説明

発光部材

【課題】出射方向の変更に比較的に簡易に対応し得る発光部材を提供する。
【解決手段】発光部材1は、光源23を有した基板20と、前記光源からの光が入射される入射面13を長手方向一端面に有するとともに、該入射面からの光を出射する出射面14を長手方向一側面に有した棒状導光体10とを備え、前記棒状導光体の長手方向一端部及び前記基板に、前記光源の光軸24廻りに複数の異なる向きに前記出射面を向かせたそれぞれの状態で互いに係合する係合部11,21を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源を有した基板と、前記光源からの光を出射する出射面を長手方向一側面に有した導光体とを備えた発光部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、光源を有した基板と、この光源からの光が入射される入射面を長手方向端面に有するとともに、該入射面からの光を出射する出射面を長手方向一側面に有した棒状導光体とを備えたライン状の照明装置が提案されている。例えば、下記特許文献1では、棒状導光体の長手方向両端部に発光ユニットをそれぞれに配置したライン照明装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−198106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したような従来のライン照明装置等の発光装置に組み込まれる基板及び棒状導光体は、組み込まれる発光装置の用途、特に出射方向(発光方向)に応じて専用のものとされている。つまり、特定の方向へ棒状導光体の出射面が向くように基板乃至は基板ケース等に組み付けられ、必要に応じてこれらを位置決めする溝やリブ等がこれらに設けられている。このようなものでは、所望される特定の出射方向毎に棒状導光体や基板乃至は基板ケース等を形成する必要があり、改善が望まれていた。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、出射方向の変更に比較的に簡易に対応し得る発光部材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る発光部材は、光源を有した基板と、前記光源からの光が入射される入射面を長手方向一端面に有するとともに、該入射面からの光を出射する出射面を長手方向一側面に有した棒状導光体とを備え、前記棒状導光体の長手方向一端部及び前記基板には、前記光源の光軸廻りに複数の異なる向きに前記出射面を向かせたそれぞれの状態で互いに係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明においては、前記基板の係合部を、前記光軸を略中心とする正多角形状の複数の係合辺部を備えたものとし、前記棒状導光体の係合部を、長手方向に沿って突出するとともに、前記複数の係合辺部のうちの少なくとも二つに係合する係合突起部を備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記基板を収容する基板ケースを更に備えたものとし、この基板ケースに、前記基板の係合辺部とによって前記棒状導光体の係合突起部を挟むように位置決めする位置決め片部を設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記棒状導光体の係合突起部を、前記基板の係合辺部のうちの二つの辺部に対応させて二股状に形成されたものとし、前記基板ケースの位置決め片部に、前記棒状導光体の二股状の係合突起部間に挟まれるように配置される係合凸部を設けるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る発光部材は、上述のような構成としたことで、出射方向の変更に比較的に簡易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態に係る発光部材の一例を模式的に示す一部破断概略正面図、(b)は、同発光部材を備えた発光装置の一例を模式的に示す一部破断概略正面図及び部分拡大図である。
【図2】(a)〜(d)は、いずれも図1(a)におけるX−X線矢視に対応させた概略縦断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、いずれも同発光部材が備える棒状導光体の一例を模式的に示し、(a)は、概略平面図、(b)は、概略斜視図、(c)は、概略一側面図である。
【図4】(a)は、同発光部材が備える基板の一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、同発光部材が備える基板ケースの一例を模式的に示す概略斜視図、(c)は、同基板の同基板ケースへの組み付け手順を模式的に示す概略側面図、(d)は、同基板を同基板ケースに組み付けた状態を模式的に示し、図1(b)における部分拡大図に対応させた一部破断概略斜視図である。
【図5】(a)は、同基板を同基板ケースに組み付けた状態を模式的に示す概略側面図、(b)は、同棒状導光体を組み付けた状態を模式的に示す一部破断概略側面図、(c)、(d)は、いずれも同棒状導光体を組み付けた状態を模式的に示し、図1(b)における部分拡大図に対応させた一部破断概略斜視図である。
