監視装置、監視方法、監視プログラム及び監視システム
【課題】動作が異常になっても被監視装置が別個の処理を行うことなく動作を切り替えることができる監視装置、監視方法及び監視プログラムを提供する。
【解決手段】データ受信部はネットワークに接続された機器に関する機器情報を他の監視装置から入力し、機器情報記憶部は前記機器情報を記憶し、動作状態管理部は前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知し、運転制御部は前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する。
【解決手段】データ受信部はネットワークに接続された機器に関する機器情報を他の監視装置から入力し、機器情報記憶部は前記機器情報を記憶し、動作状態管理部は前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知し、運転制御部は前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置、監視方法、監視プログラム及び監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からネットワークに接続された通信機器の動作状態を監視する監視装置が提案されている。ある監視装置に障害が生じて無監視状態となることをできるだけ回避するために、監視装置を二重化することが提案されている。
例えば、特許文献1に記載されている二重化システムにおけるネットワーク構成の切り替え方式では、主系計算機システムと従系計算機システムとをシステム間連絡装置で接続し、システム間連絡装置で相手方システムの状態を監視し、主系計算機システムがダウンした時、監視装置からの指令により回線切替スイッチによって回線を従系計算機システムに切り替えた後、ネットワーク構成を自動的に切り替えるものである。
特許文献2に記載されている二重化されたネットワーク監視装置の切り替え方式において、第1のネットワーク監視装置は自分自身の異常を検出した時に第2の電源制御装置に電源供給通知を送信する機能を有する。これにより第1のネットワーク監視装置は自分自身の異常が発生した時、第2の電源制御装置4に電源供給通知5が送られ、第2のネットワーク監視装置3に電源の供給を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−288234号公報
【特許文献2】特開平10−11310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているネットワーク構成の切替え方式をインターネット環境下に適用すると、ネットワーク構成の切り替えに伴い監視対象となる被監視装置においても送受信のための設定に係る処理が要求される。そのため、処理が複雑になるという問題がある。
また、特許文献2に記載されているネットワーク監視装置の切り替え方式では、監視装置自身の異常により、その異常自体を検知できず、監視装置の動作を切り替えることができないという問題がある。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、動作が異常になっても被監視装置が別個の処理を行うことなく動作を切り替えることができる監視装置、監視方法及び監視プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部と、前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、前記データ受信部は、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視装置である。
【0007】
(2)本発明のその他の態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する装置情報記憶部を備える監視装置における監視方法において、前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する第1の過程と、前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する第2の過程と、前記監視装置が、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する第3の過程と、前記データ受信部が、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する第4の過程とを有することを特徴とする監視方法である。
【0008】
(3)本発明のその他の態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から入力するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する監視情報記憶部を備える監視装置のコンピュータに、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する手順、
前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する手順、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する手順、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する手順、を実行させるための監視プログラムである。
【0009】
(4)本発明のその他の態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を受信する第1の監視装置と第2の監視装置を備える監視システムにおいて、前記第2の監視装置は、前記装置情報を前記第1の監視装置から受信するデータ受信部と、前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、前記第1の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、前記動作状態管理部が前記第1の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記第2の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、前記データ受信部は、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、動作が異常になっても被監視装置が別個の処理を行うことなく簡素に動作を切り替えることができる監視装置、監視方法、監視プログラム及び監視システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態の一例に係る監視システムを示す概略図である。
【図2】本実施形態に係るエージェント装置の構成を示す概略図である。
【図3】本実施形態に係るホスト装置の構成を示す概略図である。
【図4】本実施形態に係る監視装置の構成を示す概略図である。
【図5】本実施形態に係る装置情報管理部の構成を示す概略図を示す。
【図6】本実施形態に係るプログラム管理部の構成を示す概略図を示す。
【図7】本実施形態に係る監視情報共有処理を示すシーケンス図である。
【図8】本実施形態に係る プログラム共有処理を示すシーケンス図である。
【図9】本実施形態に係る動作モードを切り替える処理の一例を示すシーケンス図である。
【図10】本実施形態に係る動作モードを切り替える処理のその他の例を示すシーケンス図である。
【図11】本実施形態に係る監視装置における監視開始処理のシーケンス図である。
【図12】本実施形態に係る本実施形態に係るアドレス登録処理のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る監視システム1を示す概略図である。
監視システム1は、エージェント装置11、12、通信機器211、212、221、222、ルータ32、35、ネットワーク33、34、監視動作信号線36、電源制御線37、ホスト装置41、監視装置51、52を含んで構成される。
【0013】
なお、以下の説明では、特に断りがない限り、監視装置51が現用機モードで動作し、監視装置52は予備機モードで動作していると仮定する。本実施形態では、いずれの監視装置が現用機モードで動作し、その他の監視装置が予備機モードで動作してもよい。
現用機モードとは、エージェント装置11等から監視情報を取得しホスト装置41に送信する運転モードである。つまり、現用機モードで動作している監視装置が現用機である。予備機モードとは、監視情報を取得せず、装置情報を現用機から取得し、現用機の動作状態を監視する運転モードである。予備機モードで動作している監視装置が予備機である。
【0014】
本実施形態に係るエージェント装置11の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るエージェント装置11の構成を示す概略図である。
エージェント装置11は、監視情報取得部111、監視情報記憶部112、監視情報読出部113及び監視情報送信部114を含んで構成される。
【0015】
監視情報取得部111は、通信機器211及び通信機器212から、それぞれの動作状態を示す動作状態信号を取得する。通信機器211及び通信機器212は、動作状態の監視対象となる通信機器の例であり、これらに限らない。動作状態信号は、例えば、各通信機器が動作している電圧値又は電流値である。監視情報取得部111は、取得した動作状態信号が予め設定された範囲の値であるか否かを判定し、監視対象の通信機器、動作状態の判定結果及びその種別を示す監視情報を生成する。判定結果は、例えば、正常であることを示す信号値(1)又は異常であることを示す信号値(0)である。判定結果の種別は、例えば、電圧異常、電流異常である。監視情報取得部111は、取得した監視情報を監視情報記憶部112に記憶する。
監視情報取得部111は、監視装置52から監視動作信号線36を介して、その動作が異常であることを示す動作異常信号を入力されるようにしてもよい。監視情報送信部114は、その場合、その監視情報を監視情報記憶部112に記憶するようにしてもよい。
【0016】
監視情報記憶部112は、監視情報取得部111が取得した監視情報を取得した時刻の順序で監視対象の通信機器毎に記憶する。
監視情報読出部113は、監視情報取得部112から予め設定された時間間隔(例えば、1秒)毎に監視情報を読み出し、読み出した監視情報を監視情報送信部114に出力する。
監視情報送信部114は、ネットワーク34、ルータ32及びネットワーク33を経由して、監視装置51に、監視情報読出部113から入力された監視情報を送信する。
【0017】
エージェント装置12は、エージェント装置11と同様な構成を備える。監視情報取得部111が通信機器211及び通信機器212の代わりに、通信機器221及び通信機器222からの動作状態信号を入力される点が異なる。
また、監視システム1は、2台に限らず、3台以上のエージェント装置を備えてもよい。また、各エージェント装置について動作状態信号を入力される通信機器は2台に限らず、3台以上であってもよい。
【0018】
ルータ32は、ネットワーク33及びネットワーク34を接続し、一方のネットワークに接続された機器から受信したデータを他のネットワークに接続され宛先となる機器を接続するネットワークに送信する。また、ルータ32は、ネットワーク33に接続された機器から受信したデータを、宛先となる機器であってネットワーク33に接続された他の機器へ送信する。そのために、ルータ32は、アドレス解決処理を行って、ネットワーク33に接続される機器間で、それらのアドレスと機器との対応関係を共有する。ルータ32は、アドレス解決処理において、例えば、Gratuitous ARP(Address Resolution Protocol)を実行する。ここで、ルータ32は、ネットワーク33に接続されている機器とその識別番号(例えば、MAC(Media Control Address)アドレス)と対応付けて記憶する。
【0019】
アドレス解決において、各機器は、自己の識別番号と自己のアドレスの組を示すアドレス登録信号をルータ32に送信する。
ルータ32は、各機器から受信したアドレス登録信号に基づき、あるアドレスについて識別番号が変化した機器があると判断した場合、その機器の識別番号とアドレスの組を示すアドレス通知信号をネットワーク33に接続された各機器に送信する。各機器は、受信したアドレス通知信号に含まれるアドレスを宛先として識別番号が変更した機器(例えば、監視装置51、52)とのデータの送受信を行えるようになる。
【0020】
ネットワーク33は、エージェント装置11、エージェント装置12、ルータ32、監視装置51及び監視装置52を接続する内部ネットワーク(Local Area Network、LAN)であり、これらの機器間でデータを伝達する。
ネットワーク34は、ルータ32及びルータ35を接続するネットワークであって、遠隔地間でデータを送受信するネットワーク(例えば、WAN、インターネット、又は専用回線)である。ネットワーク34は、ルータ32及びルータ35間でデータを伝達する。
ルータ35は、ネットワーク34及びホスト装置を接続し、ネットワーク34及びホスト装置41間でデータを送受信する。
【0021】
監視動作信号線36は、監視装置52とエージェント装置11との間を接続し、監視装置52が出力した動作異常信号をエージェント装置11に送信する信号線である。
電源制御線37は、監視装置51と監視装置52との間を接続し、監視装置51の電源を停止することを指示する電源停止信号、及び監視装置51の電源供給を開始することを指示する電源供給信号を監視装置52から監視装置51に送信する。
【0022】
ホスト装置41は、監視対象となる通信機器211等の監視情報を表示し、監視装置51の動作異常を表示する。
ホスト装置41は、監視装置51からネットワーク33、ルータ32、ネットワーク34及びルータ35を介して監視情報を受信し、受信した監視情報又は監視運転中の監視装置を示す情報を表示する。ホスト装置41は、監視装置51からネットワーク33、ルータ32、ネットワーク34及びルータ35を介して動作異常信号を受信し、受信した動作異常信号に基づく動作異常情報を表示する。この動作異常信号は、監視装置51の動作が異常であることを示す信号である。ホスト装置41は、利用者による操作入力に基づいて装置情報をネットワーク34、ルータ32及びネットワーク33を介して監視装置51に送信する。
装置情報とは、監視対象となる通信機器からの通知項目(例えば、警告)、計測項目(例えば、電圧値)を示す情報や、その通知項目や計測項目の数を示す情報である。
【0023】
次に、本実施形態に係るホスト装置41の構成及び機能について説明する。
図3は、本実施形態に係るホスト装置41の構成を示す概略図である。
ホスト装置41は、データ受信部411、監視情報記憶部413、監視情報制御部414、表示部416、操作入力部417、及びデータ送信部418を含んで構成される。
【0024】
データ受信部411は、監視装置51からネットワーク33、ルータ32、ネットワーク34及びルータ35を介して監視情報を受信する。データ受信部411は、受信した監視情報を監視情報記憶部413に記憶する。
データ受信部411は、監視装置51から受信した接続要求信号を監視情報制御部414に出力する。データ受信部411は、監視装置51から受信した監視開始信号を監視情報制御部414に出力する。
監視情報記憶部413は、データ受信部411が受信した監視情報を、その監視情報に含まれる時刻の順序で監視対象の機器毎に記憶する。
【0025】
監視情報制御部414は、データ受信部411から接続要求信号を入力し、時刻情報の設定を要求することを示す時刻設定要求信号をデータ送信部418に出力する。監視情報制御部414は、時刻を計測する時刻計測部を備え、時刻設定要求信号は、時刻計測部が計測した時刻情報を含む。
監視情報制御部414は、データ受信部411から監視開始信号を受信し、データ送信部418に監視情報を要求することを示す監視情報要求信号を出力する。
監視情報制御部414は、操作入力部417から入力された読出条件情報(例えば、時刻の範囲、監視対象の機器)に対応した監視情報を監視情報記憶部413から読み出し、読み出した監視情報を表示部416に出力する。
【0026】
表示部416は、監視情報制御部414から入力された監視情報を表示する。
操作入力部417は、利用者による操作に伴って入力した読出条件情報を監視情報制御部414に出力する。操作入力部417は、利用者の操作に伴って入力された操作入力に伴って入力した装置情報をデータ送信部418に出力する。
データ送信部418は、操作入力部417から入力された装置情報をルータ35、ネットワーク33、ネットワーク34及びルータ32を介して監視装置51に出力する。
