説明

種々の状態を示すための色表示手段を備える履物

本発明は、第1の広範な態様では、底を有する靴と共に使用する装置であって、靴の表面への装着に適した少なくとも1つのディスプレイと、該少なくとも1つのディスプレイを少なくとも第1及び第2の色状態間で調整する手段とを備えた装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は履物の分野に関し、より詳細には、スポーツ用の履物及び/又は娯楽用の履物の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
靴底は使用するにつれて徐々に磨耗する傾向がある。しかしながら、そのような劣化は目視ではユーザの目に必ずしも容易に明らかになるとは限らず、従って、ユーザは身体的な健康に支障が出る可能性のある靴を気付かずに使用し続けてしまうことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特に、いったん緩衝能力が潜在的に有害な程度にまで低下した靴を交換し損なうと、すり減った靴を使用し続けることで過度のストレスがユーザの関節に伝わることになる。
【0004】
本発明は上述した従来技術に関する問題の少なくとも1つを改善しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明には複数の広範な態様が含まれる。本発明の実施形態は、本明細書に記載する種々の広範な態様の1つ又は任意の組合せを含むことができる。
【0006】
第1の広範な態様では、本発明は、底を有する靴と共に使用する装置であって、靴の表面に装着可能に構成される少なくとも1つのディスプレイと、該少なくとも1つのディスプレイを少なくとも第1及び第2の色状態間で調整する手段とを備えた装置を提供する。
【0007】
第2の広範な態様では、本発明は、底と、靴の表面に配置した少なくとも1つのディスプレイと、該少なくとも1つのディスプレイを少なくとも第1及び第2の色状態の間で調整する手段とを備えた靴を提供する。
【0008】
一般に、ディスプレイは、(a)エレクトロクロミックポリマー(ECP)タイプのディスプレイ、及び(b)徐放性ポリマー(CRP)タイプのディスプレイのうち少なくとも1つを含む。
【0009】
通常、ECPディスプレイには、電荷が印加されると色が変化するポリマー材料が含まれている。有利なことに、ECPディスプレイは、可撓性及び弾性を有する傾向があり、靴の構造に一体化しやすい。対照的に、液晶ディスプレイなどの従来技術のディスプレイは、従来技術の靴の表面に一体化するという点から見ると、比較的剛性が高く、損傷しやすく、且つ比較的可撓性に欠ける傾向があるか、或いはそのいずれかの傾向がある。液晶ディスプレイ又はLEDタイプのディスプレイの使用に比較してECPタイプのディスプレイを使用する更なる利点は、色の状態を維持するために持続的に電気信号をECPディスプレイに印加する必要がないことである。
【0010】
また一般に、CRPディスプレイには、ポリマー材料に電荷が印加されると永続的に自身の色を変化させる材料が含まれる。通常は、電荷を受けるとポリマーの色を永続的に変化させる色素が放出される。
【0011】
通常、ディスプレイは靴の外向面に配置することができる。特定の実施形態では、ディスプレイは靴の上面を覆う「マスク」として形成してもよい。本発明の別の実施形態では、ディスプレイは靴のかかとに組み込んでもよい。
【0012】
本発明は、特に少なくとも第1及び第2の色状態間でディスプレイの調整を制御するように構成された処理装置を備えることが好ましい。一般に、処理装置はディスプレイに動作可能に接続され、色状態間でのディスプレイの調整を制御するために制御信号をディスプレイに付与することができる。
【0013】
通常、処理装置はICチップ上に構築されたマイクロプロセッサを備えることができる。またマイクロプロセッサは、一般的に、電力をマイクロプロセッサに供給するための電源も備えることができる。
【0014】
処理装置はユーザによってプログラム可能であることが好ましい。例えば、本発明は、処理装置に動作可能に接続されて、ユーザがディスプレイの調整を制御するための指示を含む指示を処理装置に入力することができるユーザ制御装置を備えていてもよい。一般に、ユーザ制御装置は、(a)キーパッド、(b)グラフィカルユーザインターフェース、(c)ジョイスティック、(d)マウス、(e)スイッチ、及び(f)ボタンのうち少なくとも1つを備えることができる。
【0015】
通常、ユーザ制御装置には、専用の装置を含むことができ、あるいはこれに代えて、ユーザ制御装置として動作するようプログラム可能な携帯電話、PDA、又は他のコンピュータデバイスを含むことができる。例えば、有線又は無線信号リンクを介して処理装置と接続するように構成された携帯電話又はPDAの何れか一方に特定用途向けのソフトウェアをダウンロードしてもよい。従って、必ずしも専用のユーザ制御装置を購入する必要なく、ユーザが携帯電話又はPDAのキーパッドを作動させることで、携帯電話又はPDAを介して処理装置に指示を好適に入力できる。
