説明

画像形成装置および画像処理方法

【課題】直感的に判りやすい操作でNin1設定を行なうことができ、かつ、ユーザーの誤操作による印刷失敗を防ぐことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】集約設定の指示を受け付けると、原稿画像の方向と出力用紙の方向とに基づいて原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定する第1の設定処理を実行し、プレビュー表示された原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けると(S413)、変更後の縮小倍率(第2の縮小倍率)が第1の縮小倍率から所定範囲である場合に(417でNO)、第1の縮小倍率を原稿画像の1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定する(S419)第2の設定処理とを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像形成装置および画像処理方法に関し、特に、集約印刷を行なう画像形成装置および画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複写機、プリンター、スキャナー、またはこれらの複合機であるMFP(Multi-Function Peripherals)等の画像形成装置において、複数の原稿を印刷したり、デジタルカメラの写真を印刷したりするなどの場合、印刷用紙を節約するために、読み込んだ複数の原稿を所定のページごとに集約して印刷する機能、すなわち、Nページの原稿を1ページに配置して印刷する機能が知られている。この機能は、Nin1機能(以下、Nin1と称する)などと呼ばれている。
【0003】
たとえば、特開2010−135977号公報(特許文献1)にはNin1においてさらに見やすさを良好にするため工夫する技術が開示されている。
【0004】
また、特開2006−247873号公報(特許文献2)や特開2010−041063号公報(特許文献3)や特開2007−280369号公報(特許文献4)には、LCD(Liquid Crystal Display)操作パネルに読み込んだ原稿のプレビュー画像を表示させ、ユーザーのLCD操作パネルでの所定の操作にしたがって、仕上がり設定を直感的に行なう技術も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−135977号公報
【特許文献2】特開2006−247873号公報
【特許文献3】特開2010−041063号公報
【特許文献4】特開2007−280369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上述のような従来技術では、1枚の用紙に可読できる文字の大きさで、できる限り多くのページ(画像)を集約して印刷したい場合、原稿の文字の大きさなどに基づいてユーザーが予測して、2in1や4in1などを設定するものであった。そのため、印刷の結果、集約しすぎて文字が小さくなりすぎたり、逆に、集約が少なく用紙を無駄に使ってしまったりすることがある、という問題があった。
【0007】
このような課題に対処する方法として、プレビュー機能を使う方法がある。この方法によれば、LCD操作パネル上に表示されたプレビュー画像をユーザーが縮小となるように操作することでNinl設定を行なうことができる。
【0008】
しかしながら、プレビューで小さく表示しても、ユーザーは小さく程よく表示した画像が2in1で入るのか4in1で入るのか判別できないためユーザーの感覚で決める必要があり、この結果、印刷失敗となってしまうことが起こる、という問題があった。
【0009】
また、例えば、2in1で印刷する場合、ユーザーが誤ってさらに縮小させる操作を行なったとき、2in1に収めることはできるが、印刷物の文字や画像が小さくなりすぎてしまい、本来の2in1で印刷できる用紙サイズを有効に使えずに印刷失敗となってしまう場合もあるため、2ページ分の原稿が1ページに画像が欠損することなく収まるように予め縮小する倍率を固定する必要がある、という問題があった。
【0010】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、直感的に判りやすい操作でNin1設定を行なうことができ、かつ、ユーザーの誤操作による印刷失敗を防ぐことができる画像形成装置および画像処理方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像形成装置は集約設定を行なう画像形成装置であって、ユーザーの操作入力を受け付けるための入力手段と、指定された複数の原稿画像を1枚の出力用紙に集約して配置するための集約設定を行なうための設定手段と、指定された複数の原稿画像のうちの少なくとも1つの原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するための表示手段とを備える。設定手段は、入力手段で集約設定の指示を受け付けると、原稿画像の方向と出力用紙の方向とに基づいて原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定する第1の設定処理と、入力手段でプレビュー表示された原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けると、変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出して第1の縮小倍率と第2の縮小倍率とを比較し、第2の縮小倍率が第1の縮小倍率から所定範囲である場合に、第1の縮小倍率を原稿画像の1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定する第2の設定処理とを実行する。
【0012】
本発明の他の局面に従うと、画像形成装置は集約設定を行なう画像形成装置であって、ユーザーの操作入力を受け付けるための入力手段と、指定された複数の原稿画像を1枚の出力用紙に集約して配置するための集約設定を行なうための設定手段と、指定された複数の原稿画像のうちの少なくとも1つの原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するための表示手段とを備える。設定手段は、入力手段で集約設定の指示を受け付けると、原稿画像の方向と出力用紙の方向とに基づいて原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定する第1の設定処理と、入力手段でプレビュー表示された原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けると、変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出して第1の縮小倍率と第2の縮小倍率とを比較し、第2の縮小倍率が第1の縮小倍率より大なる場合に、第1の縮小倍率を原稿画像の1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定する第2の設定処理とを実行する。
【0013】
好ましくは、設定手段は、第1の設定処理において、集約する原稿の数Nが2の奇数乗であり、かつ、原稿画像と出力用紙との方向が同じである場合には原稿の縮小倍率を1/2Nと設定し、集約する原稿の数Nが2の奇数乗であり、かつ、原稿画像と出力用紙との方向が異なる場合には原稿の縮小倍率を1/Nと設定し、集約する原稿の数Nが2の偶数乗であり、かつ、原稿画像と出力用紙との方向が同じである場合には原稿の縮小倍率を1/Nと設定し、集約する原稿の数Nが2の偶数乗であり、かつ、原稿画像と出力用紙との方向が異なる場合には原稿の縮小倍率を1/2Nと設定する。
【0014】