データ送信部418は、監視情報制御部414から入力された時刻設定要求信号を監視装置51に送信する。データ送信部418は、監視情報制御部414から入力された監視情報要求信号を監視装置51に送信する。
【0027】
次に、本実施形態に係る監視装置51及び監視装置52の構成及び機能について説明する。
図4は、本実施形態に係る監視装置51の構成を示す概略図である。
監視装置51は、データ受信部511、監視情報管理部512、プログラム管理部513、動作状態管理部515、電源制御部516、運転モード記憶部517、運転制御部518、データ送信部519、表示管理機能部521、及び装置情報管理部522を含んで構成される。
【0028】
監視装置52は監視装置51と同様の構成を有する。以下の説明では、各部の機能において、運転モードにより処理が異なる場合には、監視装置51が現用機モードで動作し、監視装置52が予備機モードで動作していると仮定する。本実施形態では、それに限らず監視装置52が現用機モードで動作し、監視装置51が予備機モードで動作していてもよい。
【0029】
監視装置51のデータ受信部511は、監視装置51の起動又は再起動(後述)の際に運転制御部518から現用機モードで動作することを示す信号(現用機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
データ受信部511は、エージェント装置11及びエージェント装置12から受信した監視情報を監視情報管理部512に出力する。
データ受信部511は、監視装置52から受信したプログラム再送要求信号をプログラム管理部513に出力する。
データ受信部511は、監視装置52から受信した動作確認信号を動作状態管理部515に出力する。
データ受信部511は、ルータ32から受信したアドレス登録確認信号を運転制御部518に出力する。
【0030】
データ受信部511は、監視装置52から受信した電源停止信号を電源制御部516に出力する。電源停止信号とは、監視装置51の電源供給を停止することを指示する信号である。
データ受信部511は、監視装置52から受信した電源供給信号を電源制御部516に出力する。電源供給信号とは、監視装置51を構成する各機能部が動作するための電源供給を開始することを指示する信号である。
データ受信部511は、ホスト装置41から受信した時刻設定要求信号を運転制御部518に出力する。
データ受信部511は、ホスト装置41から受信した監視情報要求信号を運転制御部518に出力する。
データ受信部511は、ホスト装置41から受信した装置情報を装置情報管理部522に出力する。
データ受信部511は、監視装置52から受信した装置情報再送要求信号を装置情報管理部522に出力する。
【0031】
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置52の起動又は再起動(後述)の際に運転制御部518から予備機モードで動作することを示す信号(予備機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置51から受信したプログラムをプログラム管理部513に出力する。
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置51から受信した確認応答信号を動作状態管理部515に出力する。
【0032】
監視装置52のデータ受信部511は、外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機)から受信した運転モード変更信号を運転制御部518に出力する。運転モード変更信号とは、監視装置52の運転モードの変更を指示する信号である。
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置51から受信した装置情報を装置情報管理部522に出力する。
【0033】
監視装置51の監視情報管理部512は、データ受信部511から入力された監視情報をその監視情報が示す時刻の順序で監視対象の機器毎に記憶する。記憶した監視情報を一定時間間隔でデータ送信部519に出力する。監視情報管理部512は、後述する監視情報要求信号を運転制御部518から入力されたとき、監視情報の入出力を開始する。
装置情報管理部522は、データ受信部511から入力された装置情報を記憶し、監視装置51と監視装置52との間で同一の装置情報を記憶する。
【0034】
図5は、本実施形態に係る装置情報管理部522の構成を示す概略図を示す。
装置情報管理部522は、スイッチ5221、装置情報入力部5222、装置情報記憶部5223、装置情報出力部5124、スイッチ5225及び装置情報照合部5226を含んで構成される。
【0035】
スイッチ5221は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点をaに倒し、データ受信部511から入力された装置情報を装置情報入力部5222に出力する。スイッチ5221は、運転制御部518から予備機モード信号を入力された後、接点をbに倒し、データ受信部511から入力された装置情報を装置情報照合部5226に出力する。
【0036】
装置情報入力部5222は、スイッチ5221から入力された装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。
装置情報記憶部5223は、装置情報入力部5222又は装置情報照合部5226から入力された装置情報を、監視対象の機器毎に記憶する。
装置情報出力部5224は、予め設定された時間(例えば、15分)毎に装置情報記憶部5223から新たに記憶された装置情報を読み出し、読み出した装置情報をスイッチ5225に出力する。装置情報出力部5224は、データ受信部511から装置情報再送要求信号を入力されたとき、直前に出力した装置情報をスイッチ5225に出力する。
スイッチ5225は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点を倒し、装置情報出力部5224から入力された装置情報をデータ送信部519に出力する。スイッチ5225は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されたとき、接点を開放し、装置情報出力部5224から入力された装置情報を出力しない。
【0037】
装置情報照合部5226は、装置情報記憶部5223に新たに記憶された装置情報を読み出し、スイッチ5221から入力された装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。装置情報照合部5226は、照合処理において、例えば、装置情報記憶部5223から読み出した装置情報のチェックサム(Check Sum)と入力された装置情報のチェックサムを算出し、算出したチェックサムが互いに等しいか否か判断する。
装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致しないと判断した場合、監視装置51に装置情報の再送を要求することを示す装置情報再送要求信号をデータ送信部519に出力する。また、装置情報照合部5226は、入力された装置情報を自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。
【0038】
装置情報照合部5226は、記憶手段から読み出した装置情報とスイッチ5221から新たに入力された装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。
装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致すると判断した場合、読み出した装置情報又は入力された装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。これにより、装置情報照合部5226は、正常な(例えばデータの一部が欠落又は変化していない)装置情報を記憶することができる。
【0039】
プログラム管理部513は、データ受信部511から入力されたプログラムを記憶し、監視装置51と監視装置52との間で同一のプログラムを記憶する。記憶されるプログラムは、監視装置51又は監視装置52を動作させるためのプログラムの全部又は一部であって、主として改版に伴って監視装置51にネットワークを通じて又は直接入力される。
図6は、本実施形態に係るプログラム管理部513の構成を示す概略図を示す。
監視情報管理部513は、スイッチ5131、プログラム入力部5132、プログラム記憶部5133、プログラム出力部5134、スイッチ5135及びプログラム照合部5136を含んで構成される。
【0040】
スイッチ5131は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点をaに倒し、データ受信部511から入力されたプログラムをプログラム入力部5132に出力する。スイッチ5131は、運転制御部518から予備機モード信号を入力された後、接点をbに倒し、データ受信部511から入力されたプログラムをプログラム照合部5136に出力する。
【0041】
プログラム入力部5132は、スイッチ5131から入力されたプログラムをプログラム記憶部5133に記憶する。プログラム記憶部5133は、プログラム入力部5132又はプログラム照合部5136から入力されたプログラムを記憶する。
プログラム出力部5134は、予め設定された時間(例えば、1日)毎にプログラム記憶部5133から新たに記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムをスイッチ5135に出力する。プログラム出力部5134は、データ受信部511からプログラム再送要求信号を入力されたとき、直前に出力したプログラムをスイッチ5135に出力する。
スイッチ5135は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点を倒し、プログラム出力部5134から入力されたプログラムをデータ送信部519に出力する。スイッチ5135は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されたとき、接点を開放し、プログラム出力部5134から入力されたプログラムを出力しない。
【0042】
プログラム照合部5136は、プログラム記憶部5133に新たに記憶されたプログラムを読み出し、スイッチ5131から入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。プログラム照合部5136は、照合処理において、例えば、プログラム記憶部5133から読み出したプログラムのチェックサム(Check Sum)と入力されたプログラムのチェックサムを算出し、算出したチェックサムが互いに等しいか否か判断する。
プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致しないと判断した場合、監視装置51にプログラムの再送を要求することを示すプログラム再送要求信号をデータ送信部519に出力する。また、プログラム照合部5136は、入力されたプログラムを自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。
【0043】
プログラム照合部5136は、記憶手段から読み出したプログラムとスイッチ5136から新たに入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。
プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致すると判断した場合、読み出したプログラム又は入力されたプログラムをプログラム記憶部5133に記憶する。これにより、プログラム照合部5136は、正常な(例えばデータの一部が欠落又は変化していない)プログラムを記憶することができる。
【0044】
図4に戻り、監視装置51の動作状態管理部515は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、データ受信部511から監視装置51が正常に動作しているか否かを示す信号を要求する動作確認信号(ヘルスチェック)を入力される。動作状態管理部515は、動作確認信号を入力されたとき、監視装置51が正常に動作していることを表す確認応答信号(ヘルスチェック応答)をデータ送信部519に出力する。
【0045】
監視装置52の動作状態管理部515は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されたか否かに関わらず、データ送信部519へ予め設定された時間間隔(例えば90秒)で動作確認信号(ヘルスチェック)を出力する。動作状態管理部515は、予め設定された時間(例えば90秒)をもとにデータ受信部511から確認応答信号を入力されたか否か判断する。
動作状態管理部515は、予め設定された時間内にデータ受信部511から確認応答信号を入力されたと判断したとき、監視装置51の動作が正常であると検知する。
動作状態管理部515は、予め設定された時間内にデータ受信部511から確認応答信号を入力されていないと判断したとき、監視装置51の動作が異常であると検知する。このとき、動作状態管理部515は、監視装置51の動作が異常であることを示す動作異常信号をデータ送信部519に出力する。
【0046】
電源制御部516は、監視装置51又は監視装置52が備える各機能部の各々が動作するための電源を供給する。
監視装置52の電源制御部516は、現用機モード信号を運転制御部518から入力されたとき、監視装置51の電源を停止することを指示する電源停止信号を電源制御線37を介して監視装置51に出力する。監視装置52の電源制御部516は、予備機モード信号を運転制御部518から入力されたとき、監視装置51の電源供給を開始することを指示する電源供給信号を電源制御線37を介して監視装置51に出力する。
監視装置51の電源制御部516は、監視装置52から電源制御線37を介して電源停止信号を入力されたとき自己(監視装置51)の電源供給を停止する。電源制御部516は、監視装置52から電源制御線37を介して電源供給信号を入力されたとき自己(監視装置51)の電源供給を開始する。
【0047】
運転モード記憶部517は、現用機モード及び予備機モード、各々について動作に必要な変数群であるモード情報を記憶する。現用機モードのモード情報は、上述の現用機モード信号及び現用機がネットワークに接続された他の機器との通信に用いるIPアドレス(例えば、xx.xx.xx.1)を含む。即ち、現用機モードで動作している監視装置51は、この現用機モードのモード情報に含まれるIPアドレスを用いてデータの送受信を行う。予備機モードのモード情報は、上述の予備機モード信号及び予備機がネットワークに接続された他の機器との通信に用いるIPアドレス(例えば、xx.xx.xx.2)であって、現用機とは異なるIPアドレスを含む。即ち、予備機モードで動作している監視装置52は、この予備機モードのモード情報に含まれるIPアドレスを用いてデータの送受信を行う。
【0048】
運転制御部518は、データ受信部511から運転モードの変更を指示する運転モード変更信号を入力されたとき、現在動作している運転モードとは異なる運転モードのモード情報を運転モード記憶部517から読み出す。例えば、予備機モードで動作している監視装置52では運転制御部518は、運転モード記憶部517から現用機モードのモード情報を読み出す。現用機モードで動作している監視装置52は、運転モード記憶部517から予備機モードのモード情報を読み出す。運転制御部518は、プログラム管理部513から記憶されているプログラムを読み出す。
【0049】
運転制御部518は、モード情報を読み出した後、監視装置52の各構成部の動作を停止する。運転制御部518は、読み出したモード情報を各構成部に出力して読み出したプログラムに基づいて動作を再開(再起動)させる。ここで、運転制御部518は、現用機モードのモード情報を読み出した場合、読み出したモード情報から現用機モード信号を抽出し、抽出した現用機モード信号をデータ受信部511、監視情報管理部512、プログラム管理部513、動作状態管理部515、電源供給部516、データ送信部519、及び装置情報管理部522に出力する。
【0050】
運転制御部518は、読み出したモード情報から現用機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。
また、運転制御部518は、抽出したIPアドレスと識別番号(MACアドレス)の組を示すアドレス登録信号を生成し、生成したアドレス登録信号をデータ送信部519に出力する。
これにより、監視装置52は現用機として動作する。即ち、エージェント装置11及びエージェント装置12は監視情報を監視装置52に送信し、監視装置52のデータ受信部511は、エージェント装置11及びエージェント装置12から監視情報を受信する。また、監視装置52は監視情報をホスト装置41へ送信する。
【0051】
