眉毛の整形のための剃毛用テープ
【課題】いわゆる眉メイクの際に眉毛を整形すべく、剃毛するために用いられる剃毛用テープに関し、眉毛のメイクアップを行う専門の施術者によって施術を受ける被施術者の要望や顔の輪郭等に合わせて好適な眉毛の整形を行うべく、眉毛の剃毛作業を容易に行うことができる眉毛の整形のための剃毛用テープを提供することを課題とする。
【解決手段】眉頭部と、該眉頭部から連続して直線状に形成された眉山部と、該眉山部から前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設された眉尻部とでテープ本体が構成され、該テープ本体は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤が設けられていることを特徴とする。
【解決手段】眉頭部と、該眉頭部から連続して直線状に形成された眉山部と、該眉山部から前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設された眉尻部とでテープ本体が構成され、該テープ本体は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤が設けられていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、いわゆる眉メイクの際に眉毛を整形すべく、剃毛するために用いられる剃毛用テープに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、眉毛を整形する場合には、眉墨やアイブローペンシル等のメイクアップ用の筆記具で眉を描き、或いはアイブローシェーバー等の剃刃を用いて眉毛を剃毛する等のことが行われている。
【０００３】
特に最近では、顧客である被施術者のメイクアップを行う専門の施術者の間でも、眉毛はメイクアップの決め手となる重要な顔の部位であると認識されつつあり、従来見過ごされがちであった眉メイクに関心が集まり、眉のメイクアップ用の用具を用いて眉メイクをする女性が増えつつある。
【０００４】
このような状況を反映して、上記のような剃刃やメイクアップ用の筆記具のような眉の整形用具の他に、いわゆる眉テンプレートと称される整形用具が開発されており、そのような眉テンプレートに関する技術として、たとえば下記特許文献１乃至３のような特許出願がなされている。
【０００５】
この眉テンプレートと称される眉毛の整形用具は、特許文献１乃至３にも記載されているように、プレートに、眉毛の形状に対応する孔が穿設された構成からなるもので、使用に際しては、眉テンプレートの孔の部分を眉毛にあてがった状態で、孔の部分に沿ってメイクアップ用の筆記具で眉毛の部分に塗布剤を塗って眉を描くものである。さらに、描いた眉よりはみ出た眉毛の部分を剃刃等で剃って、いわゆる無駄毛処理を行って眉毛を整形することもなされている。このような眉テンプレートは、使用者自身が眉毛の整形を行うために用いることもできるが、美容院や百貨店の化粧品売り場等で、顧客である被施術者のメイクアップを行う専門の施術者に用いられることもある。
【０００６】
しかし、上記のような眉テンプレートは、孔の形状が眉毛の一般的な形状を模して形成されているにすぎず、その孔もテンプレートに予め穿設されているので、孔の形状を自在に変更することはできない。従って、メイクアップを行う専門の施術者が、被施術者である顧客の顔の輪郭や顧客の要望に合わせて好適なイメージの眉毛の整形を行う上においては、十分な眉毛の整形用具であるとはいえない。
【０００７】
また孔の形状が被施術者の眉毛の形状に近い場合には支障はないが、眉毛の形状には個人差があり、眉テンプレートに穿設された孔の形状が、被施術者の眉毛の形状とかなり相違する場合には、眉毛の整形作業に支障を生じることにもなる。
【０００８】
さらに、テンプレートの孔の形状に沿わせて塗布剤が眉毛に塗布されるので、塗布剤の色は当然のことながら黒色となる。そうすると、眉毛の塗布剤が塗布された部分と、塗布されていない無駄毛処理の対象となる部分との区別を明確に行うことができないという問題も生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００９】
【特許文献１】特開平８−８９３４０号公報
【特許文献２】特開平９−１００３４号公報
【特許文献３】実用新案登録第３０２８４６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、眉毛のメイクアップを行う専門の施術者によって施術を受ける被施術者の要望や顔の輪郭等に合わせて好適な眉毛の整形を行うべく、眉毛の剃毛作業を容易に行うことができる眉毛の整形のための剃毛用テープを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、眉頭部と、該眉頭部から連続して直線状に形成された眉山部と、該眉山部から前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設された眉尻部とでテープ本体が構成され、該テープ本体は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤が設けられていることを特徴とする眉毛の整形のための剃毛用テープを提供するものである。
【００１２】
