説明

生ごみ回収処理装置用コンテナおよびこれを備えた荷役車両

【課題】ドリップタイプの生ごみ処理装置により移動中であっても生ごみの分解処理を行うことを可能にした荷役車両に脱着可能な生ごみ回収処理装置用コンテナおよびこれを備えた荷役車両の提供。
【解決手段】荷役車両2に脱着可能な生ごみ回収処理装置用コンテナ1であり、生ごみを投入して回収および処理する生ごみ回収処理容器20a,20bと、生ごみ回収処理容器20a,20b内に供給する水を貯留する水タンク22a,22bと、水タンク22a,22bの水を吸引し、生ごみ回収処理容器20a,20b内へ供給する水ポンプ23a,23bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役車両に脱着可能な生ごみ回収処理装置用コンテナおよびこれを備えた荷役車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生ごみ回収処理装置を備えた荷役車両として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この荷役車両では、荷役車両上に積み降ろし可能に搭載、搬送される生ごみ回収処理装置により、生ごみ発生施設等を巡回して収容した生ごみを、生ごみ回収処理装置ごと荷役車両から降ろし、生ごみの移し替え作業をすることなく、生ごみを分解処理するものである。
【0003】
また、特許文献1には、生ごみ回収処理装置の攪拌用アクチュエータおよび送風機の駆動用エネルギー供給装置を荷役車両に装備しておくことで、生ごみ回収処理装置を搭載した荷役車両が生ごみ発生施設を巡回する際に、この駆動用エネルギー供給装置からの駆動エネルギーで攪拌用アクチュエータおよび送風機を駆動しながら移動するようにして、荷役車両の移動中の時間を生ごみの分解処理に活用可能であることが記載されている。
【0004】
ところで、非特許文献1には、生ごみを投入し、これに水を加えて攪拌することで、分解菌により短時間に気体と液体まで分解し、液肥化することが可能なドリップタイプの生ごみ処理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−354850号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】“エコデリーター・ドリップタイプ”,[online],藤森産業機械株式会社,[平成22年2月18日検索],インターネット<URL:http://fsk-japan.com/doc/drip.htm>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の生ごみ処理装置は、生ごみを投入し、これにウッドチップやおがくず等を加えて攪拌することで粉末状のコンポストとして排出できるドライタイプのものがほとんどであり、特許文献1に記載の生ごみ回収処理装置もこの類のものである。そのため、荷役車両に駆動用エネルギー供給装置を装備するだけで移動中に生ごみの分解処理を容易に行うことが可能となっている。
【0008】
一方、非特許文献1に記載のドリップタイプの生ごみ処理装置の場合、駆動用エネルギーだけでなく水を供給する必要がある。そのため、荷役車両に搭載して移動中に生ごみの分解処理を行うことは困難である。
【0009】
そこで、本発明においては、ドリップタイプの生ごみ処理装置により移動中であっても生ごみの分解処理を行うことを可能にした荷役車両に脱着可能な生ごみ回収処理装置用コンテナおよびこれを備えた荷役車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の生ごみ回収処理装置用コンテナは、荷役車両に脱着可能な生ごみ回収処理装置用コンテナであり、生ごみを投入して回収および処理する生ごみ回収処理容器と、生ごみ回収処理容器内に供給する水を貯留する水タンクと、水タンクの水を吸引し、生ごみ回収処理容器内へ供給する水ポンプとを有するものである。また、本発明の荷役車両は、この生ごみ回収処理装置用コンテナと、この生ごみ回収処理装置用コンテナを積み降ろしするための積込装置とを有するものである。
【0011】
