説明

画像読取装置および画像形成装置

【課題】原稿送り装置の開閉を必要とすることなく、通常の搬送路を搬送できないカード等の媒体の画像を読み取ることができるようにする。
【解決手段】画像読取装置は、自動原稿送り装置200により搬送される原稿の画像を、光源ユニット305及びミラーユニット308を移動させることなく定位置で読み取る第1の読取モードと、光源ユニット305の光源からの光を走査しながら原稿載置台302に載置された原稿の画像を読み取る第2の読み取りモードと、第2の読み取りモードの走査範囲外で、光源ユニット305の光源光を所定サイズ範囲のカード等の媒体に照射することにより、自動原稿送り装置200を開閉する動作を要することなく、カード等の媒体に形成された画像を読み取り可能とする第3の読み取りモードとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関し、より詳細には、カードや名刺などの媒体の画像の読み取りが可能な画像読取装置と、その画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機や複合機、ファクシミリ装置などの画像形成装置には、原稿画像を読み取るための画像読取装置が備えられている。画像読取装置によって、名刺などの厚手で小サイズの原稿画像を読取る場合、従来では、通常サイズ(例えばA5サイズ〜A3サイズ)の原稿のように、原稿トレイに原稿をセットし、Uターンパスを搬送させて原稿画像を読み取るようにしていた。また、プラスチック製のカードのように、Uターンパスを搬送させることができないリジッドな媒体の画像を読み取る場合には、カードを画像読取装置の原稿載置台上に置き、原稿カバーを閉めてカードの画像を読み取らせていた。
【0003】
例えば、特許文献1では、画像形成装置の条件設定を行うためのカードをカード読み取り装置によって読み取らせるようにした構成が開示されている。ここでは、画像形成装置の原稿搬送ユニットの上部に、画像形成装置とは別体のカード読み取り装置を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭62−131269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、原稿トレイに原稿をセットし、Uターンパスを搬送させて原稿画像を読み取る場合、プラスチック製のカードの画像を読み取らせることはできない。また、原稿載置台にカードを置いて読み取らせる場合には、原稿カバーとなる原稿送り装置の開閉動作等が必要となり、操作が煩雑となる。
【0006】
特許文献1のようにカード読み取り装置でカードを読み取らせる場合には、原稿読み取り装置とは別に新たな読み取り装置を設ける必要がある。また、この場合、カードはユーザの手から一時的に離れてしまい、カード忘れを防止する効果は必ずしも十分ではない。次に使用したユーザが、カードの抜き忘れを見つける場合も多い。さらに、カード読取装置に他のユーザのカードが挿入されている場合には、次のユーザはカード読取装置を使用することができない。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、原稿送り装置の開閉を必要とすることなく、通常の搬送路を搬送できないカード等の媒体の画像を読み取ることができるようにした画像読取装置、及び該画像読み取り装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、原稿画像に光源からの光を照射して反射光を受光することにより原稿画像を読み取る画像読取手段と、原稿を載置するための原稿載置台と、原稿載置台の上面を開閉可能に取り付けられた原稿送り装置とを有し、原稿送り装置により搬送される原稿の画像を前記画像読取手段が定位置で読み取る第1の読取モードと、画像読取手段の光源からの光を走査しながら原稿載置台に載置された原稿の画像を読み取る第2の読み取りモードとを有する画像読取装置において、第2の読み取りモードの走査範囲外で、画像読み取り手段の前記光源からの光を所定サイズ範囲の媒体に照射することにより、原稿送り装置を開閉する動作を要することなく、媒体に形成された画像を読み取り可能とする第3の読み取りモードとを有することを特徴としたものである。
【0009】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、第3の読み取りモードにおいて媒体を所定の搬送開始位置から所定の読み取り位置までストレートパスにより搬送する媒体搬送手段を有し、所定の読み取り位置で媒体を停止させた状態で画像読取手段により媒体の画像を読み取り、画像読取手段による画像の読み取り後、媒体搬送手段により読み取り位置から前記搬送開始位置まで前記媒体を戻すことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
【0010】
第3の技術手段は、原稿画像に光源からの光を照射して反射光を受光することにより原稿画像を読み取る画像読取手段と、原稿を載置するための原稿載置台と、原稿載置台の上面を開閉可能に取り付けられた原稿送り装置とを有し、原稿送り装置により搬送される原稿の画像を画像読取手段が定位置で読み取る第1の読取モードと、前記画像読取手段の光源からの光を走査しながら原稿載置台に載置された原稿の画像を読み取る第2の読み取りモードとを有する画像読取装置において、所定サイズ範囲の媒体に形成された画像を読み取るための第2の画像読取手段を有し、原稿送り装置の筐体に、第2の画像読取手段が備える光源からの光を照射するための透明ガラスを一体に設け、第2の画像読取手段により前記媒体の画像を読み取る第3の読取モードを有することを特徴としたものである。