かかる構成の眉毛の整形のための剃毛用テープを使用する場合には、先ず、テープ本体の裏面側の接着剤を介して該テープ本体を被施術者の眉の部分に貼着し、そのテープ本体の上面に化粧用の筆記具、その他の化粧用具で塗布剤を塗布し、さらにテープ本体の周辺部及び該テープ本体からはみ出た眉毛の部分にも塗布剤を塗布する。
【００１３】
次に、テープ本体を被施術者の眉毛の部分から剥離する。この場合、テープ本体が貼着されていた眉毛の部分は、テープ本体で被覆されていたので、塗布剤が塗付されていないが、テープ本体の部分からはみ出て塗付された眉毛の部分には塗布剤が残存しているので、塗布剤として黒色以外に着色された塗布剤を用いれば、テープ本体で被覆されていた眉毛の部分と、被覆されずにはみ出していた眉毛の部分とを明確に区別することができる。従って、施術者は、その塗布剤が残存している眉毛のはみ出し部分を剃毛することによって、テープ本体の形状に合致するように使用者の眉毛を整形することができる。
【００１４】
一方、テープ本体は、弾力性を有する素材で構成されているので、テープ本体を横方向に伸縮させ、或いは縦方向に撓ませることで、施術者は、被施術者の顔の輪郭や被施術者の要望に合わせて、整形すべき眉毛の形状にテープ本体を変形させつつ、所望の形状や長さにしてテープ本体を眉毛の部分に貼着させることができる。
【００１５】
このようにテープ本体を眉毛の部分に貼着する場合、テープ本体の眉山部を、被施術者の眉毛の眉山に合わせるようにして貼着する。この場合、被施術者の眉毛の眉山は、一般にはわずかに湾曲しているのに対し、テープ本体の眉山部は直線状に形成されているため、そのまま貼着すると、テープ本体の眉山部が、被施術者の眉毛の眉山の部分に合致しない状態で貼着されることとなる。
【００１６】
しかし、テープ本体は、上記のように弾力性を有する素材で構成されているため、テープ本体を縦方向にわずかに撓ませることによって、直線状に形成されたテープ本体の眉山部を、被施術者の眉毛の眉山の湾曲の程度や形状を考慮しつつ、所望の形状とすべく、変形させることができるのである。
【００１７】
そして、このようにテープ本体の眉山部を被施術者の眉毛の眉山の部分に合致させた上で、テープ本体の眉頭部を、被施術者の眉毛の眉頭の部分に合致させ、またテープ本体の眉尻部を、被施術者の眉毛の眉尻の部分に合致させる。この場合、テープ本体の眉尻部は、前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設されているため、被施術者の眉毛の眉尻の部分に容易に合致させることができる。
【００１８】
ただし、被施術者の要望、顔の輪郭等に応じて整形しようとする施術者のイメージは、実際の被施術者の眉毛の形状や寸法に合致しているとは限らない。従って、施術者がテープ本体を上記のように伸縮させ或いは撓ませる等によって変形させて得られるテープ本体の形状と、実際の被施術者の眉毛の形状との合致しない部分が、上記のようにテープ本体で被覆されずにテープ本体の部分からはみ出て塗布剤が残存している眉毛の部分に相当するので、その部分がいわゆる無駄毛処理作業の対象となり、上記のように剃毛することによって、施術者のイメージで設定されたテープ本体の形状に合致するように使用者の眉毛を整形することができるのである。
【発明の効果】
【００１９】
以上のように、本発明によれば、美容院や百貨店の化粧品売り場等において専門の施術者によって施術を受ける被施術者の要望や顔の輪郭等に合わせて、弾力性を有するテープ本体を横方向に伸縮させ或いは縦方向に撓ませることによって、所望の形状に変形させて被施術者の眉毛の部分に貼着することができ、そのテープ本体が貼着された部分に塗布剤を塗布し、さらにテープ本体を眉毛の部分から剥離することで、テープ本体に貼着、被覆されておらず、塗布剤が残存している眉毛のはみ出し部分を、いわゆる無駄毛処理の対象として剃刃等で切除することができ、それによって、施術者は被施術者の要望や顔の輪郭に合わせて好適な眉毛の整形を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】一実施形態の整形のための剃毛用テープのテープ本体の平面図。
【図２】多数のテープ本体を離型材に貼着した状態の平面図。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面図。
【図４】テープ本体を離型材から剥離する状態の断面図。
【図５】整形用テープのテープ本体を眉毛に貼着する直前の状態を示す平面図。
【図６】テープ本体を眉毛に貼着した状態を示す平面図。
【図７】テープ本体に塗布剤を塗布する状態を示す平面図。
【図８】テープ本体を眉毛から剥離する状態を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
本発明の眉毛の整形のための剃毛用テープは、上述のように、眉頭部と、該眉頭部から連続して直線状に形成された眉山部と、該眉山部から前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設された眉尻部とでテープ本体が構成され、該テープ本体は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤が設けられているものである。
【００２２】