好ましくは、設定手段は、入力手段で集約設定の指示を受け付けない場合、第1の設定処理を行なわずに、予め記憶している縮小倍率とプレビュー表示された出力結果における原稿画像の縮小倍率とを比較し、プレビュー表示での縮小倍率より予め記憶している縮小倍率が大なる場合に、予め記憶している縮小倍率を原稿画像の1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定する。
【0015】
好ましくは、表示装置は入力手段の一つとしてのタッチパネルを含み、設定手段は、タッチパネルである入力手段によって受け付けた縮小倍率を変更する指示でのタッチ位置の移動距離から第2の縮小倍率を算出する。
【0016】
好ましくは、表示手段は、設定手段での第2の設定処理で設定された縮小倍率に応じて出力結果のプレビュー表示を更新し、更新の際に、出力結果のプレビュー表示に重ねて、出力用紙のサイズおよび集約して配置する原稿画像の枚数に応じたレイアウト枠を表示する。
【0017】
好ましくは、表示手段は、入力手段でプレビュー表示された原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けると、出力結果のプレビュー表示に、第2の設定処理で設定された縮小倍率に応じて複数の原稿画像が集約された出力結果を表示する。
【0018】
好ましくは、表示手段は、複数の原稿画像をページ番号と共にプレビュー表示する。
好ましくは、画像形成装置は、入力手段で集約設定の指示に応じて設定される縮小倍率と、入力手段でプレビュー表示された原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示に応じて設定される縮小倍率とのうちの、原稿画像の1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として採用する縮小倍率を予め設定するための設定手段をさらに備える。
【0019】
本発明の他の局面に従うと、画像処理方法は集約設定を行なう画像形成装置での画像処理方法であって、入力装置から集約設定の指示を受け付けるステップと、指示に応じて、原稿画像の方向と出力用紙の方向とに基づいて原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定するステップと、原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するステップと、入力装置でプレビュー表示された原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けるステップと、変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出するステップと、第1の縮小倍率と第2の縮小倍率とを比較し、第2の縮小倍率が第1の縮小倍率から所定範囲である場合に、第1の縮小倍率を原稿画像の1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定するステップとを備える。
【0020】
本発明のさらに他の局面に従うと、画像処理方法は集約設定を行なう画像形成装置での画像処理方法であって、入力装置から集約設定の指示を受け付けるステップと、指示に応じて、原稿画像の方向と出力用紙の方向とに基づいて原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定するステップと、原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するステップと、入力装置でプレビュー表示された原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けるステップと、変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出するステップと、第1の縮小倍率と第2の縮小倍率とを比較し、第2の縮小倍率が第1の縮小倍率より大なる場合に、第1の縮小倍率を原稿画像の1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定するステップとを備える。
【発明の効果】
【0021】
この発明によると、直感的に判りやすい操作でNin1設定を行なうことができ、かつ、ユーザーの誤操作による印刷失敗を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施の形態にかかる画像形成システムの構成の具体例を示す図である。
【図2】画像形成システムに含まれる画像形成装置の外観の具体例を示す図である。
【図3】画像形成装置の内部構成の具体例を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図5】画像形成装置での全体処理の流れを表わすフローチャートである。
【図6】図5のステップS303での処理の流れを表わすフローチャートである。
【図7】図5のステップS303での処理の流れを表わすフローチャートである。
【図8】2in1の場合の横長の用紙と原稿サイズとに応じたレイアウト例を表わす図である。
【図9】4in1の場合の横長の用紙と原稿サイズとに応じたレイアウト例を表わす図である。
【図10】2in1の場合の横長の用紙と原稿サイズとに応じたレイアウト例を表わす図である。
【図11】操作パネルの表示画面の具体例を示す図である。
【図12】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図13】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図14】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図15】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図16】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図17】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図18】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図19】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図20】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図21】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図22】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【図23】原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0024】
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像形成システム1の構成の具体例を示す図である。図1を参照して、画像形成システム1は、複数の画像形成装置100A,…100Nと複数の情報処理装置300A,…300Mと含む。画像形成装置100A,…100Nを代表させて画像形成装置100、情報処理装置300A,…300Mを代表させて情報処理装置300と称する。
【0025】
画像形成装置100と情報処理装置300とは、いずれもネットワーク500を介して接続されている。ネットワーク500は、LAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、無線通信によるネットワーク等のいずれであっても構わない。
【0026】
