説明

癌の予防・治療剤

本発明は、アンドロゲン非依存性癌の予防・治療剤を提供することを目的とし、アンドロゲン非依存性癌の予防・治療剤などを提供する。本発明で用いられるメタスチン誘導体は、アンドロゲン非依存性癌、とりわけアンドロゲン非依存性前立腺の予防・治療剤などとして有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化8】

〔式中、V'は式
【化9】

で表される基、式
【化10】

で表される基または式
【化11】

で表される基を、
nは0または1を、
1はN,CHまたはO(但し、W1がNまたはCHの時、nは1を示し、W1がOの時、nは0を示す)を、
2はNまたはCHを、
1、Z3、Z5およびZ7はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
2、Z4、Z6およびZ8はそれぞれ水素原子、OまたはSを、
1は(1)水素原子、(2)置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基、(3)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(4)環状アルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基、または(5)置換されていてもよい芳香族環基を、
2は(1)水素原子または(2)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(3)環状アルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基または(4)置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基を、
3は(1)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-8アルキル基、(2)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいアラルキル基、(3)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基、または(4)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の非芳香性複素環基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基を、
4は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
1は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
2は(1)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいCH2、(2)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいNHまたは(3)Oを、
YはC1-6アルキル基で置換されていてもよい、式−CONH−、−CSNH−、−CH2NH−、−NHCO−、−CH2O−、−CH2S−、−COO−、−CSO−、−CH2CH2−または−CH=CH−で表わされる基を、
9は水素原子、OまたはSを、
PおよびP'はそれぞれ同一または異なって、PとP'、またはPとQ1が結合することで環を形成していてもよく
(1)水素原子、
(2)配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜48番目のアミノ酸配列のC末端側から任意の連続したまたは不連続に結合したアミノ酸残基、
(3)式
1−J2−C(J3)(Q3)Y1C(J4)(Q4)Y2C(J5)(Q5)Y3C(J6)(Q6)C(=Z10)−
(式中、
1は(a)水素原子または(b)置換基を有していてもよい環基を含む置換基で置換されていてもよい、(i)C1-15アシル基、(ii)C1-15アルキル基、(iii)C6-14アリール基、(iv)カルバモイル基、(v)カルボキシル基、(vi)スルフィノ基、(vii)アミジノ基、(viii)グリオキシロイル基、または(ix)アミノ基を、
2は(1)C1-6アルキル基で置換されていてもよいNH、(2)C1-6アルキル基で置換されていてもよいCH2、(3)Oまたは(4)Sを、
3〜J6はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
3〜Q6はそれぞれ、
(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、
(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、
