説明

画像形成装置

【課題】操作者が外部記憶媒体から画像形成装置に読み込ませるジョブ設定を選択する操作を簡単にし、外部記憶媒体に記憶されたジョブ設定について第三者に対するセキュリティーを確保する。
【解決手段】画像形成装置で実行されたジョブ設定をジョブ設定保存部がUSBメモリーに保存するとき、操作者から識別情報受付部に受け付けられた識別情報を、当該ジョブ設定に関連付けて共に保存し、操作者が、USBメモリーに記憶されているジョブ設定の示すジョブを画像形成装置に実行させる際には、ジョブ設定取得部が、特定情報受付部に入力が受け付けられた識別情報に関連付けられているジョブ設定をUSBメモリーから取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、当該画像形成装置で実行するジョブの設定を、当該画像形成装置に接続された外部記憶媒体に保存し、また当該外部記憶媒体から取得する際の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー機能やスキャナー機能等の多機能を有する複合機等の画像形成装置では、複数の操作者により、それぞれに内容が異なる多数のジョブが実行される。このような画像形成装置としては、下記特許文献1に示されるように、操作者が一度実行したジョブの設定をUSBメモリー等の外部記憶媒体に記憶可能とし、操作者が次回に画像形成装置を動作させるときに、記憶させておいた当該ジョブ設定を外部記憶媒体から画像形成装置に読み込ませることによって、操作者が同一内容のジョブを簡単に再度実行可能とするものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−22107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示される従来の画像形成装置は、外部記憶媒体に多数のジョブ設定が記憶されている場合には、外部記憶媒体から画像形成装置に読み込ませるジョブ設定を操作者が選択する際、選択の対象となるジョブ設定が増えるため、操作者が所望のジョブ設定を選択し難い。また、ジョブ設定が記憶された外部記憶媒体が第三者に取得された場合、第三者は、記憶されているジョブ設定を画像形成装置に簡単に読み込ませることができるため、第三者により無断で当該ジョブ設定が画像形成装置で実行される事態が生じる。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、操作者が外部記憶媒体から画像形成装置に読み込ませるジョブ設定を選択する操作を簡単にし、外部記憶媒体に記憶されたジョブ設定について第三者に対するセキュリティーを確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の発明は、操作者からジョブの内容を示すジョブ設定の入力を受け付けるジョブ設定受付部と、
前記ジョブ設定受付部に受け付けられたジョブ設定を実行する制御部と、
データの書き込み及び読み出しが可能に外部記憶媒体と接続するインターフェイスと、
ジョブ設定を識別するための識別情報の入力を操作者から受け付ける識別情報受付部と、
前記識別情報受付部に受け付けられた識別情報を、前記制御部によって実行されたジョブ設定に対応付けて、当該ジョブ設定及び当該識別情報を、前記インターフェイスを介して前記外部記憶媒体に保存するジョブ設定保存部と、
前記インターフェイスに前記外部記憶媒体が接続されたときに、当該外部記憶媒体から取得するジョブ設定を特定するために用いられる識別情報が操作者から受け付けられる特定情報受付部と、
前記特定情報受付部に受け付けられた識別情報に対応付けられたジョブ設定を前記外部記憶媒体から取得するジョブ設定取得部とを備え、
前記制御部は、前記ジョブ設定報取得部によって取得されたジョブ設定が示すジョブを実行する画像形成装置である。
【0007】
この発明では、当該画像形成装置で実行されたジョブ設定をジョブ設定保存部が外部記憶媒体に保存するとき、操作者から識別情報受付部に受け付けられた識別情報を、当該ジョブ設定に関連付けて共に保存し、操作者が、外部記憶媒体に記憶されているジョブ設定の示すジョブを画像形成装置に実行させる際には、ジョブ設定取得部が、特定情報受付部に入力が受け付けられた識別情報に関連付けられているジョブ設定を外部記憶媒体から取得する。
【0008】
これにより、外部記憶媒体に記憶されているジョブ設定を画像形成装置に実行させるとき、外部記憶媒体に多数のジョブ設定が記憶されている場合であっても、操作者は、上記識別情報により所望のジョブ設定を指定してジョブ設定取得部に取得させることができるため、操作者は、外部記憶媒体から画像形成装置に読み込ませる所望のジョブ設定を選択する操作が簡単になる。
【0009】
また、ジョブ設定が記憶された外部記憶媒体が第三者に取得された場合であっても、第三者は当該識別情報を知らなければ、ジョブ設定取得部に外部記憶媒体からジョブ設定を取得させることができないため、外部記憶媒体を取得した第三者が無断で当該ジョブ設定の示すジョブを画像形成装置に実行させる事態を回避することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の画像形成装置であって、表示部と、
当該画像形成装置にネットワーク接続されている他の画像形成装置を検出する装置検出部と、
前記装置検出部により検出された他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置が実行可能な機能を示す機能情報を取得する機能情報取得部と、
前記ジョブ設定保存部によるジョブ設定保存時に、前記機能情報取得部によって取得された機能情報に基づいて、当該保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブが、当該機能情報に対応する前記他の画像形成装置で実行可能であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部による判断結果を、前記他の画像形成装置毎に前記表示部に表示させる表示制御部と
を更に備えたものである。
【0011】
この発明では、機能情報取得部が他の画像形成装置の機能情報を取得し、ジョブ設定保存部によるジョブ設定保存時には、保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブが当該機能情報に対応する他の画像形成装置において実行可能であるか否かを判断部が判断し、表示制御部が、当該判断結果を他の画像形成装置毎に表示部に表示させるので、操作者は、当該ジョブ設定が、他の画像形成装でも適用可能であるか否か、他の画像形成装置との間で互換性があるか否かを把握した上で、ジョブ設定を外部記憶媒体に保存することができる。これにより、操作者は、外部記憶媒体に記憶されているジョブ設定を画像形成装置に読み込ませる際に、ジョブ設定を読み込ませる当該画像形成装置において、当該ジョブ設定に基づく動作が誤動作を起こすかを予測可能となるため、誤動作の防止又は誤動作に対する対処が可能になる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記判断部によって、前記ジョブ設定の示すジョブが前記他の画像形成装置で実行不可能と判断された場合に、当該他の画像形成装置に対応する前記機能情報に基づいて、前記ジョブ設定が示す項目のうち、実行不可能な項目を特定する特定部を更に備え、
前記表示制御部は、前記特定部によって特定された前記実行不可能な項目を前記判断結果と共に、前記表示部に表示させるものである。
【0013】
この発明では、上記ジョブ設定の示すジョブが他の画像形成装置で実行不可能である場合には、当該他の画像形成装置に対応する機能情報に基づいて、ジョブ設定が示す項目のうち、実行不可能な項目を特定部が特定し、表示制御部が、当該ジョブ設定の示すジョブが他の画像形成装置で実行不可能である旨の判断結果と共に、特定された実行不可能な項目を表示部に表示させるので、操作者は、ジョブ設定が示すジョブを実行不可能な画像形成装置において、当該ジョブ設定のうち、いずれの項目が不可能であるかを把握した上で、ジョブ設定を外部記憶媒体に保存することができる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記外部記憶媒体に記憶されているジョブ設定が適用される機能を当該ジョブ設定から検出する機能検出部と、