他方、運転制御部518は、予備機モードのモード情報を読み出した場合、読み出したモード情報から予備機モード信号を抽出し、抽出した予備機モード信号をデータ受信部511、監視情報管理部512、プログラム管理部513、動作状態管理部515、電源供給部516及びデータ送信部519に出力する。
運転制御部518は、また読み出したモード情報から予備機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定し、現用機のIPアドレスを削除する。
運転制御部518は、抽出したIPアドレスと識別番号(MACアドレス)の組を示すアドレス登録信号を生成し、生成したアドレス登録信号をデータ送信部519に出力する。
これにより、監視装置52は再度、予備機として動作する。即ち、監視装置52は、監視装置51から装置情報を受信し記憶する。
【0052】
運転制御部518は、動作異常検出部5211から自己の動作状態を表す信号を要求することを示す監視動作要求信号(セルフチェック)を入力されると、正常に動作していることを示す監視動作信号(セルフチェック応答)を動作異常検出部5211に出力する。従って、運転制御部518は、停止中又は動作に異常が生じた場合、監視動作要求信号を出力しなくなる。
運転制御部518は、動作異常検出部5211から再起動を要求する再起動要求信号(自己リセット)を入力すると、監視装置51(又は監視装置52)の各構成部の動作を停止させ、再度動作を再開(再起動)させる。
【0053】
その後、運転制御部518は、接続を要求することを示す接続要求信号をデータ送信部519に出力する。
運転制御部518は、時刻を計測する時刻計測部を備え、データ受信部511から入力された時刻設定要求信号が含む時刻情報に基づき、時刻計測部における時刻情報を設定する。これにより、ホスト装置41と監視装置51が同一の時刻情報を共有する。
運転制御部518は、監視装置51が監視情報を取得又は送信できる状態になったことを示す監視開始信号をデータ送信部519に送信する。
運転制御部518は、データ受信部511から入力された監視情報要求信号を監視情報管理部512に出力する。
【0054】
監視装置51のデータ送信部519は、監視装置51の起動又は再起動の際に運転制御部518から現用機モードで動作することを示す信号(現用機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
監視装置51のデータ送信部519は、監視情報管理部512から入力された監視情報をホスト装置41に送信する。
データ送信部519は、プログラム管理部513から入力されたプログラムを監視装置52に送信する。
データ送信部519は、動作状態管理部515から入力された確認応答信号を監視装置52に送信する。
データ送信部519は、運転制御部518から入力された接続要求信号をホスト装置41に送信する。
データ送信部519は、運転制御部518から入力された監視開始信号をホスト装置41に送信する。
データ送信部519は、装置情報管理部522から入力された装置情報を監視装置52に送信する。
【0055】
監視装置52のデータ送信部519は、監視装置52の起動又は再起動の際に運転制御部518から予備機モードで動作することを示す信号(予備機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
データ送信部519は、装置情報管理部522から入力された装置情報再送要求信号を監視装置51に送信する。
データ送信部519は、プログラム管理部513から入力されたプログラム再送要求信号を監視装置51に送信する。
【0056】
データ送信部519は、動作状態管理部515から入力された動作異常信号を監視装置51に送信する。
データ送信部519は、運転制御部518から入力されたアドレス登録信号をルータ32に送信する。
【0057】
表示管理部521は、監視情報の表示及び監視装置52のその他の機能部(運転制御部、監視情報管理部、プログラム管理部)の動作状態を検知する。
表示管理部521は、動作異常検出部5211、動作異常信号送信部5212、操作入力部5213、監視情報読出部5214及び表示部5215を含んで構成される。
【0058】
動作異常検出部5211は、その他の機能部(特に、運転制御部518)の動作の異常を検出する。動作異常検出部5211は、監視動作要求信号(セルフチェック)を運転制御部518に予め設定された時間間隔(例えば、30秒)で出力し、運転制御部518から監視動作信号(セルフチェック応答)を入力される。動作異常検出部5211が、その設定された時間間隔を超えて(例えば90秒)監視動作信号を入力されないことをもって、その他の機能部の動作の異常を検出する。
【0059】
動作異常検出部5211は、動作の異常を検出した場合、監視装置52の動作が異常であることを示す動作異常信号を動作異常信号送信部5212及び表示部5215に出力する。その場合、動作異常検出部5211は、運転制御部518に再起動要求信号を出力する。
動作異常信号送信部5212は、動作異常検出部5211から入力された動作異常信号をアナログ信号(例えば、リレー接点信号)に変換する。動作異常信号送信部5212は、監視動作信号線36を介して変換した動作異常信号をエージェント装置11に送信する。
【0060】
操作入力部5213は、利用者による操作に伴って入力した読出条件情報を監視情報読出部5214に出力する。
監視情報読出部5214は、操作入力部5213から入力された読出条件情報(例えば、時刻の範囲、監視対象の機器)に対応した監視情報を監視情報管理部512から読み出し、読み出した監視情報を表示部5215に出力する。
表示部5215は、監視情報読出部5214から入力された監視情報を表示し、動作異常検出部から入力された動作異常信号に基づく動作異常情報を表示する。
【0061】
次に、本実施形態に係る監視装置及びホスト装置間において装置情報を共有する処理について説明する。以下のシーケンス図では、装置毎の処理ステップの動作、装置間の信号の送受信を表し、各機能部の構成に関する説明を割愛する。
図7は、本実施形態に係る装置情報共有処理を示すシーケンス図である。
(ステップS101)ホスト装置41のデータ送信部418は、操作入力部417から入力された装置情報を監視装置51の装置情報入力部5222に送信する。
(ステップS102)監視装置51の装置情報入力部5222は、ホスト装置41から受信した装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。
(ステップS103)監視装置51の装置情報出力部5224は、予め設定された時間毎に装置情報記憶部5223から新たに記憶された装置情報を読み出し、読み出した装置情報を監視装置52の装置情報入力部5222に送信する。その後、ステップS107に進む。
(ステップS104)監視装置52の装置情報入力部5222は、監視装置51から装置情報を受信する。その後、ステップS105に進む。
【0062】
(ステップS105)監視装置52の装置情報照合部5226は、装置情報記憶部5223に新たに記憶された装置情報を読み出し、監視装置51から入力された装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致すると判断した場合(ステップS105 Y)、処理を終了する。装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致しないと判断した場合(ステップS105 N)、ステップS106に進む。
【0063】
(ステップS106)監視装置52の装置情報照合部5226は、監視装置51に装置情報再送要求信号を送信し、入力された装置情報を自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。その後、ステップS109に進む。
(ステップS107)監視装置51の装置情報出力部5224は、監視装置52から装置情報再送要求信号を受信する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)監視装置51の装置情報出力部5224は、直前に送信した装置情報を監視装置52に送信する。その後、処理を終了する。
(ステップS109)監視装置52の装置情報照合部5226は、監視装置51から装置情報を受信する。その後、ステップS110に進む。
【0064】
(ステップS110)監視装置52の装置情報照合部5226は、記憶手段から読み出した装置情報と監視装置51から新たに受信した装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。装置情報照合部5226は、両者が一致すると判断した場合(ステップS110 Y)、その後、ステップS111に進む。装置情報照合部5226は、両者が一致しないと判断した場合(ステップS110 N)、その後、処理を終了する。
(ステップS111)監視装置52の装置情報照合部5226は、読み出した装置情報又は入力された装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。その後、処理を終了する。
【0065】
次に、本実施形態に係る監視装置間においてプログラムを共有する処理について説明する。
図8は、本実施形態に係るプログラム共有処理を示すシーケンス図である。
(ステップS201)監視装置51のプログラム出力部5134は、予め設定された時間毎にプログラム記憶部5133から新たに記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを監視装置52のプログラム入力部5132に送信する。その後、ステップS205に進む。
(ステップS202)監視装置52のプログラム入力部5132は、監視装置51からプログラムを受信する。その後、ステップS203に進む。
【0066】
(ステップS203)監視装置52のプログラム照合部5136は、プログラム記憶部5133に新たに記憶されたプログラムを読み出し、監視装置52から入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致すると判断した場合(ステップS203 Y)、処理を終了する。プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致しないと判断した場合(ステップS203 N)、ステップS204に進む。
【0067】
(ステップS204)監視装置52のプログラム照合部5136は、監視装置51にプログラム再送要求信号を送信し、入力されたプログラムを自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。その後、ステップS207に進む。
(ステップS205)監視装置51のプログラム出力部5134は、監視装置52からプログラム再送要求信号を受信する。その後、ステップS206に進む。
(ステップS206)監視装置51のプログラム出力部5134は、直前に送信したプログラムを監視装置52に送信する。その後、処理を終了する。
(ステップS207)監視装置52のプログラム照合部5136は、監視装置51からプログラムを受信する。その後、ステップS208に進む。
【0068】
(ステップS208)監視装置52のプログラム照合部5136は、記憶手段から読み出したプログラムと監視装置51から新たに入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。プログラム照合部5136は、両者が一致すると判断した場合(ステップS208 Y)、その後、ステップS209に進む。プログラム照合部5136は、両者が一致しないと判断した場合(ステップS208 N)、その後、処理を終了する。
(ステップS209)監視装置52のプログラム照合部5126は、読み出したプログラム又は入力されたプログラムをプログラム記憶部5133に記憶する。その後、ステップS210に進む。
【0069】
(ステップS210)監視装置52の運転制御部518は、プログラム管理部513から記憶されているプログラムを読み出す。運転制御部518は、監視装置52の各構成部の動作を停止した後、監視装置52を再起動、つまり読み出したプログラムに基づいて各構成部を動作させる。その後、処理を終了する。
【0070】
次に、本実施形態に係る監視装置52の動作モードを予備機モードから現用機モードに切り替える処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る動作モードを切り替える処理の一例を示すシーケンス図である。
(ステップS301)監視装置52の動作状態管理部515は、監視装置51へ動作確認信号(ヘルスチェック)を送信する。その後、ステップS304へ進む。
(ステップS302)監視装置51の動作状態管理部515は、監視装置52から動作確認信号(ヘルスチェック)を受信できた場合(ステップS302 Y)、ステップS303へ進む。監視装置52から動作確認信号(ヘルスチェック)を受信できなかった場合(ステップS302 N)、その後、ステップS305へ進む。動作確認信号を受信できなかった場合とは、例えば監視装置51の動作が停止している場合や異常である場合である。
【0071】
(ステップS303)監視装置51の動作状態管理部515は、確認応答信号(ヘルスチェック応答)を監視装置52に送信する。その後、ステップS310に進む。
(ステップS304)監視装置52の動作状態管理部515は、確認応答信号(ヘルスチェック応答)を監視装置51から受信する。その後、処理を終了する。
【0072】
(ステップS305)監視装置52の動作状態管理部515は、監視装置51の動作が異常であると検知する。監視装置51の動作が異常であることについて、動作状態管理部515は、予め設定された時間にデータ受信部511から確認応答信号を継続して入力されないことをもって判断する。その後、ステップS307に進む。
【0073】
(ステップS306)外部機器は、利用者による操作に伴って入力した運転モード変更信号(ここでは予備機モード信号)を監視装置52に送信する。
【0074】
(ステップS307)監視装置52の運転制御部518は、外部機器から運転モード変更信号を受信する。その後、ステップS308に進む。
(ステップS308)監視装置52の運転制御部518は、動作している運転モードとは異なるモードのモード情報(ここでは、現用機モードのモード情報)を運転モード記憶部517から読み出す。運転制御部518は、読み出したモード情報から現用機モード信号を抽出し、抽出した現用機モード信号を電源制御部516に出力する。その後、ステップS309に進む。
(ステップS309)監視装置52の電源制御部516は、運転制御部518から現用機モード信号を入力されると、電源停止信号を監視装置51に送信する。その後、ステップS312に進む。
【0075】
(ステップS310)監視装置51の電源制御部516は、監視装置52から電源停止信号を受信する。その後、ステップS311に進む。
(ステップS311)監視装置51の電源制御部516は、自己の電源供給を停止する。その後、処理を終了する。
【0076】
(ステップS312)監視装置52の運転制御部518は、監視装置52の各構成部の動作を停止し、読み出したモード情報を各構成部に出力して動作を再開させる。その後、ステップS313に進む。
(ステップS313)監視装置52の運転制御部518は、読み出したモード情報から現用機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。その後、処理を終了する。
【0077】
次に、本実施形態に係る監視装置52の動作モードを現用機モードから予備機モードに切り替える処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る動作モードを切り替える処理のその他の例を示すシーケンス図である。
(ステップS401)外部機器は、利用者による操作に伴って入力した運転モード変更信号(この例では、現用機モード信号)を監視装置52に送信する。
(ステップS402)監視装置52の運転制御部518は、外部機器から運転モード変更信号を受信する。その後、ステップS403に進む。
(ステップS403)監視装置52の運転制御部518は、動作している運転モードとは異なるモードのモード情報(この例では、予備機モードのモード情報)を運転モード記憶部517から読み出す。その後、ステップS404に進む。
【0078】
(ステップS404)監視装置52の運転制御部518は、監視装置52の各構成部の動作を停止し、読み出したモード情報から予備機モード信号を抽出する。運転制御部518は、抽出した予備機モード信号を、電源制御部516を含む各構成部に出力して動作を再開させる。その後、ステップS405に進む。
(ステップS405)監視装置52の運転制御部518は、読み出したモード情報から予備機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。このとき、運転制御部518は、データ受信部511及びデータ送信部519に設定した現用機のIPアドレスを削除する。その後、ステップS406に進む。
