説明

略全面がディスプレイ機能を有する時刻表示用文字盤を備えた時計

【課題】従来の時計では、時刻を見るときにおいて付随的な情報を瞬時に把握することが難しく、その情報が上手く活用されない場合が多く、また幅広い世代に広く一般に受け入れられるものとはいえなかった。
【解決手段】以上の課題を解決するために、略全面がディスプレイ機能を有し、顔の輪郭に見立てられる外形を有する時刻表示用文字盤と、前記ディスプレイに表示可能な複数の表情情報を保持する表情情報保持部と、外部情報を取得する外部情報取得部と、外部情報と表情情報とを関連付けた対応情報を保持する対応情報保持部と、取得した外部情報と対応情報を用いて前記ディスプレイに表示すべき表情情報を表情情報保持部から取得してディスプレイに表示させる文字盤制御部と、を有する時計を提案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻表時用文字盤を備えた時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、置き時計や腕時計の種類に関係なく、時刻や日付の情報の他に付随的な情報を表示することが可能な時計が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1においては、一定期間に達成したい目標に対する現在の達成度を数値的に表示可能なデジタル形式の目標表示時計が開示されている。また、特許文献2においては、特定の目標日まであと何日あるのかを数値的に表示可能なアナログ形式のカウントダウン時計が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−85935
【特許文献2】特開平8−226982
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような時計では、時刻を見るときにおいて付随的な情報を瞬時に把握することが難しく、その情報が上手く活用されない場合が多かった。また、付随的な情報を数値などによって表示するだけであるため、幅広い世代に広く一般に受け入れられるものとはいえなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、略全面がディスプレイ機能を有し、顔の輪郭に見立てられる外形を有する時刻表示用文字盤と、前記ディスプレイに表示可能な複数の表情情報を保持する表情情報保持部と、外部情報を取得する外部情報取得部と、外部情報と表情情報とを関連付けた対応情報を保持する対応情報保持部と、取得した外部情報と対応情報を用いて前記ディスプレイに表示すべき表情情報を表情情報保持部から取得してディスプレイに表示させる文字盤制御部と、を有する時計を提案する。
【発明の効果】
【0007】
以上のような構成をとる本発明によって、時計を何気なく見た場合においても付随的な情報を把握することが可能になり、情報の活用頻度が高くなる。また、顔形状の時刻表時用文字盤に表示される表情によって付随的な情報を表わすことが可能であるため、時計でありながらも人と対面している感覚に近くなり、親しみを持ちやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施例1の時計の概要を示す図
【図2】実施例1の時計の機能ブロックの一例を示す図
【図3】対応情報の一例を示す図
【図4】対応情報の他の一例を示す図
【図5】実施例1の時計の構成の一例を示す図
【図6】実施例1の時計の他の構成の一例を示す図
【図7】実施例1の時計のハードウェア構成の一例を示す図
【図8】実施例1の時計の処理の流れの一例を示す図
【図9】実施例2の時計の概要を示す図
【図10】実施例2の時計の機能ブロックの一例を示す図
【図11】対比演算結果と表情情報とを関連付けるテーブル情報の一例を示す図
【図12】実施例2の時計の処理の流れの一例を示す図
【図13】実施例3の時計の概要を示す図
【図14】実施例3の時計の機能ブロックの一例を示す図
【図15】指針の形状の一例を示す図
【図16】実施例3の構成の一例を示す図
【図17】実施例3の構成の他の一例を示す図
【図18】実施例3の時計の処理の流れの一例を示す図
【図19】実施例1の時計の機能ブロックの他の一例を示す図
【図20】実施例1の時計の機能ブロックの他の一例を示す図
【図21】実施例1の時計の機能ブロックの他の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施例1は、主に請求項1と請求項4乃至6に対応する。実施例2は、主に請求項2に対応する。実施例3は、主に請求項3に対応する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
【実施例1】
【0010】
<概要>
図1は、本実施例の時計の概要を示す図である。この図にあるように、本実施例の時計は、顔形状の時刻表示用文字盤のほぼ全面に表示される表情によって付随的な情報を表わすことが可能な構成を有する。この図の例では、(A)付随的な情報が良い情報を示している場合(例えば、テレビゲームの時間が短い場合)は喜んでいる様子の表情が文字盤に表われ、(B)付随的な情報が悪い情報を示している場合(例えば、テレビゲームの時間が長い場合)は呆れている様子の表情が文字盤に表われる。当該構成を有することにより、時計を何気なく見た場合においても直感的に付随的な情報を把握することが可能になる。また、時計でありながらも人と対面している感覚に近くなるため、親しみを持ちやすくなる。
