説明

移動可能な自立型手摺

【課題】手摺の長さを自由に変えることができる自立型手摺を提供し、かつ、機能面だけでなく、デザイン面でも優れた自立型手摺を提供すること。
【解決手段】本発明の自立型手摺1は、自立可能な第1の土台部2と、第1の土台部2に対向して配置される自立可能な第2の土台部3と、第1の土台部2と第2の土台部3との間に架設される手摺部4と、手摺部4を、第1及び第2の土台部2,3に対して、取り外し可能に固定するための手摺固定手段5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手摺に関し、より特定的には、自立可能な手摺に関する。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会が進んだ近年、各種福祉器具の開発が進んでいる。特に、筋力が衰えた高齢者にとって、手摺を利用して起立や歩行などを補助することは、非常に、有用である。従来、手摺は、壁などに固定するのが一般であった。しかし、壁などに固定するタイプの手摺は、取り付け場所を選ぶ必要があり、如何なる場所でも起立や歩行を補助するという目的には、適していなかった。そのような中、特許文献1に示すように、自立型の手摺が開発されている。このような自立型の手摺は、自由に移動させることができ、如何なる場所でも配置できる。たとえば、寝床の近くや、ベッドの近く、食卓の近くなど、通常であれば、壁がないような箇所にでも、自立型の手摺を配置することができる。これによって、高齢者やけが人などの手摺の補助を必要とする者は、手摺による補助を受けながら、起立や歩行を行うことができるようになる。
【特許文献1】登録実用新案第3095911号公報
【特許文献2】特開2002−13270号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているような自立型手摺においては、使用者が、自ら、手摺の長さを調整することはできなかった。そのため、使用者の要求に応じた長さの自立型手摺を製造しなければならなかった。今後、高齢化社会が進むにつれて、自立型手摺は、あらゆる場所に設置しなければならなくなり、手摺の長さを自由に変えることができる汎用性に優れた自立型手摺が必要となる。特許文献2の図3及び段落0015には、長さ調整が可能な手摺杆が開示されている。しかし、特許文献2に記載の手摺杆は、長さ調整杆をスライドさせることによって、長さを調整するものであり、調整できる長さは、限られた範囲となる。それゆえ、本発明の目的は、手摺の長さを自由に変えることができる自立型手摺を提供することである。
【0004】
従来の自立型手摺は、使用しない場合、邪魔になることがある。それゆえ、本発明の目的は、使用しない場合、邪魔にならないようにコンパクト化可能な自立型手摺を提供することである。
【0005】
従来の自立型手摺においては、手摺の傾斜角度は、固定化されている。典型的には、手摺の傾斜角度は、水平に固定化されている。段差がある箇所に自立型手摺を設置する場合、段差の高低によって、手摺の角度を自由に変えることができれば、非常に、汎用性に優れた自立型手摺が提供されることとなる。それゆえ、本発明の目的は、手摺の傾斜角度を自由に変えることができる自立型手摺を提供することである。
【0006】
従来の自立型手摺は、垂直に伸びた支柱に対して、手摺を架設する構造になっている。そのため、手摺の端部から垂直に支柱が伸びてしまうこととなる。特許文献2の図1には、手摺の端部から垂直に支柱が伸びていない自立型手摺が開示されているが、垂直に支柱が伸びていることには変わりがない。垂直に支柱が伸びていると、垂直の支柱が移動の邪魔になる場合がある。それゆえ、本発明の目的は、移動の際、邪魔になりにくい自立型手摺を提供することである。
【0007】
従来の自立型手摺は、手摺のみが取り付けられている。しかし、手摺に頼って歩行する場合、何らかの物を持っていることがある。このように物を運びながら手摺に頼って移動する場合、持っている物をどこかに仮置きしたい場合がある。それゆえ、本発明の目的は、持っている物を仮置きすることができる自立型手摺を提供することである。
【0008】
さらに、従来の自立型手摺は、医療補助器具としての性格が強かったので、デザイン面での配慮はあまりなされていなかった。しかし、あらゆる場面で、自立型手摺の使用が予想される状況においては、デザイン面で優れた自立型手摺が提供されなければならない。それゆえ、本発明の目的は、機能面だけでなく、デザイン面でも優れた自立型手摺を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、移動可能な自立型手摺であって、自立可能な第1の土台部と、第1の土台部に対向して配置される自立可能な第2の土台部と、第1の土台部と第2の土台部との間に架設される手摺部と、手摺部を、第1及び第2の土台部に対して、取り外し可能に固定するための手摺固定手段とを備える。これにより、長さの異なる手摺に取り替えることによって、手摺の長さを自由に変えることができる自立型手摺が提供されることとなる。また、使用しない場合、邪魔にならないように、コンパクト化が可能である。加えて、デザイン面でも優れた自立型手摺が提供されることとなる。
【0010】
好ましくは、手摺固定手段は、くさび部材と、第1及び第2の土台部に設けられた穴部と、手摺の端部に設けられており、穴部に対して抜き差し可能であり、かつ、くさび部材を抜き差しするためのくさび部材固定部とを含むとよい。これにより、極めて容易に手摺部を取り外しすることができるようになる。
【0011】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、側面形状がL字状であり、底面部分の通路側と垂直立脚部分の通路側とは、面一であるとよい。これにより、底部で足指を打つことを防止することができる。
【0012】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、床面に進むにつれて支柱間の間隔が広がる複数の支柱からなるとよい。これにより、安定性が増す。
【0013】
好ましくは、手摺固定手段は、さらに、手摺部を、第1及び第2の土台部に対して、回動可能に取り付けるとよい。これにより、第1又は第2の土台部を段差の上に置いたとしても、手摺に傾斜ができることとなる。よって、階段や玄関など、段差があるところであっても、自立型の手摺を提供することができる。
【0014】
好ましくは、手摺固定手段は、手摺部を、第1及び/又は第2の土台部に対して、高さが異なるように、回動可能に取り付けるための高さ調整手段を含むとよい。これにより、急な段差であったとしても、手摺の傾斜角度を好みの角度に調整することができる。
【0015】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、少なくとも1つの他の手摺部を、自立可能な少なくとも1つの他の土台部との間に、取り外し可能に架設するための少なくとも1つの他の手摺固定手段を含むとよい。これにより、複数の手摺を連結させることができる。廊下などの通路に、このような手摺は有効である。
【0016】
好ましくは、手摺固定手段及び少なくとも1つの他の手摺固定手段は、軸材と、手摺部及び少なくとも1つの他の手摺部の各端部に設けられた、軸材を挿入するための手摺側穴部と、第1及び/又は第2の土台部及び少なくとも1つの他の土台部に設けられており、軸材を、穴部に挿入するための土台側穴部とを含むとよい。これにより、容易に手摺部を取り外し可能になる。また、軸材の太さを調整すれば、手摺部を回動させることもできる。
【0017】
好ましくは、手摺固定手段及び少なくとも1つの他の手摺固定手段は、手摺部及び少なくとも1つの他の手摺部を一直線上に架設するとよい。これにより、長い廊下などに、自立型手摺を配置することができる。