【図6】(a)〜(c)は、いずれも同発光部材が備える基板ケースの一変形例を模式的に示し、それぞれ図5(b)に対応させた図、(d)、(e)は、いずれも同発光部材が備える基板の一変形例及び基板ケースの他の変形例を模式的に示し、それぞれ図5(b)に対応させた図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
【0011】
図1〜図6は、本実施形態に係る発光部材及びこれを組み込んだ発光装置の一例について説明するための概念的な説明図である。
本実施形態に係る発光部材1は、図1(a)に示すように、光源としてのLED(発光ダイオード)23を有した基板20と、この基板20のLED23からの光を出射(照射)する棒状導光体10とを備えている。
また、本実施形態では、図1(a)に示すように、長尺棒状に形成された棒状導光体10の長手方向両端部のそれぞれにLED23を有した基板20を配設した発光部材1を例示している。
【0012】
棒状導光体10は、図1及び図3に示すように、長尺の棒状とされ、長手方向両端面のそれぞれにLED23に対向配置される入射面13,13を有している。本実施形態では、図1(a)及び図3(c)に示すように、棒状導光体10の長手方向両端部に、長手方向外方側に向けて先細り状で、かつ外周面が凸湾曲形状とされたレンズ状部を設けている。また、このレンズ状部に、長手方向外方側に向けて開口し、LED23,23をそれぞれに受け入れる略円柱形状の凹部を設けており、該凹部の底面及び内周側面を入射面13,13としている。このような構成によれば、LED23から出射された光を効率的に長手方向中心側に向けて入射させることができる。なお、入射面13,13としては、このようなレンズ状部に凹部を設けた態様に限られず、LED23が対向配置される略平坦面としてもよい。
【0013】
また、棒状導光体10は、これら入射面13,13に略交差する長手方向一側面に、入射面13,13からの光を出射する出射面14を有し、この出射面14の反対側で入射面13,13に略交差する長手方向他側面に、反射面15を有している。また、入射面13,13に略交差する残余の長手方向両側面は、反射側面17,17とされている。
この棒状導光体10は、各入射面13,13から入射された光を、反射面15や反射側面17,17によって反射させ、長手方向に沿って導光しながら、出射面14から出射する、いわゆるエッジライト方式の構造とされている。
【0014】
出射面14は、本実施形態では、図3(c)に示すように、長手方向に沿う所定線を円心とするような略円弧形状(凸湾曲面形状)とされている。出射面14をこのような凸湾曲面形状とすることで、出射面14から出射される光の反射側面17,17対向方向への拡散を低減することができる。なお、出射面14をこのような凸湾曲面形状とせずに、略平坦面としてもよい。
この出射面14の反対側、つまり、出射面14と略平行となるように設けられた反射面15は、図3(a)、(b)に示すように、長手方向中心に向かうに従って出射面14に向けて傾斜する傾斜面とされている。反射面15をこのような構成とすることで、入射面13から入射された光を、長手方向に沿って比較的に均一に出射面14から出射させることができる。なお、反射面15をこのような傾斜面とせずに、略同一平面状としてもよい。
【0015】
また、反射面15には、導光される光を出射面14側に向けて反射する反射パターン16が形成されている。本実施形態では、この反射パターン16を、図3(a)、(b)に示すように、多数のプリズム状の反射凹溝16によって形成している。これら反射凹溝16は、当該棒状導光体10の長手方向に直交する方向(反射側面17,17対向方向)に沿って形成されるとともに、長手方向に沿って間隔を空けて設けられている。つまり、これら反射凹溝16は、入射面13,13(図例では凹部底面)と平行な方向に沿って形成されるとともに、互いに平行に設けられている。これら反射凹溝16は、長手方向中心線を挟んで略対称状に設けるようにしてもよい。つまり、長手方向中心線を対称軸として、略線対称状にこれら反射凹溝16を設けるようにしてもよい。また、これら反射凹溝16の形状は、出射面14から出射される光の所望される配光パターンに応じて適宜、設定可能であり、略V字形状や、略逆二等辺三角形状、その他の逆三角形状、略逆台形状などとしてもよい。
【0016】
反射面15の反射パターンを反射凹溝16によって構成することで、例えば、白色インク等を塗布して散乱ドットパターンを形成したり、拡散板や反射板等の別部材によって反射パターンを構成したりするものと比べて製造が比較的に容易であり、簡易な構造とできる。また、反射凹溝16を、当該棒状導光体10の長手方向に直交する方向(反射側面17,17対向方向)に沿って形成しているので、反射側面17,17対向方向への光の拡散を抑制することができる。
なお、反射凹溝16を長手方向に沿って間隔を空けて設けるピッチは、長手方向に沿って略同一ピッチとしてもよい。または、長手方向に沿って比較的に均一に出射面14から光を出射させ得るように、長手方向中心に向かうに従って密となるように反射凹溝16を設けるような態様としてもよい。さらに、反射パターンを反射凹溝16によって形成する態様に代えて、白色インク等を塗布して形成された散乱ドットパターンや、拡散板、反射板等の別部材によって反射パターンを構成するような態様としてもよい。
