説明

移動抑制装置

【課題】引出部材の惰性走行を抑制して引出部材を任意の位置で停止させることができる移動抑制装置を得る。
【解決手段】ユーザが開放された鏡板16を把持して、鏡板16を引き出し方向へ移動させると、磁石部材の磁力により突起部44Bに吸着された移動抑制装置11の移動部材52が、固定部材50の筒部から引き出される。そして、移動部材52が、筒部から所定距離(40mm)引き出されると、引出部の凸部が、筒部の規制部と当接し、移動部材52の移動が規制されて停止する。これにより、引出部材14の惰性走行が抑制され、引出部材14を任意の位置で停止させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動抑制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の構成では、本体に対して引き出し可能とされた引出部材の磁性体と、本体に設けられた当接部の磁性体とが磁力により互いに引き合あうようになっている。そして、引出部材を本体に収納される収納位置から引き出すと磁力により引出部材に引き付けられた当接部が移動するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−278985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の構成では、引出部材の惰性走行を抑制して引出部材を任意の位置で停止させることができなかった。
【0005】
本発明の課題は、引出部材の惰性走行を抑制して引出部材を任意の位置で停止させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る移動抑制装置は、筐体に収納される収納位置と前記筐体から引き出される引出位置との間を移動可能に前記筐体に支持される引出部材、又は前記筐体に固定される固定部材と、前記固定部材に対し移動可能に支持され、前記引出部材が前記収納位置から前記引出位置へ向けて移動しようとすると前記固定部材から引き出されて移動し、所定距離移動すると停止する移動部材と、前記移動部材に設けられ、前記固定部材が固定されてない前記筐体又は前記引出部材を磁力により吸着すると共に、前記移動部材が前記固定部材から引き出されて所定距離移動した後に、前記引出部材を引出位置へ向けて移動させると前記筐体又は前記引出部材と離間する磁石部材と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、筐体に収納される収納位置と筐体から引き出される引出位置との間を移動可能に筐体に支持される引出部材、又は筐体に、固定部材が固定されている。さらに、移動部材が固定部材に対し移動可能に支持され、引出部材が収納位置から引出位置へ向けて移動しようとすると、移動部材は、固定部材から引き出されて移動して所定距離移動すると停止する。
【0008】
また、移動部材に設けられた磁石部材が、固定部材が固定されてない筐体又は引出部材を磁力により吸着する。そして、移動部材が固定部材から引き出されて所定距離移動した後に、引出部材を引出位置へ向けて移動させると、磁石部材は、筐体又は引出部材と離間する。
【0009】
このように、移動部材が所定距離移動すると停止することで、引出部材の惰性走行を抑制して引出部材を収納位置と引出位置の間との任意の位置で停止させることができる。
【0010】
本発明の請求項2に係る移動抑制装置は、請求項1に記載において、前記磁石部材と、前記磁石部材が磁力により吸着する前記筐体又は前記引出部材との距離を調整する調整機構が設けられることを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、調整機構が、磁石部材と磁石部材が磁力により吸着する筐体又は引出部材との距離を調整する。これにより、筐体又は引出部材に対する磁石部材の吸着力を容易に変えることができる。
【0012】
本発明の請求項3に係る移動抑制装置は、請求項1又は2に記載において、前記移動部材には、前記磁石部材を内部に保持するホルダー部が設けられ、前記調整機構は、前記磁石部材に設けられた係止部材と、前記ホルダー部に設けられ、前記係止部材を複数位置で係止する係止溝と、を備えることを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、磁石部材に設けられた係止部材を、係止溝に係止させることで、磁石部材を複数位置に停止させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、引出部材の惰性走行を抑制して引出部材を任意の位置で停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る移動抑制装置を示した分解斜視図である。
