説明

発光装置

【課題】LEDが放出する熱から電源回路を保護できるだけでなく、放熱面の形状と光の放射角度や照射パターンとの間に関連性がなく放熱面の形状を自由に設定できるとともに、屋外で使用したときに雨水等が溜まらず、腐食や漏電等の問題を生じさせるおそれが低い発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置10を、LED12と、LED取付部20、放熱フィン22、およびLED取付部20の裏面中央部から突設された係合部24を有するLED保持部材14と、電源回路18と、ソケット16とで構成し、ソケット16の他方端16bから、LED保持部材14の係合部24と係合してLED取付部20および放熱フィン22を離間させた状態で保持する被係合部40を突設し、LED取付部20および放熱フィン22の熱伝導率を被係合部40の熱伝導率よりも高くすることにより上記課題を解決できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に屋外で使用することを目的として設計されており、水銀灯やハロゲンランプ等の白熱灯に代えて使用される、LEDを用いた発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の白熱灯(例えば、水銀灯やハロゲンランプ)に比べて消費電力が低く、かつ、長寿命といった長所を有する発光ダイオード(以下、「LED」という。)は、需要者のエコロジー意識の高まりとともに、省エネ対策のひとつとしてその使用範囲が急速に広まっており、とりわけ白熱灯の代替としてLEDを使用したいという要望が高まっている。
【0003】
このような要望は、もちろん、屋内で使用される発光装置だけに限られず、例えば看板の照明用に使用されるような、屋外使用を目的とする発光装置においても高まっている。
【0004】
ところで、一般的なLEDは数Vの直流電圧で発光することから、通常の商用電圧(100V、50/60Hz)で発光する白熱灯の代替えとして使用される「LEDを用いた発光装置」には、商用電圧を所定の直流電圧に変換する電源回路が必須となる。その一方で、LEDは発光と同時に発熱もすることから、当該LEDからの熱によって電源回路が過度の高温になるのを防止する必要があった。とりわけ、発光量を増加させるために複数のLEDを備える発光装置の場合、発熱総量が更に多くなることから、当該熱からの電源回路の保護は重要な問題であった。
【0005】
電源回路の保護を目的とする技術は種々開発されており、例えば特許文献1に開示された発光装置では、LEDと電源回路との間にPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂の板材および断熱材を介在させることにより、LEDからの熱が電源回路に伝わり難くしている。
【0006】
また、特許文献2に記載された発光装置では、ソケットの内部にファンが内蔵されており、当該ファンが駆動することにより、ソケットの口金側端に形成された吸気スリットから内部に空気を流入させるとともに、当該ソケットの出光側端の側周に形成された排気スリットから当該空気を排出することができ、ヒートシンクを介して受けたLEDからの熱を強制的に排出して電源回路を保護している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011− 90843号公報
【特許文献2】特開2010−157506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した特許文献1および2に開示された発光装置にも問題が残っていた。すなわち、特許文献1の発光装置では、LEDと当該LEDからの光を透過させるグローブとの間に「熱伝導率の高い材質で形成された透光部材」を充填することにより、電源回路の方に伝達し難いLEDからの熱を、当該透光部材を介してグローブの表面から放散させるようになっており、光の出射面であるグローブ表面は放熱面を兼ねている。このため、フィン形状等を用いて放熱面を増加させ、放熱能力を向上させようとしても、光の放射角度や照射パターンが変わってしまうことから、グローブの形状の設計が極めて難しくかつ煩雑になるという問題があった。
【0009】
また、特許文献2の発光装置では、当該発光装置を屋外で使用した場合、ソケットに形成された吸気スリットや排気スリットからソケット内に流入した雨水等が溜まってしまい、溜まった雨水等が原因で腐食や漏電等の問題を生じさせるおそれがあった。
