説明

皮膚化粧料

【課題】使用によって皮膚のしわ、たるみに対して改善効果感を与えるとともに、使用に際してべたつき、皮膚上での化粧料のよれ、きしみ感等の不快な使用感のない皮膚化粧料を提供すること。
【解決手段】(a)N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等の両性アクリル系高分子および/またはアクリル酸および/またはメタクリル酸・アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステル共重合体等の酸性アクリル系高分子と、(b)常温で固体もしくは半固体の高級アルコールと、(c)非イオン界面活性剤とを含有してなる皮膚化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚化粧料に関し、さらに詳しくは、使用によって皮膚のしわ、たるみに対して改善効果感を与えるとともに、使用に際してべたつき、皮膚上での化粧料のよれ、きしみ感等の不快な使用感のない皮膚化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、皮膚の老化に伴い生じる皮膚のしわ、たるみに対応する化粧料技術として、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の保湿剤を含有するシートを塗布して皮膚に潤いを付与し、しわを改善する方法(特許文献1参照)、あるいはポリビニルアルコールやトリメチルシロキシケイ酸等の皮膜剤によってはり感を付与する方法(特許文献2参照)等が挙げられる。
【0003】
しかしながら、これらの従来技術では、しわ、たるみに対する改善効果感が不充分であったり、あるいは使用感の面でべたついたり、皮膚上で化粧料がよれを生じたり、きしみ感がある等の欠点があった。
【0004】
【特許文献1】特開2000−63253号公報
【特許文献2】特開平10−101520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、使用によって皮膚のしわ、たるみに対して改善効果感を与えるとともに、使用に際してべたつき、皮膚上での化粧料のよれ、きしみ感等の不快な使用感のない皮膚化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、皮膜剤である両性アクリル系高分子化合物および/または酸性アクリル系高分子化合物と、常温で固体もしくは半固体の高級アルコールを組み合わせて配合した皮膚化粧料を調製することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、(a)両性アクリル系高分子および/または酸性アクリル系高分子と、(b)常温で固体もしくは半固体の高級アルコールと、(c)非イオン界面活性剤とを含有してなる皮膚化粧料である。
【0008】
両性アクリル系高分子は、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体であることが好ましい。
【0009】
酸性アクリル系高分子は、アクリル酸および/またはメタクリル酸・アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステル共重合体であることが好ましい。
【0010】
本発明の皮膚化粧料には、高分子増粘剤を含有することができる。
【0011】
本発明の皮膚化粧料は、(a)両性アクリル系高分子および/または酸性アクリル系高分子の含有量が皮膚化粧料全量中0.05〜5.0質量%、(b)常温で固体もしくは半固体の高級アルコールの含有量が皮膚化粧料全量中1.0〜10.0質量%、(c)非イオン界面活性剤の含有量が皮膚化粧料全量中0.5〜6.0質量%、(d)高分子増粘剤の含有量が皮膚化粧料全量中0.1〜2.0質量%であることが好ましい。
【0012】
本発明においては、皮膚化粧料として水中油型乳化型皮膚化粧料であることができる。
【0013】
前記水中油型乳化型皮膚化粧料において、非イオン界面活性剤のHLBは9〜18であることが好ましい。
【0014】
なお、本発明において高分子化合物の共重合体の記載は、「・」を用いて示している。例えば、モノマーAとモノマーBとを共重合して得られる共重合体は、「A・B共重合体」と表す。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、使用によって皮膚のしわ、たるみに対して改善効果感を与えるとともに、使用に際してべたつき、皮膚上での化粧料のよれ、きしみ感等の不快な使用感のない安定な皮膚化粧料が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
【0017】
本発明に係る両性アクリル系高分子について詳述する。本発明に係る両性アクリル系高分子としては、例えば、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等が挙げられる。これらの共重合体においては、モノマーとしてアクリル酸アルキルエステルを用いることもできる。アクリル酸アルキルエステルは前記メタクリル酸アルキルエステルに替えて用いられたり、前記メタクリル酸アルキルエステルと共に用いられたりする。なお、これらの共重合体中のメタクリル酸アルキルエステル、アクリル酸アルキルエステルのアルキルエステルは、メチルエステル等炭素数1〜18、さらに好ましくは1〜4のアルキルエステルが好ましい。具体的には、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等が好ましい例として挙げられる。
【0018】
