説明

画像処理装置

【課題】ユーザの中から管理者を自動的に登録することができ、かつ、一般のユーザに意識させないで管理者に対して所定の報知を実行することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、画像処理装置1のユーザについて個人認証をする認証部43と、個人認証されたユーザによる画像処理装置1の設定操作に基づいて、そのユーザが画像処理装置1の管理者か否かを判定する第1の判定部45と、管理者と判定されたユーザを登録する管理者登録部47と、管理者に対して所定の報知をしたい場合にそれを実行するか否かを認証部43での個人認証の結果及び管理者登録部47の参照結果に基づいて判定する第2の判定部51と、認証部43で個人認証されたユーザが管理者登録部47に登録されたユーザであると判定された場合、所定の報知を実行する報知部53と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、コピー機、ファクシミリ機、スキャナ、プリンタ又はこれらの機能を有するデジタル複合機のような画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置をより利用しやすくするために、画像処理装置のユーザの個人情報を識別して、それを基に画像処理装置の動作をカスタマイズする(例えば、ユーザの使用時間に応じてガイダンスやエラーメッセージの内容を変える)画像処理装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−231309号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
デジタル複合機等の画像処理装置は、トナーの残りが少なくなると、それを報知(所定の報知の一例)する機能を備えている。画像処理装置のユーザが多い場合、管理者にトナーの管理を任せるのが一般的である。
【0004】
本発明の目的は、画像処理装置のユーザの中から管理者を自動的に登録することができ、かつ、一般のユーザに意識させないで管理者に対して所定の報知を実行することができる画像処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る画像処理装置は、前記画像処理装置のユーザについて個人認証をする認証部と、前記認証部で個人認証されたユーザによる前記画像処理装置の設定操作に基づいて、そのユーザが前記画像処理装置の管理者か否かを判定する第1の判定部と、前記第1の判定部で管理者と判定されたユーザを登録する管理者登録部と、管理者に対して所定の報知をしたい場合にそれを実行するか否かを前記認証部での個人認証の結果及び前記管理者登録部の参照結果に基づいて判定する第2の判定部と、前記認証部で個人認証されたユーザが前記管理者登録部に登録されたユーザであると前記第2の判定部で判定された場合、前記所定の報知を実行する報知部と、を備える。
【0006】
本発明に係る画像処理装置において、前記第1の判定部は、前記画像処理装置の設定に利用される画面の中で、前記画像処理装置のユーザがアクセス可能な所定の画面の操作がされた場合、その操作をしたユーザを候補者と判定し、前記画像処理装置は、前記第1の判定部で候補者と判定されたユーザを登録する候補者登録部をさらに備え、前記第1の判定部は、前記候補者登録部に登録されたユーザの中で前記所定の画面の操作回数が所定数に到達したユーザを管理者と判定する、ようにすることができる。
これによれば、管理者でないユーザを管理者と判定して登録するのを防止することが可能となる。
【0007】
本発明に係る画像処理装置において、前記第1の判定部は、前記画像処理装置の設定に利用される画面の中で、前記画像処理装置の管理者のみがアクセス可能な画面の操作がされると、その操作をしたユーザを管理者と判定する、ようにすることができる。
これによれば、一回の画面の操作だけでそのユーザを管理者と判定することが可能となる。
【0008】
本発明に係る画像処理装置において、前記第1の判定部は、前記管理者登録部に登録されたユーザを管理者の判定の対象から除外する、ようにすることができる。
これによれば、同じユーザを管理者と判定し、登録する無駄を防止できる。
【0009】
本発明に係る画像処理装置において、前記認証部は、前記画像処理装置のユーザ以外のメンテナンスをする者の個人認証が可能であり、前記第1の判定部は、前記メンテナンスをする者を管理者の判定の対象から除外する、ようにすることができる。
