説明

直播機

【課題】複数の種籾排出口にそれぞれ均一な量の種籾等を連続的に供給可能で簡単な構造の分配機構を備え、作業の条数やその間隔を変更する場合であっても、容易に対応することができる直播機を提供する。
【解決手段】種籾が投入されるホッパー16と、ホッパー16から所定量の種籾を繰り出す繰出機18とを自走機体12に備える。自走機12の後方近傍にそれぞれ併設された種籾排出口34と、繰出機18から繰り出された種籾を種籾排出口34にそれぞれ分配供給する分配装置22を備える。分配装置22は、繰出機18の出口側に設けられたエアーブロア20と、繰出機18から分配装置22へ種籾を搬送する案内経路36を有する。搬送された種籾を受入口72で受け入れて、複数の分配口74に均等量に分配する分配機70と、分配口74から放出される種籾を対応する種籾排出口34へそれぞれ独立した経路で搬送する複数の分配経路40を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圃場に種籾等を直播きする直播機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の直播機としては、例えば特許文献1に開示されているものがある。この直播機は、種籾又は肥料が投入される幅広の大型ホッパーを運転席後方に設置し、そのホッパーの下方には種籾等を所定量ずつ繰り出す複数の繰出機を設けたものである。この複数の繰出機出口には、直播機の走行に伴い圃場に溝を形成する複数の作溝器の後方近傍に設けられた複数の種籾排出口に向けて、それぞれ独立した別個のホースが接続されている。そして、各繰出機から繰り出された種籾等は、繰出機出口付近に設けた一のエアーブロアの排気エアーの風圧によって、繰出機出口からホースを通じてそれぞれの種籾排出口に搬送される構造を有している。
【0003】
この直播機は、ホッパーの下方に設けられた各繰出機が、所定量の種籾等を連続的に繰り出すことによって、それぞれの種籾排出口から安定した量の種籾等を連続して播くことができるよう構成されている。また、風圧により搬送するため湿気に強く、搬送経路内が目詰まりし難い。
【0004】
また、特許文献2に開示されている直播機は、運転席後方の苗植付装置に、肥料タンクから搬送された肥料を受け入れるホッパーを直播機の車幅中央部に設け、そのホッパー下部に設けた肥料流出口には、直播機の走行に伴い圃場に溝を形成する複数の作溝器の後方近傍に設けた複数の肥料排出口に向けて分配管が接続されている。肥料排出口は直播機の車幅方向に均等ピッチで複数設けてあり、さらに各肥料排出口にはそれぞれ肥料の排出量を所定量に制御する繰出機が設けられている。分配管は、ホッパー下部の肥料流出口から左端と右端の肥料排出口に向けて主搬送路をそれぞれ形成し、その他の肥料排出口に向けては、前記主搬送路の途中から枝分かれする形態に従属搬送路がそれぞれ形成されている。そして、ホッパーの肥料流出口から流出した肥料は、その肥料流出口付近に設けられたエアーブロアの排気エアーの風圧によって、分配管を通じてそれぞれの肥料排出口に搬送される。
【0005】
この直播機は、各肥料排出口に設けた各繰出機が所定量の肥料を連続して繰り出すことによって、それぞれの肥料排出口から安定した量の肥料を連続して播くことができるよう構成されている。また、風圧により搬送するため湿気に強く、搬送経路内が目詰まりし難いものである。
【特許文献1】特開平10−295116号公報
【特許文献2】特開平9−154349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示された直播機においては、所定のピッチをもって配置された複数の繰出機の出口に対して一つのエアーブロアを用いて単に風圧を与えているので、各繰出機の出口に接続したホースに対して必ずしも均等な風圧(風量)を与えることができない。よって、風圧の高い箇所にホースが接続された種籾排出口からは種籾等が高速で大量に排出され、風圧の低い箇所にホースが接続された種籾排出口からは種籾等が低速で少量しか排出されず、複数の種籾排出口からそれぞれ均一で安定した量の種籾等を播くことができないという問題があった。一方、各繰出機ごとに専用のエアーブロアを設置したり、風圧のアンバランスに応じて各繰出機を個別に制御して繰り出し量を調整する方法等が考えられるが、いずれも直播機の小型化、軽量化、低コスト化の妨げとなるものであった。