【0011】
第4の技術手段は、第3の技術手段において、第2の画像読取手段が、第2の画像読取手段が備える光源からの光を受光する手段としてCMOSイメージセンサを有することを特徴としたものである。
【0012】
第5の技術手段は、第3または第4の技術手段において、第1の読み取りモードまたは第2の読み取りモードと、第3の読み取りモードとが並行して実行可能であることを特徴としたものである。
【0013】
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の画像読取装置を備えた画像形成装置である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、原稿送り装置の開閉を必要とすることなく、通常の搬送路を搬送できないカード等の硬質の媒体の画像を読み取ることができるようにした画像読取装置、及び該画像読み取り装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の画像形成装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る画像読取装置の第1の実施例を説明するための概略構成図である。
【図3】図2の画像読取装置の主走査部の斜視図である。
【図4】図2の画像読取装置の自動原稿送り装置の斜視図である。
【図5】画像読取装置の主走査部の上面図である。
【図6】画像読取装置の主走査部の他の上面図である。
【図7】ソレノイドによる切替ゲートの切替動作を説明するための図である。
【図8】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための図である。
【図9】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための他の図である。
【図10】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図11】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図12】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図13】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図14】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図15】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図16】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図17】カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための更に他の図である。
【図18】画像形成装置が備える操作部の外観構成例を示す図である。
【図19】本発明に係る画像読取装置の第2の実施例を説明するための概略構成図である。
【図20】図19の画像読取装置の主走査部の斜視図である。
【図21】図19の画像読取装置の自動原稿送り装置の斜視図である。
【図22】画像形成装置が備える操作部の外観構成の他の例を示す図である。
【図23】第2の実施例における処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施例1)
本発明の第1の実施例について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の構成例を示す図である。画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体110と、自動原稿送り装置200と、装置本体110の上部に設けられた主走査部300とを有している。装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
【0017】
装置本体110の上部には、原稿画像を読み取るための画像読取手段を備えた主走査部300が配置され、その上側には自動原稿送り装置(ADF;Auto Document Feeder)200が取り付けられている。自動原稿送り装置200は自動で原稿を搬送する。また、自動原稿送り装置200は矢印M方向に回動自在に構成されている。
【0018】
本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
【0019】
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図1に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器が用いられることもある。
【0020】
露光ユニット1は、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。また露光ユニット1としては、この他発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法も採用できる。