前記機能検出部によって検出された機能のいずれかの選択を操作者から受け付ける機能選択受付部とを備え、
前記ジョブ設定取得部は、前記機能選択受付部に前記機能の選択が受け付けられたとき、前記特定情報受付部に入力が受け付けられた前記識別情報に対応するジョブ設定が、当該選択の受け付けられた機能が適用されるジョブ設定であると判断した場合に、当該識別情報に対応するジョブ設定を前記外部記憶媒体から取得するものである。
【0015】
操作者は、外部記憶媒体に記憶されているジョブ設定が示すジョブを画像形成装置に実行させるとき、ジョブ設定がコピー機能、スキャナー機能、ファクシミリ機能等のいずれの機能についてのジョブ設定であるかを指標として、所望のジョブ設定を選択することが多い。これに基づき、本発明では、外部記憶媒体に記憶されているジョブ設定が示すジョブを画像形成装置に実行させるためには、特定情報受付部に入力の受け付けられた識別情報に対応するジョブ設定が、操作者により選択された機能の適用が可能であることを条件として、ジョブ設定取得部が外部記憶媒体からジョブ設定を取得することにより、識別情報の入力だけでは、操作者がジョブ設定の選択を間違えやすい場合であっても、適用される機能に基づいての特定を加えることで、操作者が誤ったジョブ設定を外部記憶媒体から画像形成装置に読み込ませてしまう事態を防止する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、操作者が外部記憶媒体から画像形成装置に読み込ませるジョブ設定を選択する操作が簡単になり、外部記憶媒体に記憶されたジョブ設定について第三者に対するセキュリティーを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
【図2】画像形成装置の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図3】画像形成装置による外部記憶媒体へのジョブ設定の保存処理の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図4】(A)(B)は表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図5】表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図6】画像形成装置が外部記憶媒体からジョブ設定を取得して実行する処理を示すフローチャートである。
【図7】表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図8】表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図9】表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図10】画像形成装置による外部記憶媒体へのジョブ設定の保存処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図11】表示部の表示画面の一例を示す図である。
【図12】表示部の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、およびファクシミリ機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着装置13、給紙部14、用紙排出部15、原稿給送部6、及び原稿読取部5等を備えて構成されている。
【0019】
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に設けられた連結部113とを備えている。連結部113は、下部本体111と上部本体112との間に用紙排出部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、図1においては下部本体111の左部および後部から立設され、平面視でL字状とされている。上部本体112は、連結部113の上端部に支持されている。上部本体112には、原稿読取部5及び原稿給送部6が設けられている。
【0020】
画像形成装置1の前面部には、操作者からの操作指示が入力される操作部47が設けられている。この操作部47は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部473を備えている。
【0021】
また、画像形成装置1の下部本体111には、USBメモリー等の外部記憶媒体を接続可能な記憶媒体接続インターフェイス92が設けられている。記憶媒体接続インターフェイス92は、後述する制御ユニット10に接続されており、制御ユニット10との間でデータの書き込み及び読み出しが可能に、USBメモリー等の外部記憶媒と接続する。
【0022】
原稿読取部5は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス(原稿台)161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を読み取る読取機構163とを備えている。読取機構163は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(ComplementaryMetal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。
【0023】
原稿給送部6は、原稿が載置される原稿載置台61と、画像読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部66と、原稿搬送機構65と、を備える。原稿搬送機構65は、図略の給紙ローラー、搬送ローラー、及び用紙反転機構を備えている。原稿搬送機構65は、給紙ローラー及び搬送ローラーの駆動により、原稿載置台61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿読取スリット53を介して読取機構163による読取を可能とした後、原稿排出部66へと排出する。また、原稿搬送機構65は、用紙反転機構が原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送することで、当該原稿の両面の画像を、原稿読取スリット53を介して読取機構163により読取可能にしている。
【0024】
さらに原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように上部本体112に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台としてのコンタクトガラス161上面を開放することにより、コンタクトガラス161の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザーが載置できるようになっている。
【0025】
下部本体111には、画像形成部12、定着装置13および給紙部14が内装されている。上部本体112には原稿読取部5が設けられている。給紙部14は、装置本体11に対して挿脱可能の給紙カセット142,143,144を有している。給紙カセット142,143,144には記録紙(記録媒体の一例)が積層されてなる用紙束がそれぞれ収容されている。
【0026】
画像形成部12は、給紙部14から給紙された記録紙にトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、中間転写ベルト125の走行方向において上流側から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用の画像形成ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用の画像形成ユニット12Yおよびブラック色のトナーを用いるブラック用の画像形成ユニット12Bk(以下、各画像形成ユニットを区別することなく述べる場合には、それぞれを「画像形成ユニット120」という)と、駆動ローラー125a(二次転写対向ローラー)等の複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラー210とを備えている。