両性アクリル系高分子は一般に市販されているのでその市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体である、ユカフォーマーR205、同R205S、同510、同SM、同301、同104D、同202、AMPHOSET(以上、三菱化学株式会社製)、RAMレジン2000(大阪有機化学工業株式会社製)等、また、N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体であるダイヤフォーマーZ−711、同Z−712、同Z−631、同Z−632、同Z−651(以上、三菱化学株式会社製)等が挙げられる。両性アクリル系高分子は1種又は2種以上が任意に選択されて用いられる。
【0019】
次に、本発明に係る酸性アクリル系高分子について詳述する。本発明に係る酸性アクリル系高分子としては、アクリル酸及び/又はメタクリル酸単位並びにアクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステル単位を含有する酸性アクリル系高分子が好ましい。酸性アクリル系高分子の具体例としては、例えば、アクリル酸及び/又はメタクリル酸・アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸及び/又はメタクリル酸・アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステル・アルキルアクリルアミド及び/又はアルキルメタクリルアミド共重合体等が挙げられる。なお、これらの共重合体中のアクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルのアルキルエステルは、それぞれメチルエステル等炭素数1〜18、さらに好ましくは1〜4のアルキルエステルが好ましい。また、アルキルアクリルアミド及びアルキルメタクリルアミドのアルキルについては、それぞれ炭素数1〜18、さらに好ましくは1〜8のアルキルが好ましい。
【0020】
酸性アクリル系高分子は一般に市販されているのでその市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、アクリル酸及び/又はメタクリル酸・アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステル共重合体である、プラスサイズL−1260、同L−8011、同LR−81、同L−53D、同L−53P、同L−53PB、同L−9453B、同L−9540B、同L−9400、同L−9480B、同L−9650、同L−9850B、同L−9909B、同L−9948B、同L−6010、同L−6330、同L−6220G、同L−6466B、同L−6740B、同L−4470B(以上、互応化学株式会社製)、ダイヤホールドGP−100、同HR−200、同HR−200G、同LP501、同LP502、同LP503、同HR230(以上、三菱化学株式会社製)等、また、アクリル酸及び/又はメタクリル酸・アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステル・アルキルアクリルアミド及び/又はアルキルメタクリルアミド共重合体である、ウルトラホールド8(BASF社製)、アンフォマーV−42(ナショナル・スターチ社製)等が挙げられる。酸性アクリル系高分子は1種又は2種以上が任意に選択されて用いられる。
【0021】
本発明においては、前記両性アクリル系高分子及び酸性アクリル系高分子は、皮膚化粧料中で皮膜形成剤として機能し、それぞれ単独で、または両者を併用して用いることができる。
【0022】
本発明における、前記両性アクリル系高分子および/または酸性アクリル系高分子は、皮膚化粧料全量中0.05〜5.0質量%含有されることが好ましい。含有量が0.05質量%未満であると本発明に係る充分な効果は得られず、また5.0質量%を超えて配合しても本発明の効果が増強しないので好ましい含有量ではない。なお、5.0質量%を超えて配合すると、使用感の面においてべたつきを生じてくる傾向にある。さらに好ましい含有量は皮膚化粧料全量中0.3〜3.0質量%である。
【0023】
次に、本発明において用いられる常温で固体もしくは半固体の高級アルコールについて詳述する。本発明において用いられる常温で固体もしくは半固体の高級アルコールとしては、具体的には、下記一般式(1)
【0024】
【化1】

【0025】
(式中、R1は炭素数12〜22のアルキル基を表す。)で示される脂肪族高級アルコール、下記一般式(2)
【0026】
【化2】

【0027】
(式中R2は炭素数12〜22のアルキル基、またはアルケニル基を表す。)で示されるグリセリルモノアルキルエーテル等が挙げられる。本発明においては、前記一般式(1)で示される脂肪族高級アルコール及び/又は一般式(2)で示されるグリセリルモノアルキルエーテルを用いることが好ましい。
【0028】
固体もしくは半固体の高級アルコールの具体例としては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、アラキルアルコール、バチルアルコール、キミルアルコール、カルナービルアルコール、セリルアルコール、コリヤニルアルコール、ミリシルアルコール、ラクセリルアルコール、エライジルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。固体もしくは半固体の高級アルコールは1種又は2種以上が任意に選択されて用いられる。
【0029】
