説明

着座用健康器具並びにその健康器具装着用椅子

【課題】装着脱を簡単に行えて、使用中の負担が小さくて使用を継続し易く、脊柱矯正と腰部の筋肉強化による腰痛治療、腰痛防止等に適し、特に自動車走行時の使用に好適で、妊婦のシートベルト代替品としての使用に適するようにする。
【解決手段】椅子の背もたれ最上部付近に設けた支持部6に装着脱できる取付部と、その取付部に所定距離離して一部を夫々固着し、使用時に各腕の付け根付近を夫々取り巻いて胴体を支持する2本の着座姿勢矯正輪3とから構成する。そして、各着座姿勢矯正輪3の中核部材として輪状のベルトを用い、各輪状ベルトの固着端寄り部分を調節部19とし、その調節部19に輪状ベルトの長さ調節と分離・結合を自在に行える手段15、16を備え付け、調節部19以外のベルトの身体との接触側に、クッション性の当て材を備え付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は着座状態で姿勢を矯正できる着座用健康器具並びにその着座用健康器具装着用椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
2足歩行をする人間にとって腰痛は宿命的な病気であるといわれている。2足歩行をする際には、重い頭部の乗る上半身の体重を腰で支えながら、腰でバランスを取って直立歩行をしなければならない。それ故、歩行状態が不安定であって、腰に無理な力がかかり易く、長年の歩行により腰に疲労が蓄積する。しかも、歳を取ると、腰部の筋肉が衰え、骨が脆くなるため、重い荷物を持ったり、体に大きな衝撃が加わったりすると、腰椎が圧迫されて椎間板等が変形し易く、腰痛が発生する。
【0003】
そこで、鉄棒等にぶら下がって、胸椎、腰椎等を伸ばして、脊柱を矯正し、筋肉を強化するぶら下がり運動療法が行われている。しかし、脳卒中の後遺症等で手が不自由な人は鉄棒等を握ってぶら下がり運動をすることができない。この点に着目し、手の握力が弱って鉄棒等を握ることができない人でも安全に使用することのできるぶら下がり健康器具として、鉄棒等に掛脱自在の掛合部を有する吊りベルトが提供されている。
【特許文献1】実用新案登録第3071354号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなぶら下がり健康器具によっても、吊りベルトにより左右の手首、首、左右の上腕、背中から脇の下等を吊って鉄棒等に全身を吊り下げなければならない。それ故、使用者、その補助者等によるぶら下がり開始時及び終了時での負担が大きく、ぶら下がり中に使用者の全体重が手首、上腕、背中から脇の下等の局部に集中するので、病弱者等にとっては負担が大きくなり、ぶら下がりを長く続け難い。
【0005】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、装着脱を簡単に行えて、使用中の負担が小さくて使用を継続し易く、脊柱矯正と腰部の筋肉強化による腰痛治療、腰痛防止等に適し、特に自動車走行時の使用に好適で、妊婦のシートベルト代替品としての使用に適する着座用健康器具並びにその着座用健康器具装着用椅子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による着座用健康器具は、椅子の背もたれ最上部又はその最上部付近に設けた支持部に装着脱できる取付部と、その取付部に所定距離離して一部を夫々固着し、使用時に左右の各腕の付け根付近を夫々取り巻いて胴体の上部を支持する2本の着座姿勢矯正輪とから構成する。そして、上記各着座姿勢矯正輪の中核部材として輪状のベルトを夫々用い、その各輪状ベルトの固着端寄りの部分を調節部とし、その調節部に輪状ベルトの長さ調節と輪状ベルトの分離・結合を自在に行える手段を備え付け、その輪状ベルトの調節部以外のベルトの身体との接触側に、クッション性の当て材を備え付ける。
【0007】
又、上記各着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部の脇の下付近に当たる箇所に、保冷材又は保温材を収容できる袋部を夫々設けると好ましくなる。
【0008】
