説明

獲得遊技媒体管理システム

【課題】遊技客の再プレイサービスに係る利便性を向上させること。
【解決手段】会員管理T/C10は、CRユニット30a又は30bからの残高問合せを受け付けた場合に、当該CRユニット30a又は30bが所属する遊技コーナーの所属貸出レート以外の貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉数を所属貸出レートと同一の貸出レートの玉数に換算する換算部15aと、換算部15aによって換算された貯玉数及び所属貸出レートに対応する貯玉数の総和をCRユニット30a又は30bに表示させる表示制御部15bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同一の遊技媒体について貸出レートが異なる複数の獲得遊技媒体数を該貸出レートごとに管理するとともに、貸出レートに関連付けられた再プレイ機からの引落し操作に応答して獲得遊技媒体を減算しつつ、該減算分の遊技媒体を再プレイ機に再プレイ処理させる獲得遊技媒体管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技やパチスロ遊技を提供するパチンコ店等の遊技店では、該遊技店の会員を遊技客から募り、会員登録を希望した会員に対して会員カードを発行するとともに、この会員カードを利用した貯玉・貯メダルサービスやメールによる情報通知サービス等を行っている。
【0003】
具体的には、遊技客が、住所、氏名及び電話番号等の個人情報を記入した会員申込用紙を遊技店の係員に渡して会員登録を要求すると、遊技店の係員は、この遊技客の個人情報を管理装置に登録するとともに、会員カードIDが記録された会員カードを会員に発行する。このようにして会員カードを取得した各会員は、特許文献1等に記載されるように、獲得したパチンコ玉やメダルを貯玉・貯メダルするとともに、この貯玉・貯メダルを後日再プレイしたり、景品に交換することができる。
【0004】
このように、貯玉・貯メダルサービスを提供する遊技店には、各会員の貯玉・貯メダルを管理装置で管理するとともに、会員専用の再プレイ機で貯玉・貯メダルを再プレイ可能にする貯玉・貯メダルシステムが導入されることが多い。なお、実際には、玉貸し機やメダル貸し機等の台間機にかかる再プレイ機能を兼務させるケースも多い。
【0005】
ここで、かかる再プレイ機(台間機を含む)においては、どれだけ再プレイを行うことができるかを遊技客に把握させるために、会員カードを受け入れた後に暗証番号の入力を通じて会員確認が行われると、管理装置から通知された貯玉残高・貯メダル残高を表示部に表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−210818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、最近では、遊技客に低料金で比較的長い時間楽しんでもらえる遊技を提供したいというニーズや遊技台のお試し遊技の提供や人気分析等のニーズから、たとえばパチンココーナーにおいては汎用の貸出レート(4円/玉)よりも低い貸出レート(1円/玉)の遊技コーナーを汎用貸出レートの遊技コーナー(高レート)と併存させる仕組みが確立されつつある。
【0008】
これに加えて、複数の貸出レートの遊技コーナーが開設されるのに伴って貯玉・貯メダルについても各貸出コーナーで行わせる仕組みが考案されつつある。その場合には、低レートコーナーで遊技する遊技客を高レートコーナーに誘導する観点から、再プレイが行われる遊技コーナーとは異なる貸出レートの貯玉口座・貯メダル口座を遊技コーナーの貸出レートに振り替えて使用させるのが望ましい。
【0009】
しかしながら、再プレイが行われる遊技コーナーと異なる貸出レートの貯玉口座・貯メダル口座の振替使用を認める場合に、従来の残高表示の場合と同様に再プレイが行われる遊技コーナーに対応する貸出レートの口座残高を画一的に表示したのでは、かかる口座残高を使い切ってしまうまで他の貸出レートの口座残高を表示することができないので、遊技客は実際にどれだけ再プレイを行うことができるかを把握できず、遊技客の再プレイサービスに係る利便性を損なうという問題があった。
【0010】
このことから、再プレイが行われる遊技コーナーとは異なる貸出レートの貯玉口座・貯メダル口座の振替使用を認める場合に、いかにして遊技客に実際に再プレイ可能な貯玉残高・貯メダル残高を把握させるかが極めて重要な課題となっている。
【0011】