【0018】
好ましくは、手摺固定手段及び少なくとも1つの他の手摺固定手段は、手摺部及び少なくとも1つの他の手摺部を、手摺による経路が折れ曲がるように架設するとよい。これにより、曲がり角に自立型手摺を配置することができる。
【0019】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、手摺固定手段は、手摺部を抜き出し可能に挿入するために、第1及び/又は第2の土台部に設けられた手摺挿入用穴部であるとよい。このように、土台部を重量物にすることによって、自立型手摺の安定性が増す。また、手摺部の取り外しも容易になる。
【0020】
好ましくは、手摺部は、端部がL字状であり、手摺挿入用穴部は、第1及び/又は第2の土台部の上面から下方に向けて、穿孔されているとよい。これにより、手摺部の取り外しが容易になる。
【0021】
さらに、手摺挿入用穴部は、各土台部に、少なくとも2つ穿孔されており、各手摺挿入用穴部に、L字状の手摺部及び他の手摺部が挿入されるとよい。これにより、複数の手摺を自由な角度で連結させることができる。
【0022】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、手摺固定手段は、手摺部の端部と連結され、手摺部の端部をL字状にするための連結部材と、連結部材を抜き出し可能に挿入するために、第1及び/又は第2の土台部に設けられた連結部材用穴部であるとよい。これにより、手摺部の取り外しが容易になる。
【0023】
好ましくは、連結部材は、手摺部を回動可能に連結するとよい。これにより、段差を有する箇所にも、自立型手摺を配置することができる。
【0024】
好ましくは、連結部材が連結部材用穴部に挿入される深さは、調整可能であるとよい。これにより、段差の高さに応じて、手摺部の傾斜角度を調整することができる。
【0025】
好ましくは、連結部材用穴部は、各土台部に、少なくとも2つ穿孔されており、各連結部材用穴部に、連結部材及び他の連結部材が挿入されるとよい。これにより、複数の手摺を自由な角度で連結させることができる。
【0026】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、手摺固定手段は、第1及び/又は第2の土台部に設けられた凹部に嵌合可能な支柱部材であるとよい。これにより、土台部が安定する。
【0027】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、手摺固定手段は、第1及び/又は第2の土台部にアンカーボルトで固定されており、上部で、手摺部を取り付けるとよい。これにより、土台部が安定する。
【0028】
また、本発明は、移動可能な自立型手摺であって、自立可能な第1の土台部と、第1の土台部に対向して配置される自立可能な第2の土台部と、第1の土台部と第2の土台部との間に架設される手摺部と、手摺部を、第1及び第2の土台部に対して、回動可能に取り付けるための手摺回動手段とを備える。これにより、手摺の傾斜角度を自由に変えることができる自立型手摺が提供されることとなる。典型的には、階段や玄関などの段差を有する箇所に、土台部を配置して、段差に応じた適切な角度に手摺部の傾斜を調整することができる。また、デザイン面でも優れた自立型手摺が提供されることとなる。
【0029】
好ましくは、手摺回動手段は、手摺部を、第1及び/又は第2の土台部に対して、高さが異なるように、回動可能に取り付けるための高さ調整手段を含むとよい。これにより、急な段差であったとしても、手摺の傾斜角度を好みの角度に調整することができる。
【0030】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、少なくとも1つの他の手摺部を、自立可能な少なくとも1つの他の土台部との間に、回動可能に架設するための少なくとも1つの他の手摺回動手段を含むとよい。これにより、複数の手摺を連結させることができる。廊下などの通路に、このような手摺は有効である。
【0031】
好ましくは、手摺回動手段及び少なくとも1つの他の手摺回動手段は、軸材と、手摺部及び少なくとも1つの他の手摺部の各端部に設けられた、軸材を挿入するための手摺側穴部と、第1及び/又は第2の土台部及び少なくとも1つの他の土台部に設けられており、軸材を、穴部に挿入するための土台側穴部とを含むとよい。これにより、容易に手摺部を取り外し可能になる。また、軸材の太さを調整すれば、手摺部を回動させることもできる。
【0032】
好ましくは、手摺回動手段及び少なくとも1つの他の手摺回動手段は、手摺部及び少なくとも1つの他の手摺部を一直線上に架設するとよい。これにより、長い廊下などに、自立型手摺を配置することができる。
【0033】
好ましくは、手摺回動手段及び少なくとも1つの他の手摺固定手段は、手摺部及び少なくとも1つの他の手摺部を、手摺による経路が折れ曲がるように架設するとよい。これにより、曲がり角に自立型手摺を配置することができる。
【0034】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、手摺回動手段は、手摺部の端部と回動可能に連結され、手摺部の端部をL字状にするための連結部材と、連結部材を抜き出し可能に挿入するために、第1及び/又は第2の土台部に設けられた連結部材用穴部であるとよい。これにより、手摺部の取り外しが容易になる。
【0035】
好ましくは、連結部材が連結部材用穴部に挿入される深さは、調整可能であるとよい。これにより、段差の高さに応じて、手摺部の傾斜角度を調整することができる。
【0036】
好ましくは、連結部材用穴部は、各土台部に、少なくとも2つ穿孔されており、各連結部材用穴部に、連結部材及び他の連結部材が挿入されるとよい。これにより、複数の手摺を自由な角度で連結させることができる。
【0037】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、手摺回動手段は、第1及び/又は第2の土台部に設けられた凹部に嵌合可能な支柱部材であるとよい。これにより、土台部が安定する。
【0038】
好ましくは、第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、手摺固定手段は、第1及び/又は第2の土台部にアンカーボルトで固定されており、上部で、手摺部を回動可能に取り付けるとよい。これにより、土台部が安定する。
【0039】
また、本発明は、移動可能な自立型手摺であって、底部と、少なくとも2つの支柱部と、少なくとも2つの支柱部で支えられた手摺部とを備え、支柱部の内、少なくとも1つは、手摺部と斜めに交わるようにして、手摺部を支えている。これにより、手摺部の端部下方に支柱が存在しなくなるので、移動の際、邪魔になりにくい自立型手摺が提供されることとなる。加えて、デザイン面でも優れた自立型手摺が提供されることとなる。
【0040】
好ましくは、手摺部と斜めに交わるようにして、手摺部を支える支柱部は、底部と連結した支持部によって、支えられているとよい。これにより、安定性が向上する。
【0041】
好ましくは、支柱部は、少なくとも、底部から斜めに自立している第1の支柱部と、第1の支柱部が自立する方向とは異なる方向に、底部から斜めに自立している第2の支柱部とを含むとよい。これにより、手摺部の両端の下方が空くことになり、移動の際、邪魔になりにくくなる。
【0042】
好ましくは、支柱部は、少なくとも、底部から直立した第1の支柱部と、底部から斜めに自立している第2の支柱部とを含むとよい。これにより、安定性が向上する。
【0043】