これによれば、画像処理装置のユーザ以外のメンテナンスをする者、すなわち、サービスマンのような外部の者、を管理者と判定し、登録するのを防止できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る画像処理装置によれば、個人認証されたユーザによる画像処理装置の設定操作に基づいて、そのユーザが画像処理装置の管理者か否かを判定し、管理者と判定されたユーザを管理者登録部に登録する。管理者に対して所定の報知をしたい場合において、個人認証されたユーザが管理者登録部に登録されたユーザと判定されると、所定の報知を実行する。したがって、本発明によれば、画像処理装置のユーザの中から管理者を自動的に登録することができ、かつ、一般のユーザに意識させないで管理者に対して所定の報知を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、コピー、ファクシミリ、スキャナ及びプリンタの機能を有するデジタル複合機である。本発明に係る画像処理装置としては、デジタル複合機以外に、例えば、コピー機、ファクシミリ機、スキャナ又はプリンタでもよい。
【0012】
画像処理装置1は、制御部3、画像読取部5、画像記録部7、表示部9、操作部11、モデム13、NCU15、ROM17、RAM19、画像メモリ21、コーデック23、LANインターフェース25、生体情報読取部27等が相互にバス29で接続された構成を有する。制御部3は、例えばCPUにより実現されており、画像処理装置1を構成する上記ハードウェアを制御すると共に画像処理装置1の動作に必要なソフトウェアを実行する。
【0013】
画像読取部5は、CCD等によって画像(文字、図、写真等)を読み取って画像データとして出力する。画像記録部7は、電子写真方式等のプリンタであり、画像読取部5から出力された画像データやファクシミリ通信により受信した別のファクシミリ装置からの画像データを画像に戻し、この画像が記録された用紙を出力する。
【0014】
表示部9は、画像処理装置1の動作状態、相手先名、各種設定内容等を表示する。表示部9は、LCD、CRT等で実現される。操作部11は、画像処理装置1の操作に必要なキー(テンキー、スタートキー、リセットキー、各種のファンクションキー等)を備える。
【0015】
モデム13は、通常のファクシミリ通信用のファクシミリモデムの機能を有する。また、モデム13は、NCU15と直接に接続されている。NCU15は、公衆電話回線Lを閉結及び開放する機能の他に、通信相手の電話番号に応じたダイヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を有する。また、NCU15は、モデム13を必要に応じて公衆電話回線Lに接続する。
【0016】
ROM17は、フラッシュメモリ等により実現されており、画像処理装置1の動作に必要なソフトウェアを記憶している。RAM19は、SRAM、DRAM等により実現されており、ソフトウェアの実行時に発生するデータを一時的に記憶したり、アプリケーションソフト等を記憶したりする。
【0017】
画像メモリ21は、DRAM等で実現されており、送信すべき画像データ、受信した画像データ、画像読取部5から出力された画像データ等を一時的に記憶する。コーデック23は、画像データを符号化圧縮すると共に符号化圧縮されている画像データを復号する。LANインターフェース25は、画像処理装置1がLANと通信可能に接続するインターフェースである。
【0018】
生体情報読取部27は、センサを用いて、個人認証を受けるユーザの生体情報(例えば、指紋)を読み取る。生体情報読取部27は、画像処理装置1に備えられる認証部を利用して個人認証するときに用いられる。
【0019】
上記認証部は、例えば、以下のような場合に利用される。(1)表示部9に表示される内容をユーザ毎にカスタマイズする。(2)いわゆるセキュリティプリントをする。
【0020】
(2)は、パソコンの画面に表示された印刷ボタンをユーザがクリックすると、その印刷データを画像メモリ21に蓄積しておき、そのユーザが画像処理装置1での個人認証に成功すると、画像記録部7からプリントアウトする技術である。この技術は、プリントアウトした用紙を他人に見られたくない場合に利用される。
【0021】
図2は、画像処理装置1の特徴部分の機能ブロック図である。画像処理装置1は、設定部41、認証部43、第1の判定部45、管理者登録部47、候補者登録部49、第2の判定部51及び報知部53を備える。
【0022】
設定部41は、ユーザの設定操作により画像処理装置1の各種の設定がなされる。設定部41の機能は、図1に示す制御部3、表示部9、操作部11及びRAM19等により実現される。
【0023】