【0027】
各画像形成ユニット120は、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、一次転写ローラー126と、ドラムクリーニング装置127とをそれぞれ一体的に備えている。
【0028】
感光体ドラム121は、その周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成する。現像装置122は、感光体ドラム121へトナーを供給する。各現像装置122には、前記トナーカートリッジからトナーが適宜補給される。
【0029】
帯電装置123は、感光体ドラム121の直下位置に設けられている。帯電装置123は、各感光体ドラム121の周面を一様に帯電させる。
【0030】
露光装置124は、感光体ドラム121の下方位置であって、帯電装置123の更に下方位置に設けられている。露光装置124は、コンピューター等から入力された画像データや原稿読取部5が取得した画像データに基づく各色に対応したレーザ光を、帯電後の感光体ドラム121の周面に照射し、各感光体ドラム121の周面に静電潜像を形成する。
【0031】
現像装置122は、矢印の方向へ回転する感光体ドラム121の周面の静電潜像にトナーを供給して当該トナーを積層させ、感光体ドラム121の周面に前記画像データに応じたトナー像を形成する。
【0032】
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、図1における左側の駆動ローラー125aと、同図の右側の従動ローラー125bとの間に無端走行可能に張架され、下方の外周面が各感光体ドラム121の周面に当接している。
【0033】
中間転写ベルト125を挟んで各感光体ドラム121に対向する位置には、一次転写ローラー126が設けられている。この一次転写ローラー126には、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加され、一次転写ローラー126は、各感光体ドラム121の外周周面に形成された上記トナー像を中間転写ベルト125の表面に転写させる。
【0034】
制御部100(図2)は、各色の毎に一次転写ローラー126及び画像形成ユニット120を駆動制御して、中間転写ベルト125の表面に、マゼンタ用の画像形成ユニット12Mにより形成されたマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用の画像形成ユニット12Cにより形成されたシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用の画像形成ユニット12Yにより形成されたイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用の画像形成ユニット12Bkにより形成されたブラックのトナー像の転写とを、各色のトナー像が重なり合うように行わせ、これによりカラーのトナー像を中間転写ベルト125の表面に形成させる(中間転写(一次転写))。
【0035】
二次転写ローラー210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加されている。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーの上記トナー像を、給紙部14から搬送されてきた記録紙に転写させる。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分の用紙搬送路190に、中間転写ベルト125の外周面に当接させて設けられている。二次転写ローラー210は、前記トナー像が記録紙に二次転写されるニップ部Nを、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aとの間に形成する。用紙搬送路190を搬送される記録紙は、ニップ部Nにおいて中間転写ベルト125と二次転写ローラー210とに押圧挟持され、ここにおいて中間転写ベルト125上のトナー像が記録紙に二次転写される。なお、二次転写ローラー210及び駆動ローラー125aのニップ部Nよりも、搬送ローラー192による記録紙の搬送方向上流側には、レジストローラー630が配設されている。
【0036】
ドラムクリーニング装置127は、各感光体ドラム121の図1で左方位置に設けられ、感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングする。このドラムクリーニング装置127によってクリーニングされた感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために再び帯電装置123へ向かう。
【0037】
画像形成部12に対して図1での左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラー192が設けられている。搬送ローラー192は、給紙部14から繰り出された記録紙を、ニップ部N及び定着装置13に向けて搬送する。すなわち、当該適所に配置された搬送ローラー192からなる搬送機構により記録紙が搬送される。
【0038】
定着装置13は、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラー132と、加熱ローラー132に対向配置された加圧ローラー134とを備えている。定着装置13は、画像形成部12で転写された記録紙上のトナー像に対し、記録紙が加熱ローラー132と加圧ローラー134との間の定着ニップ部を通過する間に、加熱ローラー132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙は、定着装置13の上部から延設された排紙搬送路194を通って、下部本体111の頂部に設けられた排出トレイ151へ向けて排出される。
【0039】
なお、従動ローラー125bに張架された中間転写ベルト125の外周面に対向する位置にはクリーニング部22が設けられている。
【0040】
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、下部本体111内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された給紙カセット142,143,144とを備えている。
【0041】
手差しトレイ141は、下部本体111の右面の下方位置に設けられた、記録紙を手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのトレイである。給紙カセット142,143,144は、複数枚の記録紙が積層されてなる用紙束を収容する。給紙カセット142の上方には、ピックアップローラー145が設けられ、ピックアップローラー145は、給紙カセット142,143,144に収容された用紙束の最上位の記録紙を用紙搬送路190へ向けて繰り出す。
【0042】
用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排出トレイ151を備える。排出トレイ151は、画像形成部12でトナー像が形成された記録紙が、定着装置13で定着処理が施された後に排出されるトレイである。
【0043】
次に、画像形成装置1の電気的構成を説明する。図2は画像形成装置1の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【0044】
画像形成装置1は、制御ユニット10を備える。制御ユニット10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。
【0045】
制御ユニット10は、原稿読取部5、画像処理部31、画像メモリー32、用紙搬送部411、画像形成部12、操作部47、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、HDD(ハードディスクドライブ)81等と接続されている。制御ユニット10は、接続されている上記各機構の動作制御や、各機構との間での信号又はデータの送受信を行う。