【0010】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、LEDが放出する熱から電源回路を保護できるだけでなく、放熱面の形状と光の放射角度や照射パターンとの間に関連性がなく放熱面の形状を自由に設定できるとともに、屋外で使用したときに雨水等が溜まらず、腐食や漏電等の問題を生じさせるおそれが低い発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載した発明は、
「LED12と、
前記LED12が取り付けられたLED取付部20、および前記LED取付部20の裏面あるいは周縁から延びる放熱フィン22が一体的に形成されているとともに、前記LED取付部20の裏面中央部から突設された係合部24を有するLED保持部材14と、
前記LED12に駆動電力を供給する電源回路18と、
前記電源回路18を収容する内部空間44cを有しており、その一方端部44aに口金48が取り付けられているとともに、その他方端16bに前記LED保持部材14が取り付けられるソケット16とを備えており、
前記ソケット16の他方端16bには、前記LED保持部材14の前記係合部24と係合して、前記LED取付部20および前記放熱フィン22を前記ソケット16から離間させた状態で保持する被係合部40が突設されており、
前記LED保持部材14における前記LED取付部20および前記放熱フィン22の熱伝導率は、前記ソケット16における前記被係合部40の熱伝導率よりも高いことを特徴とする発光装置10」である。
【0012】
請求項1に記載した発明によれば、LED12が発光する際に発生する熱は、当該LED12が取り付けられたLED保持部材14のLED取付部20から放熱フィン22に伝導して放熱される。ここで、ソケット16における被係合部40の熱伝導率は、LED取付部20および放熱フィン22の熱伝導率に比べて低いこと、さらに、LED保持部材14は、ソケット16から離間した状態で保持されていることにより、LED12からの熱はソケット16側に伝導し難く、当該ソケット16の内部空間44cに収容された電源回路18がLED12からの熱によって不所望に高温になることがない。
【0013】
加えて、LED保持部材14およびソケット16は、基本的に互いに離間した状態であり、LED取付部20の裏面中央部から突設された係合部24および被係合部40でのみ繋がっているだけであることから、請求項1の発光装置10を屋外で使用したとき、LED保持部材14およびソケット16の間に雨水等が入ってきたとしても直ちに流出して溜まることがないので、当該雨水等によって腐食や漏電等の問題が生じるのを回避することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、LEDが放出する熱から電源回路を保護できるだけでなく、放熱面の形状と光の放射角度や照射パターンとの間に関連性がなく放熱面の形状を自由に設定できるとともに、屋外で使用したときに雨水等が溜まらず、腐食や漏電等の問題を生じさせるおそれが低い発光装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明が適用された発光装置を示す分解断面図である。
【図2】本発明が適用された発光装置を示す断面図である。
【図3】本発明が適用された発光装置を示す斜視図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明が適用された発光装置10について、図面を用いて説明する。発光装置10は、図1ないし3に示すように、大略、LED12と、LED保持部材14と、ソケット16と、電源回路18と、必要に応じて設けられるフロントカバー19とで構成されている。
【0017】
LED12は、所定の電圧が印加されることによって発光する半導体素子であり、LED保持部材14におけるLED取付部20の上面に実装保持されている。本実施例におけるLED14の発光面は略楕円状に形成されているが、もちろん、矩形であってもよいし、円形であってもよく、形状選択には制限がない。また、LED12の数も特に限定されるものではなく、本実施例のように3つ(図3参照)でもよいし、1つ、2つ、あるいは4つ以上のLED12をLED保持部材14に実装してもよい。
【0018】
なお、LED12の配光パターンは、いわゆるランバーシアン型であり、光軸とその近傍にほとんどの光が集まっているのが特徴で、当該光軸と成す角度が±30°の範囲内にLED12から放射される全光の50%が含まれており、±45°の範囲内には全光の70%が含まれており、さらに±60°の範囲内には全光の90%が含まれている。
【0019】
LED保持部材14は、LED取付部20と、放熱フィン22と、係合部24とで一体的に構成されている。
【0020】
