説明

画像形成装置及び画像形成方法

【課題】個人情報や機密情報が含まれる可能性がある印刷物を安全に格納すると共に、必要に応じてこれを素早く提供する画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】保管筐体101内部に印刷出力された印刷物を保管する印刷物保管手段と、保管された印刷物についての印刷物管理情報を記憶する管理テーブルと、その保管された印刷物の中から所望の印刷物を保管筐体外部の印刷物取り出し部への取り出し指示を受け付ける操作パネル部と、印刷物保管手段に保管された印刷物をピックアップすると共に、ピックアップされた印刷物が前記取出し指示を受けた印刷物に該当するかについて管理テーブルに記憶された印刷物情報に基づいて判断する制御部200は、ピックアップされた印刷物を前記印刷物取り出し部へ搬送する第1の搬送経路109と、再び印刷物保管手段へ搬送する第2の搬送経路110、111、112とを切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の人によって共用される画像形成装置に係り、特に、個人情報や機密情
報が含まれる可能性がある印刷物を安全に格納すると共に、必要に応じてこれを素早く提
供することが可能で、しかも装置が大型化することがない画像形成装置及び画像形成方法
に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、複写機を利用する場合には、利用する本人が複写機の前に立って操作するため
、機密性の高い資料を複写しても、複写機から排出された資料が他人の目に触れる、又は
他人に持ち去られるおそれは少ない。
【0003】
一方、ネットワークで利用される共用プリンタなどの画像形成装置においては、通常利
用者は画像形成装置から離れているため、画像形成装置から排出された印刷物が他人の目
に触れる、又は他人に持ち去られるおそれがあり、機密性を保持して保管する方法が必要
である。
【0004】
このような方法としては、例えば、特許文献1(特開2005−298159号公報)
には、画像形成装置から排出されるシートを保管するトレイが複数設けられ、前記画像形
成装置から排出されるシートを所定のトレイに保管するシート保管装置であって、前記画
像形成装置から排出される機密性を有するシートを保管する機密用トレイが複数設けられ
た機密用トレイ部を有し、前記機密用トレイ部は、前記機密用トレイのシート取り出し口
を遮蔽する移動可能な遮蔽手段と、前記遮蔽手段の移動を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記遮蔽手段を移動させて、所定の機密用トレイのシート取り出し口に
対応した位置に、当該機密用トレイに保管されたシートを取り出し可能な開口部を形成す
る、ことを特徴とするシート保管装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献1の記載されたものと課題を解決するアプローチとしては異なるが、ホ
スト側のプリンタドライバでパスワードを設定した上で印刷指示を行い、共用プリンタの
操作パネル部から設定したパスワードを入力し、当該パスワードが一致した場合に印刷物
を出力するプリンタも存在する。
【特許文献1】特開2005−298159号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、複数の排紙ビンを取り出し口を設けた保
護カバーで覆い、取り出し口を所望の排紙ビンまで移動させる構成としており、個人情報
や機密情報を保持するという目的を達成することが可能となるが、複数のビンが存在する
ことが前提となってしまい、装置の大型化が避けられない、という問題があった。
【0007】
また、パスワード印刷は、セキュリティが要求される文書を印刷する場合は有効である
が、パスワードを入力してから印刷が開始されるので、大量の枚数を印刷するジョブの場
合は、所望の印刷物がすべて出力されるまで時間がかかる。したがって、ユーザーは画像
形成装置の前で相当時間待たされることとなり、不満を感じる、という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような問題に対処するために、本発明に係る画像形成装置は、保管筐体内部に印
刷出力された印刷物を保管する印刷物保管手段と、前記印刷物保管手段に保管された印刷
物についての印刷物管理情報を記憶する印刷物情報管理手段と、その保管された印刷物の
中から所望の印刷物を保管筐体外部の印刷物取り出し部への取り出し指示を受け付ける取
出し指示受付手段と、その取出し指示がなされると、印刷物保管手段に保管された印刷物
をピックアップすると共に、ピックアップされた印刷物が前記取出し指示を受けた印刷物
に該当するかについて印刷物情報管理手段に記憶された印刷物情報に基づいて判断する取
出し指示判断手段と、ピックアップされた印刷物を前記印刷物取り出し部へ搬送する第1
の搬送経路と、ピックアップされた印刷物を再び印刷物保管手段へ搬送する第2の搬送経
路とを切り替える搬送経路切替手段と、を有し、前記搬送経路切替手段は、前記取出し指
示判断手段により取り出すべき印刷物であると判断された場合には、前記第1の搬送経路
を搬送されるように搬送経路を切り替え、前記取出し指示判断手段により取り出すべき印
刷物ではないと判断された場合には前記第2の搬送経路を搬送されるように搬送経路を切