【0011】
<構成>
図2は、本実施例の時計の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「時計」0200は、「時刻表示用文字盤」0201と、「表情情報保持部」0202と、「外部情報取得部」0203と、「対応情報保持部」0204と、「文字盤制御部」0205と、から構成される。なお、本実施例の時計は、壁掛け時計や据え置き時計とすることも可能であるし、腕時計とすることも可能である(以下の実施例でも同様である)。
【0012】
なお、以下に記載する各装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。
【0013】
また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0014】
「時刻表示用文字盤」は、略全面がディスプレイ機能を有し、顔の輪郭に見立てられる外形を有する。ここで、時刻表示用文字盤においては、各時刻を示すための文字(アラビア数字、ローマ数字、漢数字等)や記号、目盛り等が配置されている。つまり、本実施例の時計はアナログ的に時刻を表示する。なお、各時刻を表示する文字や記号、目盛り等は、ディスプレイ機能により表示出力する構成とすることも可能であるし、時刻を示す文字等を予め文字盤にプリントしておく構成や文字盤平面に対して凹凸によって表現する構成なども可能である。
【0015】
ディスプレイ機能の具体的な構成としては、例えばLED素子や、LED素子を駆動するためのLED駆動部等から構成されることが考えられる。この場合、LED素子は赤・緑・青等の複数の色の素子とすることも可能であるし、単色の素子とすることも可能である。なお、LCD(液晶)ディスプレイや、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いる構成も可能であり、いずれかの例に特に限定されるものではない。
【0016】
また、時刻表示用文字盤の外形が顔の輪郭に見立てられるとは、時刻表示用文字盤が顔の輪郭に似た外形を有することを意味する。顔の輪郭としては、人間の顔の輪郭の他に、動物や昆虫、アニメのキャラクター等の顔の輪郭も含まれるものである。なお、これらの顔の輪郭は種々考えられ、円や楕円、多角形や星形等の基本的な図形に近い形状も可能であるし、人や動物等の顔の輪郭を詳細に模した複雑な形状とすることも可能である。なお、時刻表示用文字盤の外形と、時計そのものの外形が一致している必要はない。例えば、時刻表示用文字盤の外形が円形状であって、時計そのものの外形が四角形状である構成も考えられる。
【0017】
「表情情報保持部」は、前記ディスプレイに表示可能な複数の表情情報を保持する機能を有する。ここで、複数の表情情報としては、例えば図1に示すように、喜んでいる様子や呆れている様子を示す表情情報が考えられる。なお、その他に元気な様子や疲れている様子を示す表情情報や、血色が良い様子や血色が悪い様子を示す表情情報、くしゃみやあくびをしている様子を示す表情情報、暑がっている様子や寒がっている様子を示す表情情報、自慢げな様子やばつの悪い様子を示す表情情報、平然としている様子や焦っている様子を示す表情情報、尊敬している様子や見下している様子を示す表情情報、など種々の表情情報が考えられる。これらは人間の表情である必要はなく、動物やアニメのキャラクター等の表情とすることも可能である。
【0018】
なお、表情情報としては、顔全体の表情の情報として保持する構成も可能であるし、顔の表情を形作る顔の各部位の情報(目、鼻、口、耳、まゆげ等の各部位の種類の情報やそれぞれの位置、色等の情報)に細分化して保持する構成も可能である。また、表情情報は、グラフィクス情報(立体グラフィクスの情報も含む)とすることも可能であるし、写真情報とすることも可能である。
【0019】
表情情報保持部の具体的な構成としては、不揮発性メモリ等の記憶装置を用いることが考えられる。当該表情情報は、予め記憶装置に保持しておく構成が考えられるが、新たな表情情報の入力を受け付ける又は受信することによって修正・追加可能な構成とすることも考えられる。
【0020】
「外部情報取得部」は、外部情報を取得する機能を有する。外部情報の具体例としては、電気・ガス・水道等のエネルギー使用量の使用状況を示す情報、気温(外気・内気)・湿度(外気・内気)・日射量・風速・降水量・積雪量・降水確率・注意警報等の情報、地震情報や台風情報、緊急避難情報、などが考えられる。これらの情報は、計測センサや計測センサのデータを蓄積する記憶装置、特定のサーバ装置等からネットワークを介して取得する構成が考えられる。また、操作入力機器を介してこれらの情報を受けつける構成も可能である。
【0021】
外部情報の他の例としては、視聴装置やゲーム機器から取得する視聴時間やテレビゲームの時間や、家庭内の電化製品から取得する電化製品の稼働モード・稼働時間・エラー等の情報や、給湯器等から取得するお風呂の温度や湯沸かし状況の情報、電力管理ユニットや発電ユニットから取得する所定時間あたりの(単位時間を含む)消費電力量・売電力量・買電力量・畜電力量・発電力量の情報なども考えられる。
【0022】
