水循環部126は、熱交換器26により冷却された冷却水Wcを副熱交換部101,102の冷却水供給部122に供給し、冷却水回収部124により回収した冷却水Whを熱交換器26に送水するものである。
具体的には、熱交換器26により冷却された冷却水Wcは、配管127−0を介して副熱交換部101の冷却水供給部122−1(供給トレイ123−1)に送水される。そして、冷却水Wcは、充填材110−1を経て、冷却水Wmとして副熱交換部101の冷却水回収部124−1(回収トレイ125−1)により回収される。次に、冷却水回収部124−1により回収された冷却水Wmは、配管127−1を介して副熱交換部102の冷却水供給部122−2(供給トレイ123−2)に送水される。そして、冷却水Wmは、充填材110−2を経て、冷却水Whとして副熱交換部102の冷却水回収部124−2(回収トレイ125−2)により回収される。更に、冷却水回収部124−2により回収された冷却水Whは、配管127−2を介して熱交換器26に送水され、冷却されることで冷却水Wcとなって、再び配管127−0を介して副熱交換部101に向けて送水されるようになっている。
配管127の各所には、冷却水W(Wc,Wm,Wh)を送水するためのポンプ128や制御弁129等が連結される。
また、回収トレイ125−1,125−2に溜まった冷却水W(Wm,Wh)の一部は、廃棄されたり、後述するスプレー部130に送水されたりするようになっている。
【0035】
なお、熱交換器100の一部(少なくとも充填材110(110−1,110−2))は、ガスタービン装置10の空気圧縮機12に向けて外気Ahを送気するダクト90の一端の開口部90aの近傍に配設される(図1参照)。
【0036】
また、熱交換器100は、上流側の副熱交換部102の充填材110−2に流入する外気Ahを充填材110−2に流入する前に予め冷却する(プレクール)するスプレー部130を備える。
スプレー部130は、充填材110−2に流入する外気Ahに対して冷却水W(Wh又はWm)を噴霧し、噴霧した冷却水Wが蒸発する際の気化熱で外気Ahを冷却するものであって、充填材110−2の流入面110c−2よりも上流側(開口部90a側)に流入面110c−2に沿って配設された複数の噴霧用配管132を有している。この噴霧用配管132には、微細かつ多数の貫通孔132aが形成されており、この貫通孔132aから冷却水Wが霧状に噴き出すようになっている。
これにより、充填材110−2に流入する外気Ahは、複数の噴霧用配管132同士の間を通り抜ける際に噴霧用配管132から噴出する霧状の冷却水Wに触れて冷却された後に、充填材110−2の流入面110c−2に達する。
【0037】
スプレー部130には、回収トレイ125−2に溜まった冷却水Whの一部が供給される。なお、回収トレイ125−1に溜まった冷却水Wmの一部が供給される場合であってもよいし、回収トレイ125−1,125−2に溜まった冷却水Wh,Wmのそれぞれの一部が供給される場合であってもよい。
冷却水Wh(例えば、20℃程度)を噴霧する場合には、充填材110−2に流入する外気Ah(例えば、30〜35℃程度)の温度を、例えば、2,3℃程度低下させることができる。
【0038】
また、図1に示すように、スプレー部130よりも更に上流側(開口部90a側)には、外気Ahに混じった異物が充填材110(110−2,110−1)内に侵入してしまわないように、異物侵入防止用ネット140が配設される。異物侵入防止用ネット140としては、例えば、10mm角の開口(目開き)を有する金属製メッシュ部材等が好適に用いられる。
異物としては、例えば、昆虫等が想定される。このような大きな異物が充填材110に侵入して、充填材110の隙間を閉塞することで熱交換率が低下してしまうことを防止している。
なお、外気Ahには、昆虫等の大きな異物の他に、粉塵等の微細な異物も混じっている。粉塵のような微細な異物は、充填材110内においてろ過される。すなわち、5μm以上の異物の殆どは、充填材110内において冷却水W(Wc,Wm)に直接接触することで、冷却水Wと共に下端面110bから排出される。
このため、充填材110の流入面110c側に、微細な塵埃等を取り除くフィルタ(HEPAフィルタ等)を設ける必要がなくなっている。そして、これに代えて、大型の異物のみを取り除くことが可能、かつ、安価な異物侵入防止用ネット140を配設している。
【0039】
以上のような構成により、第一実施形態に係る熱交換器100では、外気Ahの気流方向の下流側に配置された副熱交換部101には最も温度の低い冷却水Wc(例えば、5℃程度)が供給され、上流側に配置された副熱交換部102には冷却水Wcよりもやや温度の高い冷却水Wh(例えば、12,13℃程度)が供給されるようになっている。
つまり、冷却装置22の熱交換器26から供給される冷却水Wcは、充填材110−1を経ることで、外気Ahに直接接触して温度上昇し、冷却水Wmとなる。次に、冷却水Wmは、充填材110−2を経ることで、冷却空気Amに直接接触して温度上昇し、冷却水Whとなる。