(ステップS406)監視装置52の電源制御部516は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されると、電源供給信号を監視装置51に出力する。その後、処理を終了する。
【0079】
(ステップS407)監視装置51の電源制御部516は、監視装置52から電源供給信号を受信する。その後、ステップS408に進む。
(ステップS408)監視装置51の電源制御部516は、自己の電源供給を開始する。監視装置の運転制御部518は、現用機モードを示すモード情報に基づいて動作を開始し、そのモード情報から現用機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。その後、処理を終了する。
【0080】
監視装置51及び監視装置52は、運転モードとして現用機モードとして起動する場合(再起動する場合も含む)、予備機として運転モード変更信号を受信するか(ステップS316の直後)、現用機として電源供給開始信号を受信するか(ステップS407の直後)に関わらず、次に説明する処理を行う。この処理を監視開始処理と呼ぶ。
図11は、本実施形態に係る監視装置51、52における監視開始処理のシーケンス図である。この監視開始処理は、監視装置51及び52に共通する処理であるため、監視装置51、52を区別せず監視装置51等と総称する。
【0081】
(ステップS501)監視装置51等の運転制御部518は、ホスト装置41に対して接続を要求することを示す接続要求信号を送信する。その後、ステップS504に進む。
【0082】
(ステップS502)ホスト装置41の監視情報制御部414は、監視装置51等から接続要求信号を受信する。その後、ステップS503に進む。
(ステップS503)ホスト装置41の監視情報制御部414は、時刻情報の設定を要求することを示す時刻設定要求信号を監視装置51等に送信する。この時刻設定要求信号は、監視情報制御部414が備える時刻計測部が計測する時刻情報を含む。その後、ステップステップS506に進む。
【0083】
(ステップS504)監視装置51等の運転制御部518は、ホスト装置41から受信した時刻設定要求信号が含む時刻情報に基づき、運転制御部518が備える時刻計測部における時刻情報を設定する。これにより、ホスト装置41及び監視装置51等は同一の時刻情報を共有する。また、監視情報管理部512は、エージェント装置11、12からの監視情報の取得を開始する。その後、ステップS505に進む。
(ステップS505)監視装置51等の運転制御部518は、監視開始信号をホスト装置41に送信する。この監視開始信号は、監視情報管理部512が監視情報をエージェント装置11、12から取得し、ホスト装置41に送信できる状態になったことを示す信号である。その後、ステップS508に進む。
【0084】
(ステップS506)ホスト装置41の監視情報制御部414は、監視装置51等から監視開始信号を受信する。その後、ステップS507に進む。
(ステップS507)ホスト装置41の監視情報制御部414は、監視装置51等に監視情報を要求することを示す監視情報要求信号を送信する。その後、ステップS508に進む。
【0085】
(ステップS508)監視装置51等の運転制御部518は、ホスト装置41から監視情報要求信号を受信する。その後、ステップS509に進む。
(ステップS509)監視装置51等の運転制御部518は、受信した監視情報要求信号を監視情報管理部512に出力する。監視情報管理部512は、エージェント装置11、12から取得した監視情報をホスト装置41に送信する。この監視情報には、監視情報51等自体が都度生成する監視情報を含んでいてもよい。その後、処理が終了する。以降、監視情報管理部512は、予め設定された時間間隔で取得した監視情報をホスト装置41に送信する。
【0086】
(ステップS510)ホスト装置41の監視情報記憶部413は、監視情報51等から受信した監視情報を記憶する。その後、処理が終了する。以降、監視情報記憶部413は、監視情報51等から受信した監視情報を記憶する。
【0087】
監視装置52は、ステップS316において設定したIPアドレスを用いて通信できるようにするために、ルータ32とともにアドレス解決処理を行うようにしてもよい。監視装置52及びルータ32は、アドレス解決処理において、例えばGratuitous ARPを実行する。なお、監視装置51が起動後に、運転制御部518が現用機のIPアドレスを設定したときに監視装置52と同様な処理を行うようにしてもよい。
【0088】
図12は、本実施形態に係るアドレス解決処理のシーケンス図である。
(ステップS601)監視装置52の動作制御部518は、自己が抽出したIPアドレスと識別番号の組を示すアドレス登録信号を生成する。その後、ステップS602に進む。
(ステップS602)動作制御部518は、生成したアドレス登録信号をルータ32に送信する。その後、処理を終了する。
【0089】
(ステップS603)ルータ32は、監視装置52からアドレス登録信号を受信する。その後、ステップS604に進む。
(ステップS604)ルータ32は、受信したアドレス登録信号に基づき、識別番号が変化したか否か判断する。ルータ32は、識別番号が変化したと判断した場合(ステップS604 Y)、ステップS605に進む。
ルータ32は、受信したアドレス登録信号に基づき、識別番号が変化しなかったと判断した場合(ステップS604 N)、処理を終了する。
(ステップS605)ルータ32は、受信したアドレス登録信号に基づき、IPアドレスと識別番号の組を示すアドレス通知信号を生成する。ルータ32は生成したアドレス通知信号をネットワーク33に接続された各機器に送信する。その後、処理を終了する。
(ステップS606)各機器は、ルータ32からアドレス通知信号を受信する。
【0090】
これにより、ネットワーク33に接続された各機器は、受信したアドレス通知信号に含まれるアドレスを宛先として識別番号が変更した機器(即ち、監視装置52)とのデータの送受信を行えるようになる。
【0091】
本実施形態では、監視装置52の表示管理部521は、その他の機能部とは異なるCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)上で別個のプログラムで動作するようにしてもよい。また、監視装置52の運転制御部518は、モード情報を読み出した後でも、表示管理部521の動作を停止せずに継続してもよいし、読み出したモード情報を表示管理部521が備える各機能部に出力しなくともよい。
そのため、監視装置52の全体が一個のCPU上で動作していると検知できなかった動作の異常を、ホスト装置41の利用者が検知することができ、監視システム1全体としての信頼性を向上することができる。
【0092】
また、上述の説明では、外部機器から運転モード変更信号を受信した後で、監視装置52の運転制御部がモード情報を読み出し、電源停止信号を出力していたが(ステップS309、ステップS401、参照)、本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、監視装置52の動作情報管理部515は、監視装置51の動作が異常であると判断した後、動作異常信号を運転制御部518に出力し、運転制御部518が動作異常信号を入力した後でモード情報を読み出し、電源停止信号を出力してもよい。これにより、利用者の判断及び操作を伴わずに、監視装置51の動作を停止し、監視装置52の運転モードを現用機モードに切り替えることができる。従って、監視システム1全体として監視がなされていない無監視時間を短縮することができる。
【0093】
また、上述の説明では、監視システム1は、現用機が正常に動作しているときに、予備機モードで動作する監視装置が1台(監視装置52)備えることを前提としていたが、本実施形態ではこれには限らない。本実施形態では、監視システム1は、予備機モードで動作する監視装置を2台以上備えていてもよい。このとき、各監視装置に予備機モードから現用機モードに運転モードを切り替える優先順位を示す切替順位情報を、各監視装置に設定しておく。また、各監視装置の運転制御部518は、他の監視装置の運転制御部518に運転モードを示す運転モード情報を互いに送受信する。これにより、監視システム1において現用機モードで動作する監視装置を1台に保つことができ、監視システム1の信頼性が向上する。
【0094】
このように本実施形態は、ネットワークに接続された機器毎の動作状態を示す装置情報を他の監視装置から入力し、前記装置情報を記憶し、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知し、前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する。これにより、監視装置における運転モードの切り替えに伴い装置情報の物理的な宛先が変化しても、ネットワークに接続された機器は、前記他の監視装置のアドレスに装置情報を送信し続ける。そのため、本実施形態によればネットワークに接続された被監視機器において特段の処理を行うことなく簡素に動作を切り替えることができる。
【0095】
また、上述のように本実施形態では、予備機モード(スタンバイ状態)で動作している一つの監視装置は、前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、前記他の監視装置の電源を停止することを示す電源停止信号を出力する。これにより、他の監視装置の動作が完全に停止(デッド状態)する。このとき、予備機モードで動作している一つの監視装置は、再起動して現用機モード(アクティブ状態)で動作を開始する。また、他の監視装置の機能が復旧した後、一つの監視装置が運転モードの変更を指示されると、その一つの監視装置は再起動して、再び予備機モードで動作を開始する。このとき、他の監視装置が起動して現用機モードで動作を開始する。このように、本実施形態に係る監視装置は、動作モード毎に固有の機能構成を備えることなく、現用機モードでの動作、予備機モードでの動作、停止と3つの状態を遷移するため柔軟なシステムの構成を実現できる。
なお、動作モードの切替によっても、本実施形態によればデータ受信部に設定したアドレスを用いる機器がネットワーク上で重複することが回避される。そのため、本実施形態によればアドレス競合を回避して確実に監視情報を収集することができる。
【0096】
また、本実施形態に係る現用機モードで動作していた監視装置は、運転モードの変更を指示する運転モード変更信号を外部機器から受信された後、現用機としてのアドレスを削除してから、予備機としての自己のアドレスを前記データ受信部に設定する。これにより、現用機としての他の監視装置の動作が回復した場合、データ受信部に設定したアドレスを用いる機器がネットワーク上で重複することが回避される。そのため、本実施形態によればアドレス競合を回避して確実に監視情報を収集することができる。
【0097】
なお、上述した実施形態における監視装置51、52の一部、例えば、スイッチ5121、5125、5131、5135、監視情報入力部5122、監視情報出力部5124、監視情報照合部5126、プログラム入力部5132、プログラム出力部5134、プログラム照合部5136、動作状態管理部515、電源制御部516、運転モード記憶部517、運転制御部518、動作異常検出部5211、及び監視情報読出部5214、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、監視装置51、52に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における監視装置51、52の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。監視装置51の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
【0098】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0099】
1…監視システム、11、12…エージェント装置、111…監視情報取得部、
112…監視情報記憶部、113…監視情報読出部、114…監視情報送信部、
211、212、221、222…通信装置、33、34…ネットワーク、
32、35…ルータ、36…監視動作信号線、37…電源制御線、
41…ホスト装置、411…データ受信部、413…監視情報記憶部、
414…監視情報制御部、416…表示部、417…操作入力部、418…データ送信部
51、52…監視装置、511…データ受信部、512…監視情報管理部、
513…プログラム管理部、5131…スイッチ、5132…プログラム入力部、
5133…プログラム記憶部、5134…プログラム出力部、5135…スイッチ、
5136…プログラム照合部、
515…動作状態管理部、516…電源制御部、517…運転モード記憶部、
518…運転制御部、519…データ送信部、
521…表示管理部、5211…動作異常検出部、5212…動作異常信号送信部、
5213…操作入力部、5214…監視情報読出部、5215…表示部、
522…装置情報管理部、
5221…スイッチ、5222…監視情報入力部、5223…監視情報記憶部、
5224…監視情報出力部、5225…スイッチ、5226…監視情報照合部、
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置、監視方法、監視プログラム及び監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からネットワークに接続された通信機器の動作状態を監視する監視装置が提案されている。ある監視装置に障害が生じて無監視状態となることをできるだけ回避するために、監視装置を二重化することが提案されている。
例えば、特許文献1に記載されている二重化システムにおけるネットワーク構成の切り替え方式では、主系計算機システムと従系計算機システムとをシステム間連絡装置で接続し、システム間連絡装置で相手方システムの状態を監視し、主系計算機システムがダウンした時、監視装置からの指令により回線切替スイッチによって回線を従系計算機システムに切り替えた後、ネットワーク構成を自動的に切り替えるものである。
特許文献2に記載されている二重化されたネットワーク監視装置の切り替え方式において、第1のネットワーク監視装置は自分自身の異常を検出した時に第2の電源制御装置に電源供給通知を送信する機能を有する。これにより第1のネットワーク監視装置は自分自身の異常が発生した時、第2の電源制御装置4に電源供給通知5が送られ、第2のネットワーク監視装置3に電源の供給を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭61−288234号公報
【特許文献2】特開平10−11310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているネットワーク構成の切替え方式をインターネット環境下に適用すると、ネットワーク構成の切り替えに伴い監視対象となる被監視装置においても送受信のための設定に係る処理が要求される。そのため、処理が複雑になるという問題がある。
また、特許文献2に記載されているネットワーク監視装置の切り替え方式では、監視装置自身の異常により、その異常自体を検知できず、監視装置の動作を切り替えることができないという問題がある。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、動作が異常になっても被監視装置が別個の処理を行うことなく動作を切り替えることができる監視装置、監視方法及び監視プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部と、前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、前記データ受信部は、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視装置である。
【0007】
(2)本発明のその他の態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する装置情報記憶部を備える監視装置における監視方法において、前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する第1の過程と、前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する第2の過程と、前記監視装置が、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する第3の過程と、前記データ受信部が、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する第4の過程とを有することを特徴とする監視方法である。
【0008】
(3)本発明のその他の態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から入力するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する監視情報記憶部を備える監視装置のコンピュータに、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する手順、
前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する手順、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する手順、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する手順、を実行させるための監視プログラムである。
【0009】
(4)本発明のその他の態様は、ネットワークに接続された機器に関する装置情報を受信する第1の監視装置と第2の監視装置を備える監視システムにおいて、前記第2の監視装置は、前記装置情報を前記第1の監視装置から受信するデータ受信部と、前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、前記第1の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、前記動作状態管理部が前記第1の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記第2の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、前記データ受信部は、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、動作が異常になっても被監視装置が別個の処理を行うことなく簡素に動作を切り替えることができる監視装置、監視方法、監視プログラム及び監視システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態の一例に係る監視システムを示す概略図である。
【図2】本実施形態に係るエージェント装置の構成を示す概略図である。
【図3】本実施形態に係るホスト装置の構成を示す概略図である。
【図4】本実施形態に係る監視装置の構成を示す概略図である。
【図5】本実施形態に係る装置情報管理部の構成を示す概略図を示す。
【図6】本実施形態に係るプログラム管理部の構成を示す概略図を示す。
【図7】本実施形態に係る監視情報共有処理を示すシーケンス図である。
【図8】本実施形態に係る プログラム共有処理を示すシーケンス図である。
【図9】本実施形態に係る動作モードを切り替える処理の一例を示すシーケンス図である。
【図10】本実施形態に係る動作モードを切り替える処理のその他の例を示すシーケンス図である。
【図11】本実施形態に係る監視装置における監視開始処理のシーケンス図である。
【図12】本実施形態に係る本実施形態に係るアドレス登録処理のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る監視システム1を示す概略図である。
監視システム1は、エージェント装置11、12、通信機器211、212、221、222、ルータ32、35、ネットワーク33、34、監視動作信号線36、電源制御線37、ホスト装置41、監視装置51、52を含んで構成される。
【0013】
なお、以下の説明では、特に断りがない限り、監視装置51が現用機モードで動作し、監視装置52は予備機モードで動作していると仮定する。本実施形態では、いずれの監視装置が現用機モードで動作し、その他の監視装置が予備機モードで動作してもよい。
現用機モードとは、エージェント装置11等から監視情報を取得しホスト装置41に送信する運転モードである。つまり、現用機モードで動作している監視装置が現用機である。予備機モードとは、監視情報を取得せず、装置情報を現用機から取得し、現用機の動作状態を監視する運転モードである。予備機モードで動作している監視装置が予備機である。
【0014】
本実施形態に係るエージェント装置11の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るエージェント装置11の構成を示す概略図である。
エージェント装置11は、監視情報取得部111、監視情報記憶部112、監視情報読出部113及び監視情報送信部114を含んで構成される。
【0015】
監視情報取得部111は、通信機器211及び通信機器212から、それぞれの動作状態を示す動作状態信号を取得する。通信機器211及び通信機器212は、動作状態の監視対象となる通信機器の例であり、これらに限らない。動作状態信号は、例えば、各通信機器が動作している電圧値又は電流値である。監視情報取得部111は、取得した動作状態信号が予め設定された範囲の値であるか否かを判定し、監視対象の通信機器、動作状態の判定結果及びその種別を示す監視情報を生成する。判定結果は、例えば、正常であることを示す信号値(1)又は異常であることを示す信号値(0)である。判定結果の種別は、例えば、電圧異常、電流異常である。監視情報取得部111は、取得した監視情報を監視情報記憶部112に記憶する。
監視情報取得部111は、監視装置52から監視動作信号線36を介して、その動作が異常であることを示す動作異常信号を入力されるようにしてもよい。監視情報送信部114は、その場合、その監視情報を監視情報記憶部112に記憶するようにしてもよい。
【0016】
監視情報記憶部112は、監視情報取得部111が取得した監視情報を取得した時刻の順序で監視対象の通信機器毎に記憶する。
監視情報読出部113は、監視情報取得部112から予め設定された時間間隔(例えば、1秒)毎に監視情報を読み出し、読み出した監視情報を監視情報送信部114に出力する。
監視情報送信部114は、ネットワーク34、ルータ32及びネットワーク33を経由して、監視装置51に、監視情報読出部113から入力された監視情報を送信する。
【0017】
エージェント装置12は、エージェント装置11と同様な構成を備える。監視情報取得部111が通信機器211及び通信機器212の代わりに、通信機器221及び通信機器222からの動作状態信号を入力される点が異なる。
また、監視システム1は、2台に限らず、3台以上のエージェント装置を備えてもよい。また、各エージェント装置について動作状態信号を入力される通信機器は2台に限らず、3台以上であってもよい。
【0018】
ルータ32は、ネットワーク33及びネットワーク34を接続し、一方のネットワークに接続された機器から受信したデータを他のネットワークに接続され宛先となる機器を接続するネットワークに送信する。また、ルータ32は、ネットワーク33に接続された機器から受信したデータを、宛先となる機器であってネットワーク33に接続された他の機器へ送信する。そのために、ルータ32は、アドレス解決処理を行って、ネットワーク33に接続される機器間で、それらのアドレスと機器との対応関係を共有する。ルータ32は、アドレス解決処理において、例えば、Gratuitous ARP(Address Resolution Protocol)を実行する。ここで、ルータ32は、ネットワーク33に接続されている機器とその識別番号(例えば、MAC(Media Control Address)アドレス)と対応付けて記憶する。
【0019】
アドレス解決において、各機器は、自己の識別番号と自己のアドレスの組を示すアドレス登録信号をルータ32に送信する。
ルータ32は、各機器から受信したアドレス登録信号に基づき、あるアドレスについて識別番号が変化した機器があると判断した場合、その機器の識別番号とアドレスの組を示すアドレス通知信号をネットワーク33に接続された各機器に送信する。各機器は、受信したアドレス通知信号に含まれるアドレスを宛先として識別番号が変更した機器(例えば、監視装置51、52)とのデータの送受信を行えるようになる。
【0020】
ネットワーク33は、エージェント装置11、エージェント装置12、ルータ32、監視装置51及び監視装置52を接続する内部ネットワーク(Local Area Network、LAN)であり、これらの機器間でデータを伝達する。
ネットワーク34は、ルータ32及びルータ35を接続するネットワークであって、遠隔地間でデータを送受信するネットワーク(例えば、WAN、インターネット、又は専用回線)である。ネットワーク34は、ルータ32及びルータ35間でデータを伝達する。
ルータ35は、ネットワーク34及びホスト装置を接続し、ネットワーク34及びホスト装置41間でデータを送受信する。
【0021】
監視動作信号線36は、監視装置52とエージェント装置11との間を接続し、監視装置52が出力した動作異常信号をエージェント装置11に送信する信号線である。
電源制御線37は、監視装置51と監視装置52との間を接続し、監視装置51の電源を停止することを指示する電源停止信号、及び監視装置51の電源供給を開始することを指示する電源供給信号を監視装置52から監視装置51に送信する。
【0022】
ホスト装置41は、監視対象となる通信機器211等の監視情報を表示し、監視装置51の動作異常を表示する。
ホスト装置41は、監視装置51からネットワーク33、ルータ32、ネットワーク34及びルータ35を介して監視情報を受信し、受信した監視情報又は監視運転中の監視装置を示す情報を表示する。ホスト装置41は、監視装置51からネットワーク33、ルータ32、ネットワーク34及びルータ35を介して動作異常信号を受信し、受信した動作異常信号に基づく動作異常情報を表示する。この動作異常信号は、監視装置51の動作が異常であることを示す信号である。ホスト装置41は、利用者による操作入力に基づいて装置情報をネットワーク34、ルータ32及びネットワーク33を介して監視装置51に送信する。
装置情報とは、監視対象となる通信機器からの通知項目(例えば、警告)、計測項目(例えば、電圧値)を示す情報や、その通知項目や計測項目の数を示す情報である。
【0023】
次に、本実施形態に係るホスト装置41の構成及び機能について説明する。
図3は、本実施形態に係るホスト装置41の構成を示す概略図である。
ホスト装置41は、データ受信部411、監視情報記憶部413、監視情報制御部414、表示部416、操作入力部417、及びデータ送信部418を含んで構成される。
【0024】
データ受信部411は、監視装置51からネットワーク33、ルータ32、ネットワーク34及びルータ35を介して監視情報を受信する。データ受信部411は、受信した監視情報を監視情報記憶部413に記憶する。
データ受信部411は、監視装置51から受信した接続要求信号を監視情報制御部414に出力する。データ受信部411は、監視装置51から受信した監視開始信号を監視情報制御部414に出力する。
監視情報記憶部413は、データ受信部411が受信した監視情報を、その監視情報に含まれる時刻の順序で監視対象の機器毎に記憶する。
【0025】
監視情報制御部414は、データ受信部411から接続要求信号を入力し、時刻情報の設定を要求することを示す時刻設定要求信号をデータ送信部418に出力する。監視情報制御部414は、時刻を計測する時刻計測部を備え、時刻設定要求信号は、時刻計測部が計測した時刻情報を含む。
監視情報制御部414は、データ受信部411から監視開始信号を受信し、データ送信部418に監視情報を要求することを示す監視情報要求信号を出力する。
監視情報制御部414は、操作入力部417から入力された読出条件情報(例えば、時刻の範囲、監視対象の機器)に対応した監視情報を監視情報記憶部413から読み出し、読み出した監視情報を表示部416に出力する。
【0026】
表示部416は、監視情報制御部414から入力された監視情報を表示する。
操作入力部417は、利用者による操作に伴って入力した読出条件情報を監視情報制御部414に出力する。操作入力部417は、利用者の操作に伴って入力された操作入力に伴って入力した装置情報をデータ送信部418に出力する。
データ送信部418は、操作入力部417から入力された装置情報をルータ35、ネットワーク33、ネットワーク34及びルータ32を介して監視装置51に出力する。
データ送信部418は、監視情報制御部414から入力された時刻設定要求信号を監視装置51に送信する。データ送信部418は、監視情報制御部414から入力された監視情報要求信号を監視装置51に送信する。
【0027】
次に、本実施形態に係る監視装置51及び監視装置52の構成及び機能について説明する。
図4は、本実施形態に係る監視装置51の構成を示す概略図である。
監視装置51は、データ受信部511、監視情報管理部512、プログラム管理部513、動作状態管理部515、電源制御部516、運転モード記憶部517、運転制御部518、データ送信部519、表示管理機能部521、及び装置情報管理部522を含んで構成される。
【0028】
監視装置52は監視装置51と同様の構成を有する。以下の説明では、各部の機能において、運転モードにより処理が異なる場合には、監視装置51が現用機モードで動作し、監視装置52が予備機モードで動作していると仮定する。本実施形態では、それに限らず監視装置52が現用機モードで動作し、監視装置51が予備機モードで動作していてもよい。
【0029】
監視装置51のデータ受信部511は、監視装置51の起動又は再起動(後述)の際に運転制御部518から現用機モードで動作することを示す信号(現用機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
データ受信部511は、エージェント装置11及びエージェント装置12から受信した監視情報を監視情報管理部512に出力する。
データ受信部511は、監視装置52から受信したプログラム再送要求信号をプログラム管理部513に出力する。
データ受信部511は、監視装置52から受信した動作確認信号を動作状態管理部515に出力する。
データ受信部511は、ルータ32から受信したアドレス登録確認信号を運転制御部518に出力する。
【0030】
データ受信部511は、監視装置52から受信した電源停止信号を電源制御部516に出力する。電源停止信号とは、監視装置51の電源供給を停止することを指示する信号である。
データ受信部511は、監視装置52から受信した電源供給信号を電源制御部516に出力する。電源供給信号とは、監視装置51を構成する各機能部が動作するための電源供給を開始することを指示する信号である。
データ受信部511は、ホスト装置41から受信した時刻設定要求信号を運転制御部518に出力する。
データ受信部511は、ホスト装置41から受信した監視情報要求信号を運転制御部518に出力する。
データ受信部511は、ホスト装置41から受信した装置情報を装置情報管理部522に出力する。
データ受信部511は、監視装置52から受信した装置情報再送要求信号を装置情報管理部522に出力する。
【0031】
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置52の起動又は再起動(後述)の際に運転制御部518から予備機モードで動作することを示す信号(予備機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置51から受信したプログラムをプログラム管理部513に出力する。
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置51から受信した確認応答信号を動作状態管理部515に出力する。
【0032】
監視装置52のデータ受信部511は、外部機器(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機)から受信した運転モード変更信号を運転制御部518に出力する。運転モード変更信号とは、監視装置52の運転モードの変更を指示する信号である。
監視装置52のデータ受信部511は、監視装置51から受信した装置情報を装置情報管理部522に出力する。
【0033】
監視装置51の監視情報管理部512は、データ受信部511から入力された監視情報をその監視情報が示す時刻の順序で監視対象の機器毎に記憶する。記憶した監視情報を一定時間間隔でデータ送信部519に出力する。監視情報管理部512は、後述する監視情報要求信号を運転制御部518から入力されたとき、監視情報の入出力を開始する。
装置情報管理部522は、データ受信部511から入力された装置情報を記憶し、監視装置51と監視装置52との間で同一の装置情報を記憶する。
【0034】
図5は、本実施形態に係る装置情報管理部522の構成を示す概略図を示す。
装置情報管理部522は、スイッチ5221、装置情報入力部5222、装置情報記憶部5223、装置情報出力部5124、スイッチ5225及び装置情報照合部5226を含んで構成される。
【0035】
スイッチ5221は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点をaに倒し、データ受信部511から入力された装置情報を装置情報入力部5222に出力する。スイッチ5221は、運転制御部518から予備機モード信号を入力された後、接点をbに倒し、データ受信部511から入力された装置情報を装置情報照合部5226に出力する。
【0036】
装置情報入力部5222は、スイッチ5221から入力された装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。
装置情報記憶部5223は、装置情報入力部5222又は装置情報照合部5226から入力された装置情報を、監視対象の機器毎に記憶する。
装置情報出力部5224は、予め設定された時間(例えば、15分)毎に装置情報記憶部5223から新たに記憶された装置情報を読み出し、読み出した装置情報をスイッチ5225に出力する。装置情報出力部5224は、データ受信部511から装置情報再送要求信号を入力されたとき、直前に出力した装置情報をスイッチ5225に出力する。
スイッチ5225は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点を倒し、装置情報出力部5224から入力された装置情報をデータ送信部519に出力する。スイッチ5225は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されたとき、接点を開放し、装置情報出力部5224から入力された装置情報を出力しない。
【0037】
装置情報照合部5226は、装置情報記憶部5223に新たに記憶された装置情報を読み出し、スイッチ5221から入力された装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。装置情報照合部5226は、照合処理において、例えば、装置情報記憶部5223から読み出した装置情報のチェックサム(Check Sum)と入力された装置情報のチェックサムを算出し、算出したチェックサムが互いに等しいか否か判断する。
装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致しないと判断した場合、監視装置51に装置情報の再送を要求することを示す装置情報再送要求信号をデータ送信部519に出力する。また、装置情報照合部5226は、入力された装置情報を自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。
【0038】
装置情報照合部5226は、記憶手段から読み出した装置情報とスイッチ5221から新たに入力された装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。
装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致すると判断した場合、読み出した装置情報又は入力された装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。これにより、装置情報照合部5226は、正常な(例えばデータの一部が欠落又は変化していない)装置情報を記憶することができる。
【0039】
プログラム管理部513は、データ受信部511から入力されたプログラムを記憶し、監視装置51と監視装置52との間で同一のプログラムを記憶する。記憶されるプログラムは、監視装置51又は監視装置52を動作させるためのプログラムの全部又は一部であって、主として改版に伴って監視装置51にネットワークを通じて又は直接入力される。
図6は、本実施形態に係るプログラム管理部513の構成を示す概略図を示す。
監視情報管理部513は、スイッチ5131、プログラム入力部5132、プログラム記憶部5133、プログラム出力部5134、スイッチ5135及びプログラム照合部5136を含んで構成される。
【0040】
スイッチ5131は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点をaに倒し、データ受信部511から入力されたプログラムをプログラム入力部5132に出力する。スイッチ5131は、運転制御部518から予備機モード信号を入力された後、接点をbに倒し、データ受信部511から入力されたプログラムをプログラム照合部5136に出力する。
【0041】
プログラム入力部5132は、スイッチ5131から入力されたプログラムをプログラム記憶部5133に記憶する。プログラム記憶部5133は、プログラム入力部5132又はプログラム照合部5136から入力されたプログラムを記憶する。
プログラム出力部5134は、予め設定された時間(例えば、1日)毎にプログラム記憶部5133から新たに記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムをスイッチ5135に出力する。プログラム出力部5134は、データ受信部511からプログラム再送要求信号を入力されたとき、直前に出力したプログラムをスイッチ5135に出力する。
スイッチ5135は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、接点を倒し、プログラム出力部5134から入力されたプログラムをデータ送信部519に出力する。スイッチ5135は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されたとき、接点を開放し、プログラム出力部5134から入力されたプログラムを出力しない。
【0042】
プログラム照合部5136は、プログラム記憶部5133に新たに記憶されたプログラムを読み出し、スイッチ5131から入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。プログラム照合部5136は、照合処理において、例えば、プログラム記憶部5133から読み出したプログラムのチェックサム(Check Sum)と入力されたプログラムのチェックサムを算出し、算出したチェックサムが互いに等しいか否か判断する。
プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致しないと判断した場合、監視装置51にプログラムの再送を要求することを示すプログラム再送要求信号をデータ送信部519に出力する。また、プログラム照合部5136は、入力されたプログラムを自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。
【0043】
プログラム照合部5136は、記憶手段から読み出したプログラムとスイッチ5136から新たに入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。
プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致すると判断した場合、読み出したプログラム又は入力されたプログラムをプログラム記憶部5133に記憶する。これにより、プログラム照合部5136は、正常な(例えばデータの一部が欠落又は変化していない)プログラムを記憶することができる。
【0044】
図4に戻り、監視装置51の動作状態管理部515は、運転制御部518から現用機モード信号を入力された後、データ受信部511から監視装置51が正常に動作しているか否かを示す信号を要求する動作確認信号(ヘルスチェック)を入力される。動作状態管理部515は、動作確認信号を入力されたとき、監視装置51が正常に動作していることを表す確認応答信号(ヘルスチェック応答)をデータ送信部519に出力する。
【0045】
監視装置52の動作状態管理部515は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されたか否かに関わらず、データ送信部519へ予め設定された時間間隔(例えば90秒)で動作確認信号(ヘルスチェック)を出力する。動作状態管理部515は、予め設定された時間(例えば90秒)をもとにデータ受信部511から確認応答信号を入力されたか否か判断する。
動作状態管理部515は、予め設定された時間内にデータ受信部511から確認応答信号を入力されたと判断したとき、監視装置51の動作が正常であると検知する。
動作状態管理部515は、予め設定された時間内にデータ受信部511から確認応答信号を入力されていないと判断したとき、監視装置51の動作が異常であると検知する。このとき、動作状態管理部515は、監視装置51の動作が異常であることを示す動作異常信号をデータ送信部519に出力する。
【0046】
電源制御部516は、監視装置51又は監視装置52が備える各機能部の各々が動作するための電源を供給する。
監視装置52の電源制御部516は、現用機モード信号を運転制御部518から入力されたとき、監視装置51の電源を停止することを指示する電源停止信号を電源制御線37を介して監視装置51に出力する。監視装置52の電源制御部516は、予備機モード信号を運転制御部518から入力されたとき、監視装置51の電源供給を開始することを指示する電源供給信号を電源制御線37を介して監視装置51に出力する。
監視装置51の電源制御部516は、監視装置52から電源制御線37を介して電源停止信号を入力されたとき自己(監視装置51)の電源供給を停止する。電源制御部516は、監視装置52から電源制御線37を介して電源供給信号を入力されたとき自己(監視装置51)の電源供給を開始する。
【0047】
運転モード記憶部517は、現用機モード及び予備機モード、各々について動作に必要な変数群であるモード情報を記憶する。現用機モードのモード情報は、上述の現用機モード信号及び現用機がネットワークに接続された他の機器との通信に用いるIPアドレス(例えば、xx.xx.xx.1)を含む。即ち、現用機モードで動作している監視装置51は、この現用機モードのモード情報に含まれるIPアドレスを用いてデータの送受信を行う。予備機モードのモード情報は、上述の予備機モード信号及び予備機がネットワークに接続された他の機器との通信に用いるIPアドレス(例えば、xx.xx.xx.2)であって、現用機とは異なるIPアドレスを含む。即ち、予備機モードで動作している監視装置52は、この予備機モードのモード情報に含まれるIPアドレスを用いてデータの送受信を行う。
【0048】
運転制御部518は、データ受信部511から運転モードの変更を指示する運転モード変更信号を入力されたとき、現在動作している運転モードとは異なる運転モードのモード情報を運転モード記憶部517から読み出す。例えば、予備機モードで動作している監視装置52では運転制御部518は、運転モード記憶部517から現用機モードのモード情報を読み出す。現用機モードで動作している監視装置52は、運転モード記憶部517から予備機モードのモード情報を読み出す。運転制御部518は、プログラム管理部513から記憶されているプログラムを読み出す。
【0049】
運転制御部518は、モード情報を読み出した後、監視装置52の各構成部の動作を停止する。運転制御部518は、読み出したモード情報を各構成部に出力して読み出したプログラムに基づいて動作を再開(再起動)させる。ここで、運転制御部518は、現用機モードのモード情報を読み出した場合、読み出したモード情報から現用機モード信号を抽出し、抽出した現用機モード信号をデータ受信部511、監視情報管理部512、プログラム管理部513、動作状態管理部515、電源供給部516、データ送信部519、及び装置情報管理部522に出力する。
【0050】
運転制御部518は、読み出したモード情報から現用機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。
また、運転制御部518は、抽出したIPアドレスと識別番号(MACアドレス)の組を示すアドレス登録信号を生成し、生成したアドレス登録信号をデータ送信部519に出力する。
これにより、監視装置52は現用機として動作する。即ち、エージェント装置11及びエージェント装置12は監視情報を監視装置52に送信し、監視装置52のデータ受信部511は、エージェント装置11及びエージェント装置12から監視情報を受信する。また、監視装置52は監視情報をホスト装置41へ送信する。
【0051】
他方、運転制御部518は、予備機モードのモード情報を読み出した場合、読み出したモード情報から予備機モード信号を抽出し、抽出した予備機モード信号をデータ受信部511、監視情報管理部512、プログラム管理部513、動作状態管理部515、電源供給部516及びデータ送信部519に出力する。
運転制御部518は、また読み出したモード情報から予備機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定し、現用機のIPアドレスを削除する。
運転制御部518は、抽出したIPアドレスと識別番号(MACアドレス)の組を示すアドレス登録信号を生成し、生成したアドレス登録信号をデータ送信部519に出力する。
これにより、監視装置52は再度、予備機として動作する。即ち、監視装置52は、監視装置51から装置情報を受信し記憶する。
【0052】
運転制御部518は、動作異常検出部5211から自己の動作状態を表す信号を要求することを示す監視動作要求信号(セルフチェック)を入力されると、正常に動作していることを示す監視動作信号(セルフチェック応答)を動作異常検出部5211に出力する。従って、運転制御部518は、停止中又は動作に異常が生じた場合、監視動作要求信号を出力しなくなる。
運転制御部518は、動作異常検出部5211から再起動を要求する再起動要求信号(自己リセット)を入力すると、監視装置51(又は監視装置52)の各構成部の動作を停止させ、再度動作を再開(再起動)させる。
【0053】
その後、運転制御部518は、接続を要求することを示す接続要求信号をデータ送信部519に出力する。
運転制御部518は、時刻を計測する時刻計測部を備え、データ受信部511から入力された時刻設定要求信号が含む時刻情報に基づき、時刻計測部における時刻情報を設定する。これにより、ホスト装置41と監視装置51が同一の時刻情報を共有する。
運転制御部518は、監視装置51が監視情報を取得又は送信できる状態になったことを示す監視開始信号をデータ送信部519に送信する。
運転制御部518は、データ受信部511から入力された監視情報要求信号を監視情報管理部512に出力する。
【0054】
監視装置51のデータ送信部519は、監視装置51の起動又は再起動の際に運転制御部518から現用機モードで動作することを示す信号(現用機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
監視装置51のデータ送信部519は、監視情報管理部512から入力された監視情報をホスト装置41に送信する。
データ送信部519は、プログラム管理部513から入力されたプログラムを監視装置52に送信する。
データ送信部519は、動作状態管理部515から入力された確認応答信号を監視装置52に送信する。
データ送信部519は、運転制御部518から入力された接続要求信号をホスト装置41に送信する。
データ送信部519は、運転制御部518から入力された監視開始信号をホスト装置41に送信する。
データ送信部519は、装置情報管理部522から入力された装置情報を監視装置52に送信する。
【0055】
監視装置52のデータ送信部519は、監視装置52の起動又は再起動の際に運転制御部518から予備機モードで動作することを示す信号(予備機モード信号)を入力された後、次に述べる処理を行う。
データ送信部519は、装置情報管理部522から入力された装置情報再送要求信号を監視装置51に送信する。
データ送信部519は、プログラム管理部513から入力されたプログラム再送要求信号を監視装置51に送信する。
【0056】
データ送信部519は、動作状態管理部515から入力された動作異常信号を監視装置51に送信する。
データ送信部519は、運転制御部518から入力されたアドレス登録信号をルータ32に送信する。
【0057】
表示管理部521は、監視情報の表示及び監視装置52のその他の機能部(運転制御部、監視情報管理部、プログラム管理部)の動作状態を検知する。
表示管理部521は、動作異常検出部5211、動作異常信号送信部5212、操作入力部5213、監視情報読出部5214及び表示部5215を含んで構成される。
【0058】
動作異常検出部5211は、その他の機能部(特に、運転制御部518)の動作の異常を検出する。動作異常検出部5211は、監視動作要求信号(セルフチェック)を運転制御部518に予め設定された時間間隔(例えば、30秒)で出力し、運転制御部518から監視動作信号(セルフチェック応答)を入力される。動作異常検出部5211が、その設定された時間間隔を超えて(例えば90秒)監視動作信号を入力されないことをもって、その他の機能部の動作の異常を検出する。
【0059】