認証部43は、ユーザの生体情報を利用して、画像処理装置1のユーザについて個人認証をする。認証部43の機能は、図1に示す制御部3、RAM19及び生体情報読取部27等により実現される。認証部43では、生体情報を利用して個人認証をしているが、個人認証の方法についてはこれに限らず、例えば、ユーザIDの読み取りにより、ユーザの個人認証をしてもよい。
【0024】
第1の判定部45は、認証部43で個人認証されたユーザによる画像処理装置1の設定操作に基づいて、そのユーザが画像処理装置1の管理者か否かを判定する。第1の判定部45の機能は、図1に示す制御部3及びRAM19等により実現される。管理者とは、画像処理装置1のユーザの中で画像処理装置1を管理する立場にある一人以上の者を意味する。管理者以外のユーザが一般のユーザとなる。
【0025】
画像処理装置1の設定操作は、設定部41で実行される。設定操作とは、例えば、画像処理装置1の設定に利用される画面の操作のことである。この画面は、図1に示す表示部9に表示される。上記画面としては、第1の画面、第2の画面及び第3の画面がある。
【0026】
第1の画面は、画像処理装置1の使用時に各種の設定に利用する画面である。第1の画面は、例えば両面コピーを設定するための画面のことである。第1の画面は、画像処理装置1の通常の使用時に利用される画面なので、第1の画面の操作をしても管理者と判定されない。
【0027】
第2の画面は、管理者が各種の設定のために利用する画面であるが、画像処理装置1の一般のユーザもアクセス可能な画面である。第2の画面は、画像処理装置1のユーザがアクセス可能な所定の画面と言い換えることができる。
【0028】
第2の画面は、例えば図3(a)に示すような部門管理を設定するための画面のことである。部門管理とは、パスワードが登録されたユーザを部門毎に分けて登録することである。これにより、ユーザが自己のパスワードと自己の所属する部門のコードを入力しなければ、画像処理装置1自体の使用又は画像処理装置1の所定の機能の使用ができないようにすることができる。
【0029】
第2の画面は、主に管理者が操作する画面であるが、一般のユーザも操作可能なので、第2の画面を一回操作しただけ管理者と判定すると、一般のユーザを誤って管理者として登録してしまう可能性がある。そのため、第1の判定部45は、画像処理装置1の設定に利用される画面の中で、第2の画面の操作がされた場合、その操作をしたユーザを候補者と判定し、そのユーザ(候補者)による第2の画面の操作回数が所定数に到達するとそのユーザを管理者と判定する。
【0030】
第3の画面は、画像処理装置1の管理者がアクセス可能であるが、一般のユーザがアクセスできない画面である。第3の画面は、画像処理装置1の管理者のみがアクセス可能な画面と言い換えることができる。
【0031】
第3の画面は、例えば図3(b)に示すテストファンクション用の画面や図3(c)に示すマシンパラメータの設定用の画面のことである。第3の画面は、この画面よりも上位の階層の画面で予め決められた数字を入力することにより、アクセスすることができる。第3の画面は、画像処理装置1をメンテナンスする時に利用される画面である。第3の画面は、画像処理装置1のユーザ以外のメンテナンスをする者、すなわち、サービスマンのような外部の者が利用する画面であるが、サービスマンから委託されて管理者が第3の画面を利用することもある。一般のユーザは、上記予め決められた数字を知らない。したがって、第1の判定部45は、画像処理装置1の設定に利用される画面の中で第3の画面の操作がされると、その操作をしたユーザを管理者と判定する。
【0032】
管理者登録部47には、第1の判定部45で管理者と判定されたユーザが登録される。また、候補者登録部49には、第1の判定部45で候補者と判定されたユーザ及びそのユーザによる第2の画面の操作回数が登録される。上記の通り、第1の判定部45は、候補者登録部49に登録されたユーザの中で第2の画面の操作回数が所定数に到達したユーザを管理者と判定する。管理者登録部47及び候補者登録部49の機能は、図1に示すRAM19により実現される。
【0033】
第2の判定部51は、管理者に対して所定の報知をしたい場合にそれを実行するか否かを認証部43での個人認証の結果及び管理者登録部47の参照結果に基づいて判定する。第2の判定部51の機能は、図1に示す制御部3及びRAM19等により実現される。
【0034】
報知部53は、認証部43で個人認証されたユーザが管理者登録部47に登録されたユーザであると第2の判定部51で判定された場合、所定の報知を実行する。これにより、管理者に必要であって、一般のユーザに不必要な所定の報知(例えばトナーの残りが少ない)を、管理者に対してのみ実行することができる。報知は、画面、LED、音声等を利用して実行する。報知部53の機能は、図1に示す制御部3、表示部9及びRAM19等により実現される。
【0035】