【図2】(A)(B)本発明の実施形態に係る移動抑制装置に設けられた磁石部材等を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した側面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した側面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した側面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した側面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る移動抑制装置が採用された引出部材及びキャビネット等を示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に係る移動抑制装置の一例について図1〜図10に従って説明する。なお、矢印UPはキッチンキャビネットの上方方向を示す。
【0017】
(全体構成)
図3に示されるように、本実施形態の移動抑制装置11は、筐体の一例としてのキッチンキャビネット12(以下キャビネット12という)の側壁部12Aに固定され、この側壁部12Aと、キャビネット12から引き出し自在とされる引出部材14の側壁14Cとの間に設けられている。また、引出部材14の前部14A(図3に示す左端部)には、板状の鏡板16が設けられている。そして、引出部材14はキャビネット12の左右側壁部12Aの内側面に設けたガイドレール(図示省略)に沿って、キャビネット12に収納される収納位置(図6参照)とキャビネット12から引き出された引出位置(図10参照)との間を移動可能にキャビネット12に支持されている。
【0018】
図6に示されるように、鏡板16は引出部材14の前部14Aに沿って鉛直方向に設けられた板材となっており、鏡板16の下端側は引出部材14の前部14Aの下端側に対してヒンジ18を介して回転可能に連結されている。
【0019】
この構成により、鏡板16は、ヒンジ18を回転中心として、図6に示されるように、引出部材14の前部14Aに沿った閉位置から、図8に示されるように、引出部材14の前部14Aから所定角度(θ2)開いた開位置へ回転可能となっている。
【0020】
図6に示されるように、引出部材14の側壁14Cの内部の上側には、引出部材14の引き出し方向(図中に示す矢印B方向、以下単に「引出し方向」と言う)に延びるガイドレール22が設けられている。さらに、このガイドレール22には、引出し方向に沿ってガイドレール22に移動可能に支持されると共に、引出し方向に延びる移動体20が設けられている。
【0021】
また、図7に示されるように、鏡板16の裏面において、上下方向中間部には、凸状のブラケット28が設けられている。そして、このブラケット28と移動体20の前端部(図7に示す左側端部)との間には、このブラケット28と移動体20の前端部とを連結するステー24が設けられている。詳細には、ブラケット28とステー24の一端とは、軸26によって回転可能に連結されており、ステー24の他端と移動体20の前端部とは、軸30によって回転可能に連結されている。
【0022】
また、移動体20の前端下部には、下方に向かって突出する凸部20Bが形成されている。さらに、この凸部20Bの前方(図7に示す左側)であって、ステー24の下方には、鏡板16の開放に伴って移動する凸部20Bと当って、鏡板16の開放動作を規制(動作スピードを低下させる)する緩衝装置38が設けられている。
【0023】
詳細には、この緩衝装置38にはダンパー機構が設けられており、緩衝装置38の一端部には、鏡板16が開放される際に凸部20Bに押圧されて移動するピストン部38Aが設けられている。一方、緩衝装置38の他端部には、鏡板16が閉止される際に鏡板16の裏面に押圧されて移動すると共に、ピストン部38Aと連結される押圧部38Bが設けられている。この構成により、鏡板16が開放される際に凸部20Bに押圧されて初期位置から移動したピストン部38Aは、鏡板16が閉止される際に鏡板16の裏面に押圧部38Bが押圧されることで初期位置に復帰するようになっている。
【0024】
一方、図6に示されるように、引出し方向に延びる移動体20の下面には、引出し方向に延びる凹凸状の係合歯20Cが形成されている。さらに、この係合歯20Cと噛み合う被係合歯40Aが外周に形成された円状の円形歯車40が、移動体20の下方であって、引出部材14の側壁14Cの内部に回転可能に固定されている。
【0025】
また、この円形歯車40の下方には、引出し方向に延びるガイドレール42が、引出部材14の側壁14Cの内部に固定されて設けられている。さらに、このガイドレール42には、引出し方向に沿ってガイドレール42に移動可能に支持されると共に、引出し方向に延びる移動体44が設けられている。そして、この移動体44の上面には、円形歯車40の外周に形成された被係合歯40Aと噛み合う凹凸状の係合歯44Cが、引出し方向に延びて形成されている。
【0026】
さらに、移動体44の下面には、側壁14Cから外側(側壁部12A側)に突出すると共に、磁性体で形成された突起部44Bが、移動体44と一体的に設けられている。そして、突起部44Bと引出し方向で当接するように、突起部44Bの後方(図6に示す右側)には、前述した移動抑制装置11が設けられ、この移動抑制装置11は、前述したようにキャビネット12の側壁部12A(図3参照)に固定されている。
【0027】
この構成により、図6、図7、図8に示されるように、引出部材14がキャビネット12に収納される収納位置(図6参照)で、鏡板16をヒンジ18を中心に矢印A方向に回動させて開放されると、この回動力がステー24を介して移動体20に伝達され、移動体20が引出し方向(矢印B方向)に直線移動するようになっている。