り替えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る画像形成装置は、表示部をさらに有し、前記取出し指示受付手段は
、前記印刷物情報管理手段によって管理されている印刷物管理情報の一部又は全部を前記
表示部に、選択可能に表示して、取出し指示を受け付けることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記印刷物管理情報には少なくとも文書名および
印刷枚数が含まれることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る画像形成装置は、取り出し指示を受けた印刷物のすべてについて印
刷物取り出し部への搬送が終了したか否か判断する印刷物搬送終了判断手段をさらに有す
ることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記印刷物搬送終了判断手段によって取り出し指
示を受けた印刷物のすべてについて印刷物取り出し部への搬送が終了したと判断された場
合には、当該印刷物についての印刷物情報管理手段に記憶された印刷物情報管理情報を消
去することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る画像形成装置は、印刷物に内蔵されたタグに記憶されるID情報を
読み取る読み取り手段を有しており、前記取出し指示判断手段は、前記印刷物情報管理手
段に記憶された印刷物情報と共に、前記前記読み取り手段によって読み取られたID情報
とに基づいて判断を行うことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記印刷物保管手段で保管すべき枚数が少ない印
刷物を、印刷出力せずに記憶する文書保存手段を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記印刷物保管手段の受け入れ部と前記印刷物取
り出し部との間をバイパスするバイパス搬送経路を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る画像形成方法は、保管筐体内部に印刷出力された印刷物を保管する
印刷物保管する印刷物保管ステップと、前記印刷物保管ステップで保管された印刷物につ
いての印刷物管理情報を記憶する印刷物情報管理ステップと、その保管された印刷物の中
から所望の印刷物を保管筐体外部の印刷物取り出し部への取り出し指示を受け付ける取出
し指示受付ステップと、その取出し指示がなされると、印刷物保管ステップで保管された
印刷物をピックアップすると共に、ピックアップされた印刷物が前記取出し指示を受けた
印刷物に該当するかについて印刷物情報管理ステップで記憶された印刷物情報に基づいて
判断する取出し指示判断ステップと、ピックアップされた印刷物を前記印刷物取り出し部
へ搬送する第1の搬送経路と、ピックアップされた印刷物を再び印刷物保管手段へ搬送す
る第2の搬送経路とを切り替える搬送経路切替ステップと、を有し、前記搬送経路切替ス
テップは、前記取出し指示判断ステップにより取り出すべき印刷物であると判断された場
合には、前記第1の搬送経路を搬送されるように搬送経路を切り替え、前記取出し指示判
断手段により取り出すべき印刷物ではないと判断された場合には前記第2の搬送経路を搬
送されるように搬送経路を切り替えることを特徴とする。
【0017】
本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、個人情報や機密情報が含まれる可能
性がある印刷物を安全に格納すると共に、必要に応じてこれを素早く提供することが可能
で、しかも装置が大型化することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る画像形成装置の印刷物保管部の概略を示す図である。なお、特許請求の範囲におけ
る「印刷物保管手段」は、図1に示す印刷物保管部の構造と、図2に示すシステムブロッ
クとの両方を含む概念である。図1において、101は保管筐体、102は印刷物取り出
しトレイ、103は保管印刷物載置トレイ、104は印刷物受け入れ部、105は格納用
ローラ対、106はピックアップローラ、107は搬送ローラ対、108は切替爪、10
9は取り出し用ローラ対、110、111、112は搬送ローラ対をそれぞれ示している

【0019】
保管筐体101は、画像形成装置の一部を構成しており、記録媒体に画像形成プロセス
を実行する印刷機構部から出力された印刷物を密閉的に保管することを可能とするもので
ある。この保管筐体101内部の空間は一般のユーザーが直接的に操作することが不可能
な空間であり、このような保管筐体101によって、印刷物を一時的に保管することによ
って、個人情報や機密情報が含まれる可能性がある印刷物を安全に格納することができる
ようになっている。なお、画像形成プロセスとしては電子写真方式やインクジェット方式
などを用いることができる。
【0020】
印刷物取り出しトレイ102は、保管筐体101に保管されていた印刷物が搬送されて
保管筐体101外部に出力されたときに受けとめるトレイであり、このトレイからユーザ
ーは所望する印刷物を入手する。また、保管印刷物載置トレイ103は、印刷機構部から
出力された印刷物を積載しておくトレイである。
【0021】
印刷物受け入れ部104は、印刷物を印刷機構部から保管筐体101内部に受け入れる
受け入れ口であり、ここで受け入れられた印刷物は格納用ローラ対105によって、順次