【0016】
一般に、ケーブルを介してユーザ制御装置を処理装置に接続する入力用ジャックを靴表面に配置することができる。例えば、入力用ジャックは、USB又はFirewire(登録商標)タイプの入力用ジャックなどでもよい。ジャックは、例えば比較的目立たない靴のかかとの表面に配置してもよい。
【0017】
或いは、ユーザ制御装置を無線信号リンクを介して処理装置に接続してもよい。一般に、無線信号リンクは、(i)Bluetooth(登録商標)通信プロトコルによる信号リンク、(ii)Wi−Fi(登録商標)通信プロトコルによる信号リンク、(iii)赤外線通信プロトコルによる信号リンク、及び、(iv)無線周波数によるリンクのうち少なくとも1つを備えることができる。
【0018】
ディスプレイを調整する手段は、(i)自動調整手段、及び(ii)手動調整手段のうち少なくとも1つを備えることが好ましい。
自動調整手段は、好ましくは、靴の動作特性を検知し、検知した動作特性に応答してセンサ出力信号を出力するように構成されたセンサと、センサ出力信号を受信し、受信したセンサ出力信号に応答して制御信号を提供するように構成された処理装置とを備え、ディスプレイは、制御信号を受信し、その受信した制御信号を参照することにより、第1及び第2の色状態間で調整されるように構成される。
【0019】
通常、ディスプレイの調整を引き起こし得る動作特性には、(I)靴の底に加わる圧力の検出、(II)靴底の緩衝能力における低下閾値の検出、(III)靴の近傍環境に係る色特性であって、(a)靴のユーザが着用している衣類1点の色特性、(b)靴が置かれている物理的環境の色特性のうち少なくとも1つを含む色特性の検出、及び(IV)靴についてのユーザが指定する動作特性のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0020】
通常、動作特性が底の緩衝能力における低下閾値の検出に関する場合、本発明は、底の緩衝能力の低下度合いを判定する手段と、緩衝能力の低下度合いと所定の閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段とをさらに備え、ディスプレイは出力信号を受信し、受信した出力信号に応答して、少なくとも第1の色状態と第2の色状態との間で状態を変化させるように構成され、判定された緩衝能力の低下が閾値より小さいことを出力信号が示す場合には、ディスプレイは第1の色状態を出力し、判定された緩衝能力の低下が閾値より大きいことを出力信号が示す場合には、ディスプレイは第2の色状態を出力する。
【0021】
一般に、判定された底の緩衝能力の低下は、歩数計又は、(i)使用中の靴の移動距離、(ii)底が吸収した衝撃数、及び(iii)衝撃力のうち少なくとも1つを監視するように構成された他の好適な測定装置を用いて推定することができる。
【0022】
通常、靴の低下閾値を処理装置に予め設定しておいてもよく、底の緩衝能力の「許容できない」低下を招くまでにサンプル靴底が通常吸収することができる衝撃数を推定するために、衝撃試験機を用いて判定してもよい。従って、閾値は、緩衝能力の許容できない低下が発生する前に使用中の底が吸収する衝撃数の近似値に相当し得る。
【0023】
通常、本発明は、使用中の靴の近傍環境に係る色特性を検出するための色検出装置を備える。当該装置は、例えば、比色計や「ライトワンド」等を含んでもよい。一般に、比色計は処理装置に出力信号を提供することができ、次いで処理装置は、検出した色特性に近い色状態へと調整するようディスプレイに指示する制御信号をディスプレイに出力することができる。有利なことに、ディスプレイは周囲の色特性に近い色状態へと順応自在に変化できるため、靴を周囲環境に合わせてカモフラージュするのに役立つ可能性がある。通常、この種の用途においては、靴の表面を実質的に覆うように靴の表面に複数のディスプレイを配置することができる。これは、例えば、周囲環境への「溶け込み」能力が重要な戦闘関連の履物の用途として特に有用である。或いは、本発明の「カモフラージュ」能力は民間レベルの使用においても有利であり、靴は、ユーザが着用している任意の数の色を使った服装に調和させるために色を変化させるようにしてもよい。
【0024】
概して、本発明は、靴の底に圧力が加わった時を検出するように構成された少なくとも1つのセンサを備えていてもよい。一般に、センサは、(a)圧力センサ、(b)圧電センサのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0025】
通常、センサは靴底のミッドソール部分に配置することができる。センサは、通常、処理装置に動作可能に接続することができ、圧力閾値が靴底で検出されるとディスプレイにおいて調整を行うように、処理装置をプログラムすることができる。処理装置は一般に、ユーザが靴を着用している間、受信したセンサ出力信号と圧力閾値とを比較して、ディスプレイにおいて動的に調整を行わせることができる。概して、圧力閾値を処理装置に予め設定しておいてもよく、圧力閾値は、任意に決定した平均的な靴のユーザによる使用中の靴の底に通常加わる圧力量に近くなるように選択することができる。