【0017】
反射側面17,17は、本実施形態では、図3(c)に示すように、反射面15から出射面部14に向けて拡開するように傾斜状(テーパ状)に形成されている。反射側面17,17をこのような構成とすることで、反射面15において反射して拡散して出射面14に向かう拡散光を、出射面15に向けて反射させることができる。つまり、反射側面17,17対向方向への光の拡散をより効果的に抑制することができる。なお、このような態様に代えて、反射面15及び出射面14の幅寸法(反射側面17,17対向方向に沿う寸法)を略同一とし、反射側面17,17を互いに略平行な平坦面としてもよい。
【0018】
また、本実施形態では、棒状導光体10の長手方向両端部のそれぞれに、後記する基板20の係合部21(図2参照)に係合する係合部11,11を設けている。これら棒状導光体10及び基板20のそれぞれに設けられた係合部11,21は、後記するように、基板20に設けられたLED23の光軸24(図1(a)参照)廻りに複数の異なる向きに出射面14を向かせたそれぞれの状態で互いに係合する構成とされている。
【0019】
係合部11は、本実施形態では、図1(a)及び図3に示すように、長手方向に沿って突出する複数の係合突起部12,12を備えている。本実施形態では、二股状に形成された二つの係合突起部12,12を一方の反射側面17の長手端部に付設するようにして設けた例を示している。
これら係合突起部12,12には、図2及び図3(c)に示すように、略円形状とされた凹部の円心方向に向く係合面12a,12aがそれぞれに形成されている。これら係合面12a,12aは、上記円心を略中心とする正多角形状の二辺に対応するような形状とされている。図例では、これら係合面12a,12aは、正八角形状の辺のうちの一辺を挟んで設けられた離間する二辺に対応させたような形状とされ、上記円心に向けて拡開するようなテーパ形状とされている。
【0020】
また、これら係合突起部12,12には、後記する基板ケース30の位置決め片部としての位置決め壁部32(図1(b)及び図5(b)参照)に当接する当接面12b、12bがそれぞれに形成されている。これら当接面12b,12bは、本実施形態では、それぞれの係合突起部12,12において上記円心方向外方側側部に形成されており、互いに略同一平面状とされた面と、互いに略直交する面とをそれぞれに備えている。
なお、上記構成とされた棒状導光体10は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透光性乃至は透明の樹脂系材料や透明ガラス等の屈折率の高い材料から一体的に形成するようにしてもよい。
【0021】
基板20は、図1(a)及び図4(a)に示すように、薄平板状とされており、この基板20の表面側(棒状導光体10側)には、光源となる発光素子としてのLED23やコネクター25などの電子部品が実装されている。図例では、略長方形状とされた基板20を長手方向に略二分した一方の部位にLED23を設け、他方の部位にコネクター25を設けた例を示している。
なお、LED23としては、図例のような発光素子(LED素子)を樹脂等で封止した砲弾型のものに限られず、チップ形状等、他の形状とされたものとしてもよく、表面実装型のものを採用するようにしてもよい。また、この基板20は、当該基板20に実装される各種電子部品等からの伝熱性を向上させ、放熱性を向上させる観点等からアルミニウム等の金属系材料から形成されたものとしてもよく、絶縁層等を積層した多層構造としてもよい。
【0022】
また、基板20の裏面側には、図1(b)及び図4(d)に示すように、伝熱(放熱)シート26が積層されるようにして貼着されている。この伝熱シート26としては、熱伝導性の良いシリコーンゲル等のゲルシートやシリコーンシート、その他の樹脂シートを採用するようにしてもよい。本実施形態では、少なくとも厚さ方向に圧縮変形(弾性変形)し得る樹脂シートを採用している。このような伝熱シート26を基板20の裏面側に貼着することで、当該伝熱シート26が基板20の裏面と後記する基板ケース30との間のスペーサーとして機能し、基板20と基板ケース30とを当該伝熱シート26を介して熱伝導的に密着させることができる。従って、基板20に実装された電子部品等の熱を効率的に基板ケース30側に伝熱させ、放熱させることができる。
【0023】
また、基板20は、上記した棒状導光体10の係合部11に係合する係合部21を備えている。
本実施形態では、係合部21は、図2及び図4(a)に示すように、LED23の光軸24(図1(a)参照)を略中心とする正多角形状の複数の係合辺部22・・・を備えている。本実施形態では、棒状導光体10の係合突起部12,12に対応させて、正八角形状のうちの複数の係合辺部22・・・を備えた構成としており、図例では、正八角形状のうちの7つの係合辺部22・・・を備えた構成としている。
これら係合辺部22・・・は、LED23廻りに基板20(図例では、上記長手方向の一方の部位)の外周を切り欠くようにして形成されている。
【0024】