【0028】
移動体20が引出し方向に移動すると、移動体20に形成された係合歯20Cと噛み合う被係合歯40Aを備える円形歯車40が回転し、この回転力が被係合歯40Aと噛み合う係合歯44Cを備える移動体44に伝達されるようになっている。
【0029】
回転力が伝達された移動体44は、引出し方向と反対の収納方向(矢印C方向)に直線移動し、移動体44に設けられた突起部44Bが、移動抑制装置11を押圧(蹴り出す)ようになっている。
【0030】
このように、鏡板16に作用した回転力で、突起部44Bが移動抑制装置11を押圧することで、引出部材14を引出部材14がキャビネット12から引き出される引出位置(図10参照)に向けて移動させることができるようになっている。
【0031】
(要部構成)
次に、移動抑制装置11について説明する。
【0032】
図1、図3に示されるように、移動抑制装置11は、キャビネット12の側壁部12Aに固定される固定部材50と、この固定部材50に対し移動可能に支持され、引出部材14が収納位置(図6参照)から引出位置(図10参照)へ向けて移動しようとすると固定部材50から引き出されて移動する移動部材52と、を含んで構成されている。
【0033】
詳細には、固定部材50は、引出し方向に延びる筒状の筒部50Aと、筒部50Aに一体的に設けられ、キャビネット12の側壁部12Aに固定される固定孔53が形成された一対の取付部50Bとを含んで構成されている。
【0034】
さらに、移動部材52は、引出し方向に延びると共に、固定部材50の筒部50Aに引出し可能に収納される引出部52Aと、引出部52Aの前端部(図1に示す左端部)に設けられ、後述する磁石部材54が収納される収納部52Bとを含んで構成されている。
【0035】
また、引出部52Aの収納方向側の外周であって筒部50Aの内周面と摺動する摺動面には、凸状の凸部70が設けている。そして、筒部50Aには、引出部52Aが決められた距離(本実施形態では40mm)筒部50Aから引き出されたときに、この凸部70と当接して引出部52Aの移動を規制する規制部50Cが形成されている。
【0036】
一方、収納部52Bに収納される磁石部材54は円柱状とされ、さらに、この磁石部材54を挟むように、磁石部材54の外側に突出する係止部材としての棒状の棒状部56が磁石部材54の外周面に2個固定されている。
【0037】
また、磁石部材54の後方(図1の右側)には、磁石部材54を引出し方向(矢印B方向)に付勢するコイルスプリング58が設けられている。さらに、収納部52Bに収納された磁石部材54を保持するホルダー部としてのカバー部材60が設けられており、カバー部材60は、図示せぬ締結部で収納部52Bに着脱可能に固定されるようになっている。
【0038】
また、カバー部材60には、棒状部56が挿通される一対の係止溝としての貫通溝64が形成されており、この貫通溝64は、引出し方向に延びる延伸部64Aと、引出し方向に対して直交する直交部64Bとから構成されるL字状とされている。つまり、磁石部材54と引出部材14に設けられた鏡板16との距離を調整する調整機構46は、棒状部56と貫通溝64とで構成されている。
【0039】
この構成により、図2(A)に示されるように、棒状部56を貫通溝64の延伸部64Aに配置させると、コイルスプリング58の付勢力で、磁石部材54は引出し方向(矢印B方向)に付勢され、磁石部材54が突起部44Bに近接する近接位置へ移動するようになっている。一方、図2(B)に示されるように、棒状部56を貫通溝64の直交部64Bに配置させると、コイルスプリング58の付勢力に対抗して、磁石部材54は収納方向(矢印C方向)に移動して、磁石部材54が突起部44Bから離間する離間位置へ移動するようになっている。
【0040】
つまり、移動部材52は、磁石部材54の磁力により突起部44Bに吸着されるようになっており、磁性体が近接位置(図2(A))に配置される場合は、吸着力が大きく、磁性体が離間位置(図2(B))に配置される場合は、吸着力が小さくなるようになっている。
【0041】
(作用・効果)
次に、移動抑制装置11の作用・効果について説明する。
【0042】
図6、図7、図8に示されるように、引出部材14がキャビネット12に収納される収納位置(図6参照)で、ユーザが鏡板16をヒンジ18を中心に矢印A方向に回動させて開放させる。
【0043】
鏡板16を回動させて開放させると、この回動力がステー24を介して移動体20に伝達され、移動体20が引出し方向(矢印B方向)に直線移動する。移動体20が引出し方向に移動すると、移動体20に形成された係合歯20Cと噛み合う被係合歯40Aを備える円形歯車40が回転し、この回転力が被係合歯40Aと噛み合う係合歯44Cを備える移動体44に伝達される。
【0044】
このように、回転力が伝達された移動体44は、引出し方向と反対の収納方向(矢印C方向)に直線移動し、移動体44に設けられた突起部44Bが、移動抑制装置11を押圧(蹴り出す)する。突起部44Bが移動抑制装置11を押圧することで、引出部材14が、引出し方向に移動する。つまり、鏡板16に作用した回転力で、突起部44Bが移動抑制装置11を押圧することで、引出部材14が引出位置(図10参照)に向けて引出し方向に移動する。
