説明

用紙折り装置

【課題】記録面の向きが固定されて搬送される記録済み用紙に対して、内3つ折りとZ折りの双方を正しい向きで適切に行うことができる用紙折り装置を提供する。
【解決手段】第1搬送路L1に連続する搬送路として、記録済み用紙の記録面側を折り加工部Vの第1ニップ部26に対向させる位置に設けられた第2搬送路L2と、記録済み用紙の裏面側を折り加工部Vの第1ニップ部26に対向させる位置に設けられた第3搬送路L3とを有し、Z折りや外3つ折りを行う場合には記録済み用紙を第1搬送路L1から第2搬送路L2に導き、内3つ折りを行う場合には記録済み用紙を第1搬送路L1から第3搬送路L3に導く構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機やプリンタなどの画像形成装置によって画像が形成された記録済み用紙に対して折り加工を施す用紙折り装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、記録済み用紙に対して多種類の折り加工が可能な用紙折り装置として、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の用紙折り装置は、3つのローラを組み合わせて用紙折り部を構成し、これら3つのローラのうちの第1のローラと第2のローラとの間、第2のローラと第3のローラとの間に、記録済み用紙を撓ませた状態で順次通過させることによって、記録済み用紙の異なる位置に順次折り加工を施して内3つ折りやZ折りなどを実現している。
【0003】
具体的には、まず、搬送される記録済み用紙の先端または後端をストッパに当接させた状態で搬送を継続することによって記録済み用紙に撓み部を生じさせ、この撓み部を第1のローラと第2のローラとの間に引き込ませることで、記録済み用紙の第1の位置に折り加工を施す。その後、折り加工が施された記録済み用紙の第1の位置を別のストッパに当接させた状態で搬送を継続することによって記録済み用紙の別の位置に撓み部を生じさせ、この撓み部を第2のローラと第3のローラとの間に引き込ませることで、記録済み用紙の第2の位置に折り加工を施す。そして、最初の折り加工の際に記録済み用紙の先端をストッパに当接させるか、後端をストッパに当接させるかにより、折り加工が施される記録済み用紙の第1の位置を先端寄りまたは後端寄りに切替えることによって、1つのパスで内3つ折りとZ折りとの双方に対応できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−76777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、Z折りの種類としては、図11(a)に示すように、用紙の一方の端部をステープル位置とすることを前提として、この一方の端部に折り曲げた用紙が重ならないようにしたものと、図11(b)に示すように、用紙を3等分して両端に折り曲げ位置が重なるようにしたものとがある(以下では、これらを区別するために、前者を「Z折り」と表記し、後者を「外3つ折り」と表記する。)。このうち、図11(b)に示す外3つ折りの場合は対象形状であるため、画像が形成された記録面の向きに制約は生じないが、図11(a)に示すZ折りの場合は、画像が形成された記録面を上にして用紙を綴じた状態で用紙を広げやすくするために、記録面側に折り曲げた部分が重なるように折り加工する必要がある。これに対して、内3つ折りの場合には、図11(c)に示すように、画像が形成された記録面を内側に包み込むように折り加工を施す必要がある。
【0006】
しかしながら、上記の特許文献1に記載されている用紙折り装置では、上述したように、記録済み用紙に対して最初の折り加工を施す位置である第1の位置を用紙の先端寄りにするか後端寄りにするかを切替えることによって、1つのパスで内3つ折りとZ折りの双方に対応できるようにしており、内3つ折りの場合もZ折りの場合も、最初の折り加工を施す第1のローラと第2のローラの用紙引き込み位置に対する用紙の向き(記録面側を用紙引き込み位置に対向させているか、あるいは裏面側を用紙引き込み位置に対向させているか)は変わらない。このため、図11(a)に示したような適切なZ折りを行える向きで記録済み用紙を搬送すると、内3つ折りの場合には、図11(d)に示すように、画像が形成された記録面が外側となってしまう。逆に、図11(c)に示したような適切な内3つ折りを行える向きで記録済み用紙を搬送すると、適切なZ折りが行えなくなってしまうという問題がある。
【0007】
また、画像形成装置に記録済み用紙を反転させて排出する機構を設け、内3つ折りの場合とZ折りの場合とで用紙を反転させた状態で用紙折り装置に導入させるようにすれば、上記の特許文献1に記載されている用紙折り装置の構成でも内3つ折りとZ折りの双方を正しい向きで適切に行うことも可能となるが、この場合には、画像形成装置に上記の機構を付加することで画像形成装置のコストアップにつながるといった問題がある。また、用紙折り装置が上記の機構を備えない画像形成装置には対応できないので、汎用性に劣るといった問題がある。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、記録面の向きが固定されて搬送される記録済み用紙に対して、内3つ折りとZ折りの双方を正しい向きで適切に行うことができる用紙折り装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像が形成された記録済み用紙に対して折り加工を施す用紙折り装置であって、前記記録済み用紙が搬送される第1の搬送路と、前記第1の搬送路と連続する第2の搬送路と、前記第1の搬送路と連続し、前記第2の搬送路とは異なる経路となる第3の搬送路と、前記記録済み用紙の搬送経路を前記第2の搬送路と前記第3の搬送路とで選択的に切替える切替え手段と、前記第2の搬送路に配設され、前記第1の搬送路から前記第2の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の先端部が当接する第1のストッパと、前記第3の搬送路に配設され、前記第1の搬送路から前記第3の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の先端部が当接する第2のストッパと、前記第2の搬送路に導かれ先端部が前記第1のストッパに当接した状態で搬送が継続されることで撓みが生じた前記記録済み用紙の撓み部、または、前記第3の搬送路に導かれ先端部が前記第2のストッパに当接した状態で搬送が継続されることで撓みが生じた前記記録済み用紙の撓み部を引き込んで、前記記録済み用紙の第1の位置に折り加工を施す第1の折り加工手段と、前記第1の折り加工手段により折り加工が施された前記記録済み用紙が搬送される第4の搬送路と、前記第4の搬送路に配設され、前記第1の折り加工手段を通過して前記第4の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の前記第1の位置が当接する第3のストッパと、前記第4の搬送路に導かれ前記第1の位置が前記第3のストッパに当接した状態で搬送が継続されることで撓みが生じた前記記録済み用紙の撓み部を引き込んで、前記記録済み用紙の第2の位置に折り加工を施す第2の折り加工手段と、を備え、前記第2の搬送路は、前記記録済み用紙の前記画像が形成された記録面側を前記第1の折り加工手段の引き込み部に対向させる位置に設けられているとともに、前記第3の搬送路は、前記記録済み用紙の前記画像が形成されていない裏面側を前記第1の折り加工手段の引き込み部に対向させる位置に設けられていること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第2の搬送路が、記録済み用紙の記録面側を第1の折り加工手段の引き込み部に対向させる位置に設けられ、第3の搬送路が、記録済み用紙の裏面側を第1の折り加工手段の引き込み部に対向させる位置に設けられているので、内3つ折りの場合は記録済み用紙が第3の搬送路に導かれ、Z折りの場合は記録済み用紙が第2の搬送路に導かれるように、切替え手段が記録済み用紙の搬送経路を切替えることによって、記録面の向きが固定されて搬送される記録済み用紙に対して、内3つ折りとZ折りの双方を正しい向きで適切に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、用紙送り装置の機械的構成を示す構成図である。