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、再プレイが行われる遊技コーナーとは異なる貸出レートの獲得遊技媒体の振替使用を認める場合に、実際に再プレイ可能な獲得遊技媒体残高をいかにして遊技客に把握させ、もって遊技客の再プレイサービスに係る利便性を向上させることができる獲得遊技媒体管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、同一の遊技媒体について貸出レートが異なる複数の獲得遊技媒体数を該貸出レートごとに管理する獲得遊技媒体管理装置と、遊技機に併設され、所属貸出レートに応じた獲得遊技媒体を、遊技客の貸与要求操作に応じて貸与処理する獲得遊技媒体貸与処理装置とを有する獲得遊技媒体管理システムであって、前記獲得遊技媒体貸与処理装置に対応付けられた識別情報に基づいて、前記獲得遊技媒体貸与処理装置の所属貸出レートを特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された所属貸出レート以外の貸出レートに対応する獲得遊技媒体数を前記特定手段によって特定された所属貸出レートと同一の貸出レートの遊技媒体数に換算する換算手段とを備え、前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、前記換算手段によって換算された貸出レートに対応する獲得遊技媒体数及び前記所属貸出レートに対応する獲得遊技媒体数の総和を表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記の発明において、前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、所定の認証情報の入力を受け付ける認証情報入力手段をさらに備え、前記認証情報入力手段にて受け付けた認証情報と、前記獲得遊技媒体管理装置で管理される参照認証情報との対応関係が正当であることを条件として、前記獲得遊技媒体の貸与処理を行うことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記の発明において、前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、所定の認証情報の入力を受け付ける認証情報入力手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記認証情報入力手段にて受け付けた認証情報と、前記獲得遊技媒体管理装置で管理される参照認証情報との対応関係が正当であることを条件として、前記獲得遊技媒体数の総和を表示することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記の発明において、前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、前記獲得遊技媒体を特定する遊技用媒体の受付状態が解除されるまでは、再度の認証情報の入力を不要とする状態を継続する状態継続手段をさらに備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、獲得遊技媒体貸与処理装置に対応付けられた識別情報に基づいて、獲得遊技媒体貸与処理装置の所属貸出レートを特定し、特定した所属貸出レート以外の貸出レートに対応する獲得遊技媒体数を、特定された所属貸出レートと同一の貸出レートの遊技媒体数に換算し、獲得遊技媒体貸与処理装置は、換算された貸出レートに対応する獲得遊技媒体数及び所属貸出レートに対応する獲得遊技媒体数の総和を表示するように構成したので、再プレイが行われる遊技コーナーと異なる貸出レートの獲得遊技媒体の振替使用を認める場合に、遊技客に実際に再プレイ可能な獲得遊技媒体残高を把握させることができ、遊技客の再プレイサービスに係る利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施例1に係る遊技店の店内システムのシステム構成を示す図である。
【図2】実施例1に係る会員管理T/Cの特徴を説明するための概念図である。
【図3】図1に示した会員管理T/Cの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】貯玉管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図5】台対レート管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図6】引落し条件テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。
【図7】複数の貯玉口座に跨って行われる振替引落しを説明するための説明図である。
【図8】図3に示した換算部、表示制御部、貯玉管理部及び引落し処理部により実行される再プレイ処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る獲得遊技媒体管理システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明をパチンコ遊技に適用する場合について説明することとする。
【実施例1】
【0019】
まず、本実施例1に係る遊技店の店内システムのシステム構成について説明する。図1は、実施例1に係る遊技店の店内システムのシステム構成を示す図である。なお、本実施例1では、パチンコ玉を1玉4円で貸し出す4円コーナーとパチンコ玉を1玉1円で貸し出す1円コーナーが遊技店内に併設される場合について説明することとする。
【0020】
同図に示すように、店内システムには、遊技店にて予め登録処理された遊技客の会員情報を管理する会員管理用ターミナルコントローラ(以下、「会員管理T/C」と言う)10と、島コントローラ20と、カード処理ユニット(以下、「CRユニット」と言う)30a及び30bと、パチンコ機40a及び40bと、計数機50と、会員カード処理機60とが設けられている。