好ましくは、支柱部は、少なくとも、底部から直立した直立支柱部に連結しており、手摺部と斜めに交わるように手摺部を支える第1及び第2の支柱部を含むとよい。これにより、底部の空間がより多く空くことになる。また、直立支柱部が手摺部を支えるようにすれば、安定性が向上する。
【0044】
また、本発明は、移動可能な自立型手摺であって、天板を有する天板部と、天板部と対向している支柱部と、天板部と支柱部との間に架設される少なくとも1本の手摺部とを備える。これにより、持っている物を仮置きすることができる自立型手摺が提供されることとなる。加えて、デザイン面でも優れた自立型手摺が提供されることとなる。
【0045】
なお、本発明の自立型手摺の底面部分に耐震マットが取り付けられているとよい。これにより、安定性が極めて向上する。
【発明の効果】
【0046】
このように本発明によれば、手摺の長さを自由に変えることができる自立型手摺が提供されることとなる。また、使用しない場合、邪魔にならないようにコンパクト化可能な自立型手摺が提供されることとなる。また、手摺の傾斜角度を自由に変えることができる自立型手摺が提供されることとなる。また、移動の際、邪魔になりにくい自立型手摺が提供されることとなる。また、持っている物を仮置きすることができる自立型手摺が提供されることとなる。加えて、機能面だけでなく、デザイン面でも優れた自立型手摺が提供されることとなる。
【0047】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自立型手摺1の斜視図である。図1において、自立型手摺1は、第1の土台部2と、第2の土台部3と、手摺部4と、手摺固定手段5とを備える。第1の土台部2は、側面板2aと、底面板2bと、隅木2cとを含む。側面板2aは、底面板2bに対して、側面L字状に、垂直に立脚している。隅木2cは、側面板2aと底面板2bとの固定を補強している。第1の土台部2は、自立可能である。第2の土台部3は、第1の土台部に対向して配置されている。第2の土台部3は、側面板3aと、底面板3bと、図上隠れて見えていない隅木3cとを含む。側面板3aは、底面板3bに対して、側面L字状に、垂直に立脚している。隅木3cは、側面板3aと底面板3bとの固定を補強している。第2の土台部3も、自立可能である。自立型手摺1は、木材や樹脂などで構成されるが、特に限定されない。
【0049】
図2Aは、手摺部4の端部及び手摺固定手段5の拡大正面図である。図2Bは、手摺部4の端部及び手摺固定手段5の拡大右側面図である。図2Cは、手摺部4の端部及び手摺固定手段5の拡大平面図である。なお、第1の土台部2側にも、図2A〜2Cと同様に、手摺部4の端部に、手摺固定手段5が設けられている。
【0050】
手摺固定手段5は、くさび部材5aと、くさび部材固定部5bと、穴部5cとを含む。くさび部材5aは、図2Cに示すように、手摺部4の端部方向に向かうに従って、先細りになる形状であり、かつ、図2Bに示すように、鉛直下方向に向かうにしたがって、先細りになる形状である。くさび部材固定部5bは、手摺部4の端部に設けられら、略コ状の鉤型形状である。くさび部材固定部5bは、くさび部材5aを抜き差し可能なように、くさび部材5aの形状と相補的な形状を有する。穴部5cは、第2の土台部3に設けられている。穴部5cは、手摺部4の先端に設けられたくさび部材固定部5bが抜き差し可能な大きさを有する。穴部5cにくさび部材固定部5bが差し込まれ、くさび部材固定部5bにくさび部材5aが差し込まれることによって、手摺部4が第2の土台部3に対して、取り付けられる。一方、くさび部材5aをくさび部材固定部5bから抜き取り、くさび部材固定部5bを穴部5cから抜き取ることによって、手摺部4を第2の土台部3から取り外すことができる。同様に、手摺部4は、第1の土台部2からも取り外し可能である。
【0051】
図2A〜2Cに示された端部構造と同様の構造を有し、長さが異なる手摺部4を用いれば、手摺部4の長さを調整することができる。このように、手摺部4を第1及び第2の土台部2,3に対して、取り外し可能に固定するための手摺固定手段5を設けることによって、長さの異なる手摺部4を適宜選択することができる。結果、手摺部4の長さを自由に変えることができる自立型手摺1が提供されることとなる。また、自立型手摺1を使用しない場合、手摺部4を取り外しておくことによって、コンパクトに収納しておくことができる。また、図1に示すような構造にすることによって、機能面だけでなく、デザイン面においても優れることとなる。
【0052】
なお、くさび部材5aがくさび部材固定部5bから抜き差し可能であれば、これらの構造は、図2A〜2Cに示した構造に限られない。
【0053】
図3は、第1の実施形態の変形例に係る自立型手摺1aの斜視図である。図3に示すように、第1及び第2の土台部2,3において、底面部分である底板2b,3bの通路側と垂直立脚部分である側面板2a,3aの通路側とは、面一となるように、構成されているとよい。これにより、通路を歩く人が、底面板2b,3bの角に足指をぶつけることを防止することが期待できる。なお、第1又は第2の土台部2,3のいずれか一方だけが、当該面一構造を有していてもよい。
【0054】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る自立型手摺1bの斜視図である。図4において、自立型手摺1bは、第1の土台部61と、第2の土台部62と、手摺部4aと、手摺固定手段7とを備える。第1及び第2の土台部61,62は、床面に設置される底面板6eに向かうにつれて間隔が広がる支柱6a,6b,6c,6dを含む。手摺固定手段7は、手摺部4aの端部を、第1及び第2の土台部61,62の上部6fで取り外し可能に取り付けるためのU字状の金具である。当該金具は、ボルト及びナットなどによって、上部6fに取り外し可能である。
【0055】
第2の実施形態に示すように、複数の支柱が床面に向かって広がるような構造を採用することによって、第1及び第2の土台部61,62の強度を向上させることができる。また、金具によって、手摺部4aを取り外し可能に固定することによって、手摺部4aの固定を強固にすることができる。
【0056】
なお、床面に向かって広がるような複数の支柱は、第1の土台部61又は第2の土台部62のいずれか一方だけに用いられていてもよい。
【0057】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る自立型手摺1cの斜視図である。図5において、自立型手摺1cは、第1の土台部21と、第2の土台部31と、手摺部41と、手摺固定手段51とを備える。第1の土台部21は、自立可能である。第2の土台部31は、第1の土台部21に対向して配置され、自立可能である。第1及び第2の土台部21,31の構造は、特に限定されるものではなく、図5以外の自立可能構造が適宜用いられる。
【0058】
図6は、手摺固定手段51の構造を示す分解斜視図である。図6において、手摺固定手段51は、手摺部41の端部に設けられた挿入部51aと、第1及び第2の土台部21,31の上端部に設けられたコ状の受け入れ部51bとを含む。挿入部51aには、穴部51dが穿孔されている。受け入れ部51bには、穴部51eが穿孔されている。挿入部51aを受け入れ部51bに挿入して、穴部51e,51dを介して、軸部材51cを挿入すれば、手摺部41が第1及び第2の土台部21,31に固定される。一方、軸部材51cを、穴部51e,51dから抜き取れば、手摺部41を第1及び第2の土台部21,31から取り外すことができる。
【0059】
軸部材51cの外径を穴部51e,51dの内径と同一とすれば、手摺部41を回動させることなく、第1及び第2の土台部21,31に取り付けることができる。
【0060】