【0046】
制御ユニット10は、上述した画像形成装置1の全体的な動作制御を司る制御部100を備える。制御部100は、ユーザーから操作部47又はネッワーク接続されたパーソナルコンピューター等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナー機能、プリンター機能、コピー機能及びプリンター機能の各機能についての動作制御を実行するために必要な各機構部の駆動及び処理を制御する。
【0047】
原稿読取部5は、画像照射ランプ511及びCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)センサー512を有する上記の読取機構163からなるスキャナー部51を備える。原稿読取部5は、画像照射ランプ511により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサー512で受光することにより、原稿から画像を読み取る。
【0048】
画像処理部31は、原稿読取部5で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部31は、原稿読取部5により読み取られた画像が画像形成部12により画像形成された後の品質を向上させるために、予め定められた画像処理を行う。
【0049】
画像メモリー32は、上記原稿読取部5で読み取られた画像データ等を記憶する。
【0050】
用紙搬送部411は、図1に示したピックアップローラー145及び搬送ローラー192等から構成され、手差しトレイ141,給紙カセット142,143に収納されている記録紙を画像形成部12及び排出トレイ151まで搬送する。
【0051】
画像形成部12は、上述したように、画像形成ユニット12M、12C、12Y、12Bkと、駆動ローラー125aに張架された中間転写ベルト125と、二次転写ローラー210と、定着装置13とを備えている。画像形成部12による出力対象となる画像データは、原稿読取部5で読み取られた画像データ、ネットワークインターフェイス部91を介してローカルエリア内のクライアントコンピューター等から送信されてきた画像データ等から送信されてきた画像データ等である。
【0052】
操作部47は、図2に加えて図1にも示すように、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるタッチパネル部及び操作キー部を備える。タッチパネル部は、操作部47に備えられるLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部473のディスプレイ部分に設けられている。
【0053】
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行うものである。ファクシミリ通信部71は、例えば原稿読取部5によって読み取られた原稿の画像データを、電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信する。
【0054】
HDD81は、原稿読取部5によって読み取られた画像データ等を記憶する。HDD81に記憶されている画像データは、画像形成部12による画像形成に用いられ、また、画像形成装置1にネットワーク接続されたクライアントコンピューターへの送信が可能である。
【0055】
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内の装置(画像形成装置、パーソナルコンピューター等)と種々のデータの送受信を行う。
【0056】
記憶媒体接続インターフェイス92は、上述したように、USBメモリー等の外部記憶媒体を、制御ユニット10との間でデータの送受信が可能となるように接続する。以下、外部記憶媒体がUSBメモリーであり、記憶媒体接続インターフェイス92がUSBインターフェイスである場合を例にして説明する。記憶媒体接続インターフェイス92に接続されたUSBメモリーは、後述するジョブ設定保存部103により、画像形成装置1で実行されたジョブの内容を示すジョブ設定が書き込まれて保存される。また、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されたUSBメモリーからは、後述するジョブ設定取得部105により、当該USBメモリーに記憶されているジョブ設定が読み出される。
【0057】
また、制御ユニット10は、更に、ジョブ設定受付部101、識別情報受付部102、ジョブ設定保存部103、特定情報受付部104、ジョブ設定取得部105、装置検出部106、機能情報取得部107、判断部108、表示制御部109、特定部110、機能検出部115、機能選択受付部116を備えている。制御ユニット10内のメモリー又はROM、或いはHDD81等に記憶されたプログラムに従ってCPUが動作することで、これら各部として機能する。或いは、制御ユニット10が上記各部に対応する専用のハードウェア回路等を備えることにより当該各部として機能するようにしてもよい。但し、表示制御部109は、制御部100が兼ねる構成としてもよい。
【0058】
また、画像形成装置1は、装置検出部106、機能情報取得部107、判断部108、及び表示制御部109、特定部110、機能検出部115、及び機能選択受付部116の各部については、後述する各実施形態において必要となる限りで備えられていればよい。
【0059】
ジョブ設定受付部101は、画像形成装置1が有するコピー動作、スキャナー動作、ファクシミリ動作、プリンター動作、データ保存、データ送信等の機能についてのジョブの設定を操作者からの指示に従って受け付ける。例えば、操作者により、スキャナー動作により得られた読取画像データを保存する動作についてジョブの設定がされる場合は、縮小/拡大、中心位置合わせ、枠消し、連続読込、ファイル形式、文書名等の等の各項目についての値(単なる数値のみではなく、設定事項等も含む。以下同様)が操作部47から入力されると、ジョブ設定受付部101が当該入力された値を受け付け、当該各項目値の組み合わせを、当該データ保存動作のジョブ設定として記憶する。また、コピー動作についてのジョブが設定される場合は、操作者による操作部47の操作により、原稿の読込解像度、原稿画像をプリントする際のプリント設定として、両面又は片面プリント、原稿サイズ、部数、ソート、集約、解像度、カラー又はモノクロのプリント、枠消し、拡大・縮小等の各項目についての値が入力されると、ジョブ設定受付部101が当該入力された値を受け付け、当該各項目値の組み合わせを、当該コピー動作のジョブ設定として記憶する。
【0060】
なお、制御部100は、ジョブ設定受付部101に受け付けられたジョブ設定が示すジョブを実行する。すなわち、制御部100は、当該受け付けられたジョブ設定を構成する各項目の値に従って、画像形成装置1の各機構を動作制御する。
【0061】
識別情報受付部102は、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されるUSBメモリーへの保存対象となるジョブ設定に付される識別情報(例えば、11桁の英数字や記号等からなる識別情報。以下、当該識別情報を例にして説明する)の入力を操作者から受け付ける。
【0062】
ジョブ設定保存部103は、識別情報受付部102に受け付けられた識別情報を、制御部100によって実行されたジョブのジョブ設定に対応付けて、当該ジョブ設定及び当該識別情報を、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されているUSBメモリーに保存する制御を行う。
【0063】
特定情報受付部104は、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されたUSBメモリーから読み出すジョブ設定を特定するために、識別情報の入力を操作者から受け付ける。なお、上記の識別情報受付部102が、当該特定情報受付部104を兼ねる構成としてもよい。
【0064】
ジョブ設定取得部105は、特定情報受付部104に受け付けられた識別情報に対応付けられたジョブ設定を、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されたUSBメモリーから読み出して取得する。
【0065】
装置検出部106は、画像形成装置1にネットワーク接続されている他の画像形成装置を検出する。例えば、装置検出部106は、当該画像形成装置1が接続されているLAN(Local area network)等のネットワークに他の画像形成装置が接続されたときに、当該他の画像形成装置のIPアドレスを取得しておき、ジョブ設定保存部103によるジョブ設定の保存が行われるときに、当該IPアドレスを用いて、画像形成装置1にネットワーク接続されている他の画像形成装置を検出する。
【0066】
機能情報取得部107は、装置検出部106により検出されたネットワーク上の他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置が実行可能な機能を示す機能情報を取得する。例えば、機能情報取得部107は、上記ネットワークの他の画像形成装置に対して、当該他の画像形成装置が記憶している各種設定情報(例えば、カラー印刷の可否、両面スキャンの可否、フィニッシャーの有無等)の送信を要求し、当該他の画像形成装置から当該設定情報を受信することにより、他の画像形成装置において実行可能な機能情報を取得する。また、操作者又はメンテナンス者が操作部47等の操作により、ネットワーク接続されている他の画像形成装置及び実行可能な機能情報を入力し、当該入力された装置情報及び機能情報を機能情報取得部107が記憶しておくことで、当該他の画像形成装置が実行可能な機能を示す機能情報を取得するものとしてもよい。
【0067】
判断部108は、ジョブ設定保存部103によるジョブ設定保存時に、機能情報取得部107によって取得された上記機能情報に基づいて、当該保存対象とされるジョブ設定の示すジョブが、上記他の画像形成装置において実行可能であるか否かを判断する。
【0068】
表示制御部109は、表示部473の表示制御を司り、例えば、判断部108による上記判断の結果を、上記他の画像形成装置毎に、表示部473に表示させる等の制御を行う。
【0069】
特定部110は、判断部108によって、ジョブ設定の示すジョブが上記他の画像形成装置で実行不可能と判断された場合に、当該他の画像形成装置に対応する機能情報に基づいて、ジョブ設定保存部103による保存の対象とされるジョブ設定を構成する項目のうち、実行不可能な項目を特定する。
【0070】
機能検出部115は、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されたUSBメモリーに記憶されているジョブ設定を読み出して、当該ジョブ設定を解析し、当該ジョブ設定が適用される機能(コピー動作、スキャナー動作、ファクシミリ動作、プリンター動作、データ保存、データ送信等の機能)を当該ジョブ設定から検出する。すなわち、USBメモリーに記憶されているジョブ設定が、上記コピー動作等のいずれの機能についてのジョブ設定であるかを検出する。
【0071】
機能選択受付部116は、機能検出部115によって検出された機能の選択を、操作者による操作部47の操作等で入力される指示に基づいて受け付ける。
【0072】
次に、画像形成装置1による外部記憶媒体へのジョブ設定の保存処理の第1実施形態を説明する。図3は画像形成装置1による外部記憶媒体へのジョブ設定の保存処理の第1実施形態を示すフローチャートである。図4(A)(B)及び図5は表示部473の表示画面の一例を示す図である。なお、各図に示す表示画面では、識別情報を「コード」として示している。
【0073】
画像形成装置1は、コピー動作等の各動作を実行可能な状態で待機しているときに、記憶媒体接続インターフェイス92へのUSBメモリーの接続が制御部100により検出されたときに(S1でYES)、当該ジョブ設定保存処理が行われる。
【0074】
画像形成装置1がコピー動作等の各動作を実行可能な状態で待機しているとき、表示制御部109は、ジョブ設定を構成する各項目を受け付けるためのジョブ設定受付画面を表示部473に表示させる(S2)。本実施形態では、スキャナー動作によって得た読取画像データを、画像形成装置1に内蔵されるHDDに保存するジョブを例にして説明する。なお、当該スキャナー動作によるHDDへの保存をボックス文書保存と称して以下に説明を行う。この場合、図4(A)に示すように、表示制御部473は、ボックス文書保存用のジョブ設定受付画面D1を表示部473に表示させる。
【0075】
このジョブ設定受付画面D1が表示部473に表示されている状態で、操作者が、当該ジョブ設定受付画面D1が示す案内に従って、ボックス文書保存時のジョブを構成する各項目(縮小/拡大、中心位置合わせ、枠消し、連続読込、ファイル形式、文書名等の各項目)の値が入力されると(S3でYES)、ジョブ設定受付部101が当該入力された値を受け付け、当該各項目値の組み合わせを、ボックス文書保存の動作を行う際のジョブの設定(ジョブ設定)として記憶する(S4)。なお、ジョブ設定受付部101は、操作者により値が入力されなかった項目については、予め定められているデフォルトの値を記憶する。
【0076】
なお、ジョブ設定受付画面D1が表示部473に表示されている状態で、操作者によって、ジョブ設定を構成する各項目の値が入力されない場合は(S3でNO)、S4のジョブ設定の記憶処理は行われない。この場合、ジョブ設定受付部101は、ジョブ設定を構成する全ての項目について上記デフォルトの値を記憶する。
【0077】
例えば、操作者が、ジョブ設定受付画面D1内に表示されている縮小/拡大ボタンd11に接触すると、表示部473のタッチパネル部により、スキャナー動作により得られた読取画像の縮小率及び拡大率の指定を行う指示が操作部47に入力される。この指示に従って、表示制御部109は、表示部473に、縮小率及び拡大率の入力を受け付けるための表示画面(図略)を表示部473に表示する。この表示画面の表示時に、当該表示画面に表示される各入力ボタンを操作者が操作して縮小率又は拡大率の値を入力すると、ジョブ設定受付部101は、当該入力された値を受け付ける。この値の入力後は、表示制御部109は、図4(B)に示すように、表示部473には、当該入力された値を表示したジョブ設定受付画面D1’を再び表示させる。ジョブ設定受付画面D1’は、縮小率及び拡大率が原稿サイズ及び記録紙サイズに合わせて自動で設定される「自動」が入力された状態を示している。
【0078】
この後、操作部47のスタートボタン471が操作者により押下される操作等により、上記のように項目の値を入力して内容が定められたジョブ設定の実行指示が入力されるまで、S3及びS4の処理が繰り返される(S5でNO)。すなわち、操作者は、スタートボタン471の押下操作を行わない限り、ジョブの各項目の値を繰り返して入力することが可能とされている。
【0079】
ジョブ設定を構成する他の項目についても、上述した縮小率及び拡大率の指定の場合と同様の操作により、具体的な値が操作者により入力される。ジョブ設定受付画面D1’は、ファイル形式に「JPEG」及び「画質レベル5」(解像度の程度を示す)が入力され、文字スタンプに、当該文字スタンプを記録紙上の画像形成領域における右上に行う指定が入力された状態を示している。当該文字スタンプとは、記録紙上に画像形成される画像に対して予め定められた画像を更に追加する処理である。
【0080】
操作者が、操作部47のスタートボタン471を押下し、上記のように各項目の値が入力されたジョブ設定でジョブを実行する指示が入力されると(S5でYES)、制御部100は、当該ジョブ設定を構成する各項目の値に従って、画像形成装置1の各機構の動作を制御してジョブを実行する(S6)。例えば、制御部100は、上記に例として示したボックス文書保存のジョブ設定を実行する場合、原稿読取部5により原稿載置台61に載置されている原稿束を指定された解像度(画質)で読み取らせ、画像処理部31に、当該読取で得た読取画像に、上記予め定められた画像を指定位置に追加してJPEG形式のファイルフォーマットとする処理を行わせ、更に当該読取画像が、指定された記録紙サイズとなるように縮小する処理を行わせる。更に、制御部100は、当該一連の処理により生成された画像データを、画像形成装置1に内蔵されるHDDに保存する。
【0081】
上記のジョブ実行後、表示制御部109は、操作者に識別情報(識別コード)の入力を促す旨のメッセージを表示部473に表示させる(S7)。当該識別情報は、保存対象となるジョブ設定を個別に識別及び特定し、更に、当該ジョブ設定をUSBメモリーから読み出す際の暗唱番号として用いられるものである。例えば、表示制御部109は、図5に例を示すような識別情報入力画面D3を表示部473に表示させる。
【0082】
なお、上述したS1の処理、すなわち、制御部100が、記憶媒体接続インターフェイス92へのUSBメモリーの接続を検出する処理は、上記S7の処理後に行うものとしてもよい。
【0083】
表示制御部109が表示部473に上記メッセージを表示させているとき、操作者により操作部47のテンキー等の操作で、識別情報が操作部47に入力されると(S8でYES)、識別情報受付部102が、当該識別情報の入力を受け付ける(S9)。続いて、ジョブ設定保存部103は、当該入力が受け付けられた識別情報を、S6で実行されたジョブ設定に対応付けて、当該識別情報及びジョブ設定を、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されているUSBメモリーに保存する(S10)。例えば、上記識別情報入力画面D3の表示時に、操作者が、当該識別情報入力画面D3内に表示されている「保存する」ボタンd31を接触操作すると、表示部473のタッチパネル部により、当該入力した識別情報が入力されて識別情報受付部102に受け付けられる。
【0084】
なお、識別情報入力画面D3の表示時に、操作者から識別情報が入力されない場合は(S8でNO)、ジョブ設定保存部103による上記識別情報及びジョブ設定の保存処理が行われることなく処理が終了する。例えば、識別情報入力画面D3の表示時に、操作者が、識別情報入力画面D3内に表示されている「保存しない」ボタンd32を接触操作すると、タッチパネル部により当該接触操作が検知されると、識別情報及びジョブ設定の保存処理が行われずに処理が終了する。
【0085】
次に、画像形成装置1が外部記憶媒体からジョブ設定を取得して実行する処理を説明する。図6は画像形成装置1が外部記憶媒体からジョブ設定を取得して実行する処理を示すフローチャートである。図7乃至図9は表示部473の表示画面の一例を示す図である。なお、各図に示す表示画面では、識別情報を「コード」として示している。
【0086】
画像形成装置1の電源スイッチがオンとされた後、表示制御部109は、図7(A)に例を示すようなログイン画面D7を表示させる。このログイン画面D7の表示時に、操作者による操作部47の操作、又はログイン画面D7内の「テンキー」ボタンd91への接触操作に基づいて表示される図略のテンキー画面の操作により、操作者固有の識別情報であるID(identification)及びパスワードのログイン情報が操作部47に入力されると(S31でYES)、制御部100は、記憶媒体接続インターフェイス92にUSBメモリーが接続されているか否かを判断する(S32)。なお、操作者によりログイン情報が入力されない場合は、ログイン情報が入力されるまでS32以降の処理の実行は待機となる。
【0087】
ここで、制御部100が、記憶媒体接続インターフェイス92にUSBメモリーが接続されていると判断した場合は(S32でYES)、表示制御部109は、操作者に対して識別情報の入力を促す旨のメッセージ、例えば、図7(B)に示すような識別情報入力画面D8を表示部473に表示させる(S33)。表示制御部109は、識別情報入力画面D8内に、上記メッセージと共に、「機能選択」ボタンd81を表示させる。この「機能選択」ボタンd81は、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されたUSBメモリーに記憶されている各ジョブ設定が適用されるそれぞれの機能、すなわち、各ジョブ設定がコピー動作、スキャナー動作、ファクシミリ動作等のいずれの機能で実行されるかを表示する機能表示指示を操作者から受け付けるためのボタンである。
【0088】
ここで、操作者による「機能選択」ボタンd81の接触操作のタッチパネル部による検知等により上記機能表示指示が入力されると(S34でYES)、機能検出部115が、上記USBメモリーに記憶されているジョブ設定が適用される機能を検出する(S35)。例えば、機能検出部115は、USBメモリーに記憶されている全てのジョブ設定を読み出し、各ジョブ設定の内容を解析して、当該ジョブ設定が上記いずれの機能について適用されるものであるかを検出する。
【0089】
表示制御部109は、上記各ジョブ設定がいずれの機能に適用されるかの検出結果を表示する(S36)。例えば、操作者が、識別情報入力画面D8内の「機能選択」ボタンd81を接触操作して上記機能表示指示を入力すると、図8(A)に例を示すように、表示制御部109は、上記検出された機能の一覧を、識別情報入力画面D8内において、「機能選択」ボタンd81からプルダウン表示させる。この図8(A)に示す例では、USBメモリーに保存されているジョブ設定は、ボックス保存、ボックス印刷、ボックス送信の機能に適用される場合を示している。
【0090】
ここで、操作者により、例えば、上記プルダウン表示により示される機能表示部分d85のうち、操作者が画像形成装置1に設定させたいジョブ設定が適用される機能を示している機能表示部分を接触操作すると、タッチパネル部を介して操作者により接触があった位置に表示されている機能を選択する指示が、機能選択受付部116に受け付けられる(S37)。この受け付け後、表示制御部109は、図8(B)に例を示すように、「機能選択」ボタンd81の表示部分に、当該選択された機能、この例では、ボックス保存を表示させる。
【0091】
さらに、操作者による操作部47のテンキー操作等により、USBメモリーメモリーから読み出すジョブ設定を特定するための識別情報が入力されると、特定情報受付部104が、当該入力された識別情報を受け付ける(S38)。
【0092】
ここで、操作者による識別情報入力画面D8内の「ログイン」ボタンd83の接触操作をタッチパネル部が検知する等により、操作部47にログイン指示が入力されると(S39でYES)、ジョブ設定取得部105は、当該入力された識別情報に対応するジョブ設定が、S37で操作者から選択が受け付けられた機能の適用されるジョブ設定であるかを判断する(S40)。
【0093】
ジョブ設定取得部105は、当該入力された識別情報に対応するジョブ設定が、S37で選択された機能が適用されるジョブ設定であると判断した場合には(S40でYES)、当該入力された識別情報に対応するジョブ設定をUSBメモリーから読み出して取得する(S41)。表示制御部109は、ジョブ設定受付画面D11を表示し、当該取得されたジョブ設定の各項目の値を、図9に例を示すように、各項目に該当する表示部分に隣接する位置に表示する。
【0094】
この後、操作者による操作部47のスタートボタン471の押下操作により、当該ジョブの実行指示が入力されると、制御部100が、当該ジョブを構成する各項目の値に従って、当該ジョブ設定が示すジョブを実行する(S42)。
【0095】
なお、ジョブ設定取得部105は、上記入力された識別情報に対応するジョブ設定が、S37で選択された機能が適用されるジョブ設定ではないと判断した場合には(S40でNO)、USBメモリーからのジョブ設定の読み出しは行わない。この場合、制御部100は、操作者による操作部47の操作でのジョブ設定の入力を待機するために、通常のログインを行う。すなわち、この場合には、ジョブ設定取得部105によりUSBメモリーから取得されたジョブ設定ではなく、操作者による操作部47の操作で入力されるジョブ設定に基づいて、制御部100がジョブを実行する。
【0096】
当該ジョブ設定の保存処理及び実行処理によれば、画像形成装置1で実行されたジョブのジョブ設定を、ジョブ設定保存部103がUSBメモリーに保存するとき、操作者から識別情報受付部102に受け付けられた識別情報を、当該ジョブ設定に関連付けて共に保存し、操作者が、USBメモリーに記憶されているジョブ設定が示すジョブを、画像形成装置1に読み込ませて実行させる際には、ジョブ設定取得部105が、操作者から入力された識別情報に関連付けられているジョブ設定をUSBメモリーから取得する。
【0097】
これにより、USBメモリーに記憶されているジョブ設定の示すジョブを操作者が画像形成装置1に実行させるとき、USBメモリーに多数のジョブ設定が記憶されている場合であっても、操作者は、上記識別情報を用いて所望のジョブ設定を指定してジョブ設定取得部105に取得させることになり、操作者は所望のジョブ設定を簡単に選択できるため、操作者がUSBメモリーから画像形成装置1に読み込ませるジョブ設定を選択する操作が簡単になる。
【0098】
また、ジョブ設定が記憶されたUSBメモリーが第三者に取得された場合であっても、第三者は、識別情報を知らなければ、ジョブ設定取得部105にUSBメモリーからジョブ設定を取得させることができないため、当該USBメモリーを取得した第三者が無断で当該ジョブ設定を画像形成装置1に実行させる事態を回避することができる。
【0099】
また、操作者は、USBメモリーに記憶されているジョブ設定を画像形成装置1に実行させるとき、ジョブ設定がコピー機能、スキャナー機能、ファクシミリ機能等のいずれの機能についてのジョブ設定であるかを指標として、所望のジョブ設定を選択することが多い。これに基づき、本実施形態では、USBメモリーに記憶されているジョブ設定のうち、所望のジョブ設定を画像形成装置1に実行させるためには、特定情報受付部104に入力の受け付けられた識別情報に対応するジョブ設定が、操作者により選択された機能の適用が可能であることを条件として、ジョブ設定取得部105がUSBメモリーから当該ジョブ設定を取得することにより、識別情報の入力だけでは、操作者が所望のジョブ設定の選択を間違えやすい場合であっても、適用される機能に基づいての特定も加えられているので、操作者が、誤ったジョブ設定をUSBメモリーから画像形成装置1に読み込ませてしまう事態が防止される。なお、この効果は得られないが、上記に示した操作者により入力された識別情報に対応するジョブ設定が、操作者により選択された機能についてのものであることを条件として、ジョブ設定取得部105にUSBメモリーからジョブ設定を読み取らせる処理(S40でYES,S41)に代えて、操作者により識別情報が入力されれば、当該識別情報に対応するジョブ設定を、ジョブ設定取得部105がUSBメモリーから読み取る処理を行うようにすることも可能である。
【0100】
次に、画像形成装置1による外部記憶媒体へのジョブ設定の保存処理の第2実施形態を説明する。図10は画像形成装置1による外部記憶媒体へのジョブ設定の保存処理の第2実施形態を示すフローチャートである。図11及び図12は表示部473の表示画面の一例を示す図である。なお、この第2実施形態の説明においては、第1実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【0101】
第2実施形態では、第1実施形態と同様にして、保存対象となるジョブ設定に関連付ける識別情報の入力が識別情報受付部102に受け付けられた後に(S19)、装置検出部106が、ネットワークインターフェイス部91を介して、画像形成装置1にネットワーク接続されている他の画像形成装置を検出する(S20)。続いて、機能情報取得部107が、当該検出された他の画像形成装置に対して機能情報の送信を要求し、当該他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置において実行可能な機能を示す機能情報を取得する(S21)。なお、機能情報取得部107は、当該検出された他の画像形成装置が複数である場合は、全ての画像形成装置から機能情報を取得し、また、ネットワーク接続されている他の画像形成装置が検出されなかった場合は、S21での機能情報の取得処理は行わない。
【0102】
上記機能情報の取得後、判断部108が、当該取得された機能情報に基づいて、保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブが、上記検出された他の画像形成装置において実行可能であるか否かを判断する(S22)。
【0103】
例えば、上記検出された他の画像形成装置の機能情報が、スキャン動作について片面読取可能であるが両面読取不可を示す場合であり、これに対して、上記保存対象とされているジョブ設定が、ボックス文書保存のジョブ設定であり、原稿読取の項目において原稿両面読取とされている場合は、判断部108は、保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブは、当該検出された他の画像形成装置において実行不可能と判断する。
【0104】
また、例えば、上記検出された他の画像形成装置の機能情報が、スキャン動作について両面読取が可能を示しており、上記保存対象とされているボックス文書保存のジョブ設定が、原稿読取の項目において原稿両面読取であり、更に他の項目が示す内容を全て実行可能である場合には、判断部108は、保存対象とされるジョブ設定が示すジョブは、当該検出された他の画像形成装置において実行可能と判断する。
【0105】
判断部108が、上記取得された機能情報に基づいて、保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブが、当該機能情報を送信してきた他の画像形成装置で実行可能であると判断した場合は(S22でYES)、当該他の画像形成装置においても当該保存対象となるジョブ設定の示すジョブが実行可能である旨、すなわち、当該ジョブ設定が当該他の画像形成装置との間で互換性がある旨のメッセージを、表示制御部109が、表示部473に表示させる(S23)。
【0106】
また、判断部108が、上記取得された機能情報に基づいて、保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブが、当該機能情報を送信してきた他の画像形成装置において実行不可能であると判断した場合は(S22でNO)、当該保存対象とされているジョブ設定の示すジョブが実行不可能である旨、すなわち、当該ジョブ設定が当該画像形成装置との間で互換性がない旨のメッセージを、表示制御部109が、表示部473に表示させる(S30)。さらに、表示制御部109は、当該互換性がない旨のメッセージと共に、更に詳細な判断結果を表示する指示を受け付けるための表示ボタンを表示させる。
【0107】
例えば、表示制御部109は、判断部108による上記判断後、図11に例を示すような互換情報表示画面D5を表示部473に表示させる。表示制御部109は、互換情報表示画面D5には、装置検出部106により検出された全ての画像形成装置(この例では4台)を、機種名欄d51に機種名で表示させる。また、表示制御部109は、判断部108による判断結果に従って、当該検出された画像形成装置毎に、互換性表示欄d52に上記互換性の有無を表示させる。さらに、表示制御部109は、互換性表示欄d52に互換性がない旨のメッセージを示すことになる機種については、表示欄d53に、更に詳細な判断結果を表示する指示を受け付けるための表示ボタンd54を表示させる。この表示ボタンd54は、当該ジョブ設定を実行不可能である理由、又は実行できない項目を表示する詳細事項の表示指示を受け付けるための表示ボタンである。
【0108】
表示制御部109による上記互換性有無の表示後、操作者から上記保存対象のジョブ設定を保存する指示が操作部47の操作等により入力されると(S24でYES)、ジョブ設定保存部103は、S18で入力された識別情報を、S16で実行されたジョブ設定に対応付けて、当該識別情報及びジョブ設定を、記憶媒体接続インターフェイス92に接続されているUSBメモリーに保存する(S25)。
【0109】
例えば、上記互換情報表示画面D5の表示後、表示制御部109により互換情報表示画面D5内に表示される「閉じる」ボタンd55が操作者により接触操作され、タッチパネル部により当該操作が検知されると、ジョブ設定保存部103は、上記識別情報及びジョブ設定をUSBメモリーに保存する(S25)。すなわち、ジョブ設定保存部103は、当該操作者による「閉じる」ボタンd55の接触操作を検知してタッチパネル部から送られてくる検知信号を、上記保存対象のジョブ設定を保存する指示として、上記USBメモリーへの保存処理を行う。
【0110】
なお、表示制御部109により互換情報表示画面D5内に表示される「キャンセル」ボタンd56が操作者により接触操作される等の操作により、当該ジョブ設定の保存を取り消す旨の指示が入力されると(S24でNO,S26でNO)、ジョブ設定のUSBメモリーへの保存処理を行うことなく処理が終了する。
【0111】
一方、互換情報表示画面D5の表示ボタンd54が操作者により接触操作され、タッチパネル部から上記詳細な判断結果を表示する指示が操作部47に入力されると(S24でNO,S26でYES)、特定部110が、ジョブ設定を不可能実行である理由又は実行できない項目を特定し(S27)、表示制御部109は、例えば、図12に示すような詳細項目表示画面D6により、当該ジョブ設定を不可能実行である理由又は実行できない項目を表示する(S28)。
【0112】
例えば、上記検出された他の画像形成装置の機能情報が、スキャン動作について片面読取可能であるが両面読取不可を示す場合であり、これに対して、上記保存対象とされているジョブ設定が、ボックス文書保存のジョブ設定であり、原稿読取の項目において原稿両面読取とされていて、判断部108が、保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブは、当該検出された他の画像形成装置において実行不可能と判断した場合は、表示制御部109は、詳細項目表示画面D6に、「KM−1201は両面読取機能を備えていません。以下の項目が実行できません。原稿両面読取」のようにメッセージを表示させる。
【0113】
この詳細項目表示画面D6に表示されている「閉じる」ボタンd61を操作者が接触操作することで、タッチパネル部により当該詳細項目表示画面D6の表示を終了する指示が入力されると(S29でYES)、表示制御部109は、詳細項目表示画面D6の表示を互換情報表示画面D5に遷移させ、処理はS24に移行する。表示制御部109は、詳細項目表示画面D6の表示を終了する指示が入力されるまで詳細項目表示画面D6を表示部473に表示させる(S29でNO,S28)。
【0114】
この第2実施形態によれば、操作者は、USBメモリー体に記憶されているジョブ設定が、当該ジョブ設定を実行した画像形成装置1とは異なる他の画像形成装置での実行が可能か否かを把握した上で、USBメモリーにジョブ設定を保存させ、USBメモリーから当該各画像形成装置にジョブ設定を読み込ませる際には、当該各画像形成装置に対するジョブ設定の互換性を把握した上で操作を行うことになる。これにより、操作者は、USBメモリーに記憶されているジョブ設定を当該各画像形成装置に読み込ませる際に、ジョブ設定を読み込ませる対象となる画像形成装置において、当該ジョブ設定に基づく動作が誤動作を起こすかを予測可能となるため、誤動作の防止又は誤動作に対する対処が可能になる。
【0115】
また、上記ジョブ設定の示すジョブが他の画像形成装置で実行不可能である場合には、当該他の画像形成装置に対応する機能情報に基づいて、ジョブ設定が示す項目のうち、実行不可能な項目等を特定部110が特定し、表示制御部109が、当該ジョブ設定が他の画像形成装置で実行不可能である旨の判断結果と共に、特定された実行不可能な項目等を表示部473に表示させるので、操作者は、ジョブ設定が実行不可能な画像形成装置において、当該ジョブ設定のうち、いずれの項目が不可能であるかを把握した上で、ジョブ設定をUSBメモリーに保存することができる。
【0116】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置を複合機として説明しているが、本発明に係る画像形成装置はこれに限定されない。例えば、本発明に係る画像形成装置は、ジョブ設定の入力を受け付けて、当該ジョブ設定に基づいてジョブを実行する装置であれば、コピー機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等であっても構わない。
【0117】
なお、図1乃至図12を用いて上記各実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0118】
1 画像形成装置
10 制御ユニット
100 制御部
101 ジョブ設定受付部
102 識別情報受付部
103 ジョブ設定保存部
104 特定情報受付部
105 ジョブ設定取得部
106 装置検出部
107 機能情報取得部
108 判断部
109 表示制御部
110 特定部
113 機能検出部
114 機能選択受付部
92 記憶媒体接続インターフェイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者からジョブの内容を示すジョブ設定の入力を受け付けるジョブ設定受付部と、
前記ジョブ設定受付部に受け付けられたジョブ設定を実行する制御部と、
データの書き込み及び読み出しが可能に外部記憶媒体と接続するインターフェイスと、
ジョブ設定を識別するための識別情報の入力を操作者から受け付ける識別情報受付部と、
前記識別情報受付部に受け付けられた識別情報を、前記制御部によって実行されたジョブ設定に対応付けて、当該ジョブ設定及び当該識別情報を、前記インターフェイスを介して前記外部記憶媒体に保存するジョブ設定保存部と、
前記インターフェイスに前記外部記憶媒体が接続されたときに、当該外部記憶媒体から取得するジョブ設定を特定するために用いられる識別情報が操作者から受け付けられる特定情報受付部と、
前記特定情報受付部に受け付けられた識別情報に対応付けられたジョブ設定を前記外部記憶媒体から取得するジョブ設定取得部とを備え、
前記制御部は、前記ジョブ設定報取得部によって取得されたジョブ設定が示すジョブを実行する画像形成装置。
【請求項2】
表示部と、
当該画像形成装置にネットワーク接続されている他の画像形成装置を検出する装置検出部と、
前記装置検出部により検出された他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置が実行可能な機能を示す機能情報を取得する機能情報取得部と、
前記ジョブ設定保存部によるジョブ設定保存時に、前記機能情報取得部によって取得された機能情報に基づいて、当該保存の対象とされるジョブ設定の示すジョブが、当該機能情報に対応する前記他の画像形成装置で実行可能であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部による判断結果を、前記他の画像形成装置毎に前記表示部に表示させる表示制御部と
を更に備えた請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断部によって、前記ジョブ設定の示すジョブが前記他の画像形成装置で実行不可能と判断された場合に、当該他の画像形成装置に対応する前記機能情報に基づいて、前記ジョブ設定が示す項目のうち、実行不可能な項目を特定する特定部を更に備え、
前記表示制御部は、前記特定部によって特定された前記実行不可能な項目を前記判断結果と共に、前記表示部に表示させる請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記外部記憶媒体に記憶されているジョブ設定が適用される機能を当該ジョブ設定から検出する機能検出部と、
前記機能検出部によって検出された機能のいずれかの選択を操作者から受け付ける機能選択受付部とを備え、
前記ジョブ設定取得部は、前記機能選択受付部に前記機能の選択が受け付けられたとき、前記特定情報受付部に入力が受け付けられた前記識別情報に対応するジョブ設定が、当該選択の受け付けられた機能が適用されるジョブ設定であると判断した場合に、当該識別情報に対応するジョブ設定を前記外部記憶媒体から取得する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−115663(P2013−115663A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260970(P2011−260970)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】