説明

燃料システムの静電位差レベルセンサ素子およびハードウェア/ソフトウェア構成

本発明は、燃料システム内のセンサ素子に関し、特に、燃料システムにおいて燃料残量および燃料の種類を測定するための静電位差レベルセンサ素子に関する。センサ素子は、誘電素材に取り付けられ、遮蔽板に固定された2つの電極板を含む。センサ素子は、燃料の種類および残量を測定するための容量検出能力が向上された、スパイラルコイル等の3次元センサ素子を形成するように成形される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
1.技術分野
本発明は、一般的に、燃料システム内のレベルセンサに関し、特に、燃料システムにおいて燃料を測定するための静電位差レベルセンサ素子に関する。
【背景技術】
【0002】
2.関連技術
典型的な自動車の燃料システムは、タンクとともに燃料を収容するためのリザーバを含む、タンク内に配置された燃料デリバリーシステムを含む。リザーバの内部に配置された燃料ポンプは、リザーバから燃料を取り出し、燃料を内燃機関に送る。燃料がリザーバから取出されるので、燃料検出器は、センサを用いることによってタンク内に残る燃料の液面高さを測定する。燃料レベル測定メカニズムは、たとえば、フローティングアームメカニズム、圧力センサ、容量センサおよび超音波センサを含む。
【0003】
フローティングアームメカニズムは、リザーバ内に可動部品を必要とし、設置に時間が掛かり、誤測定に繋がる接触問題をもたらすおそれがある。典型的には、フロートは燃料レベルアセンブリに揺動可能に取付けられ、フロートの浮いている位置に基づいてタンク内の燃料の液面高さの測定を可能とするために電気回路と相互に作用する。
【0004】
容量センサは、測定のために電気キャパシタを用い、参照のための電気キャパシタを用いる。測定のために用いられるキャパシタは、通常、タンクの高さの全範囲にわたって存在し、タンク内の燃料の液面高さに応じて静電容量が変化する。基準キャパシタは定常的に燃料に浸され、燃料の誘電率の基準値を提供する。電気回路がタンク内の燃料の液面高さを判定する。キャパシタは平らなあるいは筒状の板であり得、それらの間で燃料が上下しそれにより静電容量に影響を与える。これらのセンサは、妨害作用によって相互に影響し合うインターデジタル電極としても用いられ得る。電極の形態でもあり得る。
【0005】
米国特許第5,001,596号は、容器内の液体を表わすデータを測定するためのキャパシタを形成するように互いに離されて設置された細長い延長可能なキャパシタプレートを有する、燃料レベルセンサのキャパシタを開示する。キャパシタプレートは、容器の形状の如何なる変化にも対応するように連続的に延長可能である。
【0006】
米国公開公報第2007/0240506号は、リザーバ内の液体の液面高さを検知する検知アセンブリを開示する。励磁回路は、電圧信号を受信し、励磁信号を生成するために、第1および第2ポートに電気的に接続される。受信回路が励磁回路の隣に配置され、励磁回路を用いて可変静電容量を定める。液体によって生み出された誘電体の変化に起因する励磁回路と受信回路との間の静電容量の変化に起因して、受信回路は、リザーバ内の液体の液面高さを用いて出力電圧変数を生成する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の概要
本発明は燃料システム内のセンサ素子に関し、特に、燃料システムにおいて、燃料液面高さおよび燃料の種類を測定するための正電位差レベルセンサ素子に関する。センサ素子は、誘電素材上に設けられ、遮蔽板に固定された2つの電極板を含む。センサ素子は、燃料の種類および液面高さを測定するための検出能力、静電容量検出能力が向上された、スパイラルコイルなどの三次元センサ素子を形成するように成形される。
【0008】
発明のある実施形態において、互いに離されて配置され、誘電素材に取り付けられた、少なくとも2つの細長板と、静電容量を有するように少なくとも2つの細長板に接続された容量素子とを含む容量センサ素子がある。容量素子において計測された誘電率は、液体および気体誘電体における変動に応じて変化し、容量センサ素子は、伸縮するように構成され得る。
【0009】
発明のある局面において、少なくとも2つの細長板は、容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能な実質的なスパイラル形状を形成するように成形される。
【0010】
発明の別の局面において、少なくとも2つの細長板は、容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能の実質的なヘリカル形状を形成するように、ばね状素材上に成形される。