図例では、基板20の係合部21は、当該基板20の長手方向に沿うように設けられた2つの側(図2における左右側)係合辺部22,22と、これら側係合辺部22,22のそれぞれの両側に設けられた斜め係合辺部22,22,22,22と、当該基板20の長手方向一端部に設けられた係合辺部(図2における上側係合辺部)22とを備えている。なお、図例では、基板20の長手方向一端部に平坦状の上側係合辺部22を設けた例を示しているが、基板20の長手方向一端部に正多角形状の一内角部が位置するように複数の係合辺部を設けるようにしてもよい。この場合は、棒状導光体10の係合部11の係合突起部12,12を、基板20の係合部21に対応させて適宜、変形すればよい。
【0025】
上記構成とされた基板20及び棒状導光体10を備えた発光部材1は、図2に示すように、互いの係合部21,11の係合態様(係合パターン)を変更することで、LED23の光軸24廻りに複数の異なる向きに出射面14を向かせたそれぞれの状態でこれらの位置合わせを容易に行うことができる。
図2(a)では、棒状導光体10の係合突起部12,12の各係合面12a,12aを、基板20の係合部21の係合辺部22のうち、図示上側の上側係合辺部22を挟んで離間した斜め二辺の係合辺部22,22に係合させた状態を示している。この係合位置では、棒状導光体10の出射面14が図示右側を向いた状態となり、この出射面14から図示右方向に向けてLED23からの光が出射される。
【0026】
図2(b)では、上記した図2(a)の係合位置から棒状導光体10を、LED23(光軸24)を中心として反時計廻りに45度回転させて係合させた状態を示している。図例では、基板20の上側係合辺部22と図示左側の左側係合辺部22とに棒状導光体10の係合突起部12,12の各係合面12a,12aを係合させた状態を示している。この係合位置では、棒状導光体10の出射面14が図示右斜め上方側を向いた状態となり、この出射面14から図示右斜め上方向に向けてLED23からの光が出射される。
図2(c)では、上記した図2(a)の係合位置から棒状導光体10を、LED23(光軸24)を中心として時計廻りに45度回転させて係合させた状態を示している。図例では、基板20の上側係合辺部22と図示右側の右側係合辺部22とに棒状導光体10の係合突起部12,12の各係合面12a,12aを係合させた状態を示している。この係合位置では、棒状導光体10の出射面14が図示右斜め下方側を向いた状態となり、この出射面14から図示右斜め下方向に向けてLED23からの光が出射される。
【0027】
図2(d)では、上記した図2(a)の係合位置から棒状導光体10を、LED23(光軸24)を中心として反時計廻りに90度回転させて係合させた状態を示している。図例では、基板20の左側係合辺部22を挟んで離間した斜め二辺の係合辺部22,22に棒状導光体10の係合突起部12,12の各係合面12a,12aを係合させた状態を示している。この係合位置では、棒状導光体10の出射面14が図示上方側を向いた状態となり、この出射面14から図示上方向に向けてLED23からの光が出射される。
なお、図示を省略しているが、図2(a)の係合位置から棒状導光体10を、LED23(光軸24)を中心として時計廻りに90度回転させて係合させた状態とすることも可能である。この係合位置では、棒状導光体10の出射面14が図2における下方側を向いた状態となり、この出射面14から図2における下方向に向けてLED23からの光が出射される。
【0028】
以上のようにこれら棒状導光体10及び基板20を備えた本実施形態に係る発光部材1によれば、出射方向の変更に比較的に簡易に対応することができる。
つまり、棒状導光体10及び基板20のそれぞれに、光軸24廻りに複数の異なる向きに出射面14を向かせたそれぞれの状態で互いに係合する係合部11,21を設けているので、基板20に対して複数の異なる向きに出射面14が向くように棒状導光体10を位置決めすることができる。つまりは、共通の基板20に対して複数の異なる向きに出射面14が向くように係合可能な共通の棒状導光体10を係合させて位置決めすることができる。
これにより、発光装置等のケーシングや基板ケース等にこれらを組み込む際に、所望の方向に棒状導光体10の出射面14を向かせて比較的に簡易に組み込むことが可能となる。つまりは、所望される特定の出射方向毎に基板及び棒状導光体を形成する必要性が低減され、これらが組み込まれる発光装置等のケーシングや基板ケース等の構造を比較的に複雑化させることなく、出射方向を異ならせた発光装置を比較的に低コストで簡便に製造することができる。
【0029】
また、本実施形態では、基板20の係合部21を、光軸24を略中心とする正多角形状の複数の係合辺部22を備えたものとしている。また、棒状導光体10の係合部11を、長手方向に沿って突出するとともに、複数の係合辺部22のうちの少なくとも二つに係合する係合突起部12,12を備えたものとしている。従って、基板20の複数の係合辺部22のうちの少なくとも二つに棒状導光体10の係合突起部12,12を係合させることで、互いの位置決めを行うことができ、また、基板20の形状を比較的に簡易な構造とできる。
【0030】
次に、上記構成とされた基板20が収容される基板ケース30の一例について説明する。
基板ケース30は、図4(b)〜(d)に示すように、基板20の裏面に設けられた伝熱シート26が当接(弾性的に接触)し、棒状導光体10の長手方向に沿う方向(光軸24方向)に向いて配設されるベース壁部31と、基板20の一側部が当接する側壁部36とを備えている。また、この基板ケース30には、基板20の長手方向両端部をそれぞれに押える押え部34,35が設けられている。基板20のLED23側の端部表面を押える押え部34は、突起状の押え突起部34とされている。基板20のコネクター25側の端部表面を押える押え部35は、壁状の押え壁部35とされている。
【0031】
この基板ケース30には、図4(c)、(d)及び図5(a)に示すように、基板20がスライド挿入されるようにして収容される。つまり、伝熱シート26を圧縮させるようにしてベース壁部31に弾性的に接触させ、このベース壁部31に沿わせるようにして、基板20の長手方向両端部のそれぞれを押え突起部34及び押え壁部35とベース壁部31との間に挿入する。そして、基板20の一側部を側壁部36に当接させることで、基板20を基板ケース30に対して容易に組み付けることができる。なお、基板20の基板ケースへの組み付け態様としては、このような態様に限られず、ねじ等の止具や接着剤等を用いて組み付けるようにしてもよい。
【0032】
また、本実施形態では、基板ケース30のベース壁部31の一端に、光軸24方向に沿って立ち上がるように形成された位置決め壁部32を設けている。この位置決め壁部32は、図5(b)〜(d)に示すように、基板20に設けられた係合辺部22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12を挟むように位置決めする位置決め片部として機能する。つまり、棒状導光体10の係合突起部12,12は、図5(b)に示すように、係合面12a,12a(図2参照)が基板20の係合辺部22,22に当接し、当接面12b,12b(図2参照)が基板ケース30の位置決め壁部32に当接して、これらに挟まれるようにして位置決めがなされる。
【0033】
また、この位置決め壁部32に連設されるようにしてベース壁部31から光軸24方向に沿って立ち上がるように形成された係合凸部33が設けられている。上記した押え突起部34は、この係合凸部33の立ち上り方向先端部位に連設されるようにして設けられている。
係合凸部33は、基板ケース30に基板20を収容させた状態で、位置決め壁部32から基板20のLED23側に向けて突出するように形成されており、基板20の一係合辺部22(図例では、上記上側係合辺部)に近接乃至は当接する構成とされている。
また、この係合凸部33は、図5(b)に示すように、二股状に形成された棒状導光体10の係合突起部12,12間に挟まれるように配置される。
【0034】
また、基板ケース30は、本実施形態では、二つの基板20を、互いの裏面を対向配置したような状態(背中合わせのような状態)で収容可能な構成とされており、ベース壁部31,31を挟んで対称状に形成されている。なお、一つの基板20のみを収容可能な構成としてもよい。
また、この基板ケース30は、基板20と同様、放熱性を向上させる観点等からアルミニウム等の金属系材料から形成されたものとしてもよい。
また、図4及び図5において、符号37は、当該発光部材1が組み込まれる発光装置2のケーシング3(図1(b)等参照)に設けられた位置決め孔に係合する位置決め突起である。
【0035】
上記構成とされた基板ケース30は、上述のように基板20を収容させ、図4(d)に示すように、発光装置2のケーシング3に取り付けるようにしてもよい。そして、この基板ケース30に対して棒状導光体10を組み付けるようにしてもよい。つまり、棒状導光体10の長手方向両側に配置された基板20,20を収容した基板ケース30,30に対して棒状導光体10を撓ませるようにして組み付ける。この際、棒状導光体10の係合突起部12,12間の空所に基板ケース30の係合凸部33を受け入れさせるようにして、また、これらを基板ケース30の位置決め壁部32と基板20の係合辺部22,22との間に挿入するようにして容易に位置決めしながら組み付けることができる。
または、基板20をそれぞれに収容した基板ケース30,30を、棒状導光体10の長手方向両端部に組み付けた後に、これら基板ケース30,30を発光装置2のケーシング3に取り付けるようにしてもよい。
このように組み付けた状態では、図1(b)に示すように、棒状導光体10の入射面13が位置ズレ等することなく基板20に設けられたLED23に対向配置される(図1(a)も参照)。
【0036】
基板ケース30を上記のような構成とすることで、棒状導光体10及び基板20を容易かつ比較的に確実に位置決めすることができる。
つまり、本実施形態では、基板ケース30に、基板20の係合辺部22,22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12を挟むように位置決めする位置決め壁部32を設けている。従って、基板ケース30に収容された基板20の係合辺部22,22と基板ケース30の位置決め壁部32とによって棒状導光体10の係合突起部12,12を挟むように位置決めすることができる。また、このように位置決めされた棒状導光体10の係合突起部12,12によって基板20の位置決めも比較的に確実になされる。
【0037】
