説明

現場用牛乳品質分析装置及び方法

【課題】本発明は、現場用牛乳品質分析装置及び方法に関し、より詳しくは、実験室でない現場で迅速で、かつ簡便に牛乳の成分を測定して品質を分析することができる現場用牛乳品質分析装置及び方法に関する。
【解決手段】本発明は、互いに異なる波長帯域を持つ干渉フィルタを用いた単色化装置を適用し、1回牛乳試料量を増量することによって、牛乳の種々の成分を同時に測定することができ、携帯用で構成されて現場で直接牛乳の成分を簡便、迅速、容易に判断することができ、価格が既存の製品より安くて生産性の増加に寄与できる効果がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現場用牛乳品質分析装置及び方法に関し、より詳しくは、実験室でない現場で、迅速で、かつ簡便に牛乳の成分を測定して品質を分析することができる現場用牛乳品質分析装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、牛乳の品質を管理するにあたって、種々の測定装備を用いて品質の判別に関連する成分を測定するようになり、その時に得られる測定データは牛乳の品質を区分する基準となる。
【0003】
従来の牛乳品質の判別のために使われる乳たんぱく質と乳糖などの成分を測定するための牛乳品質分析装置は、通常400〜2500nmの波長帯域を持つ装備であって、400〜2500nmまでの波長をスキャニング(scanning)する回折格子(grating)から構成されているので、測定時間が非常に長い、操作方法が複雑であるという問題点があった。
【0004】
そして、従来の牛乳品質分析装置は、実験室に適するように構成されているので、実験室用分析装置には利用可能であるが、現場用分析装置としては機器が非常に敏感であるので、利用が不可能であり、試料セルが1mmとなっているので、試料セルの導入など、測定方法が非常に難しいという問題もある。
【0005】
また、導入される測定試料の量が少ないので牛乳の種々の成分を測定するには数回に分けて測定しなければならないという面倒さがある。
【0006】
そしてまた、従来の牛乳の品質を判別する装備は高価の実験室用装備であって、この装備を設置するための実験室が備えられなければならない等、現場補給用としては問題点が多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するために発明したものであって、機器操作が簡便で、容易で、かつ精度が維持できるように構成されて、現場で牛乳の成分を直ぐに測定して迅速な品質判別が可能であり、1回に導入される試料量を増加させて一度に種々の成分が測定できるようにすることで、測定時間が最小化できる現場用牛乳品質分析装置及び方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明は、牛乳の特定成分を測定して品質を分析する牛乳品質分析装置であって、外部に電源供給部が別に連結設置され、測定されたデータが出力されるモニターと電源のオン/オフ(on/off)のための電源ボタンとラン(run)のための作動ボタンが外側面に装着され、上段に試料セルが挿入されるセル導入ホールが形成された本体と、上記本体の内部に装着され、上記作動ボタンがオン(on)されると作動するランプ電源と、上記本体の内部に装着され、上記ランプ電源に連結されてビームを発生させるハロゲンランプが複数個装着されるランプ固定ブラケットと、上記セル導入ホールの位置に対応して、上記ランプ固定ブラケットの内側に装着され、上記試料セルが安着固定される試料固定部と、上記ランプ固定ブラケットの側部に装着され、両側面にスリットが形成されて一定量のビームを通過させるフィルタスリット型チューブと、複数の干渉フィルタが装着されて上記フィルタスリット型チューブ内側に設置される回転板と、上記回転板に連結される駆動モータを含んで構成される単色化装置と、上記フィルタスリット型チューブの後面側に装着されて、一定量で入射された単色光を検出する検出器と、上記検出器に連結され、この検出器から出力された電気信号をデータ化して上記モニターに伝達する演算処理装置と、を含んで構成されることを特徴とする現場用牛乳品質分析装置を提供する。
【0009】
そして、牛乳の特定成分を測定して品質を分析する牛乳品質分析方法であって、牛乳試料を試料セルに盛って試料固定部に固定した後、ランプ電源を通して牛乳試料にハロゲンランプのビームを走査するステップと、牛乳試料を透過したハロゲンランプのビームが回転する回転板に干渉フィルタを通過して単色化されるステップと、単色化されたビームが検出器に入射され、上記検出器から出力される単色化されたビームの信号を演算処理装置で演算処理するステップと、上記演算処理装置から出力されるデータをモニターに出力するステップと、を含むことを特徴とする現場用牛乳品質分析方法も提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る現場用牛乳品質分析装置及び方法は、互いに異なる波長帯域を持つ干渉フィルタを用いた単色化装置を適用し、1回の牛乳試料量を増量することによって、牛乳の種々の成分、例えば乳たんぱく質、乳糖、体細胞、乳脂肪、MUN(尿素態窒素)、総固形分、抗生剤、メラミン成分などを同時に測定できる効果がある。