又、上記各着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部に沿って、外表面にクッション材を付着し、穴内に着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部が挿通する当て筒を、夫々自在に移動できるように備え付けるとよい。
【0009】
又、上記着座用健康器具装着用椅子には、背もたれ最上部に支持部を設けるとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明による着座用健康器具は、取付部を背もたれ最上部又はその最上部付近に設けた支持部へ取り付け、又取り外しにより、椅子に簡単に装着脱できる。そして、椅子に装着した後に、背もたれの前側に垂らしておいた2本の着座姿勢矯正輪に対し、着座して、その各矯正輪に左右の腕を夫々差し込む等して、各矯正輪を腕の付け根付近を夫々取り巻く位置に配置して掛ける。すると、健康器具を身体に簡単に装着できる。それ故、椅子に着座して背もたれに寄り掛かった胴体の上部を2本の着座姿勢矯正輪にて左右両側から良好に支持できる。しかも、2本の着座姿勢矯正輪を腕の付け根付近に掛けるので、両腕を自由に使える。脱着時には両着座姿勢矯正輪から腕を夫々引き抜く等する。
【0011】
上記着座姿勢矯正輪の中核部材に輪状のベルトを夫々用い、その各輪状ベルトの固着端寄り部分を調節部にし、その調節部に輪状ベルトの長さ調節と輪状ベルトの分離・結合を自在に行える手段を備え付けることにより、各着座姿勢矯正輪の長さが使用者の体型等に合わない場合には、各輪状ベルトの調節部に備えた各手段を適宜操作して輪状ベルトを分離・結合し、輪状ベルトの長さ調節を行う等して、簡単に使用者の体型に合せることができる。しかも、各輪状ベルトにはその調節部以外のベルトの身体との接触側に、クッション性当て材を備え付けてあるので、身体に接触するベルトの当たりをクッション性当て材を介在することにより弱めて、使用状態を快適にできる。
【0012】
このような着座用健康器具を、例えば乗用車の運転席で使用する場合、背もたれの最上部に備えられているヘッドレストを支持部として利用する。すると、健康器具を、運転席に装着した後、身体にシートベルトと共に健康器具を装着して2本の着座姿勢矯正輪で脇を抱えても、両腕を自由に使える。それ故、運転を自由に行えるので、運転中の負担が小さく、運転を長く続けることができる。そして、運転中には身体に対し上下、左右、前後等の方向に振動が加わるが、両着座姿勢矯正輪が両腕の付け根付近に掛かっているので、各矯正輪の長さの範囲で胴体が移動の規制を受ける。このため、運転開始時に設定した姿勢を運転中も簡単に保持できて、運転姿勢を矯正できる。特に振動により上動した胴体が下動する時に、その胴体が矯正輪により吊り下げられた状態になるため、胸椎、腰椎等を伸ばして脊柱を矯正できる。そして、自動車の運転を繰り返して行うと、胴体に加わる振動が継続的に繰り返されるため、脊柱の矯正と腰部の筋肉強化により椎間板等の変形による腰痛治療を行える。又、腰痛予防にもなる。なお、妊婦でシートベルトが使用できない場合には、シートベルトの代替品として適している。
【0013】
又、上記各着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部の脇の下付近に当たる箇所に、保冷材又は保温材を収容できる袋部を夫々設けることにより、その袋部に高温時には保冷財を適宜収容し、低温時には保温材を適宜収容して、脇の下の皮膚近くを通る腋下動脈及び腋下静脈中の血液を冷却し、温めることができる。それ故、脇の下に対する部分的な冷却又は加温によって身体全体を効率よく冷却又は加温でき、エアコン等を使用して室内全体を冷却又は加温することなく、快適な運転等による使用を継続できる。
【0014】
又、上記各着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部に沿って、外表面にクッション材を付着し、穴内に着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部が挿通する当て筒を、夫々自在に移動できるように備え付けることにより、装着時に各当て筒を、例えば各着座姿勢矯正輪の前側部下方付近に移動して使用できる。すると、使用時にベルトから特に力が加わる各腕の付け根の前側部下方付近を当て筒にて位置ずれをなくして正確に、クッション材にて快適な状態に支持できるので、着座姿勢矯正輪により腕の付け根を良好に抱えることができる。