【0021】
そして、会員管理T/C10には、島コントローラ20及び会員カード処理機60が接続されており、島コントローラ20には、各島に設置された複数のパチンコ機40a及び40bにそれぞれ併設されたCRユニット30a及び30bが接続されており、また、会員カード処理機60には、パチンコ玉数を計数する計数機50が接続されている。
【0022】
ここで、本実施例1では、CRユニット30a及びパチンコ機40aからなる4円コーナーと、CRユニット30b及びパチンコ機40bからなる1円コーナーとが設けられている。この4円コーナーは、遊技客に対して4円/玉の貸出レートで玉貸しを行う島であり、1円コーナーは、遊技客に対して1円/玉の貸出レートで玉貸しを行う島である。4円/玉の汎用貸出レートよりも低い1円/玉の1円コーナーを設けた理由は、主として、遊技客による試し打ちを可能にするとともに、遊技機に対する遊技客の客付きや評価に関する情報を得るためである。なお、本実施例1では、貸出レート「4円/玉」を玉1と呼称し、貸出レート「1円/玉」を玉2と呼称することとする。
【0023】
CRユニット30aは、現金またはプリペイドカードによる4円/玉の玉貸し及び会員カードを用いた貯玉の再プレイを行うユニットであり、例えばこのCRユニット30aに1000円札が挿入されると、このCRユニット30aからパチンコ機40aに対して250玉の玉投出指示がなされる。一方、CRユニット30bは、現金による1円/玉の玉貸し及び会員カードを用いた貯玉の再プレイを行うユニットであり、例えばこのCRユニット30bに1000円札が挿入されると、500円分(=500玉)をパチンコ機40bに投出させるとともに残額(500円)を記憶しておき、次の貸出指令を受ければ、その残額分をパチンコ機40bに投出させる。このように、1円貸しの場合だけパチンコ玉を分割して投出させることとしたのは、遊技台の下皿及び上皿は4円貸しが行われる際の投出数250個を基準に設計されており、1円貸しを行う際に1000円分(=1000玉)を全て投出させたのでは遊技台の下皿及び上皿からパチンコ玉が溢れ出してしまうからである。
【0024】
パチンコ機40a及びパチンコ機40bは、パチンコ玉を用いたパチンコ遊技を遊技客に提供する遊技機であり、両者には4円コーナー及び1円コーナーに係る差異はない。ただし、1円コーナーに配設されるパチンコ機40bは、遊技店の売上を担う遊技機ではなく、これから遊技店に新たに導入される新台が配設されることが多い。その背景には、遊技客が大きな投資をすることなく新台の試し打ちを可能にするとともに、低料金で比較的長い時間楽しんでもらえる遊技を提供する運営方針が多くの遊技店により取られていることがある。
【0025】
遊技客は、これらのCRユニット30a及び30bを用いて貯玉の再プレイを行うことができ、遊技客がCRユニット30a又は30bのカード挿入口に会員カードを挿入した状態でテンキーから暗証番号を入力して所定の再プレイボタンを押下操作すると、会員ID、暗証番号及びCRユニット30a又は30bに接続される遊技台の台番号を含む貯玉残高問合せが会員管理T/C10に対して行われ、会員管理T/C10から応答された貯玉残高を所定の表示部に表示し、その後に貯玉残高の範囲内で貯玉を引き落とすことができる。なお、ここでは一度の再プレイ操作で貯玉口座から引き出される玉数は固定(例えば、4円コーナーでは250個、1円コーナーでは1000個とする)であるものとする。
【0026】
計数機50は、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数する計数機であり、その計数結果を会員カード処理機60に出力する。なお、本実施例1では、計数機50はパチンコ玉の計数機能のみを有することとし、計数結果がバーコード印字された計数レシートを発行する印字機能、並びに、会員管理T/C10にて記憶管理される貯玉口座のうち計数玉の貸出レートの貯玉口座に計数結果の一部または全部を貯玉加算させる計数貯玉機能は、後述する会員カード処理機60が有することとする。
【0027】
会員カード処理機60は、登録済み会員による貯玉を行う際に利用される会員用端末装置であり、会員カードに記録した会員IDを読み取るカードリーダを備えている。具体的には、計数機50から計数結果が入力され、遊技客から受け取った会員カードが遊技店の係員によりカード挿入口に挿入され、上記した貸出レート(玉1又は玉2の種別)が指定されると、会員ID、計数結果であるパチンコ玉の貯玉数、貸出レートを含む貯玉加算依頼が会員管理T/C10に対して送信される。
【0028】
また、会員カード処理機60は、計数機50で計数されたパチンコ玉数をバーコード印刷した計数レシートを発行することもでき、係員がパチンコ玉の計数時に貸出レート情報を指定してレシート発行ボタンを押下操作すると、パチンコ玉数、貸出レート情報、発行日時及び計数機番号がバーコード印刷された計数レシートが発行される。
【0029】
なお、本実施例1では、一台の計数機50を用いて4円コーナーで遊技客が獲得したパチンコ玉と1円コーナーで遊技客が獲得したパチンコ玉の両方を計数することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、4円コーナー専用の計数機と1円コーナー専用の計数機とを別個に配設することもできる。かかる場合には、係員に上記貸出レートを指定させる必要をなくすことができる。