保管印刷物載置トレイ103に積載される。
【0022】
ピックアップローラ106は、保管印刷物載置トレイ103の最下部に存在する印刷用
紙をピックアップし搬送経路に流すローラであり、ピックアップローラ106でピックア
ップされた用紙は搬送ローラ対107に進入する。
【0023】
切替爪108は、右方向又は左方向に傾くことによって、用紙を図面右方向の取り出し
用ローラ対109側に搬送するか、図面左方向の搬送ローラ対110側に搬送するかを選
択することを可能とするものである。
【0024】
取り出し用ローラ対109で搬送された用紙は印刷物取り出しトレイ102に出力され
、搬送ローラ対110で搬送される用紙は、搬送ローラ対111から搬送ローラ対112
を経て、再び保管印刷物載置トレイ103に再び積載される。すなわち、搬送ローラ対1
07から進出した用紙は切替爪108によって、印刷物取り出しトレイ102に出力され
るか、保管印刷物載置トレイ103に再び積載されるかが選択される。なお、取り出し用
ローラ対109を経由する搬送経路を第1の搬送経路、また搬送ローラ対110、111
、112を経由する搬送経路を第2の搬送経路と称することとする。
【0025】
次に、第1実施形態に係る画像形成装置のシステムについて説明する。図2は本発明の
第1実施形態に係る画像形成装置のシステムブロックを示す図である。図2において、2
00は制御部、205は格納用ローラ対駆動部、206はピックアップローラ駆動部、2
08は切替爪駆動部、209は第1搬送経路駆動部、210は第2搬送経路駆動部、30
0は印刷機構部、350は操作パネル部、400は管理テーブルをそれぞれ示している。
【0026】
制御部200は情報処理機構であり、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成
され、例えば、不図示の記憶手段に書き込まれたコンピュータプログラムを実行すること
により実現される。この制御部200は画像処理装置のその他の情報処理を行うものとの
兼用とすることができる。この制御部200は特許請求の範囲における「取出し指示判断
手段」の役割を果たす。
【0027】
格納用ローラ対駆動部205は格納用ローラ対105の回転を駆動するものであり、ピ
ックアップローラ駆動部206はピックアップローラ106の回転を駆動するものである

【0028】
切替爪駆動部208は切替爪108を駆動して、切替爪108の左右の傾き角度を変え
るものである。また、第1搬送経路駆動部209は第1の搬送経路における取り出し用ロ
ーラ対109の回転を駆動するものであり、第2搬送経路駆動部210は第2の搬送経路
における搬送ローラ対110、111、112の回転を駆動するものである。搬送ローラ
対107は第1搬送経路駆動部209によって駆動されるものとする。
【0029】
印刷機構部300は、画像形成装置の主となる構成であり、記録媒体に画像形成プロセ
スを実行する印刷機構部から出力された印刷物を出力する主要部である。また、操作パネ
ル部350はユーザーインターフェイスであり、ユーザーに対する操作案内を表示したり
、ユーザーによる、選択事項、設定事項などを入力したりするためのパネルである。なお
、操作パネル部350は特許請求の範囲においては「取出し指示受付手段」と表現されて
いる。
【0030】
管理テーブル400は、後に詳しく説明するが、印刷機構部300で印刷実行された(
或いは、今後印刷が実行される)印刷物が、すでに印刷物取り出しトレイ102に出力さ
れユーザーに供される状態となったか、或いはまだ保管印刷物載置トレイ103に存在す
るかなどを管理するためのテーブルである。なお、この管理テーブル400は、特許請求
の範囲においては「印刷物情報管理手段」と表現されている。
【0031】
次に、以上のように構成される本発明の画像形成装置における印刷物保管の動作につい
て説明する。まず、画像形成装置の印刷物保管部に格納されている印刷物をどのように取
り出すかを指示する方法について説明する。図3は本発明の実施形態に係る画像形成装置
の操作パネル部350におけるユーザーインターフェイス画面表示例を示す図である。
【0032】
画像形成装置はネットワークなどに接続され、複数のユーザーによって共有され、それ
ぞれのユーザーの文書を印刷出力、保管するような使用形態とされている。図3に示すよ
うに、操作パネル部350には「No」、「受信日時」、「文書名」、「ユーザー名」の
各項目が表示され、ユーザーは操作パネル部350にタッチし、OKボタンを押下するこ
とによって、印刷物保管部から印刷物取り出しトレイ102へと取り出したい印刷物を選
択することができるようになっている。なお、本実施形態では、ユーザーが操作パネル部
350にタッチするのみで印刷物を印刷物取り出しトレイ102に出力する構成としてい
るが、よりセキュリティ性を増すためにユーザーに対して、暗証番号やバイオメトリック
などの認証作業を要求するように構成してもよい。
【0033】
以下、図3においてNo3として示される文書が、ユーザーによって選択された場合な
どを中心として説明する。
【0034】
次に、印刷保管部から印刷物を取り出しトレイ102に出力するために用いられる管理
テーブル400に記憶されるデータについて説明する。図4は本発明の実施形態に係る画
像形成装置の管理テーブル400における管理データ構造を示す図である。図4(A)乃
至図4(D)は、管理テーブル400の時系列での変化を示している。この変化の詳細に