【0015】
又、上記背もたれ最上部に支持部を設けることにより、椅子を上記着座用健康器具を装着して使用できる好適な椅子にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付の図1〜4を参照にして、本発明の実施の最良形態を説明する。
図1は本発明を適用した着座用健康器具を自動車の運転席に装着して使用した状態を示す斜視図、及び図2はその着座用健康器具の斜視図である。この着座用健康器具1は、椅子の背もたれ最上部又はその最上部付近に設けた支持部に装着脱できる取付部2と、その取付部2に所定距離離して一部を夫々固着し、使用時に左右の各腕の付け根付近を夫々取り巻いて胴体の上部を支持する2本の着座姿勢矯正輪3との3主要部から構成する。そして、着座用健康器具1を自動車の座席、例えば運転席4に装着して使用する場合には、背もたれ5の最上部に備え付けられているヘッドレスト6を取付部2の支持部として利用する。
【0017】
そこで、着座用健康器具1を製作する際に、中核部材として、例えば幅が2.5cmで強度が大きく柔軟性を有するベルト7を用いる。しかも、そのベルト7を用いて、取付部2、左右の各着座姿勢矯正輪3のいずれをも輪状に形成する。そして、輪状ベルトからなる取付部2の前側部8と左右両側部9、10のベルト7を一重にし、後側部11のベルト7を二重にする。その際、後側部11を調節部とし、その左端部に、輪状ベルトの分離・結合を自在に行える手段として、例えば2操作突部12(12a、12b)付きフック部13とそのフック受け部14とからなる接続具15を備え付けて、左側部9と結合する。又、その右端部に、輪状ベルトの長さ調節を自在に行える手段として、ベルト折り返し巻き中央棒16を有する日形状の主止め具17を備え付けて、右側部10と結合する。なお、18は基側ベルト7aの外側に折り返し側ベルト7bを重ねて挿通させる挿通穴付きの補助止め具である。
【0018】
このような取付部2の前側部8の長さを例えば25cmにし、その両端部に各着座姿勢矯正輪3を構成する輪状ベルトの一部を夫々固着し、その各輪状ベルトの前側固着端寄りの上端部19を、例えば10cm程夫々調節部にする。なお、各着座姿勢矯正輪3の全体の長さを、例えば65cm程にする。そして、各着座姿勢矯正輪3の上端部19に、輪状ベルトの分離・結合を自在に行える手段として、同様のフック部13とフック受け部14とからなる接続具15を夫々備え付け、更に輪状ベルトの長さ調節を行える手段として、同様の主止め具17と補助止め具18を夫々備え付ける。
【0019】
そして、各着座姿勢矯正輪3を構成する輪状ベルトの調節部19と後側固着端寄り部分20を除く、長さが例えば50cm程のベルト部分をスポンジ等のクッション性の当て材(図示なし)で被覆して、その当て材をベルトに固着する。すると、輪状ベルトの身体との接触側に、クッション性の当て材が備え付けられているので、使用時にはベルトと身体との間にクッション性当て材を介在することになり、身体に接触するベルトの当りを弱めて、使用状態を快適にできる。
【0020】
次に、その各輪状ベルトのクッション性当て材被覆箇所を保護するため、両端21(21a、21b)に閉鎖方向の付勢力が働くゴム等の弾力性を有する輪状部材を備え付けた筒状カバー22で夫々被覆する。その際、各筒状カバー22の前側下方寄り部分にファスナ−等の開閉自在な留め具23を備え付けておく。すると、その各筒状カバー22の全体が袋状となっているので、留め具23を操作して袋内部に保冷材又は保温材を挿入できる。そして、保冷材又は保温材を移動させると、各着座姿勢矯正輪3の筒状カバー22で被われたクッション性当て材設置部の脇の下付近が夫々保冷材又は保温材を収容する袋部になる。なお、各筒状カバー22の両端を開いて、そこから内部の脇の下に該当する箇所に保冷材又は保温材を挿入することもできる。
【0021】