【0007】
また、上記特許文献1に開示された直播機の場合、肥料タンク、ホッパー、種籾排出口と同数の繰出機等、多く装置が必要であり、直播機の大型化、重量増、コスト増の原因となっていた。さらに、複雑な構成であるため、直播作業の条数や、種籾排出の間隔を変更したい場合、一度セッティングされた直播機を改造して対応させることは多大な工数とコストが伴い、非常に面倒なものであった。
【0008】
一方、特許文献2に開示された直播機においては、分配管の形態は、ホッパー下部の肥料流出口から直播機の左端と右端の肥料排出口に向けて主搬送路をそれぞれ形成し、他の肥料排出口に向けては、前記主搬送路の途中から枝分かれする従属搬送路を形成してする形態であるため、肥料流出口付近に設置したエアーブロアの送風によれば、中央付近の肥料排出口には多くの籾や肥料が搬送され、最もホッパーから離れた左端と右端の肥料排出口には少量の籾や肥料しか搬送されない。よって複数の肥料排出口からそれぞれ均一で安定した量の種籾等を播くためには、種籾排出口ごとに専用の繰出機を設置しなければならない。従って、必然的に多数の繰出機が必要となり、直播機の大型化、重量増、コスト増の原因となっていた。
【0009】
また、このように複雑な構成であるため、特許文献1に開示された直播機と同様に、直播作業の条数や、種籾排出の間隔を変更したい場合、一度セッティングされた直播機を改造して対応させることは多大な工数とコストが伴い、非常に面倒なものであった。
【0010】
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、複数の種籾排出口にそれぞれ均一な量の種籾等を連続的に供給可能で簡単な構造の分配機構を備え、作業の条数やその間隔を変更する場合であっても、容易に対応することができる直播機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、種籾が投入されるホッパーと、前記ホッパーから所定量の種籾を繰り出す繰出機とを備えた自走機体と、前記自走機の後方近傍にそれぞれ併設された種籾排出口と、前記繰出機から繰り出された種籾を前記種籾排出口にそれぞれ分配供給する分配装置とを備えた直播機であって、前記分配装置は、前記繰出機の出口側に設けられたエアーブロアと、前記繰出機から種籾を搬送する案内経路と、搬送された種籾を受入口で受け入れ、複数の分配口に均等量に分配する分配機と、前記分配口から放出される種籾を対応する種籾排出口へそれぞれ独立した経路で搬送する複数の分配経路とを備え、種籾は、前記繰出機の出口から種籾排出口まで、前記エアーブロアの排気によって搬送される直播機である。
【0012】
前記分配機は、円筒筐体の上開口部に形成された種籾の受入口と、前記円筒筐体側面に斜め下方外向きに放射状に均等間隔に形成された複数の分配口とを備えた本体と、円錐形状の傾斜面に種籾誘導部が形成された回転体と、前記回転体をその円錐の中心線を軸に回転駆動する駆動装置とを備え、前記回転体は、その円錐形状の頂点側から前記本体の円筒筐体の下開口部に挿入され、前記受入口に搬入された種籾を前記回転体の回転動作によって前記複数の分配口に誘導するものである直播機である。
【0013】
また、前記分配口から前記種籾排出口に至る複数の種籾搬送路は、通過する排気の流路抵抗がそれぞれ等しく設定した直播機である。
【発明の効果】
【0014】
この発明の直播機によれば、分配機に搬送された種籾は複数の分配口に均等に分配され、それぞれ独立した搬送経路を介して種籾排出口に接続されているため、複数の種籾排出口から均一で安定した量の種籾等を連続的に播くことができる。
【0015】