一方、軸部材51c及び穴部51eの外径を穴部51dの内径よりも小さくすれば、手摺41を回動可能に、第1及び第2の土台部21,31に取り付けることができる。この場合、手摺固定手段51は、手摺部41を、第1及び第2の土台部21,31に対して、回動可能に取り付けるための手摺回動手段51として機能する。
【0061】
図7は、手摺回動手段51を含む自立型手摺1cの用途を示す正面図である。手摺部41が第1及び第2の土台部21,31に回動可能に取り付けられている場合、たとえば、第2の土台部31を、段差部8の上に置くことによって、手摺部41の傾斜角度を調整することができる。段差部8として、階段や玄関など、あらゆる段差を考慮できる。このように、手摺回動手段51を設けることによって、手摺の角度を自由に変えることができる。その結果、段差があるような場所であっても、適宜、自立型手摺を配置することができる。
【0062】
(第4の実施形態)
図8は、高さ調整手段51fを含む自立型手摺1dを示す正面図である。図8では、段差部8に、第2の土台部31が置かれている状態を示す。第4の実施形態では、手摺回動手段51は、高さ調整手段51fを含む。高さ調整手段51fは、図6に示すような穴部51eと同様の構造を有し、穴部51eよりも下方に設けられた穴部である。高さ調整手段51fに、軸材51cを挿入して、手摺部41を回動可能に取り付けることができる。たとえば、段差部8が高くなった場合、高さ調整手段5f側に手摺部41を取り付けることによって、手摺部41の傾斜角度を緩やかにすることができる。逆に、手摺部41の傾斜角度を急なものにしたければ、穴部51e側に手摺部41を取り付ければよい。このように、高さ調整手段51fは、手摺部41を、第2の土台部31に対して、高さが異なるように回動可能に取り付ける。したがって、手摺の角度を自由に変えることができる。
【0063】
なお、図8では、高さ調整手段51fは1つであるとしたが、さらに下方に同様の高さ調整手段を設けたり、逆に、穴部51eの上方に同様の高さ調整手段を設けることによって、手摺の角度調整をより自在に行うことができる。
【0064】
なお、高さ調整手段は、図8に示した例に限られない。図9は、高さ調整手段51iを含む自立型手摺1eを示す正面図である。図9において、第2の土台部31は、支柱31dに対して、支持棒31bを回動軸31cで回動可能に取り付けている。また、第2の土台部31は、底端部分が、底面板31aに、回動軸31eによって、回動可能に取り付けられている。支持棒31bの底端部分を、底面板31aに設けられた高さ調整穴51h又は51gに挿入することによって、第2の土台部31の傾斜角度が調整できる。よって、手摺部41の傾斜角度が調整できる。高さ調整穴51h及び51gが高さ調整手段51iとして機能する。なお、高さ調整穴の数は、図9に示した例に限られない。
【0065】
なお、高さ調整手段は、第1及び/又は第2の土台部21,31に設けられていればよい。
【0066】
(第5の実施形態)
図10は、本発明の第5の実施形態に係る自立型手摺1f,1gを示す正面図である。図10では、自立型手摺1f,1gが段差部8a,8bに置かれている状態を示す。第5の実施形態において、第3の実施形態と異なる点は、第2の土台部311が、第1の土台部21との間に架設された手摺部41とは異なる他の手摺部411を回動可能に取り付けるための他の手摺回動手段511を含む点である。
【0067】
図11Aは、手摺部41,411が取り付けられた状態における第2の土台部311の上端部分を示す平面図である。図11Bは、手摺部41,411が取り付けられていない状態における第2の土台部311の上端部分を示す平面図である。第2の土台部311は、第3の実施形態と同様の構造を有する手摺回動手段51に加えて、他の手摺回動手段511を含む。他の手摺回動手段511の構造は、手摺回動手段51と同様である。すなわち、手摺回動手段511は、穴部511eと、穴部511eに挿入される軸材511cと、手摺部411に連結している挿入部511aとを含む。図11Aに示すように、二つの手摺部41,411を連結することによって、手摺の長さを延長することができる。図10に示すように、段差部8a,8bに対して、延長された手摺を設けたい場合は、第3の土台部311を段差部8a及び8bに置いて、手摺部411を連結すればよい。図10に示すように、他の手摺回動手段511は、二つの手摺部41,411を一直線上に架設することができる。
【0068】
なお、手摺回動手段511が手摺部411を回動しないように第3の土台部311に固定している場合、手摺回動手段511は、手摺固定手段511として機能する。詳しくは、第3の実施形態において説明した。このように、他の手摺部411を他の第1の土台部311との間に架設するために、手摺固定手段511を設けてもよい。
【0069】
他の手摺回動手段511又は他の手摺固定手段511は、第1及び/又は第2の支柱部に設けられていれば、手摺を連結することによる延長が実現される。
【0070】
複数の手摺を連結するための構造は、図11A及び11Bに示した例に限られない。図12は、2つの手摺部41,411を垂直に折れ曲がるように配置するための第2の支柱部311aの上端部分を示す平面図である。図12に示すような第2の支柱部311aを用いることによって、垂直に折れ曲がる廊下などに、自立型手摺を配置することができる。
【0071】
図13は、3つの手摺部41,411をT字状に配置するための第2の支柱部311bの上端部分を示す平面図である。図13において、図12と同様の箇所については、同一の符号を付す。図13に示すような第2の支柱部311bを用いることによって、T字状の通路などに、自立型手摺を配置することができる。
【0072】
図14は、4つの手摺部41,411を十字状に配置するための第2の支柱部311cの上端部分を示す平面図である。図14において、図12と同様の箇所については、同一の符号を付す。図14に示すような第2の支柱部311cを用いることによって、十字状の通路などに、自立型手摺を配置することができる。
【0073】
なお、図12〜14では、垂直に折れ曲がるための構造を示したが、任意の角度に、手摺回動手段511を設けてもよい。
【0074】
このように、手摺部を一直線上又は折れ曲がるように、二つの土台間に架設することによって、様々な用途に適した自立型手摺を提供することが可能となる。
【0075】
(第6の実施形態)
図15Aは、本発明の第6の実施形態に係る自立型手摺1hの斜視図である。図15Aにおいて、自立型手摺1hは、第1の支柱部22と、第2の支柱部32と、手摺部42とを備える。図15Bは、第1及び第2の支柱部22,32の構造を示す図である。図15Bに示すように、第1及び第2の支柱部22,32は、手摺42を挿入するための手摺挿入用穴部52aを有する。また、第1及び第2の支柱部22,32は、手摺挿入穴部52aと交わるように、固定棒52cを挿入するための固定棒挿入穴52bを有する。固定棒挿入穴52bは、貫通している。第1及び第2の土台部は、石やコンクリート、金属の固まりなど、重量物の固まりである。
【0076】
手摺部42の端部には、固定棒挿入穴52bに対応して、貫通している穴が穿孔されている。固定棒挿入穴52b及び手摺部42の端部に設けられた当該穴に対して、固定棒52cが挿入されることによって、手摺部42が第1及び/又は第2の土台部22,32に固定される。固定棒挿入穴52bは貫通しているので、固定棒52cを抜き取ることによって、手摺部42を取り外すことができる。このように、手摺挿入用穴部が、手摺固定手段として機能している。長さの異なる手摺部42を用いれば、手摺の長さを変えることが可能な自立型手摺が提供されることとなる。
【0077】
第1及び第2の土台部に重量物の固まりを用いた場合、手摺固定手段の構造は、図15Bに示した例に限られない。
【0078】
図16は、第1及び第2の土台部22a,32aを示す図である。図16に示すように、第1及び第2の土台部22a,32aは、上面から下方に向けて穿孔されている手摺挿入用穴部52dを有する。手摺部42aの端部は、L字状に折れ曲がっている。当該L字状部分を手摺挿入用穴部52dに挿入することによって、手摺部42aを取り外し可能に土台に取り付けることができる。
【0079】
なお、図16では、二つの手摺挿入用穴部52dを示したが、1つの土台部に対して、少なくとも1つの手摺挿入用穴部52dが設けられていればよい。ただし、二つの手摺挿入用穴部52dを設けることによって、挿入された2つの手摺部を任意の角度で配置することができる。よって、長い廊下などに、連結角度を調整しながら、2つ以上の手摺部を配置することが可能となる。
【0080】
なお、重量物の固まりを土台部に用いる場合であっても、手摺部を回動可能に土台部に取り付けることができる。図17は、手摺部を回動可能に取り付けるための第1及び第2の土台部22b,32bの構造を示す図である。図17において、手摺固定手段(手摺回動手段)51は、連結部材53と、連結部材用穴部54とを含む。連結部材53は、上端部が図6に示す構造と同様の構造を有しており、貫通している高さ調整穴部54e,54f,54gを含む。連結部材用穴部54は、第1及び第2の土台部22b,32bの上面から下方に向けて穿孔された穴であり、貫通している高さ調整穴部54a,54b,54cを含む。高さ調整穴部54a,54b,54cには、それぞれ、高さ調整穴部54e,54f,54gに対して、固定棒5dが挿入可能である。固定棒5dを任意の穴部に挿入することによって、連結部材53が連結部材用穴部に挿入される深さが調整されることとなる。
【0081】
連結部材53が手摺部を回動しないように固定すれば、連結部材53は、手摺部の端部をL字状にするための部材となる。連結部材53は、第1及び第2の土台部22b,32bに抜き差し可能である。よって、連結部材53及び連結部材用穴部54は、手摺固定手段51として機能する。
【0082】
一方、連結部材53が手摺部を回動可能に取り付けた場合、連結部材53及び連結部材用穴部54は、手摺回動手段51として機能し、段差にも置くことができる自立型手摺が提供されることとなる。
【0083】
図18は、連結部材53及び連結部材用穴部54をそれぞれ二つ含む第1及び第2の土台部22c,32cの構造を示す図である。図18に示すように、少なくとも2つの連結部材53及び連結部材用穴部54をそれぞれ設けることによって、少なくとも2つの手摺部を架設することができる。また、架橋される少なくとも2つの手摺を任意の角度に調整することも可能である。
【0084】
なお、第1及び第2の土台部の内、いずれか一方のみが、重量物の固まりであってもよい。なお、連結部材用穴部54を途中まで埋めるための部材を挿入することによって、連結部材53の高さを調整することも可能である。
【0085】
(第7の実施形態)
図19Aは、本発明の第7の実施形態に係る第1及び第2の土台部22d,32dの斜視図である。図19Bは、第1及び第2の土台部22d,32dの分解斜視図である。第1及び第2の土台部22d,32dは、石やコンクリートなどの重量物の固まり23を含む。手摺固定手段55は、リング状の支柱部材である。手摺固定手段55は、第1の実施形態と同様、くさび部材5a(図示省略)と、くさび部材固定部5b(図示省略)と、穴部5cとを含む。当該リング状の支柱部材の底部が固まり23の底部と嵌合するように、固まり23の底部及び側部には、凹部23aが設けられている。当該リング状の支柱部材を凹部23aに嵌合することによって、手摺固定手段55が自立可能に支持される。
【0086】
なお、第7の実施形態において、手摺部を取り外し可能に固定するための手摺固定手段の構造は、本明細書で開示される構造の他、あらゆる構造が適用可能である。なお、第7の実施形態において、リング状の支柱部材に、手摺回動手段を設けるようにしてもよい。なお、第1及び第2の土台部の内、いずれか一方のみに、図19Aに示す構造が用いられてもよい。
【0087】
(第8の実施形態)
図20Aは、本発明の第8の実施形態に係る第1及び第2の土台部22e,32eの斜視図である。図20Bは、図20AにおけるA−A面での断面図である。第1及び第2の土台部22e,32eは、石やコンクリート、金属などの重量物の固まり24を含む。手摺固定手段56は、図11Aに示した構造(51,511)を上部に有している。図20Bに示すように、手摺固定手段56は、固まり24に取り付けられたアンカーボルト56aによって、固まり24に固定されている。手摺固定手段56の上部は、手摺部を取り外し可能に取り付けることができる。
【0088】
なお、第8の実施形態において、手摺部を取り外し可能に固定するための手摺固定手段の構造は、本明細書で開示される構造の他、あらゆる構造が適用可能である。また、手摺固定手段56の上部の構造(51,511)が、手摺部を回動可能に取り付ける構造となっているのであれば、手摺固定手段56は、手摺回動手段56として機能する。なお、第1及び第2の土台部の内、いずれか一方のみに、図20Aに示す構造が用いられてもよい。また、手摺固定手段又は手摺回動手段は、手摺部を連結するための構造になっていなくてもよい。
【0089】
(第9の実施形態)
図21は、本発明の第9の実施形態に係る自立型手摺100の斜視図である。図21において、自立型手摺100は、底部500と、第1の支柱部200と、第2の支柱部300と、手摺部400と、支持部600とを備える。第1の支柱部200は、底端が底部500と連結しており、上端が手摺部400と連結している。第2の支柱部300は、上端に、連結部材301を含む。第2の支柱部300は、底端が第1の支持部200と連結しており、上端が連結部材301によって手摺部400と連結している。支持部600は、第2の支柱部300を支えるように、第2の支柱部300と連結している。第1及び第2の支柱部200,300は、手摺部400と斜めに交わるようにして、手摺部400を支えている。
【0090】
このように、第9の実施形態では、手摺部400を支えるための第1及び第2の支柱部200,300は、垂直に立脚していない。よって、手摺部400の端部の下方にスペースが設けられることとなるので、移動の邪魔になりにくい自立型手摺が提供されることとなる。
【0091】
なお、第9の実施形態は、種々に変更可能である。図22は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100aの構造を示す概略正面図である。図22に示すように、第1及び第2の支柱部200a,300aは、それぞれ、底部500aと連結して、手摺部400を支えてもよい。図23は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100bの構造を示す概略正面図である。図23に示すように、第1及び第2の支柱部200a,300aは、底部500aと連結した支持部600a,600bによって、それぞれ、支えられていてもよい。このように、手摺部400を支える支柱部は、底部500aから斜めに自立している第1の支柱部200aと、第1の支柱部200aが自立する方向とは異なる方向に、底部500aから斜めに自立している第2の支柱部300aとを含むとよい。
【0092】
図24は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100cの構造を示す概略正面図である。図24に示すように、第2の支柱部300bは、支持部600aに支えられた第1の支柱部200aと連結して、手摺部400を支えてもよい。図25は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100dの構造を示す概略正面図である。図25に示すように、第2の支柱部300bは、支持部600cによって支えられていてもよい。このように、支柱部は、底部500aと連結した支持部600aや600cによって支えられているとよい。