本実施の形態において、画像形成装置100は、スキャナー、コピー、およびプリンター機能を備えるデジタル複合槻としての機能を有するいわゆるMFP(Multi Function Peripherals)であるものとする。しかしながら、画像形成装置100はMFPに限定されず、本例では、少なくとも印刷機能を有する装置であればよい。
【0027】
画像形成装置100は、スキャンして得られた原稿画像および情報処理装置300から送信されたプリントデーターから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。ここで、プリントデーターとは、情報処理装置300のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが発行する描画命令を、プリンタードライバーによって画像形成装置100が処理可能なページ記述言語に変換したページ記述言語による描画命令、またはPDF(Portable Document Format )、TIFF(Tagged Image File Format、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、XPS(XML Paper Specification)等のファイルフォーマットで記述された文書データーである。
【0028】
また、スキャンして得られた原稿画像は、画像形成装置において各種設定(ファイル形式、レイアウト設定、解像度設定等)がなされ、ネットワーク500を介して、情報処理装置300等に送信されてもよい。
【0029】
情報処理装置300は、一般的なパーソナルコンピュータ等であってよい。情報処理装置300は、ユーザーの指示によりプリントデーターを生成し、生成したプリントデーターを画像形成装置100に送信する。
【0030】
<装置構成>
図2は、画像形成装置100の外観の具体例を示す図である。
【0031】
図2を参照して、画像形成装置100は、本体部11と自動原稿読取部(ADF:Auto Document Feeder)13とを含む。本体部11には、さらに、スキャナー部12と、LCD等で構成される操作パネル14と、プリンター部15と、給紙トレイ16が含まれる。
【0032】
自動原稿読取部13にセットされた原稿は、スキャナー部12へ送られ、原稿画像として読み取られる。原稿画像とは、図形や写真等のイメージデーターに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
【0033】
原稿画像は、ユーザーがLCD操作パネル14において、画像形成に関わる各種設定、集約設定(Ni=1)、用紙の種類、画質調整等を行なうとプリンター部15へ送られ、プリンター部15において各種画像処理が行なわれた後、給紙トレイ16のいずれかから給紙された用紙上に画像形成される。
【0034】
図3は、画像形成装置100の内部構成の具体例を示すブロック図である。
図3を参照して、画像形成装置100は制御部10を含み、制御部10には、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)101、制御プログラムを格納するためのROM(Read Only Memory)102、作業用の記憶領域となるS−RAM(Static Random Access Memory)103、画像形成に関わる各種の設定を記憶するためのバッテリバックアップされたNV−RAM(不揮発性メモリ)104、および時計IC(Integrated Circuit:集積回路)105が含まれる。
【0035】
制御部10には、バスを介して、原稿画像を読み取るための、自動原稿読取部13やスキャナー部12に含まれる画像読取装置121、各種の入力を行なうためのキーや表示部を備えた操作パネル14、ネットワーク500を介して接続された情報処理装置300等の外部の装置との間で各種の情報を送受信するためのネットワークI/F(インターフェース)180、該ネットワークI/F180により受信したプリントデーターから複写画像を生成するためのプリンターコントローラー170、および、プリンター部15に含まれる、複写画像を用紙上に形成するための画像出力装置151が接続されている。
【0036】
また、制御部10には、固定記憶装置110がバスを介して接続されている。固定記憶装置110にはたとえばハードディスク装置などが該当する。
【0037】
情報処理装置300は、上述のように、一般的なパーソナルコンピュータで構成される。その装置構成の一例として、CPU、RAM、固定記憶装置(ハードディスク装置など)を含み、モニタ、キーボード、マウス等が接続された、一般的なコンピュータ装置の構成が挙げられる。
【0038】
<動作概要>
画像形成装置100では、処理対象の原稿画像を操作パネル14にプレビュー表示すると共に、予め設定されたNin1設定、またはユーザーによって設定されたNin1設定に従って、1枚の用紙にN枚の原稿を配置した場合の原稿画像(Nin1原稿画像とも称する)をプレビュー表示する。
【0039】
さらに、操作パネル14での原稿画像のプレビュー表示を拡大、縮小させるユーザー操作を受け付けて、Nin1設定のNを変更し、変更後のNin1原稿画像のプレビュー表示を変化させる。
【0040】
その際に、最適なNin1設定となるよう、Nin1設定で用紙上の1枚の原稿に割り当てられるサイズから変更後のNin1原稿画像のサイズが所定以上解離した場合、Nin1原稿画像のサイズをその操作で指定されるNin1設定で用紙上の1枚の原稿に割り当てられるサイズに最も近いサイズに自動的に変更し、変更後のプレビュー表示する。
【0041】
<機能構成>
図4は、上記動作を実現するための画像形成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図4で表わされる機能は、CPU101がROM102に記憶されている制御プログラムを読み出してS−RAM103上に展開して実行することによって主にCPU101上に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部が、電気回路等のハードウェア構成によって実現されてもよい。
【0042】
図4を参照して、CPU101は、操作パネル14上でのユーザーからの操作入力を受け付けるための入力部201と、操作パネル14での操作入力で指定される用紙サイズおよび用紙の方向を検出するための第1の検出部202と、図示しないセンサ等からの入力信号に基づいて原稿サイズおよび原稿の方向を検出するための第2の検出部203と、ユーザー操作および上記検出結果を用いて後述する設定処理を行なって倍率を設定するための倍率設定部204と、設定された倍率より後述する倍率しきい値を設定するための倍率しきい値設定部205と、操作パネル14に原稿画像のプレビュー表示およびNin1原稿画像のプレビュー表示を行なわせるためのプレビュー処理部206と、操作パネル14でのプレビュー表示に対するユーザーの操作入力に基づいて倍率を算出するための倍率算出部207と、倍率設定部204で設定された倍率を算出された倍率に変更するための第1の変更部208と、算出された倍率と設定された倍率しきい値とに基づいてプレビュー表示に対するユーザーの操作入力に基づいた倍率の適否を判断するための判断部209と、その判断結果に基づいて設定された倍率を変更するため第2の変更部210とを含む。
【0043】
なお、それぞれの機能のより詳細な内容については、後述する動作フロー中で説明する。
【0044】
<動作フロー>
図5は、画像形成装置100での全体処理の流れを表わすフローチャートである。図5のフローチャートに示される処理は、CPU101がROM102に記憶されている制御プログラムを読み出してS−RAM103上に展開して実行することによって実現される。図5に示される処理は、電源の投入等により開始される。
【0045】
図5を参照して、処理が開始すると、CPU101において、まず、メモリのクリア、標準モードの設定等の初期化処理が行なわれる(ステップS301)。
【0046】