本実施形態に係る画像処理装置1の特徴部分の動作を説明する。図4は、この動作を説明するフローチャートである。画像処理装置1には、使用する際に、個人認証が不要な機能と個人認証が必要な機能とがある。例えば、セキュリティプリント以外の通常のプリンタとして使用する場合、個人認証が不要とされ、それ以外の機能を使用する場合、個人認証が必要にされている。
【0036】
待機中の画像処理装置1において(ステップS1)、ユーザが個人認証されない場合(ステップS3でNo)、画像処理装置1の機能の中で、個人認証が不要な機能のみが使用可能となる(ステップS5)。ユーザが個人認証されない場合とは、個人認証をしない場合や個人認証が失敗した場合を意味する。
【0037】
ユーザが個人認証された場合(ステップS3でYes)、個人認証が必要な機能も使用可能となる(ステップS7)。ここでは、個人認証が不要な機能の使用も可能である。
【0038】
ユーザの設定操作により、第3の画面、すなわち、画像処理装置1の設定に利用される画面の中で、画像処理装置1の管理者のみがアクセス可能な画面が表示されたか否か判断される(ステップS9)。表示された場合(ステップS9でYes)、ユーザにより第3の画面の操作がされ(ステップS11)、操作が終了すると(ステップS13でYes)、そのユーザは管理者として判定され、図2に示す管理者登録部47に登録される(ステップS15)。第3の画面は、管理者のみがアクセス可能が画面なので、一回の画面の操作だけでそのユーザを管理者と判定することが可能となる。
【0039】
なお、第1の判定部45では、管理者登録部47に登録されたユーザを管理者の判定の対象から除外している。これにより、同じユーザを管理者として判定し、登録する無駄を防止している。
【0040】
ステップS9でNoの場合、ユーザの操作により、第2の画面、すなわち、画像処理装置1の設定に利用される画面の中で、画像処理装置1のユーザがアクセス可能な所定の画面が表示されたか否か判断される(ステップS17)。第2の画面が表示されない場合(ステップS17でNo)、画像処理装置1の機能の中でユーザの個人認証の必要な機能を使用することにより終了する。
【0041】
第2の画面が表示された場合(ステップS17でYes)、ユーザにより第2の画面の操作がされ(ステップS19)、操作が終了すると(ステップS21でYes)、そのユーザは、候補者として判定され、図2に示す候補者登録部49に登録される(ステップS23)。その際に操作回数「1」がカウントされて、そのユーザと対応づけて候補者登録部49に登録される。
【0042】
そのユーザの操作回数が所定数に到達したか否か判断される(ステップS25)。第2の画面は、主に管理者が操作する画面であるが、管理者以外の一般のユーザもアクセス可能なので、操作回数が一回では管理者か否かの判定を誤ることがある。そこで、操作回数が所定数(例えば3回)に到達しないと(ステップS25でNo)、終了し、所定数に到達すると(ステップS25でYes)、管理者として判定され、管理者登録部49に登録される(ステップS15)。これにより、管理者でないユーザを管理者と判定して登録するのを防止することが可能となる。
【0043】
以上のようにして、管理者の登録が実行される。その後、管理者に対して所定の報知をしたい場合が生じると、それを実行するか否かを図2に示す認証部43での個人認証の結果及び管理者登録部47の参照結果に基づいて判定し、認証部43で個人認証されたユーザが管理者登録部47に登録されたユーザであると、所定の報知を実行する。
【0044】
本実施形態の主な効果は以下の通りである。所定の報知は、トナーの残りが少なくなった場合の報知を例にして説明する。画像処理装置1に多数のユーザが存在すると、トナーの管理は管理者に任せるのが一般的である。一般のユーザが画像処理装置1を使用している時に、トナーの残りが少なくなったことが報知されると、ユーザの中には、その報知を意識し、画像処理装置1の使用を中断して管理者にトナーの残りが少ないことを知らせる者がいる。これは、上記の者にとって、仕事の効率を低下させる原因となる。
【0045】
そこで、本実施形態によれば、個人認証されたユーザによる画像処理装置1の設定操作に基づいて、そのユーザが画像処理装置1の管理者か否かを判定し、管理者と判定されたユーザを管理者登録部47に登録する。管理者に対して所定の報知をしたい場合において、個人認証されたユーザが管理者登録部47に登録されたユーザと判定されると、所定の報知を実行するようにしている。したがって、本実施形態によれば、一般のユーザに意識させないで管理者に対して所定の報知を実行できる。
【0046】