次に、外表面にクッション材24を付着し、穴25の内部に着座姿勢矯正輪3の筒状カバー22で被われたクッション性当て材設置部が挿通する当て筒26として、例えば内外径が夫々4cm、4.4cmで長さが10cm程のプラスチック製円筒の外表面に、クッション材24として多数のプラスチック製短毛を付着密生させたものを2個用いる。そして、各当て筒26を着座姿勢矯正輪3の筒状カバー22で被われたクッション性当て材設置部に沿って、夫々自在に移動できるように備え付ける。すると、着座用健康器具1が完成する。
【0022】
このような着座用健康器具1を自動車の運転席4で使用する際には、先ずヘッドレスト6を背もたれ5から少し引き上げる等して、そのヘッドレスト6の下方に伸びる2本の挿入支柱27を露出させる。そして、両挿入支柱27の付け根付近に、取付部2を構成する輪状ベルトを、外側を取り巻くように嵌めて夫々取り付ける。すると、図3に示すように背もたれ5の前側に2本の着座姿勢矯正輪3を左右に離して夫々垂らすことができ、健康器具1を運転席4に簡単に装着できる。なお、取付部2をヘッドレスト6に取り付ける際に、輪状ベルトの長さ調節と分離・結合を自在に行えるばかりでなく、そのヘッドレスト6からの取付部の着脱も簡単に行える。
【0023】
そこで、着座し、シートベルト28を掛けた後、その各矯正輪3に左右腕を差し込む等して、各矯正輪3を腕の付け根付近を夫々取り巻く位置に配置して掛ける。すると、健康器具1を身体に簡単に装着できる。その際、各当て筒26を着座姿勢矯正輪3の前側部下方付近に移動して使用する。すると、運転時に各着座姿勢矯正輪3を構成する輪状ベルトから特に力が加わる腕の付け根の前側部下方付近を、当て筒26にて位置ずれをなくして正確に、クッション材24にて快適な状態に支持できる。それ故、各着座姿勢矯正輪3により腕の付け根を夫々良好に抱えることができる。しかも、各着座姿勢矯正輪3の長さが使用者の体型等に合わない場合には、各輪状ベルトを分離・結合し、輪状ベルトの長さ調節を行う等すると、簡単に使用者の体型に合せることができる。なお、各当て筒26の位置は、当然使用者の体の具合、好み等に応じて適宜変えることができる。
【0024】
このようにして、身体にシートベルト28と共に健康器具1を装着して、左右に配置した2本の着座姿勢矯正輪3で脇を支えても、両腕を自由に使える。それ故、運転を自由に行えるので、運転中の負担が小さく、運転を長く続けることができる。運転中、両着座姿勢矯正輪3が両腕の付け根付近に掛かっているので、身体に対し上下、左右、前後等の方向に振動が加わるが、各矯正輪3の長さの範囲で胴体が移動の規制を受ける。
【0025】
このため、運転開始時に設定した姿勢を運転中も簡単に保持できて、運転姿勢を矯正できる。特に振動により上動した胴体が下動する時に、その胴体が矯正輪3により吊り下げられた状態になるため、胸椎、腰椎等を伸ばして脊柱を矯正できる。そして、自動車の運転を繰り返して行うと、胴体に加わる振動が継続的に繰り返されるため、脊柱の矯正と腰部の筋肉強化により椎間板等の変形による腰痛治療を行える。又、腰痛防止にもなる。なお、妊婦でシートベルトが使用できない場合には、シートベルトの代替品として適している。
【0026】
しかも、高温時又は低温時等の運転時、各着座姿勢矯正輪3の脇の下該当箇所の袋部に適宜保冷材又は保温材を収容して使用し、脇の下の皮膚近くを通る腋下動脈及び腋下静脈中の血液を冷却し、温めることができる。それ故、脇の下に対する部分的な冷却又は加温によって身体全体を効率よく冷却又は加温でき、エアコン等を使用して室内全体を冷却又は加温することなく、快適な運転等による使用を継続できる。
【0027】
上記実施の形態では着座用健康器具1を運転席4に装着して使用する場合について説明したが、椅子の背もたれ最上部に支持部を設け、そこに健康器具1の取付部2を取り付けると、病弱者等がリハビリ用に使用し易くなる。例えば、図4に示すように座椅子29の背もたれ30の最上部に、上方に向って突出する屈曲した支持部31を設ける。その際、座椅子29の骨組を管材32を用いて形成し、その座面33と背もたれ30とを2箇所の各接続箇所34において、管材32同士の嵌め合わせとねじ止めにより、分解・組立自在な構造にする。すると、座椅子29を分解して座面33と背もたれ30とに分離することによりコンパクトにでき、箱等に着座用健康器具1と一緒に収納すると、運搬し易くなる。
【0028】