初期化処理が終了すると、CPU101は、画像形成装置100の操作パネル14上のキースイッチ群、および表示部上での操作により、ユーザーから何らかの処理要求(コピー処理、Nin1設定、他各種の設定処理、など)がなされたかどうかを確認する(ステップS303)。要求されていなければ(ステップS303でNO)、ステップS305に進む。Nin1設定ついては、後に詳しく説明する。
【0047】
ユーザーから何らかの処理要求がなされた場合(ステップS303でYES)、CPU101は、それが原稿のスキャン送信処理の要求かどうか確認する(ステップS311)。スキャン送信処理の要求であれば(ステップS311でYES)、CPU101は送信処理を実行する(ステップS313)。
【0048】
要求された処理が送信処理でなければ(ステップS311でNO)、CPU101はその要求された処理を実行する(ステップS311)。ここで、画像形成装置100の操作パネル14上のキースイッチ群、および表示部上での操作により要求される送信処理以外の処理とは、たとえば、原稿のコピーやスキャン、NV−RAM104に記憶されている各種設定の変更処理、などが該当する。
【0049】
ユーザーから要求された処理が終了したら、ステップS305に進む。すなわち、CPU101は、ネットワーク500を介して情報処理装置300などの外部の装置から何らかの処理要求(文書のプリント処理、各種の設定処理、など)がされたかどうか確認する(ステップS305)。要求されていなければステップS307に進む。
【0050】
外部の装置から何らかの処理要求がなされた場合(ステップS305でYES)、CPU101はその要求された処理を実行する(ステップS321)。ここで、その他の処理とは、情報処理装置300から送信されたプリントジョブの処理や、NV−RAM104に記憶されている各種設定の変更処理、などが該当する。外部の装置から要求された処理がすべて終了したら、CPU101はステップS303に戻って前述の処理を繰り返し実行する。
【0051】
図6および図7は、上記ステップS303でユーザーからNin1設定がなされた場合の処理の流れを表わすフローチャートである。すなわち、図6および図7は、Ninl設定に関し、用紙サイズの方向、原稿画像の方向、および1ページに配置される原稿画像の数(N)に基づいて原稿画像の倍率を設定する例を示す制御フローである。
【0052】
なお、CPU101は、Nin1設定をS−RAM103のメモリ内で行なうことができる。すなわち、このメモリ内で1ページに配置される原稿画像のレイアウト、および出力画像を作成する。画像形成に関わる各種設定情報は、NV−RAM(不揮発性メモリ)104や、S−RAM103に保持された情報を参照して行なわれる。
【0053】
図6を参照して、まず、CPU101はユーザーの操作パネル14での操作を受け付けるための処理を行ない(S401)、ユーザーによりNin1設定がされたかどうかを判断する(S402)。
【0054】
ここでユーザーが行なうNin1設定は、ユーザーがプレビュー操作で行なうものではなく、画像形成装置100において自動設定するものであり、一旦、自動設定後、2in1から4in1へ等の調整、変更は後述のプレビュー操作で行なうことができる。
【0055】
なお、ユーザーが自動設定をさせない場合、すなわちNin1設定しない場合(S402でNO)も同様であり、後述の倍率しきい値設定の処理(S412)へ移行し、以降の処理で、ユーザーはプレビュー操作によるNin1設定(ステップS413以降)を行なうことができる。
【0056】
Nin1設定されている場合(S402でYES)、CPU101は、操作パネル14から処理要求を受けた各種設定情報のうち、用紙サイズ、および用紙方向を検出する(S403)。なお、自動原稿サイズ読み取りなど、ユーザーによる各種設定情報に用紙サイズが含まれていない場合は、最初に読み取って取得した原稿画像サイズを用紙のサイズとするこができる。
【0057】
次に、CPU101は、読み取った原稿画像から、原稿画像サイズ、および原稿画像方向を検出する(S404)。
【0058】
次のステップ(S405)でCPU101は、1ページに配置する原稿画像の数Nが、2の奇数乗であるか否かを判断する。例えば、2in1や8in1等の処理要求があった場合、CPU101は、1ページ内に配置する原稿画像の数Nは、2の奇数乗である、と判断する(S405でYES)。4in1や、16in1等の処理要求があった場合は、原稿画像の数Nが2の偶数乗である、と判断する(S405でNO)。
【0059】
続いて、CPU101は、前述の用紙方向と、原稿画像方向とを比較して原稿画像を変倍(縮小・拡大)する倍率を設定する(S406〜S411)。
【0060】
原稿画像の数Nが2の奇数乗である場合(上記S405でYES)、用紙方向が横(S406でYES)かつ原稿画像方向が横でない(S407でNO)、または、用紙方向が横でない(S406でNO)かつ原稿画像方向が横(S409でYES)の場合、CPU101は、変倍された原稿画像の面積が、用紙の1ページの面積の1/Nとなるように倍率を設定する(S410)。
【0061】
一方、用紙方向が横(S406でYES)かつ原稿画像が横(S407でYES)、または、用紙方向が横でない(S406でNO)かつ原稿画像方向が横でない(S409でNO)の場合、CPU101は、変倍された原稿画像の面積が、用紙の1ページの面積の1/2Nとなるように倍率を設定する(S411)。
【0062】
これは、言い換えると、用紙方向と原稿画像方向とが異なる場合は1/Nとなるよう倍率を設定し、用紙方向と原稿画像方向とが同じ場合は1/2Nとなるように倍率を設定する、ということになる。
【0063】
一方、原稿画像の数Nが2の奇数乗でない、つまり、原稿画像の数Nが2の偶数乗である場合(上記S405でNO)においては、用紙方向が横(S408でYES)かつ原稿画像方向が横(S409でYES)、または、用紙方向が横でない(S408でNO)、かつ原稿画像方向が横でない(S407でNO)の場合、CPU101は、変倍された原稿画像の面積が、用紙の1ページの面積の1/Nとなるように倍率を設定する(S410)。
【0064】
一方、用紙方向が横(S408でYES)かつ原稿画像方向が横でない(S409でNO)、または、用紙方向が横でない(S408でNO)かつ原稿画像方向が横(S407でYES)の場合、CPU101は、変倍された原稿画像の面積が、用紙の1ページの面積の1/2Nとなるように倍率を設定する(S411)。
【0065】
これは、言い換えると、用紙方向と原稿画像方向とが同じ場合は1/Nとなるよう倍率を設定し、用紙方向と原稿画像方向とが異なる場合は1/2Nとなるように倍率を設定する、ということになる。
【0066】
なお、上記ステップS410,S411での倍率設定について、具体例を挙げてさらに詳しく説明する。図8および図9は、Nin1の例として、それぞれ、2in1の場合、4in1の場合の、横長の用紙と原稿サイズとに応じたレイアウト例を表わす図である。
【0067】
まず、原稿画像の数Nが2の奇数乗の場合の倍率設定について説明する。
原稿画像の数Nが2の奇数乗の例として2の場合、つまり、2in1の場合、CPU101は、用紙の1ページを2等分した領域が、1つの原稿画像を配置する印刷領域となるよう設定する。すなわち、CPU101は、原稿画像の長辺の長さと、印刷領域の長辺の長さとの比を算出し、この算出結果に基づいて、印刷領域に原稿画像が収まる倍率を設定する。
【0068】
図8(A)は、縦方向のサイズがYであり、横方向のサイズが√2×Yである用紙を示している。
【0069】
2in1設定の場合、CPU101は、用紙の長辺を2等分した長さで区切った2等分の2つの印刷領域を作る。この印刷領域は、縦方向の長さがY、横方向の長さが√2×Y/2となり、CPU101は、この印刷領域2つに原稿画像2ページ分をそれぞれ配置する。
【0070】
図8(B)は、1ページの縦方向が長辺となる原稿画像を縮小変倍して印刷領域に配置する場合の例を表わしている。
【0071】