ついては後のフローチャートと共に説明する。
【0035】
図4に示すように、管理テーブル400では印刷物の「受信日時」、「印刷完了格納日
時」、「文書名」、「ユーザー名」、「枚数」などのデータを管理すると共に、「最下部
ポインタ」によってどの印刷物が現在、最下部(すなわち、保管印刷物載置トレイ103
直上)にあるかを管理している。なお、本実施形態では、印刷物の「受信日時」、「印刷
完了格納日時」、「文書名」、「ユーザー名」、「枚数」の各項目を管理しているが、必
要に応じてさらに管理項目を増やすこともできる。
【0036】
次に、以上のように構成される本発明の画像形成装置の印刷保管部の制御について説明
する。図5は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部における印刷物取
り出し処理のフローチャートを示す図である。
【0037】
図5において、ステップS100で印刷物取り出し処理を開始する。続いてステップS
101で、操作パネル部350から上述のようなインターフェイスによってユーザーから
印刷物取り出し指示を受領すると、ステップS102において、保管印刷物載置トレイ1
03の最下部に存在する印刷物のピックアップがピックアップローラ駆動部206によっ
て実行される。
【0038】
続いてステップS103では、当該印刷物が、ユーザーから指定された取り出し対象の
印刷物であるか否か管理テーブル400が参照されつつ判定される。ステップS103に
おける判定の結果がYESであるときにはステップS104に進み、ステップS103に
おける判定の結果がNOであるときにはステップS108に進む。
【0039】
いま、仮に管理テーブル400が図4(A)の状態にあり、ユーザー(Isho Ha
nako)によって文書名「意匠出願件数推移」の取り出しが指定された場合について考
える。このような場合、ステップS103における判定の結果はNOであるのでステップ
S108に進むこととなる。
【0040】
ステップS108では、切替爪108が第2搬送経路側に傾けられ、続いてステップS
109では、第2搬送経路駆動部210が駆動され、そして、テップS110では、管理
テーブル400の更新が行われる。ステップS110の後は、ステップS102に進む。
【0041】
ステップS103からステップS110までの流れは、最下部に存在する取り出し対象
でない印刷物を、第2搬送経路を経由して再び保管印刷物載置トレイ103の最上部に積
載するものである。先の具体例についてみてみると、まず文書名「製品B販売計画」の最
下部の頁が送られる。この時点で更新された管理テーブル400は図4(B)に示すよう
な状態となっている。
【0042】
以下、ステップS103〜ステップ110のループが繰り返されて、管理テーブル40
0が図4(C)に示す状態となったものとする。このときステップ103での判定はYE
Sとなり、ステップS104に進むこととなる。
【0043】
ステップS104では、切替爪108が第1搬送経路側に傾けられ、続いてステップS
105では、第1搬送経路駆動部209が駆動され、ステップS106で、管理テーブル
400の更新が行われる。
【0044】
ステップS107では、管理テーブル400が参照されて、取り出しが指定されている
印刷物の全頁の取り出しが完了したか否かが判定される。ステップS107における判定
の結果がYESであるときにはステップS111に進み、印刷物取り出し処理を終了する
。判定の結果がNOであるときにはステップS102に進む。
【0045】
ステップS104からステップS106までの流れは、最下部に存在する取り出し対象
となっている印刷物を、第1搬送経路を経由して再び印刷物取り出しトレイ102に取り
出すものである。先の文書名「意匠出願件数推移」を取り出す例について考えると、ステ
ップS102〜ステップS107にまっすぐ進むループを5回繰り返しつつ、「意匠出願
件数推移」の全頁を印刷物保管部から取り出す。このとき管理テーブル400は図4(D
)の状態となっている。
【0046】
次に、本発明の画像形成装置における印刷制御について説明する。図6は本発明の第1
実施形態に係る画像形成装置の印刷処理のフローチャートを示す図である。
【0047】
図6において、ステップS200で、印刷処理が開始される。ステップS201に進み
、ユーザーからの印刷指示の処理を受領すると、ステップS202において印刷機構部3
00で印刷を実行し、印刷保管部においてはステップS203で格納用ローラ対駆動部2
05の駆動を実行する。ステップS204では、格納された印刷物に応じて、管理テーブ
ル400の更新が行われる。
【0048】
ステップS205では、ユーザーから印刷指示された際に、印刷物を印刷物保管部に格
納するように指示されているか、或いは印刷物を印刷物取り出しトレイ102に取り出す
ように指示されているか否かが判定される。
【0049】
ステップS205における判定の結果が「取り出し」である場合にはXに進み、先の図
5に示すルーチンに進んで印刷物の取り出し処理が実行される。ステップS205におけ
る判定の結果が「格納」である場合には、ステップS206に進み、印刷処理を終了する

【0050】
以上のような構成によれば、個人情報や機密情報が含まれる可能性がある印刷物を安全
に印刷物保管部で格納すると共に、既に印刷済みの印刷物を印刷物保管部から取り出すだ
けなので、必要に応じて印刷物を素早く提供することが可能であり、しかも画像形成装置