なお、外部情報には外部装置等から取得する情報の他に、外部装置等から取得した情報を利用して内部処理を行い新たに生成される情報も含まれるものである。例えば、外部装置等から取得する視聴時間の情報と内部記憶領域に保持される目標時間の情報との対比演算によって得られる演算結果の情報も外部情報に含まれるものである。
【0023】
また、外部情報は一種類である必要はなく、複数の種類の外部情報を取得することも可能である。例えば、視聴装置等から視聴時間等の情報を取得し、合わせて空調装置から空調稼働時間等の情報を取得することが考えられる。
【0024】
外部情報取得部の具体的な構成としては、CPUやMPU等の処理演算装置や外部情報を受け付けるためのプログラムやインターフェイス(通信インターフェイスや、外部記憶装置や計測装置、操作入力機器とのインターフェイス)、外部情報を保持するための記憶装置(揮発性メモリ等も含む)などを用いることが考えられる。取得した外部情報は一時的にRAM等に保持する構成も可能であるし、不揮発性メモリ等に格納して長期的に保持する構成も可能である。
【0025】
「対応情報保持部」は、外部情報と表情情報とを関連付けた対応情報を保持する機能を有する。図3は対応情報の一例を示す図である。この図の例では、気温(室外又は室内の温度)と暑がっている様子や寒がっている様子を示す表情情報とを関連付けている。具体的には、40℃以上の気温領域と非常に暑がっている様子を示す表情情報、30〜40℃の気温領域とやや暑がっている様子を示す表情情報、15〜30℃の気温領域と暑くも寒くもない様子を示す表情情報、0〜15℃の気温領域とやや寒がっている様子を示す表情情報、0℃よりも低い領域と非常に寒がっている様子を示す表情情報がそれぞれ関連付けられている。当該構成とすることにより、時計の時刻表示用文字盤に表示される表情情報を介して気温を直感的に把握させることが可能になる。
【0026】
また、特定の部屋(例えば子供部屋等)の視聴装置における視聴時間(過去所定時間あたりの視聴時間や連続視聴時間等)と感心している様子や呆れている様子を示す表情情報とを関連付けておく例も考えられる。具体的には、過去3時間あたりの視聴時間が2時間以上であるとの情報と非常に呆れている様子を示す表情情報、視聴時間が1〜2時間であるとの情報とやや呆れている様子を示す表情情報、視聴時間が30分〜1時間であるとの情報と感心しても呆れてもいない様子を示す表情情報、視聴時間が0〜30分であるとの情報と感心している様子を示す表情情報をそれぞれ関連付けることが考えられる。当該構成とすることにより、時計の時刻表示用文字盤に表示される表情情報を介して特定の視聴装置の視聴時間を直感的に把握することが可能になる。
【0027】
「文字盤制御部」は、取得した外部情報と対応情報を用いて前記ディスプレイに表示すべき表情情報を表情情報保持部から取得してディスプレイに表示させる機能を有する。ここで、ディスプレイに表示するタイミングや表示する時間については種々考えられ、適宜設定することができる。例えば、常に表示する構成とすることも可能であるし、1時間ごとに1分間表示する構成とすることも可能である。また、ディスプレイに表示される表情情報ごとに表示するタイミングや表示する時間を変化させる構成も可能である。例えば、警告する様子を示す表情情報を表示出力した場合は内容確認の操作を受け付けた場合に当該表情の表示出力を終了する、といった構成も考えられる。
【0028】
文字盤制御部の具体的な構成としては、CPUやMPU等の処理演算装置やディスプレイ表示を制御するための表示信号制御装置(例えば、映像信号をLED表示信号に変換してLED表示駆動部に分配する機能を有するLED信号制御部)等から構成されることが考えられる。
【0029】
表情情報を取得してディスプレイに表示させる処理としては、表情情報をディスプレイのサイズや形に合うように加工・修正する処理が含まれていてもよい。特に、表情情報が顔の各部位の情報(目、鼻、口、耳、まゆげ等の各部位の種類の情報やそれぞれの位置の情報等)に分かれている場合は、外部情報と対応情報に基づいて各部位を組み合わせてディスプレイに表示出力する構成も可能である。
【0030】
図4は、当該構成を実現するための対応情報の一例を示した図である。この図にあるように、対応情報には外部情報(IN1等)と関連付けた各部位の種類の情報(LE1等)や位置の情報((XLE1、YLE1)等)が含まれる。文字盤制御部は、取得した外部情報に関連付けられた各部位の表情情報を対応情報に基づいて表情情報保持部から取得し、ディスプレイのしかるべき位置に表示させる処理を行う。
【0031】
なお、ディスプレイに表示される顔の表情に対応させて、その文字等の位置や傾き、色、形状などを変化させる構成も考えられる。
【0032】
図5は、顔の表情に対応させて、文字盤の文字の位置・傾きを変化させる構成を示す図である。この図に示すように、顔の表情が良い情報を表わしている場合(明るい表情などである場合)は各時刻を示す文字を通常通りに配置し、顔の表情が悪い情報を表わしている場合(暗い表情などである場合)は各時刻を示す文字を様々な方向に傾けて配置する構成が考えられる。当該構成は、文字盤を構成する所定の文字がプリント等された部品の位置や傾きを変化させることが可能な駆動モータや駆動プログラムにより実現することが可能である。また、各時刻を示す文字等をディスプレイ機能により表示する構成の場合は、各時刻を示す文字等の位置や傾きの情報と表情情報を関連付けたプログラムやテーブル情報を利用することによって実現可能である。
【0033】