(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、
(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、
(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、
(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、
(7)置換されていてもよいアミノ基、
(8)置換されていてもよいグアニジノ基、
(9)置換されていてもよいヒドロキシル基、
(10)置換されていてもよいカルボキシル基、
(11)置換されていてもよいカルバモイル基、および
(12)置換されていてもよいスルフヒドリル基
から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-4アルキル基又は水素原子を示し、
3とQ3、J4とQ4、J5とQ5、J6とQ6が結合することで、あるいはZ1とR1、J2とQ3、Y1とQ4、Y2とQ5、Y3とQ6が結合することで環を形成してもよい、
1〜Y3はそれぞれ−CON(J13)−、−CSN(J13)−、−C(J14)N(J13)−または−N(J13)CO−(J13およびJ14はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を示す)で示される基を示し、
10は水素原子、OまたはSを示す)で表わされる基、
(4)式 J1−J2−C(J7)(Q7)Y2C(J8)(Q8)Y3C(J9)(Q9)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2はそれぞれ前記と同意義を、
7〜J9はJ3と同意義を、
7〜Q9はQ3と同意義を、
2およびY3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
7とQ7、J8とQ8、J9とQ9が結合することで、あるいはJ2とQ7、Y2とQ8、Y3とQ9が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(5)式 J1−J2−C(J10)(Q10)Y3C(J11)(Q11)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
10およびJ11はJ3と同意義を、
10およびQ11はQ3と同意義を、
3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
10とQ10、J11とQ11が結合することで、あるいはJ2とQ10、Y3とQ11が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(6)式 J1−J2−C(J12)(Q12)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
12はJ3と同意義を、
12はQ3と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
12とQ12が結合することで、あるいはJ2とQ12が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、または
(7)式 J1−(J1は前記と同意義を示す)で表わされる基を示す。〕で表わされるメタスチン誘導体(IV)またはその塩あるいはそのプロドラッグを含有してなるアンドロゲン非依存性癌の予防・治療剤。
【請求項2】
アンドロゲン非依存性癌がアンドロゲン非依存性前立腺癌である請求項1記載の剤。
【請求項3】
メタスチン誘導体(IV)がAc-D-Tyr-Hyp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2(化合物番号723)またはその塩である請求項1記載の剤。
【請求項4】
メタスチン誘導体(IV)がAc-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2(化合物番号550)またはその塩である請求項1記載の剤。
【請求項5】
Ac-D-Tyr-D-Trp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2(化合物番号550)またはその塩を含有することを特徴とするアンドロゲン非依存性癌の予防・治療剤。
【請求項6】
アンドロゲン非依存性癌がアンドロゲン非依存性前立腺癌である請求項5記載の剤。
【請求項7】
Ac-D-Tyr-Hyp-Asn-Thr-Phe-AzaGly-Leu-Arg(Me)-Trp-NH2(化合物番号723)またはその塩を含有することを特徴とするアンドロゲン非依存性癌の予防・治療剤。
【請求項8】
アンドロゲン非依存性癌がアンドロゲン非依存性前立腺癌である請求項7記載の剤。
【請求項9】
哺乳動物に対して、