が大型化することがない。
【0051】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、画像形成プロ
セスに用いる印刷用紙にRFIDタグが用いられることが前提となっている。RFIDタ
グは、RFを用いた非接触方式の通信によってメモリに読み書きを行うことを可能とする
デバイスである。図7は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部の概略
を示す図であり、図8は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のシステムブロックを
示す図である。図7及び図8において、第1の実施形態と同様の参照番号が付されている
構成は、先の実施形態と同様のものであるので説明を省略する。
【0052】
第2の実施形態が先の実施形態と異なる点は、格納用ローラ対駆動部205の直前の搬
送路に印刷用紙に内蔵されるRFIDタグへの書き込みを行うRFIDタグ書き込み部1
21と、ピックアップローラ駆動部206直後の搬送路に同じくRFIDタグの読み取り
を行うRFIDタグ読み取り部122とが設けられている点である。また、これに伴い図
8に示すシステムブロック図においても、RFIDタグ書き込み部121の書き込み制御
を行うRFIDタグ書き込み制御部221と、RFIDタグ読み取り部122の読み取り
制御を行うRFIDタグ読み取り制御部222とが加えられている。
【0053】
次に、以上のように構成される第2の実施形態で管理される管理テーブルの構成につい
て説明する。図9は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の管理テーブル400にお
ける管理データ構造を示す図である。
【0054】
図9に示すように、第2実施形態においては、管理テーブル400では印刷物の「受信
日時」、「印刷完了格納日時」、「文書名」、「ユーザー名」、「枚数」、「RFID管
理番号」などのデータを管理する。第1実施形態と異なる点は、最下部ポインタ」が必要
と無くなることである。
【0055】
「RFID管理番号」は、それぞれの印刷用紙に固有の情報として、RFIDタグ書き
込み部121が書き込む番号である。本実施形態では、制御部200は印刷保管部から印
刷物を取り出すときにおいては、RFIDタグ読み取り部122で読み取ったRFID管
理番号と管理テーブル400の情報とを参照して、切替爪108を第1搬送経路側に傾斜
させて印刷物を印刷物取り出しトレイ102から取り出すようにするか、第2搬送経路側
に傾斜させて印刷物を再び保管印刷物載置トレイ103に積載させるようにするかを判断
する。
【0056】
なお、第2の実施形態では、印刷用紙のRFIDタグにRFIDタグ書き込み部121
がRFID管理番号を書き込み、RFIDタグ読み取り部122で読み取ったRFID管
理番号によって制御部200が判断する構成としたが、RFIDタグに唯一無二のID情
報が最初から記憶されているものを用いれば、RFIDタグ書き込み部121をRFID
タグ読み取り部に代えて構成することもできる。このような場合、格納用ローラ対105
直前の読み取り部で読み取ったRFIDタグのID情報と、「文書名」とを関連させたデ
ータテーブルを管理テーブル400に保持しておくようすればよい。
【0057】
以上のような第2実施形態の構成によれば、個人情報や機密情報が含まれる可能性があ
る印刷物を安全に印刷物保管部で格納すると共に、既に印刷済みの印刷物を印刷物保管部
から取り出すだけなので、必要に応じて印刷物を素早く提供することが可能であり、しか
も画像形成装置が大型化することがない。また、RFIDタグの情報を利用することによ
って、簡易なアルゴリズムで印刷物の取り出しを管理することできる。
【0058】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図10は本発明の第3実施形態に係
る画像形成装置の印刷物保管部の概略を示す図であり、図11は本発明の第3実施形態に
係る画像形成装置のシステムブロックを示す図である。図中、第1実施形態と同一の符号
が付されている構成については同じものであるので、説明を省略する。
【0059】
第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第3の実施形態は格納しておく印刷物
が少量な場合に印刷機構部300で画像形成プロセスを実行せずにこれを記憶保持してお
く文書保存部370と、ユーザーが印刷と同時に即時利用したい印刷物を、保管印刷物載
置トレイ103に一端保存することなく、保管印刷物載置トレイ103を迂回できるバイ
パス搬送経路とを有している点である。文書保存部370はハードディスクなどの不揮発
性の記憶手段である。また、バイパス搬送経路は、搬送ローラ対116、117はから構
成されており、このバイパス搬送経路によって印刷用紙は搬送ローラ対107へと搬送さ
れる。
【0060】
バイパス用切替爪115は、右方向又は左方向に傾くことによって、用紙を図面左方向
の格納用ローラ対105側に向けて保管印刷物載置トレイ103に搬送するか、図面右方
向の搬送ローラ対116、117側に向けてバイパス搬送経路に搬送するかを選択するこ
とを可能とするものである。
【0061】
バイパス用切替爪駆動部215は、バイパス用切替爪115を駆動制御するものであり
、また、バイパス経路駆動部216は、搬送ローラ対116、117を駆動制御する。