また、顔の表情が良い情報を表わしている場合(明るい表情などである場合)は各時刻を示す文字等を明るい色や整った形状にし、顔の表情が悪い情報を表わしている場合(暗い表情などである場合)は各時刻を示す文字等を暗い色や歪んだ形状にする構成も可能である。当該構成は、各時刻を示す文字等の色、形状などの情報と表情情報を関連付けるプログラムやテーブル情報を利用することによって実現可能である。
【0034】
なお、ディスプレイにおいて表情情報と合わせて外部情報を表示する構成も可能である。当該構成とすることにより、表情情報によって外部情報を直感的に把握することができると同時に、外部情報そのものを必要に応じて確認することが可能になる。外部情報は、表情情報が表示されない領域や、表情情報の内容確認に大きな影響を与えない領域(例えば、鼻と口の隙間や目と目の間、顔の縁近くの領域など)に表示する構成が好ましい。
【0035】
また、上記の構成とは別に、音声を出力可能な音声出力部と、音声出力部から出力可能な複数の音声情報を保持する音声情報保持部と、外部情報と音声情報とを関連付けた音声対応情報を保持する音声対応情報保持部と、取得した外部情報と音声対応情報を用いて音声出力部から出力すべき音声情報を音声情報保持部から取得して出力させる音声出力制御部と、をさらに有する構成とすることも可能である。ここで、音声出力のタイミングは、表情情報の表示出力のタイミングと同期するように制御することが考えられる。例えば、喜んでいる様子を示す表情情報と喜んでいる様子を示す音声情報を同じタイミングで出力することが考えられる。
【0036】
また、前記時刻表示用文字盤が、ディスプレイに表示される表情情報に対するタッチ入力操作を受け付けるタッチ入力操作受付手段を有し、前記文字盤制御部が、前記表情情報に対するタッチ入力操作に応じて表情情報の表示態様を制御する表示態様制御手段を有する構成とすることも可能である。例えば、ディスプレイに表示された表情情報を時計回り又は半時計回りに回転させるタッチ操作(回転スライド操作等)を受け付けたり、表情情報の全部又は一部を拡大又は縮小させるためのタッチ操作(拡大・縮小スライド操作等)を受け付けたりすることが考えられる。図19は、当該構成の機能ブロックの一例を示す図である。
【0037】
また、外部情報取得部が、前記表情情報に対するタッチ操作入力に応じて取得する外部情報の種別を選択する外部情報種別選択手段を有する構成も可能である。例えば、ディスプレイに表示された表情情報の目の位置をタッチする操作入力を受付けた場合に視聴装置の視聴時間(テレビゲームのプレイ時間等も含む)の情報を視聴装置等から取得し、口の位置をタッチする操作入力を受付けた場合に連続通話時間の情報を電話機器機等から取得し、耳の位置をタッチする操作入力を受付けた場合に充電状況の情報を携帯オーディオ機器等から取得する、といった構成が考えられる。この場合、対応情報は外部情報の種別ごとに外部情報と表情情報とを関連付けた種別毎対応情報を保持する種別毎対応情報保持手段を有する。図20は、当該構成の機能ブロックの一例を示す図である。また、外部情報種別選択手段の設定や、種別毎対応情報保持手段の内容は、操作入力部を介して適宜変更可能な構成とし、取得すべき外部情報や対応する表情情報を選択可能にすることも可能である。
【0038】
また、本実施例の時計が、上記表情情報に対するタッチ入力操作に応じて有線又は無線のネットワークを介して接続された電気機器に対して制御命令を送信する制御命令送信部を有する構成も考えられる。具体的には、時計が空調装置とネットワークを介して接続されている場合は、ディスプレイに表示された表情(例えば、汗だくの暑そうな様子や震えて寒そうな様子を示す表情など)に対して所定のタッチ入力操作(例えば、汗を拭うようなスライド操作やゴシゴシ擦るようなスライド操作など)を受付けた場合に、空調装置のモードを変更する制御命令(設定温度を所定レベル下げる命令や上げる命令など)を空調装置に対して送信することが考えられる。制御命令送信部の具体的な構成としては、CPUやMPU等の処理演算装置や通信部等などが考えられる。図21は、当該構成の機能ブロックの一例を示す図である。
【0039】
また、時計の外形の一部を取り外して他に変更可能な構成とすることも可能である。例えば、図6に示すように時計の外形の一部を取り外して、代わりにクマの外形に変更したり、サルの外形に変更したりすることが可能な構成が考えられる。
【0040】
<具体的な構成>
図7は、上記時計の機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、それぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0041】
この図にあるように、時計は、「CPU」0701と、「RAM」0702と、「ROM」0703と、と、「通信部」0704と、「表示部」0705と、「不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)」0706を備える。上記の構成は、「システムバス」0707のデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0042】