この場合、原稿画像の縦方向の長さが√2×Y、横方向の長さがYとなっており、この原稿画像が配置される印刷領域について原稿画像の長辺に沿う方向=縦方向の長さはYとなる。このとき、CPU101は、原稿画像の長辺の長さ√2×Yと、印刷領域の長辺の長さYとの比を算出し、この算出結果に基づいて原稿画像を変倍する倍率を設定する。この場合の設定倍率は、1/√2(約0.707倍)となる。すなわち、原稿画像は、設定倍率0.707倍に縮小(変倍)され、原稿画像向きを維持したまま印刷領域に配置される。
【0072】
図8(C)は、1ページの横方向が長辺となる原稿画像を縮小変倍して印刷領域に配置する場合の例を表わしている。
【0073】
この場合、原稿画像の横方向の長さが√2×Y、縦方向の長さがYとなっており、この原稿画像が配置される印刷領域について原稿画像の長辺に沿う方向=横方向の長さは√2×Yとなる。このとき、CPU101は、原稿画像の長辺の長さ√2×Yと、印刷領域の長辺の長さ√2×Y/2との比を算出し、この算出結果に基づいて原稿画像を変倍する倍率を設定する。この場合の、設定倍率は、1/2(0.5倍)となる。すなわち、原稿画像は、設定倍率0.5倍に縮小(変倍)されて印刷領域に配置される。
【0074】
次に、原稿画像の数Nが2の偶数乗の場合の倍率設定について説明する。
原稿画像の数Nが2の偶数乗の例として4の場合、つまり、4in1の場合、CPU101は、用紙の1ページを4等分した領域が、1つの原稿画像を配置する印刷領域となるよう設定する。すなわち、CPU101は、原稿画像の長辺の長さと、印刷領域の長辺の長さとの比を算出し、この算出結果に基づいて、印刷領域に原稿画像が収まる倍率を設定する。
【0075】
図9(A)は、縦方向のサイズがYであり、横方向のサイズが√2×Yである用紙を示している。
【0076】
4in1設定の場合、CPU101は、用紙の長辺、および短辺をそれぞれ2等分した長さで区切った4等分の2つの印刷領域を作る。この印刷領域は、縦方向の長さがY/2、横方向の長さが√2×Y/2となり、CPU101は、この印刷領域4つに原稿画像4ページ分をそれぞれ配置する。
【0077】
図9(B)は、1ページの縦方向が長辺となる原稿画像を縮小変倍して印刷領域に配置する場合の例を表わしている。
【0078】
この場合、原稿画像の縦方向の長さが√2×Y、横方向の長さがYとなっており、この原稿画像が配置される印刷領域について原稿画像の長辺に沿う方向=縦方向の長さはY/2となる。このとき、CPU101は、原稿画像の長辺の長さ√2×Yと、印刷領域の長辺の長さY/2との比を算出し、この算出結果に基づいて原稿画像を変倍する倍率を設定する。この場合の設定倍率は、1/2√2(約0.353倍)となる。すなわち、原稿画像は、設定倍率0.353倍に縮小(変倍)されて印刷領域に配置される。
【0079】
図9(C)は、1ページの横方向が長辺となる原稿画像を縮小変倍して印刷領域に配置する場合の例を表わしている。
【0080】
この場合、原稿画像の横方向の長さが√2×Y、縦方向の長さがYとなっており、この原稿画像が配置される印刷領域について原稿画像の長辺に沿う方向=横方向の長さは√2×Y/2となる。このとき、CPU101は、原稿画像の長辺の長さ√2×Yと、印刷領域の長辺の長さ√2×Y/2との比を算出し、この算出結果に基づいて原稿画像を変倍する倍率を設定する。この場合の、設定倍率は、1/2(0.5倍)となる。すなわち、原稿画像は、設定倍率0.5倍に縮小(変倍)され、原稿画像の向きは維持したままで印刷領域に配置される。
【0081】
なお、図8および図9共に、用紙サイズが、縦方向のサイズがY、横方向のサイズが√2×Yとなっている横向きの用紙である例について示すものであるが、縦方向のサイズが√2×Yであり、横方向のサイズがYとなる縦向きの用紙の場合も倍率の算出方法は同様である。
【0082】
図10は、2in1の場合の、横長の用紙と原稿サイズとに応じたレイアウト例を表わす図である。
【0083】
CPU101は、前述と同様の算出方法により、1ページの縦方向が長辺となる場合には図10(B)に示されたように設定倍率を1/2(0.5倍)とし、横方向が長辺となるには図10(C)に示されたように設定倍率を1/√2(約0.707倍)とする。
【0084】
なお、以上の例では、Nが奇数乗の場合の例として2in1のときの設定、偶数乗の場合の例として4in1のときの設定について説明したが、8in1や16in1などN数が変化しても同様である。
【0085】
CPU101は、設定した倍率MxをNV−RAM(不揮発性メモリ)104やS−RAM103に保持する。倍率Mxの初期値は上記ステップS301での初期化処理において、1(=等倍)に初期化されている。
【0086】
なお、この倍率Mxは、たとえば、1(等倍)〜0.01など、0.01刻み、またはそれよりもさらに細かい刻み等、任意の値に変動させることができる。
【0087】
再び図6を参照して、上記ステップS410またはステップS411で倍率が設定されると、ステップS412でCPU101は、倍率しきい値を設定する。
【0088】
ここで設定される「倍率しきい値」とは、後述するユーザー操作によるNin1設定の調整する処理において参照する倍率の値を指す。
【0089】
たとえば、1in1、2in1、4in1が設定された場合、CPU101は、前述の倍率設定で算出される値を倍率しきい値として、
M1=1、M2=0.707、M3=0.5、M4=0.353、Mn=…、
などのように、Nin1にちょうど収まる倍率を設定し、倍率しきい値として保持する。または、予め設定値テーブルなどで用意されており、CPU101がその倍率を読み出すようにしてもよい。
【0090】
次に、図7を参照して、ステップS413以降でCPU101は、ユーザーによる操作パネル14上のプレビュー画面の操作を受け付ける処理を行なう。
【0091】
上記ステップS410またはステップS411で倍率が設定されると、CPU101は、操作パネル14上に処理対象となる原稿画像と、原稿が倍率設定されて用紙上に配置されたNin1原稿画像とをプレビュー表示する。
【0092】
図11は、操作パネル14の表示画面の具体例を示す図である。図11の表示画面においては、左側に原稿画像のプレビュー領域が設けられ、右側に出力結果としてNin1原稿画像のプレビュー領域が設けられる例が示されている。ユーザーは、図11に示された画面をタッチ操作することで、各種設定、コピーやスキャンの実行等の指示を行なうことができる。さらに、原稿を読み取った原稿画像のプレビュー表示と、各種設定を行なった場合の出力結果のプレビューとを見ながら、各種設定に関わる操作を行なうことができる。
【0093】
CPU101は、この状態においてユーザーがプレビュー画面の操作、すなわち、操作パネル14上でのタッチ操作を行なったかどうかを判断する(S414)。
【0094】
ユーザーによる操作がなかった場合(S414でNO)は、前述の倍率設定(S410、S411)で設定された倍率、つまり、保持された倍率Mxのまま出力を行なうこととし、出力画像配置処理(S420)へ移行する。たとえば、Nin1設定(S402)で2in1を行なった結果、倍率設定(S410、S411)で、Mx=0.707倍となっていれば、2ページ分の原稿画像を0・707倍に変倍し、2in1となるよう出力画像配置処理(S420)を行なう。これによって、図10に示されるようなプレビュー表示がなされる。
【0095】
ユーザーによるプレビュー画面の操作がなされた場合(S414でYES)は、CPU101は、次のステップS415へ移行する。
【0096】
ここでは、具体例として、プレビュー操作によって2in1設定された場合について、図12〜図16の、原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像との具体例を用いて説明する。図12〜図16では、読み取った原稿画像が左側に、Nin1設定後の出力結果が右側に表示されている。また、左側において、ユーザーの操作が矢印で表わされている。