【0062】
次に、以上のように構成される第3の実施形態で管理される管理テーブルの構成につい
て説明する。図12は本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の管理テーブル400に
おける管理データ構造を示す図である。
【0063】
図12に示すように、第3実施形態においては、管理テーブル400では印刷物の「受
信日時」、「印刷完了格納日時」、「文書名」、「ユーザー名」、「枚数」、「印刷済」
などのデータを管理する。また、本実施形態と同様に、「最下部ポインタ」によって保管
印刷物載置トレイ103上の印刷物の順序の管理を行う。管理テーブル400の管理項目
である「印刷済」は、既に画像形成プロセスを実行し印刷物となっているか否かを管理す
るものである。
【0064】
次に、本発明の画像形成装置における印刷制御について説明する。図13は本発明の第
3実施形態に係る画像形成装置の印刷処理のフローチャートを示す図である。
【0065】
図6において、ステップS300で印刷処理が開始される。ステップS301に進み、
ユーザーからの印刷指示の処理を受領する。次に、ステップS302に進み、受領した印
刷指示である印刷ジョブの枚数が所定枚数以上であるか否かが判定される。このような判
定を行うのは、印刷ジョブの枚数が所定枚数より少ない場合には、ユーザーが必要とする
時、オンデマンド的に即座に印刷出力することが可能であるので、あえて印刷出力せずに
文書保存部370に記憶するような設定とするためである。
【0066】
ステップS302における判定の結果がYESであるときにはステップS304に進み
、ステップS302における判定の結果がNOであるときにはステップS307に進む。
【0067】
ステップS308では、文書保存部370にユーザーが指示した印刷ジョブを保存する
。続いてステップS309では、管理テーブル400の更新を行う。このときの管理テー
ブル400の「印刷済」の項目は「−」となる。ステップS310で印刷処理を終了する

【0068】
ステップS302における判定の結果がYESであるときに進むステップS303では
、印刷機構部300にて印刷を実行(画像形成プロセスの実行)し、続いてステップS3
04では、バイパス用切替爪駆動部215がバイパス用切替爪115を格納用ローラ対側
に傾ける。そして、ステップS305では、格納用ローラ対駆動部205が格納用ローラ
対105を駆動し、ステップS306で管理テーブル400の更新を実行する。
【0069】
ステップS307では、ユーザーから印刷指示された際に、印刷物を印刷物保管部に格
納するように指示されているか、或いは印刷物を印刷物取り出しトレイ102に取り出す
ように指示されているか否かが判定される。
【0070】
ステップS307における判定の結果が「取り出し」である場合にはXに進み、次の図
14に示すルーチンに進んで印刷物の取り出し処理が実行される。ステップS307にお
ける判定の結果が「格納」である場合には、ステップS310に進み、印刷処理を終了す
る。
【0071】
次に、第3実施形態の画像形成装置の印刷保管部の制御について説明する。図14は本
発明の第3実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部における印刷物取り出し処理のフ
ローチャートを示す図である。
【0072】
図14において、ステップS400で印刷物取り出し処理を開始する。続いてステップ
S401で、操作パネル部350から上述のようなインターフェイスによってユーザーか
ら印刷物取り出し指示を受領すると、ステップS402において、取り出し指示された印
刷物が所定枚数以上であるか否かが判定される。この所定枚数は、図13のフローチャー
トにおける所定枚数と同じである。
【0073】
ステップS402における判定の結果がYESであるときにはステップS403に進み
、ステップS402における判定の結果がNOであるときにはステップS412に進む。
【0074】
ステップS403においては、保管印刷物載置トレイ103の最下部に存在する印刷物
のピックアップがピックアップローラ駆動部206によって実行される。
【0075】
続いてステップS404では、当該印刷物が、ユーザーから指定された取り出し対象の
印刷物であるか否か管理テーブル400が参照されつつ判定される。ステップS404に
おける判定の結果がYESであるときにはステップS405に進み、ステップS403に
おける判定の結果がNOであるときにはステップS409に進む。
【0076】
ステップS409では、切替爪108が第2搬送経路側に傾けられ、続いてステップS
410では、第2搬送経路駆動部210が駆動され、そして、テップS411では、管理
テーブル400の更新が行われる。ステップS411の後は、ステップS403に進む。
【0077】
ステップS404からステップS411までの流れは、最下部に存在する取り出し対象
でない印刷物を、第2搬送経路を経由して再び保管印刷物載置トレイ103の最上部に積
載するものである。
【0078】
ステップS405では、切替爪108が第1搬送経路側に傾けられ、続いてステップS
406では、第1搬送経路駆動部209が駆動され、ステップS407で、管理テーブル
400の更新が行われる。
【0079】
ステップS408では、管理テーブル400が参照されて、取り出しが指定されている
印刷物の全頁の取り出しが完了したか否かが判定される。ステップS408における判定