【0021】
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収する。
【0022】
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。上記中間転写ローラ64は、YMCK用の各色に対応して4本設けられている。
【0023】
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている、そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
【0024】
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
【0025】
上述の様に各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
【0026】
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等)が用いられる。
【0027】
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
【0028】
給紙カセット81は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用するシートを置くことができる。また、装置本体110の上方に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積するためのトレイである。
【0029】
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82のシートを転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81ないし手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
【0030】
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着することにより、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させる機能を有している。
【0031】
図2は、本発明に係る画像読取装置の第1の実施例を説明するための概略構成図である。また、図3は、図2の画像読取装置の主走査部の斜視図で、図4は、図2の画像読取装置の自動原稿送り装置200の斜視図である。
本実施例の画像読取装置は、図1の画像形成装置100の上部に設けられるもので、主として自動原稿送り装置200と、主走査部300とから構成されている。自動原稿送り装置200と主走査部300とはヒンジ(図示せず)によって連結され、自動原稿送り装置200はヒンジの回動によって主走査部300に対して開閉可能となっている。
【0032】
主走査部300は、主として筐体301と、透明なガラス板からなる原稿載置台(OCガラス)302と、透明なガラス板からなるSPF(シングルパスフィーダ)ガラス311と、筐体301内に収容される画像読取手段とを備えている。画像読取手段は、光源303及び第1ミラー304を有する光源ユニット305と、第2ミラー306及び第3ミラー307を有するミラーユニット308と、レンズ309と、イメージセンサとしてCCD(Charge Coupled Device)310とを備えた縮小光学系の画像読取手段である。また、主走査部300のヒンジと反対側の端部の上面側に、カードなどの媒体の画像を読み取るためのカード読取ユニット312が備えられる。自動原稿送り装置200は、本発明の原稿送り装置に該当するもので、原稿載置台302に載置した原稿を覆う原稿カバーとして機能するものである。
【0033】
光源ユニット305及びミラーユニット308は、副走査方向(紙面の左右方向)に移動可能である。図2では、光源ユニット305とミラーユニット308は、それぞれ2カ所(矢印P1の位置、及び矢印P2の位置)に示されているが、これらは、読み取りモードに応じた光源ユニット305及びミラーユニット308の位置を説明するためのもので、実際には光源ユニット305及びミラーユニット308は、それぞれ1つ存在する。
【0034】
カード読取ユニット312は、挿入されたカードCを検知するカードセンサ313と、カードCの挿入に従って回転動作するアクチュエータ314と、挿入されるカードCの下面をガイドするためのペーパーガイド下315と、挿入されたカードCを搬送するための搬送ローラ316と、カード挿入口側の搬送ローラ316との間でカードを挟み込むためのピンチローラ321と、カードCの挿入に応じてカードCの厚さ分変位する動作を行うホルダ317と、カードCの挿入によるホルダ317の変位動作を検知するホルダセンサ319と、カード挿入時と排出時に切替動作を行う切替ゲート318とを備えている。またカード読取ユニット312の下面には、透明ガラスからなるカードガラス320が設けられる。
【0035】