LED取付部20は、上述のようにLED12が実装される部分であり、本実施例では、図1に示すように、LED12が取り付けられる円盤状のLED取付盤26と当該LED取付盤26の周縁から立ち上がる筒状部28とを有しており、熱伝導率の高い材料(例えば、アルミニウムやセラミック)で形成されている。LED取付盤26の出光側表面26aにはLED12およびこれに給電するための給電回路(図示せず)が形成されており、また、筒状部28の外側面28aには、フロントカバー19の係合頸部30が被せられてこれと螺合する筒状部雄ネジ32が形成されている。さらに、LED取付盤26の出光側表面26aには、給電回路押さえ板66がネジ留めされている。
【0021】
また、筒状部28と係合頸部30との間には、雨水等がLED取付盤26の出光側表面26aに侵入するのを防止する筒状部側Oリング34が配設されている。もちろん、Oリングに代えて、細径のパッキン/ガスケットを筒状部28の外側面28aに巻き付けてもよい。
【0022】
給電回路押さえ板66には、図4に示すように、各LED12に対応する位置に、各LED12を避けてこれらが内側に入り込む窓部68が設けられており、各LED12からの光は、当該窓部68を通過して出光するようになっている。
【0023】
各窓部68における互いに対向する2辺には、当該窓部68から突設された弾性押圧部72が形成されている。各LED12には、一組(プラスとマイナス)のターミナル70が形成されており、当該ターミナル70には、ターミナル70と給電回路と電気的に接続する給電線73が半田で接続されている。弾性押圧部72は、給電線73を半田接続して盛り上がった半田接続部Zに一致して形成されており、給電回路押さえ板66をLED取付盤26の出光側表面26aに配設した時に、半田接続部Zに弾接してこれを当該出光側表面26aに向けて押圧するようになっている。
【0024】
このような給電回路押さえ板66を使用することにより、その弾性押圧部72がLED12のターミナル70と給電線73との半田接続部Zを出光側表面26aに向けて押圧することができるので、発光時のLED12からの熱が、上記ターミナル70に給電線73を固定する半田接続部Zに長期間に渡って連続的あるいは断続的に伝わることにより、万一、当該半田接続部Zにクリープ、クラック、および半田の剥離が生じたとしても、給電線あるいは半田接続部Zがターミナル70から外れてLED12が点灯不能になるのを回避することができる。
【0025】
放熱フィン22は、LED取付部20の周縁および裏面20a(出光側表面26aとは反対の面)から突設された複数枚の薄い板状材であり、LED取付部20と同様に熱伝導率の高い材料で形成されている。本実施例では、各放熱フィン22が、LED取付盤26の裏面26bから出光方向とは反対の方向(つまり、ソケット16に向かう方向)に形成された略台形状のフィン基部36と、当該フィン基部36の外周端辺およびLED取付部20の周縁からさらに外方に延びる矩形状の外側フィン38とを有している。なお、本実施例では、図3に示すように、各放熱フィン22の外側フィン38の周端上部にそれぞれ連接し、外側フィン38が不所望に曲がってしまうのを防止する放熱フィン固定リング80が形成されている。
【0026】
また、放熱フィン22の外端部には、万一、発光装置10が照明器具から外れた場合であっても当該発光装置10が落下するのを防止する落下防止ワイヤー(図示せず)を通すための落下防止ワイヤー取付孔58を形成しておくのが好適である。特に発光装置10を屋外の看板照明に使用する場合等、高所に設置する場合に効果的である。
【0027】
係合部24は、LED取付部20におけるLED取付盤26の裏面26b中央部から突設された筒状部材であり、LED取付部20と同様に熱伝導率の高い材料で形成されている。また、係合部24の外側面24aには、当該係合部24に被せられる、ソケット16の他方端面16cから突設された被係合部40に螺合する係合部雄ネジ42が形成されている。
【0028】
また、LED取付盤26の中央部(より正確には、係合部24の中心部)には、一端が電源回路18に接続され、他端がLED取付盤26の出光側表面26aに形成された給電回路に接続される給電回路用給電線(図示せず)を通すLED取付部貫通孔56が形成されている。
【0029】
なお、LED取付部20、放熱フィン22、および係合部24は、一体的に形成してもよいし、あるいは、それぞれ別々のパーツおよび材質で構成してもよいが、少なくともLED取付部20および放熱フィン22は、ソケット16の被係合部40よりも高い熱伝導率を有している必要がある。
【0030】