【0011】
発明のさらに別の局面において、少なくとも2つの細長板は、伸縮可能な素子を生じさせるように織り合わされる。
【0012】
発明のさらに別の局面において、測定された誘電率は、液面高さ、または液体の種類に対応する。
【0013】
発明の別の局面において、センサ素子は、測定された誘電率に対応する静電容量を、静電容量を電圧に変換する特定用途向け集積回路(ASIC)に対して出力し、電圧は、出力電気回路の抵抗値を変え、ディスプレイに結果を表示するマイクロコントローラに対して出力される。
【0014】
発明のさらに別の局面において、液体は車両の燃料であり、容量センサは伸縮し、燃料が入れられる燃料タンクの形状および寸法の変化に適応可能である。
【0015】
発明の別の実施形態において、互いに離れており、かつ誘電素材に取り付けられた少なくとも2つの細長板を配置するステップと、静電容量を有するように少なくとも2つの細長板に容量素子を接続するステップとを含む、容量センサ素子を用いてリザーバ内の液体を測定する方法がある。容量素子において測定された誘電率は、液体および気体誘電体における変動に応じて変化し、容量センサ素子は、伸縮するように構成され得る。
【0016】
発明のある局面において、方法は、容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能の実質的なスパイラル形状を形成するように少なくとも2つの細長板を成形するステップをさらに含む。
【0017】
発明の別の局面において、方法は、容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能の実質的なヘリカル形状を形成するように、ばね状素材上に少なくとも2つの細長板を成形するステップをさらに含む。
【0018】
発明のさらに別の局面において、方法は、伸縮可能な素子を生じさせるように、少なくとも2つの細長板を織り合わすステップをさらに含む。
【0019】
発明のさらに別の局面において、測定された誘電率は、液面高さ、または液体の種類に対応する。
【0020】
発明の別の局面において、方法は、測定された誘電率に対応する静電容量を、静電容量を電圧に変換する特定用途向け集積回路(ASIC)に対して出力し、電圧を、出力電気回路の抵抗値を変え、ディスプレイに結果を表示するマイクロコントローラに対して出力するステップをさらに含む。
【0021】
発明のさらに別の局面において、液体は車両の燃料であり、容量センサは伸縮し、燃料が入れられる燃料タンクの形状および寸法の変化に適応可能である。
【0022】
図面の簡単な説明
発明のこれらおよび他の局面、特徴および利点は、現時点で好ましい実施形態および最良の形態の以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲および添付の図面に関連して検討されることによりより容易に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1A】本発明に従うセンサ素子の断面を示す。
【図1B】図1A内のセンサ素子の分解図の断面を示す。
【図2】本発明に従う、可変高さを有するセンサ素子コイルの側面図を示す。
【図3】図2のセンサ素子コイルの断面を示す。
【図4】本発明に従うセンサ素子を有するシステム構成を示す。
【図5】図4の実施形態に従うセンサ素子の電気的な概要を示す。
【図6】従来技術において知られる、3つの個別の周波数を用いる電圧および静電容量の出力を示す。
【図7】ジグザグ状の発明のセンサ素子の例示の実施形態を示す。
【図8】ヘビ状の本発明のセンサ素子の例示の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
現時点で好ましい実施形態の詳細な説明
図1Aは本発明に従う例示のセンサ素子を示す。ここで説明されるセンサ素子は、液体の液面高さの測定および/または検知される液体の種類の判定に用いられる。たとえば、自動車の環境下において、センサ素子は燃料タンク内の燃料の液面高さを測定するために用いられ得るとともに燃料タンク内の燃料の種類が何であるかを判定するために用いられ得る。図1Aを参照して、センサ素子105がより詳細に説明される。センサ素子105は、例示の実施形態において、固定された基準面として作用する遮蔽板SH2上に取付けられた基板SBSTの上に成形された2つの電極E1およびE2を有する。図1Aは、成形されたセンサ素子105のAA断面を示し、センサ素子105は以下の説明において理解されるであろう。
【0025】
図1Bは、図1A内のセンサ素子の分解図を示す。分解図において、2つの電極板E1,E2が遮蔽板SH2とともに示される。技術的に容易に理解されるように、キャパシタC2が電極E1およびE2を接続し、一方キャパシタC1およびC3が電極E1およびE2をそれぞれ遮蔽板SH2に接続する。静電容量は、誘電率K1,K2およびK3、電極板E1およびE2の面積、および、電極板E1とE2との間の距離Dの関数として測定され得、
【0026】
【数1】

【0027】
のように表わされ得る。
ここで、koは試験液の誘電体であり、krは基板の誘電率であり、piはpiであり、wは配線の幅であり、dは配線間の距離である。
【0028】
しかしながら、静電容量の検知を生じさせる十分な面積を生み出すために2つよりも多い電極板が用いられ得ることが理解される。示された実施形態において、1つの電極板E1は受動線(グランド)として作用し、一方、別の電極板E2は能動線(図示せぬサイン波によって脈動される)として作用する。能動板は、誘電率(燃料または空気)に依存して、受動板上にサイン波を誘発する。板(あるいは多重に織り合わされた板)は、並んで配置される。板の密閉によって板が摩耗または損傷から保護され、構成の強度が増す。
【0029】
図2は、本発明に従うある実施形態におけるセンサ素子を示す。センサ素子105は、この実施形態において、図示されるように高さが可変の三次元スパイラルまたはヘリカルコイル形状である。しかしながら、理解されるように、スパイラルまたはヘリカル形状は例示であり、異なるパターンおよび形状が用いられ得る。パターンおよび形状は実行される増強された静電容量検知のために十分な表面積を生み出すように用いられる。センサ素子105は、センサ素子105の上端および下端において、車両のリザーバあるいはベゼル内に配置された燃料ポンプアセンブリに機械的に取付けられる。代替的には、センサ素子105はリザーバ内に配置された独立した機器としてのブラケットに取付けられ得る。
【0030】
図示されたセンサ要素105の上端部には、回路基板(PCB)が設けられている。PCBの詳細は以下に示される。PCBがセンサ要素105の上端部に設けられる一方で、PCBは車両の任意の位置において、センサ素子105から離れて設けられ得る。これらの装置は燃料の吸収に対する耐性はあるものの、時間の経過とともにある程度の吸収は避けられない。そのような吸収を最小限にするため、PCBは、燃料の液面下にあることが最小限となるように適切に設けられるべきである。したがって、燃料の吸収を防ぎ、電気回路をセンサに近接させるために、PCBをセンサ素子105の上端部に設けることが好ましい。センサ素子105の下端部には、燃料タンク内の燃料の誘電率を判定するのに用いられる測定/検出センサ素子107がある。測定/検出センサ素子107の詳細は図3を参照して以下に説明される。
【0031】
センサ素子105は、空気/気化燃料対液体燃料によって生じる誘電差によって、燃料を収容するリザーバ内の燃料の液面高さを検出する。本実施形態において、センサ素子105は、図1のAA断面に示されるように、1つあるいは複数の編み合わされた電極板および絶縁体SH2から構成されるスパイラルあるいはヘリカルコイルである。燃料の誘電率は非常に低いため、正確な測定結果を得るためには検出板の面積は大きいことが好ましい。これに関して、表面積を大きくするために、三次元センサ素子コイル設計が用いられる。そのような素子は、異なる設計および幾何学構成、たとえば燃料タンクの寸法および形状に適応するように、押し潰されたり引伸ばされたりし得る。従来のセンサ素子は複数の設計および構造に適用するように再構成することは容易ではないため、これは利点である。
【0032】
図3に示されるように、センサ素子105の下端部には、測定/検出センサ素子107、板E6およびE7から構成される検出センサ素子107がある。測定/検出センサ素子107は、燃料タンク内の燃料の誘電率を判定する。測定/検出センサ107は図示された実施形態においてセンサ素子105の下端部に構成されるが、測定/検出センサ107を離れた場所に設置してもよい。代替的には、素子107の代わりに予め測定された誘電率を用いてもよい。
【0033】
図3は、測定/検出センサ107のBB断面を示し、間に燃料を受入れるための開口を有する。測定/検出センサ107によって検出された誘電値は、マイクロコントローラ(μC)115によって、種々の燃料の種類に対応する燃料の誘電率のデータベースと比較される。この方法では、マイクロコントローラ115は燃料タンク内の燃料の種類が何であるか、および/または燃料が不純にされているかどうかを判断することができる。燃料の種類を学習した結果、この情報は、燃焼工程における空燃比を用いられる燃料に基づいて調整するために車載コンピュータによって用いられる。たとえば、フレックス燃料の空燃比はハイオク燃料の空燃比と異なり得る。これは、車両のどこかでより高価な検知装置が用いられる必要性を無くす。同様に、測定/検出センサ107は、水および不純物の誘電値が燃料の誘電値と大きく異なり得ることから、燃料タンク内の水または不純物を検知するのにも用いられ得る。そして、車載コンピュータは、燃料タンク、車両の燃料タンク内への不純物の混入をドライバに警告し得る。
【0034】
図4は、発明に従うセンサ素子を有するシステム構成を示す。全体システム100は、センサ素子105、ASIC110(任意の互換性のあるASICが用いられ得ることが理解されるが、この事例においては既製品であるフリースケール(登録商標)のASIC MC33941 エレクトリックフィールドイメージングデバイスである)、マイクロチップ(登録商標)、フリースケール(登録商標)あるいはテキサスインスツルメンツ(登録商標)によって製造されるマイクロコントローラ115、規定状態を制御し、マイクロコントローラと連動する電気回路120、車両の燃料ゲージ125を、図4に示されるように含む。動作において、ASICはセンサ素子105から検出された情報を受取り、センサによって生成された静電容量を比例する電圧出力を生成するために変換する。電圧出力はマイクロコントローラに送られ、マイクロコントローラは車両の要求に応じて出力電気回路抵抗値を変化させ、そして車両の要求が車両の燃料ゲージに表示される。
【0035】
図5は、図4の実施形態に従うセンサ素子の概要を示す。燃料タンク内に設けられたフロートに取付けられた可変抵抗を必要とする従来の燃料レベルセンサとは異なり、本発明は、如何なる可動部品も用いずにグランドまでの抵抗経路を制御する固体回路を有する。この抵抗経路を制御する回路はマイクロコントローラ115により制御される。図6に示されるように、マイクロコントローラ115は、静電容量に対して比例する出力電圧を生成する回路(この事例ではASIC110)の出力からアナログ入力を受取る電極E1に出力されるASIC110のベース周波数は、ディスクリート抵抗を介して選択可能である。センサ素子105は、幅および間隔が計算されている2つの素子あるいは配線から構成される。1つ目の配線(電極E1)はトランスミッタ配線として振る舞い、一方、2つ目の配線(電極E2)はレシーバあるいはディテクタとして振る舞い、両方ともASIC110において内部で接地されている。例示の作動において、ASIC110がピーク間の振幅がノミナルで5.0Vの、低い無線周波数のサイン波を電極E1上に発生させると、比較可能な対応する弱められた波がレシーバ電極E2上に生み出される。そして受取られた波がASIC110によって増幅され、対応する比例電圧アナログ出力がマイクロコントローラ115に送られる。電極E2上に引起された電圧は、電極E1およびE2の間の静電容量の逆関数として測定される。静電容量が増大すると、ASICによる電圧出力が低下する結果となる。絶縁体SH2は接続ワイヤに沿った電極信号を最小にするために含まれ、ASIC110内において、電極E2から返されたAC信号のバッファされたバージョンを回路は提供する。電極信号とほぼ同じ振幅および位相をAC信号は有するため、2つの信号間の電位差は皆無かそれに近く、したがって、如何なる電場も相殺される。事実上、絶縁体SH2は電極信号を外部ノイズから絶縁する。絶縁体SH2は、電極E1およびE2を接続するのに用いられる同軸ケーブルに接続され得て、また、AC信号を減衰させ得る如何なるノイズも相殺するために、電極E1およびE2の裏で用いられるグランド面にも接続され得る。
【0036】
図7および8は、本発明に従うセンサ素子のさまざまな実施形態を示す。図7において、センサ素子105は、ジグザグ形状あるいはパターンを生み出すように成形される。図8において、センサ素子105は、ヘビ状あるいはパターンを形成するように成形される。本発明はこれらの例に限定されず、センサ素子は技術的に知られている任意の形状あるいはパターンを形成するように成形され得ることが容易に理解される。
【0037】
上述の技術を考慮すると、本発明の多くの修正および変更が可能であることが明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲の範疇において、詳細に説明されたものとは別のやり方で本発明が実践され得ることが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容量センサ素子であって、
互いに離されて配置され、誘電素材に取り付けられた、少なくとも2つの細長板と、
静電容量を有するように前記少なくとも2つの細長板に接続された容量素子とを含み、前記容量素子において計測された誘電率は、液体および気体誘電体における変動に応じて変化し、前記容量センサ素子は、伸縮するように構成され得る、容量センサ素子。
【請求項2】
前記少なくとも2つの細長板は、前記容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能な実質的なスパイラル形状を形成するように成形される、請求項1に記載の容量センサ素子。
【請求項3】
前記少なくとも2つの細長板は、前記容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能の実質的なヘリカル形状を形成するように、ばね状素材上に成形される、請求項1に記載の容量センサ素子。
【請求項4】
前記少なくとも2つの細長板は、伸縮可能な素子を生じさせるように織り合わされる、請求項1に記載の容量センサ素子。
【請求項5】
前記測定された誘電率は、液面高さ、または液体の種類に対応する、請求項1に記載の容量センサ素子。
【請求項6】
前記センサ素子は、前記測定された誘電率に対応する静電容量を、前記静電容量を電圧に変換する特定用途向け集積回路(ASIC)に対して出力し、前記電圧は、出力電気回路の抵抗値を変え、ディスプレイに結果を表示するマイクロコントローラに対して出力される、請求項1に記載の容量センサ素子。
【請求項7】
前記液体は車両の燃料であり、前記容量センサは伸縮し、前記燃料が入れられる燃料タンクの形状および寸法の変化に適応可能である、請求項1に記載の容量センサ素子。
【請求項8】
容量センサ素子を用いてリザーバ内の液体を測定する方法であって、
互いに離れており、かつ誘電素材に取り付けられた少なくとも2つの細長板を配置するステップと、
静電容量を有するように前記少なくとも2つの細長板に容量素子を接続するステップとを含み、前記容量素子において測定された誘電率は、液体および気体誘電体における変動に応じて変化し、前記容量センサ素子は、伸縮するように構成され得る、方法。
【請求項9】
前記容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能の実質的なスパイラル形状を形成するように前記少なくとも2つの細長板を成形するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記容量センサ素子の高さを変化させるために伸縮可能の実質的なヘリカル形状を形成するように、ばね状素材上に前記少なくとも2つの細長板を成形するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
伸縮可能な素子を生じさせるように、前記少なくとも2つの細長板を織り合わすステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記測定された誘電率は、液面高さ、または液体の種類に対応する、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記測定された誘電率に対応する静電容量を、前記静電容量を電圧に変換する特定用途向け集積回路(ASIC)に対して出力し、前記電圧を、出力電気回路の抵抗値を変え、ディスプレイに結果を表示するマイクロコントローラに対して出力するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記液体は車両の燃料であり、前記容量センサは伸縮し、前記燃料が入れられる燃料タンクの形状および寸法の変化に適応可能である、請求項8に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図3】
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【図7】
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【図8】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−516625(P2013−516625A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548069(P2012−548069)
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【国際出願番号】PCT/US2011/020087
【国際公開番号】WO2011/084940
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(599058372)フェデラル−モーグル コーポレイション (234)
【Fターム(参考)】