一方、外気Ahは、充填材110−1を経ることで、冷却水Wcに直接接触して温度低下し、冷却空気Amとなる。次に、冷却空気Amは、充填材110−2を経ることで、冷却水Wmに直接接触して温度低下し、冷却空気Acとなる。
このように、熱交換器100は、温度の高い外気Ahに対して、徐々に温度の低い冷却水Wを接触させて、段階的に冷却する(外気Ahを冷却空気Amに、更に冷却空気Acにする)。これにより、外気Ahに対して単に温度の低い冷却水を接触させる場合に比べて、高い熱交換効率を実現することができる。
しかも、充填材110を複数に分けて、下流側に配置された充填材110−1から得られるドレイン水(Wm)を上流側に配置された充填材110−2に供給しているので、ドレイン水を有効利用が図られると共に、温度の異なる冷却水をわざわざ用意する必要がなくランニングコストの上昇がないという利点がある。また、用意かつ確実に、充填材110に供給される冷却水が下流側から上流側に向けて高温になるように設定することができる。
【0040】
また、充填材110(110−2)に流入する外気Ahが直前にスプレー部130によりプレクールされるので、更に熱交換率の向上が図られる。
また、スプレー部130には、充填材110(110−2)から排出されるドレイン水としての冷却水W(Wh)が供給されるので、新たに冷却水を用意する必要がなく、しかもドレイン水としての冷却水W(Wh)を有効活用することができるので、ランニングコストの上昇も殆どないという利点がある。また、充填材110(110−2)から排出される冷却水W(Wh)は、外気Ahよりも低温かつ充填材110(110−2)に供給される冷却水W(Wm)よりも高温であるため、熱効率上も好ましいものとなっている。
【0041】
また、熱交換器100は、冷却水Wと外気Ahとを直接接触させるため、外気Ahに含まれる粉塵等を取り除くための高性能なフィルタを必要とせず、これに代えて、比較的大きな異物を取り除くことができる安価な異物侵入防止用ネット140のみを設ければ足りる。そして、異物侵入防止用ネット140により比較的大きな異物が取り除くことができるので、充填材110が異物により閉塞されて熱交換率が低下してしまうことが防止できる。
【0042】
図3,図4は、熱交換器100の変形例を示す図である。
上述した実施形態では、熱交換器100が2つの副熱交換部101,102を備え、副熱交換部101,102が水平方向に直列に並べられる場合について説明したが、これに限らない。3つ以上副熱交換部が水平方向に直列に並べられる場合であってもよい。
すなわち、最下流に配置された副熱交換部101と最上流に配置された副熱交換部102との間に、副熱交換部103を配設したり(図3参照)、更に、副熱交換部101と副熱交換部102との間に、副熱交換部103,104を配設したりしてもよい(図4参照)。
この場合には、図3に示すように、副熱交換部101で得られるドレイン水を副熱交換部103に、副熱交換部103で得られるドレイン水を副熱交換部104に、副熱交換部104で得られるドレイン水を副熱交換部102に、順次供給することが好ましい。
また、図4に示すように、副熱交換部101で得られるドレイン水を副熱交換部104に、副熱交換部103で得られるドレイン水を副熱交換部102に、供給するようにしてもよい。いずれの場合であっても、上流側の副熱交換部に供給される冷却水(ドレイン水)が、下流側の副熱交換部に供給される冷却水(ドレイン水)よりも、温度が高くなる(最悪でも同一)ように設定されていればよい。
【0043】
以下、本発明に係る熱交換器の第二実施形態について図を参照して説明する。なお、第一実施形態に係る熱交換器100と同一の構成部材等については、同一の符号を付してその説明を簡略又は省略する。
図5は、本発明の第二実施形態に係る熱交換器200の概略構成を示す模式図である。
第二実施形態に係る熱交換器200は、外気Ahが充填材110内を下方から上方に向けて流れ、冷却水Wが上方から下方に向けて流れる、いわゆるカウンターフロー型の熱交換部を一部に含んでいる。
【0044】
熱交換器200は、副熱交換部201,202a,202bを備える。副熱交換部202a,202bは、間隔を空けて水平方向に直列に並べられており、副熱交換部202a,202bの間に形成された空間Sの上方に副熱交換部201が位置するように配設される。
そして、外気Ahは、副熱交換部202a,202bのそれぞれに流入し、水平方向に流れて、副熱交換部202a,202bの間に形成された空間Sに達した後に、合流しつつ上昇し、副熱交換部201内を下方から上方に向けて流れる。
副熱交換部201,202a,202bのそれぞれは、充填材210(210−1,210−2a,210−2b)と、充填材210の上端に冷却水Wを供給する冷却水供給部222(222−1,222−2a,222−2b)と、充填材210の下端から流れ落ちる冷却水Wを回収する冷却水回収部224(224−1,224−2a,224−2b)等とから構成される。
【0045】
充填材210は、第一実施形態の充填材110と同一構成のものが用いられる。