【0030】
会員管理T/C10は、後述する貯玉管理テーブル14aを用いて遊技店に登録された会員の統括管理を行う管理装置である。この貯玉管理テーブル14aは、会員ID、4円コーナーの貯玉口座(以下、「4円口座」と言う)の残高及び1円コーナーの貯玉口座(以下、「1円口座」と言う)の残高を対応付けて記憶している。そして、会員カード処理機60から貯玉加算依頼を受け付けたならば、この貯玉加算依頼に含まれる会員ID及び貸出レートに該当する貯玉口座内の貯玉残高を加算処理し、また、CRユニット30a又は30bから引落し要求を受け付けたならば、この引落し要求に含まれる台番号をキーにして後述する台対レート管理テーブル14bから所属貸出レートを特定し、該特定した所属貸出レートに対応する再プレイ許可貸出レートを後述する引落し条件テーブル14cから照査するとともに、貯玉残高が存在し、かつ引落し優先順序が最も高い貸出レートの貯玉口座を照査し、その後、貯玉管理テーブル14aに当該会員IDに対応付けて記憶された貯玉口座のうち、照査結果として得た貯玉口座内の貯玉残高を引落し処理(減算処理)する。
【0031】
ここで、本実施例1に係る会員管理T/C10は、CRユニット30a又は30bからの残高問合せを受け付けた場合に、当該CRユニット30a又は30bが所属する遊技コーナーの所属貸出レート以外の貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉数を所属貸出レートと同一の貸出レートの玉数に換算し、該換算した貯玉数及び所属貸出レートに対応する貯玉数の総和をCRユニット30a又は30bに表示させる点にその特徴がある。
【0032】
従来、遊技店においては、パチンコ玉を貸し出す際には1つの貸出レート、すなわち玉1「4円/玉」で貸し出しており、この場合には、貯玉としてパチンコ玉を預かる口座も1つであり、CRユニット30a又は30bから残高問合せを受け付けた時には、その貯玉口座を表示させれば、遊技客にどれだけ再プレイを行うことができるかを把握させることができた。
【0033】
ところが、最近では、異なる複数の貸出レート、たとえば玉1「4円/玉」及び玉2「1円/玉」でパチンコ玉の貸出しが行われており、かかる状況においてそれぞれの遊技が行われる4円コーナー及び1円コーナーの間で貯玉口座の振替使用を認める場合には、1つの遊技コーナーで使用できる貯玉口座は1つではなく、両者が一対一に対応しないので、従来の残高表示の場合と同様に再プレイが行われる遊技コーナーに対応する貸出レートの口座残高を画一的に表示したのでは、遊技客は実際にどれだけ再プレイを行うことができるのかを把握することはできない。
【0034】
このとき、全ての貸出レートの貯玉口座の残高をCRユニット30a及び30b等の台間機に表示させることも考えられるが、かかる台間機に設けられる表示部は7セグメントLED等の簡易なデバイスで構成されることが多いので、一度に多くの情報を表示することができず、現状で広範に普及する台間機で実現するのは困難である。
【0035】
そのため、かかる残高表示を行うためには、台間機の表示部を高価なデバイスで構成する必要があるが、各台に配設される台間機のイニシャルコストを上げるのはコスト増大を招くため、非現実的である。なお、専用の再プレイ機においても、特定の再プレイ機に利用が集中するのを回避する観点から遊技店にはより多数の再プレイ機が導入されることが好ましく、このように遊技店が多数購入する必要がある再プレイ機のイニシャルコストを上げることは同様に非現実的である。
【0036】
そこで、本実施例1に係る会員管理T/C10では、CRユニット30a及び30bの表示部が簡易な表示デバイスで構成されていようとも、遊技客に実際に再プレイ可能な貯玉残高を把握させることができるように、すべての貸出レートに対応する貯玉口座の残高を纏めて所属貸出レートの貯玉残高として表示させるようにしている。
【0037】
例えば、図2の例で言えば、遊技店の会員が4円口座を200個、1円口座を500個保有しているとした時、4円コーナーに配設されるCRユニット30aに貯玉残高を表示させる場合には、1円口座の玉単価は4円口座の玉単価の四分の一であるので、1円口座の貯玉数「500個」を4で除算して仮貯玉残高125個に換算し、該換算した仮貯玉残高125個と4円口座の200個の総和貯玉数325個を再プレイ可能な貯玉残高として表示させる。一方、1円コーナーに配設されるCRユニット30bに貯玉残高を表示させる場合には、4円口座の玉単価は1円口座の玉単価の4倍であるので、4円口座の貯玉数「200個」を4で乗算して仮貯玉残高800個に換算し、該換算した仮貯玉残高800個と1円口座の500個の総和貯玉数1300個を再プレイ可能な貯玉残高として表示させる。なお、1円貯玉を4円貯玉に換算する際に小数点以下が出た場合には、投出単位に満たないので小数点以下の部分を切り捨てて表示する必要がある。
【0038】