【図2】図2は、第1切替え爪の動作を説明する図である。
【図3】図3は、第2切替え爪の動作を説明する図である。
【図4】図4は、ガイド爪の動作を説明する図である。
【図5】図5は、第3切替え爪の動作を説明する図である。
【図6】図6は、用紙折り装置の制御機構の概要を示すブロック図である。
【図7−1】図7−1は、折り加工の種類としてZ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図7−2】図7−2は、折り加工の種類としてZ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図7−3】図7−3は、折り加工の種類としてZ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図8−1】図8−1は、折り加工の種類として外3つ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図8−2】図8−2は、折り加工の種類として外3つ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図8−3】図8−3は、折り加工の種類として外3つ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図9−1】図9−1は、折り加工の種類として内3つ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図9−2】図9−2は、折り加工の種類として内3つ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図9−3】図9−3は、折り加工の種類として内3つ折りが指定された場合の用紙折り装置の動作と記録済み用紙の搬送経路を説明する図である。
【図10】図10は、ガイド爪の他の構成例の動作を説明する図である。
【図11】図11は、折り加工の種類と望ましい記録面の向きとの関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる用紙折り装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は本発明の一適用例を例示的に示したものであり、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態の構成要素は、当業者が容易に置換可能なもの或いは実質的に同一のものに適宜変更することができる。
【0013】
図1は、本実施の形態にかかる用紙折り装置1の機械的構成を示す構成図である。本実施の形態にかかる用紙折り装置1は、図示しない画像形成装置によって画像が形成された記録済み用紙に対して折り加工を施すものであり、記録済み用紙の搬送経路として、画像形成装置から排出された記録済み用紙を用紙折り装置1内部に導入する用紙導入路Linと、用紙導入路Linと連続する第1搬送路L1と、第1搬送路L1と連続する第2搬送路L2と、第1搬送路L1と連続し、第2搬送路L2とは異なる経路となる第3搬送路L3と、折り加工部Vによって1回目の折り加工が施された記録済み用紙が搬送される第4搬送路L4と、折り加工部Vによって2回目の折り加工が施された記録済み用紙が搬送される第5搬送路L5と、記録済み用紙を用紙折り装置1の外部またはスタック部2に排出する用紙排出路Loutと、第1搬送路L1〜第5搬送路L5を迂回して用紙導入路Linと用紙排出路Loutとを接続する迂回路Lbypassとを有する。
【0014】
なお、画像形成装置から用紙折り装置1に導入される記録済み用紙は、画像が形成された記録面の向きが固定されており、記録面の向きが固定された状態で上記の搬送経路に沿って搬送される。具体的には、画像形成装置から排出される記録済み用紙は、図1に示す用紙導入路Linにおいて記録面が下向き、裏面が上向きとなるようにして用紙折り装置1内部に導入され、上記の搬送経路に沿って搬送される。
【0015】
用紙導入路Linには、回転駆動される搬送ローラ対3が設けられており、この搬送ローラ対3により記録済み用紙を挟持して送り出すことで、用紙折り装置1内部に導入された記録済み用紙を後段の第1搬送路L1または迂回路Lbypassへと搬送する。用紙導入路Linの下流位置には第1切替え爪4が設けられており、後述する制御装置100によってこの第1切替え爪4の動作が制御されることにより、用紙導入路Linを通過した記録済み用紙のその後の搬送経路が、第1搬送路L1と迂回路Lbypassとで選択的に切替えられる。
【0016】
第1切替え爪4は、例えば図2に示すように、経路の側壁を構成する側板(図示せず)の外側にて引っ張りスプリング5により図中の実線で示す位置に付勢されており、この位置をホームポジションとしている。第1切替え爪4がホームポジションにある状態では、用紙導入路Linを通過した記録済み用紙は迂回路Lbypassへと導かれる。また、第1切替え爪4には当該第1切替え爪4を駆動するためのソレノイド6が接続されており、制御装置100の制御によりソレノイド6がオンされると、第1切り替え爪4が引っ張りスプリング5の引っ張り力に抗して図2の破線で示す位置へと変位する。この状態では、用紙導入路Linを通過した記録済み用紙は第1搬送路L1へと導かれる。
【0017】
第1搬送路L1には、搬送ローラ対3と同期して回転駆動される搬送ローラ対7,8,9が設けられており、これら搬送ローラ対7,8,9により記録済み用紙を挟持して送り出すことで、用紙導入路Linから第1搬送路L1に導かれた記録済み用紙を後段の第2搬送路L2または第3搬送路L3へと搬送する。第1搬送路L1の下流位置には第2切替え爪(切替え手段)10が設けられており、後述する制御装置100によってこの第2切替え爪10の動作が制御されることにより、第1搬送路L1を通過した記録済み用紙のその後の搬送経路が、第2搬送路L2と第3搬送路L3とで選択的に切替えられる。
【0018】
第2切替え爪10は、例えば図3に示すように、経路の側壁を構成する側板(図示せず)の外側にて引っ張りスプリング11により図中の実線で示す位置に付勢されており、この位置をホームポジションとしている。第2切替え爪10がホームポジションにある状態では、第1搬送路L1を通過した記録済み用紙は第3搬送路L3へと導かれる。また、第2切替え爪10には当該第2切替え爪10を駆動するためのソレノイド12が接続されており、制御装置100の制御によりソレノイド12がオンされると、第2切り替え爪10が引っ張りスプリング11の引っ張り力に抗して図2の破線で示す位置に変位する。この状態では、第1搬送路L1を通過した記録済み用紙は第2搬送路L2へと導かれる。
【0019】