また、冷却水供給部222のうち、冷却水回収部222−2a,222−2bは、第一実施形態の冷却水供給部122と同一構成のものが用いられる。一方、冷却水供給部222−1は、充填材110−1の上方に沿って配設された複数の散水用配管223を有しており、この散水用配管223に形成された多数の貫通孔(不図示)aから冷却水Wcが充填材110−1に対して散水されるようになっている。そして、充填材110−1からの吹き出す冷却空気Acは、複数の散水用配管223同士の間を通り抜けて上方に送気されるようになっている。
なお、冷却水供給部222−1の散水用配管223に供給される冷却水Wcの温度は、例えば、5℃程度である。また、冷却水供給部222−2a,222−2bの供給トレイ223−2a,223−2bに供給される冷却水Wmの温度は、例えば、12乃至13℃程度である。
一方、充填材210−2a,210−2bに流入する外気Ahの温度は、夏期の場合には、例えば、30〜35℃程度であり、充填材210−2a,210−2bを通過することで、例えば、15〜20℃程度の温度に冷却(冷却空気Am)される。更に、冷却空気Amは、充填材210−1を通過することで、例えば、5〜7℃程度の温度に冷却(冷却空気Ac)される。
【0046】
更に、冷却水回収部224は、第一実施形態の冷却水回収部124と同一構成のものが用いられる。ただし、冷却水回収部224−1の回収トレイ225−1は、充填材210−1の下方に形成された空間S(副熱交換部202a,202bの間に形成された空間S)の下方に配設される。つまり、図5に示すように、回収トレイ225−1は、冷却水回収部224−2a,224−2bの回収トレイ225−2a,225−2bと同一の高さに位置するように配設される。
なお、回収トレイ125−1に収容される冷却水Wmの温度は、例えば、12乃至13℃程度℃程度である。また、冷却水回収部224−2a,224−2bの回収トレイ225−2a,225−2bに収容される冷却水Whの温度は、例えば、20℃程度である。
【0047】
また、熱交換器200は、副熱交換部201,202a,202bと冷却装置22の熱交換器26との間で冷却水Wを循環させる冷却水循環部226を備える。
冷却水循環部226は、熱交換器26により冷却された冷却水Wcを副熱交換部201,202a,202bの冷却水供給部222に供給し、冷却水回収部224により回収した冷却水Whを熱交換器26に送水するものである。
具体的には、熱交換器26により冷却された冷却水Wcは、配管227−0を介して副熱交換部201の冷却水供給部222−1(散水用配管223)に送水される。そして、冷却水Wcは、充填材210−1及び空間Sを経て、冷却水Wmとして冷却水回収部224−1(回収トレイ225−1)により回収される。
次に、冷却水回収部224−1により回収された冷却水Wmは、配管227−1a,227−1bを介して(分岐して)副熱交換部202a,202bの冷却水供給部222−2a,222−2b(供給トレイ223−2a,223−2b)に送水される。
そして、冷却水Wmは、充填材210−2a,210−2bを経て、冷却水Whとして副熱交換部202a,202bの冷却水回収部224−2a,224−2b(回収トレイ225−2a,225−2b)により回収される。
更に、冷却水回収部224−2a,224−2bにより回収された冷却水Whは、配管227−2を介して(合流して)熱交換器26に送水され、冷却されることで冷却水Wcとなって、再び配管127−0を介して副熱交換部201に向けて送水されるようになっている。
配管227の一部には、冷却水W(Wc,Wm,Wh)を送水するためのポンプ228や制御弁229等が連結される。
また、回収トレイ225−1,225−2a,225−2bに溜まった冷却水W(Wm,Wh)の一部は、廃棄されたり、後述するスプレー部230に送水されたりするようになっている。
【0048】
スプレー部230(230a,230b)は、第一実施形態のスプレー部130と同一構造であって、副熱交換部202a,202bの充填材210−2a,210−2bの流入面(外側側面)に沿って配設される。これにより、副熱交換部202a,202bのそれぞれに流入する外気Ahに対して、冷却水W(Wh,Wm)を噴霧するようになっている。そして、外気Ahは、スプレー部230によりプレクールされた後に、充填材210−2a,210−2bの流入面(外側側面)から内部に流入する。
【0049】
異物侵入防止用ネット240は、第一実施形態の異物侵入防止用ネット140と同様に、例えば、10mm角の開口(目開き)を有する金属製メッシュ部材等であって、スプレー部230(230a,230b)よりも上流側に配設される。
これにより、充填材210−2a,210−2bの流入面(外側側面)から内部に比較的大きな異物が侵入してしまうことが防止される。
【0050】
以上のような構成により、第二実施形態に係る熱交換器200は、第一実施形態に係る熱交換器100と同等の効果を奏することができる。特に、熱交換器200は、その一部にカウンターフロー型の熱交換部分を有するので、クロスフロー型の熱交換器100に比べて熱交換効率が高くなる。また、スプレー部230により外気Ahがプレクールされることで、更に高い熱交換率を実現することができる。