また、繰出機、エアーブロアは1台で済む他、ホッパーの形状や各搬送経路(案内経路、分配経路)の形状に関する制約条件が少なく自由度が高いので、条数の増加、直播機の小型化、軽量化、低コスト化が容易である。また、直播用の装置類を自走機体に対して着脱自在にしやすく、一般的な苗植え用の田植機やその他トラクタ等に適用することも容易に可能である。さらに、条数やその間隔を変更する場合であっても、容易に対応可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の直播機の一実施形態について、図1〜図6を基に説明する。図1の直播機10は、同時に9列の直播作業が可能な9条用直播機であって、左右一対の前輪12a及び後輪12b、運転席12c、ハンドル12dを備えた乗用型の走行機体12を有している。走行機体12のボンネット14上には、種籾が投入されるホッパー16と、ホッパー16から所定量の種籾を繰り出して流下案内する繰出機18と、繰出機出口18a近傍に排気エアーを供給すためのエアーポンプ20a、及びその制御装置20bからなるエアーブロア20が装備されている。また、走行に伴って圃場の表面を整える土均し板24と、分配装置22とが、地面の状態に追従して昇降する昇降部材26等を介して支持板28に取付けられており、その支持板28は、走行機体12の後方にリンク機構30を介して昇降自在に連結されている。さらに、土均し板24の下面後方には、走行に伴って左右方向に所定ピッチに多条の種籾用溝を形成する複数の作溝器32と、各作溝機32の後方に配置された種籾排出口34とが併設されている。
【0017】
分配装置22は、繰出機出口18aから繰り出された種籾を搬送する経路である案内経路36と、案内経路36から搬送されてくる種籾を受入口72で受入れ、複数の分配口74に向けて種籾を均等に分配する分配機70を備えている。さらに、複数の分配口74から放出された種籾を、それぞれ対応した種籾排出口34へ独立した経路を介して搬送する分配経路40が設けられている。
【0018】
案内経路36は、ホース36bの両端を、繰出機出口18aと分配機の受入口72とにそれぞれ接続具36b,36cによって接続固定したものである。 分配機70は、図1、図2、図4に示す外観を有しており、その内部構造について図5に基づいて説明する。L字形状の取付板78の水平面部分の下面側には、駆動装置であるモータ80が取り付けられ、その回転シャフト80aは取付板78に形成した透孔にゆとりを持って挿入されている。一方、取付板78の水平面部分の上面側には、スペーサ82を介して取付具84が取り付けられている。
【0019】
取付具84は、水平部分84bの中央付近に透孔が形成され、取付板78に取り付けられたモータ80の回転シャフト80aがゆとりを持って挿入されている。また、水平部分84bには、回転シャフト80aを中心軸とする円筒形状の本体保持部84bが一体に形成されており、その外側面には、後述する本体76と螺合可能なネジ溝84cが形成されている。
【0020】
回転体86は図6に示すように円錐状の傾斜面86aと、円筒状の側面86bを有し、その傾斜面86aには、種籾が滑り落ちることが可能な溝を放射状に形成された種籾誘導部86cが設けられている。また、回転体86の円錐の中心軸線上には凹部86dが形成され、凹部86dには回転シャフト80aに取付補助板86cを介して挿入され、回転体86は回転シャフト80aに一体に固定されている。なお、取付補助板86cは、回転体86と回転シャフト80aの固定強度を向上させる役割を果たしている。
【0021】
本体76は円筒形状の筐体を有しており、筐体の上開口部には種籾の受入口72が形成され、筐体の側面には、斜め下方外向きに放射状に均等ピッチで9個の分配口74が形成されている。また、筐体の下開口部の内側側面には、前述の取付具84の本体保持部84bに形成されたネジ溝84cと螺合可能なネジ溝76aが形成されている。
【0022】
そして、本体76を取付具84に取り付ける際は、本体76は回転体86を筐体の下開口部から挿入するように取付具84へ誘導され、ネジ溝76aとネジ溝84cとを螺合させて固定される。
【0023】
ここで、図5の組み付け状態に示すように、回転体86は、分配口74に向けて傾斜面86aが形成され、円筒部分の直径が本体76の分配口74付近の内径よりも若干小さく形成され、また、側面86bは、本体76や取付具の分配口74の下半分程度を塞ぐよう形成されている。また、回転体86は周囲の本体76や取付具84等の構造物に接触することなく、モータ80の回転駆動力によって自在に回転することができる。
【0024】
分配経路40は、図2に示すように、分配機70の分配口74と種籾排出口34の間をホースと図示しない接続具によって接続したものであって、種籾が移送される経路を形成している。なお、直播機10は9条用直播機であるので、自走機体12の後方に車幅方向に一列に連結された3枚の土均し板24には、一対の作業溝32と種籾排出口34が、左端から右端まで各3個、合計9個が均等なピッチで配設されている。すなわち、図3の模式図に示すように、分配機70の分配口74は9個設けられ、それらに対応する種籾排出口34が9個設けられ、それぞれ独立した9個の分配経路40で接続されている構成となっている。