第2搬送路L2は、記録済み用紙に対してZ折りまたは外3つ折りを行う場合に選択される搬送路である。この第2搬送路L2には、第1搬送路L1から当該第2搬送路L2へと導かれた記録済み用紙の先端部が当接する第1ストッパ13が設けられている。なお、ここで記録済み用紙の先端部とは、用紙導入路Linから第1搬送路L1を介して第2搬送路L2または第3搬送路L3に導かれるまでの記録済み用紙の搬送方向における前方側の端部をいう。第1ストッパ13は、第2搬送路L2に沿って移動可能に構成されており、後述する制御装置100の制御によって、指定されている折りの種類と記録済み用紙のサイズに応じて適正な位置となるように位置制御される。
【0020】
第1搬送路L1から第2搬送路L2へと導かれた記録済み用紙は、先端部が第1ストッパ13に当接した状態で搬送が継続される(少なくとも搬送ローラ9による用紙の送り出しを継続する)ことにより、第1搬送路L1と第2搬送路L2との境界位置付近において撓みが形成されることになる。本実施形態にかかる用紙折り装置1では、この記録済み用紙に形成された撓み部を後述する折り加工部Vの第1の折り加工手段が引き込んで、記録済み用紙に対して1回目の折り加工を施す。ここで、第2搬送路L2へと導かれた記録済み用紙において撓み部が形成される位置、つまり1回目の折り加工が施される位置(以下、第1の位置という。)は、第2搬送路L2内の第1ストッパ13の位置によって決まる。したがって、折りの種類としてZ折りが指定されている場合には、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、その先端から長さ方向の1/4付近の位置に撓み部が形成されるように、第1ストッパ13の位置が制御される。また、折りの種類として外3つ折りが指定されている場合には、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、その先端から長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成されるように、第1ストッパ13の位置が制御される。
【0021】
また、第2搬送路L2には、当該第2搬送路L2における記録済み用紙の通過を検知する第1用紙検知センサ14が設けられている。この第1用紙検知センサ14としては、例えば透過型フォトセンサなどを用いることができる。第1用紙検知センサ14として透過型フォトセンサを用いる場合は、第2搬送路L2を挟んで相対向する位置に発光部と受光部を配置し、発光部からの光が第2搬送路L2を通過する記録済み用紙の通過によって遮断されて受光部の出力が変化することで、記録済み用紙の通過を検知する。この第1用紙検知センサ14の検知信号は、後述する制御装置100に入力される。
【0022】
第3搬送路L3は、記録済み用紙に対して内3つ折りを行う場合に選択される搬送経路である。この第3搬送路L3には、第1搬送路L1から当該第3搬送路L3へと導かれた記録済み用紙の先端部が当接する第2ストッパ15が設けられている。第2ストッパ15は、第3搬送路L3に沿って移動可能に構成されており、後述する制御装置100の制御によって、記録済み用紙のサイズに応じて適正な位置となるように位置制御される。
【0023】
第1搬送路L1から第3搬送路L3へと導かれた記録済み用紙は、先端部が第2ストッパ15に当接した状態で搬送が継続されることにより、第2搬送路L2へと導かれた場合と同様に撓み部が形成され、この撓み部が後述する折り加工部Vの第1の折り加工手段により引き込まれることで1回目の折り加工が施される。ここで、第3搬送路L3へと導かれた記録済み用紙において撓み部が形成される位置、つまり1回目の折り加工が施される第1の位置は、第3搬送路L3内の第2ストッパ15の位置によって決まる。したがって、第2ストッパ15は、第3搬送路L3へと導かれた記録済み用紙の用紙サイズに応じて、その先端から長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成されるように位置制御される。
【0024】
また、第3搬送路L3には、当該第3搬送路L3における記録済み用紙の通過を検知する第2用紙検知センサ16が設けられている。この第2用紙検知センサ16としては、上述した第1用紙検知センサ14と同様に、例えば透過型フォトセンサなどを用いることができる。この第2用紙検知センサ16の検知信号は、後述する制御装置100に入力される。
【0025】
第2搬送路L2と第3搬送路L3とは、それぞれ第1搬送路L1からの分岐位置を互いに近接させ、第1搬送路L1との分岐位置とは逆側の経路端を各々異なる方向に延ばした経路となっている。ここで、第2搬送路L2は、上述したように図1に示す用紙導入路Linにおいて記録面が下向きとなる状態で導入され、第1搬送路L1に沿って搬送された記録済み用紙の記録面側を、後述する折り加工部Vの第1ニップ部26(第1の折り加工手段の引き込み部)に対向させるように、第1ニップ部26に対して図1の上側となる位置に設けられている。一方、第3搬送路L3は、図1に示す用紙導入路Linにおいて記録面が下向きとなる状態で導入され、第1搬送路L1に沿って搬送された記録済み用紙の裏面側を、後述する折り加工部Vの第1ニップ部26(第1折り加工手段の引き込み部)に対向させるように、第1ニップ部26に対して図1の下側となる位置に設けられている。
【0026】
第2搬送路L2と第3搬送路L3の互いに近接した経路端付近には、記録済み用紙に対して折り加工を施す折り加工部Vと、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙の撓み部または第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙の撓み部を、折り加工部Vの第1ニップ部26に案内するガイド爪(案内手段)17が配設されている。
【0027】
ガイド爪17は、第2搬送路L2側と第3搬送路L3側との双方に、湾曲したガイド面を有する形状に形成されており、例えば図4に示すように、側板(図示せず)の外側に配置されたタイミングプーリ18に対して固定されて設けられている。タイミングプーリ18は、タイミングベルト19を介して切替えモータ20に連結され、後述する制御装置100の制御により切替えモータ20が回転してタイミングベルト19が所定量だけ送り動作されることで、切替えモータ20の回転方向に応じて回転する。そして、ガイド爪17は、このタイミングプーリ18の回転に伴って、図4において実線で示すホームポジションから破線で示す位置または一点鎖線で示す位置へと移動可能とされている。
【0028】
また、タイミングプーリ18には検知板21が設けられており、タイミングプーリ18の回転に伴って変化する検知板21の位置を固定設置されたホームポジションセンサ22にて検知することにより、ガイド爪17の位置を認識できるようになっている。具体的には、例えばガイド爪17が図4の実線で示すホームポジションにあるときは、ホームポジションセンサ22が検知板21の端部を検知し、ガイド爪17が図4の破線で示す位置にあるときは、ホームポジションセンサ22が検知板21を検知せず、ガイド爪17が図4の一点鎖線で示す位置にあるときは、ホームポジションセンサ22が検知板21を検知することで、ガイド爪17の位置を認識することができる。
【0029】
ガイド爪17は、第2搬送路L2に設けられた第1用紙検知センサ14または第3搬送路L3に設けられた第2用紙検知センサ16によって記録済み用紙の通過が検知されるまでの間は、図4において実線で示すホームポジションに位置している。そして、第2搬送路L2に設けられた第1用紙検知センサ14により、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙の通過が検知されると、後述する制御装置100の制御により切替えモータ20が図4において反時計周りに回転駆動され、タイミングプーリ18に固定されたガイド爪17が図4の破線の位置に変位する。ガイド爪17がこの位置に変位すると、第2搬送路L2側に形成されたガイド面の先端側の端部が折り加工部Vの第1ニップ部26に近づき、このガイド面によって、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙に形成される撓み部を折り加工部Vの第1ニップ部26に案内する。