CPUは、通信部を介して外部情報を取得する処理を行い、RAMに格納する処理を行う。ここで、さらに不揮発性メモリに格納する処理を行うことも可能である。次に、ROM又はフラッシュメモリに格納されている対応情報をRAMに読み出す処理を行う。続いて、RAMに格納されている外部情報と対応情報に基づいてディスプレイに表示すべき表情情報を決定する処理を行う。次に、決定された表情情報をROM又はフラッシュメモリから読み出してRAMに格納する処理を行う。次に、読み出された表情情報を表示部に対して出力する処理を行う。
【0043】
なお、通信部はローカルエリアにある計測センサや計測センサからのデータを蓄積する記憶装置からのデータを受信したり、ローカルエリアの外にあるサーバ装置等からデータを受信したりする構成が考えられる。
【0044】
<処理の流れ>
図8は、略全面がディスプレイ機能を有し、顔の輪郭に見立てられる外形を有する時刻表示用文字盤を有する時計の処理の流れの一例を示す図である。。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS0801では、外部情報を取得する(外部情報取得ステップ)。次にステップS0802では、外部情報とディスプレイに表示可能な複数の表情情報とを関連付けた対応情報を取得する(対応情報取得ステップ)。次にステップS0803では、取得した外部情報と対応情報を用いてディスプレイに表示すべき表情情報を取得する(表情情報取得ステップ)。次にステップS0804では、取得した表情情報をディスプレイに表示させる(表情情報表示ステップ)。
【0045】
<効果>
本実施例の時計により、時計を何気なく見た場合においても、直感的に付随的な情報を把握することが可能になる。また、時計でありながらも人と対面している感覚に近くなるため、親しみを持ちやすくなる。
【実施例2】
【0046】
<概要>
本実施例の時計は、図9に示すように、顔形状の時刻表示用文字盤のほぼ全面に表示される表情によってエネルギー使用量の目標値と実測値との対比結果を表わす。当該構成を有することにより、時計を何気なく見た場合においても、直感的にエネルギー使用量に関する情報を把握することが可能になる。また、時計でありながらも人と対面している感覚に近くなるため、親しみを持ちやすくなる。
【0047】
図10は、本実施例の時計の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「時計」は、「時刻表示用文字盤」1001と、「表情情報保持部」1002と、「外部情報取得部」1003と、「対応情報保持部」1004と、「文字盤制御部」1005と、から構成され、「外部情報取得部」は、「エネルギー使用量取得手段」06と、「目標値保持手段」1007と、「対比演算手段」1008とを有し、「対応情報保持部」は、「演算結果対応情報保持手段」1009を有する。基本的な構成は実施例1の時計と共通しているため、相違点である「エネルギー使用量取得手段」1006と、「目標値保持手段」1007と、「対比演算手段」1008と「演算結果対応情報保持手段」1009について説明する。
【0048】
「エネルギー使用量取得手段」は、電気・ガス・水道等のエネルギー使用量を取得する機能を有する。ここで、電気・ガス・水道等のエネルギー使用量としては、電気・ガス・水道のエネルギー使用量の他に、液体燃料(石油等)や固体燃料(石炭等)のエネルギー使用量なども考えられる。
【0049】
エネルギー使用量としては、任意の時間あたりのエネルギー使用量が考えられ、例えば1秒当たりのエネルギー使用量としてもよいし、1時間又は1日、1月あたりのエネルギー使用量とすることも可能である。
【0050】
エネルギー使用量は、例えばエネルギー使用量を計測する計測装置から取得することも可能であるし、エネルギー使用量のデータを蓄積するエネルギー使用量蓄積装置から取得することや、外部ネットワークに存在するサーバ装置から取得すること、操作入力機器を介して入力を受け付けて取得すること、などが考えられる。
【0051】
エネルギー使用量取得手段の具体的な構成としては、CPUやMPU等の処理演算装置や外部情報を受け付けるためのプログラムやインターフェイス(通信インターフェイスや外部記憶装置、計測装置、操作入力機器とのインターフェイスなど)、外部情報を保持するための記憶装置(揮発性メモリ等も含む)などを用いることが考えられる。取得した外部情報は一時的にRAM等に保持するだけの構成も可能であるし、不揮発性メモリ等に格納して長期的に保持する構成も可能である。
【0052】
「目標値保持手段」は、前記エネルギー使用量の目標値を保持する機能を有する。エネルギー使用量の目標値としては、任意の時間あたりのエネルギー使用量の目標値が考えられ、例えば30分ごとのエネルギー使用量の目標値としてもよいし、1日、1月、1年あたりのエネルギー使用量の目標値とすることも可能である。これらの目標値は固定値である必要はなく、時刻や日付によって変化する値であってもよい。例えば、12時から12時半の時間におけるエネルギー使用量の目標値と、12時半から13時の時間におけるエネルギー使用量の目標値と異なるものとすることが考えられる。
【0053】
エネルギー使用量の目標値を保持する構成としては、時間帯や曜日、季節ごとに目標値が関連付けられたテーブル情報として保持する構成も可能であるし、時間帯や曜日、季節を変数として受け付けて目標値を算出可能なプログラムとして保持する構成も考えられる。
【0054】