本発明における固体もしくは半固体の高級アルコールの含有量は、皮膚化粧料全量中1.0〜10.0質量%が好ましい。含有量が1.0質量%未満であると本発明に係る充分な効果は得られず、特にしわ・たるみ改善に対して効果感のある充分な使用感を付与できず好ましくない。また、10.0質量%を超えて配合しても本発明の効果が増強しないので好ましい含有量ではない。なお、10.0質量%を超えて配合すると、使用感の面において重さ・のびの悪さ、さらには安定性にも悪影響を与えるようになり、この点からも好ましくない。さらに好ましい含有量は皮膚化粧料全量中5.0〜10.0質量%である。
【0030】
本発明においては、非イオン界面活性剤が配合される。非イオン界面活性剤は、本発明においては乳化剤として機能し、必須成分である前記高級アルコールを安定に配合させることができる。例えば、前記高級アルコールを乳化し、乳化型皮膚化粧料、好ましくは水中油型の乳化型皮膚化粧料とすることができる。
【0031】
非イオン界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、化粧料に一般的に用いられる非イオン界面活性剤の中から任意に選択される。非イオン界面活性剤としては、例えば、モノステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(以下、POEという。)グリセリル等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、モノヤシ油脂肪酸POEソルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸POEソルビット等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POEラノリン、POEラノリンアルコール、POEソルビットミツロウ等のPOEラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等のPOEヒマシ油・硬化ヒマシ油類、POEフィトステロール、POEフィトスタノール等のPOEステロール・水素添加ステロール類、POEセチルエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEポリオキシプロピレン(以下、POPという。)セチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(以下、PEGという。)等のPEG脂肪酸エステル類、イソステアリン酸PEGグリセリル等のイソステアリン酸PEGグリセリル類等を挙げることができる。
【0032】
前記非イオン界面活性剤としては、HLBが9〜18の非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。この範囲の非イオン界面活性剤を用いることにより、安定な水中油型の乳化型皮膚化粧料を得ることができる。HLB9〜18の非イオン界面活性剤としては、例えば、
【0033】
モノラウリン酸ヘキサグリセリル(HLB14.5)、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル(HLB11)、モノステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノオレイン酸ヘキサグリセリル(HLB9.0)、モノラウリン酸デカグリセリル(HLB15.5)、モノミリスチン酸デカグリセリル(HLB14.0)、モノステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノイソステアリン酸デカグリセリル(HLB12.0)、モノオレイン酸デカグリセリル(HLB12.0)、ジステアリン酸デカグリセリル(HLB9,5)、ジイソステアリン酸デカグリセリル(HLB10.0)等のポリグリセリン脂肪酸エステル類;
【0034】
モノステアリン酸POE(5)グリセリル(HLB9.5)、モノステアリン酸POE(15)グリセリル(HLB13.5)、モノオレイン酸POE(5)グリセリル(HLB9.5)、モノオレイン酸POE(15)グリセリル(HLB14.5)等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類;
【0035】
モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(HLB16.9)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.6)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB14.9)、モノステアリン酸POE(6)ソルビタン(HLB9.5)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB10.5)、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB15.0)、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン(HLB10.0)、トリオレイン酸POE(20)ソルビタン(HLB11.0)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;
【0036】
モノラウリン酸POE(6)ソルビット(HLB15.5)、テトラステアリン酸POE(60)ソルビット(HLB13.0)、テトラオレイン酸POE(30)ソルビット(HLB11.5)、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット(HLB12.5)、テトラオレイン酸POE(60)ソルビット(HLB14.0)等のPOEソルビット脂肪酸エステル類;