【0030】
一方、第3搬送路L3に設けられた第2用紙検知センサ16により、第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙の通過が検知されると、後述する制御装置100の制御により切替えモータ20が図4において時計周りに回転駆動され、タイミングプーリ18に固定されたガイド爪17が図4の一点鎖線の位置に変位する。ガイド爪17がこの位置に変位すると、第3搬送路L3側に形成されたガイド面の先端側の端部が折り加工部Vの第1ニップ部26に近づき、このガイド面によって、第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙に形成される撓み部を折り加工部Vの第1ニップ部26に案内する。
【0031】
折り加工部Vは、モータにより駆動されて図1中の矢印方向に回転する第1折りローラ23と、第1折りローラ23に隣接して配置され、第1折りローラ23の回転に伴って図1中の矢印方向につれ周り回転する第2折りローラ24と、第1折りローラ23の回転に伴って図1中の矢印方向につれ周り回転する第3折りローラ25の3つのローラを組み合わせて構成される。このうち、第1折りローラ23と第2折りローラ24とで、記録済み用紙に対して1回目の折り加工を施す第1の折り加工手段が構成され、第1折りローラ23と第3折りローラ25とで、記録済み用紙に対して2回目の折り加工を施す第2の折り加工手段が構成される。
【0032】
第1の折り加工手段では、第1折りローラ23と第2折りローラ24との間の第1ニップ部26に、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙に形成された撓み部、または第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙に形成された撓み部を引き込み、第1折りローラ23と第2折りローラ24とにより記録済み用紙を圧送することによって、記録済み用紙の撓み部が形成された第1の位置に1回目の折り加工を施す。ここで、Z折りまたは外3つ折りを行う場合に選択される第2搬送路L2は、上述したように、当該第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙の記録面側を第1ニップ部26に対向させるように設けられているため、記録済み用紙に対してZ折りまたは外3つ折りを行う場合は、第1の折り加工手段によって、記録済み用紙の記録面が折りの外側となるように1回目の折り加工が施されることになる。一方、内3つ折りを行う場合に選択される第3搬送路L3は、上述したように、当該第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙の裏面側を第1ニップ部26に対向させるように設けられているため、記録済み用紙に対して内3つ折りを行う場合は、第1の折り加工手段によって、記録済み用紙の記録面が折りの内側となるように1回目の折り加工が施されることになる。この第1の折り加工手段によって1回目の折り加工が施された記録済み用紙は、折り加工された第1の位置を先頭として第4搬送路L4へと導かれる。
【0033】
第4搬送路L4には、この第4搬送路L4に導かれた記録済み用紙の第1の位置が当接する第3ストッパ28が設けられている。第3ストッパ28は、第4搬送路L4に沿って移動可能に構成されており、後述する制御装置100の制御によって、指定されている折りの種類と記録済み用紙のサイズに応じて適正な位置となるように位置制御される。
【0034】
折り加工部Vの第1の折り加工手段によって1回目の折り加工が施されて第4搬送路L4へと導かれた記録済み用紙は、折り加工された第1の位置が第3ストッパ28に当接した状態で搬送が継続される(第1折りローラ23および第2折りローラ24による記録済み用紙の圧送を継続する)ことにより、第1の折り加工手段と第4搬送路L4との境界位置付近において撓みが形成されることになる。本実施形態にかかる用紙折り装置1では、この記録済み用紙に形成された撓み部を折り加工部Vの第2折り加工手段が引き込んで、記録済み用紙に対して2回目の折り加工を施す。ここで、第4搬送路L4へと導かれた記録済み用紙において撓み部が形成される位置、つまり2回目の折り加工が施される位置(以下、第2の位置という。)は、第4搬送路L4内の第3ストッパ28の位置によって決まる。したがって、折りの種類としてZ折りが指定されている場合には、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、長さ方向の1/2付近の位置に撓み部が形成されるように、第3ストッパ28の位置が制御される。また、折りの種類として外3つ折りや内3つ折りが指定されている場合には、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、その先端から長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成されるように、第3ストッパ28の位置が制御される。
【0035】
第2の折り加工手段では、第1折りローラ23と第3折りローラ25との間の第2ニップ部27に、第1の位置を第3ストッパ28に当接させた状態で搬送が継続されることで形成される記録済み用紙の撓み部を引き込み、第1折りローラ23と第3折りローラ25とにより記録済み用紙を圧送することによって、記録済み用紙の撓み部が形成された第2の位置に2回目の折り加工を施す。ここで、第1の折り加工手段により1回目の折り加工が施された記録済み用紙は、折りの種類によらず裏面側を第2ニップ部27に対向させるようにして第4搬送路L4に導かれるため、Z折りや外3つ折りの場合も内3つ折りの場合も、第2の折り加工手段によって、記録済み用紙の記録面が折りの内側になるように2回目の折り加工が施されることになる。この第2の折り加工手段によって2回目の折加工が施された記録済み用紙は、折り加工された第2の位置を先頭として第5搬送路L5へと導かれる。
【0036】
第5搬送路L5には回転駆動される搬送ローラ対29,30,31が設けられており、これら搬送ローラ対29,30,31により記録済み用紙を挟持して送り出すことで、2回目の折加工が施された記録済み用紙を後段の用紙排出路Loutへと搬送する。
【0037】
用紙排出路Loutには、搬送ローラ対3や搬送ローラ対29,30,31と同期して回転駆動される搬送ローラ対32,33,34が設けられており、これら搬送ローラ対32,33,34により記録済み用紙を挟持して送り出すことで、用紙導入路Linから迂回路Lbypass経由で用紙排出路Loutに導かれた記録済み用紙、または、第5搬送路L5から用紙排出路Loutに導かれた記録済み用紙を、用紙折り装置1の外部またはスタック部2に排出する。用紙排出路Loutの中途位置には第3切替え爪35が設けられており、後述する制御装置100によってこの第3切替え爪35の動作が制御されることにより、記録済み用紙を用紙折り装置1の外部に排出するか、あるいはスタック部2に排出するかが選択的に切替えられる。
【0038】
