説明

現像装置、撹拌搬送供給部材、現像剤担持体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

【課題】トナー補給部から補給されたトナーが現像剤面を上滑りして未帯電のまま現像ローラ側の攪拌搬送供給部に搬送されるのを防止する。
【解決手段】回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなる現像剤担持体16と、前記現像スリーブ表面上の現像剤量を規制する現像剤規制部材17と、前記現像スリーブと平行に配置されかつ前記現像剤を前記現像スリーブへと搬送する第1搬送手段18及び第2搬送手段19と、を備えた現像装置において、前記第1及び第2搬送手段18、19のいずれか一方の内部に、前記現像剤の回転方向に磁気的搬送力を有している磁気部材19aを配置している現像装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上の静電潜像を現像してトナー像化する現像装置、この現像装置に用いられる撹拌搬送供給部材及び現像剤担持体、現像装置を含むプロセスカートリッジ及びこのプロセスカートリッジを搭載する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置に用いる現像装置において、該現像装置内に補給されたトナーの一部は現像剤とうまく攪拌されずに飛散、浮遊あるいは現像剤面を上滑りして移動する。このようなトナーが、現像ローラに搬送されて感光体と対向した現像領域へ搬送されると、最終的に得られる形成画像中に、非画像部の地汚れ、濃度ムラ、トナー飛散を生じる。かかる不都合を回避するために幾つかの技術が知られている(例えば、特許文献1乃至6参照)。
従来、複写機、ファックス、プリンタ等の画像形成装置において、像担持体上に形成された潜像を顕像化するために現像剤としてトナーとキャリアとからなる二成分現像剤(以下、現像剤という)を用いた二成分現像装置が採用されたものがある。
回転する現像スリーブとその内部に磁界発生手段を備えた現像剤担持体と現像剤担持体に供給する現像剤を収容する現像剤収容部とを有し、現像剤収容部に現像剤を攪拌、搬送する2つの現像剤攪拌搬送供給部材を備えた二成分現像装置では磁界発生手段により現像剤収容部から現像剤を汲み上げ、潜像担持体との対向部である現像領域に現像剤を担持搬送する。
また、現像剤収容部では平行に配置された2つの現像剤攪拌搬送部材が互いに逆方向に現像剤を搬送することにより、現像剤収容部内で現像剤を循環させ、攪拌することにより現像剤担持体上でのトナー帯電量及びトナー濃度を均一にしている。
【0003】
近年は省スペース化、カラー画像形成装置の4連タンデム化により現像装置の小型化が望まれる。また、一般に現像装置では現像領域を通過した現像剤、すなわち、現像後の現像剤はトナーが画像形成に使用されトナー濃度が低下している。このことから、この現像剤を現像剤担持体の回転可能な現像スリーブの外周面から一端離脱させ、現像剤攪拌搬送供給部材で搬送される新たな現像剤を現像スリーブの外周面に供給するという、現像剤の入れ替えを行なう必要がある。
しかし、近年の現像装置の小型化が益々進んできており、現像剤担持体や2つの現像剤攪拌搬送供給部材など各部材の配置も困難になってきている。例えば、現像剤担持体と現像剤攪拌搬送供給部材の配置レイアウトも近接しており、現像後の現像スリーブから離脱させるべき現像剤と現像剤攪拌搬送供給部材から供給される現像剤とを充分に離間させることが困難になる。
これにより、現像剤の入れ替えが不十分となり、現像スリーブから離脱させた現像剤を攪拌しないまま、直ぐに使用してしまうという問題点がある。現像スリーブから離脱させた現像剤を攪拌しないまますぐに使用してしまうと、トナー濃度の低下、ムラが発生し、その結果画像濃度低下、濃度ムラが発生する。
現像スリーブ上の現像剤を良好に入れ替えるには、現像領域通過後の現像スリーブ表面上から離脱させた現像剤を確実に第1攪拌搬送供給部材の第2攪拌搬送供給部材側へ回収することが重要である。
従来は現像スリーブ上の現像剤を現像剤収容部に回収する方法として、一般に、現像剤担持体の内部に固定された磁界発生手段の互いに隣り合う同極の磁極によって形成される反発磁界により現像スリーブの外周面からの現像剤を離脱させる方法が用いられる。
【0004】
特許文献1には、現像領域通過後の現像剤担持体上の現像剤と現像剤攪拌搬送部材から現像剤担持体へ汲み上げる現像剤を確実に分離することにより、画像濃度低下、濃度ムラを防止することができ、かつ低コストの現像装置と、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置が開示されている。
特許文献1の開示の特徴は、現像スリーブの回転軸方向に渡って、その設置箇所における現像スリーブの回転方向上流側の空間と下流側の空間とを仕切る非磁性の仕切り部材を、一方の先端を現像剤収容容器に向けて、またもう一方の先端をマグネットローラの互いに隣り合う同極の磁極によって形成される反発磁界領域である現像剤離脱部に向けて設ける。
特許文献2には、2成分現像装置において、現像剤攪拌搬送部材の振れやピッチに起因したムラのない現像を行うために、スリーブ回転方向に関して磁界発生手段のうち現像剤汲み上げ極より下流で、現像剤汲み上げ極の下流に隣接した磁極よりも上流の領域をスリーブの半径方向にスリーブ表面よりも外側に延長した範囲で、かつ、スクリュに攪拌される二成分現像剤の上面最下位置よりもスリーブ表面から離れたところに、スリーブに対向する面が非着磁面である汲み上げ補助磁界発生手段を設けることが開示されている。
【0005】
特許文献3には、現像剤容器内に補給されたトナーをほぐし、トナーと現像剤を十分混合させ、トナーがキャリアと効率よく接触できるようにすることで部分的な転写抜け、画像上の白地かぶり、トナーの機内飛散のない現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置が開示されている。
特許文献4には、下部側に位置する第2の攪拌搬送手段から上部側に位置する第1の攪拌搬送手段への現像剤の搬送を良好に行って、現像剤の溜まりを少なくできるようした現像装置が開示されている。
特許文献4によれば、現像剤供給手段あるいは第2の攪拌搬送手段に、第2の攪拌搬送手段によって搬送されてくる現像剤を磁石の磁力により上方へ搬送して第1の攪拌搬送手段に送る搬送部を設けたから、第2の攪拌搬送手段から第1の攪拌搬送手段への現像剤の搬送部位で現像剤が溜まることがない。
特許文献5には、外部から補給されたトナーを受け入れる第1の現像剤攪拌部の少なくとも一部に、発生させる磁束密度を可変とする磁界発生手段を有する現像装置が開示されている。
【0006】
近年、複写機やプリンタ等の電子写真技術を用いた画像形成装置の小型化やパーソナル化の要求に伴って、現像装置の小型化が図られている。また、こうした要求に伴って、トナーが無くなった時点で、現像装置ごと交換する使い捨てタイプの現像装置が開発されている。
さらに、かかる現像装置の他に、原稿画像の静電潜像が形成される潜像担持体(感光体)、及び感光体上に残留したトナーを除去するクリーニング部等が一体化された、いわゆるプロセスカートリッジも一般に広く用いられるようになってきている。