【0093】
図26は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100eの構造を示す概略正面図である。図26に示すように、底部500aから直立した支柱部700がさらに手摺部400を支えていてもよい。図27は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100fの構造を示す概略正面図である。図27に示すように、底部500aから斜めに立脚した支柱部は、200a,300aに限らず、200c及び300cというように、3つ以上であってもよい。
【0094】
図28は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100gの構造を示す概略正面図である。図28に示すように、底部500aから直立した支柱部700がさらに手摺部400を支え、底部500aから斜めに立脚した第1の支柱部200aが手摺部400を支えていてもよい。すなわち、本発明において、手摺部400と斜めに交わるように支える支柱部は、少なくとも1つであればよい。
【0095】
図29は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100hの構造を示す概略正面図である。図29に示すように、底部500aは、直立した直立支柱部700bと連結している。直立支柱部700bには、斜めに手摺部400と交わる第1及び第2の支柱部200b,300dが連結している。直立支柱部700bは、手摺部400を支えている。図30は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100iの構造を示す概略正面図である。図30に示すように、直立支柱部700cは、手摺部400を支えなくてもよい。このように、手摺部400を支える支柱部は、少なくとも、底部500aから直立した直立支柱部700b又は700cに連結しており、手摺部400と斜めに交わるように第1及び第2の支柱部200b,300dを含むとよい。
【0096】
図31は、第9の実施形態を変形した自立型手摺100jの構造を示す概略図である。図31に示すように、手摺部400、第1及び第2の支柱部200a,300aは、一体に形成されていてもよい。たとえば、木材が材質となる場合、手摺部400、第1及び第2の支柱部200a,300a、並びに底部500aの間がくりぬかれていてもよい。
【0097】
図32は、第9の実施形態及びその変形例における自立型手摺の使用用途の例を示す図である。図32に示すように、壁Wに対して、垂直に折れ曲がるように、二つの自立型手摺を配置する場合、手摺部の端部の下方に、空間Spが生まれる。よって、曲がる際、足元で、支柱が邪魔になることを防止できる。図33は、第9の実施形態及びその変形例における自立型手摺の使用用途の他の例を示す図である。図33に示すように、空間Spが生まれれば、ベッドBから起き上がる際、直立した支柱で脚を打つことを防止することができる。図34は、第9の実施形態及びその変形例における自立型手摺の使用用途の他の例を示す図である。図34に示すように、自立型手摺100aは、段差8cの最下段に置くとよい。壁に取り付けられた手摺111を伝って段差8cを降りてきた場合、空間Spが存在することによって、直立した支柱で脚を打つことを防止することができる。なお、自立型手摺の使用用途は、これらに限られるものではない。
【0098】
このように、第9の実施形態によれば、移動の際、邪魔になりにくい自立型手摺が提供されることとなる。
【0099】
(第10の実施形態)
図35は、本発明の第10の実施形態に係る自立型手摺101の斜視図である。図35において、自立型手摺101は、第1の天板部201と、手摺部401,402と、第2の天板部302と、補強部403とを備える。第1の天板部201は、天板201aと、支柱201bと、底部201cとを含む。天板201aは、底部201cから立脚した支柱201bによって支えられている。第2の天板部302は、天板302aと、支柱302bと、底部302cとを含む。天板302aは、底部302cから立脚した支柱302bによって支えられている。手摺401,402は、天板201a,302aとの間に架設されている。補強部403は、支柱201bと支柱302bとを連結して、第1及び第2の天板部201,302が離れるのを防止し、結果、手摺部401,402が天板201a,302aから折れるのを防止している。
【0100】
このように、天板部と手摺部とを組み合わせることによって、天板に持っている物を仮置きすることができる自立型手摺が提供されることとなる。
【0101】
なお、天板部は、どちらか一方でよい。1つの天板部を用いる場合、当該天板部に対向する部材は、手摺を支持するための支持部と言える。図35に示す例においては、第1又は第2の天板部201,302のどちらか一方を支持部ととらえることもできる。
【0102】
なお、本発明の自立型手摺をさらに強固に安定させるために、耐震マットを利用することができる。図36は、自立型手摺の底面に敷かれる耐震マット501の平面図である。耐震マット501は、複数の抜き取り穴501aを含む。なお、図36では、参照符号の記載を省略している抜き取り穴も存在する。通常、家庭やオフィスなどで使用する耐震マットは、円形や四角形状で、面積が数センチ〜数十センチ平方メートルのものである。図36に示す耐震マット501は、このように市販で用いられた耐震マットが抜き取られた後の物をリサイクルしたものである。耐震マット501は、リサイクル品であり、非常に安価である。本発明の自立型手摺では、耐震マット501を底面に敷くとよい。市販の耐震マットと比べ、耐震マット501と底面との接触面積は非常に多くなるので、これによって、本発明の自立型手摺は、極めて強力に、固定されることとなる。
【0103】
なお、本発明の自立型手摺の底面には、鉛の板が取り付けられていてもよい。これによって、より安定性を向上させることができる。
【0104】
なお、上記いずれの自立型手摺においても、手摺部は湾曲していてもよい。
【0105】
なお、1つの自立型手摺に用いられる手摺部の数は、1つに限らず、2以上であってもよい。
【0106】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、介護福祉等の分野で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る自立型手摺1の斜視図
【図2A】手摺部4の端部及び手摺固定手段5の拡大正面図
【図2B】手摺部4の端部及び手摺固定手段5の拡大右側面図
【図2C】手摺部4の端部及び手摺固定手段5の拡大平面図
【図3】第1の実施形態の変形例に係る自立型手摺1aの斜視図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る自立型手摺1bの斜視図
【図5】本発明の第3の実施形態に係る自立型手摺1cの斜視図
【図6】手摺固定手段51の構造を示す分解斜視図
【図7】手摺回動手段51を含む自立型手摺1cの用途を示す正面図
【図8】高さ調整手段51fを含む自立型手摺1dを示す正面図
【図9】高さ調整手段51iを含む自立型手摺1eを示す正面図
【図10】本発明の第5の実施形態に係る自立型手摺1f,1gを示す正面図
【図11A】手摺部41,411が取り付けられた状態における第2の土台部311の上端部分を示す平面図
【図11B】手摺部41,411が取り付けられていない状態における第2の土台部311の上端部分を示す平面図