第3切替え爪35は、例えば図5に示すように、経路の側壁を構成する側板(図示せず)の外側にて引っ張りスプリング36により図中の実線で示す位置に付勢されており、この位置をホームポジションとしている。第3切替え爪35がホームポジションにある状態では、用紙排出路Loutを通過した記録済み用紙は用紙折り装置1の外部へと排出される。また、第3切替え爪35には当該第3切替え爪35を駆動するためのソレノイド37が接続されており、制御装置100の制御によりソレノイド37がオンされると、第3切り替え爪35が引っ張りスプリング36の引っ張り力に抗して図5の破線で示す位置へと変位する。この状態では、用紙排出路Loutを通過した記録済み用紙はスタック部2に排出される。なお、用紙折り装置1の外部に排出された記録済み用紙は、後段の後処理装置に導入され、この後処理装置によってパンチ孔開け処理やステープル処理などが施される。また、スタック部2は用紙折り装置1から引き出し可能に構成されており、このスタック部2に排出された記録済み用紙は、スタック部2を引き出すことによって用紙折り装置1の外部に取り出すことができる。
【0039】
図6は、以上のように構成される本実施の形態にかかる用紙折り装置1の制御機構の概要を示すブロック図である。本実施の形態にかかる用紙折り装置1は、当該用紙折り装置1内部で記録済み用紙が適正に搬送されるように記録済み用紙の搬送を制御する制御装置100を備え、この制御装置100の入力側に、画像形成装置により画像が形成された記録済み用紙に対して折り加工を施すか否か、折り加工を施す場合はその折り加工の種類、記録済み用紙の用紙サイズ、後処理の有無など、各種の指定を行うためのユーザの操作入力を受け付ける操作入力装置(入力手段)110が接続されている。また、制御装置100の入力側には、上述した第1用紙検知センサ14、第2用紙検知センサ16、ホームポジションセンサ22などの各種センサが接続されている。また、制御装置100の出力側には、上述した第1切替え爪4を駆動するソレノイド6、第2切替え爪10を駆動するソレノイド12、ガイド爪17を駆動する切替えモータ20、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37や、第1ストッパ13を駆動するためのアクチュエータ38、第2ストッパ15を駆動するためのアクチュエータ39、第3ストッパ28を駆動するためのアクチュエータ40が接続されている。なお、操作入力装置110は、必ずしも用紙折り装置1自体に専用の装置として設けられている必要はなく、記録済み用紙に対して画像を形成する画像形成装置に設けられている操作パネルを利用すればよい。
【0040】
本実施の形態にかかる用紙折り装置1において、制御装置100は、操作入力装置110により受け付けられたユーザの指定、具体的には、記録済み用紙に対して折り加工を施すか否か、折り加工を施す場合はその折り加工の種類、記録済み用紙の用紙サイズ、後処理の有無などの指定に応じて、以下のような制御を行う。
【0041】
<折り加工なしの場合>
折り加工なしと指定されている場合は、用紙導入路Linに導入された記録済み用紙を迂回路Lbypass経由で用紙排出路Loutに導き、後処理の有無に応じて、用紙排出路Loutから用紙折り装置1の外部またはスタック部2に排出する必要がある。したがって、制御装置100は、第1切替え爪4を駆動するソレノイド6はオフし、後処理なしと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオン、後処理ありと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオフする。
【0042】
<Z折りの場合>
折り加工の種類としてZ折りが指定されている場合は、用紙導入路Linに導入された記録済み用紙を第1搬送路L1から第2搬送路L2へと導く必要がある。したがって、制御装置100は、第1切替え爪4を駆動するソレノイド6をオンし、第2切替え爪10を駆動するソレノイド12をオンする。また、制御装置100は、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙の先端から長さ方向の1/4付近の位置に撓み部が形成されるように、第1ストッパ13を駆動するアクチュエータ38の動作を制御する。また、制御装置100は、第1用紙検知センサ14によって記録済み用紙の通過が検知されると、ホームポジションセンサ22の検知信号からガイド爪17の位置を認識し、ガイド爪17の第2搬送路L2側のガイド面の先端側の端部が折り加工部Vの第1ニップ部26に近づくように、切替えモータ20の動作を制御する。また、制御装置100は、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、1回目の折り加工が施されて第4搬送路L4に導かれた記録済み用紙の長さ方向の1/2付近の位置に撓み部が形成されるように、第3ストッパ28を駆動するアクチュエータ40の動作を制御する。さらに、後処理なしと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオン、後処理ありと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオフする。
【0043】
<外3つ折りの場合>
折り加工の種類として外3つ折りが指定されている場合は、用紙導入路Linに導入された記録済み用紙を第1搬送路L1から第2搬送路L2へと導く必要がある。したがって、制御装置100は、第1切替え爪4を駆動するソレノイド6をオンし、第2切替え爪10を駆動するソレノイド12をオンする。また、制御装置100は、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙の先端から長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成されるように、第1ストッパ13を駆動するアクチュエータ38の動作を制御する。また、制御装置100は、第1用紙検知センサ14によって記録済み用紙の通過が検知されると、ホームポジションセンサ22の検知信号からガイド爪17の位置を認識し、ガイド爪17の第2搬送路L2側のガイド面の先端側の端部が折り加工部Vの第1ニップ部26に近づくように、切替えモータ20の動作を制御する。また、制御装置100は、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、1回目の折り加工が施されて第4搬送路L4に導かれた記録済み用紙の長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成されるように、第3ストッパ28を駆動するアクチュエータ40の動作を制御する。さらに、後処理なしと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオン、後処理ありと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオフする。
【0044】
<内3つ折りの場合>
折り加工の種類として内3つ折りが指定されている場合は、用紙導入路Linに導入された記録済み用紙を第1搬送路L1から第3搬送路L3へと導く必要がある。したがって、制御装置100は、第1切替え爪4を駆動するソレノイド6をオンし、第2切替え爪10を駆動するソレノイド12をオフする。また、制御装置100は、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙の先端から長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成されるように、第2ストッパ15を駆動するアクチュエータ39の動作を制御する。また、制御装置100は、第2用紙検知センサ16によって記録済み用紙の通過が検知されると、ホームポジションセンサ22の検知信号からガイド爪17の位置を認識し、ガイド爪17の第3搬送路L3側のガイド面の先端側の端部が折り加工部Vの第1ニップ部26に近づくように、切替えモータ20の動作を制御する。また、制御装置100は、記録済み用紙の用紙サイズに応じて、1回目の折り加工が施されて第4搬送路L4に導かれた記録済み用紙の長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成されるように、第3ストッパ28を駆動するアクチュエータ40の動作を制御する。さらに、後処理なしと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオン、後処理ありと指定されている場合は、第3切替え爪35を駆動するソレノイド37をオフする。
【0045】
なお、制御装置100は、以上のようなユーザの指定に応じた動作の切り替え制御のほかに、搬送ローラ対3,7〜9,20〜34の回転制御や、折り加工部Vを構成する第1折りローラ23の回転制御等も行い、用紙折り装置1の全体の動作を統括的に制御する。
【0046】
次に、ユーザにより指定された折り加工の種類に応じた用紙折り装置1の動作と記録済み用紙の搬送経路との関係について、さらに詳しく説明する。
【0047】
<Z折り>
まず、Z折りが指定された場合について、図7−1〜図7−3を参照して説明する。Z折りを行う場合、まず、制御装置100により第1切替え爪4を駆動するソレノイド6がオンされ、第1切替え爪4がホームポジションから移動して用紙導入路Linと第1搬送路L1とを連通させる。この状態で、画像形成装置から排出された記録済み用紙Sが、画像が形成された記録面を図7−1の下向きにした状態で用紙折り装置1の内部に導入され、用紙導入路Linから第1搬送路L1へと導かれる。
【0048】
また、制御装置100により第2切替え爪10を駆動するソレノイド12がオンされ、第2切替え爪10がホームポジションから移動して第1搬送路L1と第2搬送路L2とが連通させる。これにより、図7−1に示すように、第1搬送路L1を通過した記録済み用紙Sが第2搬送路L2へと導かれる。
【0049】
次に、制御装置100により第1ストッパ13を駆動するアクチュエータ38の動作が制御され、第1ストッパ13が、記録済み用紙Sの長さ方向の1/4付近の位置に撓み部を形成させる位置へと移動する。そして、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙Sの先端部が第1用紙検知センサ14の設置位置を通過すると、記録済み用紙Sの通過が第1用紙検知センサ14によって検知され、制御装置100によって切替えモータ20の動作が制御されることで、図7−2に示すように、ガイド爪17が、第2搬送路L2側のガイド面先端部を折り加工部Vの第1ニップ部26に近づけるように変位する。
【0050】
その後、第2搬送路L2へと導かれた記録済み用紙Sの先端部が第1ストッパ13に当接し、この状態で記録済み用紙Sの搬送が継続されることによって、図7−2に示すように、記録済み用紙Sの長さ方向の1/4付近の位置に撓み部が形成される。そして、この撓み部が折り加工部Vの第1の折り加工手段を構成する第1折りローラ23と第2折りローラ24との間の第1ニップ部26に引き込まれることで、記録済み用紙Sの第1の位置に1回目の折り加工が施される。このとき、記録済み用紙Sは記録面側が第1ニップ部26に対向しているので、折りの外側が記録面となるように1回目の折り加工が施される。
【0051】
次に、制御装置100により第3ストッパ28を駆動するアクチュエータ40の動作が制御され、第3ストッパ28が、記録済み用紙Sの長さ方向の1/2付近の位置に撓み部を形成させる位置へと移動する。第1の位置に折り加工が施された記録済み用紙Sは、第1折りローラ23および第2折りローラ24の圧送によって、第1の位置を先頭に第4搬送路L4へと導かれ、第1の位置が第3ストッパ28に当接する。この状態で記録済み用紙Sの搬送が継続されることによって、図7−3に示すように、記録済み用紙Sの長さ方向の1/2付近の位置に撓み部が形成される。そして、この撓み部が折り加工部Vの第2の折り加工手段を構成する第1折りローラ23と第3折りローラ25との間の第2ニップ部27に引き込まれることで、記録済み用紙Sの第2の位置に2回目の折り加工が施される。このとき、記録済み用紙Sは裏面側が第2ニップ部27に対向しているので、折りの内側が記録面となるように2回目の折り加工が施される。以上の2回の折り加工によって、図11(a)に示したような適切なZ折りが記録済み用紙Sに対して施されることになる。
【0052】
その後、Z折りされた記録済み用紙Sは、第5搬送路L5から用紙排出路Loutへと導かれる。ここで、後処理の有無に関して後処理なしと指定されている場合には、制御装置100により第3切替え爪35を駆動するソレノイド37がオンされ、第3切替え爪35がホームポジションから移動することで、Z折りされた記録済み用紙Sが用紙排出路Loutからスタック部2へと排出される。一方、後処理ありと指定されている場合には、第3切替え爪35がホームポジションに位置することで、Z折りされた記録済み用紙Sが用紙排出路Loutから用紙折り装置1の外部へと排出される。
【0053】
<外3つ折り>
次に、外3つ折りが指定された場合について、図8−1〜図8−3を参照して説明する。外3つ折りを行う場合も、まず、制御装置100により第1切替え爪4を駆動するソレノイド6がオンされ、第1切替え爪4がホームポジションから移動して用紙導入路Linと第1搬送路L1とを連通させる。この状態で、画像形成装置から排出された記録済み用紙Sが、画像が形成された記録面を図8−1の下向きにした状態で用紙折り装置1の内部に導入され、用紙導入路Linから第1搬送路L1へと導かれる。
【0054】
また、制御装置100により第2切替え爪10を駆動するソレノイド12がオンされ、第2切替え爪10がホームポジションから移動して第1搬送路L1と第2搬送路L2とが連通させる。これにより、図8−1に示すように、第1搬送路L1を通過した記録済み用紙Sが第2搬送路L2へと導かれる。
【0055】
次に、制御装置100により第1ストッパ13を駆動するアクチュエータ38の動作が制御され、第1ストッパ13が、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部を形成させる位置へと移動する。そして、第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙Sの先端部が第1用紙検知センサ14の設置位置を通過すると、記録済み用紙Sの通過が第1用紙検知センサ14によって検知され、制御装置100によって切替えモータ20の動作が制御されることで、図8−2に示すように、ガイド爪17が、第2搬送路L2側のガイド面先端部を折り加工部Vの第1ニップ部26に近づけるように変位する。
【0056】
その後、第2搬送路L2へと導かれた記録済み用紙Sの先端部が第1ストッパ13に当接し、この状態で記録済み用紙Sの搬送が継続されることによって、図8−2に示すように、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成される。そして、この撓み部が折り加工部Vの第1の折り加工手段を構成する第1折りローラ23と第2折りローラ24との間の第1ニップ部26に引き込まれることで、記録済み用紙Sの第1の位置に1回目の折り加工が施される。このとき、記録済み用紙Sは記録面側が第1ニップ部26に対向しているので、折りの外側が記録面となるように1回目の折り加工が施される。
【0057】
次に、制御装置100により第3ストッパ28を駆動するアクチュエータ40の動作が制御され、第3ストッパ28が、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部を形成させる位置へと移動する。第1の位置に折り加工が施された記録済み用紙Sは、第1折りローラ23および第2折りローラ24の圧送によって、第1の位置を先頭に第4搬送路L4へと導かれ、第1の位置が第3ストッパ28に当接する。この状態で記録済み用紙Sの搬送が継続されることによって、図8−3に示すように、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成される。そして、この撓み部が折り加工部Vの第2の折り加工手段を構成する第1折りローラ23と第3折りローラ25との間の第2ニップ部27に引き込まれることで、記録済み用紙Sの第2の位置に2回目の折り加工が施される。このとき、記録済み用紙Sは裏面側が第2ニップ部27に対向しているので、折りの内側が記録面となるように2回目の折り加工が施される。以上の2回の折り加工によって、図11(b)に示したような適切な外3つ折りが記録済み用紙Sに対して施されることになる。
【0058】
その後、外3つ折りされた記録済み用紙Sは、第5搬送路L5から用紙排出路Loutへと導かれる。ここで、後処理の有無に関して後処理なしと指定されている場合には、制御装置100により第3切替え爪35を駆動するソレノイド37がオンされ、第3切替え爪35がホームポジションから移動することで、外3つ折りされた記録済み用紙Sが用紙排出路Loutからスタック部2へと排出される。一方、後処理ありと指定されている場合には、第3切替え爪35がホームポジションに位置することで、外3つ折りされた記録済み用紙Sが用紙排出路Loutから用紙折り装置1の外部へと排出される。
【0059】
<内3つ折り>
次に、内3つ折りが指定された場合について、図9−1〜図9−3を参照して説明する。内3つ折りを行う場合も、まず、制御装置100により第1切替え爪4を駆動するソレノイド6がオンされ、第1切替え爪4がホームポジションから移動して用紙導入路Linと第1搬送路L1とを連通させる。この状態で、画像形成装置から排出された記録済み用紙Sが、画像が形成された記録面を図9−1の下向きにした状態で用紙折り装置1の内部に導入され、用紙導入路Linから第1搬送路L1へと導かれる。
【0060】
また、内3つ折りの場合には、第2切替え爪10を駆動するソレノイド12はオフの状態のままとされ、第2切替え爪10はホームポジションを維持することで第1搬送路L1と第3搬送路L3とが連通させる。これにより、図9−1に示すように、第1搬送路L1を通過した記録済み用紙Sが第3搬送路L3へと導かれる。
【0061】
次に、制御装置100により第2ストッパ15を駆動するアクチュエータ39の動作が制御され、第2ストッパ15が、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部を形成させる位置へと移動する。そして、第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙Sの先端部が第2用紙検知センサ16の設置位置を通過すると、記録済み用紙Sの通過が第2用紙検知センサ16によって検知され、制御装置100によって切替えモータ20の動作が制御されることで、図9−2に示すように、ガイド爪17が、第3搬送路L3側のガイド面先端部を折り加工部Vの第1ニップ部26に近づけるように変位する。
【0062】
その後、第3搬送路L3へと導かれた記録済み用紙Sの先端部が第2ストッパ15に当接し、この状態で記録済み用紙Sの搬送が継続されることによって、図9−2に示すように、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成される。そして、この撓み部が折り加工部Vの第1の折り加工手段を構成する第1折りローラ23と第2折りローラ24との間の第1ニップ部26に引き込まれることで、記録済み用紙Sの第1の位置に1回目の折り加工が施される。このとき、記録済み用紙Sは裏面側が第1ニップ部26に対向しているので、折りの内側が記録面となるように1回目の折り加工が施される。
【0063】
次に、制御装置100により第3ストッパ28を駆動するアクチュエータ40の動作が制御され、第3ストッパ28が、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部を形成させる位置へと移動する。第1の位置に折り加工が施された記録済み用紙Sは、第1折りローラ23および第2折りローラ24の圧送によって、第1の位置を先頭に第4搬送路L4へと導かれ、第1の位置が第3ストッパ28に当接する。この状態で記録済み用紙Sの搬送が継続されることによって、図9−3に示すように、記録済み用紙Sの長さ方向の1/3付近の位置に撓み部が形成される。そして、この撓み部が折り加工部Vの第2の折り加工手段を構成する第1折りローラ23と第3折りローラ25との間の第2ニップ部27に引き込まれることで、記録済み用紙Sの第2の位置に2回目の折り加工が施される。このとき、記録済み用紙Sは裏面側が第2ニップ部27に対向しているので、折りの内側が記録面となるように2回目の折り加工が施される。以上の2回の折り加工によって、図11(c)に示したような適切な内3つ折りが記録済み用紙Sに対して施されることになる。
【0064】
その後、内3つ折りされた記録済み用紙Sは、第5搬送路L5から用紙排出路Loutへと導かれる。ここで、後処理の有無に関して後処理なしと指定されている場合には、制御装置100により第3切替え爪35を駆動するソレノイド37がオンされ、第3切替え爪35がホームポジションから移動することで、内3つ折りされた記録済み用紙Sが用紙排出路Loutからスタック部2へと排出される。一方、後処理ありと指定されている場合には、第3切替え爪35がホームポジションに位置することで、内3つ折りされた記録済み用紙Sが用紙排出路Loutから用紙折り装置1の外部へと排出される。
【0065】
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施の形態にかかる用紙折り装置1は、第1搬送路L1に連続する搬送路として、互いに異なる方向に延びる第2搬送路L2と第3搬送路L3とを有し、第2搬送路L2は記録面の向きが固定された状態で搬送される記録済み用紙の記録面側を折り加工部Vの第1ニップ部26に対向させる位置に設けられ、第3搬送路L3は記録面の向きが固定された状態で搬送される記録済み用紙の裏面側を折り加工部Vの第1ニップ部26に対向させる位置に設けられている。そして、記録済み用紙に施す折り加工の種類としてZ折りまたは外3つ折りが指定されている場合には、記録済み用紙を第1の搬送路L1から第2の搬送路L2へと導き、記録済み用紙に形成される撓み部を第1ニップ部26に引き込ませることで1回目の折り加工を行い、記録済み用紙に施す折り加工の種類として内3つ折りが指定されている場合には、記録済み用紙を第1搬送路L1から第3の搬送路L3へと導き、記録済み用紙に形成される撓み部を第1ニップ部26に引き込ませることで1回目の折り加工を行うようにしている。したがって、この用紙折り装置1によれば、記録面の向きが固定されて搬送される記録済み用紙に対して、内3つ折りとZ折りの双方を正しい向きで適切に行うことができる。
【0066】
また、本実施の形態にかかる用紙折り装置1では、第2搬送路L2と第3搬送路L3との互いに近接した経路端付近にガイド爪17が設けられ、このガイド爪17によって第2搬送路L2に導かれた記録済み用紙の撓み部、または、第3搬送路L3に導かれた記録済み用紙の撓み部を第1ニップ部26に案内するようにしているので、1回目の折り加工を施す記録済み用紙の第1の位置を正確に制御することができ、高品位な折り加工を施すことができる。
【0067】