動作異常検出部5211は、動作の異常を検出した場合、監視装置52の動作が異常であることを示す動作異常信号を動作異常信号送信部5212及び表示部5215に出力する。その場合、動作異常検出部5211は、運転制御部518に再起動要求信号を出力する。
動作異常信号送信部5212は、動作異常検出部5211から入力された動作異常信号をアナログ信号(例えば、リレー接点信号)に変換する。動作異常信号送信部5212は、監視動作信号線36を介して変換した動作異常信号をエージェント装置11に送信する。
【0060】
操作入力部5213は、利用者による操作に伴って入力した読出条件情報を監視情報読出部5214に出力する。
監視情報読出部5214は、操作入力部5213から入力された読出条件情報(例えば、時刻の範囲、監視対象の機器)に対応した監視情報を監視情報管理部512から読み出し、読み出した監視情報を表示部5215に出力する。
表示部5215は、監視情報読出部5214から入力された監視情報を表示し、動作異常検出部から入力された動作異常信号に基づく動作異常情報を表示する。
【0061】
次に、本実施形態に係る監視装置及びホスト装置間において装置情報を共有する処理について説明する。以下のシーケンス図では、装置毎の処理ステップの動作、装置間の信号の送受信を表し、各機能部の構成に関する説明を割愛する。
図7は、本実施形態に係る装置情報共有処理を示すシーケンス図である。
(ステップS101)ホスト装置41のデータ送信部418は、操作入力部417から入力された装置情報を監視装置51の装置情報入力部5222に送信する。
(ステップS102)監視装置51の装置情報入力部5222は、ホスト装置41から受信した装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。
(ステップS103)監視装置51の装置情報出力部5224は、予め設定された時間毎に装置情報記憶部5223から新たに記憶された装置情報を読み出し、読み出した装置情報を監視装置52の装置情報入力部5222に送信する。その後、ステップS107に進む。
(ステップS104)監視装置52の装置情報入力部5222は、監視装置51から装置情報を受信する。その後、ステップS105に進む。
【0062】
(ステップS105)監視装置52の装置情報照合部5226は、装置情報記憶部5223に新たに記憶された装置情報を読み出し、監視装置51から入力された装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致すると判断した場合(ステップS105 Y)、処理を終了する。装置情報照合部5226は、読み出した装置情報と入力された装置情報が一致しないと判断した場合(ステップS105 N)、ステップS106に進む。
【0063】
(ステップS106)監視装置52の装置情報照合部5226は、監視装置51に装置情報再送要求信号を送信し、入力された装置情報を自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。その後、ステップS109に進む。
(ステップS107)監視装置51の装置情報出力部5224は、監視装置52から装置情報再送要求信号を受信する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)監視装置51の装置情報出力部5224は、直前に送信した装置情報を監視装置52に送信する。その後、処理を終了する。
(ステップS109)監視装置52の装置情報照合部5226は、監視装置51から装置情報を受信する。その後、ステップS110に進む。
【0064】
(ステップS110)監視装置52の装置情報照合部5226は、記憶手段から読み出した装置情報と監視装置51から新たに受信した装置情報と照合し、両者が一致するか否か判断する。装置情報照合部5226は、両者が一致すると判断した場合(ステップS110 Y)、その後、ステップS111に進む。装置情報照合部5226は、両者が一致しないと判断した場合(ステップS110 N)、その後、処理を終了する。
(ステップS111)監視装置52の装置情報照合部5226は、読み出した装置情報又は入力された装置情報を装置情報記憶部5223に記憶する。その後、処理を終了する。
【0065】
次に、本実施形態に係る監視装置間においてプログラムを共有する処理について説明する。
図8は、本実施形態に係るプログラム共有処理を示すシーケンス図である。
(ステップS201)監視装置51のプログラム出力部5134は、予め設定された時間毎にプログラム記憶部5133から新たに記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを監視装置52のプログラム入力部5132に送信する。その後、ステップS205に進む。
(ステップS202)監視装置52のプログラム入力部5132は、監視装置51からプログラムを受信する。その後、ステップS203に進む。
【0066】
(ステップS203)監視装置52のプログラム照合部5136は、プログラム記憶部5133に新たに記憶されたプログラムを読み出し、監視装置52から入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致すると判断した場合(ステップS203 Y)、処理を終了する。プログラム照合部5136は、読み出したプログラムと入力されたプログラムが一致しないと判断した場合(ステップS203 N)、ステップS204に進む。
【0067】
(ステップS204)監視装置52のプログラム照合部5136は、監視装置51にプログラム再送要求信号を送信し、入力されたプログラムを自己が備える記憶手段に一時的に記憶する。その後、ステップS207に進む。
(ステップS205)監視装置51のプログラム出力部5134は、監視装置52からプログラム再送要求信号を受信する。その後、ステップS206に進む。
(ステップS206)監視装置51のプログラム出力部5134は、直前に送信したプログラムを監視装置52に送信する。その後、処理を終了する。
(ステップS207)監視装置52のプログラム照合部5136は、監視装置51からプログラムを受信する。その後、ステップS208に進む。
【0068】
(ステップS208)監視装置52のプログラム照合部5136は、記憶手段から読み出したプログラムと監視装置51から新たに入力されたプログラムと照合し、両者が一致するか否か判断する。プログラム照合部5136は、両者が一致すると判断した場合(ステップS208 Y)、その後、ステップS209に進む。プログラム照合部5136は、両者が一致しないと判断した場合(ステップS208 N)、その後、処理を終了する。
(ステップS209)監視装置52のプログラム照合部5126は、読み出したプログラム又は入力されたプログラムをプログラム記憶部5133に記憶する。その後、ステップS210に進む。
【0069】
(ステップS210)監視装置52の運転制御部518は、プログラム管理部513から記憶されているプログラムを読み出す。運転制御部518は、監視装置52の各構成部の動作を停止した後、監視装置52を再起動、つまり読み出したプログラムに基づいて各構成部を動作させる。その後、処理を終了する。
【0070】
次に、本実施形態に係る監視装置52の動作モードを予備機モードから現用機モードに切り替える処理について説明する。
図9は、本実施形態に係る動作モードを切り替える処理の一例を示すシーケンス図である。
(ステップS301)監視装置52の動作状態管理部515は、監視装置51へ動作確認信号(ヘルスチェック)を送信する。その後、ステップS304へ進む。
(ステップS302)監視装置51の動作状態管理部515は、監視装置52から動作確認信号(ヘルスチェック)を受信できた場合(ステップS302 Y)、ステップS303へ進む。監視装置52から動作確認信号(ヘルスチェック)を受信できなかった場合(ステップS302 N)、その後、ステップS305へ進む。動作確認信号を受信できなかった場合とは、例えば監視装置51の動作が停止している場合や異常である場合である。
【0071】
(ステップS303)監視装置51の動作状態管理部515は、確認応答信号(ヘルスチェック応答)を監視装置52に送信する。その後、ステップS310に進む。
(ステップS304)監視装置52の動作状態管理部515は、確認応答信号(ヘルスチェック応答)を監視装置51から受信する。その後、処理を終了する。
【0072】
(ステップS305)監視装置52の動作状態管理部515は、監視装置51の動作が異常であると検知する。監視装置51の動作が異常であることについて、動作状態管理部515は、予め設定された時間にデータ受信部511から確認応答信号を継続して入力されないことをもって判断する。その後、ステップS307に進む。
【0073】
(ステップS306)外部機器は、利用者による操作に伴って入力した運転モード変更信号(ここでは予備機モード信号)を監視装置52に送信する。
【0074】
(ステップS307)監視装置52の運転制御部518は、外部機器から運転モード変更信号を受信する。その後、ステップS308に進む。
(ステップS308)監視装置52の運転制御部518は、動作している運転モードとは異なるモードのモード情報(ここでは、現用機モードのモード情報)を運転モード記憶部517から読み出す。運転制御部518は、読み出したモード情報から現用機モード信号を抽出し、抽出した現用機モード信号を電源制御部516に出力する。その後、ステップS309に進む。
(ステップS309)監視装置52の電源制御部516は、運転制御部518から現用機モード信号を入力されると、電源停止信号を監視装置51に送信する。その後、ステップS312に進む。
【0075】
(ステップS310)監視装置51の電源制御部516は、監視装置52から電源停止信号を受信する。その後、ステップS311に進む。
(ステップS311)監視装置51の電源制御部516は、自己の電源供給を停止する。その後、処理を終了する。
【0076】
(ステップS312)監視装置52の運転制御部518は、監視装置52の各構成部の動作を停止し、読み出したモード情報を各構成部に出力して動作を再開させる。その後、ステップS313に進む。
(ステップS313)監視装置52の運転制御部518は、読み出したモード情報から現用機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。その後、処理を終了する。
【0077】
次に、本実施形態に係る監視装置52の動作モードを現用機モードから予備機モードに切り替える処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る動作モードを切り替える処理のその他の例を示すシーケンス図である。
(ステップS401)外部機器は、利用者による操作に伴って入力した運転モード変更信号(この例では、現用機モード信号)を監視装置52に送信する。
(ステップS402)監視装置52の運転制御部518は、外部機器から運転モード変更信号を受信する。その後、ステップS403に進む。
(ステップS403)監視装置52の運転制御部518は、動作している運転モードとは異なるモードのモード情報(この例では、予備機モードのモード情報)を運転モード記憶部517から読み出す。その後、ステップS404に進む。
【0078】
(ステップS404)監視装置52の運転制御部518は、監視装置52の各構成部の動作を停止し、読み出したモード情報から予備機モード信号を抽出する。運転制御部518は、抽出した予備機モード信号を、電源制御部516を含む各構成部に出力して動作を再開させる。その後、ステップS405に進む。
(ステップS405)監視装置52の運転制御部518は、読み出したモード情報から予備機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。このとき、運転制御部518は、データ受信部511及びデータ送信部519に設定した現用機のIPアドレスを削除する。その後、ステップS406に進む。
(ステップS406)監視装置52の電源制御部516は、運転制御部518から予備機モード信号を入力されると、電源供給信号を監視装置51に出力する。その後、処理を終了する。
【0079】
(ステップS407)監視装置51の電源制御部516は、監視装置52から電源供給信号を受信する。その後、ステップS408に進む。
(ステップS408)監視装置51の電源制御部516は、自己の電源供給を開始する。監視装置の運転制御部518は、現用機モードを示すモード情報に基づいて動作を開始し、そのモード情報から現用機のIPアドレスを抽出し、抽出したIPアドレスをデータ受信部511及びデータ送信部519に設定する。その後、処理を終了する。
【0080】
監視装置51及び監視装置52は、運転モードとして現用機モードとして起動する場合(再起動する場合も含む)、予備機として運転モード変更信号を受信するか(ステップS316の直後)、現用機として電源供給開始信号を受信するか(ステップS407の直後)に関わらず、次に説明する処理を行う。この処理を監視開始処理と呼ぶ。
図11は、本実施形態に係る監視装置51、52における監視開始処理のシーケンス図である。この監視開始処理は、監視装置51及び52に共通する処理であるため、監視装置51、52を区別せず監視装置51等と総称する。
【0081】
(ステップS501)監視装置51等の運転制御部518は、ホスト装置41に対して接続を要求することを示す接続要求信号を送信する。その後、ステップS504に進む。
【0082】
(ステップS502)ホスト装置41の監視情報制御部414は、監視装置51等から接続要求信号を受信する。その後、ステップS503に進む。
(ステップS503)ホスト装置41の監視情報制御部414は、時刻情報の設定を要求することを示す時刻設定要求信号を監視装置51等に送信する。この時刻設定要求信号は、監視情報制御部414が備える時刻計測部が計測する時刻情報を含む。その後、ステップステップS506に進む。
【0083】
(ステップS504)監視装置51等の運転制御部518は、ホスト装置41から受信した時刻設定要求信号が含む時刻情報に基づき、運転制御部518が備える時刻計測部における時刻情報を設定する。これにより、ホスト装置41及び監視装置51等は同一の時刻情報を共有する。また、監視情報管理部512は、エージェント装置11、12からの監視情報の取得を開始する。その後、ステップS505に進む。
(ステップS505)監視装置51等の運転制御部518は、監視開始信号をホスト装置41に送信する。この監視開始信号は、監視情報管理部512が監視情報をエージェント装置11、12から取得し、ホスト装置41に送信できる状態になったことを示す信号である。その後、ステップS508に進む。
【0084】
(ステップS506)ホスト装置41の監視情報制御部414は、監視装置51等から監視開始信号を受信する。その後、ステップS507に進む。
(ステップS507)ホスト装置41の監視情報制御部414は、監視装置51等に監視情報を要求することを示す監視情報要求信号を送信する。その後、ステップS508に進む。
【0085】
(ステップS508)監視装置51等の運転制御部518は、ホスト装置41から監視情報要求信号を受信する。その後、ステップS509に進む。
(ステップS509)監視装置51等の運転制御部518は、受信した監視情報要求信号を監視情報管理部512に出力する。監視情報管理部512は、エージェント装置11、12から取得した監視情報をホスト装置41に送信する。この監視情報には、監視情報51等自体が都度生成する監視情報を含んでいてもよい。その後、処理が終了する。以降、監視情報管理部512は、予め設定された時間間隔で取得した監視情報をホスト装置41に送信する。
【0086】
(ステップS510)ホスト装置41の監視情報記憶部413は、監視情報51等から受信した監視情報を記憶する。その後、処理が終了する。以降、監視情報記憶部413は、監視情報51等から受信した監視情報を記憶する。
【0087】
監視装置52は、ステップS316において設定したIPアドレスを用いて通信できるようにするために、ルータ32とともにアドレス解決処理を行うようにしてもよい。監視装置52及びルータ32は、アドレス解決処理において、例えばGratuitous ARPを実行する。なお、監視装置51が起動後に、運転制御部518が現用機のIPアドレスを設定したときに監視装置52と同様な処理を行うようにしてもよい。
【0088】
図12は、本実施形態に係るアドレス解決処理のシーケンス図である。
(ステップS601)監視装置52の動作制御部518は、自己が抽出したIPアドレスと識別番号の組を示すアドレス登録信号を生成する。その後、ステップS602に進む。
(ステップS602)動作制御部518は、生成したアドレス登録信号をルータ32に送信する。その後、処理を終了する。
【0089】
(ステップS603)ルータ32は、監視装置52からアドレス登録信号を受信する。その後、ステップS604に進む。