したがって、本実施例1では、再プレイが行われる遊技コーナーと異なる貸出レートの貯玉口座の振替使用を認める場合に、CRユニット30a及び30bの表示部が簡易な表示デバイスで構成されていようとも、遊技客に実際に再プレイ可能な貯玉残高を把握させることができ、遊技客の再プレイサービスに係る利便性を向上させることが可能になる。
【0039】
次に、図1に示した会員管理T/C10の構成について説明する。図3は、図1に示した会員管理T/C10の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この会員管理T/C10は、入力部11と、出力部12と、通信I/F部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
【0040】
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、出力部12は、液晶パネルやディスプレイ等の表示デバイスであり、また、通信I/F部13は、島コントローラ20、CRユニット30a及び30b、並びに、会員カード処理機60との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。
【0041】
記憶部14は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、遊技店に会員登録した会員の貯玉残高を管理する貯玉管理テーブル14aと、CRユニット30a及び30bに保持される台番号と所属貸出レートとの対応関係を管理する台対レート管理テーブル14bと、貯玉口座の引落し条件(再プレイ許可貸出レート及び引落し優先順序)を記憶する引落し条件テーブル14cとを記憶する。
【0042】
貯玉管理テーブル14aは、図4に示すように、会員IDごとに4円口座の残高及び1円口座の残高を記憶したテーブルである。なお、本実施例1では、玉1及び玉2のダブルレートに対応する4円口座の残高及び1円口座の残高を管理する例を説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の貸出レート(例えば、2円/玉)、或いは3つ以上の貸出レートに対応した貯玉口座を管理する場合にも本発明を同様に適用することができる。
【0043】
台対レート管理テーブル14bは、図5に示すように、台番号と所属貸出レートの対応関係を記憶したテーブルである。図5に示した台対レート管理テーブル14bによれば、台番号が100番代のCRユニット30aは、玉1(4円コーナー)に所属し、また、台番号が200番代のCRユニット30bは、玉2(1円コーナー)に所属することを示している。
【0044】
引落し条件テーブル14cは、図6に示すように、所属貸出レートごとに第1優先の貯玉口座及び第2優先の貯玉口座を記憶したテーブルである。図6に示した引落し条件テーブル14cによれば、4円コーナーにおいては4円口座に残高がある限り、4円口座から引き落としが行われ、4円口座に残高がなければ1円口座から引き落としが行われることを示しており、また、1円コーナーにおいては1円口座に残高がある限り、1円口座から引き落としが行われ、1円口座に残高がなければ4円口座から引き落としが行われることを示している。
【0045】
制御部15は、会員管理T/C10を全体制御する制御部であり、換算部15aと、表示制御部15bと、貯玉管理部15cとを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行し、換算部15a、表示制御部15b及び貯玉管理部15cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0046】
換算部15aは、CRユニット30a又は30bからの残高問合せを受け付けた場合に、当該CRユニットの所属貸出レート以外の貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉数を所属貸出レートと同一の貸出レートの遊技媒体数に換算する処理部である。
【0047】
例えば、4円コーナーに配設されるCRユニット30aから会員ID「5678」及び台番号「100」を含む貯玉残高問合せを受け付けたとした時、貯玉管理部15cによって暗証番号の照合が行われ、入力暗証番号と登録暗証番号とが一致したならば換算要請がなされるので、台番号をキーにして台対レート管理テーブル14bから所属貸出レートを特定し、該特定した所属貸出レートに対応付けられている貸出レート(再プレイ許可貸出レート)の貯玉口座を引落し条件テーブル14cから照査した後に、貯玉管理テーブル14aに当該会員ID「5678」に対応付けて記憶された貯玉口座(4円口座及び1円口座)のうち照査結果として得た貯玉口座内の貯玉残高、すなわち4円口座200個及び1円口座500個を読み出し、所属貸出レートではない1円口座の貯玉残高500個を4円貯玉とした時の仮貯玉残高125個、すなわち1円口座の貯玉残高「500個」を玉単価の比率「4」で除算した仮貯玉残高125個に換算する。
【0048】
表示制御部15bは、CRユニット30a及び30bの表示部に対する表示制御を行う処理部である。具体的には、換算部15aによって換算された貸出レートに対応する貯玉数及び所属貸出レートに対応する貯玉数の総和をCRユニット30a又は30bに表示するように制御する。例えば、上記した例で言えば、換算部15aによって換算された所属貸出レートではない1円口座の貯玉数500個を4円貯玉とした時の仮貯玉残高125個と、所属貸出レートである4円口座の貯玉残高200個との総和貯玉残高325個をCRユニット30aに表示させる(図2参照)。