【図12】2つの手摺部41,411を垂直に折れ曲がるように配置するための第2の支柱部311aの上端部分を示す平面図
【図13】3つの手摺部41,411をT字状に配置するための第2の支柱部311bの上端部分を示す平面図
【図14】4つの手摺部41,411を十字状に配置するための第2の支柱部311cの上端部分を示す平面図
【図15A】本発明の第6の実施形態に係る自立型手摺1hの斜視図
【図15B】第1及び第2の支柱部22,32の構造を示す図
【図16】第1及び第2の土台部22a,32aを示す図
【図17】手摺部を回動可能に取り付けるための第1及び第2の土台部22b,32bの構造を示す図
【図18】連結部材53及び連結部材用穴部54をそれぞれ二つ含む第1及び第2の土台部22c,32cの構造を示す図
【図19A】本発明の第7の実施形態に係る第1及び第2の土台部22d,32dの斜視図
【図19B】第1及び第2の土台部22d,32dの分解斜視図
【図20A】本発明の第8の実施形態に係る第1及び第2の土台部22e,32eの斜視図
【図20B】図20AにおけるA−A面での断面図
【図21】本発明の第9の実施形態に係る自立型手摺100の斜視図
【図22】第9の実施形態を変形した自立型手摺100aの構造を示す概略正面図
【図23】第9の実施形態を変形した自立型手摺100bの構造を示す概略正面図
【図24】第9の実施形態を変形した自立型手摺100cの構造を示す概略正面図
【図25】第9の実施形態を変形した自立型手摺100dの構造を示す概略正面図
【図26】第9の実施形態を変形した自立型手摺100eの構造を示す概略正面図
【図27】第9の実施形態を変形した自立型手摺100fの構造を示す概略正面図
【図28】第9の実施形態を変形した自立型手摺100gの構造を示す概略正面図
【図29】第9の実施形態を変形した自立型手摺100hの構造を示す概略正面図
【図30】第9の実施形態を変形した自立型手摺100iの構造を示す概略正面図
【図31】第9の実施形態を変形した自立型手摺100jの構造を示す概略図
【図32】第9の実施形態及びその変形例における自立型手摺の使用用途の例を示す図
【図33】第9の実施形態及びその変形例における自立型手摺の使用用途の他の例を示す図
【図34】第9の実施形態及びその変形例における自立型手摺の使用用途の他の例を示す図
【図35】本発明の第10の実施形態に係る自立型手摺101の斜視図
【図36】自立型手摺の底面に敷かれる耐震マット501の平面図
【符号の説明】
【0109】
1,1c,100,101 自立型手摺
2 第1の土台部
3 第2の土台部
4,400,401,402 手摺部
5 手摺固定手段
5a くさび部材
5b くさび部材固定部
5c 穴部
6a〜6d 支柱
7 金具
51,511 手摺回動手段,手摺固定手段
51c 軸材
51d (手摺側)穴部
51e (土台側)穴部
22,32,24 重量物の固まり
52a,52d 手摺挿入用穴部
53 連結部材
54 連結部材用穴部
55 支柱部材
56a アンカーボルト
200 第1の支柱部
300 第2の支柱部
500 底部
600 支持部
201c,302 天板部
501 耐震マット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動可能な自立型手摺であって、
自立可能な第1の土台部と、
前記第1の土台部に対向して配置される自立可能な第2の土台部と、
前記第1の土台部と前記第2の土台部との間に架設される手摺部と、
前記手摺部を、前記第1及び第2の土台部に対して、取り外し可能に固定するための手摺固定手段とを備える、自立型手摺。
【請求項2】
移動可能な自立型手摺であって、
自立可能な第1の土台部と、
前記第1の土台部に対向して配置される自立可能な第2の土台部と、
前記第1の土台部と前記第2の土台部との間に架設される手摺部と、
前記手摺部を、前記第1及び第2の土台部に対して、回動可能に取り付けるための手摺回動手段とを備える、自立型手摺。
【請求項3】
移動可能な自立型手摺であって、
底部と、
少なくとも2つの支柱部と、
前記少なくとも2つの支柱部で支えられた手摺部とを備え、
前記支柱部の内、少なくとも1つは、前記手摺部と斜めに交わるようにして、前記手摺部を支えていることを特徴とする、自立型手摺。
【請求項4】
移動可能な自立型手摺であって、
天板を有する天板部と、
前記天板部と対向している支柱部と、
前記天板部と前記支柱部との間に架設される少なくとも1本の手摺部とを備えることを特徴とする、自立型手摺。
【請求項5】
前記手摺固定手段は、
くさび部材と、
前記第1及び第2の土台部に設けられた穴部と、
前記手摺の端部に設けられており、前記穴部に対して抜き差し可能であり、かつ、前記くさび部材を抜き差しするためのくさび部材固定部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項6】
前記第1及び/又は第2の土台部は、側面形状がL字状であり、
底面部分の通路側と垂直立脚部分の通路側とは、面一であることを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項7】
前記第1及び/又は第2の土台部は、床面に進むにつれて支柱間の間隔が広がる複数の支柱からなることを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項8】
前記手摺固定手段は、さらに、前記手摺部を、前記第1及び第2の土台部に対して、回動可能に取り付けることを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項9】
前記手摺固定手段は、前記手摺部を、前記第1及び/又は第2の土台部に対して、高さが異なるように、回動可能に取り付けるための高さ調整手段を含むことを特徴とする、請求項8に記載の自立型手摺。
【請求項10】
前記第1及び/又は第2の土台部は、少なくとも1つの他の手摺部を、自立可能な少なくとも1つの他の土台部との間に、取り外し可能に架設するための少なくとも1つの他の手摺固定手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項11】
前記手摺固定手段及び前記少なくとも1つの他の手摺固定手段は、
軸材と、
前記手摺部及び前記少なくとも1つの他の手摺部の各端部に設けられた、前記軸材を挿入するための手摺側穴部と、
前記第1及び/又は第2の土台部及び前記少なくとも1つの他の土台部に設けられており、前記軸材を、前記穴部に挿入するための土台側穴部とを含むことを特徴とする、請求項10に記載の自立型手摺。
【請求項12】
前記手摺固定手段及び前記少なくとも1つの他の手摺固定手段は、前記手摺部及び前記少なくとも1つの他の手摺部を一直線上に架設することを特徴とする、請求項10に記載の自立型手摺。
【請求項13】
前記手摺固定手段及び前記少なくとも1つの他の手摺固定手段は、前記手摺部及び前記少なくとも1つの他の手摺部を、手摺による経路が折れ曲がるように架設することを特徴とする、請求項10に記載の自立型手摺。
【請求項14】
前記第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、
前記手摺固定手段は、前記手摺部を抜き出し可能に挿入するために、前記第1及び/又は第2の土台部に設けられた手摺挿入用穴部であることを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項15】
前記手摺部は、端部がL字状であり、
前記手摺挿入用穴部は、前記第1及び/又は第2の土台部の上面から下方に向けて、穿孔されていることを特徴とする、請求項14に記載の自立型手摺。
【請求項16】
前記手摺挿入用穴部は、各前記土台部に、少なくとも2つ穿孔されており、