テープ本体は弾力性を有する素材で構成されていればよく、その素材は特に限定されるものではない。たとえばスパンデックスを芯糸とし、綿、レーヨン等のセルロース系繊維ステープルを鞘糸とするような芯入り紡績糸で織成したようなものを用いることができる。さらには、市販の布製粘着テープの基材のようなものを用いることができる。このような布製粘着テープの基材としては、たとえばポリエステルからなる織布のようなものを用いることができる。
【００２３】
また、テープ本体の裏面側に設けられた接着剤としては、一般に感圧性接着剤として被接着面に対して着脱可能な接着剤を使用することができ、そのような接着剤として、たとえば天然ゴム系接着剤、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸−２−エチルヘキシル、アクリル酸−ｎ−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル等のアクリル樹脂系接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる接着剤、イソプレン系接着剤、イソブチレン系接着剤等を使用することができる。
【００２４】
さらに、本発明においては、テープ本体の横方向の幅の寸法を３０ｍｍ〜４５ ｍｍとし、縦方向の幅の寸法を３ｍｍ〜７ｍｍとすることができる。テープ本体の横方向の幅の寸法を３０ｍｍ〜４５ｍｍとすれば、テープ本体が弾力性を有する素材で構成されているので、該テープ本体を横方向に伸ばすことによって、被施術者の眉毛の長さに合わせてテープ本体を貼着することができる。すなわち、テープ本体の横方向の幅の寸法の上限値である４５ｍｍは、被施術者の一般的な眉毛の長さを考慮して長くなりすぎないように設定されたものであり、テープ本体を横方向に伸ばすことによって、テープ本体で被覆されない眉毛のはみ出し部分が大きくなりすぎないように、被施術者の眉毛に合わせて貼着しようとするものである。
【００２５】
一方、テープ本体の横方向の幅の寸法が被施術者の眉毛の横方向の幅に比べて著しく短くなると、テープ本体を横方向に伸ばしても、眉毛の横方向の幅よりもかなり短くなる場合があり、そのような場合には、テープ本体の貼着後において、テープ本体からの眉毛のはみ出し部分の面積が大きくなるため、剃毛しなければならない部分の面積も大きくなる。この結果、剃毛作業に余分な時間と手間がかかり、作業の無駄になるとともに、眉毛の整形のための作業も煩雑となる。
【００２６】
そこで、このようなテープ本体の貼着後におけるテープ本体からの眉毛のはみ出し部分の面積が必要以上に大きくならないようにする必要があり、上記テープ本体の横方向の幅の寸法の下限値である３０ｍｍは、このような観点から定められたものである。
【００２７】
また、テープ本体の縦方向の幅の寸法の範囲３ｍｍ〜７ｍｍも、同様の趣旨で定められている。すなわち、テープ本体の縦方向の幅の寸法の上限値である７ｍｍは、被施術者の一般的な眉毛の縦方向の幅を考慮して長くなりすぎないように設定されたものであり、テープ本体を縦方向に伸ばし或いは撓ませることによって使用者の眉毛に合わせて貼着しようとするものである。
【００２８】
一方、テープ本体の縦方向の幅の寸法が被施術者の眉毛の縦方向の幅に比べて著しく短くなると、上記横方向の幅の場合と同様に、テープ本体からの眉毛のはみ出し部分の面積が大きくなり、剃毛しなければならない部分の面積が大きくなるので、この観点から、テープ本体の縦方向の幅の寸法の下限値３ｍｍが定められている。
【００２９】
ただし、テープ本体は、被施術者の眉毛の寸法に合わせて、必要に応じて切り取ることも可能であり、従って、上記のようにテープ本体の横方向や縦方向の幅の寸法の範囲を定めることは、本発明に必須の条件ではない。尚、そのようにテープ本体を切り取る場合においても、被施術者の眉毛の寸法に比べて、テープ本体の寸法７が大きくなりすぎないように留意することが望ましい。
【００３０】
上記のようなテープ本体は、作業時に接着剤が不用意に手に付着することがないようにする等の取り扱い上の観点から、好ましくは離型材に貼着して用いられる。そのような離型材としては、たとえばシリコン加工紙、シリコン処理を施したポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等を用いることができる。そして、製造コスト等の観点から、１枚の離型材に、多数のテープ本体が貼着されるのが望ましい。
【００３１】
（実施形態１）
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面に従って説明する。図１は、一実施形態の眉毛の整形のための剃毛用テープの平面図、図２は多数の眉毛の整形のための剃毛用テープのテープ本体を離型材に貼着した状態の平面図、図３は図２のＡ−Ａ線断面図を示す。本実施形態の眉毛の整形のための剃毛用テープのテープ本体１は、図１に示すように、略半円状の眉頭部２と、該眉頭部２から連続して直線状に形成された眉山部３と、該眉山部３の前記眉頭部２とは反対側に先細となるように延設された眉尻部４とで構成されている。
【００３２】
図１に示すように、テープ本体１の横方向の幅の寸法、すなわち眉頭部２のある一端１ａ側から、眉尻部４のある他端１ｂ側までの寸法Ｌ1は４０ｍｍに設定され、テープ本体１の縦方向の幅の寸法、すなわち眉山部３の上下間の寸法Ｌ2は５ｍｍに設定されている。テープ本体１は、弾力性を有する素材、より具体的には、スパンデックスを芯糸とし、綿、レーヨンのステープルを鞘糸とするような芯入り紡績糸で織成されている。
【００３３】