また、本実施の形態にかかる用紙折り装置1では、隣接配置された3つの折りローラ23,24,25の組み合わせによって、1回目の折り加工を施す第1の折り加工手段と2回目の折り加工を施す第2の折り加工手段とを含む折り加工部Vを構成しているので、第1の折り加工手段と第2の折り加工手段とを個別に設ける場合と比較して、部品点数を削減してコストの低減を実現することができる。
【0068】
また、本実施の形態にかかる用紙折り装置1では、操作入力装置110を用いてユーザが指定した記録済み用紙の用紙サイズや折り加工の種類に応じて、制御装置100が、第1ストッパ13の位置や、第2ストッパ15の位置、第3ストッパ28の位置、第2切替え爪10の動作、ガイド爪17の動作などを制御するようにしているので、記録済み用紙に対してユーザの意図した通りの折り加工を正確に施すことができる。
【0069】
なお、以上説明した本実施の形態にかかる用紙折り装置1は、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、細部の構造などを適宜変更することができる。例えば、記録済み用紙の撓み部を折り加工部Vの第1ニップ部26に案内するガイド爪17は、制御装置100により切替えモータ20が駆動制御されることによって位置を変化させるものとして説明したが、記録済み用紙に形成された撓み部により押圧されることで位置を変化させ、この記録済み用紙に形成された撓み部を折り加工部Vの第1ニップ部26に案内する構成であってもよい。
【0070】
具体的には、例えば図10に示すように、ガイド爪17を経路の側壁を構成する側板(図示せず)の外側にて引っ張りスプリング41により引っ張ることでホームポジション(図中の実線の位置)に位置させる。そして、記録済み用紙Sに撓み部が形成されてこの撓み部によりガイド面が押圧されると、ガイド爪17が引っ張りスプリング41の引っ張り力に抗して図中の破線の位置に変位し、これにより、記録済み用紙Sに形成された撓み部を折り加工部Vの第1のニップ部26に案内する。以上のようにガイド爪17を構成した場合には、ガイド爪17を駆動するための機構やガイド爪17の位置を検出するための機構が不要になるので、部品点数を削減してコストの低減を図ることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上のように、本発明にかかる用紙折り装置は、画像が形成された記録済み用紙に対して折り加工を施す用途で利用可能であり、特に、記録面の向きが固定されて搬送される記録済み用紙に対して、Z折りと内3つ折りとを含む多種類の折り加工を施す場合に有用である。
【符号の説明】
【0072】
1 用紙折り装置
10 第2切替え爪
13 第1ストッパ
15 第2ストッパ
17 ガイド爪
23 第1折りローラ
24 第2折りローラ
25 第3折りローラ
26 第1ニップ部
27 第2ニップ部
28 第3ストッパ
100 制御装置
110 操作入力装置
L1 第1搬送路
L2 第2搬送路
L3 第3搬送路
L4 第4搬送路
V 折り加工部
S 記録済み用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が形成された記録済み用紙が搬送される第1の搬送路と、
前記第1の搬送路と連続する第2の搬送路と、
前記第1の搬送路と連続し、前記第2の搬送路とは異なる経路となる第3の搬送路と、
前記記録済み用紙の搬送経路を前記第2の搬送路と前記第3の搬送路とで選択的に切替える切替え手段と、
前記第2の搬送路に配設され、前記第1の搬送路から前記第2の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の先端部が当接する第1のストッパと、
前記第3の搬送路に配設され、前記第1の搬送路から前記第3の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の先端部が当接する第2のストッパと、
前記第2の搬送路に導かれ先端部が前記第1のストッパに当接した状態で搬送が継続されることで撓みが生じた前記記録済み用紙の撓み部、または、前記第3の搬送路に導かれ先端部が前記第2のストッパに当接した状態で搬送が継続されることで撓みが生じた前記記録済み用紙の撓み部を引き込んで、前記記録済み用紙の第1の位置に折り加工を施す第1の折り加工手段と、
前記第1の折り加工手段により折り加工が施された前記記録済み用紙が搬送される第4の搬送路と、
前記第4の搬送路に配設され、前記第1の折り加工手段を通過して前記第4の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の前記第1の位置が当接する第3のストッパと、
前記第4の搬送路に導かれ前記第1の位置が前記第3のストッパに当接した状態で搬送が継続されることで撓みが生じた前記記録済み用紙の撓み部を引き込んで、前記記録済み用紙の第2の位置に折り加工を施す第2の折り加工手段と、を備え、
前記第2の搬送路は、前記記録済み用紙の前記画像が形成された記録面側を前記第1の折り加工手段の引き込み部に対向させる位置に設けられているとともに、
前記第3の搬送路は、前記記録済み用紙の前記画像が形成されていない裏面側を前記第1の折り加工手段の引き込み部に対向させる位置に設けられていること、を特徴とする用紙折り装置。
【請求項2】
前記第2の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の撓み部、または、前記第3の搬送路に導かれた前記記録済み用紙の撓み部を、前記第1の折り加工手段の引き込み部に案内する案内手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の用紙折り装置。
【請求項3】
前記案内手段は、前記記録済み用紙の撓み部により押圧されて位置を変化させることで、前記記録済み用紙の撓み部を前記第1の折加工手段の引き込み部に案内することを特徴とする請求項2に記載の用紙折り装置。
【請求項4】
前記第1の折り加工手段は、互いに隣接して配置された第1のローラおよび第2のローラを備え、前記第1のローラと前記第2のローラとの間に前記記録済み用紙の撓み部を引き込んで前記記録済み用紙の第1の位置に折り加工を施し、
前記第2の折り加工手段は、前記第1のローラと該第1のローラに隣接して配置された第3のローラを備え、前記第1のローラと前記第3のローラとの間に前記記録済み用紙の撓み部を引き込んで前記記録済み用紙の第1の位置に折り加工を施すこと、を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の用紙折り装置。
【請求項5】
前記記録済み用紙のサイズおよび折り加工の種類を指定するユーザの操作入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段で受け付けた前記記録済み用紙のサイズおよび折り加工の種類の指定に応じて、前記第1〜第3のストッパの位置および前記切替え手段の動作を制御する制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の用紙折り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図7−3】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図9−3】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−126658(P2011−126658A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286596(P2009−286596)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】