しかしながら、このような小型化された現像装置においては、トナーと磁性キャリアとからなる現像剤の収容量が少なくなる。また、現像剤撹拌部の省スペース化も余儀なくされるため、補給されたトナーがその現像領域に到達するまでの時間が短くなり、トナーと磁性キャリアとの撹拌が不十分になってトナーの帯電量が小さくなり、浮遊トナーが発生し易くなる。
浮遊トナーが発生した場合には、トナー像の転写、定着を受けた転写紙の地肌汚れがひどくなり好ましくない。このような現象は、とくに画像面積率の高い原稿を連続して印刷した場合のように、トナー補給量が多くなった時に補給トナーの分散・帯電不足で顕著に発生する。
【0007】
また、画像形成装置の高速化に伴って、現像剤の攪拌搬送供給部材は高速で回転し、かつ、トナーは3〜12μmの微小粒子であるため、補給されたトナーの一部が現像剤とうまく攪拌されずに飛散、浮遊あるいは現像剤面を上滑りして移動する。
このようなトナーが現像ローラに搬送されて現像領域へ搬送されると、上述したように、未帯電、逆帯電、弱帯電の帯電不良トナーによって、非画像部の地汚れ、濃度ムラ、トナー飛散が生じる。
このような問題を解消するために、特許文献6には、トナー補給部から補給されたトナーが現像剤面を上滑りして未帯電のまま現像ローラ側のスクリュ部に搬送されるのを防止する飛散防止部材を設けることを開示している。この特許文献6では、トナーが現像部に搬送されるまでに満たさねばならない2つの条件であるトナーの分散と帯電のうち、トナーの均一分散に重点を置いたものである。つまり補給トナーの現像剤への均一な分散までの機能をスクリュ部に与え、トナー帯電機能は従来と同じく現像剤規制ブレード近傍での現像剤の摺擦によってまかなっている。
【特許文献1】特開2007−47637公報
【特許文献2】特開2007−79335公報
【特許文献3】特開2000−089550公報
【特許文献4】特開平10−31363号公報
【特許文献5】特開2006−227392公報
【特許文献6】特開平9−106161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、分離部材を設けることで画像ムラの発生を押さえようとしているが、第1攪拌搬送供給部材の経時での現像剤嵩変動による現像剤の循環が難しく、画像ムラを発生させてしまうことがある。また、特許文献2においては、現像剤の攪拌、汲み上げ補助を目的としているが、現像剤担持体から離れた現像剤がスクリュ上を通り余計にムラ画像を発生させる可能性があり、また、スペース的に難しく、現像機外部へ影響も懸念される。
特許文献3では、撹拌手段の近傍に配設されかつ磁界を発生する磁界発生手段を有しているが、この磁界発生手段は現像ケース外部に配設されている。特許文献4では、現像剤供給手段あるいは第2の攪拌搬送手段に、第2の攪拌搬送手段によって搬送されてくる現像剤を磁石の磁力により上方へ搬送して第1の攪拌搬送手段に送る搬送部を設けて、第2の攪拌搬送手段から第1の攪拌搬送手段への現像剤の搬送部位で現像剤が溜まることがないようにしているが、上下に並べられた下から上への受け渡しの一部にマグネットスリーブを有する。
【0009】
特許文献5では、外部から補給されたトナーを受け入れる第1の現像剤攪拌部の少なくとも一部に、発生させる磁束密度を可変とする磁界発生手段を有しているが、この磁界発生手段は現像ケース+攪拌ケース(もしくは外部)に配設されている。
特許文献6では、しかし、このような現像システムの場合、トナーは現像剤規制ブレードの裏側の現像剤溜り部で大きな負荷を受け、現像剤は劣化する。劣化したトナーの帯電能力は新しいトナーよりも弱くなるため、長期にわたる画像形成プロセスを経ると帯電量分布が広域化し、地肌汚れ・トナー飛散に繋がる。安易に現像剤規制ブレード裏でのストレスを小さくすると、トナーは帯電不足を発生し、かえって地肌汚れ・トナー飛散が多くなりかねない。
また、特許文献6においては、スクリュ形状を複雑にするとともに、ケース内に設置したガイド部材と合せて攪拌効率を上げることが開示されているが、未帯電、逆帯電、弱帯電の帯電不良トナーを完全に攪拌、分散するのは難しい。
【0010】
さらに、外部からの固定マグネットによる手法では現像剤容器内壁近傍の現像剤は強い磁力を受け、スクリュ外周面と現像剤容器内壁との隙間に存在する現像剤は滞留し易いという問題点がある。また、現像ケース外部に設置する場合が多いため、スペース的に設置が困難な場合がある。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、トナー補給部から補給されたトナーが現像剤面を上滑りして未帯電のまま現像ローラ側の攪拌搬送供給部に搬送されるのを防止する飛散防止部材を設ける、潜像担持体上の静電潜像を現像してトナー像化する現像装置、この現像装置に用いられる撹拌搬送供給部材及び現像剤担持体、現像装置を含むプロセスカートリッジ及びこのプロセスカートリッジを搭載する画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなる現像剤担持体と、前記現像スリーブと平行に配置されかつ前記現像剤を前記現像スリーブへと搬送する第1搬送手段と、第1搬送手段に前記現像剤を搬送し、前記現像スリーブの現像領域を通過後の現像剤を前記第1搬送手段から搬送される第2搬送手段と、を備え、
前記第1搬送手段は、当該第1搬送手段の回転方向に磁気的搬送力を有する磁気部材を内部に配置している現像装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記第1搬送手段が、現像剤切れ極を有している請求項1記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記現像剤切れ極は、前記現像剤担持体の汲み上げ極に対向している請求項1又は2記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記第1搬送手段は、前記第2搬送手段への現像剤の受け渡し部、及び、前記第2搬送手段からの現像剤の受け渡し部には前記磁気的搬送力を持たない請求項1乃至3のいずれか1項記載の現像装置を特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなる現像剤担持体と、前記現像スリーブと平行に配置されかつ前記現像剤を前記現像スリーブへと搬送する第1搬送手段と、第1搬送手段に前記現像剤を供給する第2搬送手段と、を備え、