【0011】
また、本発明に係る現場用牛乳品質分析装置及び方法は、携帯用で構成されているので、現場で直接牛乳の成分を簡便、迅速、容易に判断できるだけでなく、価格が既存の製品より安くて生産性の増加に寄与できる効果がある。
【0012】
したがって、本発明に係る現場用牛乳品質分析装置及び方法は、既存より新鮮な牛乳を供給できるので、消費者の欲求を十分満たして消費促進を期待することができ、延いては、乳牛飼育に接続させる場合、機能性牛乳を安い価格で生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る現場用牛乳品質分析装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る現場用牛乳品質分析装置を示す外部斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るフィルタ方式の単色化装置を用いる牛乳品質分析装置の本体の内部を示す構成図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る試料固定部を拡大図示した斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る単色化装置を拡大分解図示した斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る牛乳の乳たんぱく質測定結果を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施形態に係る牛乳の乳糖測定結果を示すグラフである。
【図8】本発明の一実施形態に係る牛乳の体細胞測定結果を示すグラフである。
【図9】本発明の一実施形態に係る牛乳の乳脂肪測定結果を示すグラフである。
【図10】本発明の一実施形態に係る牛乳のMUN測定結果を示すグラフである。
【図11】本発明の一実施形態に係る牛乳の総固形分測定結果を示すグラフである。
【図12】本発明の一実施形態に係る牛乳の抗生剤測定結果を示すグラフである。
【図13】本発明の一実施形態に係る牛乳のメラミン測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は多数の実施形態が存在することができ、以下、好ましい一実施形態に対して詳細に説明する。また、説明に使われる図面において、従来の技術と同一な部分に対して重複する説明は省略する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態に係る現場用牛乳品質分析装置の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の一実施形態に係る現場用牛乳品質分析装置を示す外部斜視図であり、図3は本発明の一実施形態に係る現場用牛乳品質分析装置の内部斜視図であり、図4は本発明の一実施形態に係る一部部品を拡大図示した斜視図であり、図5は本発明の一実施形態に係る一部部品を分解図示した斜視図である。
【0016】
本発明に係る現場用牛乳品質分析装置は、互いに異なる波長帯域を持つ干渉フィルタ223を適用した単色化装置220を用いて、各干渉フィルタ223の固有波長帯域に対する牛乳の成分測定を通して同時に種々の成分を測定できるように構成される。
【0017】
本発明に従い好ましく具現された牛乳品質分析装置の一実施形態は、電源供給部100と本体200とに大別される。本実施形態では電源供給部100を本体200の外部に別途に構成することで、本体200に及ぼす電源供給部100の影響を最小化して電気的な安定性を最大化するように構成される。
【0018】
本体200の外側には、図2に示すように、最終結果が出力されるモニター202がLCD画面で構成されて装着され、調節ボタンには、機器のオン/オフ(on/off)のための電源ボタン203、ラン(run)のための作動ボタン204、そしてモニター202に出力されたデータ結果を出力する時に使用するプリンティングボタン205に区分されて、本体200の外側面に設置される。
【0019】
また、本体200の内側には、図3に示すように、ハロゲンランプ210、単色化装置220、検出器230、増幅器240、及び演算処理装置250などが含まれて内蔵される。
【0020】
図4は、本発明に係るフィルタ方式の単色化装置を用いる牛乳品質分析装置の本体内部の一部を拡大図示した図であって、本体200の内部には安定したデータを得るために6個のハロゲンランプ210が備えられ、該ハロゲンランプ210はランプ固定ブラケット212に装着されて試料固定部213の側部に設置される。
【0021】
試料固定部213は、牛乳試料が盛られるテストチューブ(test tube)タイプの試料セル206が安着固定され、図示したように、試料固定部213が4角に折れた形態で形成されるによって、ハロゲンランプ210のうちの4個は単色化装置220の干渉フィルタ223の前方に位置され、他の2個は干渉フィルタ223と約90゜回転した位置に置かれることになる。即ち、試料固定部213はランプ固定ブラケット212と単色化装置220との間に装着されてランプ固定ブラケット212の内側に位置する。