また、本実施形態では、基板ケース30の位置決め壁部32に、棒状導光体10の二股状の係合突起部12,12間に挟まれるように配置される係合凸部33を設けている。従って、基板ケース30に対して棒状導光体10及び基板20をより確実に位置決めすることができる。つまり、棒状導光体10の係合突起部12,12は、基板ケース30の位置決め壁部32と基板20の係合辺部22,22とによって位置決めされるとともに、係合突起部12,12間に配置された係合凸部33によって確実に位置決めがなされる。一方、基板20は、基板ケース30の係合凸部33によって位置決めされた二股状の係合突起部12,12によって確実に位置決めされる。
【0038】
特に、上記のように基板ケース30を、基板20をスライド挿入させて収容する構造とし、係合凸部33に押え突起部34を設けた構造としているので、基板20の組み付けが容易でありながらも基板20の組み付け後の位置ズレ等を効果的に防止することができる。つまり、図5(b)に示すように、基板20の斜めの二辺の係合辺部22,22のスライド方向両側に位置する棒状導光体10の係合突起部12が基板20の抜止として機能し、基板20の位置ズレ等を効果的に防止することができる。
【0039】
さらに、本実施形態では、基板ケース30を、二つの基板20,20を互いの裏面を対向配置したような状態で収容可能な構成としているので、棒状導光体10を長手方向に並設させるようにして設ける場合に、部品点数を削減することができる。つまり、図1(b)に示すような比較的に長尺のライン照明装置としての発光装置2に組み込むような場合に好適なものとなる。
なお、図例では、図示を省略しているが、この発光装置2の前面側(図示手前側)には、透光性乃至は透明の表面カバー等が設けられる。
【0040】
また、図1(b)に示す発光装置2では、棒状導光体10を、その出射面14が図示手前側を向くように基板20と係合させ、この出射面14の出射方向に対応させた基板ケース30を用いた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、図2に基づいて説明したように、棒状導光体10と基板20との他の係合態様(係合パターン)に対応させた基板ケース30を採用するようにしてもよい。この場合は、基板ケース30の位置決め片部(位置決め壁部)32や係合凸部33等をそれぞれの係合態様に対応するように設けるようにしてもよい。このように棒状導光体10及び基板20の上述の種々の係合態様に対応させた基板ケース30をそれぞれに予め用意しておけば、発光装置自体のケーシング等の構造を比較的に複雑化させることがなく、またはこれを共通のものとできる。従って、出射方向を異ならせた発光装置を比較的に低コストで簡便に製造することができる。
【0041】
または、以下の変形例に示すように、基板ケース30自体も棒状導光体10及び基板20の係合態様の変更に対応し得るような形状としてもよい。つまりは、基板ケース30を、出射方向の変更に対応し得る構成としてもよい。
なお、以下の各変形例では、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
【0042】
図6(a)〜(c)は、第1変形例に係る基板ケース30Aを備えた発光部材1Aを示している。
本変形例に係る基板ケース30Aは、位置決め壁部(位置決め片部)の構成が上記した例とは異なる。また、本変形例では、係合凸部33及び押え突起部34を設けていない。
本変形例では、上記同様の位置決め壁部32に加え、この位置決め壁部32に直交するようにベース壁部31から立ち上がるように形成された位置決め壁部32Aを設けている。図例では、基板20を収容した状態で基板20の図示上側係合辺部22に対面するように配置される上記同様の位置決め壁部32と、図示左側係合辺部22に対面するように配置される位置決め壁部32Aとを略直交するように設けた例を示している。なお、符号36Aは、基板20のコネクター25側の一側部を押える上記同様の押え壁部である。
【0043】
このような構成とされた基板ケース30Aでは、当該基板ケース30Aに収容した基板20と棒状導光体10との上記係合態様の変更に対応することが以下のように可能となる。
図6(a)では、棒状導光体10の出射面14を、図2(a)と同様、図示右側に向かせた状態で棒状導光体10の係合突起部12,12と基板20の係合辺部22,22とを係合させた状態を示している。この状態では、上記した例と同様、基板ケース30Aの上記同様の位置決め壁部32と基板20の上側係合辺部22を挟んで離間した斜め二辺の係合辺部22,22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12が挟まれるようにして位置決めされる。
【0044】
図6(b)では、棒状導光体10の出射面14を、図2(b)と同様、図示右斜め上方側に向かせた状態で棒状導光体10の係合突起部12,12と基板20の係合辺部22,22とを係合させた状態を示している。この状態では、基板ケース30Aの上記同様の位置決め壁部32及び左側係合辺部22に対面する位置決め壁部32Aと基板20の上側係合辺部22及び左側係合辺部22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12が挟まれるようにして位置決めされる。