また、上記のテーブル情報やプログラムは固定的である必要はなく、変化する構成も可能である。例えば、時間帯や曜日、季節ごとに目標値が関連付けられたテーブル情報の例において、ある季節の所定の曜日の所定の時間帯の目標値をクリアした場合(目標値よりも少ないエネルギー使用量だった場合)、当該クリアした際のエネルギー使用量の値に基づいて新しい目標値を自動的に設定する構成とすることが考えられる。
【0055】
また、外気の温度や湿度等の環境条件が同じような日のエネルギー使用量のデータを不揮発性メモリ等に記憶されたデータから取得して、その中で最も少ないエネルギー使用量だった日の時間帯ごとのエネルギー使用量の値を時間帯ごとのエネルギー使用量の目標値として設定する処理を行うことも可能である。
【0056】
なお、ローカルエリアネットワークに存在するエネルギー使用量蓄積装置から上記目標値のデータを適宜取得したり、外部ネットワークに存在するサーバ装置等から上記目標値のデータを取得したりして保持する構成も可能である。
【0057】
「対比演算手段」は、目標値と実測値との対比演算をする機能を有する。つまり、実測値と目標値の差分を算出したり、実測値と目標値との比率を算出したりして実測値と目標値の対比を行う。対比演算手段は、具体的にはCPUやMPU等の処理演算装置とRAM等から構成されることが考えられる。
【0058】
「演算結果対応情報保持手段」は、対比演算結果と表情情報とを関連付けた演算結果対応情報をさらに保持する機能を有する。対比演算結果と表情情報とを関連付けた演算結果対応情報としては、対比演算結果と表情情報とを関連付けるテーブル情報が主として考えられる。
【0059】
図11は、対比演算結果と表情情報とを関連付けるテーブル情報の一例を示す図である。この図の例では、目標値に対する実測値の比率が1.5以上であるという対比演算結果と非常にがっかりしている様子を示す表情情報、1〜1.5であるという対比演算結果とややがっかりしている様子を示す表情情報、1未満であるという対比演算結果と喜んでいる様子を示す表情情報、がそれぞれ関連付けられている。
【0060】
<具体的な構成>
本実施例の時計のハードウェア構成は、基本的に図7を用いて説明した実施例1の時計のハードウェア構成と共通する。以下、本実施例の時計の特徴的な処理について説明する。
【0061】
CPUは、通信部を介してエネルギー使用量のデータを取得する処理を行い、RAMに格納する処理を行う。ここで、さらに不揮発性メモリに格納する処理を行うことも可能である。次に、ROM又は不揮発性メモリに格納されているエネルギー使用量の目標値をRAMに格納する処理を行う。さらに、エネルギー使用量のデータと目標値のデータに基づいて、目標値と実測値の対比演算処理を行い、処理結果をRAMに格納する処理を行う。次に、ROM又は不揮発性メモリに格納されている対比演算結果と表情情報とを関連付けた演算結果対応情報をRAMに格納する処理を行う。次に、RAMに格納されている対比演算処理の結果と演算結果対応情報に基づいてディスプレイに表示すべき表情情報を決定する処理を行う。次に決定された表情情報をROM又は不揮発性メモリからRAMに読み出す処理を行う。次に読み出された表情情報をディスプレイ表示部に対して出力する処理を行う。
【0062】
なお、通信部はローカルエリアにある計測センサや計測センサからのデータを蓄積する記憶装置からのデータを受信したり、ローカルエリアの外にあるサーバ装置等からデータを受信したりすることが可能な構成が考えられる。
【0063】
<処理の流れ>
図12は、略全面がディスプレイ機能を有し、顔の輪郭に見立てられる外形を有する時刻表示用文字盤を有する時計の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS1201では、電気・ガス・水道等のエネルギー使用量を取得する(エネルギー使用量取得ステップ)。次にステップS1202では、エネルギー使用量の目標値と実測値との対比演算をする(対比演算ステップ)。次にステップS1203では、対比演算結果と表情情報とを関連付けた演算結果対応情報を取得する(演算結果対応情報取得ステップ)。次にステップS1204では、取得した対比演算結果と演算結果対応情報を用いてディスプレイに表示すべき表情情報を取得する(表情情報取得ステップ)。次にステップS05では、取得した表情情報をディスプレイに表示させる(表情情報表示ステップ)。
【0064】
<効果>
本実施例の時計により、時計を何気なく見た場合においても、直感的にエネルギー使用量に関する情報を把握することが可能になる。また、時計でありながらも人と対面している感覚に近くなるため、親しみを持ちやすくなる。
【実施例3】
【0065】
<概要>
本実施例の時計は、図13に示すように、顔形状の時刻表示用文字盤のほぼ全面に表示される表情によって付随的な情報を表わし、指針の位置に応じて表情の種類が変化する。当該構成を有することにより、時計を何気なく見た場合においても、直感的に付随的な情報を把握することが可能になる。また、時計でありながらも人と対面している感覚に近くなるため、親しみを持ちやすくなる。
【0066】
<構成>
図14は、本実施例の時計の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施例の「指針」を有する「時計」1400は、「時刻表示用文字盤」1401と、「表情情報保持部」1402と、「外部情報取得部」1403と、「対応情報保持部」1404と、「文字盤制御部」1405と、「指針位置取得部」1406とを有し、「対応情報保持部」は「指針対応情報保持手段」1407を有し、「文字盤制御部」は「指針対応文字盤制御手段」1408を有する。以下、実施例1、2との相違点である「指針位置取得部」と「指針対応情報保持手段」と「指針対応文字盤制御手段」とについて説明する。