【0045】
図3、図8に示されるように、移動体44と円形歯車40との噛み合い位置が、移動体44の端部に到達すると、円形歯車40の回転が停止し、引出部材14が引出位置に向けて移動すると共に、鏡板16が回転停止する。
【0046】
さらに、この状態から、引出位置への慣性移動によって、鏡板16を引き出し方向へ移動させると、図4、図9に示されるように、磁石部材54(図1参照)の磁力により突起部44Bに吸着された移動部材52が、固定部材50の筒部50Aから引き出される。そして、移動部材52が、筒部50Aから所定距離(40mm)引き出されると、引出部52Aの凸部70が、筒部50Aの規制部50C(図1参照)と当接し、移動部材52の移動が規制されて停止する。
【0047】
この状態からさらに、ユーザが鏡板16を把持して、鏡板16を引き出し方向へ移動さようとしてユーザの引出力が磁石部材54の吸着力に勝ると、図5、図10に示されるように、突起部44Bが移動部材52から離間する。そして、引出部材14は、引出部材14がキャビネット12から引き出される引出位置へ移動する。
【0048】
引出部材14を引出位置から収納位置へ移動させる場合は、前述した手順に対して逆の工程を経ることで引出部材14が引出位置から収納位置へ移動する。
【0049】
以上説明したように、ユーザが引出部材14をキャビネット12から引き出す際に、移動抑制装置11の移動部材52が固定部材50から引き出され、所定距離(本実施形態では40mm)引き出されたところで停止することで、引出部材14の惰性走行を抑制して引出部材14を任意の位置で停止させることである。
【0050】
また、移動部材52と突起部44Bとは、磁石部材54の磁力で吸着されている。このため、ユーザが移動部材52の停止により移動が停止した引出部材14をさらに引き出したい場合には、磁石部材54の吸着力に勝る引出力を引出部材14に作用させることで、引出部材14を引出位置へ向けて移動させることができる。
【0051】
また、調整機構46を設け、磁石部材54と引出部材14に設けられた鏡板16との距離を調整することができる。このため、磁石部材54による移動部材52と鏡板16との吸着力が調整(変化)され、ユーザの操作感覚(フィーリング)を向上させることができる。
【0052】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、コイルスプリング58を用いて磁石部材54を所定の位置に配置したが、とくにこれに限定されることなく、コイルスプリング58を用いずに貫通溝の形状を工夫して磁石部材を所定の位置に配置してもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、移動抑制装置11をキャビネット12に固定させて、移動抑制装置11と引出部材14とを磁力により吸着させたが、移動抑制装置を引出部材に固定させて、移動抑制装置とキャビネットとを磁力により吸着させてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、特に言及しなかったが、1個の引出部材に1個の移動抑制装置を設けてもよく、2個以上であってもよい。
【符号の説明】
【0055】
11 移動抑制装置
12 キャビネット(筐体)
14 引出部材
46 調整機構
50 固定部材
52 移動部材
54 磁石部材
56 棒状部(係止部材)
60 カバー部材(ホルダー部)
64 貫通溝(係止溝)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に収納される収納位置と前記筐体から引き出される引出位置との間を移動可能に前記筐体に支持される引出部材、又は前記筐体に固定される固定部材と、
前記固定部材に対し移動可能に支持され、前記引出部材が前記収納位置から前記引出位置へ向けて移動しようとすると前記固定部材から引き出されて移動し、所定距離移動すると停止する移動部材と、
前記移動部材に設けられ、前記固定部材が固定されてない前記筐体又は前記引出部材を磁力により吸着すると共に、前記移動部材が前記固定部材から引き出されて所定距離移動した後に、前記引出部材を引出位置へ向けて移動させると前記筐体又は前記引出部材と離間する磁石部材と、
を備える移動抑制装置。
【請求項2】
前記磁石部材と、前記磁石部材が磁力により吸着する前記筐体又は前記引出部材との距離を調整する調整機構が設けられる請求項1に記載の移動抑制装置。
【請求項3】
前記移動部材には、前記磁石部材を内部に保持するホルダー部が設けられ、
前記調整機構は、
前記磁石部材に設けられた係止部材と、
前記ホルダー部に設けられ、前記係止部材を複数位置で係止する係止溝と、
を備える請求項1又は2に記載の移動抑制装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−19887(P2012−19887A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158984(P2010−158984)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【出願人】(000002222)サンウエーブ工業株式会社 (196)
【Fターム(参考)】