【化12】

〔式中、V'は式
【化13】

で表される基、式
【化14】

で表される基または式
【化15】

で表される基を、
nは0または1を、
1はN,CHまたはO(但し、W1がNまたはCHの時、nは1を示し、W1がOの時、nは0を示す)を、
2はNまたはCHを、
1、Z3、Z5およびZ7はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
2、Z4、Z6およびZ8はそれぞれ水素原子、OまたはSを、
1は(1)水素原子、(2)置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基、(3)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(4)環状アルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基、または(5)置換されていてもよい芳香族環基を、
2は(1)水素原子または(2)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(3)環状アルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基または(4)置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基を、
3は(1)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-8アルキル基、(2)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいアラルキル基、(3)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基、または(4)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の非芳香性複素環基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基を、
4は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
1は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
2は(1)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいCH2、(2)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいNH、または(3)Oを、
YはC1-6アルキル基で置換されていてもよい、式−CONH−、−CSNH−、−CH2NH−、−NHCO−、−CH2O−、−CH2S−、−COO−、−CSO−、−CH2CH2−または−CH=CH−で表わされる基を、
9は水素原子、OまたはSを、
PおよびP'はそれぞれ同一または異なって、PとP'、またはPとQ1が結合することで環を形成していてもよく
(1)水素原子、
(2)配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜48番目のアミノ酸配列のC末端側から任意の連続したまたは不連続に結合したアミノ酸残基、
(3)式
1−J2−C(J3)(Q3)Y1C(J4)(Q4)Y2C(J5)(Q5)Y3C(J6)(Q6)C(=Z10)−
(式中、
1は(a)水素原子または(b)置換基を有していてもよい環基を含む置換基で置換されていてもよい、(i)C1-15アシル基、(ii)C1-15アルキル基、(iii)C6-14アリール基、(iv)カルバモイル基、(v)カルボキシル基、(vi)スルフィノ基、(vii)アミジノ基、(viii)グリオキシロイル基、または(ix)アミノ基を、
2は(1)C1-6アルキル基で置換されていてもよいNH、(2)C1-6アルキル基で置換されていてもよいCH2、(3)Oまたは(4)Sを、
3〜J6はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
3〜Q6はそれぞれ、
(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、
(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、
(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、
(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、
(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、
(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、
(7)置換されていてもよいアミノ基、
(8)置換されていてもよいグアニジノ基、
(9)置換されていてもよいヒドロキシル基、
(10)置換されていてもよいカルボキシル基、
(11)置換されていてもよいカルバモイル基、および
(12)置換されていてもよいスルフヒドリル基
から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-4アルキル基又は水素原子を示し、
3とQ3、J4とQ4、J5とQ5、J6とQ6が結合することで、あるいはZ1とR1、J2とQ3、Y1とQ4、Y2とQ5、Y3とQ6が結合することで環を形成してもよい、
1〜Y3はそれぞれ−CON(J13)−、−CSN(J13)−、−C(J14)N(J13)−または−N(J13)CO−(J13およびJ14はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を示す)で示される基を示し、
10は水素原子、OまたはSを示す)で表わされる基、
(4)式 J1−J2−C(J7)(Q7)Y2C(J8)(Q8)Y3C(J9)(Q9)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2はそれぞれ前記と同意義を、
7〜J9はJ3と同意義を、
7〜Q9はQ3と同意義を、
2およびY3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
7とQ7、J8とQ8、J9とQ9が結合することで、あるいはJ2とQ7、Y2とQ8、Y3とQ9が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(5)式 J1−J2−C(J10)(Q10)Y3C(J11)(Q11)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
10およびJ11はJ3と同意義を、
10およびQ11はQ3と同意義を、
3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
10とQ10、J11とQ11が結合することで、あるいはJ2とQ10、Y3とQ11が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(6)式 J1−J2−C(J12)(Q12)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
12はJ3と同意義を、
12はQ3と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
12とQ12が結合することで、あるいはJ2とQ12が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、または
(7)式 J1−(J1は前記と同意義を示す)で表わされる基を示す。〕で表わされるメタスチン誘導体(IV)またはその塩あるいはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とするアンドロゲン非依存性癌の予防・治療方法。
【請求項10】
アンドロゲン非依存性癌の予防・治療剤を製造するための式
【化16】