上記のように構成されたテープ本体１は、図２に示すように、多数のものが離型材５に貼着されている。そして、このテープ本体１は、図３に示すように剥離可能な接着剤６を介して離型材５に貼着されている。本実施形態では、図２に示すように、離型材５上で４行５列、計２０個のテープ本体１が配置されている。また、本実施形態では、接着剤６として、天然ゴム系接着剤が用いられている。
【００３４】
そして、このような構成からなる眉毛の整形用テープを使用する場合には、図４に示すようにテープ本体１を離型材５から剥離し、図５に示すように、使用者の眉毛７の形状に沿わせるべく、テープ本体１をわずかに下向きに湾曲させるとともに、必要に応じてテープ本体１を伸ばし、そのテープ本体１を、図６に示すように眉毛７に貼着する。このようにテープ本体１を貼着した状態で、眉毛７の周辺部は、同図に示すように、わずかにはみ出た状態となっている。
【００３５】
次に、アイライナー等の塗布剤をブラシ等の塗布具に付着させ、上記のように眉毛７に貼着されたテープ本体１に図７に示すように塗着させる。この場合、塗布剤８は、同図に示すように、テープ本体１の全体に塗着される他、眉毛７の、前記テープ本体１からはみ出た部分７ａにも塗着する。
【００３６】
そして、図８に示すように、テープ本体１を眉毛７から剥離する。剥離した状態において、テープ本体１が貼着されて被覆されていた眉毛７の部分には、塗布剤８は存在しないが、テープ本体１に貼着、被覆されずにはみ出た部分７ａには、塗布剤８が残存している。従って、テープ本体１の剥離後の眉毛において、塗布剤８が残存している眉毛７のはみ出し部分７ａと、塗布剤８が残存していない眉毛７の部分とは、塗布剤８の色によって、すなわち黒色以外に着色された塗布剤８を用いることで、明確に区別することができる。
【００３７】
次に、アイブローシェーバー等の剃刃で、上記のようなテープ本体１からの眉毛７のはみ出し部分７ａを切除する。この場合において、その眉毛７のはみ出し部分７ａには、上述のように塗布剤８が残存しており、テープ本体１に貼着、被覆されていて塗布剤８が残存していない部分とは、その塗布剤８の色によって明確に区別することができるので、施術者は、塗布剤８が残存している眉毛７のはみ出し部分７ａの切除作業を容易に行うことができる。
【００３８】
このような眉毛７のはみ出し部分７ａの切除作業を行うことで、結果的に眉毛における無駄毛の除去作業が行われることになる。このような眉毛における無駄毛の除去作業は、眉毛のメイクアップを行う施術者が、被施術者の顔の輪郭等を考慮しつつ、眉毛の整形をどのようにして行うかをイメージした上でなされるので、無駄毛となる上記はみ出し部分７となる位置も、眉毛の整形をイメージする上で、施術者においてある程度設定することが可能である。その場合、眉毛７からテープ本体１を剥離した後に生じる上記はみ出し部分７ａの面積を小さくする程、はみ出し部分７ａの切除作業、すなわち無駄毛の除去作業も容易となる。
【００３９】
さらに、テープ本体１は、上述のように弾力性を有する素材からなり、伸縮性、可撓性を有するものであり、またテープ本体１の眉山部３が直線状に形成されているため、そのテープ本体１の眉山部３を、被施術者の眉毛の眉山の部分に合わせ、被施術者の眉毛の形状に沿わせてテープ本体１を横方向に伸ばし、或いは縦方向に撓ませることができ、従って、整形しようとするイメージの形状等に合わせて、テープ本体を被施術者の眉毛の部分に貼着することができるので、眉毛７からテープ本体１を剥離した後に生じる上記はみ出し部分７ａを剃毛することで、無駄毛の除去作業を好適に行うことができ、ひいては眉毛の整形作業を好適に行うことができるのである。
【００４０】
（実施形態２）
本実施形態では、テープ本体１の縦方向の幅の寸法、すなわち眉山部３の上下間の寸法Ｌ2は６ｍｍに設定されている。この寸法Ｌ2が上記実施形態１と相違するが、テープ本体１の横方向の幅の寸法、すなわち眉頭部２のある一端１ａ側から、眉尻部４のある他端１ｂ側までの寸法Ｌ1は、実施形態１と同様に４０ｍｍに設定されている。
【００４１】
その他のテープ本体１の構成や作用は上記実施形態１と共通するため、その説明は省略する。
【００４２】
（実施形態３）
本実施形態では、テープ本体１の縦方向の幅の寸法、すなわち眉山部３の上下間の寸法Ｌ2は４ｍｍに設定されている。この寸法Ｌ2が上記実施形態１と相違するが、テープ本体１の横方向の幅の寸法、すなわち眉頭部２のある一端１ａ側から、眉尻部４のある他端１ｂ側までの寸法Ｌ1は、実施形態１と同様に４０ｍｍに設定されている。
【００４３】
その他のテープ本体１の構成や作用は上記実施形態１と共通するため、その説明は省略する。
【符号の説明】
【００４４】
１ テープ本体
２ 眉頭部
３ 眉山部
４ 眉尻部
５ 離型材
６ 接着剤
７ 眉毛
８ 塗布剤
【技術分野】
【０００１】
本発明は、いわゆる眉メイクの際に眉毛を整形すべく、剃毛するために用いられる剃毛用テープに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、眉毛を整形する場合には、眉墨やアイブローペンシル等のメイクアップ用の筆記具で眉を描き、或いはアイブローシェーバー等の剃刃を用いて眉毛を剃毛する等のことが行われている。
【０００３】
特に最近では、顧客である被施術者のメイクアップを行う専門の施術者の間でも、眉毛はメイクアップの決め手となる重要な顔の部位であると認識されつつあり、従来見過ごされがちであった眉メイクに関心が集まり、眉のメイクアップ用の用具を用いて眉メイクをする女性が増えつつある。
