説明

直流電源回路

【課題】 本発明は異常電圧検出回路を具備した直流電源回路に関し、出力電圧の異常検出信号を所定時間確認してから主開閉器の動作を制御させて、誤動作を少なくした直流電源回路を提供する。
【解決手段】 主開閉器11を介して印加された交流電源10を整流する整流・平滑回路16と、複数の補助電源用整流・平滑回路55,56と、主電源回路16の異常電圧を検出して主開閉器11の開閉を制御する異常電圧検出回路22とで構成する直流電源回路において、異常電圧検出回路22の検出出力により開閉が制御される整流・平滑回路16内のスイッチング素子52と、異常電圧検出回路22の検出回数を計数し、所定値計数したとき主開閉器11の開閉を制御する出力を発する計数器53と、計数器53の計数開始時刻より計時し、所定時間計時したとき計数器53をリセットするリセットタイマ54とを具備して構成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異常電圧検出回路を具備した直流電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直流電源回路における出力電圧に異常の生じたことを検出する異常電圧検出回路を具備し、その異常状態を検出する回路として電圧比較器を使用することは公知である。この直流電源回路は、一般に入力された交流電力を整流平滑して負荷に電力を供給する回路と、その負荷端子電圧に対応させた電圧比較器を使用する異常電圧検出回路と、異常電圧検出回路の電源として出力電圧の端子を複数具備している整流・平滑回路とで構成されている。
【0003】図4は異常電圧検出回路を具備する直流電源回路の構成を示す回路図である。図4において主開閉器(ブレーカ)11を介して交流電源10からの交流電流は変圧器12に印加される。図4においては変圧器12の二次側巻線13,14,15の巻数を異ならせて異なる電圧を得ている。その交流電圧の一つは整流平滑回路16に印加され、得られた直流出力は端子19を介して図示しない負荷に供給される。また他の交流電圧を整流・平滑回路17,18に印加して得られた直流出力は、夫々基準正電位源、基準負電位源として、異常電圧検出回路22の電源として使用している。異常電圧検出回路22は端子19の出力電圧を、後述するように基準電圧と比較する。異常電圧発生が検出されたときは、その検出信号を主開閉器制御回路25に印加する。主開閉器制御回路25は主開閉器11の開閉を制御する回路である。若し、異常電圧検出回路22から異常電圧発生という検出信号が主開閉器制御回路25に到来したとき、主開閉器制御回路25は主開閉器11を開いて、直流電源回路の動作を停止させる。
【0004】図5は異常電圧検出回路22の構成を示す回路図である。図5において、26は異常を検出すべき電圧の入力端子、27は基準負電位源、28は基準零電位源を示す。29は電圧比較器であって、異常電圧検出回路として主要な動作をする回路、30は検出信号発生端子、31,32は分圧抵抗素子、33は抵抗素子、34は基準正電位源を示す。
【0005】異常を検出すべき電圧の入力端子26から入力された電圧は、基準負電位源27の電圧との差を抵抗素子31,32により分圧し、電圧比較器29の(−)端子に印加する。その電圧が負電圧となっているとき、端子30の電圧は基準正電位源の電圧と等しい値である。電圧比較器29の(−)端子の電圧が端子26の電圧変化のため、零から正に上昇したとき端子30の電圧は零電位となる。そのため端子26の電圧が上記の関係で時間経過と共に変化するとき、端子30の電位は正から零電位に大きく変化する。そのステップ状に変化した信号を異常電圧検出回路22による検出信号として利用する。
【0006】図4に示す異常電圧検出回路22は、図5に示す基準負電位源27の電位、分圧抵抗素子31,32の値、基準正電位源34の電位を夫々選定して、図4における端子19における直流電圧の異常を検出する信号発生に最適な動作状態としておく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す直流電位源の出力端子は複数設けられているから、交流電源10を入力したときの起動時或いは停止時に、夫々の出力電圧の立ち上がり、立下りが不揃いになり易い。そのため直流電源回路自体の故障でないにも係わらず、主電源として使用する整流・平滑回路16の出力電圧と、各整流・平滑回路17,18の出力電圧は、定常電圧とは異なる電圧を出力することが生じる。例えば図5に示す異常電圧検出回路22において基準負電位源27の電圧は、図4R>4に示す整流・平滑回路18から例えば−5Vが電源投入の当初から定常的に供給される筈である。若し、電源回路の主開閉器11が当初に投入されたとき、基準負電位源27の電圧が−5Vとなる時刻が、他の端子への正電圧の供給より遅くなっていると、抵抗素子31,32による入力端子26から印加される電圧との分圧状態が異常となって、電圧比較器29の出力端子30に異常電圧発生という検出信号を発生する。この検出信号は図4に示す主開閉器制御回路25を介して主開閉器(ブレーカ)11を開く誤動作の起こることが生じた。
【0008】この誤動作は、主開閉器11を投入したときに偶然に発生した外来雑音によって起こることもあった。そのため直流電源回路自体の故障でないときも、交流電源の主開閉器が開放となって、無人の無線中継局など駐在員が常駐しない箇所では前記の開放された主開閉器を投入するために保守員を派遣する必要が生じた。
【0009】本発明の目的は、前述の欠点を改善し、出力電圧の異常検出信号を所定時間確認してから、主開閉器の動作を制御させて、誤動作を少なくした直流電源回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】主開閉器を介して印加された交流電源を整流する主電源回路と、前記主電源回路の異常電圧を検出して主開閉器の開閉を制御する異常電圧検出回路とで構成する直流電源回路において、前記目的を達成するため、本発明は下記の手段を採用している。即ち、前記異常電圧検出回路の電源となる複数の補助電源用整流・平滑回路と、前記異常電圧検出回路の検出出力により主電源回路内のスイッチング素子の開閉を制御する制御回路と、前記異常電圧検出回路の検出回数を計数し、所定値計数したとき前記主開閉器の開閉を制御する出力を発生する計数器と、該計数器の計数開始時刻より計時し、所定時間計時したとき前記計数器をリセットするリセットタイマとを具備することで構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は請求項1記載の発明における実施の形態を示すブロック構成図である。図1において、10は交流電源、11は主開閉器、16は整流・平滑回路、22は異常電圧検出回路、50は負荷を示す。51は主電源回路で、その内部にはスイッチング素子52と整流・平滑回路16とを具備している。53は計数器で、異常電圧検出回路22の検出回数を計数し、所定値を計数したとき主開閉器11の開閉を制御する出力を発生する。54はリセットタイマで、異常電圧検出回路22からの異常信号が最初に出力された時から計時し、所定時間計時したとき前記計数器53をリセットする。55,56は補助電源用整流・平滑回路を示し、+,−の符号は出力電圧の正負を示す。
【0012】主電源回路51は負荷50に対し直流電力を供給する。図1においては補助電源用整流・平滑回路55の出力電圧は異常電圧検出回路22に印加される。交流電源10からの交流電力を整流・平滑して負荷50に直流電力を供給するため、当初に主開閉器11を投入して閉成する。スイッチング素子52は例えば半導体素子であって、そのオン・オフが制御回路により制御される。主電源回路の動作が正常であれば、前記交流入力電力は整流・平滑されて負荷50に供給される。
【0013】直流電源回路のうち主電源回路51の動作開始時に異常電圧検出回路22に対する補助電源用整流・平滑回路55からの直流電圧として、例えば+15Vと−5Vの両者を必要として、−5Vの印加が+15Vの印加より時間的に若干遅れるようなことが生じると、異常電圧検出回路22は、主電源回路51の出力即ち負荷50に対する直流電圧が正常であっても、異常を検出したという検出信号を出力することがある。
【0014】異常電圧検出回路22の検出出力は、スイッチング素子52に印加されるので、スイッチング素子52は一旦オフされる。実際には、前記異常電圧検出回路22とスイッチング素子52との間に、スイッチング素子制御回路が存在していて、その制御回路が、前記異常電圧検出回路22の検出出力の到来時に、直ちにスイッチング素子52を制御してオフさせる。そして若干の時間経過後に、そのスイッチング素子52をオンして、後段の整流・平滑回路16の動作を再開させている。
【0015】上記若干の時間とは、当初に主開閉器11が閉じられてから、補助電源用整流・平滑回路55の出力が正常に出力されるまでの通常の動作時間と同程度の時間をいう。以下この時間をT1と表現する。
【0016】異常電圧検出回路22の検出出力は、また計数器53に印加され、回数1を計数する。リセットタイマ54は異常電圧検出回路22からの最初の異常信号が出力された時からの時間経過を計測する。
【0017】スイッチング素子52は前記時間T1経過後にオンするため、整流・平滑回路16の動作は再開され、負荷50に電力を供給する。このとき異常電圧検出回路22の動作は主電源回路51の出力電圧、即ち負荷50の両端の直流電圧の異常有無について検出動作が可能となっている。このとき、異常電圧検出回路22はそれ自体の動作状態不備でなく、主電源回路51・負荷50についての動作不良などが発生し、負荷50の両端の直流電圧が異常となったときに限って異常検出動作を行う。
【0018】その後に異常電圧検出回路22が動作すると、検出出力はスイッチング素子52を再びオフさせ、計数器53は検出回数2を計数する。計数器53の計数値は、異常電圧検出回路22の検出動作の原因について考慮しながら計数することでは無く、検出出力の発生回数を計数している。またリセットタイマ54は時間経過の計測を続行している。スイッチング素子52はオフの後、大略時間T1経過後にオンされて、負荷50に直流電力を供給する。
【0019】計数器53は前記検出回数2を計数したとき、その第2回は主電源回路51の出力電圧が異常であった場合であるから、スイッチング素子52の上記T1経過後の次のオンにより、主電源回路51の出力が依然として異常となっている場合が多く、そのときは異常電圧検出回路22が検出出力を発生し、スイッチング素子52はオフされる。計数器53は検出回路3を計数する。
【0020】この頃に主電源回路51・負荷50についての異常が自動的に、或いは人為的に回復されると、その後異常電圧検出回路22の検出出力が発生することは起こらない。しかし、異常が回復されないときは、計数器53の検出回数は次々に多くなる。
【0021】計数器53は所定値を計数したとき主開閉器11を開放するための計数器出力を発生する構成となっている。ここで所定値をMと示す。所定値Mとは前記時間T1毎に異常電圧発生という検出出力の発生について、真の異常状態が連続していることを、補助電源の電圧印加が異常となっていることと、区別して判定できる時間、例えばM=3という値を指している。そのため計数器53が前記設定された所定値Mを計数したとき、それは直流電源回路全体の動作を一旦停止することが必要となるため、計数器53の計数出力により主開閉器11を開放させる。
【0022】尚、この主開閉器11はその動作制御回路に計数出力が印加されるから、そのとき警報信号を発生させることが有効で、直流電源回路の設置場所が無人の信号中継局のような場合、保守員が駐在する場所へ適宜な手段を用いて伝送させる。所定値計数した計数器53は主開閉器11を開放制御させるため、以後計数値を保持するが、主開閉器11の動作時にもう1回計数値が増加する場合もある。その点は直流電源回路の動作として問題はない。
【0023】次に、リセットタイマ54は、予めN×T1という所定の時間を経過するまで計時し、その後リセット出力を発生するように構成しておく。ここでNとは、主電源回路51・負荷50の組み合わせと計数器53とについて、それらの動作を考慮して予め設定する正の整数値であって、且つN>Mと選定する。即ち、前記時間T1毎に異常電圧発生という検出出力の発生を計数器53が計数するとき、電源電圧立ち上がりなどが原因で異常と計数することは除外し、真に出力電圧異常状態が発生していることを検出することが出来るまでの時間を計時すると、計数器53が主開閉器11の開閉動作を制御するので、その時間M×T1よりも長く、例えば30分のように設定する値である。
【0024】そのため最初の異常電圧検出回路22からの検出信号の出力後、所定の時間経過したとき、リセットタイマ54は計数器53に対しリセット信号を印加し、計数器53の計数値の如何を問わず、計数値をリセットする。即ち、リセットタイマ54が計数器53へのリセット信号出力の発生以前に、計数器53からの主開閉器11の開閉制御信号が発生される場合は、主電源回路の故障によるものであり、補助電源用整流・平滑回路55の立ち上がり時間の違いにより、誤検出されたものであれば、リセット信号により誤検出にかかる計数がリセットされる。
【0025】尚、計数器53が計数する信号は、異常電圧検出回路22の外来雑音による誤動作の場合もあり得る。そのときは外来雑音が所定の時間即ち、前記N×T1の時間中、継続して発生することは稀であるから、外来雑音による妨害動作に対し計数器53が計数しても主開閉器11を制御することはなく、M×T1の時間後にはこの計数もリセットされるので、この回路は有効である。
【0026】図2は図1におけるスイッチング素子52と整流・平滑回路16を昇圧型力率改善回路として場合の主要構成例を示す回路図である。図2において、70は主開閉器11と所定の電源変圧器を介して接続される端子、71-1,71-2 は直流出力端子、72は負荷50及び異常電圧検出回路22との接続端子、73は制御回路、74はリアクタンス素子を示す。75-1,75-2 はスイッチング素子としての半導体素子であって、制御回路73によりオン・オフを制御される。76は電解コンデンサを示す。77-1,77-2,77-3,77-4 は整流ダイオードを示し、整流・平滑回路16の主要素子である。
【0027】端子70は主開閉器11と所定の電源変圧器を介して接続される端子であって、ノイズフィルタ・波形整形フィルタを介して交流電力が入力される。リアクタンス素子74が接続された端子が「プラス」のとき、整流ダイオード77-1を経た電流は端子71-1より図示しない負荷に電力供給を行い、電解コンデンサ76に電荷を貯える。このとき半導体素子75-2がオンに制御されると、端子70→リアクタンス素子74→半導体素子75-2→整流ダイオード77-4→端子70の他方側という整流電流閉回路が形成される。このときリアクタンス素子74に磁束としてエネルギーが貯えられ、この間は、電解コンデンサ76から負荷へ電力が供給される。次に半導体素子75-2がオフに制御されると、リアクタンス素子74に貯えられたエネルギーは、電流として電解コンデンサ76に流れ込む。よって、電解コンデンサ76の両端の電圧は一般的なダイオード整流回路により得られる電圧よりリアクタンス素子74に貯えられたエネルギーの分だけ高圧となる。また、リアクタンス素子74を介して交流電源を短絡することで、コンデンサインプット型整流回路では入力電流が流れない期間にも電流を流すことにより力率を改善する。
【0028】一方、リアクタンス素子74が接続された端子70が「マイナス」のときは、他方側の端子から整流ダイオード77-3を通り端子71-1を経て負荷に電力が供給され、電解コンデンサ76に電荷を貯える。半導体素子75-1がオンに制御されると、70の他方側端子→整流ダイオード77-3→半導体素子75-1→リアクタンス素子74→70の一方側端子という整流電流閉回路が形成される。このときもリアクタンス素子74に磁束としてエネルギーが貯えられる。次で半導体素子75-1がオフに制御されると、リアクタンス素子74に貯えられたエネルギーが電流として電解コンデンサ76に流れ込むことにより、高圧な電圧が得られる。このようにして、スイッチング素子52のオン・オフの繰り返しにより負荷へ電力が供給される。
【0029】前記異常電圧検出回路22が検出信号を発生したとき、その信号出力は制御回路73に印加される。制御回路73は制御信号として時間T1程度継続する動作停止信号を半導体素子75-1,75-2 に対し同時に印加するので、前述のような昇圧動作は停止される。時間T1の経過後に前記制御回路73からの制御信号が消失するので、半導体素子75-1,75-2 の動作が復帰する。
【0030】異常電圧検出回路22の最初の検出動作は、前述のように直流電源回路の当初の主開閉器11の投入直後において発生することが多い。それは補助電源用整流・平滑回路55,56の電源の立上りと主電源回路51の電源の立上りとが必ずしも同期していないからである。電源立上りなどの原因によっても異常電圧検出回路22が直ちに動作するから、この検出動作に基づくスイッチング素子52のオン・オフは前述の時間T1の間隔となっている。
【0031】そして異常電圧検出回路22とスイッチング素子52の1回の動作が終了すると、前記時間T1が経過した後となるから、異常電圧検出回路22は負荷50の両端の直流電圧について異常の有無を検出することとなる。従って、通常は計数器53において「1」を計数するのみである。若し負荷の両端の直流電圧について異常があれば、再びスイッチング素子52をオフさせる。
【0032】図3は図1記載の計数器53についてその具体的構成の例を示す図である。図3において端子80は異常電圧検出回路22の検出出力を必要に応じてパルス化したものの入力端子で、そのパルス化回路としては例えば単安定マルチバイブレータを使用する。81はリセット信号端子で、リセットタイマ54からのリセット信号が印加される。82は計数器53の出力端子でこの例は5個のパルスが端子80に印加されたとき、端子82の電位が急に変化する。83〜87は5個のD型フリップフロップを縦続接続したものである。88はノア回路を示す。
【0033】上述した通り、計数器53は全体として異常電圧検出回路22からの検出信号の到来数を計数している。即ち、検出信号の到来の都度D型フリップフロップ83〜87の各出力端子が順次に変位して行く。そして到来数が3となったときに端子82に発生された出力信号は、主開閉器11を直ちに遮断する。これは異常電圧検出回路22が連続的に電圧の異常を検出したからである。
【0034】尚、計数器53にはリセットタイマ54からのリセット信号が印加されるから、前述の通り計数器53が当初の信号1回を計数したまま、それ以後は計数しなかったとき、リセットタイマ54は例えば30分後にリセット信号を発するので、計数器53は当初の状態に戻る。
【0035】リセットタイマ54は公知のタイマ回路を使用することで良い。タイマの計時は異常電圧検出回路22の最初の検出信号で開始される。また計数器53へのリセット信号を発したとき、リセットタイマ54は次の異常検出信号が入力されるのを待つ構成となっている。
【0036】
【発明の効果】このようにして本発明によると、直流電源回路の動作において異常電圧検出回路が複数回連続して異常検出を行った場合においてのみ、主開閉器を開放処理する。そのため当初の立上りにおいて異常電圧検出回路に対する補助電源用整流・平滑回路からの直流電圧印加が時間的に不揃いとなったためなど、本来の異常検出でない状態では主開閉器に対しての処理を行うことがない。
【0037】本発明の装置の構成は、主直流電源回路に対して若干の追加を行う程度であって、補助電源用整流・平滑回路に対して特に追加構成をとることがない。また外来雑音などによる装置の誤動作についても有効に防止することができる。無人の場所において真の異常状態を検出したときにそれを確実に検知することができるので、保守作業が簡易化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の1例を示す直流電源回路を示す図である。
【図2】 図1のスイッチング素子と整流・平滑回路の詳細な構成を示す回路図である。
【図3】 図1の計数器の具体的構成を示す図である。
【図4】 従来の異常電圧検出回路を具備した直流電源回路の構成を示す図である。
【図5】 図4の異常電圧検出回路の詳細な構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 交流電源 11 主開閉器
16 整流・平滑回路 22 異常電圧検出回路
50 負荷 51 主電源回路
52 スイッチング素子 53 計数器
54 リセットタイマ
55,56 補助電源用整流・平滑回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】 主開閉器を介して印加された交流電源を整流する主電源回路と、前記主電源回路出力の異常電圧を検出して主開閉器の開閉を制御する異常電圧検出回路とで構成する直流電源回路において、前記異常電圧検出回路の電源となる複数の補助電源用整流・平滑回路と、前記異常電圧検出回路の検出出力により主電源回路内のスイッチング素子の開閉を制御する制御回路と、前記異常電圧検出回路の検出回数を計数し、所定値計数したとき前記主開閉器の開閉を制御する出力を発生する計数器と、該計数器の計数開始時刻より計時し、所定時間計時したとき前記計数器をリセットするリセットタイマとを具備することを特徴とする直流電源回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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