多数の画像処理装置1が設置されており、それに伴い管理者が複数存在し、そして画像処理装置1に応じて管理者が異なる場合、手動で管理者を各画像処理装置1に登録するのは面倒である。本実施形態によれば、画像処理装置1のユーザの中から管理者を自動的に登録するので、そのような場合に本実施形態は特に有効である。
【0047】
なお、サービスマン(画像処理装置1のユーザ以外のメンテナンスをする者)が画像処理装置1のメンテナンスができるように、認証部43でサービスマンの個人認証が可能にされている場合ある。サービスマンは、第3の画面、すなわち、画像処理装置1の管理者のみがアクセス可能な画面を操作できる。したがって、サービスマンが第3の画面の操作をすると、サービスマンが管理者と判定され、登録されることになる。しかし、サービスマンは外部の者なので、所定の報知を実行したくない場合がある。このような場合、第1の判定部45において、サービスマンを管理者の判定の対象から除外するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本実施形態に係る画像処理装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る画像処理装置の特徴部分の機能ブロック図である。
【図3】管理者が操作する画面の例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る画像処理装置の特徴部分の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
1・・・画像処理装置、3・・・制御部、5・・・画像読取部、7・・・画像記録部、9・・・表示部、11・・・操作部、13・・・モデム、15・・・NCU、17・・・ROM、19・・・RAM、21・・・画像メモリ、23・・・コーデック、25・・・LANインターフェース、27・・・生体情報読取部、29・・・バス、41・・・設定部、43・・・認証部、45・・・第1の判定部、47・・・管理者登録部、49・・・候補者登録部、51・・・第2の判定部、53・・・報知部、L・・・公衆電話回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置であって、
前記画像処理装置のユーザについて個人認証をする認証部と、
前記認証部で個人認証されたユーザによる前記画像処理装置の設定操作に基づいて、そのユーザが前記画像処理装置の管理者か否かを判定する第1の判定部と、
前記第1の判定部で管理者と判定されたユーザを登録する管理者登録部と、
管理者に対して所定の報知をしたい場合にそれを実行するか否かを前記認証部での個人認証の結果及び前記管理者登録部の参照結果に基づいて判定する第2の判定部と、
前記認証部で個人認証されたユーザが前記管理者登録部に登録されたユーザであると前記第2の判定部で判定された場合、前記所定の報知を実行する報知部と、を備える
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第1の判定部は、前記画像処理装置の設定に利用される画面の中で、前記画像処理装置のユーザがアクセス可能な所定の画面の操作がされた場合、その操作をしたユーザを候補者と判定し、
前記画像処理装置は、前記第1の判定部で候補者と判定されたユーザを登録する候補者登録部をさらに備え、
前記第1の判定部は、前記候補者登録部に登録されたユーザの中で前記所定の画面の操作回数が所定数に到達したユーザを管理者と判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1の判定部は、前記画像処理装置の設定に利用される画面の中で、前記画像処理装置の管理者のみがアクセス可能な画面の操作がされると、その操作をしたユーザを管理者と判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1の判定部は、前記管理者登録部に登録されたユーザを管理者の判定の対象から除外する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記認証部は、前記画像処理装置のユーザ以外のメンテナンスをする者の個人認証が可能であり、
前記第1の判定部は、前記メンテナンスをする者を管理者の判定の対象から除外する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−109411(P2008−109411A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−290464(P2006−290464)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】