これらの発明によれば、荷役車両に生ごみ回収処理装置用コンテナを積んだ状態で生ごみ発生施設等の生ごみ回収場所を巡回し、生ごみを生ごみ回収処理容器に投入して回収するとともに、巡回走行中であっても水タンクに貯留した水を生ごみ回収処理容器内に適宜供給して生ごみの分解処理を行うことが可能である。また、巡回終了後、この荷役車両が生ごみ処理プラントに戻り、荷役車両から生ごみ回収処理装置用コンテナが積込装置により地上に降ろされた際、生ごみ回収処理用コンテナに生ごみ処理プラントから電気および水が供給されると、生ごみの分解処理が継続して行われる。
【0012】
また、この生ごみ回収処理装置用コンテナは、水タンクの水を吸引し、生ごみ回収処理容器内へ供給する水ポンプを有するので、生ごみ回収処理容器よりも低い位置へ水タンクを配置しても、巡回走行中に水タンクの水を生ごみ回収処理容器内へ供給して生ごみの分解処理を行うことが可能である。また、水タンクが低い位置へ配置されることで、水タンクへの水の補給が容易となる。
【0013】
また、本発明の生ごみ回収処理装置用コンテナは、水タンク内の水位が所定値以下となったことを検知するセンサと、このセンサにより水位が所定値以下となってから所定時間経過後に水ポンプを停止する電気回路とを有するものであることが望ましい。水タンク内の水位が所定値以下となった場合に水ポンプを停止することで、水ポンプの空運転を防止することができる。また、センサにより水位が所定値以下となってから所定時間経過後に水ポンプを停止することで、巡回走行中の水位の揺れによるセンサの誤検知を防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
(1)生ごみを投入して回収および処理する生ごみ回収処理容器と、生ごみ回収処理容器内に供給する水を貯留する水タンクと、水タンクの水を吸引し、生ごみ回収処理容器内へ供給する水ポンプとを有することにより、巡回走行中であっても水タンクに貯留した水を生ごみ回収処理容器内に供給して生ごみの分解処理を行うことが可能であり、巡回走行中の時間を生ごみの分解処理に利用することができるとともに、巡回終了後も荷役車両から生ごみ回収処理装置用コンテナを降ろして生ごみの分解処理を継続して行うことができる。
【0015】
(2)水タンクの水を吸引し、生ごみ回収処理容器内へ供給する水ポンプを有することにより、生ごみ回収処理容器よりも低い位置へ水タンクを配置しても、巡回走行中に水タンクの水を生ごみ回収処理容器内へ供給して生ごみの分解処理を行うことが可能となるとともに、水タンクへの水の補給が容易となる。
【0016】
(3)水タンク内の水位が所定値以下となったことを検知するセンサと、このセンサにより水位が所定値以下となってから所定時間経過後に水ポンプを停止する電気回路とを有するものであることにより、水ポンプの空運転を防止することができるとともに、巡回走行中の水位の揺れによるセンサの誤検知を防止することができ、巡回走行中も安定して生ごみの分解処理を継続することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における生ごみ回収処理装置用コンテナを搭載した荷役車両の側面図である。
【図2】図1の荷役車両の平面図である。
【図3】図1の水ポンプの電気回路を示す図である。
【図4】図1の荷役車両による生ごみ回収処理のフローを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は本発明の実施の形態における生ごみ回収処理装置用コンテナを搭載した荷役車両の側面図、図2は図1の荷役車両の平面図である。
【0019】
図1および図2において、本発明の実施の形態における生ごみ回収処理装置用コンテナ1(以下、「コンテナ」と称す。)は、荷役車両2上に脱着可能に搭載されて輸送されるものである。荷役車両2は、シャーシ3上に、運転室4と、サブフレーム3aと、コンテナ1を積み降ろしするための積込装置5とを備える。積込装置5はサブフレーム3a上に設けられている。
【0020】
積込装置5は、コンテナ1の前面に備えられた係合ピン1aに対して係脱自在に係合するフック6を上部端に有し、車幅方向へ水平に延びる支持軸11周りに起伏可能な略L字状のアーム7と、伸縮することによってアーム7を持ち上げおよび引き下げるためのリフトシリンダ8と、伸縮することによってアーム7を前進および後進させるためのスライドシリンダ9と、コンテナ1の積み降ろし時にコンテナ1を案内するリヤローラ10とを備える。
【0021】
支持軸11は、サブフレーム3aに回転自在に支持されている。アーム7は、この支持軸11に基端(後端)が連結された筒状の案内部材12内に摺動自在に嵌挿されている。案内部材12は支持軸11から水平方向前方に延びている。スライドシリンダ9は、案内部材12とアーム7との間に連結されており、このスライドシリンダ9の伸縮動作により、アーム7は案内部材12に対して車体前後方向へ摺動するようになっている。
【0022】
リフトシリンダ8の基端(先端)は、サブフレーム3aの前方位置に回転自在に連結されている。一方、リフトシリンダ8のロッド端(後端)は、支持軸11よりも前方位置で、支持軸13により案内部材12に回転自在に支持されている。このリフトシリンダ8の伸縮動作により、アーム7は案内部材12とともに持ち上げおよび引き下げられるようになっている。
【0023】
上記構成の積込装置5では、地上に置かれたコンテナ1(図1の(A)位置)に対し、アーム7をスライドシリンダ9の収縮により後進させ、さらにリフトシリンダ8の伸長により後方へ回動させ、フック6にコンテナ1の前面の係合ピン1aを係合させる。そして、リフトシリンダ8を収縮させてコンテナ1をサブフレーム3a上(図1の(B)位置)に引き上げ、スライドシリンダ9の伸長によりアーム7を前進させる。これにより、コンテナ1は荷役車両2上に搭載され(図1の(C)位置)、輸送可能となる。コンテナ1を降ろす際も同様の手順により行える。
【0024】
コンテナ1内には、2つの生ごみ回収処理装置20a,20bが荷役車両2の前後方向に並設されている。生ごみ回収処理装置20a,20bは、生ごみを投入して回収および処理する生ごみ回収処理容器21a,21bと、生ごみ回収処理容器21a,21b内に供給する水を貯留する水タンク22a,22bと、水タンク22a,22b内の水を吸引し、それぞれの生ごみ回収処理容器21a,21b内へ供給する水ポンプ23a,23bとをそれぞれ備えている。
【0025】
水ポンプ23a,23bは、コンテナ1の床面裏に設けられている。また、図示しないが、生ごみ回収処理容器21a,21b内には、それぞれ投入された生ごみを攪拌する攪拌機構を備えている。生ごみ回収処理容器21a,21bの上部には、生ごみを投入する投入口24a,24bおよびそれぞれの投入口24a,24bを開閉する扉25a,25bが設けられている。水タンク22a,22bは、投入口24a,24bから生ごみを投入する際の踏み台としても機能する。
【0026】
図3は生ごみ回収処理装置20aの水ポンプ23aの電気回路30を示している。水ポンプ23aの電気回路30は、荷役車両2に搭載されたバッテリ14によって動作させる。電気回路30は、着脱コネクタ15a,15bによってバッテリ14に接続される。図3において、31aはバッテリ14の陽極に接続された陽極ライン、31bはバッテリ14の陰極に接続された陰極ラインである。
【0027】
生ごみ回収処理装置20aの攪拌機構等は、同じバッテリ14からインバータ42によって交流に変換した電力によって動作させる。R1リレー接点32aは常開であり、生ごみ回収処理装置20aの動作時にR1リレー32が励磁されて閉となるa接点である。33は、水ポンプ23aの動作を手動または自動に切り換えるSW−1スイッチである。SW−2スイッチ34は手動運転スイッチ、SW−3スイッチ35は自動運転スイッチである。また、36は、生ごみ回収処理容器21a内の水が不足した際に閉となるポンプ起動指令スイッチである。37は、水タンク22a内の水位が所定値以下となったことを検知するセンサであるフロートスイッチである。
【0028】
また、MC1リレー接点38aは常開であり、MC1リレー38の励磁により閉となるa接点である。TM1リレー接点39aは常開であり、TM1リレー39の励磁により閉となるa接点である。TM1リレー接点39bは常閉であり、TM1リレー39の励磁により開となるb接点である。なお、TM1リレー39は通電されてから所定時間経過後に励磁され、TM1リレー接点39a,39bを作動させるタイマーとして機能する。40は水タンク22aの渇水を表示するPL2ランプ、41は水ポンプ23aの運転中を表示するPL3ランプである。
【0029】
上記構成の電気回路30では、生ごみ回収処理装置20aの動作時にR1リレー接点32aは閉であり、SW−1スイッチ33が自動に切り換えられており、かつSW−3スイッチ35がオンのとき、生ごみ回収処理容器21a内の水が不足してポンプ起動指令スイッチ36が閉となると、MC1リレー38に通電される。これにより、MC1リレー38が励磁され、MC1リレー接点38aが閉となる。この結果、水ポンプ23aおよびPL3ランプ41に通電され、水ポンプ23aが動作するとともに、PL3ランプ41により運転中表示がなされる。その後、生ごみ回収処理容器21a内の水不足が解消されると、ポンプ起動指令スイッチ36が開となり、その結果、水ポンプ23aが停止し、PL3ランプ41の運転中表示が停止する。
【0030】
そして、水タンク22aの水位が低下し、所定値以下となると、フロートスイッチ37がオンとなり、TM1リレー39に通電される。TM1リレー39は通電されてから所定時間経過後に励磁され、TM1リレー接点39aが閉となり、TM1リレー接点39bが開となる。これにより、PL2ランプ40に通電され、PL2ランプ40により水タンク22aの渇水表示がなされるとともに、MC1リレー38の通電が断たれてMC1リレー接点38aが開となる。この結果、水ポンプ23aおよびPL3ランプ41への通電が断たれ、水ポンプ23aが停止するとともに、PL3ランプ41の運転中表示が停止する。
【0031】
一方、生ごみ回収処理装置20aの動作時にSW−1スイッチ33が手動に切り換えられており、かつSW−2スイッチ34がオンのときは、ポンプ起動指令スイッチ36の開閉に関わらず、MC1リレー38に通電される。これにより、MC1リレー38が励磁されてMC1リレー接点38aが閉となり、水ポンプ23aおよびPL3ランプ41に通電されて、水ポンプ23aが動作するとともに、PL3ランプ41により運転中表示がなされる。
【0032】
そして、水タンク22aの水位が低下し、所定値以下となると、フロートスイッチ37がオンとなり、TM1リレー39に通電される。これにより、PL2ランプ40に通電され、PL2ランプ40により水タンク22aの渇水表示がなされる。その後、SW−2スイッチ34をオフにすると、水ポンプ23aが停止するとともに、PL3ランプ41の運転中表示が停止する。なお、図3では一方の生ごみ回収処理装置20aの水ポンプ23aの電気回路30についてのみ説明したが、他方の生ごみ回収処理装置20bの水ポンプ23bについても電気回路30と同様の電気回路が並列に設けられており、同様に動作する。
【0033】
次に、上記構成の生ごみ回収処理装置用コンテナ1を搭載した荷役車両2による生ごみ回収処理の流れについて説明する。図4は図1の荷役車両2による生ごみ回収処理のフローを示す説明図である。
【0034】
まず、前述のようにコンテナ1をアーム7により荷役車両2上に搭載し(図4の(A))、水タンク22a,22bに水を補給しておく。そして、荷役車両2にコンテナ1を積んだ状態で生ごみ発生施設等の回収場所50,51,・・・を巡回し(図4の(B),(C),・・・)、生ごみを生ごみ回収処理容器21a,21bに投入して回収する。
【0035】
この巡回走行中、SW−1スイッチ33を自動に切り換え、SW−3スイッチ35をオンとして、生ごみ回収処理装置20a,20bを動作させておくと、生ごみ回収処理容器21a,21b内の水が不足するとポンプ起動指令スイッチ36が閉となり、前述のように水ポンプ23a,23bが動作して自動的に水タンク22a,22bから水が供給されるので、生ごみの分解処理が継続的に行われる。なお、前述のようにSW−1スイッチ33を手動に切り換え、SW−2スイッチ34をオンにすることで、手動で水ポンプ23a,23bを動作させて水タンク22a,22bから水を生ごみ回収処理容器21a,21bに供給することも可能である。
【0036】
そして、生ごみ発生施設等の巡回が終了し、生ごみ処理プラントに戻ってくると、コンテナ1をアーム7により荷役車両2から降ろし、生ごみ回収処理装置20a,20bの攪拌機構等を動作させるために電源52を接続するとともに、生ごみ回収処理容器21a,21bにホース53を接続して水を供給する。水の供給は、生ごみ回収処理装置20a,20bに内蔵した弁によりコントロールできるようになっている。これにより、生ごみの分解処理を継続的に行うことができる。
【0037】
以上のように、本実施形態における生ごみ回収処理装置用コンテナ1によれば、荷役車両2の巡回走行中であっても水タンク22a,22bに貯留した水を生ごみ回収処理容器21a,21b内に供給して生ごみの分解処理を行うことが可能であり、巡回走行中の時間を生ごみの分解処理に利用することができるとともに、巡回終了後も荷役車両2からコンテナ1を降ろして生ごみの分解処理を継続して行うことができる。
【0038】
特に、このコンテナ1では、生ごみ回収処理容器21a,21bよりも低いコンテナ1の床上面位置へ水タンク22a,22bを配置して、コンテナ1の床裏面位置の水ポンプ23a,23bにより水タンク22a,22bの水を吸引し、生ごみ回収処理容器21a,21b内へ供給するので、水タンク22a,22bへの水の補給は容易であるとともに、巡回走行中に水タンク22a,22bの水を生ごみ回収処理容器21a,21b内へ供給して生ごみの分解処理を行うことが可能である。
【0039】
また、このコンテナ1では、水タンク22a,22b内の水位が所定値以下となったことをフロートスイッチ37により検知し、水位が所定値以下となってから所定時間経過後に水ポンプ23a,23bを停止するので、水ポンプ23a,23bの空運転を防止することができる。また、水位が所定値以下となってから所定時間経過後に水ポンプ23a,23bを停止することで、巡回走行中の水位の揺れによる誤検知を防止することができ、巡回走行中も安定して生ごみの分解処理を継続することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、生ごみ発生施設等の生ごみ回収場所を巡回して生ごみを回収し、移動中に分解処理を行うための生ごみ回収処理装置用コンテナおよびこれを備えた荷役車両として有用である。
【符号の説明】
【0041】
1 生ごみ回収処理装置用コンテナ
2 荷役車両
3 シャーシ
3a サブフレーム
4 運転室
5 積込装置
6 フック
7 アーム
8 リフトシリンダ
9 スライドシリンダ
10 リヤローラ
11,13 支持軸
12 案内部材
14 バッテリ
15a,15b 着脱コネクタ
20a,20b 生ごみ回収処理装置
21a,21b 生ごみ回収処理容器
22a,22b 水タンク
23a,23b 水ポンプ
24a,24b 投入口
25a,25b 扉
30 電気回路
31a 陽極ライン
31b 陰極ライン
32,38,39 リレー
32a,38a,39a,39b リレー接点
33,34,35 スイッチ
36 ポンプ起動指令スイッチ
37 フロートスイッチ
40,41 ランプ
42 インバータ
52 電源
53 ホース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷役車両に脱着可能な生ごみ回収処理装置用コンテナであり、
生ごみを投入して回収および処理する生ごみ回収処理容器と、
前記生ごみ回収処理容器内に供給する水を貯留する水タンクと、
前記水タンクの水を吸引し、前記生ごみ回収処理容器内へ供給する水ポンプと
を有する生ごみ回収処理装置用コンテナ。
【請求項2】
前記水タンク内の水位が所定値以下となったことを検知するセンサと、
このセンサにより前記水位が所定値以下となってから所定時間経過後に前記水ポンプを停止する電気回路と
を有する請求項1記載の生ごみ回収処理装置用コンテナ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の生ごみ回収処理装置用コンテナと、
この生ごみ回収処理装置用コンテナを積み降ろしするための積込装置と
を有する荷役車両。
【請求項4】
当該荷役車両が生ごみ処理プラントに戻り、当該荷役車両から前記生ごみ回収処理用コンテナが前記積込装置により地上に降ろされた際、前記生ごみ回収処理用コンテナに前記生ごみ処理プラントから電気および水が供給され、生ごみ分解処理が継続的に行われるようにした請求項3記載の荷役車両。
【請求項5】
前記生ごみ回収処理装置用コンテナは、前面に係合ピンを備えたものであり、
前記積込装置は、前記生ごみ回収処理装置用コンテナの係合ピンに対して係脱自在に係合するフックを上部端に有し、水平軸周り起伏可能な略L字状のアームと、伸縮することによって前記アームを持ち上げおよび引き下げるためのリフトシリンダとを備えたものである
請求項3または4に記載の荷役車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−189221(P2011−189221A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−54873(P2010−54873)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(503377098)北溟産業有限会社 (1)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【Fターム(参考)】