の結果がYESであるときにはステップS419に進み、印刷物取り出し処理を終了する
。判定の結果がNOであるときにはステップS403に進む。
【0080】
ステップS404からステップS407までの流れは、最下部に存在する取り出し対象
となっている印刷物を、第1搬送経路を経由して再び印刷物取り出しトレイ102に取り
出すものである。
【0081】
ステップS402における判定の結果がNOであるとき進むステップS412では、印
刷機構部300で該当する印刷実行(画像形成プロセスの実行)が行われる。続いて、ス
テップS413において、バイパス用切替爪駆動部215がバイパス用切替爪115をバ
イパス経路に傾ける。そして、ステップS414では、バイパス経路駆動部216が搬送
ローラ対116、117を駆動する。
【0082】
次にステップS415では切替爪駆動部208によって切替爪108を第1搬送経路側
に傾ける。そしてステップS416では、第1搬送経路駆動部209が取り出し用ローラ
対109を駆動する。ステップS417で、管理テーブル400の更新を行う。
【0083】
ステップS418では、印刷物全頁の取り出しが完了したかが判定される。ステップS
418における判定がNOであるときにはステップ412に戻り、ステップ418におけ
る判定がYESであるとには、ステップS419に進み、印刷物取り出し処理を終了する

【0084】
以上のような第3実施形態の構成によれば、個人情報や機密情報が含まれる可能性があ
る印刷物を安全に印刷物保管部で格納すると共に、既に印刷済みの印刷物を印刷物保管部
から取り出すだけなので、必要に応じて印刷物を素早く提供することが可能であり、しか
も画像形成装置が大型化することがない。また、少量の印刷物については印刷物保管部に
格納せずオンデマンド的に印刷し、これをバイパス経路で搬送するので、ユーザーに素早
く提供することが可能となる。
【0085】
なお、本発明は、電子写真方式の複写機、電子写真方式のファクシミリ、電子写真方式
のプリンタ、電子写真方式の複合機、インクジェット方式のプリンタ、インクジェット方
式のファクシミリ、インクジェット方式のプリンタ、インクジェット方式の複合機などの
画像形成装置に適用することが可能である。電子写真方式やインクジェット方式の印刷技
術の詳細については説明しないが、いずれの方式においても従来周知の技術を用いること
ができる。
【0086】
以上、第1実施形態乃至第3実施形態について説明したが、それぞれの実施形態の構成
要素を適宜組み合わせて構成した発明についても本発明の範疇に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部の概略を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のシステムブロックを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置の操作パネル部350におけるユーザーインターフェイス画面表示例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置の管理テーブル400における管理データ構造を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部における印刷物取り出し処理のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の印刷処理のフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部の概略を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のシステムブロックを示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の管理テーブル400における管理データ構造を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部の概略を示す図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置のシステムブロックを示す図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の管理テーブル400における管理データ構造を示す図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の印刷処理のフローチャートを示す図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の印刷物保管部における印刷物取り出し処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0088】
101・・・保管筐体、102・・・印刷物取り出しトレイ、103・・・保管印刷物載
置トレイ、104・・・印刷物受け入れ部、105・・・格納用ローラ対、106・・・
ピックアップローラ、107・・・搬送ローラ対、108・・・切替爪、109・・・取
り出し用ローラ対、110、111、112・・・搬送ローラ対、115・・・バイパス
用切替爪、116、117・・・搬送ローラ対、121・・・RFIDタグ書き込み部、
122・・・RFIDタグ読み取り部、200・・・制御部、205・・・格納用ローラ
対駆動部、206・・・ピックアップローラ駆動部、208・・・切替爪駆動部、209
・・・第1搬送経路駆動部、210・・・第2搬送経路駆動部、215・・・バイパス用
切替爪駆動部、216・・・バイパス経路駆動部、221・・・RFIDタグ書き込み制
御部、222・・・RFIDタグ読み取り制御部、300・・・印刷機構部、350・・
・操作パネル部、370・・・文書保存部、400・・・管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管筐体内部に印刷出力された印刷物を保管する印刷物保管手段と、
前記印刷物保管手段に保管された印刷物についての印刷物管理情報を記憶する印刷物情報
管理手段と、
その保管された印刷物の中から所望の印刷物を保管筐体外部の印刷物取り出し部への取り
出し指示を受け付ける取出し指示受付手段と、
その取出し指示がなされると、印刷物保管手段に保管された印刷物をピックアップすると
共に、ピックアップされた印刷物が前記取出し指示を受けた印刷物に該当するかについて
印刷物情報管理手段に記憶された印刷物情報に基づいて判断する取出し指示判断手段と、
ピックアップされた印刷物を前記印刷物取り出し部へ搬送する第1の搬送経路と、ピック
アップされた印刷物を再び印刷物保管手段へ搬送する第2の搬送経路とを切り替える搬送
経路切替手段と、を有し、
前記搬送経路切替手段は、前記取出し指示判断手段により取り出すべき印刷物であると判
断された場合には、前記第1の搬送経路を搬送されるように搬送経路を切り替え、前記取
出し指示判断手段により取り出すべき印刷物ではないと判断された場合には前記第2の搬
送経路を搬送されるように搬送経路を切り替えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
表示部をさらに有し、前記取出し指示受付手段は、前記印刷物情報管理手段によって管理
されている印刷物管理情報の一部又は全部を前記表示部に、選択可能に表示して、取出し
指示を受け付けることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記印刷物管理情報には少なくとも文書名および印刷枚数が含まれることを特徴とする請
求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
取り出し指示を受けた印刷物のすべてについて印刷物取り出し部への搬送が終了したか否
か判断する印刷物搬送終了判断手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記印刷物搬送終了判断手段によって取り出し指示を受けた印刷物のすべてについて印刷
物取り出し部への搬送が終了したと判断された場合には、当該印刷物についての印刷物情
報管理手段に記憶された印刷物情報管理情報を消去することを特徴とする請求項4記載の
画像形成装置。
【請求項6】
印刷物に内蔵されたタグに記憶されるID情報を読み取る読み取り手段を有しており、前
記取出し指示判断手段は、前記印刷物情報管理手段に記憶された印刷物情報と共に、前記
前記読み取り手段によって読み取られたID情報とに基づいて判断を行うことを特徴とす
る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記印刷物保管手段で保管すべき枚数が少ない印刷物を、印刷出力せずに記憶する文書保
存手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置

【請求項8】
前記印刷物保管手段の受け入れ部と前記印刷物取り出し部との間をバイパスするバイパス
搬送経路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装
置。
【請求項9】
保管筐体内部に印刷出力された印刷物を保管する印刷物保管する印刷物保管ステップと、
前記印刷物保管ステップで保管された印刷物についての印刷物管理情報を記憶する印刷物
情報管理ステップと、
その保管された印刷物の中から所望の印刷物を保管筐体外部の印刷物取り出し部への取り
出し指示を受け付ける取出し指示受付ステップと、
その取出し指示がなされると、印刷物保管ステップで保管された印刷物をピックアップす
ると共に、ピックアップされた印刷物が前記取出し指示を受けた印刷物に該当するかにつ
いて印刷物情報管理ステップで記憶された印刷物情報に基づいて判断する取出し指示判断
ステップと、
ピックアップされた印刷物を前記印刷物取り出し部へ搬送する第1の搬送経路と、ピック
アップされた印刷物を再び印刷物保管手段へ搬送する第2の搬送経路とを切り替える搬送
経路切替ステップと、を有し、
前記搬送経路切替ステップは、前記取出し指示判断ステップにより取り出すべき印刷物で
あると判断された場合には、前記第1の搬送経路を搬送されるように搬送経路を切り替え
、前記取出し指示判断手段により取り出すべき印刷物ではないと判断された場合には前記
第2の搬送経路を搬送されるように搬送経路を切り替えることを特徴とする画像形成方法


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−51653(P2009−51653A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−222231(P2007−222231)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】