【0022】
また、試料固定部213の位置に対応するように、本体200外側上段には試料セル206が挿入できるセル導入ホール201が形成される。
【0023】
本発明の一実施形態によると、試料セル206は20mmで製作されて利用されるので、比較的多量の牛乳試料が一回に導入でき、これによって、上記のようにハロゲンランプ210を多数で具備して多方向から全体的に試料セル206を走査するようにする。
【0024】
一方、ハロゲンランプ210をオン(on)させるランプ電源211が本体200の内部に装着され、作動ボタン204がオン(on)されると、該ランプ電源211を通してハロゲンランプ210が作動する。
【0025】
単色化装置220には前面と後面にフィルタスリットが形成されたフィルタスリット型チューブ221a、221bと、チューブの間に設けられる回転板222と、該回転板222を回転させるための駆動モータ224が装着されて構成され、回転板222には互いに異なる波長帯域をフィルタリングする6個の干渉フィルタ223が円周方向に配列されて装着される。
【0026】
干渉フィルタ223は、牛乳の品質分析に必要とされる乳たんぱく質、乳糖、体細胞、乳脂肪、MUN(尿素態窒素)、総固形分、抗生剤、メラミン成分などと相関性の深い830nm、850nm、880nm、930nm、1200nm(Long pass filter)、1100nm(short pass filter)の代表波長に設定されて全体成分を測定する。
【0027】
即ち、干渉フィルタ223が牛乳の品質分析に必要とされる各成分に適用され、各成分は6個の代表波長に対する加重値が与えられるようになり、この加重値が各成分によって定数値と定義されるものである。
【0028】
一方、フィルタスリット型チューブ221bの後面側には検出器230が設置されて、干渉フィルタ223を通して単色化されたビーム(beam)が検出器230を通過して電気信号に変換される。
【0029】
該電気信号は検出器230内に連結される増幅器240を通して一定に増幅され、増幅器240と連結される演算処理装置250を通して本体200の外部にモニター202にデータを出力する。
【0030】
このように構成される本発明は、試料セル206に牛乳試料を盛って試料固定部213に固定させた後、電源ボタン203及び作動ボタン204を押さえる簡単な動作により牛乳の種々の成分を同時に測定して分析することができ、即時実用化が可能であるので、乳牛飼育農家、乳加工業者、及びマートなど、牛乳を取扱う所であればどこでも簡便で、かつ速かに牛乳の品質を分析することができる。
【0031】
以下、上記のように構成された本発明に係る一実施形態の作動状態を説明すると、次の通りである。
【0032】
牛乳の成分を測定する前に基準物質(reference cell)である水の成分を測定して標準値として設定する。
【0033】
品質分析をしようとする牛乳を選別して試料セル206に盛った後、該試料セル206を本体200のセル導入ホール201を通して入れて試料固定部213に固定させる。
【0034】
そして、電源供給部100を通して本体200に電源を供給した後、本体200に電源ボタン203を押さえてオン(on)させ、作動ボタン204を押さえる。
【0035】
すると、ランプ電源211がオン(on)されてハロゲンランプ210に電源が供給され、ハロゲンランプ210はビームを発生させる。
【0036】
発生されたビームは試料セル206に盛られた牛乳試料を透過して、上記前面フィルタスリット型チューブ220aのスリットを通して一定量が入射されながら雑散光を最小化してその影響を最小化し、上記前面スリットを通過したビームは上記回転板の干渉フィルタ223を通して単色化される。
【0037】
この際、回転板222は駆動モータ224により1回回転することになり、干渉フィルタ223はそれぞれの波長帯域に従って入射されるビームを単色化して牛乳試料の特定成分をスペクトルで表すようになる。
【0038】
干渉フィルタ223は、回転板222が1回回転すれば6個の干渉フィルタ223で測定しようとするすべての成分が測定できるので、作動ボタン204を押さえることによって回転板222は1回回転する。
【0039】
即ち、回転板222が1回回転することによって、フィルタスリット型チューブ220を通過したビームが6個の干渉フィルタ223により単色化されながらそれぞれの波長帯域に該当する牛乳成分のスペクトルが表れることになる。
【0040】
このように各干渉フィルタ223により単色化されたビームは、フィルタブラケット220の後面に形成されたフィルタスリット型チューブ221bを通過して各々検出器230に入射され、検出器230は入射された単色光(単色化されたビーム)を通して牛乳の特定成分を検出する。
【0041】
この際、フィルタスリット型チューブ221aとフィルタスリット型チューブ221bを通して雑散光を最小化して、検出器230に入射される単色光に干渉フィルタ223の波長帯域に該当するスペクトルのみ表れるようにする。
【0042】
次に、検出器230は検出された特定成分を電気信号に切り換えて増幅器240に伝達し、増幅器240は伝えられた電気信号を一定に増幅させて演算処理装置250に伝達する。
【0043】
すると、演算処理装置250で増幅された信号を収集処理してモニター202にデータを出力する。
【0044】
この際、必要によってプリンティングボタン205を押さえて出力されたデータをプリンティングすることができる。
【0045】
ここで、各干渉フィルタ223により単色化されて測定された牛乳成分の測定値は基準物質である水の測定値の標準値との相関関係を回帰分析を用いた検量線(回帰分析を用いた直線相関式)で表す。
【0046】
牛乳の測定値と水の標準値との相関関係の良不良を表す尺度として検量線の相関係数であるR(直線性の可否を表す尺度)を用いて、データの標準偏差はSEC(Standard error of calibration)とSEP(Standard error of prediction)を用いて表す。
【0047】
、SEC、及びSEPは、牛乳の測定値と水の標準値を任意の直線で表す場合、この値のデータが一定の直線に近いほど相関性が良いということができる。
【0048】
即ち、Rが1に近くて、SECとSEPが0に近いほど相関性が良いということができる。
【0049】
牛乳の測定値と水の標準値との関係は、検量線のうち、多重回帰線(MLR:Multiple linear regression)を使用して相関性を表すことができる。
【0050】
そして、牛乳の測定値を用いて形成された検量線を用いて日常分析をするようになり、この日常分析値の信頼度留意性はRMSEP(Root mean of standard error prediction)値で表す。
【0051】
このような信頼度留意性を確認することで、干渉フィルタ223を通過した信号により測定された各牛乳性分の値と牛乳に実際に含まれている成分値がある程度の信頼性を持つのか推定することができる。
【0052】
添付した図6は本発明の一実施形態に係る牛乳の乳たんぱく質測定結果を示すグラフであって、Rが0.93で直線に非常に近いため、乳たんぱく質の測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳の乳たんぱく質数値を推定することができる。
【0053】
図7は本発明の一実施形態に係る牛乳の乳糖測定結果を示すグラフであって、Rが0.94で直線に非常に近いため、乳糖の測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳の乳糖数値を推定することができる。
【0054】
図8は本発明の一実施形態に係る牛乳の体細胞測定結果を示すグラフであって、Rが0.94で直線に非常に近いため、体細胞の測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳の体細胞数値を推定することができる。
【0055】
図9は本発明の一実施形態に係る牛乳の乳脂肪測定結果を示すグラフであって、Rが0.94で直線に非常に近いため、乳脂肪の測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳の乳脂肪数値を推定することができる。
【0056】
図10は本発明の一実施形態に係る牛乳のMUN測定結果を示すグラフであって、Rが0.91で直線に非常に近いため、MUNの測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳のMUN数値を推定することができる。
【0057】
図11は本発明の一実施形態に係る牛乳の総固形分測定結果を示すグラフであって、Rが0.94で直線に非常に近いため、総固形分の測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳の総固形分数値を推定することができる。
【0058】
図12は本発明の一実施形態に係る牛乳の抗生剤測定結果を示すグラフであって、4種の代表的な抗生剤であるPPS注射液(ペニシリン G、beta-lactam系、A)、タイロセチン(クロラムフェニコル、B)、テラマイシン(テトラサイクリン、C)、スルファ40(スルファジメトキシンナトリウム、D)のRが各々1.00で直線に近いため、抗生剤の測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳の抗生剤数値を推定することができる。
【0059】
図13は本発明の一実施形態に係る牛乳のメラミン測定結果を示すグラフであって、Rが0.99で直線に非常に近いため、メラミンの測定値が信頼性を持つようになり、これを通じて牛乳のメラミン数値を推定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
以上、本発明を特定の好ましい実施例に対して図示及び説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が特許請求範囲で請求する本発明の技術的思想から外れない範囲内で実施できる多様な形態の実施形態を全て含む。
【符号の説明】
【0061】
100 電源供給部
200 本体
201 セル導入ホール
202 モニター
203 電源ボタン
204 作動ボタン
205 プリンティングボタン
206 試料セル
210 ハロゲンランプ
211 ランプ電源
212 ランプ固定ブラケット
213 試料固定部
220 単色化装置
221 フィルタスリット型チューブ
222 回転板
223 干渉フィルタ
224 駆動モータ
230 検出器
240 増幅器
250 演算処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
牛乳の特定成分を測定して品質を分析する牛乳品質分析装置であって、
外部に電源供給部が別に連結設置され、測定されたデータが出力されるモニターと電源のオン/オフ(on/off)のための電源ボタンとラン(run)のための作動ボタンが外側面に装着され、上段に試料セルが挿入されるセル導入ホールが形成された本体と、
前記本体の内部に装着され、前記作動ボタンがオン(on)されると作動するランプ電源と、
前記本体の内部に装着され、前記ランプ電源に連結されてビームを発生させるハロゲンランプが装着される複数のランプ固定ブラケットと、
前記セル導入ホールの位置に対応して試料セルが安着固定され、前記ランプ固定ブラケットが側部に装着される試料固定部と、
前記試料固定部の側部に装着され、両側面にスリットが形成されて一定量のビームを通過させるフィルタスリット型チューブと、複数の干渉フィルタが装着されて前記フィルタスリット型チューブの間に設置される回転板と、前記回転板に連結される駆動モータとを含んで構成される単色化装置と、
前記フィルタスリット型チューブの後面側に装着されて一定量で入射された単色光を検出する検出器と、
前記検出器に連結され、該検出器から出力された電気信号をデータ化して前記モニターに伝達する演算処理装置と、
を含んで構成されることを特徴とする現場用牛乳品質分析装置。
【請求項2】
前記検出器と演算処理装置に介されて構成される増幅器がさらに含まれて構成されることを特徴とする請求項1に記載の現場用牛乳品質分析装置。
【請求項3】
前記本体の外側面にプリンティングボタンがさらに含まれて構成されることを特徴とする請求項1に記載の現場用牛乳品質分析装置。
【請求項4】
前記回転板は6個の干渉フィルタが円周方向に沿って配列され、前記干渉フィルタは各々乳たんぱく質、乳糖、体細胞、乳脂肪、MUN(尿素態窒素)、総固形分、抗生剤、メラミン成分の代表波長帯域である830nm、850nm、880nm、930nm、1200nm(Long pass filter)、1100nm(short pass filter)の波長帯域を持つことを特徴とする請求項1に記載の現場用牛乳品質分析装置。
【請求項5】
牛乳の特定成分を測定して品質を分析する牛乳品質分析方法であって、
牛乳試料を試料セルに盛って試料固定部に固定した後、ランプ電源を通して牛乳試料にハロゲンランプのビームを走査するステップと、
牛乳試料を透過したハロゲンランプのビームが回転する回転板に干渉フィルタを通過して単色化されるステップと、
単色化されたビームが検出器に入射され、前記検出器から出力される単色化されたビームの信号を演算処理装置で演算処理するステップと、
前記演算処理装置から出力されるデータをモニターに出力するステップと、
を含むことを特徴とする現場用牛乳品質分析方法。
【請求項6】
牛乳試料を透過した前記ハロゲンランプのビームがフィルタスリット型チューブを通して一定量が通過され、前記干渉フィルタを通して単色化されたビームの一定量が前記検出器に入射されることを特徴とする請求項5に記載の現場用牛乳品質分析方法。
【請求項7】
前記検出器から伝えられた信号を増幅器を通して一定に増幅させて前記演算処理装置に伝達することを特徴とする請求項5に記載の現場用牛乳品質分析方法。
【請求項8】
前記干渉フィルタは、各々830nm、850nm、880nm、930nm、1200nm(Long pass filter)、1100nm(short pass filter)の波長帯域を持つことを特徴とする請求項5に記載の現場用牛乳品質分析方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−168810(P2009−168810A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−4738(P2009−4738)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【出願人】(599151282)大韓民国農村振興庁 (16)
【氏名又は名称原語表記】RURAL DEVELOPMENT ADMINISTRATION
【住所又は居所原語表記】250 Seodundong,Kwonseongu,Suwon,Gyeongido 441−707,Republic of Korea
【Fターム(参考)】