ソケット16は、ソケット本体44と蓋部材46とで構成されている。ソケット本体44は、その一方端部44a(すなわちソケット16の一方端16a)が細径に、他方端部44b(ソケット16の他方端16b)が太径に形成され、他方端面16cが開口する有底筒状体であり、熱伝導率の低い材料(例えば、PBT[ポリブチレンテレフタレート]樹脂)で形成されている。また、ソケット本体44の一方端部44aには発光装置10の口金48が取り付けられており、ソケット本体44の内部空間44cには、電源回路18および必要な給電回路用給電線(図示せず)が収容される。
【0031】
また、本実施例のソケット本体44では、その他方端面の全周縁からフランジ部62が外向きに延出されており、ソケット本体44の周側面44dからは、当該フランジ部62を支える側面フィン64が複数形成されている。
【0032】
蓋部材46は、ソケット本体44と同じ材質(例えば、PBT樹脂)で形成された円盤状の部材であり、その径は、ソケット本体44の他方端面に形成された開口を覆い、ソケット本体44のフランジ部62に一致して重なるような寸法に設定されている。このため、蓋部材46をソケット本体44の他方端面44eに取り付けることにより、ソケット本体44の内部空間44cを水密することができる。
【0033】
なお、本実施例では、ソケット本体44の他方端面44eにおける蓋部材46との接触部分にソケット本体側Oリング50が取り付けられており、さらに、ソケット本体44のフランジ部62の裏面側から、当該フランジ部62と蓋部材46の周縁部とがネジ74によってネジ留めされていることより、より確実に水密できるようになっている。
【0034】
また、蓋部材46における対応部分にネジ受け部76が当該蓋部材46から出光方向に突設されており、ネジ74の先端部が露出して見栄えが悪くなるのを回避できるようになっている。もちろん、ソケット本体44への蓋部材46の取り付け手段はネジ留めに限られず、接着等の他の手段を用いることができる。さらに、図3に示すように、蓋部材46の周縁部からネジ受け部76と同方向に一対のストッパー78を並べて配設し、これらストッパー78で1つの放熱フィン22の周縁部を挟むことにより、外力や振動等でLED保持部材14(およびフロントカバー19)がソケット16に対して不所望に回転しないようにするのが好適である。
【0035】
蓋部材46の中央部には、LED保持部材14の係合部24と係合して、LED取付部20および放熱フィン22をソケット16から離間させた状態で保持する被係合部40がLED保持部材14に向けて突設されている。また、蓋部材46の中央部(より正確には、被係合部40の中心部)には、一端が電源回路18に接続された他端がLED12に接続され給電回路用給電線(図示せず)を通すソケット蓋貫通孔54が形成されている。
【0036】
係合部24と被係合部40とは互いに螺合するようにしてもよいし、接着剤を用いた嵌め込み式であってもよい。係合部24と被係合部40との係合部分をより確実に水密するため、当該係合部分に係合部側Oリング52を取り付けることが好適である。
【0037】
もちろん、本実施例のようにソケット本体44と蓋部材46とに分けてソケット16を構成する必要はなく、ソケット16の他方端16bに被係合部40を有する一体的形状としてもよい。
【0038】
電源回路18は、口金48を介して外部から供給された電力(通常は、商用交流電力)をLED12の仕様に合わせた電力(通常は、数ボルトの直流電力)に変換し、然る後、LED12に給電するために、例えばコンデンサやダイオード等を組み合わせて構成された回路であり、上述のように、ソケット16におけるソケット本体44の内部空間44cに収容されている。
【0039】
フロントカバー19は、屋外で使用される発光装置10に取り付けるのが好適な部材であり、少なくともLED保持部材14におけるLED取付盤26の出光側表面26aを水密的に覆う、出光方向に滑らかに凸湾曲した透明部材あるいは透光性部材である。本実施例では、フロントカバー19は、LED取付盤26だけでなく、放熱フィン22の外周端近くまで覆う径に設定されている。
【0040】
また、フロントカバー19の裏面(出光方向とは逆の凹湾曲面)の中心部からは、LED取付部20における筒状部28に被せて螺着される係合頸部30が突設されている。
【0041】
なお、放熱フィン22に正対するフロントカバー19の外周部19a(LED取付盤26の出光側表面26aを水密的に覆う部分以外の部分)の裏面側には、LED保持部材14とソケット16の他方端面16cとの間を通って侵入してきた雨水等が溜まるおそれがあることから、発光装置10を屋外で使用する場合には、当該外周部19aに水抜き孔60を形成しておくことが好適である。さらに言えば、当該発光装置10がどのような角度で屋外に設置されるかはユーザー次第であるから、水抜き孔60を複数箇所に形成しておくとよい。
【0042】