【０００４】
このような状況を反映して、上記のような剃刃やメイクアップ用の筆記具のような眉の整形用具の他に、いわゆる眉テンプレートと称される整形用具が開発されており、そのような眉テンプレートに関する技術として、たとえば下記特許文献１乃至３のような特許出願がなされている。
【０００５】
この眉テンプレートと称される眉毛の整形用具は、特許文献１乃至３にも記載されているように、プレートに、眉毛の形状に対応する孔が穿設された構成からなるもので、使用に際しては、眉テンプレートの孔の部分を眉毛にあてがった状態で、孔の部分に沿ってメイクアップ用の筆記具で眉毛の部分に塗布剤を塗って眉を描くものである。さらに、描いた眉よりはみ出た眉毛の部分を剃刃等で剃って、いわゆる無駄毛処理を行って眉毛を整形することもなされている。このような眉テンプレートは、使用者自身が眉毛の整形を行うために用いることもできるが、美容院や百貨店の化粧品売り場等で、顧客である被施術者のメイクアップを行う専門の施術者に用いられることもある。
【０００６】
しかし、上記のような眉テンプレートは、孔の形状が眉毛の一般的な形状を模して形成されているにすぎず、その孔もテンプレートに予め穿設されているので、孔の形状を自在に変更することはできない。従って、メイクアップを行う専門の施術者が、被施術者である顧客の顔の輪郭や顧客の要望に合わせて好適なイメージの眉毛の整形を行う上においては、十分な眉毛の整形用具であるとはいえない。
【０００７】
また孔の形状が被施術者の眉毛の形状に近い場合には支障はないが、眉毛の形状には個人差があり、眉テンプレートに穿設された孔の形状が、被施術者の眉毛の形状とかなり相違する場合には、眉毛の整形作業に支障を生じることにもなる。
【０００８】
さらに、テンプレートの孔の形状に沿わせて塗布剤が眉毛に塗布されるので、塗布剤の色は当然のことながら黒色となる。そうすると、眉毛の塗布剤が塗布された部分と、塗布されていない無駄毛処理の対象となる部分との区別を明確に行うことができないという問題も生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００９】
【特許文献１】特開平８−８９３４０号公報
【特許文献２】特開平９−１００３４号公報
【特許文献３】実用新案登録第３０２８４６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、眉毛のメイクアップを行う専門の施術者によって施術を受ける被施術者の要望や顔の輪郭等に合わせて好適な眉毛の整形を行うべく、眉毛の剃毛作業を容易に行うことができる眉毛の整形のための剃毛用テープを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、眉頭部と、該眉頭部から連続して直線状に形成された眉山部と、該眉山部から前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設された眉尻部とでテープ本体が構成され、該テープ本体は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤が設けられていることを特徴とする眉毛の整形のための剃毛用テープを提供するものである。
【００１２】
かかる構成の眉毛の整形のための剃毛用テープを使用する場合には、先ず、テープ本体の裏面側の接着剤を介して該テープ本体を被施術者の眉の部分に貼着し、そのテープ本体の上面に化粧用の筆記具、その他の化粧用具で塗布剤を塗布し、さらにテープ本体の周辺部及び該テープ本体からはみ出た眉毛の部分にも塗布剤を塗布する。
【００１３】
次に、テープ本体を被施術者の眉毛の部分から剥離する。この場合、テープ本体が貼着されていた眉毛の部分は、テープ本体で被覆されていたので、塗布剤が塗付されていないが、テープ本体の部分からはみ出て塗付された眉毛の部分には塗布剤が残存しているので、塗布剤として黒色以外に着色された塗布剤を用いれば、テープ本体で被覆されていた眉毛の部分と、被覆されずにはみ出していた眉毛の部分とを明確に区別することができる。従って、施術者は、その塗布剤が残存している眉毛のはみ出し部分を剃毛することによって、テープ本体の形状に合致するように使用者の眉毛を整形することができる。
【００１４】
一方、テープ本体は、弾力性を有する素材で構成されているので、テープ本体を横方向に伸縮させ、或いは縦方向に撓ませることで、施術者は、被施術者の顔の輪郭や被施術者の要望に合わせて、整形すべき眉毛の形状にテープ本体を変形させつつ、所望の形状や長さにしてテープ本体を眉毛の部分に貼着させることができる。
【００１５】
このようにテープ本体を眉毛の部分に貼着する場合、テープ本体の眉山部を、被施術者の眉毛の眉山に合わせるようにして貼着する。この場合、被施術者の眉毛の眉山は、一般にはわずかに湾曲しているのに対し、テープ本体の眉山部は直線状に形成されているため、そのまま貼着すると、テープ本体の眉山部が、被施術者の眉毛の眉山の部分に合致しない状態で貼着されることとなる。
【００１６】
しかし、テープ本体は、上記のように弾力性を有する素材で構成されているため、テープ本体を縦方向にわずかに撓ませることによって、直線状に形成されたテープ本体の眉山部を、被施術者の眉毛の眉山の湾曲の程度や形状を考慮しつつ、所望の形状とすべく、変形させることができるのである。