【0097】
好ましくは、右側の出力結果領域に、ユーザーが出力形態を判りやすくするために、出力用紙サイズ枠を表示する。なお、図示されていないが、たとえば、用紙サイズ=A4、用紙向き=横、などを表示してもよい。また、右側の表示には、まだ何も設定されていない場合には原稿画像がそのまま出力結果として表示される。
【0098】
図12に表わされたように、ユーザーが、原稿画像プレビュー画面で画像を縮小するように操作を行なうと、CPU101は、第1のプレビュー処理(S415)を実行する。具体的には、原稿画像プレビュー画面上で原稿画像を表わすオブジェクトの隅の位置をタッチし、そのタッチ位置を当該原稿画像のサイズを変更させる方向、つまり、当該隅を中心に向かう方向、または中心から離れる方向に移動させる操作が該当する。この操作を受け付けると、CPU101は、図13のように、ユーザーの操作に応じて原稿画像を縮小表示する。ここでは、原稿画像を縮小する方向、つまり、隅をタッチしてそのまま中心に向かう方向にタッチ位置を移動させる操作を受け付けたものとする。
【0099】
このとき、CPU101は第1の倍率変更処理(S416)を実行し、縮小させる倍率を算出して変更する。すなわち、CPU101は、たとえばX,Y軸の格子状に配列された操作パネル14上のタッチセンサー(不図示)より、ユーザーの操作が始まった座標からの移動した座標までの距離を検出し、その距離から縮小倍率を算出する。そして、CPU101は、算出された縮小倍率Myを保持しておく。
【0100】
なお、この倍率設定値Myは、倍率Mxと同様に、たとえば、1(等倍)〜0.01など、0・01刻み、またはこれよりもさらに細かい刻み等、任意の値に変動させることができる。また、倍率設定値Myの初期値は、上記ステップS301での初期化処理において、1(=等倍)に初期化される。
【0101】
次に、CPU101は、縮小倍率Myと上記ステップS412で設定した倍率しきい値M1〜M4とを比較し、どの倍率しきい値を超えたかを判断する(S417)。
【0102】
図13の例の場合、CPU101は、縮小倍率MyがM1>My>M2、つまり、1in1(等倍率)より小さく、2in1より大きい状態となっており、まだ、2in1に収まる倍率しきい値を超えていないと判断する(ステップS417でNO)。
【0103】
このように判断されると、CPU101は、ユーザーが引き続き縮小操作を行なうことができるよう、プレビュー操作を受け付ける処理(S413)へ戻る。
【0104】
なお、この操作はユーザーが2in1設定のために行なっている操作であるため、図12〜図13の左側に表わされたような操作が検出されると、好ましくは、CPU101は図13の右側に示されたように、出力結果プレビュー領域で出力用紙サイズ枠に2in1となる境界線(点線)を表示させる。このようにすることで、原稿画像の大きさと2in1としたときのサイズとの関係を直感的にわかりやすくすることができる。
【0105】
図14に示されるように、縮小倍率MyがMy<M2、つまり、2in1よりも小さくなったと判断された場合(ステップS417でYES)には、ユーザーが、意図的ではなく、誤って縮小操作を続けたと考えられる。この場合、図14の右側に示されるように、2in1の領域より画像が小さく表示されることとなる。
【0106】
この場合、このままプレビュー操作を終了して、この操作に従った倍率で印刷等に出力すると、本来の2in1で印刷できる用紙サイズを有効に使えずに印刷失敗となる。そのため、この状態になった場合、つまり、プレビュー操作で受け付けた操作に従った倍率が設定された倍率しきい値を超えた場合は、CPU101は第2のプレビュー処理(S418)を実行する。すなわち、CPU101は、図15に示されるように、プレビュー表示を2in1に収まるよう表示を変更する。つまり、プレビュー操作で受け付けた操作に従った倍率では画像が小さくなりすぎているため、プレビュー表示を拡大する。
【0107】
またことのき、CPU101は第2の倍率変更処理(S419)を実行し、縮小倍率MyをMy=M2となるよう設定変更する。なお、変更後の倍率M2が画像形成装置100による自動で設定した倍率Mxと同値である場合は、My=Mxとしてもよい。
【0108】
なお、このとき、図15の例に示されているように、CPU101はユーザーが倍率変更されたことを判りやすくするよう、用紙サイズ枠の表示態様を変化させることが好ましい。表示態様の変化は、たとえば、色変更や、ハイライト表示や、矢印表示などが挙げられる。
【0109】
なお、図16に示されるように、ユーザーのプレビュー操作は、縮小方向のみでなく、縮小・拡大の両方向の操作であってもよい。拡大方向も上述と同様の処理となる。
【0110】
上記ステップS419での第2の倍率変更処理が完了すると、CPU101は、出力画像配置処理を実行する(S420)。この処理において、CPU101は、縮小倍率Myに変倍した原稿画像を、2in1に収まるようレイアウトし、上記ステップS311での送信処理要求ヘ処理をリターンする。
【0111】
なお、上の例では、プレビュー操作によって2in1設定された場合について示されている。他の例として、プレビュー操作によって4in1設定された場合について、図17〜図19の原稿画像のプレビュー画像と、Nin1原稿画像のプレビュー画像とを用いて説明する。図17〜図19でも図12〜図16と同様に、読み取った原稿画像が左側に、Nin1設定後の出力結果が右側に表示されている。また、左側において、ユーザーの操作が矢印で表わされている。
【0112】
4in1は、2in1の操作の延長となるため、図14の状態から、さらにユーザーが原稿画像プレビュー画面で画像を縮小するように操作を行なうと、CPU101は、第1のプレビュー処理(S415)を実行して、図17に示されるように、ユーザーの操作に合わせて原稿画像を縮小表示する。
【0113】
このときの縮小させる倍率は、前述同様、ユーザーの操作が始まった座標からの移動した座標までの距離を検出し、その距離から縮小倍率を算出してこの縮小倍率Myを保持する。
【0114】
CPU101は、縮小倍率Myと上記ステップS412で設定した倍率しきい値M1〜M4とを比較し、どの倍率しきい値を超えたかを判断する(S417)。
【0115】
図17の例の場合、CPU101は、縮小倍率MyがM2>My>M3、つまり、2in1の倍率より小さく、4in1より大きい状態となっており、まだ4in1に収まる倍率しきい値を超えていないと判断する(ステップS417でNO)。
【0116】
このように判断されると、CPU101は、ユーザーが引き続き縮小操作を行なうことができるよう、プレビュー操作を受け付ける処理(S413)へ戻る。
【0117】
なお、この操作はユーザーが4in1設定のために行なっている操作であるため、図17の左側に表わされたような操作が検出されると、好ましくは、CPU101は、図17の右側に示されたように、出力結果プレビュー領域で出力用紙サイズ枠に4in1となる境界線(点線)を表示させる。このようにすることで、原稿画像の大きさと4in1としたときのサイズとの関係を直感的にわかりやすくすることができる。
【0118】
図18に示されるように、縮小倍率MyがMy<M3、またはMy<M4、つまり、4in1よりも小さくなったと判断された場合(ステップS417でYES)には、ユーザーが、意図的ではなく、誤って縮小操作を続けたと考えられる。この場合、図18の右側に示されるように、4in1の領域より画像が小さく表示されることとなる。
【0119】
この場合、このままプレビュー操作を終了して、この操作に従った倍率で印刷等に出力すると、本来の4in1で印刷できる用紙サイズを有効に使えずに印刷失敗となる。そのため、この状態になった場合、つまり、プレビュー操作で受け付けた操作に従った倍率が設定された倍率しきい値を超えた場合は、CPU101は第2のプレビュー処理(S418)を実行して、プレビュー表示を4in1に収まるよう表示を変更する。