前記第2搬送手段は、当該第2搬送手段の回転方向に磁気的搬送力を有する磁気部材を内部に配置している現像装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記磁気的搬送力を軸方向の一部若しくは、軸方向全域で一部が磁束密度偏差を有している請求項5記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記現像剤担持体の表面が、ランダムに衝突された短線状の線条材によって形成される請求項1乃至6のいずれか1項記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記現像剤において、20〜50μmの粒径の磁性キャリアを使用する請求項1乃至7のいずれか1項記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、前記磁性キャリアが、磁性体の芯材に対して樹脂コート膜を有しており、該樹脂コート膜がアクリル等の熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分に帯電調整剤を含有している請求項8記載の現像装置を特徴とする。
【0013】
また、請求項10に記載の発明は、静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電させる帯電装置と、現像剤を現像剤担持体に担持しかつ前記像担持体に対向する現像領域に搬送して前記像担持体上の潜像を現像してトナー像化する現像装置と、現像後のトナー像を転写材に転写した後に前記像担持体上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置と、を有する画像形成装置内で該画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体と、前記現像装置と、前記帯電装置及び前記クリーニング装置から選択され、かつ少なくとも前記現像装置を含み、該現像装置として請求項1乃至9のいずれか1項記載の現像装置を用いるプロセスカートリッジを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電させる帯電装置と、現像剤を現像剤担持体に担持しかつ前記像担持体に対向する現像領域に搬送して該像担持体上の潜像を現像してトナー像化する現像装置と、現像後のトナー像を転写材に転写した後に前記像担持体上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置と、を有する画像形成装置において、前記現像装置として、請求項1乃至9のいずれか1項記載の現像装置を用いる画像形成装置を特徴とする。
【0014】
また、請求項12に記載の発明は、回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなる現像剤担持体と、前記現像スリーブ表面上の現像剤量を規制する現像剤規制部材と、を備える現像装置に使用し、前記現像スリーブと平行に配置されかつ前記現像剤を前記現像スリーブへと搬送する第1攪拌搬送供給手段及び第2攪拌搬送供給手段を構成する攪拌搬送供給部材において、回転方向に磁気的搬送力を有している磁気部材を内部に配置している攪拌搬送供給部材を特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、軸部の表面に凹凸を付けた請求項12記載の攪拌搬送供給部材を特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、攪拌搬送供給手段によって現像部に供給されたトナーとキャリアからなる現像剤中のトナーで現像を行う現像装置に使用する現像剤担持体において、SWBスリーブを用いる回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなり、磁性粒子担持体である表面がランダムに衝突された短線状の線条材によって形成される現像剤担持体を特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、攪拌搬送供給部材内に磁気的搬送力を形成させることにより、現像剤が磁気に沿って回転方向に回転され、攪拌搬送供給部材の螺旋状羽根により軸方向に搬送され、攪拌搬送供給に優位な攪拌搬送供給部材により、長手(軸)方向にムラの無い画像を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の画像形成装置の実施の形態をその作像部分に関連して示す概略構成図である。この画像形成装置はいわゆるタンデム型のカラー複写機で、中間転写ベルト5を備えるタイプである。
この中間転写ベルト5の展張部にはこれを挟んで中間転写ベルト転写手段である1次転写ローラ12a〜12dと対向する位置に複数の感光ドラム体1a〜1dが配設されている。潜像担持体である感光体ドラム1a〜1dの近傍には、帯電手段である帯電ローラ2a〜2d、書き込み手段3、現像手段4a〜4d、感光体ドラムクリーニングブレード9a〜9d等が配置されている。
中間転写ベルト5の展張部に対向して配設されかつ帯電手段である帯電ローラ2a〜2dによって均一に帯電された感光体ドラム1a〜1dに対し、書き込み位置3a〜3dで書き込み手段3による書き込みが行われて光学的に潜像が形成される。この潜像が現像手段4a〜4dで現像され、トナーからなる可視像が形成される。
各感光体ドラム1a〜1dに形成されたトナー像は中間転写ベルト転写手段である1次転写ローラ12a〜12dによって中間転写ベルト5に順次重ね合わせて転写される。中間転写ベルト5のトナー像は、レジストローラ対6を経て搬送された転写紙(図示せず)に紙転写手段である紙転写ベルト7によって転写紙に転写される。
【0017】
転写紙に転写されたトナー像は紙転写ベルト7によって定着手段8に搬送されかつ転写紙上に熱により定着される。トナー像が定着された転写紙は図示しない排紙トレイなどの上に排出される。感光体ドラム1a〜1d上の中間転写ベルト5に転写されなかった未転写トナーは感光体クリーニングブレード9a〜9dによって感光体ドラム1a〜1d上から掻き落とされる。
感光体ドラム1a〜1d上の残留電荷は図示してない除電手段により除電され、次の作像動作に備える。感光体ドラムクリーニングブレード9a〜9dによって掻き落とされた未転写トナーは回収トナー搬送経路14a〜14dを通って廃トナー収容容器15に収容される。
また、中間転写ベルト5上の未転写トナーやプロセスコントロール用のパターン像は中間転写クリーニングブレード13によって中間転写ベルト5上から掻き落とされ、同じく回収トナー搬送経路14eを通って廃トナー収容容器15に収容される。
【0018】
上記現像装置4a〜4dへは新しいトナーが補給される。トナーボトル(図示せず)に充填された新鮮なトナーがトナー補給装置10a〜10dにより画像形成装置本体の後側のトナーホッパ部11a〜11dへ補給される。現像装置の各現像手段4a〜4d内のトナー濃度検知手段(図2の符号21)により現像装置内のトナー濃度が低いと判断された場合、トナーホッパ部11a〜11d内のトナー補給スクリュ(図示せず)を回転させ、適量のトナーをトナーホッパ部11a〜11d内から現像装置へ供給する。
トナーボトルのトナー残量検知はトナーホッパ部11a〜11d内にトナー有無検知センサ(図示せず)を用いて行う。具体的には、このセンサがトナー無し状態を検知した場合にトナー補給装置10a〜10dにトナーの供給を要求する。そして所定時間要求してもトナー有りを検知しなかった場合にトナー無しと判断する。
【0019】
図2は1つの感光体ドラムについての作像部を示す概略図である。何れの感光体についても同様の構成であるので、図2では符号の添え字a〜dは省略している。次に、作像部について図2を用いて説明する。
図2のプロセスカートリッジは感光体ドラム1、現像装置4、帯電手段2(本実施の形態では帯電ローラ)、クリーニング手段9(本実施の形態ではクリーニングブレード)を一体としたプロセスカートリッジである。
作像部としてはプロセスカートリッジを1つだけ配置する単色画像形成装置の作像部を示している。このプロセスカートリッジは画像形成装置本体に対して脱着可能である。
現像装置4には感光体ドラム1上に書き込み手段(図示せず)により書き込み位置3’に光学的に形成された感光体ドラム1上の潜像に対しトナーの可視化像を形成する現像ローラ16がある。磁性粒子担持体である現像ローラ16は回転自在な現像スリーブ16a及びこの現像スリーブ16a内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群16bからなっている。現像剤担持体であるこの現像ローラ16の現像領域の上流側には現像ローラ16上の現像剤量を或る一定量に規制する現像剤規制部材17(以下、現像ドクタ17とする)がある。
【0020】
現像装置4の現像ケーシング4e内の現像剤収容部である現像タンク4fにはトナー粒子(トナー)と磁性粒子(キャリア)を混合した2成分現像剤が納められており、この現像剤は攪拌搬送供給手段である2本の攪拌搬送供給部材(搬送スクリュ)、すなわち、第1搬送手段(第1攪拌搬送供給手段)である第1搬送部材(第1搬送スクリュ)18と第2搬送手段(第2攪拌搬送供給手段)である第2搬送部材(第2搬送スクリュ)19とにより循環している。また、第2搬送部材19の現像タンク4f外の下側にはトナー濃度センサ21が配置され、現像タンク4f内のトナー濃度を随時計測し、適正値に収まるよう制御している。
トナー補給部からのトナーは、いったんサブホッパ部(図示せず)に蓄えられ、現像タンク4f内のトナー濃度の値がトナー濃度センサ21により低いと検知された時、所定の換算式により換算された時間だけトナー補給スクリュ22を回転させ、適切な量のトナーを現像トナー供給口23へ補給する。
また、現像ドクタ17の右側には現像ニップ部からのトナー飛散を防止するための入口シール20が配置されている。現像ローラ16と像担持体である感光体ドラム1の表面との間の距離を現像ギャップと呼ぶ。
【0021】
図1ではプロセスカートリッジを4つ配置したフルカラー画像形成装置を例としたが、図2のプロセスカートリッジを1つだけ配置する単色画像形成装置又は2つ配置する二色画像形成装置等も対応可能である。
現像装置4は、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を収容する現像剤収容部である現像タンク4fと、回動する非磁性の現像スリーブ16a内に周方向に固定配置された複数の磁極からなる磁界発生手段であるマグネットローラ(固定磁石群)16bとを備え、二成分現像剤を磁気ブラシとして表面に担持し、潜像担持体である感光体ドラム1に対向する現像領域でトナーを感光体ドラム1上の潜像に供給する磁性粒子担持体である現像ローラ16を有している。
さらに、この現像装置4においては、二成分現像剤は現像タンク4fから現像ローラ16に供給され、現像領域を通過した二成分現像剤を現像タンク4fに回収する。搬送部材18又は19内に磁気的搬送力を形成させ、固定配置させることにより現像剤が磁気に沿って回転方向に回転される。回転に対しては磁気的搬送力により、搬送するのであれば、とくに極数などの規定は無い。
【0022】
また、二成分現像剤は螺旋状に設けられた搬送部材18、19の羽根(スクリュ)により軸方向に搬送されかつ現像ローラ16に供給されることにより、これまで以上に攪拌搬送供給に優位な搬送部材を提供できる。ただし、磁性粒子担持体である現像ローラ16より搬送部材18、19の磁束密度が高いと、現像ローラ16への現像剤供給の妨げとなる可能性があるため、搬送部材の磁束密度は現像ローラ16の汲み上げ極磁束密度以下とすることが望ましい。
プロセスカートリッジは、現像装置4と潜像担持体である感光体ドラム1とが一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたものである。また、感光体ドラム1上を帯電する帯電部2と、前記感光体ドラム1上を清掃するクリーニング部9と、のうち少なくとも1つがさらに一体化されたものである。このプロセスカートリッジにおいては、小型で粒状度に優れ、かつ画像ムラの無い優れた画像を得られることができる。
【0023】
図3は現像装置全体を示す斜視図である。図4は現像装置をその上ケースを外した状態で示す斜視図である。図5は現像装置の一部を分解して示す斜視図である。図6は粗面化処理された現像ローラを示す概略図である。
図3乃至図6を順次参照して説明する。現像装置4の上ケース28にはこの現像装置4ユニットの出荷時に現像剤を入れるプリセットスペース28’がある。これはユニットとして輸送時にこの部分に現像剤を入れ、除去可能なシール部材によりシールさせることで、着荷時にこのシールを引き、使用可能な状態にさせるもので、輸送時の現像剤漏れ防止のための機構である。
図4には上ケース28(図3参照)を外した状態で現像装置4を斜視図で示してある。現像ローラ16、第1搬送部材(第1搬送スクリュ)18、第2搬送部材(第2搬送スクリュ)19が見える状態になっており、これらの搬送部材により第1現像剤溜まりと第2現像剤溜まりとの間で現像剤を循環している。
【0024】
図5の分解斜視図において、現像ローラ16は、内部に固定されているマグネット部16bと、このマグネット部16bを内蔵し現像剤を搬送するため回転可能な現像スリーブ部16aと、によって構成されている。内部の固定マグネット部16bは作像領域のやや外側まで存在し、転写紙の搬送バラツキを考慮したマグネット長さの位置関係になっている。
外側の現像スリーブ16aは、通常、アルミ材により構成され、現像剤を搬送し易くするために、ブラスト処理されている。このブラスト処理はSWBと呼ばれ、高い現像能力が得られかつ経時での画像安定性を得ている。このSWBスリーブを含む磁性粒子担持体である現像ローラ16について詳細を説明する。
SWBスリーブ16a内部にマグネットローラ16bを内包して、軸芯回りに回転自在に設けられている。現像スリーブ16aは、その内周面が固定磁極に順に相対するように回転される。
【0025】
現像スリーブ16aには外表面に粗面化処理であるブラスト処理(SWB)が施されている。平面形状が楕円形状の凹み16cが多数設けられている。凹み(凹凸)16cは、現像スリーブ16aの外表面にランダムに多数(複数)配置されている。すなわち、現像スリーブ16aの外表面は、図6に示すように、ランダムに衝突された短線状の線条材によって形成される凹凸の形状が形成されるようになる。
もちろん、上記凹み16cは、長手方向が現像スリーブ16aの軸方向に沿う凹みと、長手方向が現像スリーブ16aの周方向に沿う凹みと、を含んでいる。長手方向が現像スリーブ16aの軸方向に沿う凹みが、長手方向が現像スリーブ16aの周方向に沿う凹みより多い。さらに、凹みの長手方向の長さ(長径)は、0.05mm以上でかつ0.3mm以下となっており、幅方向の幅(端径)は、0.02mm以上でかつ0.1mm以下となっている。
材質は、例えば、アルミ、SUS(ステンレス鋼)などを用いることができる。加工性、軽さの面でアルミを用いることが多い。アルミの場合、A6063、A5056、A3003等、SUSの場合、303、304、316などを用いることができる。
【0026】
現像ドクタ17は非磁性部材にて構成されている現像ドクタ母体17’(図5)と磁性部材により構成されている現像ドクタ補助部材24との2部品により構成されている。現像ドクタ母体17’を現像ケーシング4eに固定することにより、現像ローラ16に対して所定の間隔を開けて対向する構成となっている。
現像ドクタ母体17’は現像ローラ16上の現像剤量を或る一定量に規制する役割を有し、かつ現像剤を規制する際に現像剤圧をこの現像剤ドクタ17にて受けることになるので、非磁性部材で或る程度の厚さ(約1.5〜2mm)と先端部0.05mm程度の真直性を要求されるのが一般的である。
現像ドクタ補助部材24は現像領域に搬送されるトナーの帯電を補う役割を有し、通常、現像ドクタ母体17’よりかなり薄い板金(0.2mm程度)にて構成されている。この2部品の位置関係はトナー帯電性を長手方向において均一にするため、精度良く維持される必要性がある。そのため、スポット溶接やカシメ等により一体化しかつ現像ローラ16上からの距離が一定になるようにしている。
また、図示の例では現像ローラ16中心に対し現像ドクタ17が下方にある。現像ケーシング4eには、第1攪拌搬送供給部材18と第2攪拌搬送供給部材19が軸受(図示せず)を介して組み込まれる。現像ケーシング4eの前後の側板の内側には、現像ローラ16端部からの現像剤飛散を抑えるための磁性板29が取り付けられている。
【0027】
図7は磁性キャリアの構成を示す概略図である。現像剤として使用する、磁性キャリアの平均粒径は20μm以上でかつ50μm以下である。図7に示すように、磁性キャリア30は芯材30aと、この芯材30aの外表面を被覆した樹脂コート膜(コート層)30bと、この樹脂コート膜30bに分散されたアルミナ粒子(大粒子)30cと、を備えている。
芯材30aは磁性材料としてのフェライトで構成されているとともに、球形に形成されている。樹脂コート膜30bは芯材30aの外表面全体を被覆している。樹脂コート膜30bはアクリルなどの熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分に帯電調整剤を含有している。この樹脂コート膜30bは弾力性と強い接着力を有している。
アルミナ粒子30cは、外径が樹脂コート膜30bの厚みより大きな球形に形成されている。アルミナ粒子30cは樹脂コート膜30bの強い接着力で保持されている。アルミナ粒子30cは、樹脂コート膜30bより磁性キャリア30の外周側に突出している。この磁性キャリア30を用いることによりさらに効果を得ることができる。
【0028】
図7に示すように、この現像剤は、磁性キャリア30に弾力性を有し、接着力の強い樹脂コート膜(衝撃を吸収し、削れを抑制し、かつ強い接着力により大粒子を保持)30bと、この樹脂コート膜30bよりも大きい大粒子(アルミナ等)を磁性キャリア30表面に含有(樹脂コート膜30bへの衝撃阻止、スペント物のクリーニング)している。
この現像剤を使用することにより、従来の磁性キャリアが硬いコート膜を徐々に削りながら長寿命を得るという思想の基で開発されていたのに対して、磁性キャリアに弾力性を有しかつ接着力の強い樹脂コート膜(衝撃を吸収し、削れを抑制し、かつ強い接着力により大粒子を保持)30bと、この樹脂コート膜30bよりも外周が大きい大粒子を磁性キャリア30表面に含有(樹脂コート膜30bへの衝撃阻止、スペント物のクリーニング)することによる効果をバランス良く得ることにより、長寿命、すなわち、膜削れとスペント化を無くすことができ、汲み上げ量の安定化、すなわち、品質の安定化を期待できる。
【0029】
図8は一般的な第2搬送部材を示す概略図である。図8には第2搬送部材として使用される一般的なパドル(羽根)19d付きの第2搬送部材19を示している。
図9は本発明の第2搬送部材を示す概略図である。図10は現像装置における現像剤受け渡し部を説明する概略斜視図である。図9及び図10を参照して本発明の第2搬送部材19について説明する。
図9に示すように、本発明の第2搬送部材19は内部に固定されているマグネット部19aと、このマグネット部19aを内蔵しかつ現像剤を搬送するために回転可能なスクリュ部19bとによって構成されている。スクリュ部19b内に磁気的搬送力を持つ磁気的搬送手段であるマグネット部19aを有し、これを駆動することにより、攪拌に優位な第2搬送部材19を提供することができる。
図10には図4と同じ構成の現像装置4を示しており、現像ローラ16、第1搬送部材(第1搬送スクリュ)18、第2搬送部材(第2搬送スクリュ)19が見える状態になっており、これらの搬送部材により第1受け渡し部である第1現像剤溜まり21と第2受け渡し部である第2現像剤溜まり22との間で現像剤を循環している。
また、図10に示すように、図9のマグネット部19aを有する第2搬送部材19は現像装置4の軸方向両端の現像剤受け渡し部21及び22を磁気的搬送力範囲外、すなわち、磁気的搬送力を持たない構成にすることにより、スムーズな現像剤受け渡しができる。
第1搬送部材18から第2搬送部材19、及びその逆での現像剤循環を考慮し、スムーズかつ、現像剤バランスを崩さないようにするための構成で、経時での現像剤バランス崩れによる異常画像を防ぐことができる。
【0030】
図11は本発明の第2搬送部材の他の実施の形態を示す概略図である。図11に示すように、第2搬送部材19はその軸部19cに凹凸19dを付けて粗面化することにより、回転方向により搬送力を持たせることが可能である。この凹凸19dを付けての粗面化は図6に示したブラスト処理(SWB)によってなされたものであってもよい。
回転方向への搬送力を大きくし、より攪拌搬送供給に優位な第2搬送部材19を提供する。回転方向に回転され易いようにしたことで、第2搬送部材19は攪拌搬送供給に優位な部材となり、よりムラの無い画像を提供する。
図12は本発明による現像装置の第1の実施の形態を示す概略断面図である。図12には実際の構成例を示し、感光体ドラム1に対向して磁性粒子担持体である現像ローラ16が配置され、現像ローラ16の紙面下方には現像ドクタ17が現像ローラ16上の現像剤を規制する位置に配置されている。
現像ローラ16の紙面下方には、この現像ローラ16と平行に、さらに第1搬送部材18、この第1搬送部材18と平行して、磁気的搬送力を有する磁気的搬送手段であるマグネット部19aを有する第2搬送部材19が配置されている。図12には円周方向の持続密度分布を示している。
現像剤面を上滑りして未帯電のまま現像ローラ16側のスクリュ部、すなわち、第1搬送部材18に搬送されるのを防止するために、第2搬送部材のマグネット部19aの主極P1を上側に配置する。この際ピーク磁束密度は20〜200mTを現像装置により変更するものとする。
すなわち、補給されたトナーが本発明によるマグネット部19aを有する第2搬送部材19により攪拌能力を向上することによって、この第2搬送部材19側の攪拌不足による浮遊トナーが現像ケーシング隙間から外部へ飛散するのを防止する。
【0031】
現像装置4の構成として下記のような構成の現像装置4を用いて評価を実施した。第2攪拌搬送供給部材19の条件をA〜Dに示す。
A:胴部(軸部)の全域に磁気的搬送力を有する。
B:胴部の一部に磁気的搬送力を有する。
C:胴部全域に磁気的搬送力を有し、一部磁束密度が異なる。
D:軸部の表面に凹凸がある。端部あり又は端部なし。
受け渡し部(第2搬送部材から第1搬送部材への受け渡し部、及び、第1搬送部材から第2搬送部材への受け渡し部の現像剤循環部)に磁気的搬送力が有るかないかを示す。なお、攪拌搬送供給部材(スクリュ)軸径はφ10mm、搬送部材(スクリュ)羽根部径はφ15.5mm、全長279mmを使用した。評価機としてはリコー製複写機「imagio MP C3500」を使用した。
【0032】
実施例1において、第2搬送部材は上記条件A、すなわち、胴部(軸部)の全域に磁気的搬送力を有し、端部には磁力なしの構成とした。
実施例2において、第2搬送部材は上記条件B、すなわち、胴部の一部に磁気的搬送力を有し、端部には磁力なしの構成とした。
実施例3において、第2搬送部材は上記条件C、すなわち、胴部全域に磁気的搬送力を有し、その場合、一部磁束密度が異なり、加えて、端部には磁力なしの構成とした。
実施例4において、第2搬送部材は、上記条件B及びD、すなわち、胴部の一部に磁気的搬送力を有しかつ軸部の表面に凹凸があり、加えて、端部には磁力なしの構成とした。
比較例1においては、磁気的搬送力を持たないスクリュを第2搬送部材とし、そして比較例2においては、第2搬送部材の胴部(軸部)の全域に磁気的搬送力を有し、かつ端部には磁力有りの構成とした。
なお、第1搬送部材は上述した実施例及び比較例において共通で、磁気的搬送力を持たない2条のスクリュとし、現像スリーブはSWBスリーブを用いた。
この場合、SWBスリーブの特徴として、特開2007−171403号公報に記載されているように搬送量の低下を抑制でき、画像のムラが生じることを防止でき、かつ均一な画像が得られる。
【0033】
図13は実施例及び比較例の現像装置の評価結果を表として示す図である。上述した実施例及び比較例の現像装置において、攪拌ムラ、異常画像(以上、官能評価)、現像剤バランス(画像確認後に官能評価)を評価した。その結果を図13に表としてまとめた。この結果は、240K枚後のサンプル画像での結果である。
図13において、攪拌ムラ(目視)についての評価は、◎:非常に優れる、○:優れる、△:劣る、×:非常に劣る、を表している。濃度ムラと異常画像(官能検査)についての評価は、◎:全く問題にならない、○:問題にならない、△:問題になる、×:大きな問題になる(実用に供さない)、を表している。
また、現像剤バランス(画像確認後官能検査)についての評価は、◎:全く問題にならない、○:問題にならない、△:問題になる、×:大きな問題になる(実用に供さない)、を表している。さらに、総合評価(全体)についての評価は、◎:非常に優れる、○:優れる、△:やや悪い、×:著しく劣り実用に供さない、を表している。
【0034】
上記の結果から、本発明が、攪拌ムラ、異常画像及び現像剤バランスの全てにおいて優れていることが分かる。なお、この際使用した現像剤としては、磁性体の芯材に対して樹脂コート膜を有しており、該樹脂コート膜がアクリル等の熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分、及び帯電調整剤を含有している磁性キャリアを使用し、粒径は20μmと50μmのものを使用した。結果に対する優位性は無かった。
55μm磁性キャリアでは、磁性キャリアと感光体ドラム上の静電潜像との間の電界が疎になるため、攪拌ムラ、現像剤バランスが良くても画像の面で均一な画像を得ることができなかった(画質が劣化するため)、55μm磁性キャリアは望ましくない。
また、一般的に20μm未満である磁性キャリアは磁気ブラシに磁性モーメントの小さいキャリアが存在するようになり、キャリア付着が発生し易くなるためこの実施例における使用は避けた。
【0035】
図14はマグネットローラを内包している搬送部材とそのP1部の磁束密度例をグラフで示す図である。図14には搬送部材の軸方向の主極の磁束密度分布を示しており、かつマグネットローラ19aを内包している搬送部材19の現像剤受け渡し部21、22で磁束密度がゼロになることを示している。
図15は本発明による現像装置の第2の実施の形態を示す概略断面図である。図16は図15の構成における現像剤循環のイメージを示す概略図である。図15及び図16には実際の構成例を示し、感光体ドラム1に対向して磁性粒子担持体である現像ローラ16が配置され、現像ローラ16の紙面下方には現像ドクタ17が現像ローラ16上の現像剤を規制する位置に配置されている。
現像ローラ16の紙面下方には、この現像ローラ16と平行に、さらに、磁気的搬送力を有する磁気的搬送手段であるマグネットローラ18aを有する第1搬送部材18、この第1搬送部材18と平行して、第2搬送部材19が配置されている。
第1搬送部材18は、現像剤切れ極20を有しており、この現像剤切れ極20は、磁性粒子担持体である現像ローラ16の汲み上げ極23に対向して配置されている。
【0036】
現像剤収容部である現像タンク4fから現像ローラ16に供給され、現像領域を通過した二成分現像剤を現像タンク4fに回収する際に、第1搬送部材18内に磁気的搬送力を形成させかつ現像剤切れ極20を持たせる。これにより、磁性粒子担持体である現像ローラ16から離れた現像剤を確実に第1搬送部材18で回転方向に搬送循環し、現像ローラ16に供給されることにより、回転方向での狙いの現像剤循環を得られ、連れ回り系のムラや汲み上げ不良系のムラ画像防止ができる。
現像剤切れ極20に、現像ローラ16の汲み上げ極23を対向させることにより、前記現像剤循環をより向上させ、また、現像ローラ16の汲み上げ極23と第1搬送部材18の関係は逆極が望ましく、これは対向している攪拌搬送供給部材側の磁束密度が高い程その傾向がある。回転方向でさらに狙いの現像剤循環を得られ、より連れ回り系のムラや汲み上げ不良系のムラ画像の防止ができる。
【0037】
図16に示すように、現像ローラ16により第1搬送部材18側の現像剤を汲み上げて現像領域(潜像担持体との対向部)に搬送し、この現像領域を通過後の現像剤を第2搬送部材19側へ分離させる現像剤の搬送路を構成する。
すなわち、現像剤を担持する現像ローラ16と、現像剤を撹拌しながら現像ローラ16の軸線方向に沿って搬送し、かつそれらの間に形成される循環路で現像剤を循環させる第1及び第2搬送部材18及び19と、を有し、現像ローラ16を第1及び第2搬送部材18及び19よりも上方に配設する。
現像ローラ16により第1搬送部材18側の現像剤を汲み上げて現像領域に搬送し、この現像領域を通過後の現像剤を第2現像剤撹拌搬送供給部材19側へ分離させる現像剤の搬送路を構成した二成分現像装置であり、潜像担持体上の静電潜像を現像してトナー像化するための現像装置に関するものである。
この実施の形態では、第1搬送部材18の内部に磁気的搬送力を回転方向に持っているため、現像剤嵩に影響せず、現像剤循環を制御することができ、画像ムラの発生を防ぐことができる。また、第1搬送部材18内部に磁気的搬送力を持っているため、容易にレイアウトすることができ、ムラ画像に優位である。さらに、従来技術のように、現像装置外部に影響を及ぼすことは無い。
【0038】
現像装置4の構成として下記のような構成の現像装置4を用いて評価を実施した。第1搬送部材18の条件をA〜Cに示す。
A:現像剤切れ極20、汲み上げ極21を有するマグネットローラ18aを内包している。
B:軸部の表面に凹凸がある。
C:受け渡し部(第1搬送部材から第2搬送部材への受け渡し部、及び、第2攪拌搬送供給部材から第1搬送部材への受け渡し部の現像剤循環部)に磁気的搬送力なし。
実施例1において、第1搬送部材18は上記条件A、すなわち、現像剤切れ極20、汲み上げ極を有するマグネットローラ18aを内包している1条スクリュで、現像スリーブはSWBスリーブとして構成とした。
実施例2において、第1搬送部材18は上記条件A及びB、すなわち、現像剤切れ極20、汲み上げ極を有するマグネットローラ18aを内包し、軸部の表面に凹凸がある1条スクリュで、現像スリーブはSWBスリーブとして構成とした。
実施例3において、第1搬送部材18は上記条件A、B及びC、すなわち、現像剤切れ極20、汲み上げ極を有するマグネットローラ18aを内包し、軸部の表面に凹凸があり、さらに受け渡し部に磁気的搬送力なしの1条スクリュで、現像スリーブはSWBスリーブとして構成とした。
実施例4において、第1搬送部材18は上記条件A、B及びC、すなわち、現像剤切れ極20、汲み上げ極を有するマグネットローラ18aを内包し、軸部の表面に凹凸があり、さらに受け渡し部に磁気的搬送力なしの2条スクリュで、現像スリーブはSWBスリーブとして構成とした。
【0039】
比較例1においては、磁気的搬送力を持たない1条スクリュを第1攪拌搬送供給部材とし、現像スリーブはV溝スリーブし、そして、比較例2においては、磁気的搬送力を持たない2条スクリュを第1搬送部材とし、現像スリーブはV溝スリーブとして構成とした。
比較例3においては、現像剤切れ極20、汲み上げ極を有するマグネットローラ18aを内包し、軸部の表面に凹凸があり、さらに受け渡し部に磁気的搬送力なしの2条スクリュで、磁気的搬送力を持たない1条スクリュを第1搬送部材とし、現像スリーブはV溝スリーブとして構成とした。
比較例4においては、現像剤切れ極20、汲み上げ極を有するマグネットローラ18aを内包し、軸部の表面に凹凸があり、さらに受け渡し部に磁気的搬送力なしの2条スクリュで、磁気的搬送力を持たない2条スクリュを第1搬送部材とし、現像スリーブはV溝スリーブとして構成とした。なお、第2搬送部材は実施例及び比較例共通で、磁気的搬送力を持たない1条のスクリュとした。
【0040】
図17は実施例及び比較例の現像装置の評価結果を表として示す図である。上述した実施例及び比較例の現像装置において、汲み上げ量低下(新鮮な現像剤と使用中の現像剤の汲み上げ量の差)、濃度ムラと異常画像(以上、官能評価)、現像剤バランス(画像確認後に官能評価)を評価した。その結果を図17に表としてまとめた。
図17において、汲み上げ量低下(新鮮な現像剤と使用中の現像剤の汲み上げ量の差)についての評価は、◎:10%以内(非常に優れる)、○:10%〜20%以内(優れる)、△:20%〜30%以内(劣る)、×:30%以上(非常に劣る)、を表している。 濃度ムラと異常画像(官能検査)についての評価は、◎:全く問題にならない、○:問題にならない、△:問題になる、×:大きな問題になる(実用に供さない)、を表している。
また、現像剤バランス(画像確認後官能検査)についての評価は、◎:全く問題にならない、○:問題にならない、△:問題になる、×:大きな問題になる(実用に供さない)、を表している。さらに、総合評価(全体)についての評価は、◎:非常に優れる、○:優れる、△:やや悪い、×:著しく劣り実用に供さない、を表している。なお、これらの評価は初期評価のため、初期での現像剤バランスが△以下のものは経時での現像剤バランス悪化による異常画像が1ランク程度低下すると考えられる。
上記の結果から本願発明が、汲み上げ量低下、濃度ムラ、異常画像及び現像剤バランス、全てにおいて優れていることが分かる。また、現像剤として、磁性体の芯材に樹脂コート膜を被覆し、該樹脂コート膜が、熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分と、帯電調整剤とを含有するものを用いることによりさらに効果を得ることができる。
【0041】
上述した本発明による現像装置の第1及び第2の実施の形態において、それぞれ、第2搬送手段に磁気部材を、第1搬送手段に磁気部材を設けるように説明したが、第1及び第2の実施の形態を纏めた形で、第1搬送手段及び第2搬送手段の両方に磁気部材を配置した実施の形態も可能である。しかし、低コストの現像装置という意味では、第1及び第2の実施の形態のごとくそれぞれの効果を発揮するいずれか一方の搬送手段に配置する形がよい。
本発明によれば、補給されたトナーが低帯電もしくは未帯電状態で直接現像スリーブやその周辺の現像剤に達することを防止でき、長期に渡りコピープロセスが繰り返された場合、或いはトナーの消費が少ない特殊な使用状態が長期間に及んだ場合にも、現像剤劣化が少なく、長期にわたって地肌汚れ、トナー飛散が無くかつ濃度ムラの無い安定した画像品質の現像装置、これを備えたプロセスカートリッジ及びこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明によれば、多段現像装置(マグネットローラ2本+攪拌搬送供給部材1本から構成される)においては、攪拌搬送供給マグネットローラが現像に寄与せず(感光体ドラムと対向していない)、また、マグネットローラ1本+攪拌搬送供給ローラ2本から構成される現像装置においては、第1搬送手段がマグネットローラであることを特徴としており、現像領域通過後の現像剤担持体上の現像剤と現像剤攪拌搬送部材から現像剤担持体へ汲み上げる現像剤を確実に分離、攪拌、搬送、供給することにより、画像濃度低下、濃度ムラを防止することができ、かつ低コストの現像装置、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の画像形成装置の実施の形態をその作像部分に関連して示す概略構成図である。
【図2】1つの感光体ドラムについての作像部を示す概略図である。
【図3】現像装置全体を示す斜視図である。
【図4】現像装置をその上ケースを外した状態で示す斜視図である。
【図5】現像装置の一部を分解して示す斜視図である。
【図6】粗面化処理された現像ローラを示す概略図である。
【図7】磁性キャリアの構成を示す概略図である。
【図8】一般的な第2搬送部材を示す概略図である。
【図9】本発明の第2搬送部材を示す概略図である。
【図10】現像装置における現像剤受け渡し部を説明する概略斜視図である。
【図11】本発明の第2搬送部材の他の実施の形態を示す概略図である。
【図12】本発明による現像装置の第1の実施の形態を示す概略断面図である。
【図13】実施例及び比較例の現像装置の評価結果を表として示す図である。
【図14】マグネットローラを内包している攪拌搬送供給部材とそのP1部の磁束密度例をグラフで示す図である。
【図15】本発明による現像装置の第2の実施の形態を示す概略断面図である。
【図16】図15の構成における現像剤循環のイメージを示す概略図である。
【図17】実施例及び比較例の現像装置の評価結果を表として示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 潜像担持体(感光体ドラム)、2 帯電装置、4 現像装置、9 クリーニング装置、16 現像剤担持体(現像ローラ、SWBスリーブ、磁性粒子担持体)、16a 現像スリーブ、16b 磁界発生手段(固定磁石群)、16c 凹凸(短線状の線条材)、17 現像剤規制部材(現像ドクタ)、18 第1搬送手段(第1攪拌搬送供給手段)、18a 磁気部材、19 第2搬送手段(第2攪拌搬送供給手段)、19a 磁気部材、19c 軸部、19e 凹凸、20 現像剤切れ極、21 現像剤循環部(現像剤受け渡し部)、22 現像剤循環部(現像剤受け渡し部)、23 汲み上げ極、30 磁性キャリア、30a 磁性体の芯材、30b 樹脂コート膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなる現像剤担持体と、前記現像スリーブと平行に配置されかつ前記現像剤を前記現像スリーブへと搬送する第1搬送手段と、第1搬送手段に前記現像剤を搬送し、前記現像スリーブの現像領域を通過後の現像剤を前記第1搬送手段から搬送される第2搬送手段と、を備え、
前記第1搬送手段は、当該第1搬送手段の回転方向に磁気的搬送力を有する磁気部材を内部に配置していることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記磁気部材が、現像剤切れ極を有していることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
【請求項3】
前記現像剤切れ極は、前記現像剤担持体の汲み上げ極に対向していることを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
【請求項4】
前記第1搬送手段は、前記第2搬送手段への現像剤の受け渡し部、及び、前記第2搬送手段からの現像剤の受け渡し部には前記磁気的搬送力を持たないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の現像装置。
【請求項5】
回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなる現像剤担持体と、前記現像スリーブと平行に配置されかつ前記現像剤を前記現像スリーブへと搬送する第1搬送手段と、第1搬送手段に前記現像剤を供給する第2搬送手段と、を備え、
前記第2搬送手段は、当該第2搬送手段の回転方向に磁気的搬送力を有する磁気部材を内部に配置していることを特徴とする現像装置。
【請求項6】
前記第2搬送手段において、前記磁気的搬送力を軸方向の一部若しくは、軸方向全域で一部が磁束密度偏差を有していることを特徴とする請求項5記載の現像装置。
【請求項7】
前記現像剤担持体の表面が、ランダムに衝突された短線状の線条材によって形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の現像装置。
【請求項8】
前記現像剤において、20〜50μmの粒径の磁性キャリアを使用することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の現像装置。
【請求項9】
前記磁性キャリアは、磁性体の芯材に対して樹脂コート膜を有しており、該樹脂コート膜がアクリル等の熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分に帯電調整剤を含有していることを特徴とする請求項8記載の現像装置。
【請求項10】
静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電させる帯電装置と、現像剤を現像剤担持体に担持しかつ前記像担持体に対向する現像領域に搬送して前記像担持体上の潜像を現像してトナー像化する現像装置と、現像後のトナー像を転写材に転写した後に前記像担持体上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置と、を有する画像形成装置内で該画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、前記像担持体と、前記現像装置と、前記帯電装置及び前記クリーニング装置から選択され、かつ少なくとも前記現像装置を含み、該現像装置として請求項1乃至9のいずれか1項記載の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項11】
静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電させる帯電装置と、現像剤を現像剤担持体に担持しかつ前記像担持体に対向する現像領域に搬送して該像担持体上の潜像を現像してトナー像化する現像装置と、現像後のトナー像を転写材に転写した後に前記像担持体上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置と、を有する画像形成装置において、前記現像装置として、請求項1乃至9のいずれか1項記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなる現像剤担持体と、前記現像スリーブ表面上の現像剤量を規制する現像剤規制部材と、を備える現像装置に使用し、前記現像スリーブと平行に配置されかつ前記現像剤を前記現像スリーブへと搬送する第1攪拌搬送供給手段及び第2攪拌搬送供給手段を構成する攪拌搬送供給部材において、
回転方向に磁気的搬送力を有している磁気部材を内部に配置していることを特徴とする攪拌搬送供給部材。
【請求項13】
軸部の表面に凹凸を付けたことを特徴とする請求項12記載の攪拌搬送供給部材。
【請求項14】
攪拌搬送供給手段によって現像部に供給されたトナーとキャリアからなる現像剤中のトナーで現像を行う現像装置に使用する現像剤担持体において、SWBスリーブを用いる回転自在な現像スリーブ及び該現像スリーブ内部に固定配置した磁界発生手段としての固定磁石群からなり、磁性粒子担持体である表面がランダムに衝突された短線状の線条材によって形成されることを特徴とする現像剤担持体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2010−25999(P2010−25999A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−184072(P2008−184072)
【出願日】平成20年7月15日(2008.7.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】