自動原稿送り装置200は、主として原稿トレイ201に載置された原稿を1枚ずつ呼び込む呼び込みローラ202と、呼び込まれた原稿を原稿搬送路Fに沿って搬送する複数の搬送ローラ203,204と、画像読み取りを終えた原稿を排紙する排紙トレイ205とを備えている。また、自動原稿送り装置200の下面は、主走査部300の原稿載置台302上に載置された読み取り原稿を上から押さえる押さえ板206となっている。この押さえ板206は、画像読取手段の光源303に対峙する部分が開放可能な蓋体となっている。
【0036】
図4に示すように、主走査装置300のカード読取ユニット312が備えられる部分では、自動原稿送り装置200に開口oが設けられ、カード読取ユニット312に対してカードが挿入できるようになっている。
【0037】
主走査部300は、原稿載置台302上にユーザにより載置された原稿画像の読み取りを行う原稿固定方式による画像読取と、自動原稿送り装置200によって自動的に原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る原稿移動方式の両方式に対応し、さらに、カード読取ユニット312によるカード画像の読取に対応している。
【0038】
原稿移動方式によって原稿画像を読み取る場合、光源ユニット305及びミラーユニット308は、ホームポジションの位置(矢印P1の位置)に静止したまま、自動原稿送り装置200によって光源ユニット305の上部を通過するように搬送される原稿に対して、光源303からの光を照射する。この光源からの光は、SPFガラス311を介して原稿に照射される。そして原稿の表面で反射した光は、SPFガラス311を介して光源ユニット305に戻り、第1ミラー304によって反射した後、ミラーユニット308の第2及び第3ミラー306,307によって180°光路変換される。そして、光路変換された反射光は、レンズ309を介してCCD310に結像し、電気的な画像データに変換される。この原稿画像の読取モードを第1の読取モードとする。
【0039】
一方、原稿固定方式によって原稿画像を読み取る場合、光源ユニット305とミラーユニット308は、原稿固定方式に対応したホームポジションにそれぞれ移動する。そしてその後、光源ユニット305が原稿に対して光を照射しながら一定の速度で副走査方向(紙面に対して左右方向)に移動して原稿の画像を走査し、それと同時にミラーユニット308が光源ユニット305の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向に移動する。このときの原稿の走査領域は図2のRで示される。
【0040】
光源ユニット305から出射した光源からの光は、OCガラス302を介して原稿を照射し、その反射光がOCガラス302を介して光源ユニット305に戻る。そして反射光は、光源ユニット305に設けられた第1ミラー304で反射した後、ミラーユニット308が備える第2及び第3ミラー306,307によって180°光路変換される。そして第3ミラー307で反射された光はレンズ309を介してCCD310に結像し、電気的な画像データに変換される。この原稿画像の読取モードを第2の読取モードとする。
【0041】
カード読取ユニット312によりカード等の媒体に画像形成された画像を読み取る場合、光源ユニット305とミラーユニット308は、矢印P2の位置に移動する。このとき、光源ユニット305は、カード読取ユニット312の下部に位置する。この位置は、第2の読取モードにおける原稿走査領域外となる。つまり、第2の読み取りモードの走査範囲外で、光源ユニット305の光源からの光をカード等の媒体に照射する。第2モードの原稿走査領域とは、例えば、画像読取装置で読み取り可能な最大サイズの原稿(例えばA3サイズ)を読み取るための走査領域に相当する。この原稿画像の読取モードを第3の読取モードとする。
【0042】
図5及び図6は、画像読取装置の主走査部300の上面図で、カード読取ユニット312を構成する要素をそれぞれ部分的に示したものである。図5では、カードセンサ313と、ホルダ317と、搬送ローラ316と、ホルダセンサ319とが示される。2つの搬送ローラ316は、ホルダ17に保持されている。そして、各搬送ロータ16にはプーリ327が取り付けられ、タイミングベルト322が掛け渡されている。また、搬送ローラの一方の駆動軸はギヤ328によってモータ323の駆動軸に連結される。これにより、モータ323によって2つの搬送ローラ316が回転駆動される。
【0043】
図6では、カード読取ユニット312に下部に備えられたペーパーガイド下315と、切替ゲート318と、ピンチローラ321と、カードガラス320とが示される。そして、カードの挿入時及び排出時に切替ゲート318の切替動作を行わせるためのソレノイド324が設けられている。図5と図6の構成を組み合わせたものが実際のカード読み取りユニット312の構成となる。
【0044】
図7は、ソレノイドによる切替ゲートの切替動作を説明するための図で、切替ゲートとソレノイドとの要部構成における上面図、正面図、側面図をそれぞれ図7(A)〜図7(C)に示すものである。切替ゲート318は、弾性のある金属部材により形成されている。この切替ゲート318の下部には、板バネ326が設けられ、切替ゲート318を上方に変位させるように付勢している。また、切替ゲート318には、垂直に起立した垂直壁部318aが設けられ、この垂直壁部318aに対して、ソレノイド324の可動鉄心324aが連結されている。
【0045】