【００１７】
そして、このようにテープ本体の眉山部を被施術者の眉毛の眉山の部分に合致させた上で、テープ本体の眉頭部を、被施術者の眉毛の眉頭の部分に合致させ、またテープ本体の眉尻部を、被施術者の眉毛の眉尻の部分に合致させる。この場合、テープ本体の眉尻部は、前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設されているため、被施術者の眉毛の眉尻の部分に容易に合致させることができる。
【００１８】
ただし、被施術者の要望、顔の輪郭等に応じて整形しようとする施術者のイメージは、実際の被施術者の眉毛の形状や寸法に合致しているとは限らない。従って、施術者がテープ本体を上記のように伸縮させ或いは撓ませる等によって変形させて得られるテープ本体の形状と、実際の被施術者の眉毛の形状との合致しない部分が、上記のようにテープ本体で被覆されずにテープ本体の部分からはみ出て塗布剤が残存している眉毛の部分に相当するので、その部分がいわゆる無駄毛処理作業の対象となり、上記のように剃毛することによって、施術者のイメージで設定されたテープ本体の形状に合致するように使用者の眉毛を整形することができるのである。
【発明の効果】
【００１９】
以上のように、本発明によれば、美容院や百貨店の化粧品売り場等において専門の施術者によって施術を受ける被施術者の要望や顔の輪郭等に合わせて、弾力性を有するテープ本体を横方向に伸縮させ或いは縦方向に撓ませることによって、所望の形状に変形させて被施術者の眉毛の部分に貼着することができ、そのテープ本体が貼着された部分に塗布剤を塗布し、さらにテープ本体を眉毛の部分から剥離することで、テープ本体に貼着、被覆されておらず、塗布剤が残存している眉毛のはみ出し部分を、いわゆる無駄毛処理の対象として剃刃等で切除することができ、それによって、施術者は被施術者の要望や顔の輪郭に合わせて好適な眉毛の整形を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】一実施形態の整形のための剃毛用テープのテープ本体の平面図。
【図２】多数のテープ本体を離型材に貼着した状態の平面図。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面図。
【図４】テープ本体を離型材から剥離する状態の断面図。
【図５】整形用テープのテープ本体を眉毛に貼着する直前の状態を示す平面図。
【図６】テープ本体を眉毛に貼着した状態を示す平面図。
【図７】テープ本体に塗布剤を塗布する状態を示す平面図。
【図８】テープ本体を眉毛から剥離する状態を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
本発明の眉毛の整形のための剃毛用テープは、上述のように、眉頭部と、該眉頭部から連続して直線状に形成された眉山部と、該眉山部から前記眉頭部とは反対側に先細となるように延設された眉尻部とでテープ本体が構成され、該テープ本体は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤が設けられているものである。
【００２２】
テープ本体は弾力性を有する素材で構成されていればよく、その素材は特に限定されるものではない。たとえばスパンデックスを芯糸とし、綿、レーヨン等のセルロース系繊維ステープルを鞘糸とするような芯入り紡績糸で織成したようなものを用いることができる。さらには、市販の布製粘着テープの基材のようなものを用いることができる。このような布製粘着テープの基材としては、たとえばポリエステルからなる織布のようなものを用いることができる。
【００２３】
また、テープ本体の裏面側に設けられた接着剤としては、一般に感圧性接着剤として被接着面に対して着脱可能な接着剤を使用することができ、そのような接着剤として、たとえば天然ゴム系接着剤、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸−２−エチルヘキシル、アクリル酸−ｎ−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル等のアクリル樹脂系接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる接着剤、イソプレン系接着剤、イソブチレン系接着剤等を使用することができる。
【００２４】
さらに、本発明においては、テープ本体の横方向の幅の寸法を３０ｍｍ〜４５ ｍｍとし、縦方向の幅の寸法を３ｍｍ〜７ｍｍとすることができる。テープ本体の横方向の幅の寸法を３０ｍｍ〜４５ｍｍとすれば、テープ本体が弾力性を有する素材で構成されているので、該テープ本体を横方向に伸ばすことによって、被施術者の眉毛の長さに合わせてテープ本体を貼着することができる。すなわち、テープ本体の横方向の幅の寸法の上限値である４５ｍｍは、被施術者の一般的な眉毛の長さを考慮して長くなりすぎないように設定されたものであり、テープ本体を横方向に伸ばすことによって、テープ本体で被覆されない眉毛のはみ出し部分が大きくなりすぎないように、被施術者の眉毛に合わせて貼着しようとするものである。
【００２５】