【0037】
POE(10)ラノリン(HLB12.0)、POE(20)ラノリン(HLB13.0)、POE(30)ラノリン(HLB15.0)、POE(5)ラノリンアルコール(HLB12.5)、POE(10)ラノリンアルコール(HLB15.5)、POE(20)ラノリンアルコール(HLB16.0)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB17.0)、POE(20)ソルビットミツロウ(HLB9.5)等のPOEラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体類;
【0038】
POE(20)ヒマシ油(HLB10.5)、POE(40)ヒマシ油(HLB12.5)、POE(50)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(60)ヒマシ油(HLB14.0)、POE(20)硬化ヒマシ油(HLB9.0)、POE(30)硬化ヒマシ油(HLB11.0)、POE(40)硬化ヒマシ油(HLB13.5)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB14.0)、POE(80)硬化ヒマシ油(HLB16.5)、POE(40)硬化ヒマシ油(100)硬化ヒマシ油(HLB16.5)等のPOEヒマシ油・硬化ヒマシ油類;
【0039】
POE(5)フィトステロール(HLB9.5)、POE(10)フィトステロール(HLB12.5)、POE(20)フィトステロール(HLB15.5)、POE(30)フィトステロール(HLB18.0)、POE(25)フィトスタノール(HLB14.5)、POE(30)コレスタノール(HLB17.0)等のPOEステロール・水素添加ステロール類;
【0040】
POE(2)ラウリルエーテル(HLB9.5)、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB11.5)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB14.5)、POE(5.5)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(7)セチルエーテル(HLB11.5)、POE(10)セチルエーテル(HLB13.5)、POE(15)セチルエーテル(HLB15.5)、POE(20)セチルエーテル(HLB17.0)、POE(23)セチルエーテル(HLB18.0)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB9.0)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB18.0)、POE(7)オレイルエーテル(HLB10.5)、POE(10)オレイルエーテル(HLB14.5)、POE(15)オレイルエーテル(HLB16.0)、POE(20)オレイルエーテル(HLB17.0)、POE(50)オレイルエーテル(HLB18.0)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB10.0)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB16.5)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB18.0)、POE(2)(C12〜C15)アルキルエーテル(HLB9.0)、POE(4)(C12〜C15)アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(10)(C12〜C15)アルキルエーテル(HLB15.5)、POE(5)2級アルキルエーテル(HLB10.5)、POE(7)2級アルキルエーテル(HLB12.0)、POE(9)アルキルエーテル(HLB13.5)、POE(12)アルキルエーテル(HLB14.5)等のPOEアルキルエーテル類;
【0041】
POE(1)POP(4)セチルエーテル(HLB9.5)、POE(10)POP(4)セチルエーテル(HLB10.5)、POE(20)POP(8)セチルエーテル(HLB12.5)、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB11.0)、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB12.0)等のPOE・POPアルキルエーテル類;
【0042】
モノラウリン酸PEG(10)(HLB12.5)、モノステアリン酸PEG(10)(HLB11.0)、モノステアリン酸PEG(25)(HLB15.0)、モノステアリン酸PEG(40)(HLB17.5)、モノステアリン酸PEG(45)(HLB18.0)、モノステアリン酸PEG(55)(HLB18.0)、モノオレイン酸PEG(10)(HLB11.0)、ジステアリン酸PEG(HLB16.5)、ジイソステアリン酸PEG(HLB9.5)等のPEG脂肪酸エステル類;
【0043】
イソステアリン酸PEG(8)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(10)グリセリル(HLB10.0)、イソステアリン酸PEG(15)グリセリル(HLB12.0)、イソステアリン酸PEG(20)グリセリル(HLB13.0)、イソステアリン酸PEG(25)グリセリル(HLB14.0)、イソステアリン酸PEGグリセリル(30)(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(40)グリセリル(HLB15.0)、イソステアリン酸PEG(50)グリセリル(HLB16.0)、イソステアリン酸PEG(60)グリセリル(HLB16.0)等のイソステアリン酸POEグリセリル類等が例示される。
【0044】
非イオン界面活性剤の含有量は、皮膚化粧料全量中0.5〜6.0質量%が好ましい。含有量が0.5質量%未満では非イオン界面活性剤配合の特徴である乳化型皮膚化粧料を調製する際の乳化安定性が充分でなく、また、6.0質量%を越えると非イオン界面活性剤由来のべたつきを生じるようになり、使用感の面から充分でなくなってくる。さらに好ましい含有量は皮膚化粧料全量中1.0〜5.0質量%である。
【0045】
本発明においては、さらに高分子増粘剤を配合することができ、高分子増粘剤の配合により、安定性が向上し、使用感がさらに優れた皮膚化粧料が得られる。高分子増粘剤は、有機物系、無機物系を問わず任意に選択して用いることができる。有機物系増粘剤としては、例えば、
【0046】
天然高分子の植物系多糖類として、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、寒天等;天然高分子の微生物系多糖類として、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸等;天然高分子の動物系タンパク類として、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等が挙げられる。
【0047】
また、半合成高分子のセルロース系として、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース等;半合成高分子のデンプン系として、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等;半合成高分子のアルギン酸系として、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等が挙げられる。
【0048】
また、合成高分子のビニル系として、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等;合成高分子のアクリル系として、ポリアクリル酸ナトリウム、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(以下、AMPSと略す)のホモポリマー、ビニルピロリドン・AMPSコポリマー、ジメチルアクリルアミド・AMPSコポリマー、アクリル酸アミド・AMPSコポリマー、アクリル酸ナトリウム・AMPSコポリマー、アクリル酸ヒドロキシエチル・AMPSコポリマー等が挙げられる。
【0049】
また、無機物系として、ベントナイト、ラポナイト、微粒子酸化ケイ素、コロイダルアルミナ等が挙げられる。本発明においては、1種または2種以上の高分子増粘剤を任意に用いることができる。
【0050】
高分子増粘剤は、皮膚化粧料全量中0.1〜2.0質量%含有されることが好ましい。含有量が0.1質量%未満では充分な安定性向上効果が得られない。また、2.0質量%越えて配合しても本発明の効果を増強するものではなく、逆に使用感の面において、重く、のびが悪くなるといった欠点を生じるようになってくる。さらに好ましい高分子増粘剤の含有量は0.3〜1.0質量%である。
【0051】
本発明の皮膚化粧料には、前記成分の他に、皮膚化粧料の剤形に応じて本発明の所期の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料や外用剤等に用いられる一般的成分を適宜配合することができる。任意配合成分のうち、低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等がある。ステロールとしては、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等が挙げられる。
【0052】
粉末としては、タルク、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、セリサイト、パーミキュライト、カオリン、二酸化チタン、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ─酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、亜鉛華、ベントナイト、硫酸バリウム、金属石鹸、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、シリカ、ナイロンパウダー、ゼオライト、ベンゾグアナミンパウダー、四弗化エチレンパウダー、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、セルロースパウダー等が挙げられる。
【0053】
油分としては、スクワラン、流動パラフィン、イソパラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セチル─2─エチルヘキサノエート、2─エチルヘキシルパルミテート、2─オクチルドデシルミリステート、2─オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコール─2─エチルヘキサネート、トリイソオクタン酸グリセライド、2─オクチルドデシルオレエート、イソプロピルミリステート、トリイソステアリン酸グリセライド、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、オリーブ油、アボガド油、ミツロウ、ミリスチルミリステート、ミンク油、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、エステル類、ロウ類、シリコーンオイル等が挙げられる。