図6(c)では、棒状導光体10の出射面14を、図2(d)と同様、図示上方側に向かせた状態で棒状導光体10の係合突起部12,12と基板20の係合辺部22,22とを係合させた状態を示している。この状態では、基板20の左側係合辺部22に対面する基板ケース30Aの位置決め壁部32Aと基板20の左側係合辺部22を挟んで離間した斜め二辺の係合辺部22,22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12が挟まれるようにして位置決めされる。
【0045】
このような基板ケース30Aによれば、発光装置の他の形状を然程複雑化させることがなく、または共通のものとでき、出射方向を異ならせた発光装置をより低コストで簡便に製造することができる。つまり、基板ケース30A自体も共通化することができる。
なお、基板20の左側係合辺部22に対面する位置決め壁部32Aに対向するように、右側係合辺部22に対面する位置決め壁部を更に設けるようにしてもよい。これによれば、この位置決め壁部によって、上記に加えて、図2(c)に示す係合位置とされた棒状導光体10や上記した出射面14を図示下方側に向かせた係合位置とされた棒状導光体10の位置決めを確実に行うことができる。この場合は、基板ケース30Aに対して図示下方側から基板20を挿入させ得るような態様としてもよい。
また、基板ケース30Aに設けられる位置決め片部としての位置決め壁部は、図例のような形状に限られず、基板20の係合辺部22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12を挟むように位置決め可能なものであればどのようなものでもよい。
【0046】
次に、第2変形例に係る発光部材1Bについて、図6(d)、(e)を参照して説明する。
本変形例に係る発光部材1Bは、基板20Aの係合部21Aの構成が上記各例とは異なる。
本変形例では、基板20Aの係合部21Aの係合辺部22の個数を、上記した各例よりも少ない個数としている。図例では、6つの係合辺部22を設け、上記各例と比べて図示右側係合辺部22のコネクター25側の斜めの係合辺部を省略した構成としている。このような構成によれば、棒状導光体10との係合パターンの組み合わせ数は上記した例に比べて少なくなるが、上記したものと比べて基板20Aの強度を向上させることができる。
なお、この基板20Aを上記した各例に適用するようにしてもよい。
【0047】
また、本変形例に係る発光部材1Bが備える基板ケース30Bは、上記第1変形例と同様の位置決め壁部32,32Aを備えている。また、これら位置決め壁部32,32Aのそれぞれに、上記と略同様の押え突起部34,34Aをそれぞれに設けた係合凸部33,33Aを設けている。基板20Aの図示左側係合辺部22に対面する位置決め壁部32Aに設けられた係合凸部33Aは、基板20Aの左側係合辺部22に近接乃至は当接する構成とされている。
【0048】
このような構成とされた基板ケース30Bでは、上記第1変形例と略同様、当該基板ケース30Bに収容した基板20Aと棒状導光体10との上記係合態様の変更に対応することが以下のように可能となる。
図6(d)では、棒状導光体10の出射面14を、図2(a)と同様、図示右側に向かせた状態で棒状導光体10の係合突起部12,12と基板20Aの係合辺部22,22とを係合させた状態を示している。この状態では、上記各例と同様、基板ケース30Bの上記同様の位置決め壁部32と基板20Aの上側係合辺部22を挟んで離間した斜め二辺の係合辺部22,22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12が挟まれるようにして位置決めされる。また、棒状導光体10の係合突起部12,12間に基板ケース30Bの係合凸部33が配置され、上記同様、棒状導光体10及び基板20Aの位置決めが確実になされる。
【0049】
図6(e)では、棒状導光体10の出射面14を、図2(d)と同様、図示上方側に向かせた状態で棒状導光体10の係合突起部12,12と基板20Aの係合辺部22,22とを係合させた状態を示している。この状態では、上記第1変形例と同様、基板20Aの左側係合辺部22に対面する基板ケース30Bの位置決め壁部32Aと基板20Aの左側係合辺部22を挟んで離間した斜め二辺の係合辺部22,22とによって棒状導光体10の係合突起部12,12が挟まれるようにして位置決めされる。また、棒状導光体10の係合突起部12,12間に、左側係合辺部22に対面する基板ケース30Bの位置決め壁部32Aに設けられた係合凸部33Aが配置される。
【0050】
このような基板ケース30Bによれば、上記第1変形例と概ね同様の効果を奏するとともに、互いの係合位置の位置決めを比較的に確実に行うことができる。
なお、基板20Aに代えて、上記各例の基板20を採用し、この左側係合辺部22に対面する位置決め壁部32Aに対向するように、右側係合辺部22に対面する位置決め壁部を更に設け、この位置決め壁部にも上記同様の係合凸部を設けるようにしてもよい。これによれば、この位置決め壁部によって、上記に加えて、上記した出射面14を図示下方側に向かせた係合位置とされた棒状導光体10の位置決めを確実に行うことができる。この場合は、基板ケース30Bに対して図示下方側から基板20を挿入させ得るような態様としてもよい。
【0051】
なお、棒状導光体10及び基板20(20A)の係合態様の変更に対応し得る基板ケースとしては、上記各変形例において説明したものに限られず、その他の基板ケースを採用するようにしてもよい。