カードが挿入されていない状態では、ソレノイド324の可動鉄心324aは、カード挿入口の手前側(図7(B)の右側)に突き出した状態で維持されている。この状態では、垂直壁部318は、ほぼ垂直な状態となっている。図示しないカードが図7(B)の右側から挿入されると、ソレノイド324が動作し、可動鉄心324aがソレノイド324の本体側に引き込まれ、それとともに垂直壁部318aが変位し、これにより切替ゲート318が板バネ326の付勢力に抗して下側に変位する。これにより、切替ゲート318の部分でカードCの通過が可能となる。カードCが完全に挿入されると、ソレノイド324の可動鉄心324aが突き出て元の位置に戻り、切替ゲート318が板バネ326の付勢力により上方に変位する。カードCの排出時にも同様な動作により、切替ゲート318の変位切替動作が行われる。
【0046】
図8〜図17は、カード読取ユニットにおけるカード挿入・排出動作を説明するための図である。図8において、カードCが挿入されるカード読取ユニット312の挿入口325には、カードセンサ313とアクチュエータ314とが設けられている。カードセンサ313は、フォトセンサにより構成されている。
カードCがカード読取ユニット312の挿入口325に挿入されると、カードCの先端部により押圧されたアクチュエータ314が挿入方向の後方に回転し、図9の状態となる。この状態で、アクチュエータ314は、カードセンサ313を遮光している状態(OFF)から遮光を開放する状態(ON)に変位する。これにより、カードセンサ313がカードCの挿入を検知する。
【0047】
カードセンサ313がカードCを検知すると、2つの搬送ローラ16が回転し、挿入口325側の搬送ローラ316とピンチローラ321とによってカードCが引き込まれる。そして、図10の状態を経て、図11の状態となるまでカードCが搬送される。このときに、ホルダ317は、挿入口325側の搬送ローラ316の回転軸を支点xにして自在に回動動作ができるようになっている。そしてカードCが搬送ローラ316によって挿入口325から奥に向かって搬送されると、カードCの厚さの分だけホルダ317が上方に押圧され、支点xの周りに回動し、ホルダ317の奥側先端(図示左側)がフォトセンサにより構成されたホルダセンサ319の遮光状態(OFF)を開放(ON)する。これにより、ホルダセンサ319によりカードCが検知される。
【0048】
ホルダセンサ319がカードCを検知すると、カードCを最終的に定位置にセットするため、検知の時点からモータ323に対して所定のパルスを与え、そのパルスに応じてモータ323を駆動する。また、ホルダセンサ319がONになった時点から、モータ323に所定のステップ数を与えて駆動するようにしてもよい。これらの駆動により、カードCは、図11に示す定位置にセットされる。定位置は、カードの画像を読み取るための位置である。
このように、カードを搬送する搬送手段は、カードなどの媒体を所定の搬送開始位置から所定の読み取り位置までストレートパスにより搬送する。これにより、Uターンパスなどの搬送路を搬送できないプラスチック製のカードなども、所定の読み取り位置まで搬送させることができる。
【0049】
また、カードセンサ313のカードCの検知により、光源ユニット305とミラーユニット308が移動し、光源ユニット305がカード読取ユニット312の下方に位置する。そして、図12に示すように、カードCが所定位置にセットされた状態で、光源ユニット305及びミラーユニット308がカード先端から挿入口325方向に移動しながら、カードの画像の読取を行う。カードCのサイズはほぼ一律サイズであるため、そのサイズに応じた所定範囲だけ光源ユニット305を移動させ、読取終了位置で停止させる(図13)。つまり、第3の読み取りモードは、所定サイズ範囲の媒体、例えばカードなどの小サイズの媒体に対応している。
【0050】
図14〜図17は、挿入されたカードCを排出するときの動作を示している。まず、図14に示すように、カードCの排出を開始するときに、ソレノイド324(図6)を動作させ、切替ゲート318を下方に押し下げて排出搬送を可能とする。そして、搬送ローラ16を回転させて、カードCの排出を開始する(図15)。図16の状態では、カードCの排出に応じて、アクチュエータ314が挿入口手前方向(図示右側)に回転し、カードセンサ313の検知状態がON(遮光状態の開放状態)となり、カードセンサ313によりカードCが検知される。そして、図17に示すように、カードCが完全に排出されると、再度カードセンサ313の検知状態がOFF(遮光状態)となる。ここで搬送ローラ316を停止し、また、ソレノイド324を動作させて切替ゲート318を上方の定位置に変位させる。
【0051】
図18は、画像形成装置が備える操作部の外観構成例を示す図である。図18(A)に示すように、画像形成装置100は、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力手段として操作部400を備えている。操作部400は、各種入力キーからなる入力部401と、液晶ディスプレイ等の表示部402とを有し、装置全体の操作や各種設定の入力が行われ、入力内容や装置全体の動作状況が表示される。表示部402は、タッチパネルとして構成され、タッチパネルから入力操作が可能となっている。
【0052】