【0054】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルブチル〕−3,4,5,−トリメトキシケイ皮酸エステル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン等が挙げられる。
【0055】
金属イオン封鎖剤としては、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。中和剤としては、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等が挙げられる。pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。酸化防止剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0056】
薬剤としては、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホルモン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸、アラントイン、グリチルレチン酸、アズレン酸の抗炎症剤、アルブチン等の美白剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の収斂剤、L−メントール、カンフル等の清涼剤やイオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ−オリザノール等が挙げられる。
【0057】
各種の抽出液としては、アセンヤクエキス、ブナノメエキス、ウコンエキス、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、カロットエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シルク抽出液等が挙げられる。また、上記薬物は遊離の状態で使用されるほか、造塩可能なものは酸または塩基の塩の型で、またカルボン酸基を有するものはそのエステルの形で使用することができる。
【0058】
さらに、本発明の皮膚化粧料には、必要に応じて適当な香料、色素等を添加することもできる。
【実施例】
【0059】
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。本実施例においては、以下に示す安定性試験および実使用テストにより、本発明の皮膚化粧料を評価した。
【0060】
<安定性試験>
試料を50℃の恒温槽に1ケ月間保管後、試料の外観を、目視にて観察し、下記評価基準により判定した。
【0061】
(評価基準)
◎:分離等変化が全くみられなかった。
○:分離等変化がほとんどみられなかった。
×:液相(油相または水相)の分離等変化が生じた。
【0062】
<実使用テスト>
女性専門パネル10人に使用していただき、試験対象となる皮膚化粧料の「べたついた使用感の有無」、「きしみ感の有無」、「皮膚上でのよれの有無」及び「しわ、たるみへの効果感の有無」について下記の評価区分に基づいて評価してもらった。上記評価結果から下記評価基準にしたがって評価し、使用性の評価とした。
【0063】
(1)べたついた使用感の有無に関する実使用テスト
(評価区分)
非常にべたつきが少ない。
べたつきが少ない。
ややべたつく。
べたつく。
【0064】
(評価基準)
◎・・評価区分で「べたつきが少ない。」以上の評価をした人が9人以上。
○・・評価区分で「べたつきが少ない。」以上の評価をした人が6〜8人。
△・・評価区分で「べたつきが少ない。」以上の評価をした人が3〜5人。
×・・評価区分で「べたつきが少ない。」以上の評価をした人が2人以下。
【0065】
(2)きしみ感の有無に関する実使用テスト
(評価区分)
きしまない。
きしみが感じられる。
きしむ。
【0066】
(評価基準)
○・・評価区分で「きしまない。」と評価した人が9人以上。
△・・評価区分で「きしまない。」と評価した人が2〜8人。
×・・評価区分で「きしまない。」と評価した人が1人以下。
【0067】
(3)皮膚上でのよれの有無に関する実使用テスト
(評価区分)
よれがない。
よれが感じられる。
よれがある。
【0068】
(評価基準)
○・・評価区分で「よれがない。」と評価した人が9人以上。
△・・評価区分で「よれがない。」と評価した人が2〜8人。
×・・評価区分で「よれがない。」と評価した人が1人以下。
【0069】
(4)しわ、たるみへの効果感の有無に関する実使用テスト
(評価区分)
非常にしわ、たるみへの効果感がある。
しわ、たるみへの効果感がある。
ややしわ、たるみへの効果感がある。
しわ、たるみへの効果感がない。
【0070】
(評価基準)
◎・・評価区分で「しわ、たるみへの効果感がある。」以上の評価をした人が9人以上。
○・・評価区分で「しわ、たるみへの効果感がある。」以上の評価をした人が6〜8人。
△・・評価区分で「しわ、たるみへの効果感がある。」以上の評価をした人が3〜5人。
×・・評価区分で「しわ、たるみへの効果感がある。」以上の評価をした人が2人以下。
【0071】
[実施例1〜15、比較例1〜2]
表1〜4に示した成分、配合量の処方(配合量合計100質量%)の皮膚化粧料(アイクリーム)を下記の方法で調製した。また、これらに対して上記の安定性試験および実使用テストを行った。その結果も併せて表1〜4に示した。
【0072】
(調製法)
(1)に(2)〜(5)、(18)、および(20)〜(22)を加え、70℃に加温して、均一に溶解した(水相)。次いで、別釜に(6)〜(17)、(19)、および(23)を80℃で均一に溶解した(油相)。70℃の水相をホモミキサーで撹拌した。これに80℃の油相を徐添しながら乳化し、冷却装置(オンレーター)により40℃以下まで急冷し、水中油型の皮膚化粧料(アイクリーム)を得た。
【0073】
【表1】

【0074】
【表2】

【0075】
【表3】

【0076】
【表4】

【0077】
表1〜4中、
(注1)ARISTOFLEX AVC(クラリアント株式会社製)
(注2)EMALEX GM−5(日本エマルジョン株式会社製)
(注3)EMALEX GWIS−160(日本エマルジョン株式会社製)
(注4)NIKKOL BS−2(日光ケミカルズ株式会社製)
(注5)NIKKOL BC−30TX(日光ケミカルズ株式会社製)
(注6)KF7312J(デカメチルシクロペンタシロキサン溶液有効分50%)(信越化学工業株式会社製)を配合(配合量のかっこ内の数字は有効分)
(注7)ユカフォーマー301(エタノール溶液有効分30%)(三菱化学株式会社製)を配合(配合量のかっこ内の数字は有効分)
(注8)プラスサイズL−53P(エタノール溶液有効分50%)(互応化学株式会社製)を配合(配合量のかっこ内の数字は有効分)
【0078】
表1〜3より、本発明の皮膚化粧料は、べたついた使用感、きしんだ使用感及び皮膚上でよれがない上に、しわ、たるみへの効果感を伴う優れた特性を有し、安定性も良好であることが明らかになった。
【0079】
これらに対して、表4より、常温で固体もしくは半固体の高級アルコールが配合されていない比較例1の皮膚化粧料及び両性アクリル系高分子および/または酸性アクリル系高分子の配合されていない比較例2の皮膚化粧料は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないものであった。
【0080】
以下、さらに、本発明の皮膚化粧料の処方を実施例として記載する。なお、ここに掲げたいずれの実施例共、優れた本発明の効果を有するものであった。
【0081】
〔実施例16〕水中油型乳化型クリーム
成分 配合量(質量%)
(1)精製水 残余
(2)カルボキシビニルポリマー 0.3
(3)エタノール 3.0
(4)グリセリン 1.0
(5)ジプロピレングリコール 5.0
(6)N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(注1) 2.5(有効分1.0)
(7)ステアリルアルコール 3.0
(8)セチルアルコール 5.0
(9)モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(注2) 1.0
(10)POE(20)硬化ヒマシ油(注3) 0.5
(11)水酸化ナトリウム 0.1
(12)アセンヤクエキス 0.01
(13)L−アルギニン 0.01
(14)ブナノメエキス 0.01
(15)ウコンエキス 0.01
(16)パラベン 0.1
(17)香料 0.1
(18)流動パラフィン 3.0
(19)ジメチルシリコーン(6mPa・s) 3.0
【0082】
(注1)ダイヤフォーマーZ−711(エタノール/水溶液有効分40%)(三菱化学株式会社製)を配合
(注2)NIKKOL TL−10(HLB16.9)(日光ケミカルズ株式会社製)
(注3)EMALEX HC−20(HLB9)(日本エマルジョン株式会社製)
【0083】
(製法)
(1)に(2)〜(6)および(11)〜(15)を加え、均一に溶解した(水相)。次いで、別釜にて(7)〜(10)および(16)〜(19)を80℃にて均一に混合溶解した(油相)。70℃に加温した水相をホモミキサーで撹拌し、これに80℃の油相を徐添し乳化した。脱気、濾過をして目的の水中油型の乳化型クリームを得た。
【0084】
〔実施例17〕水中油型乳化型乳液
成分 配合量(質量%)
(1)精製水 残余
(2)ポリアクリル酸ナトリウム・AMPS共重合体(注1) 2.1(有効分0.79)
(3)1,3−ブチレングリコール 5.0
(4)N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(注2)
7.0(有効分2.1)
(5)ワセリン 1.0
(6)オクタン酸セチル 1.0
(7)トリオクタノイン 0.1
(8)ベヘニルアルコール 2.0
(9)ステアリルアルコール 2.0
(10)アラキルアルコール 1.0
(11)POE(20)ベヘニルアルコール(注3) 3.0
(12)セトステアリルグルコシド 0.1
(13)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(14)ビタミンEアセテート 0.1
(15)大豆エキス 0.01
(16)パラベン 0.15
(17)香料 0.1
【0085】
(注1)SIMULGEL EG(転相型増粘剤、有効分37.5%)(セピック社製)を配合
(注2)RAMレジン2000(エタノール溶液有効分30%)(大阪有機化学工業株式会社製)を配合
(注3)NIKKOL BB−20(HLB16.5)(日光ケミカルズ株式会社製)
【0086】
(製法)
(1)に(2)〜(4)および(13)〜(15)を加え、均一に溶解した(水相)。次いで、別釜にて(5)〜(12)および(16)、(17)を80℃にて均一に混合溶解した(油相)。70℃に加温した水相をホモミキサーで撹拌し、これに80℃の油相を徐添し乳化した。脱気、濾過をして目的の水中油型の乳化型乳液を得た。
【0087】
〔実施例18〕水中油型乳化型クリーム
成分 配合量(質量%)
(1)精製水 残余
(2)カルボキシビニルポリマー 1.5
(3)エタノール 3.0
(4)グリセリン 1.0
(5)ジプロピレングリコール 5.0
(6)N,N−ジメチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)アミン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(注1) 0.25(有効分0.1)
(7)ステアリルアルコール 1.0
(8)セチルアルコール 1.0
(9)モノヤシ油脂肪酸POE(20)ソルビタン(注2) 0.3
(10)POE(20)硬化ヒマシ油(注3) 0.2
(11)水酸化ナトリウム 0.1
(12)アセンヤクエキス 0.01
(13)L−アルギニン 0.01
(14)ブナノメエキス 0.01
(15)ウコンエキス 0.01
(16)パラベン 0.1
(17)香料 0.1
(18)流動パラフィン 3.0
(19)ジメチルシリコーン(6mPa・s) 3.0
【0088】
(注1)ダイヤフォーマーZ−711(エタノール/水溶液有効分40%)(三菱化学株式会社製)を配合
(注2)NIKKOL TL−10(HLB16.9)(日光ケミカルズ株式会社製)
(注3)EMALEX HC−20(HLB9)(日本エマルジョン株式会社製)
【0089】
(製法)
(1)に(2)〜(6)および(11)〜(15)を加え、均一に溶解した(水相)。次いで、別釜にて(7)〜(10)および(16)〜(19)を80℃にて均一に混合溶解した(油相)。70℃に加温した水相をホモミキサーで撹拌し、これに80℃の油相を徐添し乳化した。脱気、濾過をして目的の水中油型の乳化型クリームを得た。
【0090】
〔実施例19〕水中油型乳化型乳液
成分 配合量(質量%)
(1)精製水 残余
(2)ポリアクリル酸ナトリウム・AMPS共重合体(注1) 0.3(有効分0.1)
(3)1,3−ブチレングリコール 5.0
(4)N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(注2)
16.7(有効分5.0)
(5)ワセリン 1.0
(6)オクタン酸セチル 1.0
(7)トリオクタノイン 0.1
(8)ベヘニルアルコール 1.0
(9)ステアリルアルコール 0.5
(10)アラキルアルコール 0.5
(11)POE(20)ベヘニルアルコール(注3) 0.5
(12)セトステアリルグルコシド 0.1
(13)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(14)ビタミンEアセテート 0.1
(15)大豆エキス 0.01
(16)パラベン 0.15
(17)香料 0.1
【0091】
(注1)SIMULGEL EG(転相型増粘剤、有効分37.5%)(セピック社製)を配合
(注2)RAMレジン2000(エタノール溶液有効分30%)(大阪有機化学工業株式会社製)を配合
(注3)NIKKOL BB−20(HLB16.5)(日光ケミカルズ株式会社製)
【0092】
(製法)
(1)に(2)〜(4)および(13)〜(15)を加え、均一に溶解した(水相)。次いで、別釜にて(5)〜(12)および(16)、(17)を80℃にて均一に混合溶解した(油相)。70℃に加温した水相をホモミキサーで撹拌し、これに80℃の油相を徐添し乳化した。脱気、濾過をして目的の水中油型の乳化型乳液を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)両性アクリル系高分子および/または酸性アクリル系高分子と、(b)常温で固体もしくは半固体の高級アルコールと、(c)非イオン界面活性剤とを含有してなる皮膚化粧料。
【請求項2】
両性アクリル系高分子が、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体である請求項1記載の皮膚化粧料。
【請求項3】
酸性アクリル系高分子が、アクリル酸および/またはメタクリル酸・アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステル共重合体である請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
【請求項4】
さらに、(d)高分子増粘剤を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の皮膚化粧料。
【請求項5】
(a)両性アクリル系高分子および/または酸性アクリル系高分子の含有量が皮膚化粧料全量中0.05〜5.0質量%、(b)常温で固体もしくは半固体の高級アルコールの含有量が皮膚化粧料全量中1.0〜10.0質量%、(c)非イオン界面活性剤の含有量が皮膚化粧料全量中0.5〜6.0質量%、(d)高分子増粘剤の含有量が皮膚化粧料全量中0.1〜2.0質量%である請求項4記載の皮膚化粧料。
【請求項6】
皮膚化粧料が水中油型乳化型皮膚化粧料である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の皮膚化粧料。
【請求項7】
非イオン界面活性剤のHLBが9〜18である請求項6記載の皮膚化粧料。

【公開番号】特開2006−22026(P2006−22026A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−200190(P2004−200190)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】