【0067】
「指針」は、文字盤にて時刻を指し示す機能を有する。指針としては、時針、分針、秒針が存在し、時針と分針のみを備える構成や時針と分針、秒針のいずれの指針も備える構成など種々考えられる。また、指針は、ディスプレイ機能により表示出力する構成とすることも可能であるし、物理的な指針とすることも可能である。
【0068】
指針は、図15(A)に示す文字盤の中心付近から各時刻を示す文字、目盛り等に延びる形状とすることや、図15(B)に示す文字盤の中心付近から離れた位置から文字、目盛り等に延びる形状とすることも考えられる。なお、指針の形状や配置は上記の例に限定されるものではなく、種々の形状や配置が考えられる。
【0069】
「指針位置取得部」は、指針の位置情報を取得する機能を有する。指針の位置情報としては、例えば指針が文字盤の0時の位置から右回りに何度の位置を向いているかといった情報や、文字盤にて各時刻を示す目盛りのうちどの目盛りの方向に向いているといった情報などが考えられる。また、指針の位置情報として、時針と分針、秒針の相対角度や目盛りの差等を取得する構成も考えられる。
【0070】
指針の位置情報の取得する処置として、CPU等の処理演算装置の内部クロックに基づいて所定時刻(例えば0時)からの経過時間を算出し、当該経過時間に基づいて指針の位置情報を算出する処理を行うことが考えられる。また、外部から取得する情報に基づいて時刻を設定する時計(電波時計等)の場合は、当該外部から取得する情報に基づいて指針の位置情報を取得する処理を行うことも考えられる。
【0071】
「指針対応情報保持手段」は、外部情報と指針の位置情報と表情情報とを関連付けた指針対応情報を保持する機能を有する。指針対応情報としては、外部情報と指針の位置情報と表情情報とを関連付けたテーブル情報が考えられる。
【0072】
図16は、指針の位置に応じてディスプレイに表示される表情が変化する様子を示した図である。この図の例では、連続通話時間が1時間以上であるという情報と非常に呆れている様子を示す表情とが関連付けられているが、さらに時針と分針の位置に応じて当該様子を示す複数の表情に細分化されている。当該構成をとることにより、指針によって表情が見えにくくなったり、異なる様子を示す表情に見えてしまったりすることを防止することが可能になる。つまり、アナログ形式の時計との共存性が高くなる。
【0073】
また、上記の図の例では時針と分針の位置に応じて複数の表情情報に細分化する構成としているが、秒針の位置も含めて細分化する構成も可能である。なお、上記の例において外部情報として取得する連続通話時間の情報は、電話機器から取得する構成も考えられるし、電話機器に接続されたモデム等から取得する構成も考えられる。
【0074】
「指針対応文字盤制御手段」は、取得した外部情報と取得した指針の位置情報と指針対応情報を用いて前記ディスプレイに表示すべき表情情報を表情情報保持部から取得してディスプレイに表示させる機能を有する。
【0075】
指針対応文字盤制御手段の具体的な構成としては、CPUやMPU等の処理演算装置やディスプレイ表示を制御するための表示信号制御装置(例えば、映像信号をLED表示信号に変換してLEDで表現駆動部に分配するLED信号制御部)等から構成されることが考えられる。
【0076】
表情情報を取得してディスプレイに表示させる処理として、表情情報をディスプレイのサイズや形に合うように加工・修正する処理を行うことも可能である。特に、表情情報が顔の各部位(目、鼻、口、耳、まゆげ等)に分かれている場合は、これらの各部位を組み合わせてディスプレイに表示出力する処理を行う構成が考えられる。
【0077】
また、表情情報を指針の位置情報に基づいて加工・修正する処理を行うことも考えられる。例えば、外部情報と指針の位置情報と指針対応情報に基づいて表情情報を取得した後に、図17に示すように、時針(又は分針)の角度に基づいて表情情報を回転させる処理を行っても良い。
【0078】
<具体的な構成>
本実施例の時計のハードウェア構成は、基本的に図7を用いて説明した実施例1の時計のハードウェア構成と共通する。以下、本実施例の時計の特徴的な処理について説明する。
【0079】
CPUは、通信部を介して外部情報を取得する処理を行い、RAMに格納する処理を行う。ここで、さらに不揮発性メモリに格納する処理を行うことも可能である。次に、時計の時刻情報を利用して指針の位置情報を算出する処理を行い、処理結果をRAMに格納する処理を行う。次に、ROM又はフラッシュメモリに格納されている指針対応情報をRAMに読み出す処理を行う。続いて、RAMに格納されている外部情報と指針の位置情報と指針対応情報に基づいてディスプレイに表示すべき表情情報を決定する処理を行う。次に、決定された表情情報をROM又はフラッシュメモリから読み出してRAMに格納する処理を行う。次に、読み出された表情情報をディスプレイ表示部に対して出力する処理を行う。
【0080】
なお、読み出された表情情報をRAMに格納されている指針の位置情報に基づいて回転処理を行ったり、ディスプレイのサイズや形状に合わせて表情情報の拡大処理やトリミング処理を行ったりして、ディスプレイ表示部に対して出力する構成も考えられる。