一方、テープ本体の横方向の幅の寸法が被施術者の眉毛の横方向の幅に比べて著しく短くなると、テープ本体を横方向に伸ばしても、眉毛の横方向の幅よりもかなり短くなる場合があり、そのような場合には、テープ本体の貼着後において、テープ本体からの眉毛のはみ出し部分の面積が大きくなるため、剃毛しなければならない部分の面積も大きくなる。この結果、剃毛作業に余分な時間と手間がかかり、作業の無駄になるとともに、眉毛の整形のための作業も煩雑となる。
【００２６】
そこで、このようなテープ本体の貼着後におけるテープ本体からの眉毛のはみ出し部分の面積が必要以上に大きくならないようにする必要があり、上記テープ本体の横方向の幅の寸法の下限値である３０ｍｍは、このような観点から定められたものである。
【００２７】
また、テープ本体の縦方向の幅の寸法の範囲３ｍｍ〜７ｍｍも、同様の趣旨で定められている。すなわち、テープ本体の縦方向の幅の寸法の上限値である７ｍｍは、被施術者の一般的な眉毛の縦方向の幅を考慮して長くなりすぎないように設定されたものであり、テープ本体を縦方向に伸ばし或いは撓ませることによって使用者の眉毛に合わせて貼着しようとするものである。
【００２８】
一方、テープ本体の縦方向の幅の寸法が被施術者の眉毛の縦方向の幅に比べて著しく短くなると、上記横方向の幅の場合と同様に、テープ本体からの眉毛のはみ出し部分の面積が大きくなり、剃毛しなければならない部分の面積が大きくなるので、この観点から、テープ本体の縦方向の幅の寸法の下限値３ｍｍが定められている。
【００２９】
ただし、テープ本体は、被施術者の眉毛の寸法に合わせて、必要に応じて切り取ることも可能であり、従って、上記のようにテープ本体の横方向や縦方向の幅の寸法の範囲を定めることは、本発明に必須の条件ではない。尚、そのようにテープ本体を切り取る場合においても、被施術者の眉毛の寸法に比べて、テープ本体の寸法７が大きくなりすぎないように留意することが望ましい。
【００３０】
上記のようなテープ本体は、作業時に接着剤が不用意に手に付着することがないようにする等の取り扱い上の観点から、好ましくは離型材に貼着して用いられる。そのような離型材としては、たとえばシリコン加工紙、シリコン処理を施したポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等を用いることができる。そして、製造コスト等の観点から、１枚の離型材に、多数のテープ本体が貼着されるのが望ましい。
【００３１】
（実施形態１）
以下、本発明のより具体的な実施形態について図面に従って説明する。図１は、一実施形態の眉毛の整形のための剃毛用テープの平面図、図２は多数の眉毛の整形のための剃毛用テープのテープ本体を離型材に貼着した状態の平面図、図３は図２のＡ−Ａ線断面図を示す。本実施形態の眉毛の整形のための剃毛用テープのテープ本体１は、図１に示すように、略半円状の眉頭部２と、該眉頭部２から連続して直線状に形成された眉山部３と、該眉山部３の前記眉頭部２とは反対側に先細となるように延設された眉尻部４とで構成されている。
【００３２】
図１に示すように、テープ本体１の横方向の幅の寸法、すなわち眉頭部２のある一端１ａ側から、眉尻部４のある他端１ｂ側までの寸法Ｌ1は４０ｍｍに設定され、テープ本体１の縦方向の幅の寸法、すなわち眉山部３の上下間の寸法Ｌ2は５ｍｍに設定されている。テープ本体１は、弾力性を有する素材、より具体的には、スパンデックスを芯糸とし、綿、レーヨンのステープルを鞘糸とするような芯入り紡績糸で織成されている。
【００３３】
上記のように構成されたテープ本体１は、図２に示すように、多数のものが離型材５に貼着されている。そして、このテープ本体１は、図３に示すように剥離可能な接着剤６を介して離型材５に貼着されている。本実施形態では、図２に示すように、離型材５上で４行５列、計２０個のテープ本体１が配置されている。また、本実施形態では、接着剤６として、天然ゴム系接着剤が用いられている。
【００３４】
そして、このような構成からなる眉毛の整形用テープを使用する場合には、図４に示すようにテープ本体１を離型材５から剥離し、図５に示すように、使用者の眉毛７の形状に沿わせるべく、テープ本体１をわずかに下向きに湾曲させるとともに、必要に応じてテープ本体１を伸ばし、そのテープ本体１を、図６に示すように眉毛７に貼着する。このようにテープ本体１を貼着した状態で、眉毛７の周辺部は、同図に示すように、わずかにはみ出た状態となっている。
【００３５】
次に、アイライナー等の塗布剤をブラシ等の塗布具に付着させ、上記のように眉毛７に貼着されたテープ本体１に図７に示すように塗着させる。この場合、塗布剤８は、同図に示すように、テープ本体１の全体に塗着される他、眉毛７の、前記テープ本体１からはみ出た部分７ａにも塗着する。
【００３６】
そして、図８に示すように、テープ本体１を眉毛７から剥離する。剥離した状態において、テープ本体１が貼着されて被覆されていた眉毛７の部分には、塗布剤８は存在しないが、テープ本体１に貼着、被覆されずにはみ出た部分７ａには、塗布剤８が残存している。従って、テープ本体１の剥離後の眉毛において、塗布剤８が残存している眉毛７のはみ出し部分７ａと、塗布剤８が残存していない眉毛７の部分とは、塗布剤８の色によって、すなわち黒色以外に着色された塗布剤８を用いることで、明確に区別することができる。
【００３７】
次に、アイブローシェーバー等の剃刃で、上記のようなテープ本体１からの眉毛７のはみ出し部分７ａを切除する。この場合において、その眉毛７のはみ出し部分７ａには、上述のように塗布剤８が残存しており、テープ本体１に貼着、被覆されていて塗布剤８が残存していない部分とは、その塗布剤８の色によって明確に区別することができるので、施術者は、塗布剤８が残存している眉毛７のはみ出し部分７ａの切除作業を容易に行うことができる。