【0025】
次に、直播機10の動作を説明する。種籾は、ホッパー16に投入され、繰出機18によって所定の量だけ連続的に繰出機出口18aに流下案内される。さらに、繰り出された種籾は、エアーブロア20の排気エアーによって案内経路36を通して分配機70の受入口72に向けて強制移送される。
【0026】
分配機70の受入口72に搬送された種籾は、回転体86の上方から排気エアーと共に吹き付けられ、種籾誘導部86aの溝に沿って側面86b方向に滑り落ちるように誘導される。回転体86は一定速度で回転しているため、種籾は本体76の円筒形状の筐体に放射状に均等ピッチで設けた9個の分配口74に向けて均等に分配される。
【0027】
分配口74に分配された種籾は、エアーブロア20の排気エアーによって分配経路40を通して作溝機32の後方に併設された種籾排出口34に向けて強制移送される。そして、直播機の走行に伴って9条の種籾用溝を形成し、同時に9個の種籾排出口34から種籾を連続的に排出することによって直播きがなされる。
【0028】
ここで、分配経路40は、9個それぞれ独立した経路を構成しており、かつ、風の流れの流路抵抗がほぼ等しくなるようそれぞれ等しく十分太い径に形成してあるので、9個の分配口74に流れ込む排気エアーの量はほぼ均等になる。よって、9個の種籾排出口34から排出される種籾の量もほぼ均等になる。
【0029】
なお、分配機70と9個の種籾排出口34の間の各空間的距離は、現実的には不均一となるため、分配経路40の内径を太くするだけでは流路抵抗を厳密に一致させることはできない。そこで、9個の分配経路40の内径だけでなく、その長さもそれぞれ等しくすれば、流路抵抗は均一となり種籾排出口34から排出される種籾の量はより均一にすることができる。
【0030】
以上説明したように、この実施形態の直播機10は、繰出機、エアーブロアは1台で済む他、ホッパーの形状や各搬送経路(案内経路、分配経路)の形状に関する制約条件が少なく自由度が高いので、直播機の小型化、軽量化、低コスト化設計が容易である。また、直播機の装置類を脱着可能にし易く、一般的な苗植え用の田植機やトラクタ等にも適用することも可能である。
【0031】
また、この実施形態の直播機10は、同時に9列の直播作業が可能な9条用直播機であるが、条数やその間隔を変更する場合も、直播作業用装備の特定の部分の交換や配置変更を行うだけで容易に対応することができる。
【0032】
具体的には、直播機をn条用に変更する場合は、分配機70の本体76を、n個の分配口74を形成したものに交換する。本体76は、円筒形状の筐体にn個の分配口74を放射状で均等ピッチに形成したものであればよく、例えば図7の模式図に示すように、4,5,6,8,9,10,12条用に対応したものをあらかじめ製作しておき、状況に応じて適宜選択すればよい。また、土均し板32に設けた作溝機32の数をn個にして所定の間隔に配置変更し、合わせて種籾排出口34の数をn個にしてその配置も変更する。さらにn個の分配口74と種籾排出口34を、n個の分配経路40にて接続すればよい。このように、交換を要するこれらの装備においても、上記のように脱着可能に設計されているので、直播機の改造に要する工数や費用はわずかなもので済む。
【0033】
なお本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、案内経路36、分配経路40は、曲線的な搬送経路をフレキシブルに形成することができるゴム質のホースを用いたり、圃場の都合により作業の条数やその間隔を変更することがない場合であれば塩化ビニルなどの硬質の樹脂管を用いてもよく、適宜選択すればよい。
【0034】
また、分配機70の回転体86の傾斜面86aに形成する種籾誘導部86cは、図6に示すような直線的な溝に限定するものではなく、一定速度で回転したときに種籾を分配口74に向けて均等に誘導可能なものであれば、例えば流線形に形成した溝や壁その他の形状であってもよい。
【0035】