(ステップS604)ルータ32は、受信したアドレス登録信号に基づき、識別番号が変化したか否か判断する。ルータ32は、識別番号が変化したと判断した場合(ステップS604 Y)、ステップS605に進む。
ルータ32は、受信したアドレス登録信号に基づき、識別番号が変化しなかったと判断した場合(ステップS604 N)、処理を終了する。
(ステップS605)ルータ32は、受信したアドレス登録信号に基づき、IPアドレスと識別番号の組を示すアドレス通知信号を生成する。ルータ32は生成したアドレス通知信号をネットワーク33に接続された各機器に送信する。その後、処理を終了する。
(ステップS606)各機器は、ルータ32からアドレス通知信号を受信する。
【0090】
これにより、ネットワーク33に接続された各機器は、受信したアドレス通知信号に含まれるアドレスを宛先として識別番号が変更した機器(即ち、監視装置52)とのデータの送受信を行えるようになる。
【0091】
本実施形態では、監視装置52の表示管理部521は、その他の機能部とは異なるCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)上で別個のプログラムで動作するようにしてもよい。また、監視装置52の運転制御部518は、モード情報を読み出した後でも、表示管理部521の動作を停止せずに継続してもよいし、読み出したモード情報を表示管理部521が備える各機能部に出力しなくともよい。
そのため、監視装置52の全体が一個のCPU上で動作していると検知できなかった動作の異常を、ホスト装置41の利用者が検知することができ、監視システム1全体としての信頼性を向上することができる。
【0092】
また、上述の説明では、外部機器から運転モード変更信号を受信した後で、監視装置52の運転制御部がモード情報を読み出し、電源停止信号を出力していたが(ステップS309、ステップS401、参照)、本実施形態では、これには限られない。本実施形態では、監視装置52の動作情報管理部515は、監視装置51の動作が異常であると判断した後、動作異常信号を運転制御部518に出力し、運転制御部518が動作異常信号を入力した後でモード情報を読み出し、電源停止信号を出力してもよい。これにより、利用者の判断及び操作を伴わずに、監視装置51の動作を停止し、監視装置52の運転モードを現用機モードに切り替えることができる。従って、監視システム1全体として監視がなされていない無監視時間を短縮することができる。
【0093】
また、上述の説明では、監視システム1は、現用機が正常に動作しているときに、予備機モードで動作する監視装置が1台(監視装置52)備えることを前提としていたが、本実施形態ではこれには限らない。本実施形態では、監視システム1は、予備機モードで動作する監視装置を2台以上備えていてもよい。このとき、各監視装置に予備機モードから現用機モードに運転モードを切り替える優先順位を示す切替順位情報を、各監視装置に設定しておく。また、各監視装置の運転制御部518は、他の監視装置の運転制御部518に運転モードを示す運転モード情報を互いに送受信する。これにより、監視システム1において現用機モードで動作する監視装置を1台に保つことができ、監視システム1の信頼性が向上する。
【0094】
このように本実施形態は、ネットワークに接続された機器毎の動作状態を示す装置情報を他の監視装置から入力し、前記装置情報を記憶し、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知し、前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する。これにより、監視装置における運転モードの切り替えに伴い装置情報の物理的な宛先が変化しても、ネットワークに接続された機器は、前記他の監視装置のアドレスに装置情報を送信し続ける。そのため、本実施形態によればネットワークに接続された被監視機器において特段の処理を行うことなく簡素に動作を切り替えることができる。
【0095】
また、上述のように本実施形態では、予備機モード(スタンバイ状態)で動作している一つの監視装置は、前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、前記他の監視装置の電源を停止することを示す電源停止信号を出力する。これにより、他の監視装置の動作が完全に停止(デッド状態)する。このとき、予備機モードで動作している一つの監視装置は、再起動して現用機モード(アクティブ状態)で動作を開始する。また、他の監視装置の機能が復旧した後、一つの監視装置が運転モードの変更を指示されると、その一つの監視装置は再起動して、再び予備機モードで動作を開始する。このとき、他の監視装置が起動して現用機モードで動作を開始する。このように、本実施形態に係る監視装置は、動作モード毎に固有の機能構成を備えることなく、現用機モードでの動作、予備機モードでの動作、停止と3つの状態を遷移するため柔軟なシステムの構成を実現できる。
なお、動作モードの切替によっても、本実施形態によればデータ受信部に設定したアドレスを用いる機器がネットワーク上で重複することが回避される。そのため、本実施形態によればアドレス競合を回避して確実に監視情報を収集することができる。
【0096】
また、本実施形態に係る現用機モードで動作していた監視装置は、運転モードの変更を指示する運転モード変更信号を外部機器から受信された後、現用機としてのアドレスを削除してから、予備機としての自己のアドレスを前記データ受信部に設定する。これにより、現用機としての他の監視装置の動作が回復した場合、データ受信部に設定したアドレスを用いる機器がネットワーク上で重複することが回避される。そのため、本実施形態によればアドレス競合を回避して確実に監視情報を収集することができる。
【0097】
なお、上述した実施形態における監視装置51、52の一部、例えば、スイッチ5121、5125、5131、5135、監視情報入力部5122、監視情報出力部5124、監視情報照合部5126、プログラム入力部5132、プログラム出力部5134、プログラム照合部5136、動作状態管理部515、電源制御部516、運転モード記憶部517、運転制御部518、動作異常検出部5211、及び監視情報読出部5214、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、監視装置51、52に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における監視装置51、52の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。監視装置51の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
【0098】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0099】
1…監視システム、11、12…エージェント装置、111…監視情報取得部、
112…監視情報記憶部、113…監視情報読出部、114…監視情報送信部、
211、212、221、222…通信装置、33、34…ネットワーク、
32、35…ルータ、36…監視動作信号線、37…電源制御線、
41…ホスト装置、411…データ受信部、413…監視情報記憶部、
414…監視情報制御部、416…表示部、417…操作入力部、418…データ送信部
51、52…監視装置、511…データ受信部、512…監視情報管理部、
513…プログラム管理部、5131…スイッチ、5132…プログラム入力部、
5133…プログラム記憶部、5134…プログラム出力部、5135…スイッチ、
5136…プログラム照合部、
515…動作状態管理部、516…電源制御部、517…運転モード記憶部、
518…運転制御部、519…データ送信部、
521…表示管理部、5211…動作異常検出部、5212…動作異常信号送信部、
5213…操作入力部、5214…監視情報読出部、5215…表示部、
522…装置情報管理部、
5221…スイッチ、5222…監視情報入力部、5223…監視情報記憶部、
5224…監視情報出力部、5225…スイッチ、5226…監視情報照合部、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部と、
前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、
前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、
前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と、
起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、
前記データ受信部は、
前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、
前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視装置。
【請求項2】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する装置情報記憶部を備える監視装置における監視方法において、
前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する第1の過程と、
前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する第2の過程と、
前記監視装置が、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する第3の過程と、
前記データ受信部が、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する第4の過程と、
を有することを特徴とする監視方法。
【請求項3】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から入力するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する監視情報記憶部を備える監視装置のコンピュータに、
前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する手順、
前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する手順、
起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する手順、
前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する手順、
を実行させるための監視プログラム。
【請求項4】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を受信する第1の監視装置と第2の監視装置を備える監視システムにおいて、
前記第2の監視装置は、
前記装置情報を前記第1の監視装置から受信するデータ受信部と、
前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、
前記第1の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、
前記動作状態管理部が前記第1の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記第2の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と
起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、
前記データ受信部は、
前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、
前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視システム。
【請求項1】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部と、
前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、
前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、
前記動作状態管理部が前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と、
起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、
前記データ受信部は、
前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、
前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視装置。
【請求項2】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から受信するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する装置情報記憶部を備える監視装置における監視方法において、
前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する第1の過程と、
前記監視装置が、前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する第2の過程と、
前記監視装置が、起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する第3の過程と、
前記データ受信部が、前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する第4の過程と、
を有することを特徴とする監視方法。
【請求項3】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を他の監視装置から入力するデータ受信部及び前記装置情報を記憶する監視情報記憶部を備える監視装置のコンピュータに、
前記他の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する手順、
前記他の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記他の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する手順、
起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信する手順、
前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信する手順、
を実行させるための監視プログラム。
【請求項4】
ネットワークに接続された機器に関する装置情報を受信する第1の監視装置と第2の監視装置を備える監視システムにおいて、
前記第2の監視装置は、
前記装置情報を前記第1の監視装置から受信するデータ受信部と、
前記装置情報を記憶する装置情報記憶部と、
前記第1の監視装置の動作が異常であるか否かを検知する動作状態管理部と、
前記動作状態管理部が前記第1の監視装置の動作が異常であると検知した後、自己のアドレスの代わりに前記第2の監視装置のアドレスを前記データ受信部に設定する運転制御部と
起動又は再起動時において、前記機器から当該機器の動作状態を表す監視情報を送信可能になったことを示す監視開始通知信号を送信するデータ送信部を備え、
前記データ受信部は、
前記監視情報の送信を要求する監視情報要求信号を受信したとき、
前記機器から前記監視情報を受信し、前記監視情報を送信することを特徴とする監視システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−3711(P2013−3711A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−132222(P2011−132222)
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000002037)新電元工業株式会社 (776)
【出願人】(593063161)株式会社NTTファシリティーズ (475)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000002037)新電元工業株式会社 (776)
【出願人】(593063161)株式会社NTTファシリティーズ (475)
【Fターム(参考)】
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