カード読取ユニット312にカードCが挿入されると、操作部400の表示部402は、図18(B)に示す画面に遷移する。ここでは、カードが挿入されたことを示す表示と、コピー、イメージ送信、FAX送信、ドキュメントファイリング、などの機能を実行させる操作を説明する表示と、カード挿入による処理を中止する操作を説明する表示が行われる。ユーザは、表示部402の表示画面に従って所望の機能に応じた操作を行うことができる。そして操作部400のスタートキー403を操作することにより、カードCのスキャン(画像の読取)が実行され、指定した機能が実行される。例えば、カードCの画像を読み取って、記録用紙にコピーする処理が実行される。また、処理の中止を選択した場合には、カードCが排出される。
【0053】
本実施例では、1つの画像読取手段によって、原稿トレイ201からの搬送原稿、及び原稿載置台302に載置した原稿のみならず、原稿トレイ201から搬送できないカードなどの媒体から画像を読み取ることができ、このときに、従来のように、自動原稿送り装置200を開閉する必要なく、カードや名刺などの媒体の画像を容易に読み取ることができるようになる。また、カード読み取りユニット312の搬送路は、ストレートパスであるため、例えば、プラスチック製のカードなどの従来のUターンパスを搬送させることができなかった硬質の媒体であっても画像読取が可能となる。
【0054】
(実施例2)
次に本発明に係る第2の実施例を説明する。第2の実施例は、上記第1の実施例に対してカードの画像を読み取るためのカード読取ユニットの構成が異なっている。他の部分については第1の実施例と同様であるため繰り返しの説明は省略し、第2の実施例の特徴部分を以下に説明する。
【0055】
図19は、本発明に係る画像読取装置の第2の実施例を説明するための概略構成図である。また、図20は、図19の画像読取装置の主走査部300の斜視図で、図21は、図19の画像読取装置の自動原稿送り装置200の斜視図である。本実施例では、画像読取装置の主走査部300の筐体301の内部に、携帯電話などに使用されているコンパクトなカメラ用のCCD501が設けられている。また、CCDによるイメージセンサに代えてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサを用いたものであってもよい。CCD501の上にはレンズ502が設けられ、入射光をCCD501に結像させる。
【0056】
レンズ502の上方の位置にある筐体301の上部壁には、透明ガラスからなる第2カードガラス503が設けられ、さらにその上方の排紙トレイ205の上部壁、つまり自動原稿送り装置200の筐体に、透明ガラスからなる第1カードガラス506が一体に設けられている。ここでは、CCD501への入射光が主走査部300の筐体301及び自動原稿送り装置200の筐体で遮蔽されないように、これらを所定の広さで切り抜いて、そこに透明ガラスを取り付けている。また、自動原稿送り装置200の筐体内部には、光源となるLED(Light Emitting Diode)504、LED504から出射した光を反射させるリフレクタ505が設けられている。本実施例では、上記のCCD501、レンズ502、第1カードガラス503、LED504、リフレクタ505、第2カードガラス506により、カード読取ユニットが構成されている。
【0057】
第3の読取モードによって、カード読取ユニットでカードCの画像を読み取る際には、LED504を発光させ、リフレクタ505により光源からの光を反射させながらカード面を照明し、反射光をCCD501にて受光して画像の読取を行う。
【0058】
第2の実施例では、上記第1の実施例と異なり、カード専用の読取手段を備えているので、自動原稿送り装置200で原稿を搬送させて読み取る動作(第1の読み取りモード)、もしくは原稿載置台302に原稿を載置して読み取る動作(第2の読み取りモード)と並行して、カード媒体の読取動作(第3の読み取りモード)を実行することが可能である。
【0059】
図22は、画像形成装置が備える操作部の外観構成の他の例を示す図である。操作部400は、各種入力キーからなる入力部401と、液晶ディスプレイ等の表示部402とを有し、装置全体の操作や各種設定の入力が行われ、入力内容や装置全体の動作状況が表示される。表示部402は、タッチパネルとして構成され、タッチパネルから入力操作が可能となっている。そして本実施例では、操作部400にカード読取キー405を設け、カードの読み取り操作を開始させる指示入力が可能となっている。
【0060】
図23は、第2の実施例における処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。図21の操作部の構成を参照しながら説明する。まず、ユーザが操作部400のカード読取キー405を押し(ステップS1)、コピーの場合にはコピーキー404を押す(ステップS2)。ここで、イメージ送信やFAX、あるいはドキュメントファイリング等の機能を利用するのであれば、その機能に応じたキー操作を行う。
そしてユーザは、カードを第2カードガラス506の上に置き(ステップS3)、スタートキー403を押す(ステップS4)。すると、画像読取ユニットのLED504が発光し(ステップS5)、CCD501によりカードの画像を読み取る(ステップS6)。カードの画像の読み取りが終了すると、LED504を消灯し(ステップS7)、コピーを開始する(ステップS8)。
【0061】
本実施例では、携帯電話に使用されている小型のCCDもしくはCMOSのイメージセンサを用いることで、カード等の媒体専用の読み取り手段を設けても、画像読取装置の小型化を図ることができる。また、カード等の媒体からの画像読み取りと、原稿トレイや原稿載置台を用いた通常原稿の画像読み取りとを並行して実施できるため、例えば、カードの読み取りと通常原稿の読み取りとを異なるユーザにより別々に実行することができる。