また、分配機70は、受入口72を上側に、回転体86を下側にして、垂直に設置するという設置方法に限定するものではなく、斜めや横向きなど任意の角度に設置してもよい。すなわち、エアーブロア20の排気エアーが、回転体86に対して上方向から吹き付け、かつ、種籾が種籾誘導溝86cに誘導されて各分配口74に均等に分配可能なように十分な風力を有する送風がなされていれば、分配機70の設置の角度は特に問わない。
【0036】
また、エアーブロア20がパワー不足等の事情によって十分な風力を供給することができず、種籾を種籾排出口34に向けて安定して移送することができない場合には、案内経路36を極力短く(または削除)した位置にホッパー16やエアーブロア20を配置して、エアーブロア20の負荷を軽減してもよい。また、分配機70の受入口上方に補助用の小型エアーブロアを増設してもよい。
【0037】
この発明の直播機に用いられる走行機体は、苗植え用の田植機やトラクタ等でも良く、エアーブロアも肥料を送風により圃場に播く装置を利用しても良いものである。したがって、直播機に装備した本発明の直播装置類は、種籾を播くことに用途を限定するものではなく、肥料の施肥に適用してもよい。例えば、1台の自走機体12に、種籾用の当該直播装置類と肥料用の当該直播装置類に合わせて2セットを装備すれば、種籾と肥料を同時に播くことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の直播機の一実施形態を示す側面図である。
【図2】この実施形態の直播機の分配装置の背面図である。
【図3】この実施形態の分配機の分配口から移送される種籾の搬送経路を示す模式図である。
【図4】この実施形態の分配機の外観を示す側面図である。
【図5】この実施形態の分配機の内部構造を示す断面図である。
【図6】この実施形態の分配機の回転体の形状を示す平面図である。
【図7】この実施形態の分配機の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0039】
10 直播機
12 自走機体
16 ホッパー
18 繰出機
20 エアーブロア
22 分配装置
24 土均し板
32 作溝機
34 種籾排出口
40 分配経路
70 分配機
72 受入口
74 分配口
86 回転体
86a 種籾誘導部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
種籾が投入されるホッパーと、前記ホッパーから所定量の種籾を連続して繰り出す繰出機とを備えた自走機体と、前記自走機の後方近傍にそれぞれ併設された種籾排出口と、前記繰出機から繰り出された種籾を前記種籾排出口にそれぞれ分配供給する分配装置とを備えた直播機において、
前記分配装置は、前記繰出機の出口側に設けたられエアーブロアと、前記繰出機から種籾を搬送する案内経路と、搬送された種籾を受入口で受け入れ、複数の分配口に均等量に分配する分配機と、前記分配口から放出される種籾を対応する種籾排出口へそれぞれ独立した経路で搬送する複数の分配経路とを備え、種籾は、前記繰出機の出口から種籾排出口まで、前記エアーブロアの排気によって搬送されることを特徴とする直播機。
【請求項2】
前記分配機は、円筒筐体の上開口部に形成された種籾の受入口と、前記円筒筐体側面に斜め下方外向きに放射状に均等間隔に形成された複数の分配口とを備えた本体と、円錐形状の傾斜面に種籾誘導部が形成された回転体と、前記回転体をその円錐の中心線を軸に回転駆動する駆動装置とを備え、前記回転体は、その円錐形状の頂点側から前記本体の円筒筐体の下開口部に挿入され、前記受入口に搬入された種籾を前記回転体の回転動作によって前記複数の分配口に誘導することを特徴とする請求項1記載の直播機。
【請求項3】
前記分配口から前記種籾排出口に至る複数の種籾搬送路は、通過する排気の流れを妨げる流路抵抗がそれぞれ等しいことを特徴とする請求項1又は2記載の直播機。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−100690(P2009−100690A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−276319(P2007−276319)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(507351827)
【Fターム(参考)】