【0026】
一般に、処理装置は、全てのセンサ測定値を基に平均圧力測定値を算出してから、その平均圧力測定値と圧力閾値とを比較してディスプレイの調整が必要か否かを判定することができる。
【0027】
或いは、特定の実施形態では、複数のセンサはそれぞれ、個々に対応するディスプレイと独自に関連付けられてもよい。そのような構成では、処理装置は各センサの測定値と圧力閾値とをそれぞれ別々に比較し、それに応じて、対応するディスプレイを調整させてもよい。従って、例えば、底に加わる圧力の大きさが徐々に底の長さ方向に移動した場合であって、対応するディスプレイがセンサと略同じ順序で配置されている場合には、靴底に沿った圧力の移動を示す靴を伝わる波又はさざ波のように、複数のディスプレイを第1の色状態から第2の色の状態にリアルタイムで調整させてもよい。
【0028】
また、通常、ディスプレイには、少なくとも2つの異なる色の状態間で連続的に切り替えることができるECPタイプのディスプレイ等も含まれる。
本発明のさらに別の実施形態では、タイミングデバイスからの出力信号を参照することにより、ディスプレイを色状態間で自動的に調整させてもよい。タイミングデバイスは、例えば処理装置に一体化されていてもよい。使用に当たっては、ユーザが処理装置に予め設定したカウントダウンの完了を検出すると、処理装置が制御信号をディスプレイに送信して色状態を変化させるようにしてもよい。
【0029】
本発明は、靴の表面に配置した複数のディスプレイを備えることが好ましい。一般に、複数のディスプレイは、独立して動作するように構成され、複数のディスプレイの各々は、異なる色状態間で調整してもよく、又は異なる制御信号に応答して調整を開始してもよく、或いはその両方を行ってもよい。或いは、複数のディスプレイの各々は互いに調和して動作するように構成されていてもよい。例えば、ディスプレイは、共通して検出された動作特性に応答して、同時に色を変化させてもよい。
【0030】
一般に、無線リンクは、(a)ディスプレイを備えた処理装置、ならびに/又は(b)処理装置を備えた、少なくとも1つのセンサ及び/若しくは歩数計のうち、少なくとも一方を動作可能に接続するよう構成されていてもよい。
【0031】
好ましくは、ディスプレイの調整を手動で制御する手段には、ユーザ制御装置が含まれる。例えば、ユーザは、受信した指示を解釈するようプログラムされた処理装置に指示を送ることができ、適切な制御信号をディスプレイに送信することでディスプレイを第1の色状態と第2の色状態との間で切り替えさせてもよい。或いは、ユーザは、所定時間、ディスプレイの調整機能を停止させる旨の指示をユーザ制御装置を介して処理装置に伝えることで、調整機能を停止させるようにしてもよい。
【0032】
本発明の特定の実施形態では、処理装置は、各々が特定のユーザ層に適合可能な一連の既定動作様式の中から特定の動作様式を選択する選択肢をユーザに提供するようプログラムされていてもよい。例えば、第1動作様式は50kg〜65kgまでの比較的体重が軽い範囲に属するユーザに適合し、第2動作様式は66kg〜85kgまでの比較的体重が重い範囲に属するユーザに適合するようにする、などとしてもよい。第1動作様式に関して、比較的体重が軽いユーザは、使用期間にわたって底の緩衝寿命が延び得るということを考慮して、靴の緩衝能力の低下と比較される所定の閾値をより高いレベルに設定することができる。反対に、第2動作様式を選択した場合、使用期間にわたって底の緩衝寿命が比較的短いと予想されることに鑑み、通常、靴の緩衝能力の低下と比較される所定の閾値を比較的低いレベルに設定することができる。ユーザによる特定動作様式の選択は、例えばユーザ制御装置のGUIに対話型メニューを表示する形で選択肢をユーザに提示することにより、簡易化してもよい。
【0033】
或いは、本発明には、特にユーザの体重と身長に関する具体的な詳細を入力するようユーザに促すために、処理装置上で動作可能なコンピュータプログラムが含まれてもよい。プログラムは、特に靴の緩衝能力の低下と比較され得る所定の閾値を算出できるように、受け取ったユーザ入力を自動的に処理するように構成されていてもよい。同様に、コンピュータプログラムは、ディスプレイが色状態間で切り替えられる前に、靴に加わり得る圧力の閾値といった他の動作パラメータをリアルタイムで算出するように構成されていてもよい。
【0034】
また、コンピュータプログラムは、使用中の少なくとも第1及び第2の色状態の色を選択できるようにユーザによる入力指示を受け取るように構成されていてもよい。例えば、ユーザは、所定の緩衝能力閾値を超えていない場合はディスプレイを緑色の状態にし、所定の緩衝能力閾値を超えた場合は赤色の状態に調整するようにしてもよい。当業者であれば、ユーザがこのような方法で任意の色の組合せを選択的に処理装置にプログラムできることは明らかであろう。
【0035】
有利なことに、ユーザにさらに適切な動作様式を選択する手段を提供し、ユーザのニーズに合わせることにより、片方の靴でも様々な市場に対応できるという点で、本発明の製品化にあたり、より運用の幅を持たせることができる。
【0036】
一般に、本発明は、少なくとも一部分は靴のかかとに収容されてもよい。好ましくは、少なくとも処理装置を靴のかかとに収容することができる。
第3の広範な態様において、本発明は、底と、底の緩衝能力の低下度合いを判定する手段と、緩衝能力の低下度合いと所定の閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段と、出力信号を受信し、受信した出力信号に応答して少なくとも第1の色状態と第2の色状態との間で状態を変化させるように構成されるディスプレイであって、判定された緩衝能力の低下が閾値より小さいことを出力信号が示す場合には第1の色状態を出力し、判定された緩衝能力の低下が閾値より大きいことを出力信号が示す場合には第2の色状態を出力するディスプレイとを備えた靴を提供する。
【0037】
第4の広範な態様において、本発明は、底を有する靴と共に使用する装置であって、底に加わる圧力の度合いを測定する手段と、底に加わる圧力の度合いと所定の圧力閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段と、靴の表面への装着に適したディスプレイであって、出力信号を受信し、受信した出力信号に応答して少なくとも第1の色状態と第2の色状態との間で状態を変化させるように構成され、判定された底に加わる圧力の度合いが閾値より小さいことを出力信号が示す場合には第1の色状態を出力し、判定された底に加わる圧力の度合いが閾値より大きいことを出力信号が示す場合には第2の色状態を出力するディスプレイとを備えた装置を提供する。
【0038】
第5の広範な態様において、本発明は、底と、底に加わる圧力の度合いを測定する手段と、底に加わる圧力の度合いと所定の圧力閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段と、靴表面への装着に適したディスプレイであって、出力信号を受信し、受信した出力信号に応答して少なくとも第1の色状態と第2の色状態との間で状態を変化させるように構成され、判定された底に加わる圧力の度合いが閾値より小さいことを出力信号が示す場合には第1の色状態を出力し、判定された底に加わる圧力の度合いが閾値より大きいことを出力信号が示す場合には第2の色状態を出力するディスプレイとを備えた靴を提供する。
【0039】
第6の広範な態様において、本発明は、底を有する靴と共に使用する装置であって、靴に隣接する面の色特性を検出し、検出した色特性を示すセンサ信号を出力するセンサと、靴の表面への装着に適したディスプレイであって、センサ信号を受信し、検出した色特性に近い色状態に調整するように構成されたディスプレイとを備えた装置を提供する。
【0040】
好ましくは、センサは、(I)比色計、(II)「ライトワンド」、及び(III)光センサのうち少なくとも1つを含む。
第7の広範な態様において、本発明は、底と、底に隣接する面の色特性を検出し、検出した色特性を示すセンサ信号を出力するセンサと、靴表面への装着に適したディスプレイであって、センサ信号を受信し、検出した色特性に近い色状態に調整するように構成されたディスプレイとを備えた靴を提供する。
【0041】
第8の広範な態様において、本発明は、(i)少なくとも1つのディスプレイを靴の表面に装着する工程と、(ii)少なくとも第1及び第2の色状態間で少なくとも1つのディスプレイを調整する工程とを含む方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
本発明は、添付の図面に関する以下の好ましいが限定的ではない実施形態についての詳細な説明から、より完全に理解されるであろう。
【0043】
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態に係る種々の態様を示している。
第1実施形態は、底2と、靴1に装着され、かつマイクロプロセッサ装置4に動作可能に接続された第1及び第2ECPディスプレイ3a,3bとを備える靴1を含む。
【0044】
第1ディスプレイ3aは図1に示すように靴1の後面に装着され、第2ディスプレイ3bは図2に示すように靴1の外向面に装着される。
マイクロプロセッサ4は、マイクロプロセッサ4に電力を供給するための電源6と共に靴1のかかと5の中空室に収容される。電源6は小型の3ボルト電池を備える。
【0045】
第1及び第2ECPディスプレイ3a,3bは共に、第1及び第2の色状態間で調整されるように構成される。マイクロプロセッサ4は、第1電極対11a,11bと第2電極対12a,12bを介して第1及び第2ディスプレイ3a,3bにそれぞれ接続される。マイクロプロセッサ4は、特定の電圧特性を有する電気信号の形態でディスプレイ3a,3bに制御信号を付与することができ、ディスプレイ3a,3bは、受信した制御信号に応答して第1及び第2の色状態間で色を調整するように構成される。本実施形態におけるECPディスプレイ3a,3bは、それぞれ独立してマイクロプロセッサ4から制御信号を受信し、それぞれ独立して色状態を調整するように構成される。
【0046】
第1ディスプレイ3aは、ECP材料からなる略「眼形状」の細片を含む。第2ディスプレイ3bは、製造中に靴1の上面を覆うようにされた「ECPマスク」からなる。例えば、好適な接着剤や縫合を利用して、「マスク」を靴1の上面に固定することができる。第2ECPディスプレイ3bの「マスク」は、図4に単独で示されており、マイクロプロセッサ装置4に接続されている。
【0047】
ユーザ制御装置7は、ユーザによるマイクロプロセッサ4への指示入力が可能となるように設けられる。ユーザ制御装置7には、ユーザが指示をマイクロプロセッサ4に送信することを可能にするGUI7aが含まれる。GUI7aは、タッチスクリーンを含む好適なハードウェアと組み合わせて、Windows CE(商標)オペレーティングシステムプラットフォームで動作するアプリケーションソフトを使用して実現される。ユーザ制御装置7は、Bluetooth(登録商標)による信号リンクを介してマイクロプロセッサ4に動作可能に接続されているが、図2に示すように、物理的ケーブルを使用して、かかと5の外向面に配置したUSBポート8を介してマイクロプロセッサ4に接続することも可能である。特定の実施形態では、ユーザ制御装置7は靴1そのものに配置されたキーパッドを含む。また別の実施形態では、マイクロプロセッサ4に接続できるように適切なソフトウェアがダウンロードされた携帯電話、PDA、又は他の携帯型コンピュータデバイスを介してユーザ制御装置7を実現することができる。
【0048】
マイクロプロセッサ4は、第1及び第2ディスプレイ3a,3bの第1及び第2の色状態の色を選択できるように、ユーザ制御装置7を介してプログラムされるように構成される。
【0049】
次に、第1実施形態に係る一連の具体的な動作形態を以下で概説する。ユーザは、ユーザ制御装置7を介してマイクロプロセッサ4に適当な指示を与えることにより、必要に応じて、任意の又は全ての動作形態を選択的に作動及び/又は停止させることができる。マスター電源スイッチ10をかかと5の表面に配置して、ユーザが必要に応じてマイクロプロセッサ4を完全に選択的に作動及び/又は停止させることができるようにしてもよい。
【0050】
[動作形態A]
マイクロプロセッサ4は、使用中の靴1の底2で検出した圧力の度合いに応じて、第1及び第2の色状態間で第2ディスプレイ3bの調整を自動制御するようプログラムされる。
【0051】
複数の圧力センサ9aが靴1のミッドソール2a内に配置され、通常使用の靴1の底2に加わる圧力を検出するように構成される。図5は、ミッドソール2aの周辺に配置された圧力センサ9aと共に、靴1のミッドソール2aを単独で示している。各圧力センサ9aは別々の導線を介してマイクロプロセッサ4に接続される。
【0052】
マイクロプロセッサ4は、受信した圧力センサ9aの入力を使用してリアルタイムで平均圧力測定値を算出する。マイクロプロセッサ4は、任意の時点で平均圧力センサ測定値と所定の圧力閾値とを比較するよう設定されている。平均圧力センサ測定値が閾値より大きいと判定されると、マイクロプロセッサ4は第2ECPディスプレイ3bに制御信号を出力し、第1の色状態から第2の色状態に調整させる。反対に、平均圧力測定値が所定の圧力値より小さいと判定されると、第2ECPディスプレイ3bが受信するマイクロプロセッサ4の出力制御信号は、第2ECPディスプレイ3bに第1の色状態に留まるよう指示するか、第2ディスプレイが第2の色状態を出力している場合には第1の色状態へ戻るよう指示する。
【0053】
所定の圧力閾値は、平均体重の人間が靴1の底2を踏んだ際に底2に加わると推定される圧力値に対応するようにマイクロプロセッサ4に予め設定することができる。
【0054】
[動作形態B]
マイクロプロセッサ4は、底2の緩衝能力の低下度合いが、使用にわたって底2の所定の低下閾値を下回ったと判定した時はいつでも、第1ディスプレイ3aを第1の色状態(例えば緑色)から第2の色状態(例えば赤色)に自動的に調整するようにプログラムされる。
【0055】
また、マイクロプロセッサ4に接続される歩数計9bが靴1のかかとに配置される。マイクロプロセッサ4は歩数計9bから(靴が移動したメートルに換算して)リアルタイムで出力信号を受信し、歩数計信号と所定の低下閾値とを比較する。所定の低下閾値は、底2の緩衝能力が許容できない程度に低下したと推定されるまでに靴1が移動した距離に係る任意の基準を表す。靴底の緩衝能力に係る所定の低下閾値は一般に、底2が劣化する前の通常使用で移動するであろう概算距離を決定するためにサンプルの底2を試験することにより、予め決定される。
【0056】
マイクロプロセッサ4は歩数計出力と所定の低下閾値とを比較し、歩数計9bの測定値が所定の低下閾値を超えた場合、すなわち、底2の緩衝能力が衰え、靴1を交換すべきであることを示している場合には、第1ディスプレイ3aを第2の色状態に変化させる。反対に、歩数計の値が所定の低下閾値を超えていない場合には、マイクロプロセッサ4は第1ディスプレイ3aに第1の色状態に留まるよう自動的に指示する。
【0057】
[動作形態C]
さらなる動作形態において、マイクロプロセッサ4には比色計9cが接続される。比色計9cはマイクロプロセッサ4に信号を出力し、マイクロプロセッサ4は受信した測定値と第2ECPディスプレイ3bの各色状態とを比較し、第2ECPディスプレイ3bに比色計の測定値に最も近い色状態に変化するよう指示する。従って、例えばユーザがパーティで青色の衣服を着用するつもりで、靴をその色に合わせたい場合、ユーザは比色計9cを衣類の近傍に配置して衣服の色をスキャンすることができる。例えば第2の色状態が衣服と類似した濃さの赤であった場合、マイクロプロセッサ4はディスプレイ3bに第2の色状態へ切り替わるよう指示する。本発明の別の実施形態では、第2ディスプレイ3bは、実現可能な任意の数の色状態に調整することができ、各色状態は特定の色又は濃淡に近づけることができる。
【0058】
本明細書における如何なる先の刊行物(又はそれから導き出される情報)又は周知事項に係る言及も、先の刊行物(又はそれから導き出される情報)又は周知事項が本明細書の関連する努力分野において一般常識の一部を構成するとことを容認若しくは了解、又は何らかの示唆をするものとして解釈されるものではなく、また、解釈されるべきではない。
【0059】
当業者であれば、本明細書に記載の発明は、発明の範囲を逸脱することなく具体的に説明した以外の変形及び改変が可能であることが理解されるであろう。当業者に明らかとなるこのような変形及び改変は全て、上記に広く記載した発明の要旨及び範囲に属するとみなされるべきであり、本発明はそのような変形及び改変を全て含むことを理解されたい。また、本発明は、本明細書で言及又は示した全ての工程及び特徴を個々に又は集合的に含み、これら工程又は特徴の任意の2つ以上の組合せを含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施形態に係る背面図。
【図2】第1実施形態に係る部分側面図。
【図3】第1実施形態のかかと部分に係る透視図。
【図4】第1実施形態の一態様に係る上面図。
【図5】第1実施形態の別の態様を示す図。
【図6】第1実施形態の機能ブロック図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底を有する靴と共に使用する装置であって、
前記靴の表面への装着に適した少なくとも1つのディスプレイと、
前記少なくとも1つのディスプレイを少なくとも第1及び第2の色状態間で調整する手段と
を備える装置。
【請求項2】
前記ディスプレイは、
(a)エレクトロクロミックポリマー(ECP)タイプのディスプレイ、及び
(b)徐放性ポリマー(CRP)タイプのディスプレイ
のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ECPディスプレイは、電荷が印加されると色が変化するポリマー材料を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記CRPディスプレイは、電荷が印加されると永続的に自身の色を変化させるポリマー材料を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記CRPが電荷を受けると、前記ポリマーの色を永続的に変化させる色素が放出される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ディスプレイは前記靴の外向面への装着に適している、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも第1及び第2の色状態間で前記ディスプレイの調整を制御するための処理装置を備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記処理装置は、前記ディスプレイに動作可能に接続され、色の状態間での前記ディスプレイの調整を制御する制御信号を前記ディスプレイに付与するように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記処理装置はユーザによってプログラム可能である、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
前記処理装置は、
(a)キーパッド、
(b)グラフィカルユーザインターフェース、
(c)ジョイスティック、
(d)マウス、
(e)スイッチ、及び
(f)ボタン
のうち少なくとも1つを含むユーザインターフェースを介してユーザによってプログラム可能である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記ユーザインターフェースは、携帯電話、PDA、及びノート型パソコンのうち少なくとも1つを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ユーザインターフェースは、ケーブルを介して前記処理装置に動作可能に接続できる、請求項10又は11に記載の装置。
【請求項13】
前記ユーザインターフェースは、
(a)Bluetooth(登録商標)接続、
(b)Wi−Fi(登録商標)接続、及び
(c)赤外線接続
のうち少なくとも1つを含む無線通信リンクを介して前記処理装置に動作可能に接続できる、請求項10又は11に記載の装置。
【請求項14】
前記調整手段は、
(i)自動調整手段、及び
(ii)手動調整手段
のうち少なくとも1つを含む、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記自動調整手段は、
前記靴の動作特性を検知し、該検知した動作特性に応答してセンサ出力信号を出力するように構成されたセンサと、
前記センサ出力信号を受信し、該受信したセンサ出力信号に応答して制御信号を提供するように構成された処理装置とを備え、
前記ディスプレイは、前記制御信号を受信し、該受信した制御信号を参照することにより前記第1及び第2の色状態間で調整されるように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ディスプレイの調整を引き起こす前記動作特性は、
(I)前記靴の底に加わる圧力の検出、
(II)前記底の緩衝能力の低下閾値の検出、及び
(III)前記靴の近傍環境に係る色特性の検出
のうち少なくとも1つを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ディスプレイの調整を引き起こす前記動作特性が前記靴の近傍環境に係る色特性の検出である場合に、前記色特性は
(a)前記靴のユーザが着用している衣類1点の色特性、及び
(b)前記靴が置かれている物理的環境の色特性
のうち少なくとも1つを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記動作特性が前記底の緩衝能力における低下閾値の検出に関する場合、本発明は、
前記底の緩衝能力の低下度合いを判定する手段と、
前記緩衝能力の低下度合いと所定の閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段とをさらに備え、
前記ディスプレイは前記出力信号を受信し、該受信した出力信号に応答して少なくとも前記第1の色状態と前記第2の色状態との間で状態を変化させるように構成され、前記判定された緩衝能力の低下が前記閾値より小さいことを前記出力信号が示す場合には前記ディスプレイは前記第1の色状態を出力し、前記判定された緩衝能力の低下が前記閾値より大きいことを前記出力信号が示す場合には前記ディスプレイは前記第2の色状態を出力する、請求項16又は17に記載の装置。
【請求項19】
前記靴の前記低下閾値は、
(i)使用中の前記靴の移動距離、
(ii)前記底が吸収した衝撃数、及び
(iii)衝撃力
のうち少なくとも1つの観点から測定される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記靴の前記低下閾値は前記処理装置に予め設定される、請求項18又は19に記載の装置。
【請求項21】
前記靴の近傍環境に係る色特性を検出するための色検出装置を備える、請求項16乃至20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記色検出装置は、
(a)比色計、及び
(b)ライトワンド
のうち少なくとも1つを含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記靴の底に圧力が加わった時を検出するように構成された少なくとも1つのセンサをさらに備える、請求項16乃至22のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
前記センサは、
(a)圧力センサ、及び
(b)圧電センサ
のうち少なくとも1つを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
複数のセンサを備える、請求項1乃至24のいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記複数のセンサは前記靴のミッドソールに近接して位置する、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記複数のセンサの各々は、前記靴に装着された複数のディスプレイのうち少なくとも1つと関連付けられ、各ディスプレイに関連付けられたセンサが生成したセンサ出力信号を参照することにより、前記各ディスプレイは独立して少なくとも第1及び第2の色状態間で調整可能である、請求項25又は26に記載の装置。
【請求項28】
タイミングデバイスからの出力信号を参照することにより、前記ディスプレイを色状態間で自動調整する手段を備える、請求項1乃至27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記ディスプレイを自動調整する手段は、カウントダウンが終了したことを示す出力信号が前記タイミングデバイスから検出されたときに、前記ディスプレイを色状態間で自動調整する、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記底の緩衝能力の度合いと比較される前記所定の閾値は、前記ユーザの個別の体重に応じて調整可能である、請求項18乃至29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記所定の閾値は前記処理装置によって調整される、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記ユーザの体重は、前記ユーザインターフェースを介して処理のために前記処理装置に入力することができる、請求項30又は31に記載の装置。
【請求項33】
底と、
靴の表面に配置した少なくとも1つのディスプレイと、
少なくとも第1及び第2の色状態間で前記少なくとも1つのディスプレイを調整する手段と
を備える靴。
【請求項34】
底と、
前記底の緩衝能力の低下度合いを判定する手段と、
前記緩衝能力の低下度合いと所定の閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段と、
前記出力信号を受信し、該受信した出力信号に応答して少なくとも第1の色状態と第2の色状態との間で状態を変化させるように構成され、前記判定された緩衝能力の低下が前記閾値より小さいことを前記出力信号が示す場合には前記第1の色状態を出力し、前記判定された緩衝能力の低下が前記閾値より大きいことを前記出力信号が示す場合には前記第2の色状態を出力するディスプレイと
を備える靴。
【請求項35】
底を有する靴と共に使用する装置であって、
前記底に加わる圧力の度合いを測定する手段と、
前記底に加わる圧力の度合いと所定の圧力閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段と、
前記靴の表面への装着に適したディスプレイであって、前記出力信号を受信し、該受信した出力信号に応答して少なくとも第1の色状態と第2の色状態との間で状態を変化させるように構成され、前記判定された底に加わる圧力の度合いが前記閾値より小さいことを前記出力信号が示す場合には前記第1の色状態を出力し、前記判定された底に加わる圧力の度合いが前記閾値より大きいことを前記出力信号が示す場合には前記第2の色状態を出力するディスプレイと
を備える装置。
【請求項36】
底と、
前記底に加わる圧力の度合いを測定する手段と、
前記底に加わる圧力の度合いと所定の圧力閾値とを比較し、その比較結果を示す出力信号を生成する手段と、
靴の表面への装着に適したディスプレイであって、前記出力信号を受信し、該受信した出力信号に応答して少なくとも第1の色状態と第2の色状態との間で状態を変化させるように構成され、前記判定された底に加わる圧力の度合いが前記閾値より小さいことを前記出力信号が示す場合には前記第1の色状態を出力し、前記判定された前記底に加わる圧力の度合いが前記閾値より大きいことを前記出力信号が示す場合には前記第2の色状態を出力するディスプレイと
を備える靴。
【請求項37】
底を有する靴と共に使用する装置であって、
前記靴に隣接する面の色特性を検出し、該検出した色特性を示すセンサ信号を出力するセンサと、
前記靴の表面への装着に適したディスプレイであって、前記センサ信号を受信し、前記検出した色特性に近い色状態に調整するように構成されたディスプレイと
を備える装置。
【請求項38】
前記センサは、
(I)比色計、
(II)「ライトワンド」、及び
(III)光センサ、
のうち少なくとも1つを含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
底と、
靴に隣接する面に係る色特性を検出し、該検出した色特性を示すセンサ信号を出力するセンサと、
靴の表面への装着に適したディスプレイであって、前記センサ信号を受信し、前記検出した色特性に近い色状態に調整するように構成されたディスプレイと
を備える靴。
【請求項40】
(i)少なくとも1つのディスプレイを靴の表面に装着する工程と、
(iv)少なくとも第1及び第2の色状態間で前記少なくとも1つのディスプレイを調整する工程と
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−505451(P2010−505451A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508046(P2009−508046)
【出願日】平成19年5月2日(2007.5.2)
【国際出願番号】PCT/AU2007/000579
【国際公開番号】WO2007/128049
【国際公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(508328730)
【氏名又は名称原語表記】BISHOP,Ashton Walter
【出願人】(508328741)
【氏名又は名称原語表記】CALLAGHAN,Scott Michael
【出願人】(508328752)
【氏名又は名称原語表記】LARKIN,Gavin
【Fターム(参考)】