各前記手摺挿入用穴部に、L字状の前記手摺部及び他の手摺部が挿入されることを特徴とする、請求項15に記載の自立型手摺。
【請求項17】
前記第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、
前記手摺固定手段は、
前記手摺部の端部と連結され、前記手摺部の端部をL字状にするための連結部材と、
前記連結部材を抜き出し可能に挿入するために、前記第1及び/又は第2の土台部に設けられた連結部材用穴部であることを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項18】
前記連結部材は、前記手摺部を回動可能に連結することを特徴とする、請求項17に記載の自立型手摺。
【請求項19】
前記連結部材が前記連結部材用穴部に挿入される深さは、調整可能であることを特徴とする、請求項18に記載の自立型手摺。
【請求項20】
前記連結部材用穴部は、各前記土台部に、少なくとも2つ穿孔されており、
各前記連結部材用穴部に、前記連結部材及び他の連結部材が挿入されることを特徴とする、請求項17に記載の自立型手摺。
【請求項21】
前記第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、
前記手摺固定手段は、前記第1及び/又は第2の土台部に設けられた凹部に嵌合可能な支柱部材であることを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項22】
前記第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、
前記手摺固定手段は、前記第1及び/又は第2の土台部にアンカーボルトで固定されており、上部で、前記手摺部を取り付けることを特徴とする、請求項1に記載の自立型手摺。
【請求項23】
前記手摺回動手段は、前記手摺部を、前記第1及び/又は第2の土台部に対して、高さが異なるように、回動可能に取り付けるための高さ調整手段を含むことを特徴とする、請求項2に記載の自立型手摺。
【請求項24】
前記第1及び/又は第2の土台部は、少なくとも1つの他の手摺部を、自立可能な少なくとも1つの他の土台部との間に、回動可能に架設するための少なくとも1つの他の手摺回動手段を含むことを特徴とする、請求項2に記載の自立型手摺。
【請求項25】
前記手摺回動手段及び前記少なくとも1つの他の手摺回動手段は、
軸材と、
前記手摺部及び前記少なくとも1つの他の手摺部の各端部に設けられた、前記軸材を挿入するための手摺側穴部と、
前記第1及び/又は第2の土台部及び前記少なくとも1つの他の土台部に設けられており、前記軸材を、前記穴部に挿入するための土台側穴部とを含むことを特徴とする、請求項24に記載の自立型手摺。
【請求項26】
前記手摺回動手段及び前記少なくとも1つの他の手摺回動手段は、前記手摺部及び前記少なくとも1つの他の手摺部を一直線上に架設することを特徴とする、請求項24に記載の自立型手摺。
【請求項27】
前記手摺回動手段及び前記少なくとも1つの他の手摺固定手段は、前記手摺部及び前記少なくとも1つの他の手摺部を、手摺による経路が折れ曲がるように架設することを特徴とする、請求項24に記載の自立型手摺。
【請求項28】
前記第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、
前記手摺回動手段は、
前記手摺部の端部と回動可能に連結され、前記手摺部の端部をL字状にするための連結部材と、
前記連結部材を抜き出し可能に挿入するために、前記第1及び/又は第2の土台部に設けられた連結部材用穴部であることを特徴とする、請求項2に記載の自立型手摺。
【請求項29】
前記連結部材が前記連結部材用穴部に挿入される深さは、調整可能であることを特徴とする、請求項28に記載の自立型手摺。
【請求項30】
前記連結部材用穴部は、各前記土台部に、少なくとも2つ穿孔されており、
各前記連結部材用穴部に、前記連結部材及び他の連結部材が挿入されることを特徴とする、請求項28に記載の自立型手摺。
【請求項31】
前記第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、
前記手摺回動手段は、前記第1及び/又は第2の土台部に設けられた凹部に嵌合可能な支柱部材であることを特徴とする、請求項2に記載の自立型手摺。
【請求項32】
前記第1及び/又は第2の土台部は、重量物の固まりであり、
前記手摺固定手段は、前記第1及び/又は第2の土台部にアンカーボルトで固定されており、上部で、前記手摺部を回動可能に取り付けることを特徴とする、請求項2に記載の自立型手摺。
【請求項33】
前記手摺部と斜めに交わるようにして、前記手摺部を支える前記支柱部は、前記底部と連結した支持部によって、支えられていることを特徴とする、請求項3に記載の自立型手摺。
【請求項34】
前記支柱部は、少なくとも、
前記底部から斜めに自立している第1の支柱部と、
前記第1の支柱部が自立する方向とは異なる方向に、前記底部から斜めに自立している第2の支柱部とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の自立型手摺。
【請求項35】
前記支柱部は、少なくとも、
前記底部から直立した第1の支柱部と、
前記底部から斜めに自立している第2の支柱部とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の自立型手摺。
【請求項36】
前記支柱部は、少なくとも、
前記底部から直立した直立支柱部に連結しており、前記手摺部と斜めに交わるように前記手摺部を支える第1及び第2の支柱部を含むことを特徴とする、請求項3に記載の自立型手摺。
【請求項37】
底面部分に耐震マットが取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜36のいずれかに記載の自立型手摺。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2009−84890(P2009−84890A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−256807(P2007−256807)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 博覧会名 バリアフリー2007(高齢者・障害者の快適な生活を提案する総合福祉展) 主催者名 社会福祉法人大阪府社会福祉協議会 テレビ大阪株式会社 開設日 平成19年4月12日から4月14日 ホームページのアドレス http://www.e−tesuri.com/index.html http://www.e−tesuri.com/news/news.html http://www.e−tesuri.com/stanbar/f−series/index.html http://www.e−tesuri.com/stanbar/f−series/img/stanbar−f.pdf 掲載日 平成19年4月15日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 平成19年4月15日 インターネットアドレス「http://www.e−tesuri.com/index.html」「http://www.e−tesuri.com/news/news.html」「http://www.e−tesuri.com/stanbar/f−series/index.html」「http://www.e−tesuri.com/stanbar/f−series/img/stanbar−f.pdf」に発表
【出願人】(507115997)ミライズ株式会社 (4)
【Fターム(参考)】