説明

画像表示装置

【課題】縦位置・横位置対応収納式表示ユニットの操作性向上。
【解決手段】表示ユニット位置を表示手段保持部材に対し、縦位置・横位置に回動する第1の回動手段と、表示ユニットを取出・収納する第2の回動手段を備え、第2の回動手段を収納位置に回動させる動作に連動して、第1の回動手段を横位置に回動させることにより、表示ユニット位置が縦位置・横位置どちらの状態でも、1アクションで収納可能な縦横両対応表示ユニット収納構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像表示手段を有するカメラ、ビデオカメラ、携帯電話等において、画像表示ユニットを機械的に縦位置又は横位置に回転させる機器が考案されている。目的は、縦位置・横位置両方において、画面の大きさを最大限に利用して視認性を良くするためである。
【0003】
例えばカメラにおける従来例としては、特許文献1のようなものがあり、携帯電話における従来例としては、特許文献2,3などが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-320611号公報
【特許文献2】特開2001-211576号公報
【特許文献3】特開2004-135360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来例においては、機器使用状態において、画像表示手段を縦位置あるいは横位置どちらかに保持しているとする。そこでそのまま画像表示手段を本体に収納しようとすると、どちらか片方の位置は必ず収納不能、あるいは収納できたとしても画像表示手段が本体から出っ張ってしまう。よってユーザーは、あらかじめ縦位置あるいは横位置どちらか収納に適した位置に回転させてから収納する。又は収納してから画像表示手段を回転する必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下手段により上記課題を解決すべく発明されたものである。
1.画像表示手段が、前記画像表示手段保持部材に保持され、前記画像表示手段保持部材に対して回動する第1の回動手段と、画像表示手段及び画像表示手段保持部材が一体となり本体対して回動する第2の回動手段を具備し、第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構を備えた。(請求項1,2,3)
2.前記第1の回動手段により、画像表示を縦位置・横位置切り換え機構として動作させた。(請求項4)
3.前記第2の回動手段により、画像表示手段及び画像表示手段保持部材を、開閉収納する機構を備えた。(請求項5)
4.前記第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、第2の回動手段動作角が所定の角度に到達した際に連動する機構とした。(請求項6)
5.前記第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、第2の回動手段により前記画像表示手段及び画像表示手段保持部材が閉じて収納状態になった際に連動する機構とした。(請求項7)
6.前記第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、前記画像表示手段を画像表示手段保持部材に対して回転方向に付勢する付勢手段及び回転を停止・解除する突起部材を有する機構とした。(請求項8)
7.前記第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作した場合、第1の回動手段の動作により、前記画像表示手段の、前記画像表示手段保持部材又は本体に対する出っ張り量が少なくなる構造とした。(請求項9)
8.前記第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、電動による回転機構とした。(請求項10)
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
【0008】
機器使用状態において、画像表示手段を縦位置あるいは横位置どちらに保持していても、そのまま画像表示手段を本体に収納した際、自動的に画像表示手段が本体から出っ張らない位置に回転してから収納することができる。
【0009】
よって、ユーザーは収納時、手動で本体から出っ張らない位置に回転してから収納する必要が無くなった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施例によるビデオカメラ表示部の動作図であって、(a)は横位置使用時、(b)は縦位置使用時、(c)は収納時過渡状態、(d)は収納時
【図2】第1の実施例によるビデオカメラ表示部の分解図
【図3】第1の実施例によるビデオカメラ表示部の分解図(表示ユニット背面)
【図4】第1の実施例による表示回転軸の断面図(断面A-A)
【図5】第1の実施例による回転ロック部の断面図(断面B-B)
【図6】第1の実施例による回転ロック部の分解図
【図7】第2の実施例によるビデオカメラ表示部の動作図であって、(a)は横位置使用時、(b)は縦位置使用時、(c)は収納時過渡状態、(d)は収納時
【図8】第3の実施例による携帯電話表示部の動作図であって、(a)は縦位置使用時、(b)は横位置使用時、(c)は収納時過渡状態、(d)は収納時
【図9】第4の実施例による携帯電話表示部の動作図であって、(a)は縦位置使用時、(b)は横位置使用時、(c)は収納時過渡状態、(d)は収納時
【図10】第5の実施例によるビデオカメラ表示部の動作図であって、(a)は横位置使用時、(b)は縦位置使用時、(c)は収納時過渡状態、(d)は収納時
【図11】第5の実施例によるビデオカメラ表示部の分解図
【図12】第5の実施例によるビデオカメラ表示部の分解図(表示ユニット背面)
【図13】第5の実施例による表示回転軸の断面図(断面A-A)
【図14】第5の実施例によるブロック図
【図15】第5の実施例によるフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態に関して説明する。
【0012】
[実施例1]
図1は本発明をビデオカメラに採用した例であり、ビデオカメラ表示部の動作図である。
【0013】
ここで、図1の(a)は表示部を横位置で使用した際の図、(b)は表示部を縦位置で使用した際の図である。(c)は表示部を収納する際の過渡状態における図、(d)は表示部を収納した際の図である。
【0014】
上記図において、001は表示部を収納している表示部ベース、002は表示用LCDユニット、003はLCD表示部、004は撮影用レンズ、005はビデオカメラ本体、006はズームスイッチ、007は撮影を開始、停止するためのスタート/ストップスイッチ、009は前記表示部ベース001をビデオカメラ本体005に対して回転させるためのヒンジユニット、010はLCD表示ユニット回転方向(縦位置使用時)、012は表示部ベース001を収納する際の表示部収納回転方向、013は表示用LCDユニットの回転を止めるための切り欠き部、014は前記きり欠き部が当接する突起部、015は収納時のLCD表示ユニット回転方向、027はLCD表示ユニット回転方向010を回転規制するためのロック解除ピン、028は同様に規制するためのロックピンである。
【0015】
次に、上記図1を参照して、本実施例によるビデオカメラの操作方法及び動作を説明する。
【0016】
通常使用時は、一般のビデオカメラと同様、(a)のように表示部ベース001と表示用LCDユニット002を横に開いて撮影・再生する。
【0017】
次に縦位置撮影・再生を行いたい場合は、(b)のように表示用LCDユニット002をLCD表示ユニット回転方向010方向へ手動で90度回転させる。このとき後述する機構により、表示用LCDユニット002は90度で止まるように構成されている。
【0018】
更に表示部ベース001と表示用LCDユニット002を収納する場合は、図2の状態のまま表示部収納回転方向012へ回転させて閉じる。すると(c)のように表示用LCDユニット002は本体形状から出っ張った状態になる。が、表示部ベース001と表示用LCDユニット002が閉じた瞬間、表示用LCDユニット002は、LCD表示ユニット回転方向015に自動的に回転し、(d)のように本体形状内に収納される。
【0019】
図2、3、4、5、6は本発明の機構詳細図であり、この構成と動作を説明する。
【0020】
ここで、図2は表示部の分解図、図3は表示部の分解図(表示ユニット背面)、図4は表示回転軸の断面図(図1(b)における断面A-A)、図5は回転ロック部の断面図(図1(b)における断面B-B)、図6は回転ロック部の分解図である。
【0021】
上記図において、008a、008bはベースカバー1_020に設置された後述するピンを通すピン穴a及びピン穴b、011はバネ押さえ板030に設けられた穴、016はねじりコイルバネ、017は前記ねじりコイルバネ016に掛かる突起(ベース側)、018はバネ収納凹部、019は回転軸勘合穴、020は表示部ベース001を構成するベースカバー1、021はLCDユニット002を収納するユニット収納凹部、022はLCDユニット002をベースカバー1_020へ止める止め板、023はネジ穴、024はLCD電気系とカメラ本体電気系を接続するワイヤー、025は止めネジ、026はLCDユニット002を回転規制するためのロック部材、027は同様に規制するロック解除ピン、028はロックピン、029はコイルバネ、030は前記コイルバネ029を押さえるバネ押さえ板、031はベースカバー2、032は前記ねじりコイルバネ016のねじりコイルバネアーム1、同じく033はねじりコイルバネアーム2、034は前記ねじりコイルバネ016に掛かる突起(LCDユニット側)、035はネジ固定穴、036は回転軸037に設けられたワイヤー通し穴、037は回転軸、038はバネ止め板022に設けられたワイヤー通し穴、039はバネ押さえ板030を押さえる押さえリブ1、040は同じく押さえリブ2、041はバネガイドピン、042はロック部材026をガイドするガイドリブである。
【0022】
次に、上記図2、3、4、5、6を参照して、本実施例による機構部品構成詳細を説明する。
【0023】
図2、図3において、LCDユニット002の背面には、カバーと一体となった回転軸037が設置されており、この根元にねじりコイルバネ016が挿入されている。また、このねじりコイルバネ016のねじりコイルバネアーム1_032とねじりコイルバネアーム2_033は、それぞれ組み立て時に突起(LCDユニット側)034及び突起(ベース側)017に掛けられる。また回転軸037は、ベースカバー1_020に設けられた回転軸勘合穴019に通して止め板022を介して2本の止めネジ025で固定される。このときLCD電気系ワイヤー024は、ワイヤー通し穴(回転軸)036、回転軸勘合穴019、ワイヤー通し穴(止め板)038を通してヒンジユニット009部(詳細は図指せず)を介してビデオカメラ本体電気系へと接続される。
【0024】
以上の構成の断面図が図7である。この構成によりLCDユニット002は、ねじりコイルバネ016により表示部ベース001に対し、常にLCD表示ユニット回転方向(縦位置使用時)010と反対方向に回転するよう付勢されることになる。ただし、LCDユニット002に設けられた切り欠き部013と、ベースカバー1_020に設けられた突起部014が当接することにより、通常状態では図1の(a)に示すようにLCDユニット002が真横に配置されることになる。
【0025】
また、ロック部材026は、ベースカバー1_020に設けられたピン穴a_008a及びピン穴b_008bを貫通して挿入され、コイルバネ029を入れてからバネ押さえ板030で押さえられる。上記詳細構成は図5、図6に示してある。ここでロック部材026は、押さえリブ1_039、押さえリブ2_040、ガイドリブ042にてガイドされ、バネ押さえ板030を挿入することにより押さえリブ1_039、押さえリブ2_040の先端に設けられた爪形状部にてはめ込まれ、固定される。これにより、ロック部材026は常にロック解除ピン027及びロックピン028が突出する方向に付勢されることになる。
【0026】
上述のような構成により、図1(b)のようにLCDユニット002を縦向きに回転させるとロックピン028は突出し、LCD表示ユニット回転方向010と逆の方向に回転することを止めるため、基本的にLCDユニット002は縦向きのまま固定される。
【0027】
また、このままにして図1(c)のように表示部を表示部収納回転方向012へ回転させて収納すると、ロック解除ピン027はビデオカメラ本体の壁に突き当たり、押されてロック部材026が内部へスライドし、ロックピン028が沈み、ロックがはずれてLCDユニット002はLCD表示ユニット回転方向(収納時)015に回転して元の横位置状態に戻る(図1(d))。
【0028】
なお、図1(b)の状態ロック解除ピン027を指で押すことにより、このままLCDユニット022を横位置に戻すことも可能である。
【0029】
上記構成により、ビデオカメラにおいて通常使用時の画像表示手段が横位置の場合、画像表示手段を回転して縦位置に保持することのできる構成とした。更に縦位置のまま画像表示手段を本体に収納した際、自動的に画像表示手段が回転して横位置となる。このため本体から出っ張らない位置で収納することができる。
【0030】
よって、ユーザーは画像表示手段収納時、手動で本体から出っ張らない位置に回転してから収納する必要が無くなった。
【0031】
[実施例2]
図7は本発明をビデオカメラに採用した例であり、ビデオカメラ表示部の動作図である。
【0032】
ここで、図7の(a)は表示部を横位置で使用した際の図、(b)は表示部を縦位置で使用した際の図である。(c)は表示部を収納する際の過渡状態における図、(d)は表示部を収納した際の図である。
【0033】
上記図において、043はロック解除ピン、044はロックピン、045はLCD表示ユニット回転方向(縦位置使用時)、046は切り欠き部、047は突起部、048はLCD表示ユニット回転方向(収納時)、066は表示部ベース、067はLCDユニットであり、その他の構成は実施例1と同一である。
【0034】
次に、上記図7を参照して、本実施例によるビデオカメラの操作方法及び動作を説明する。
【0035】
基本的な構造は、実施例1と同一であるが、ロック解除ピン043、ロックピン044、切り欠き部046、突起部047が図7(b)においてLCDユニット067の右側に配置されている。また、LCD表示ユニット回転方向(縦位置使用時)045は、実施例1と反対方向となっている。
【0036】
以上のような構成により、図7(c)のように、表示部ベース066とLCDユニット067を表示部収納回転方向012に回転させて収納すると、収納角度θ1にてロック解除ピン043はビデオカメラ本体の壁に突き当たり、ロック部材044が沈み、ロックがはずれてLCDユニット067はLCD表示ユニット回転方向(収納時)048に回転して元の横位置状態に戻る。
【0037】
ここでロック解除ピン043は、収納角度θ1にてロックがはずれるような長さになっている。
【0038】
上記構成により、ビデオカメラにおいて通常使用時の画像表示手段が横位置の場合、画像表示手段を回転して縦位置に保持することのできる構成とした。更に縦位置のまま画像表示手段を本体に収納した際、所定の収納角度になると自動的に画像表示手段が回転して横位置となる。このため本体から出っ張らない位置で収納することができる。
【0039】
よって、ユーザーは画像表示手段収納時、手動で本体から出っ張らない位置に回転してから収納する必要が無くなった。
【0040】
[実施例3]
図8は本発明を折たたみ式携帯電話に採用した例であり、携帯電話表示部の動作図である。
【0041】
ここで、図8の(a)は縦位置使用時、(b)は横位置使用時、(c)は収納時過渡状態、(d)は収納時である。
【0042】
上記図において、049はマイク、050はスピーカ、051は表示部ベース、052はLCDユニット、053はLCD表示部、054は本体ユニット、055は操作キー、056はLCD表示ユニット回転方向(横位置使用時)、057はロック解除ピン、058はロックピン、059は切り欠き部、060は突起部、061は表示部収納回転方向、062はLCD表示ユニット回転方向(収納時)である。
【0043】
上記構成において、通常使用時のLCDユニット052が縦位置であること以外は、基本操作及び動作は実施例1と同一のため説明は省略する。
【0044】
上記構成により、携帯電話において通常使用時の画像表示手段が縦位置の場合、画像表示手段を回転して横位置に保持することのできる構成とした。更に横位置のまま画像表示手段を本体に収納した際、自動的に画像表示手段が回転して縦位置となる。このため本体から出っ張らない位置で収納することができる。
【0045】
よって、ユーザーは画像表示手段収納時、手動で本体から出っ張らない位置に回転してから収納する必要が無くなった。
【0046】
[実施例4]
図9は本発明を折たたみ式携帯電話に採用した例であり、携帯電話表示部の動作図である。
【0047】
ここで、図9の(a)は縦位置使用時、(b)は横位置使用時、(c)は収納時過渡状態、(d)は収納時である。
【0048】
上記図において、063はロック解除ピン、064はロックピンである。なお、その他の部品は実施例2と同一のため省略する。
【0049】
上記構成において、通常使用時のLCDユニット052が縦位置であること以外は、基本操作及び動作は実施例2と同一のため説明は省略する。
【0050】
上記構成により、携帯電話において通常使用時の画像表示手段が縦位置の場合、画像表示手段を回転して横位置に保持することのできる構成とした。更に横位置のまま画像表示手段を本体に収納した際、所定の収納角度になると自動的に画像表示手段が回転して縦位置となる。このため本体から出っ張らない位置で収納することができる。
【0051】
よって、ユーザーは画像表示手段収納時、手動で本体から出っ張らない位置に回転してから収納する必要が無くなった。
【0052】
[実施例5]
図10は本発明をビデオカメラに採用した例であり、ビデオカメラ表示部の動作図である。
【0053】
ここで、図10の(a)は表示部を横位置で使用した際の図、(b)は表示部を縦位置で使用した際の図、(c)は表示部を収納する際の過渡状態における図、(d)は表示部を収納した際の図である。
【0054】
上記図において、084はLCDユニット、112は前記LCDユニット084が設けられた表示部ベースである。068はLCD開閉検出プッシュスイッチであり、LCDが閉じた状態でビデオカメラ本体側面に押されてONとなるスイッチ。また069は、LCD回転タクトスイッチであり、ユーザーがこのスイッチを押すことで、LCDユニット084を縦又は横へ回転させるためのスイッチである。なお、このLCD回転タクトスイッチ069は、一段凹部に設置され、LCDユニット084が閉じられ、収納された状態においても本体側面で押されることは無いよう配置されている。
【0055】
その他の構成は第1の実施例と同一のため説明を省略する。
【0056】
また、操作方法及び動作に関して第1の実施例と異なる点は、図10(a)においてLCD表示ユニット回転方向010を回転させる操作である。第1の実施例はLCDユニット002を手動で回転させるが、本実施例においては、LCD回転タクトスイッチ069を押すことによって電動でLCDユニット084を回転させるものである。その他の操作方法及び動作は、第1の実施例と同一のため説明を省略する。
【0057】
図11、12、13は本発明の機構詳細図であり、この構成と動作を説明する。
【0058】
ここで、図11は表示部の分解図、図12は表示部の分解図(表示ユニット背面)、図13は表示回転軸の断面図(図2における断面C-C)である。
【0059】
上記図において、084はLCDユニット、083は前記LCDユニット084が回転可能に固定されているベースカバー1。070はLCDユニット084をベースカバー1_083に固定するための止め板、071、072は、止め板に設置された軸通し穴とネジ穴。078、079はLCDユニット084の縦位置、横位置を検出するフォトカプラ(縦)、フォトカプラ(横)。073、074は前記フォトカプラ用穴(縦)、フォトカプラ用穴(横)。なお092はLCDユニット084内側側面に配置された反射板であり、LCDユニット084の回転により前記2つのフォトカプラの位置に前記反射板092が合致すると、フォトカプラの発する光が反射して戻り、フォトカプラはON状態となる。080は表示部ベース112の開閉を検出するプッシュスイッチユニット、075は前記プッシュスイッチ用穴。081はLCDユニット084を回転させる操作のためのタクトスイッチユニット、076は前記タクトスイッチ用穴、082はタクトスイッチボタン。090はLCDユニット084に設置された回転軸、077はベースカバー1_083に設置され、前記回転軸090の根本と勘合する回転軸勘合穴、088は前記回転軸090に一体で形成された平歯車。087はLCDユニット084を回転させるためのモーター、086は前記モーター087が固定されているモーターシャーシ、091は前記モーターシャーシ086にモーター087を固定するためのモーター止めネジ、085はモーターシャーシ086をベースカバー1_083に固定するためのモーターシャーシ止めネジである。089はモーター087の軸に固定された平歯車であり、LCD側の前記平歯車088に噛み合っており、モーター087の回転を減速して伝達し、LCDユニット084を回転させることが可能となる。なお、その他の構成は、第1の実施例と同一のため説明は省略する。
【0060】
上記構成において、本実施例における動作を説明する。
【0061】
例えばまず、図10(a)のようにLCDユニット084が横位置の状態であるとする。この状態において、反射板092はフォトカプラ(横)079に合致した位置にあり、フォトカプラ(横)079はON状態となりLCDユニット084が横位置の状態であることが検出されている。ここでモーター099へ電流を流してLCD表示ユニット回転方向010へ回転させる。そして反射板092がフォトカプラ(縦)078に合致した位置でモーター099を止める。これによりLCDユニット084が縦位置の状態になると同時に、反射板092がフォトカプラ(縦)078に合致した状態のままなので、縦位置の状態であることが検出されている。
【0062】
このように、2つのフォトカプラ078_079による位置検出と回転用モーター087により、LCDユニット084の縦位置、横位置切り換えが電動で可能となる。
【0063】
図14は本実施例によるブロック図である。
【0064】
ここで、093はレンズ、094は撮像素子、095は画像処理回路、096はビデオカメラ全体を制御しているCPU、097は画像記録手段、098は画像表示回路、099は前記LCDユニット084を回転させるためのモーター、100はLCD開閉検出プッシュスイッチ、101はLCD開閉タクトスイッチ、102はフォトカプラ(縦)、103はフォトカプラ(横)である。
【0065】
次に上記構成における動作を説明する。まずレンズ093から入った結像光は、撮像素子094により光電変換され画像処理回路095により所定の画像データに変換される。変換された画像データは、メモリー等の画像記録手段097に記録される。また、画像表示回路098によって撮影時や再生時に表示され、使用者が画像を確認することができる。
【0066】
更にCPU_096は、前述画像処理回路095、画像記録手段097、画像表示回路098、そして前記機構解説で説明でしたモーター099、LCD開閉検出プッシュスイッチ100、LCD開閉タクトスイッチ101、フォトカプラ(縦)102、フォトカプラ(横)103の部品を含めて動作を制御している。
【0067】
図15は本実施例によるCPU_096の制御動作を示すフローチャートであり、以下その動作を説明する。
【0068】
まずLCD開閉検出プッシュスイッチがONかどうかを判断する(105)。ここでONであれば106へ進み、OFFであれば108へ進む。
【0069】
106においてフォトカプラ縦がON状態であれば横位置方向へモーターを回転し、フォトカプラ横がONとなった状態でモーターを止め、105へ戻る。ここでOFFであればそのまま105へ戻る。
【0070】
一方108において、LCD開閉タクトスイッチがONかどうかを判断する。ここでONであれば109へ進み、OFFであれば105へ戻る。
【0071】
109においてフォトカプラ縦がON状態であれば横位置方向へモーターを回転し、フォトカプラ横がONとなった状態でモーターを止め、105へ戻る。また、フォトカプラ縦がOFF状態であれば縦位置方向へモーターを回転し、フォトカプラ縦がONとなった状態でモーターを止め、105へ戻る。
【0072】
上記構成により、ビデオカメラにおいて通常使用時の画像表示手段が横位置の場合、画像表示手段を電動により回転して縦位置に保持することのできる構成とした。更に縦位置のまま画像表示手段を本体に収納した際、自動的に画像表示手段が回転して横位置となる。このため本体から出っ張らない位置で収納することができる。
【0073】
よって、ユーザーは画像表示手段収納時、一旦本体から出っ張らない位置に回転してから収納する必要が無くなった。
【符号の説明】
【0074】
001・・・表示部ベース(第1の実施例)
002・・・LCDユニット(第1の実施例)
003・・・LCD表示部(第1の実施例)
004・・・レンズ
005・・・ビデオカメラ本体
006・・・ズームスイッチ
007・・・スタート/ストップスイッチ
008a・・・ピン穴a
008b・・・ピン穴b
009・・・ヒンジユニット
010・・・LCD表示ユニット回転方向(縦位置使用時)(第1の実施例)
011・・・穴
012・・・表示部収納回転方向(第1の実施例)
013・・・切り欠き部(第1の実施例)
014・・・突起部(第1の実施例)
015・・・LCD表示ユニット回転方向(収納時)(第1の実施例)
016・・・ねじりコイルバネ
017・・・突起(ベース側)
018・・・バネ収納凹部
019・・・回転軸勘合穴
020・・・ベースカバー1
021・・・ユニット収納凹部
022・・・止め板
023・・・ネジ穴
024・・・ワイヤー
025・・・止めネジ
026・・・ロック部材
027・・・ロック解除ピン(第1の実施例)
028・・・ロックピン(第1の実施例)
029・・・コイルバネ
030・・・バネ押さえ板
031・・・ベースカバー2
032・・・ねじりコイルバネアーム1
033・・・ねじりコイルバネアーム2
034・・・突起(LCDユニット側)
035・・・ネジ固定穴
036・・・ワイヤー通し穴(回転軸)
037・・・回転軸
038・・・ワイヤー通し穴(止め板)
039・・・押さえリブ1
040・・・押さえリブ2
041・・・バネガイドピン
042・・・ガイドリブ
043・・・ロック解除ピン(第2の実施例)
044・・・ロックピン(第2の実施例)
045・・・LCD表示ユニット回転方向(縦位置使用時)(第2の実施例)
046・・・切り欠き部(第2の実施例)
047・・・突起部(第2の実施例)
048・・・LCD表示ユニット回転方向(収納時)(第2の実施例)
049・・・マイク
050・・・スピーカ
051・・・表示部ベース(第3の実施例)
052・・・LCDユニット(第3の実施例)
053・・・LCD表示部(第3の実施例)
054・・・本体ユニット
055・・・操作キー
056・・・LCD表示ユニット回転方向(横位置使用時)(第3の実施例)
057・・・ロック解除ピン(第3の実施例)
058・・・ロックピン(第3の実施例)
059・・・切り欠き部(第3の実施例)
060・・・突起部(第3の実施例)
061・・・表示部収納回転方向(第3の実施例)
062・・・LCD表示ユニット回転方向(収納時)(第3の実施例)
063・・・ロック解除ピン(第4の実施例)
064・・・ロックピン(第4の実施例)
065・・・回転ヒンジ
066・・・表示部ベース(第2の実施例)
067・・・LCDユニット(第2の実施例)
068・・・LCD開閉検出プッシュスイッチ
069・・・LCD回転タクトスイッチ
070・・・止め板(第5の実施例)
071・・・軸通し穴
072・・・ネジ穴(第5の実施例)
073・・・フォトカプラ用穴(縦)
074・・・フォトカプラ用穴(横)
075・・・プッシュスイッチ用穴
076・・・タクトスイッチ用穴
077・・・回転軸勘合穴(第5の実施例)
078・・・フォトカプラ(縦)
079・・・フォトカプラ(横)
080・・・プッシュスイッチユニット
081・・・タクトスイッチユニット
082・・・タクトスイッチボタン
083・・・ベースカバー1(第5の実施例)
084・・・LCDユニット(第5の実施例)
085・・・モーターシャーシ止めネジ
086・・・モーターシャーシ
087・・・モーター
088・・・平歯車(LCD側)
089・・・平歯車(モーター側)
090・・・回転軸(第5の実施例)
091・・・モーター止めネジ
092・・・反射板
093・・・レンズ
094・・・撮像素子
095・・・画像処理回路
096・・・CPU
097・・・画像記録手段
098・・・画像表示回路
099・・・モーター
100・・・LCD開閉検出プッシュスイッチ
101・・・LCD開閉タクトスイッチ
102・・・フォトカプラ(縦)
103・・・フォトカプラ(横)
112・・・表示部ベース(第5の実施例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示手段、画像表示手段保持部材を有し、前記画像表示手段が、前記画像表示手段保持部材に対し、第1の位置と第2の位置とを相対的に回動可能にする第1の回動手段と、前記画像表示手段保持部材が機器本体に対し、第3の位置と第4の位置とを相対的に回動可能にする第2の回動手段を具備し、前記第2の回動手段を第4の位置から第3の位置に回動される動作に連動して、前記第1の回動手段を第2の位置から第1の位置に回動させる手段を有する画像表示装置。
【請求項2】
画像記録又は再生手段と、画像表示手段、画像表示手段保持部材を有し、前記画像表示手段が、前記画像表示手段保持部材に対し、第1の位置と第2の位置とを相対的に回動可能にする第1の回動手段と、前記画像表示手段保持部材が機器本体に対し、第3の位置と第4の位置とを相対的に回動可能にする第2の回動手段を具備し、前記第2の回動手段を第4の位置から第3の位置に回動される動作に連動して、前記第1の回動手段を第2の位置から第1の位置に回動させる手段を有する画像表示装置。
【請求項3】
通信手段と、画像表示手段、画像表示手段保持部材を有し、前記画像表示手段が、前記画像表示手段保持部材に対し、第1の位置と第2の位置とを相対的に回動可能にする第1の回動手段と、前記画像表示手段保持部材が機器本体に対し、第3の位置と第4の位置とを相対的に回動可能にする第2の回動手段を具備し、前記第2の回動手段を第4の位置から第3の位置に回動される動作に連動して、前記第1の回動手段を第2の位置から第1の位置に回動させる手段を有する画像表示装置。
【請求項4】
第1の回動手段は、画像表示を縦位置又は横位置に切り換えるものであることを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
第2の回動手段は、前記画像表示手段及び画像表示手段保持部材を、開閉収納するものであることを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項6】
第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、第2の回動手段動作角が所定の角度に到達した際に連動することを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、第2の回動手段により前記画像表示手段及び画像表示手段保持部材が閉じて収納状態になった際に連動することを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、前記画像表示手段を画像表示手段保持部材に対して回転方向に付勢する付勢手段及び回転を停止・解除する突起部材を有することを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項9】
第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作した場合、第1の回動手段の動作により、前記画像表示手段の、前記画像表示手段保持部材又は本体に対する出っ張り量を少なくなることを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
第2の回動手段に連動して第1の回動手段が動作する機構は、前記画像表示手段を画像表示手段保持部材に対して電動により回転させることを特徴とした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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