【符号の説明】
【0062】
1…露光ユニット、2…現像器、3…感光体ドラム、4…クリーナユニット、5…帯電器、6…中間転写ベルトユニット、7…定着ユニット、8…直径、10…転写ローラ、11a,11b…ピックアップローラ、12a…搬送ローラ、13…レジストローラ、16…搬送ローラ、17…ホルダ、61…中間転写ベルト、62…中間転写ベルト駆動ローラ、63…中間転写ベルト従動ローラ、64…中間転写ローラ、65…中間転写ベルトクリーニングユニット、71…ヒートローラ、72…加圧ローラ、81…給紙カセット、82…給紙カセット、91…排紙トレイ、100…画像形成装置、110…装置本体、200…装置、201…原稿トレイ、202…ローラ、203,204…搬送ローラ、205…排紙トレイ、206…板、300…主走査部、301…筐体、302…原稿載置台(OCガラス)、303…光源、304…ミラー、305…光源ユニット、306…ミラー、306,307…ミラー、307…ミラー、308…ミラーユニット、309…レンズ、310…CCD、311…SPFガラス、312…カード読取ユニット、313…カードセンサ、314…アクチュエータ、315…ペーパーガイド下、316…搬送ローラ、317…ホルダ、318…切替ゲート、318a…垂直壁部、319…ホルダセンサ、320…カードガラス、321…ピンチローラ、322…タイミングベルト、323…モータ、324…ソレノイド、324a…可動鉄心、325…挿入口、326…板バネ、327…プーリ、328…ギヤ、400…操作部、401…入力部、402…表示部、403…スタートキー、404…コピーキー、405…カード読取キー、501…CCD、502…レンズ、503…第1カードガラス、504…LED、505…リフレクタ、506…第2カードガラス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像に光源からの光を照射して反射光を受光することにより原稿画像を読み取る画像読取手段と、原稿を載置するための原稿載置台と、該原稿載置台の上面を開閉可能に取り付けられた原稿送り装置とを有し、該原稿送り装置により搬送される原稿の画像を前記画像読取手段が定位置で読み取る第1の読取モードと、前記画像読取手段の光源からの光を走査しながら前記原稿載置台に載置された原稿の画像を読み取る第2の読み取りモードとを有する画像読取装置において、
前記第2の読み取りモードの走査範囲外で、前記画像読み取り手段の前記光源からの光を所定サイズ範囲の媒体に照射することにより、前記原稿送り装置を開閉する動作を要することなく、前記媒体に形成された画像を読み取り可能とする第3の読み取りモードとを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記第3の読み取りモードにおいて、前記媒体を所定の搬送開始位置から所定の読み取り位置までストレートパスにより搬送する媒体搬送手段を有し、該所定の読み取り位置で前記媒体を停止させた状態で前記画像読取手段により前記媒体の画像を読み取り、該画像読取手段による画像の読み取り後、前記媒体搬送手段により前記読み取り位置から前記搬送開始位置まで前記媒体を戻すことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
原稿画像に光源からの光を照射して反射光を受光することにより原稿画像を読み取る画像読取手段と、原稿を載置するための原稿載置台と、該原稿載置台の上面を開閉可能に取り付けられた原稿送り装置とを有し、該原稿送り装置により搬送される原稿の画像を前記画像読取手段が定位置で読み取る第1の読取モードと、前記画像読取手段の光源からの光を走査しながら前記原稿載置台に載置された原稿の画像を読み取る第2の読み取りモードとを有する画像読取装置において、
所定サイズ範囲の媒体に形成された画像を読み取るための第2の画像読取手段を有し、前記原稿送り装置の筐体に、前記第2の画像読取手段が備える光源からの光を照射するための透明ガラスを一体に設け、前記第2の画像読取手段により前記媒体の画像を読み取る第3の読取モードを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
前記第2の画像読取手段は、前記第2の画像読取手段が備える光源からの光を受光する手段としてCMOSイメージセンサを有することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記第1の読み取りモードまたは前記第2の読み取りモードと、前記第3の読み取りモードとが並行して実行可能であることを特徴とする請求項3または4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1の画像読取装置を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−61307(P2011−61307A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206098(P2009−206098)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】