【００３８】
このような眉毛７のはみ出し部分７ａの切除作業を行うことで、結果的に眉毛における無駄毛の除去作業が行われることになる。このような眉毛における無駄毛の除去作業は、眉毛のメイクアップを行う施術者が、被施術者の顔の輪郭等を考慮しつつ、眉毛の整形をどのようにして行うかをイメージした上でなされるので、無駄毛となる上記はみ出し部分７となる位置も、眉毛の整形をイメージする上で、施術者においてある程度設定することが可能である。その場合、眉毛７からテープ本体１を剥離した後に生じる上記はみ出し部分７ａの面積を小さくする程、はみ出し部分７ａの切除作業、すなわち無駄毛の除去作業も容易となる。
【００３９】
さらに、テープ本体１は、上述のように弾力性を有する素材からなり、伸縮性、可撓性を有するものであり、またテープ本体１の眉山部３が直線状に形成されているため、そのテープ本体１の眉山部３を、被施術者の眉毛の眉山の部分に合わせ、被施術者の眉毛の形状に沿わせてテープ本体１を横方向に伸ばし、或いは縦方向に撓ませることができ、従って、整形しようとするイメージの形状等に合わせて、テープ本体を被施術者の眉毛の部分に貼着することができるので、眉毛７からテープ本体１を剥離した後に生じる上記はみ出し部分７ａを剃毛することで、無駄毛の除去作業を好適に行うことができ、ひいては眉毛の整形作業を好適に行うことができるのである。
【００４０】
（実施形態２）
本実施形態では、テープ本体１の縦方向の幅の寸法、すなわち眉山部３の上下間の寸法Ｌ2は６ｍｍに設定されている。この寸法Ｌ2が上記実施形態１と相違するが、テープ本体１の横方向の幅の寸法、すなわち眉頭部２のある一端１ａ側から、眉尻部４のある他端１ｂ側までの寸法Ｌ1は、実施形態１と同様に４０ｍｍに設定されている。
【００４１】
その他のテープ本体１の構成や作用は上記実施形態１と共通するため、その説明は省略する。
【００４２】
（実施形態３）
本実施形態では、テープ本体１の縦方向の幅の寸法、すなわち眉山部３の上下間の寸法Ｌ2は４ｍｍに設定されている。この寸法Ｌ2が上記実施形態１と相違するが、テープ本体１の横方向の幅の寸法、すなわち眉頭部２のある一端１ａ側から、眉尻部４のある他端１ｂ側までの寸法Ｌ1は、実施形態１と同様に４０ｍｍに設定されている。
【００４３】
その他のテープ本体１の構成や作用は上記実施形態１と共通するため、その説明は省略する。
【符号の説明】
【００４４】
１ テープ本体
２ 眉頭部
３ 眉山部
４ 眉尻部
５ 離型材
６ 接着剤
７ 眉毛
８ 塗布剤
【特許請求の範囲】
【請求項１】
眉頭部（２）と、該眉頭部（２）から連続して直線状に形成された眉山部（３）と、該眉山部（３）から前記眉頭部（２）とは反対側に先細となるように延設された眉尻部（４）とでテープ本体（１）が構成され、該テープ本体（１）は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体（１）の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤（６）が設けられていることを特徴とする眉毛の整形のための剃毛用テープ。
【請求項２】
テープ本体（１）の横方向の幅の寸法が３０ｍｍ〜４５ｍｍに形成されているとともに、縦方向の幅の寸法が３ｍｍ〜７ｍｍに形成されている請求項１記載の眉毛の整形のための剃毛用テープ。
【請求項３】
複数のテープ本体（１）が、接着剤（６）を介して離型材（５）に貼着されている請求項１又は２記載の眉毛の整形のための剃毛用テープ。
【請求項１】
眉頭部（２）と、該眉頭部（２）から連続して直線状に形成された眉山部（３）と、該眉山部（３）から前記眉頭部（２）とは反対側に先細となるように延設された眉尻部（４）とでテープ本体（１）が構成され、該テープ本体（１）は弾力性を有する素材で構成されているとともに、該テープ本体（１）の裏面側には顔の眉毛の部分に着脱自在に接着される接着剤（６）が設けられていることを特徴とする眉毛の整形のための剃毛用テープ。
【請求項２】
テープ本体（１）の横方向の幅の寸法が３０ｍｍ〜４５ｍｍに形成されているとともに、縦方向の幅の寸法が３ｍｍ〜７ｍｍに形成されている請求項１記載の眉毛の整形のための剃毛用テープ。
【請求項３】
複数のテープ本体（１）が、接着剤（６）を介して離型材（５）に貼着されている請求項１又は２記載の眉毛の整形のための剃毛用テープ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１１−２１８０９１（Ｐ２０１１−２１８０９１Ａ）
【公開日】平成２３年１１月４日（２０１１．１１．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−９３２４４（Ｐ２０１０−９３２４４）
【出願日】平成２２年４月１４日（２０１０．４．１４）
【出願人】（０００１１２２６６）ピアス株式会社 (49)
【公開日】平成２３年１１月４日（２０１１．１１．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年４月１４日（２０１０．４．１４）
【出願人】（０００１１２２６６）ピアス株式会社 (49)
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