〔式中、V'は式
【化17】

で表される基、式
【化18】

で表される基または式
【化19】

で表される基を、
nは0または1を、
1はN,CHまたはO(但し、W1がNまたはCHの時、nは1を示し、W1がOの時、nは0を示す)を、
2はNまたはCHを、
1、Z3、Z5およびZ7はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
2、Z4、Z6およびZ8はそれぞれ水素原子、OまたはSを、
1は(1)水素原子、(2)置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基、(3)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(4)環状アルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基、または(5)置換されていてもよい芳香族環基を、
2は(1)水素原子または(2)環状または鎖状のC1-10アルキル基、(3)環状アルキル基と鎖状アルキル基からなるC1-10アルキル基または(4)置換されていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよいヒドロキシル基および置換されていてもよい芳香族環基から成る群から選ばれる基で置換されていてもよいC1-8アルキル基を、
3は(1)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-8アルキル基、(2)置換されていてもよい塩基性基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいアラルキル基、(3)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基、または(4)置換されていてもよい塩基性基を有している炭素数7以下の非芳香性複素環基を有し、さらに他の置換基を有していてもよいC1-4アルキル基を、
4は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
1は(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、および(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基を、
2は(1)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいCH2、(2)カルバモイル基およびヒドロキシル基から成る群から選ばれる置換基で置換されていてもよいC1-4アルキル基で置換されていてもよいNHまたは(3)Oを、
YはC1-6アルキル基で置換されていてもよい、式−CONH−、−CSNH−、−CH2NH−、−NHCO−、−CH2O−、−CH2S−、−COO−、−CSO−、−CH2CH2−または−CH=CH−で表わされる基を、
9は水素原子、OまたはSを、
PおよびP'はそれぞれ同一または異なって、PとP'、またはPとQ1が結合することで環を形成していてもよく
(1)水素原子、
(2)配列番号:1で表わされるアミノ酸配列の第1〜48番目のアミノ酸配列のC末端側から任意の連続したまたは不連続に結合したアミノ酸残基、
(3)式
1−J2−C(J3)(Q3)Y1C(J4)(Q4)Y2C(J5)(Q5)Y3C(J6)(Q6)C(=Z10)−
(式中、
1は(a)水素原子または(b)置換基を有していてもよい環基を含む置換基で置換されていてもよい、(i)C1-15アシル基、(ii)C1-15アルキル基、(iii)C6-14アリール基、(iv)カルバモイル基、(v)カルボキシル基、(vi)スルフィノ基、(vii)アミジノ基、(viii)グリオキシロイル基、または(ix)アミノ基を、
2は(1)C1-6アルキル基で置換されていてもよいNH、(2)C1-6アルキル基で置換されていてもよいCH2、(3)Oまたは(4)Sを、
3〜J6はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を、
3〜Q6はそれぞれ、
(1)置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基、
(2)置換されていてもよい、1ないし7個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族複素環基、
(3)置換されていてもよいC8-14芳香族縮合環基、
(4)置換されていてもよい、3ないし11個の炭素原子と、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子とからなる5ないし14員芳香族縮合複素環基、
(5)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性環状炭化水素基、
(6)置換されていてもよい炭素数7以下の非芳香性複素環基、
(7)置換されていてもよいアミノ基、
(8)置換されていてもよいグアニジノ基、
(9)置換されていてもよいヒドロキシル基、
(10)置換されていてもよいカルボキシル基、
(11)置換されていてもよいカルバモイル基、および
(12)置換されていてもよいスルフヒドリル基
から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-4アルキル基又は水素原子を示し、
3とQ3、J4とQ4、J5とQ5、J6とQ6が結合することで、あるいはZ1とR1、J2とQ3、Y1とQ4、Y2とQ5、Y3とQ6が結合することで環を形成してもよい、
1〜Y3はそれぞれ−CON(J13)−、−CSN(J13)−、−C(J14)N(J13)−または−N(J13)CO−(J13およびJ14はそれぞれ水素原子またはC1-3アルキル基を示す)で示される基を示し、
10は水素原子、OまたはSを示す)で表わされる基、
(4)式 J1−J2−C(J7)(Q7)Y2C(J8)(Q8)Y3C(J9)(Q9)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2はそれぞれ前記と同意義を、
7〜J9はJ3と同意義を、
7〜Q9はQ3と同意義を、
2およびY3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
7とQ7、J8とQ8、J9とQ9が結合することで、あるいはJ2とQ7、Y2とQ8、Y3とQ9が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(5)式 J1−J2−C(J10)(Q10)Y3C(J11)(Q11)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
10およびJ11はJ3と同意義を、
10およびQ11はQ3と同意義を、
3は前記と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
10とQ10、J11とQ11が結合することで、あるいはJ2とQ10、Y3とQ11が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、
(6)式 J1−J2−C(J12)(Q12)C(=Z10)−
(式中、
1およびJ2は前記と同意義を、
12はJ3と同意義を、
12はQ3と同意義を、
10は前記と同意義を示し、
12とQ12が結合することで、あるいはJ2とQ12が結合することで環を形成してもよい。)で表わされる基、または
(7)式 J1−(J1は前記と同意義を示す)で表わされる基を示す。〕で表わされるメタスチン誘導体(IV)またはその塩あるいはそのプロドラッグの使用。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−513982(P2012−513982A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−543072(P2011−543072)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【国際出願番号】PCT/JP2009/071919
【国際公開番号】WO2010/076896
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】