【0049】
貯玉管理部15cは、貯玉管理テーブル14aを利用して会員の貯玉残高を管理する管理部であり、引落し処理部15dを内在する。なお、ここでは、計数貯玉等の貯玉加算に係る処理にはその特徴はないため、以下では貯玉加算に関する説明を省略する。
【0050】
引落し処理部15dは、貯玉管理テーブル14aを利用して貯玉残高から再プレイ対価を減算徴収する引落し処理を実行する処理部である。具体的には、単一口座からの引落し処理を基本としながらも、引落し条件テーブル14cによって所属貸出レートに対応付けて記憶されている貯玉口座のうち引落し優先順序が最も高い貯玉口座の貯玉残高が再プレイ対価に満たない場合に、該貯玉口座から再プレイ対価の一部を引落すとともに、残りの不足分の再プレイ対価を他の貯玉口座から振り替えて引落す振替引落し処理を行う。
【0051】
例えば、4円コーナーのCRユニット30aの表示部において、1円口座の貯玉数500個を4円貯玉とした時の仮貯玉残高125個と、4円口座の貯玉残高200個との総和貯玉残高325個が表示された状態で引落し要求(再プレイ要求)を受け付けたとした時、まずは総和貯玉残高325個が再プレイ対価(引落し数)250個以上存在するか否かを確認し、その結果、総和貯玉残高が再プレイ対価以上存在するので、次に、所属貸出レートである4円口座に再プレイ対価以上の残高が存在するか否かを確認し、この場合、4円口座の貯玉残高200個が再プレイ対価250個を下回るので、4円口座から全ての貯玉数200個を引落すとともに、残りの不足分の再プレイ対価、すなわち4円/玉で50個であるから1円/玉ではその4倍の200個を1円口座の貯玉残高500個から振り替えて引き落とす(図7参照)。このように、振替引落しを行う場合には、所属貸出レートの貯玉口座から徴収しきれない不足分の玉数を他の貸出レートの遊技媒体数に換算してから引き落とす必要がある。
【0052】
次に、図1に示した会員管理T/C10による再プレイ処理について詳細に説明する。図8は、図3に示した換算部15a、表示制御部15b、貯玉管理部15c及び引落し処理部15dにより実行される再プレイ処理を示すフローチャートである。
【0053】
図8に示すように、CRユニット30a又は30bから暗証番号、台番号及び会員IDを含む残高問合せを受け付けると(ステップS801肯定)、貯玉管理部15cによって図示しない会員管理テーブルに記憶された登録暗証番号との照合が行われる(ステップS802)。
【0054】
このとき、入力暗証番号と登録暗証番号が一致したならば(ステップS802肯定)、換算部15aは、台番号をキーにして台対レート管理テーブル14bから所属貸出レートを特定し(ステップS803)、該特定した所属貸出レートに対応付けられている貸出レート(再プレイ許可貸出レート)の貯玉口座を引落し条件テーブル14cから照査した後に、貯玉管理テーブル14aに当該会員IDに対応付けて記憶された貯玉口座(4円口座及び1円口座)のうち照査結果として得た貯玉口座内の貯玉残高を読み出す(ステップS804)。
【0055】
そして、換算部15aは、所属貸出レート以外の他の貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉残高を所属貸出レートとした時の仮貯玉残高、すなわち他の貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉残高を両者の玉単価の比率で乗算又は除算した仮貯玉残高に換算する(ステップS805)。
【0056】
続いて、表示制御部15bは、換算部15aによって換算された貸出レートに対応する貯玉数及び所属貸出レートに対応する貯玉数を総和し(ステップS806)、この総和貯玉残高を表示するようにCRユニット30a又は30bに指示する(ステップS807)。
【0057】
ここで、引落し要求(再プレイ要求)を待機状態となり、総和貯玉残高を通知済みのCRユニット30a又は30bから引落し要求を受け付けると(ステップS808肯定)、引落し処理部15dは、引落し条件テーブル14cから当該所属貸出レートに対応する貯玉口座の引落し優先順序を読み出す(ステップS809)。
【0058】
そして、引落し処理部15dは、総和貯玉残高が再プレイ対価(引落し数)以上存在するか否かを確認し(ステップS810)、その結果、総和貯玉残高が再プレイ対価以上存在する場合(ステップS810肯定)には、所属貸出レートに対応する貯玉口座に再プレイ対価以上の残高が存在するか否かをさらに確認する(ステップS811)。
【0059】
このとき、所属貸出レートに対応する貯玉口座に再プレイ対価以上の残高が存在すれば(ステップS811肯定)、貯玉管理テーブル14aに当該会員IDに対応付けて記憶された所属貸出レートの貯玉口座から再プレイ対価を引き落とし(ステップS812)、要求元のCRユニット30a又は30bに引落し完了応答を行い(ステップS813)、表示制御部15bは、CRユニット30a又は30bに引落し前の総和貯玉残高を引落し後の総和貯玉残高に更新する(ステップS814)。