本実施例に係る発光装置10の製造手順について簡単に説明すると、口金48を取り付けたソケット本体44の内部空間44cに電源回路18および必要な給電回路用給電線を収容し、一端が電源回路18に接続された当該給電回路用給電線の他端を、ソケット蓋貫通孔54およびLED取付部貫通孔56を貫通させてLED取付部20の出光側表面26aに出し、然る後、LED取付盤26の出光側表面26aに形成された給電回路(図示せず)に接続する。LED取付部20の出光側表面26aにLED12を実装し、LED12のターミナル70と給電回路とを給電線73で電気的に接続した後、給電回路押さえ板66を取り付ける。
【0043】
その後、蓋部材46をソケット本体44の他方端面44eにネジ74等の手段によって取り付け、当該蓋部材46の被係合部40にLED保持部材14の係合部24を係合させてLED保持部材14をソケット16に固定する。最後に、フロントカバー19をLED保持部材14の出光側面に取り付けることにより、発光装置10が完成する。
【0044】
本実施例に係る発光装置10によれば、LED12が発光する際に発生する熱は、当該LED12が取り付けられたLED保持部材14のLED取付部20から放熱フィン22に伝導して放熱される。ここで、ソケット16における被係合部40の熱伝導率は、LED取付部20や放熱フィン22の熱伝導率に比べて低いこと、さらに、LED保持部材14は、ソケット16から離間した状態で保持されていることから、LED12からの熱はソケット16側に伝導し難く、当該ソケット16の内部空間44cに収容された電源回路18がLED12からの熱によって不所望に高温になることはない。
【0045】
加えて、LED保持部材14およびソケット16は、基本的に互いに離間した状態であって、LED取付部20の裏面中央部から突設された係合部24および被係合部40でのみ繋がっているだけであることから、本実施例の発光装置10を屋外で使用したとき、LED保持部材14およびソケット16の間に雨水等が入ってきたとしても直ちに流出して溜まることがないので、当該雨水等によって腐食や漏電等の問題が生じるのを回避することができる。
【符号の説明】
【0046】
10…発光装置
12…LED
14…LED保持部材
16…ソケット
16a…一方端
16b…他方端
16c…他方端面
18…電源回路
19…フロントカバー
19a…外周部
20…LED取付部
22…放熱フィン
24…係合部
24a…外側面
26…LED取付盤
26a…出光側表面
26b…裏面
28…筒状部
30…係合頸部
32…筒状部雄ネジ
34…筒状部側Oリング
36…フィン基部
38…外側フィン
40…被係合部
42…係合部雄ネジ
44…ソケット本体
44a…一方端部
44b…他方端部
44c…内部空間
44d…周側面
44e…他方端面
46…蓋部材
48…口金
50…ソケット本体側Oリング
52…係合部側Oリング
54…ソケット蓋貫通孔
56…LED取付部貫通孔
58…落下防止ワイヤー取付孔
60…水抜き孔
62…フランジ部
64…側面フィン
66…給電回路押さえ板
68…窓部
70…(給電回路の)ターミナル
72…弾性押圧部
73…給電線
74…ネジ
76…ネジ受け部
78…ストッパー
80…放熱フィン固定リング


【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDと、
前記LEDが取り付けられたLED取付部、および前記LED取付部の裏面あるいは周縁から延びる放熱フィンが一体的に形成されているとともに、前記LED取付部の裏面中央部から突設された係合部を有するLED保持部材と、
前記LEDに駆動電力を供給する電源回路と、
前記電源回路を収容する内部空間を有しており、その一方端部に口金が取り付けられるとともに、その他方端に前記LED保持部材が取り付けられるソケットとを備えており、
前記ソケットの他方端には、前記LED保持部材の前記係合部と係合して、前記LED取付部および前記放熱フィンを前記ソケットから離間させた状態で保持する被係合部が突設されており、
前記LED保持部材における前記LED取付部および前記放熱フィンの熱伝導率は、前記ソケットにおける前記被係合部の熱伝導率よりも高いことを特徴とする発光装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−30424(P2013−30424A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167128(P2011−167128)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(510138741)フェニックス電機株式会社 (19)
【Fターム(参考)】