また、スプレー部230には、充填材210から排出されるドレイン水としての冷却水Wh,Wmが供給されるので、ドレイン水の有効活用を図ることができる。
また、熱交換器200は、冷却水Wと外気Ahとを直接接触させるため、外気Ahに含まれる粉塵等を取り除く高性能なフィルタを必要とせず、安価な異物侵入防止用ネット240のみを設ければ足りる。
【0051】
図6は、熱交換器200の変形例を示す図である。
熱交換器200のうち、上流側(外気Ahが水平方向に流れる部分)は、複数の副熱交換部により構成されてもよい。つまり、最上流に配置される副熱交換部202a,202bと空間Sとの間に、副熱交換部203a,203bを配設してもよい。
この場合には、図6に示すように、副熱交換部201で得られるドレイン水を副熱交換部203a,203bに、副熱交換部203a,203bで得られるドレイン水を副熱交換部202a,202bに順次供給する。更に、外気Ahが水平方向に流れる部分に、複数の副熱交換部を追加してもよい。
また、例えば、外気Ahが水平方向に流れる部分の一方は、2つの副熱交換部202a,203aにより構成し、他方を1つの副熱交換部202bのみにより構成する(水平方向の左右で、副熱交換部の数が異なる)ようにしてもよい。
また、外気Ahが水平方向に流れる部分が三経路以上あってもよい。つまり、副熱交換部202a,202bの他に、副熱交換部202c(不図示)を設けて、空間Sには副熱交換部202a,202b,202cの三つ(三方向)から冷却空気Amが流入するようにしてもよい。
【0052】
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0053】
例えば、上述した実施形態では、充填材110,210から排出されるドレイン水(冷却水Wh,Wm)の一部をスプレー部130,230で利用する場合について説明したが、更に他の設備等においてこのドレイン水を有効利用することが望ましい。
例えば、ガスタービン発電システム1における他の設備等の冷却水としてドレイン水を用いることができる。これらの装置が熱交換器を有する場合には、この熱交換器の循環水の冷却等にドレイン水(冷却水Wh,Wm)を用いてもよい。または、冷却塔の循環水等にドレイン水(冷却水Wh,Wm)を用いてもよい。
また、ガスタービン発電システム1に付設されるビル等に備えられる冷房装置にドレイン水(冷却水Wh,Wm)を用いてもよい。
また、これらに限らず、各種工業用水として、ドレイン水(冷却水Wh,Wm)を用いることもできる。
【0054】
上述した実施形態では、スプレー部130,230は、充填材110,210から排出されるドレイン水(冷却水Wh,Wm)の一部を利用する場合について説明したが、これに限らない。例えば、冷却水供給部122,222にて使用される冷却水Wcの一部を用いるようにしてもよい。
【0055】
上述した実施形態では、熱交換装置20の熱交換器100,200を循環する冷却水W(Wh)が、氷蓄熱槽24により間接的に冷却される場合について説明したが、これに限らない。冷却水W(Wh)が氷蓄熱槽24により直接冷却されてもよいし、また、氷蓄熱槽24を用いない場合であってもよい。
【0056】
また、上述した実施形態では、熱交換器100,200により冷却された冷却空気Acをガスタービン装置10の空気圧縮機12に流入させる場合について説明したが、これに限らない。熱交換器100,200は、各種冷却装置の一部として好適に用いることができる。
【0057】
また、上述した実施形態では、冷却水回収部124,224(124−1,124−2,224−1,224−2a,224−2b)等は、それぞれ独立している場合について説明したが、これに限らない。
各冷却水回収部124−1,124−2,224−1,224−2a,224−2b等が、伝通管により連通されており、回収された冷却水Wの一部が互いに流れるようになっていてもよい。各冷却水回収部を伝通管で連通することで、冷却水回収部のいずれかが空となって、上流側の副熱交換部(充填材)に冷却水Wが供給されなくなる事態を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】ガスタービン発電システム1の概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る熱交換器の概略構成を示す模式図である。
【図3】第一実施形態に係る熱交換器の変形例を示す模式図である。
【図4】第一実施形態に係る熱交換器の変形例を示す模式図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る熱交換器の概略構成を示す模式図である。
【図6】第二実施形態に係る熱交換器の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0059】
1…ガスタービン発電システム
10…ガスタービン装置
20…熱交換装置
90…ダクト
100,200…熱交換器
101,201…副熱交換部(熱交換部、第一副熱交換部)
102,202(202a,202b)…副熱交換部(熱交換部、第二副熱交換部)
103,104,203(203a,2023)…副熱交換部(第三副熱交換部)
110(110−1,110−2),210(210−1,210−2a,210−2b)…充填材
122(122−1,122−2),222(222−1,222−2a,222−2b)…冷却水供給部
124(124−1,124−2),224(224−1,224−2a,224−2b)…冷却水回収部
126,226…冷却水循環部(送水部)
130,230(230a,230b)…スプレー部
140,240…異物侵入防止用ネット
Ah…外気(空気)
Am、Ac…冷却空気(空気)
W(Wc、Wm、Wh)…冷却水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換部に供給された冷却水と該熱交換部に流入させた空気とを接触させて熱交換する交換器において、
前記熱交換部は、気流方向に沿って配置された複数の副熱交換部からなり、
前記気流入方向の下流側に配置された第一副熱交換部に対して供給する冷却水よりも、上流側に配置された第二副熱交換部に供給する冷却水の方が高温となるように設定されることを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記第一副熱交換部に対して供給し回収した冷却水を前記第二副熱交換部に供給し回収することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記複数の副熱交換部のそれぞれに対して供給される冷却水は、前記気流入方向の最下流に配設された第一副熱交換部から最上流に配設された第二副熱交換部に向かうに従って徐々に高温となるように設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記第一副熱交換部に対して供給し回収した冷却水を、隣接する上流側の第三副熱交換部に供給し回収して前記第二副熱交換部に供給することを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記第三副熱交換部を複数備えることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記副熱交換部のそれぞれは、充填材および該充填材の上部に冷却水を供給する冷却水供給部と、
前記充填材の下方に配置されて前記充填材から流下した冷却水を回収する冷却水回収部と、
を備え、
前記充填材の表面を流下する冷却水と該充填材に流入させた空気とを直接接触させることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記複数の副熱交換部は、水平方向に並べて配設されることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記第二及び第三副熱交換部は水平方向に並べて配設され、前記第一副熱交換部は前記第三副熱交換部の下流側上方に配設されることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項9】
前記第二副熱交換部を複数備えることを特徴とする請求項8に記載の熱交換器。
【請求項10】
前記第二副熱交換部は、流入する直前の空気に対して冷却水を噴霧して冷却するスプレー部を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項11】
前記スプレー部は、前記第二副熱交換部の空気流入面に沿って配設されることを特徴とする請求項10に記載の熱交換器。
【請求項12】
前記スプレー部には、前記第二副熱交換部に供給される冷却水よりも高温の冷却水が供給されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の熱交換器。
【請求項13】
前記スプレー部よりも上流側に異物侵入防止用ネットを配設したことを特徴とする請求項10から請求項12のうちいずれか一項に記載の熱交換器。
【請求項14】
前記複数の副熱交換部を経て冷却された空気は、ガスタービン装置に吸入されることを特徴とする請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載の熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−215659(P2008−215659A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−50657(P2007−50657)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【出願人】(502271896)東京都市サービス株式会社 (5)
【出願人】(504027657)株式会社イーズ (12)