【0120】
またこのとき、CPU101は第2の倍率変更処理(S419)を実行し、縮小倍率MyをMy=M3またはMy=M4となるよう設定変更する。なお、変更後の倍率M3またはM4が画像形成装置100による自動で設定した倍率Mxと同値である場合は、My=Mxとしてもよい。
【0121】
ただし、前述の原稿画像向きと用紙サイズ向きとの関係により、M4よりMxの方が大きい値の場合(つまり、用紙サイズに対して大きく出力できる場合)、CPU101は、My=M4ではなく、My=Mx、またはMy=M3と設定する。
【0122】
たとえば、図9(B)および図9(C)で示されたように、原稿画像向きが横:Mx=0.5倍、原稿画像向きが縦:Mx=0.353倍となった場合は、CPU101は、My=M4(0.353倍)ではなく、My=M3(0.5倍)とする。
【0123】
このとき、図15の例と同様に、図19に示されているように、CPU101はユーザーが倍率変更されたことを判りやすくするよう、用紙サイズ枠の表示態様を変化させることが好ましい。
【0124】
上記ステップS419での第2の倍率変更処理が完了すると、CPU101は、出力画像配置処理を実行する(S420)。この処理において、CPU101は、縮小倍率Myに変倍した原稿画像を、4in1に収まるようレイアウトし、上記ステップS311での送信処理要求ヘ処理をリターンする。
【0125】
なお、以上の例では、上記ステップS402でNin1設定を受け付け、その後に、上記ステップS413でプレビュー表示に対する操作を受け付けることでNin1設定がされなおすものとしている。しかしながら、予め、上記ステップS402での設定と、上記ステップS413でプレビュー表示に対する操作に基づく設定とのうちのいずれを優先して倍率設定に用いるかを設定しておいてもよい。この設定は、たとえば操作パネル14からなされるものであってもよいし、予め画像データーと関連付けて他の装置から送信されてもよい。
【0126】
<他の例>
図12〜図16および図17〜図19では原稿画像のうち1ページ分のみを使って説明したが、実際には読み取られた原稿画像が複数ページとなる場合がある。この場合、ユーザーは原稿画像のプレビューの大きさのみではなく、原稿画像の文字や画像、ページ番号、または次のページの有無を確認しながら2in1にするか4in1にするか等のNin1設定を行なうものである。そのため、これら複数のページに関する情報をプレビュー上で表示した方がよい。
【0127】
そこで、プレビュー表示する原稿が複数ページである場合に、CPU101が上記ステップS413以降の処理を行なってユーザーによるプレビュー操作に基づいて2in1設定および4in1設定を行なう場合の、操作パネル14での表示の例について説明する。ここでは、ユーザーが2in1から4in1の一連の流れでプレビュー操作を行なう場合を例にして説明する。なお、縮小させる場合は、前述のとおりである。
【0128】
図20〜図23は、このときの原稿画像のプレビュー表示と、Nin1原稿画像のプレビュー表示との具体例を示す図である。
【0129】
CPU101は、原稿画像を読み取った順に1から順番にページ番号を表示させる。
CPU101は、複数ページを表示するために、1つのページに対するプレビュー操作に基づく縮小倍率Myが、前述のとおり倍率しきい値との比較により所定の範囲に入る、または倍率しきい値を超えるごとに、次ページ以降の原稿画像のプレピュー表示を追加する、という処理を繰り返す。
【0130】
図20の表示の時点では、2ページ分のみが表示されている。3ページ以降のページがある場合であって、ユーザーが図20の状態からさらに原稿画像のプレビュー表示に対して縮小操作を行なうと、図21に示されるように、その倍率が上のように判断された時点で、CPU101は4ページ分を4in1のレイアウトになるように、Nin1設定後のプレビュー領域に追加して表示する。
【0131】
一例として、ユーザーが操作できる原稿画像は先頭ページとに限定してもよい。すなわち、CPU101は追加された2ページ目以降のページの原稿画像のプレビュー表示に対する操作は受け付けないようにしてもよい。この場合、好ましくは、CPU101は、2ページ目以降の原稿画像のプレビュー表示について、操作できないことが分かるように、先頭ページ(1ページ目)の原稿画像のプレビュー表示と異なる表示態様とする。具体的には、先頭ページの表示に対して明度や輝度を落としたり、透明度を上げたり(半透明にするなど)することが挙げられる。
【0132】
なお、より好ましくは、CPU101は、ユーザーがNin1のレイアウトを理解しやすいようにするため、追加する2ページ目以降の原稿画像のプレビュー表示は、ユーザーの操作対象となる先頭ページの原稿画像のプレビュー表示と同じ倍率で表示する。
【0133】
ユーザー操作に従った原稿画像のプレビュー表示が、図22に示されたように原稿画像のプレビュー表示のサイズがNin1のサイズよりも小さくなりすぎた場合、ユーザーの誤操作が想定されるため、CPU101は、前述のとおり図23に示されるように、表示倍率をその時点で最も近いNin1のサイズに応じて変更(この場合には拡大)する。この例の場合、CPU101は上記ステップS420の出力画像配置処理で原稿画像を4in1に収まるようレイアウトし、上記ステップS311での送信処理ヘ処理をリターンする。
【0134】
<実施の形態の効果>
画像形成装置100において上のような処理が行なわれることで、ユーザーは操作パネル14でプレビューによりNin1設定を行なうことができる。その際に、さらに画像形成装置100では、ユーザーのプレビュー画像を変倍(拡大、縮小)する操作をわかりやすく表示する。また、誤操作による縮小でNin1印刷の失敗を防ぐことができる。
【0135】
さらに、上述の処理を画像形成装置100に実行させるための制御プログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0136】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0137】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0138】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0139】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0140】
1 画像形成システム、10 制御部、11 本体部、12 スキャナー部、13 自動原稿読取部、14 操作パネル、15 プリンター部、16 給紙トレイ、100,100A〜100N 画像形成装置、102 ROM、103 S−RAM、104 NV−RAM、105 時計IC、110 固定記憶装置、121 画像読取装置、151 画像出力装置、170 プリンターコントローラー、180 ネットワークI/F、201 入力部、202 第1の検出部、203 第2の検出部、204 倍率設定部、205 倍率しきい値設定部、206 プレビュー処理部、207 倍率算出部、208 第1の変更部、209 判断部、210 第2の変更部、300,300A〜300M 情報処理装置、500 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集約設定を行なう画像形成装置であって、
ユーザーの操作入力を受け付けるための入力手段と、
指定された複数の原稿画像を1枚の出力用紙に集約して配置するための集約設定を行なうための設定手段と、
前記指定された複数の原稿画像のうちの少なくとも1つの原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するための表示手段とを備え、
前記設定手段は、
前記入力手段で集約設定の指示を受け付けると、前記原稿画像の方向と前記出力用紙の方向とに基づいて前記原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定する第1の設定処理と、
前記入力手段で前記プレビュー表示された前記原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けると、前記変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出して前記第1の縮小倍率と前記第2の縮小倍率とを比較し、前記第2の縮小倍率が前記第1の縮小倍率から所定範囲である場合に、前記第1の縮小倍率を前記原稿画像の前記1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定する第2の設定処理とを実行する、画像形成装置。
【請求項2】
集約設定を行なう画像形成装置であって、
ユーザーの操作入力を受け付けるための入力手段と、
指定された複数の原稿画像を1枚の出力用紙に集約して配置するための集約設定を行なうための設定手段と、
前記指定された複数の原稿画像のうちの少なくとも1つの原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するための表示手段とを備え、
前記設定手段は、
前記入力手段で集約設定の指示を受け付けると、前記原稿画像の方向と前記出力用紙の方向とに基づいて前記原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定する第1の設定処理と、
前記入力手段で前記プレビュー表示された前記原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けると、前記変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出して前記第1の縮小倍率と前記第2の縮小倍率とを比較し、前記第2の縮小倍率が前記第1の縮小倍率より大なる場合に、前記第1の縮小倍率を前記原稿画像の前記1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定する第2の設定処理とを実行する、画像形成装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記第1の設定処理において、
集約する原稿の数Nが2の奇数乗であり、かつ、前記原稿画像と前記出力用紙との方向が同じである場合には前記原稿の縮小倍率を1/2Nと設定し、集約する原稿の数Nが2の奇数乗であり、かつ、前記原稿画像と前記出力用紙との方向が異なる場合には前記原稿の縮小倍率を1/Nと設定し、
集約する原稿の数Nが2の偶数乗であり、かつ、前記原稿画像と前記出力用紙との方向が同じである場合には前記原稿の縮小倍率を1/Nと設定し、集約する原稿の数Nが2の偶数乗であり、かつ、前記原稿画像と前記出力用紙との方向が異なる場合には前記原稿の縮小倍率を1/2Nと設定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記入力手段で集約設定の指示を受け付けない場合、前記第1の設定処理を行なわずに、予め記憶している縮小倍率と前記プレビュー表示された前記出力結果における前記原稿画像の縮小倍率とを比較し、前記プレビュー表示での縮小倍率より前記予め記憶している縮小倍率が大なる場合に、前記予め記憶している縮小倍率を前記原稿画像の前記1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記表示装置は前記入力手段の一つとしてのタッチパネルを含み、
前記設定手段は、前記タッチパネルである前記入力手段によって受け付けた前記縮小倍率を変更する指示でのタッチ位置の移動距離から前記第2の縮小倍率を算出する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記設定手段での前記第2の設定処理で設定された縮小倍率に応じて前記出力結果の前記プレビュー表示を更新し、前記更新の際に、前記出力結果のプレビュー表示に重ねて、前記出力用紙のサイズおよび前記集約して配置する前記原稿画像の枚数に応じたレイアウト枠を表示する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示手段は、前記入力手段で前記プレビュー表示された前記原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けると、前記出力結果のプレビュー表示に、前記第2の設定処理で設定された縮小倍率に応じて複数の原稿画像が集約された出力結果を表示する、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記複数の原稿画像をページ番号と共にプレビュー表示する、請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記入力手段で集約設定の指示に応じて設定される縮小倍率と、前記入力手段で前記プレビュー表示された前記原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示に応じて設定される縮小倍率とのうちの、前記原稿画像の前記1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として採用する縮小倍率を予め設定するための設定手段をさらに備える、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
集約設定を行なう画像形成装置での画像処理方法であって、
入力装置から集約設定の指示を受け付けるステップと、
前記指示に応じて、原稿画像の方向と出力用紙の方向とに基づいて前記原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定するステップと、
前記原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するステップと、
前記入力装置で前記プレビュー表示された前記原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けるステップと、
前記変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出するステップと、
前記第1の縮小倍率と前記第2の縮小倍率とを比較し、前記第2の縮小倍率が前記第1の縮小倍率から所定範囲である場合に、前記第1の縮小倍率を前記原稿画像の前記1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定するステップとを備える、画像処理方法。
【請求項11】
集約設定を行なう画像形成装置での画像処理方法であって、
入力装置から集約設定の指示を受け付けるステップと、
前記指示に応じて、原稿画像の方向と出力用紙の方向とに基づいて前記原稿画像の縮小倍率を第1の縮小倍率として設定するステップと、
前記原稿画像とその出力結果とを表示装置にプレビュー表示するステップと、
前記入力装置で前記プレビュー表示された前記原稿画像に対してその縮小倍率を変更する指示を受け付けるステップと、
前記変更後の縮小倍率を第2の縮小倍率として算出するステップと、
前記第1の縮小倍率と前記第2の縮小倍率とを比較し、前記第2の縮小倍率が前記第1の縮小倍率より大なる場合に、前記第1の縮小倍率を前記原稿画像の前記1枚の出力用紙に集約して配置するための縮小倍率として設定するステップとを備える、画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−21537(P2013−21537A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153827(P2011−153827)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】