【0081】
<処理の流れ>
図18は、略全面がディスプレイ機能を有し、顔の輪郭に見立てられる外形を有する時刻表示用文字盤を有する時計の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。最初にステップS1801では、外部情報を取得する(外部情報取得ステップ)。次にステップS1802では、指針の位置情報を取得する(指針位置情報取得ステップ)。次にステップS1803では、外部情報と指針の位置情報とディスプレイに表示可能な複数の表情情報とを関連付けた指針対応情報を取得する(指針対応情報取得ステップ)。次にステップS1804では、取得した外部情報と指針の位置情報と指針対応情報を用いてディスプレイに表示すべき表情情報を取得する(指針表情情報取得ステップ)。次にステップS1805では、取得した表情情報をディスプレイに表示させる(表情情報表示ステップ)。
【0082】
<効果>
本実施例の時計により、時計を何気なく見た場合においても、直感的に付随的な情報を把握することが可能になる。また、時計でありながらも人と対面している感覚に近くなるため、親しみを持ちやすくなる。
【符号の説明】
【0083】
0200…時計、0201…時刻表示用文字盤、0202…表情情報保持部、0203…外部情報取得部、0204…対応情報保持部、0205…文字盤制御部、1006…エネルギー使用量取得手段、1007…目標値保持手段、1008…対比演算手段、1009…演算結果対応情報保持手段、1406…指針位置取得部、1407…指針対応情報保持手段、1408…指針対応文字盤制御手段、1906…タッチ入力操作受付手段、1907…表示態様制御手段、2007…外部情報種別選択手段、2008…種別毎対応情報、2107…制御命令送信部、0701…CPU 0702…RAM 0703…ROM、0704…通信部、0705…表示部、0706…不揮発性メモリ、0707…システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略全面がディスプレイ機能を有し、顔の輪郭に見立てられる外形を有する時刻表示用文字盤と、
前記ディスプレイに表示可能な複数の表情情報を保持する表情情報保持部と、
外部情報を取得する外部情報取得部と、
外部情報と表情情報とを関連付けた対応情報を保持する対応情報保持部と、
取得した外部情報と対応情報を用いて前記ディスプレイに表示すべき表情情報を表情情報保持部から取得してディスプレイに表示させる文字盤制御部と、
を有する時計。
【請求項2】
外部情報取得部は、
電気・ガス・水道等のエネルギー使用量を取得するエネルギー使用量取得手段と、
前記エネルギー使用量の目標値を保持する目標値保持手段と、
目標値と実測値との対比演算をする対比演算手段と、を有し、
対応情報保持部は、
対比演算結果と表情情報とを関連付けた演算結果対応情報をさらに保持する演算結果対応情報保持手段を有する請求項1に記載の時計。
【請求項3】
文字盤にて時刻を指し示す指針と、
指針の位置情報を取得する指針位置取得部をさらに有し、
対応情報保持部は、
外部情報と指針の位置情報と表情情報とを関連付けた指針対応情報を保持する指針対応情報保持手段を有し、
文字盤制御部は、
取得した外部情報と取得した指針の位置情報と指針対応情報を用いて前記ディスプレイに表示すべき表情情報を表情情報保持部から取得してディスプレイに表示させる指針対応文字盤制御手段を有する請求項1又は2に記載の時計。
【請求項4】
時刻表示用文字盤は、前記ディスプレイに表示される表情情報に対するタッチ入力操作を受け付けるタッチ入力操作受付手段を有し、
前記文字盤制御部は、前記表情情報に対するタッチ入力操作に応じて表情情報の表示態様を制御する表示態様制御手段を有する請求項1から3のいずれか一に記載の時計。
【請求項5】
時刻表示用文字盤は、前記ディスプレイに表示される表情情報に対するタッチ入力操作を受け付けるタッチ入力操作受付手段を有し、
外部情報取得部は、前記表情情報に対するタッチ入力操作に応じて取得する外部情報の種別を選択する外部情報種別選択手段を有し、
対応情報保持部は、外部情報の種別ごとに外部情報と表情情報とを関連付けた種別毎対応情報を保持する種別毎対応情報保持手段を有する請求項1から3のいずれか一に記載の時計。
【請求項6】
時刻表示用文字盤は、前記ディスプレイに表示される表情情報に対するタッチ入力操作を受け付けるタッチ入力操作受付手段を有し、
前記表情情報に対するタッチ入力操作に応じて有線又は無線のネットワークを介して接続された電気機器に対して制御命令を送信する制御命令送信部を有する請求項1から3のいずれか一に記載の時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−32306(P2012−32306A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172907(P2010−172907)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【特許番号】特許第4635109号(P4635109)
【特許公報発行日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(507184096)日本テクノ株式会社 (12)
【Fターム(参考)】