【0060】
一方、所属貸出レートに対応する貯玉口座に再プレイ対価以上の残高が存在しなければ(ステップS811否定)、所属貸出レートに対応する貯玉口座から全ての貯玉数を引落すとともに、残りの不足分の再プレイ対価、すなわち両コーナーの比率は「4円コーナー:1円コーナー=4:1」であるから4倍または4分の1倍して引落し数をもう一方の貸出レートに調節した再プレイ対価を他の貸出レートに対応する貯玉口座から振り替えて引き落とす(ステップS815及びS816)。その後、引落し処理部15dは、要求元のCRユニット30a又は30bに引落し完了応答を行い(ステップS813)、表示制御部15bは、CRユニット30a又は30bに引落し前の総和貯玉残高を引落し後の総和貯玉残高に更新する(ステップS814)。
【0061】
また、総和貯玉残高が再プレイ対価以上存在しない場合(ステップS810否定)には、引落し処理部15dは、貯玉残高が不足しているので引落し不可能である旨をCRユニット30a又は30bに行う(ステップS817)。
【0062】
なお、上記したステップS808〜ステップS817までの処理は、CRユニット30a又は30bにて会員カードの排出が検知されるまで(ステップS818肯定)繰返される。会員カードの排出が検知されると(ステップS818肯定)処理を終了する。
【0063】
上述してきたように、本実施例1では、CRユニット30a又は30bからの残高問合せを受け付けた場合に、当該CRユニット30a又は30bが所属する遊技コーナーの所属貸出レート以外の貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉数を所属貸出レートと同一の貸出レートの玉数に換算し、該換算した貯玉数及び所属貸出レートに対応する貯玉数の総和をCRユニット30a又は30bに表示させるように構成したので、再プレイが行われる遊技コーナーと異なる貸出レートの貯玉口座・貯メダル口座の振替使用を認める場合に、CRユニット30a及び30bの表示部が簡易な表示デバイスで構成されていようとも、遊技客に実際に再プレイ可能な貯玉残高を把握させることができ、遊技客の再プレイサービスに係る利便性を向上させることが可能である。
【0064】
また、本実施例1では、所属貸出レートごとに再プレイ許可貸出レートに対応する貯玉口座の引落し優先順序を記憶しておき、記憶した再プレイ許可貸出レートに対応する貯玉口座のうち引落し優先順序が最も高い貯玉口座の貯玉残高が再プレイ対価に満たない場合に、該貯玉口座から再プレイ対価の一部を引落すとともに、残りの不足分の再プレイ対価を他の貯玉口座から振り替えて引落すように構成したので、引落し単位として設定された個数未満の貯玉残高についても再プレイを行わせることができ、遊技客の再プレイサービスに係る利便性を向上させることが可能になる。さらに、1度の引落し処理で複数の貯玉口座をまたがって使用させるので、CRユニット30a又は30bで会員カードを入れなおさずとも再プレイを行うことができ、所属貸出レートに対応する貯玉口座に再プレイ対価が存在せず、他の貸出レートに対応する貯玉口座で遊技を継続する意思がある遊技客に会員カードの再挿入操作並びに暗証番号の再入力操作を行わせる必要がなくなる。
【実施例2】
【0065】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0066】
例えば、上記した実施例1では、4円コーナー及び1円コーナーの両コーナーで全ての貸出レートの貯玉口座を再プレイに使用することを許可した実施例を説明したが、必ずしも全ての遊技コーナーで全ての貯玉口座の使用を許可する必要はなく、一部の貯玉口座の使用を禁止してもよい。
【0067】
例を挙げれば、遊技店に4円コーナー、1円コーナー及び2円コーナーが開設されているとした時、4円コーナーで獲得したパチンコ玉を4倍に増やして1円コーナーで遊技する状況を認めると、1円コーナーで一人の遊技客の長時間のパチンコ遊技を認める結果となり、他の遊技客が1円コーナーでお試し遊技を行う機会を奪う結果となってしまうので、これを防止するために1円コーナーでは1円口座と2円口座としか使用させないように再プレイ許可貸出レートが引落し条件テーブル14cに設定されていたならば、換算部15aには2円口座の貯玉残高のみに対して1円貯玉とした時の仮貯玉残高に換算させることで、不要な換算処理を行わずに正確な総和貯玉残高をCRユニットに表示させることが可能になる。
【0068】
また、本実施例1では、所属貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉残高については換算部15aによる換算処理を行わない例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所属貸出レートに対応する貯玉口座の貯玉残高も係数として1を乗算して換算を行うようにしてもかまわない。
【0069】
さらに、上記した実施例1では、再プレイ時に投出する玉数を引落し数とする実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、併せて手数料を徴収する場合にも本発明を同様に適用することができる。
【0070】
なお、上記した実施例1では、再プレイサービスを提供する再プレイ機として各台に配設されるCRユニットを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、島端の再プレイ機であっても本発明を同様に適用することができる。この場合、CRユニット30a及び30bの入力デバイスが簡易なものであるのに比較して、島端の再プレイ機では各台ごとに購入する必要がない分、やや操作性の高い入力デバイスを設けることができるので、CRユニット30a及び30bで引落し処理が行われる時のように引落し数を固定する必要はなく、再プレイ遊技の自由度を向上させることができる。
【0071】
また、上記した実施例1では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店及びパチスロ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
【0072】
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0073】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
以上のように、本発明に係る獲得遊技媒体管理システムは、再プレイが行われる遊技コーナーとは異なる貸出レートの獲得遊技媒体の振替使用を認める場合に適している。
【符号の説明】
【0075】
10 会員管理T/C
11 入力部
12 出力部
13 通信I/F部
14 記憶部
14a 貯玉管理テーブル
14b 台対レート管理テーブル
14c 引落し条件テーブル
15 制御部
15a 換算部
15b 表示制御部
15c 貯玉管理部
15d 引落し処理部
20 島コントローラ
30a,30b CRユニット
40a,40b パチンコ機
50 計数機
60 会員カード処理機




【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の遊技媒体について貸出レートが異なる複数の獲得遊技媒体数を該貸出レートごとに管理する獲得遊技媒体管理装置と、
遊技機に併設され、所属貸出レートに応じた獲得遊技媒体を、遊技客の貸与要求操作に応じて貸与処理する獲得遊技媒体貸与処理装置と
を有する獲得遊技媒体管理システムであって、
前記獲得遊技媒体貸与処理装置に対応付けられた識別情報に基づいて、前記獲得遊技媒体貸与処理装置の所属貸出レートを特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された所属貸出レート以外の貸出レートに対応する獲得遊技媒体数を前記特定手段によって特定された所属貸出レートと同一の貸出レートの遊技媒体数に換算する換算手段と
を備え、
前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、
前記換算手段によって換算された貸出レートに対応する獲得遊技媒体数及び前記所属貸出レートに対応する獲得遊技媒体数の総和を表示する表示制御手段
を備えたことを特徴とする獲得遊技媒体管理システム。
【請求項2】
前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、
所定の認証情報の入力を受け付ける認証情報入力手段をさらに備え、
前記認証情報入力手段にて受け付けた認証情報と、前記獲得遊技媒体管理装置で管理される参照認証情報との対応関係が正当であることを条件として、前記獲得遊技媒体の貸与処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の獲得遊技媒体管理システム。
【請求項3】
前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、
所定の認証情報の入力を受け付ける認証情報入力手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記認証情報入力手段にて受け付けた認証情報と、前記獲得遊技媒体管理装置で管理される参照認証情報との対応関係が正当であることを条件として、前記獲得遊技媒体数の総和を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の獲得遊技媒体管理システム。
【請求項4】
前記獲得遊技媒体貸与処理装置は、
前記獲得遊技媒体を特定する遊技用媒体の受付状態が解除されるまでは、再度の認証情報の入力を不要とする状態を継続する状態継続手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の獲得遊技媒体管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−75237(P2013−75237A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−18414(P2013−18414)
【出願日】平成25年2月1日(2013.2.1)
【分割の表示】特願2007−216347(P2007−216347)の分割
【原出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】