また、上記した各例では、基板ケース30(30A,30B)に、位置決め片部としての位置決め壁部や係合凸部、押え部等を設けた例を示しているが、これらの全部または一部を設けないようにしてもよい。
【0052】
また、上記した例では、棒状導光体10の長手方向両端面を入射面13,13とした例を示しているが、長手方向一端面のみを入射面としたものとしてもよい。この場合は、棒状導光体10の係合部11を入射面13が設けられた長手方向一端部のみに設けるようにすればよい。また、この場合は、上記した長手方向中心を長手方向他端として把握するようにしてもよい。
さらに、上記した例では、基板20(20A)に一つのLED23を実装した例を示しているが、複数のLEDを設ける態様としてもよい。この場合は、これら複数のLEDの配設中心を上記光軸として把握するようにしてもよい。
さらには、光源としては、LEDに限られず、白熱灯や放電灯、その他の光源を採用するようにしてもよい。
【0053】
また、上記した例では、正八角形状の複数の係合辺部22として7つまたは6つの係合辺部22を備えた基板20(20A)を例示しているが、5つ以下の係合辺部を備えたものとしてもよい。
さらに、上記した例では、正八角形状の複数の係合辺部22備えた基板20(20A)を例示しているが、光軸24を略中心とするその他の正多角形状の複数の係合辺部を備えたものとしてもよい。例えば、正三角形状や正方形状、正六角形状等の種々の正多角形状の複数の係合辺部を備えたものとしてもよい。この場合は、基板の係合部の係合辺部に対応させて複数の係合辺部のうちの少なくとも二つに係合する係合突起部を棒状導光体10に形成するようにしてもよい。
【0054】
さらにまた、上記した例では、基板20(20A)の係合辺部22のうちの二つの辺部に対応させて二股状に形成した係合突起部12,12を設けた棒状導光体10を例示しているが、二股状に形成せずに、これらを一体的に形成したような係合突起部としてもよい。
また、上記した例では、棒状導光体10の係合部11を、基板20(20A)の係合辺部22のうちの二つの辺部に係合する係合突起部12,12を備えたものとした例を示しているが、三つ以上の辺部に係合する係合突起部としてもよい。
【0055】
さらに、光源23の光軸24廻りに複数の異なる向きに出射面14を向かせたそれぞれの状態で互いに係合する棒状導光体10及び基板20(20A)の係合部としては、上記した例に限られない。例えば、上記した各係合部を逆側にそれぞれ設けるようにしてもよい。つまり、棒状導光体10の長手方向一端部を、複数の係合辺部を備えた正多角形状とし、基板20(20A)に上記同様の係合突起部を設けたような態様としてもよい。または、基板20(20A)に、光軸24を円心とする円に沿わせるようにして複数の係合孔を設け、棒状導光体に、この係合孔に挿入される係合突起を設けたような態様としてもよい。この場合、係合突起を複数の係合孔に挿入し得るように複数本の係合突起としてもよい。または、一つの係合突起からなるものとしてもよい。この場合は、位置決めを確実にする観点等から係合孔及びこれに挿入される係合突起の断面形状を多角形状とされたものとしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1,1A,1B 発光部材
10 棒状導光体
11 係合部
12 係合突起部
13 入射面
14 出射面
20,20A 基板
21,21A 係合部
22 係合辺部
23 LED(光源)
24 光軸
30,30A,30B 基板ケース
32,32A 位置決め壁部(位置決め片部)
33,33A 係合凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を有した基板と、前記光源からの光が入射される入射面を長手方向一端面に有するとともに、該入射面からの光を出射する出射面を長手方向一側面に有した棒状導光体とを備え、
前記棒状導光体の長手方向一端部及び前記基板には、前記光源の光軸廻りに複数の異なる向きに前記出射面を向かせたそれぞれの状態で互いに係合する係合部が設けられていることを特徴とする発光部材。
【請求項2】
請求項1において、
前記基板の係合部は、前記光軸を略中心とする正多角形状の複数の係合辺部を備え、
前記棒状導光体の係合部は、長手方向に沿って突出するとともに、前記複数の係合辺部のうちの少なくとも二つに係合する係合突起部を備えていることを特徴とする発光部材。
【請求項3】
請求項2において、
前記基板を収容する基板ケースを更に備え、
前記基板ケースには、前記基板の係合辺部とによって前記棒状導光体の係合突起部を挟むように位置決めする位置決め片部が設けられていることを特徴とする発光部材。
【請求項4】
請求項3において、
前記棒状導光体の係合突起部は、前記基板の係合辺部のうちの二つの辺部に対応させて二股状に形成されており、
前記基板ケースの位置決め片部には、前記棒状導光体の二股状の係合突起部間に挟まれるように配置される係合凸部が設けられていることを特徴とする発光部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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