そして、運搬先で座面33の側に設けた両接続端部と背もたれ30の側に設けた両接続端部とを、対応する管材32同士を夫々嵌め合せねじ止めして、座椅子29を組み立てる。その際、各接続端部に数個例えば5個のねじ止め穴35を夫々設けておくと、ねじ36を差し込む穴35を選択することによって、背もたれ30の高さを座高に合せて調節できる。なお、37は座面33の一部を構成する多数孔付き架設板であり、座面33の骨組管材32に対し、その架設板37をねじ止めにより結合、分離自在にする。又、38は背もたれ30の一部を構成する多数孔付き架設板であり、背もたれ30の骨組管材32に対し、その架設板38をねじ止めにより結合、分離自在にする。
【0029】
このようにして、座椅子29を組み立てた後、そこに着座用健康器具1を装着し、更に座面33に着座して身体に装着すると、同様に使用できる。但し、運転席4で使用する場合とは異なり、外部から振動が加わらないので、自身で脊柱を伸ばすように装着し、両着座姿勢矯正輪3に自身の胴体上部を吊り下げて揺すって使用する。すると、胸椎、腰椎等を伸ばした状態にして保持できるので、病弱者でも安全に脊柱を矯正できる。なお、このような座椅子29は普通に事務用等に使用している背もたれ付き椅子上に乗せ、そこに着座用健康器具1を装着して使用することもできる。
【0030】
なお、上記実施の形態では、着座用健康器具1の取付部2を取り付ける椅子の支持部として、背もたれの最上部に備えつけられているヘッドレストを利用し、或いは背もたれの最上部に、背もたれと一体に結合した支持部を設ける場合について説明したが、椅子の背もたれの最上部付近に、背もたれと一体又は別体の支持部を設けて使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明を適用した着座用健康器具を自動車の運転席に装着して使用した状態を示す斜視図である。
【図2】同着座用健康器具の斜視図である。
【図3】同着座用健康器具を運転席に装着した状態を示す斜視図である。
【図4】同着座用健康器具の装着に適した座椅子の斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
1…着座用健康器具 2…取付部 3…着座姿勢矯正輪 4…運転席 5、30…背もたれ 6…ヘッドレスト(支持部) 7…ベルト 11…後側部(調節部) 15…接続具 17…主止め具 18…補助止め具 19…調節部 22…筒状カバー 23…留め具 24…クッション材 25…筒穴 26…当て筒 27…挿入支柱 28…シートベルト 29…座椅子 31…支持部 32…管材 33…座面 34…接続箇所 35…ねじ止め穴 36…ねじ 37、38…架設板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子の背もたれ最上部又はその最上部付近に設けた支持部に装着脱できる取付部と、その取付部に所定距離離して一部を夫々固着し、使用時に左右の各腕の付け根付近を夫々取り巻いて胴体の上部を支持する2本の着座姿勢矯正輪とからなる着座用健康器具であって、上記各着座姿勢矯正輪の中核部材として輪状のベルトを夫々用い、その各輪状ベルトの固着端寄り部分を調節部とし、その調節部に輪状ベルトの長さ調節と輪状ベルトの分離・結合を自在に行える手段を備え付け、その輪状ベルトの調節部以外のベルトの身体との接触側に、クッション性の当て材を備え付けることを特徴とする着座用健康器具。
【請求項2】
各着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部の脇の下付近に当たる箇所に、保冷材又は保温材を収容できる袋部を夫々設けることを特徴とする請求項1記載の着座用健康器具。
【請求項3】
各着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部に沿って、外表面にクッション材を付着し、穴内に着座姿勢矯正輪のクッション性当て材設置部が挿通する当て筒を、夫々自在に移動できるように備え付けることを特徴とする請求項1又は2記載の着座用健康器具。
【請求項4】
背もたれ最上部に支持部を設けることを特徴とする請求項1、2又は3記載の着座用健康器具装着用椅子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate