空調機器の脱落防止金具
【課題】吊りボルトのナットの緩みや、締め忘れがあったとしてもワンタッチで確実に空調室内機の取付金具と吊りボルトとを固定できる脱落防止金具を提供すること。
【解決手段】空調室内機(M)の金具本体(2)、取付用切欠溝(5)が形成された水平取付片(3)並びに折曲片(4)とで構成され取付金具(1)に装着される脱落防止金具(10)であって、本体プレート(11)と、突起(16)とで構成され、本体プレート(11)は、挿入側の辺(11a)から取付用切欠溝(5)に至る固定用切欠溝(14)が形成され、突起(16)は、本体プレート(11)の交差片(12)の取付用切欠溝(5)に一致する部分に取付用切欠溝(5)内に嵌り込むように形成されている。
【解決手段】空調室内機(M)の金具本体(2)、取付用切欠溝(5)が形成された水平取付片(3)並びに折曲片(4)とで構成され取付金具(1)に装着される脱落防止金具(10)であって、本体プレート(11)と、突起(16)とで構成され、本体プレート(11)は、挿入側の辺(11a)から取付用切欠溝(5)に至る固定用切欠溝(14)が形成され、突起(16)は、本体プレート(11)の交差片(12)の取付用切欠溝(5)に一致する部分に取付用切欠溝(5)内に嵌り込むように形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調室内機の取付金具に取り付けられた天井からの吊りボルトが地震のような大きな揺れが建物に入力した際に、吊りボルトから前記取付金具が脱落するようなことがない空調機器の脱落防止金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりビルやマンションのような建築物の天井スラブに埋設されたアンカー或いは一般家屋の天井部分から吊りボルトを垂下させ、防振金具を介して空調室内機の側面に取り付けられた取付金具に吊りボルトの下端部を取り付けて空調室内機をシステム天井に一致させて設置していた。
【0003】
取付金具の形状は、空調室内機メーカーによって異なるが基本的には空調室内機の側面に取り付けられる金具本体と、金具本体の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片並びに該水平取付片の先端を下向きに折曲した折曲片とで構成されており、折曲片から水平取付片の中央に至る切欠溝が形成されている。そして、この切欠溝に側方から吊りボルトの下端部分を挿入し、水平取付片を上下からナット締めをして固定するようにしていた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−75240 図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
処がこのような空調室内機の設置部分は作業者の手が届きにくい高い天井部分にあって、水平取付片を上下から確実にナット掛けをして固定するという作業が必ずしもなされないこともあり、或いは長期間の間に緩むということもあり、単に、空調室内機の四側面が取付金具によって吊りボルトに係止されているだけということもあった。
【0006】
このような状況で建物に大きな地震が入力すると建物全体が大きく揺れ、水平方向及び垂直方向において天井スラブと空調室内機との間に大きな相対変位と取付部分に大きな力が加わり、前記切欠溝から吊りボルトが外れ、空調室内機が室内に転落するというような事故があった。
【0007】
本発明はこのような従来の問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、たとえナットの緩みや、締め忘れがあったとしてもワンタッチで確実に吊りボルトと取付金具とを固定できる脱落防止金具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の脱落防止金具(10)は(図1〜6)、
(a)空調室内機(M)の側面に取り付けられる金具本体(2)と、金具本体(2)の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片(3)並びに該水平取付片(3)の先端を折曲した折曲片(4)とで構成され、折曲片(4)から水平取付片(3)の中央に至る吊りボルト(6)用の取付用切欠溝(5)が形成され、該取付用切欠溝(5)に吊りボルト(6)が取り付けられている空調室内機(M)用の取付金具(1)に装着される脱落防止金具(10)であって、取付金具(1)の金具本体(2)と折曲片(4)との間に装着される本体プレート(11)と、該本体プレート(11)に設けられた突起(16)とで構成され、
(b)本体プレート(11)は、金具本体(2)と折曲片(4)との間に挿入される側の辺(11a)から取付金具(1)への装着時に取付用切欠溝(5)に至る固定用切欠溝(14)が形成されて二股形状をなし、
(c)突起(16)は、二股形状である本体プレート(11)の、取付金具(1)の取付用切欠溝(5)に交差する側の交差片(12)の該取付用切欠溝(5)に一致する部分に取付用切欠溝(5)内に嵌り込むように形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2は請求項1の他の例(図7〜11)で、「本体プレート(11)の他方の辺(11b)から折り返されて本体プレート(11)とで水平取付片(3)を挟持する挟持片(13)が更に設けられている」ことを特徴とする。
【0010】
請求項3は請求項2の他の例(図12〜15)で、「挟持片(13)に吊りボルト装着具(30)が更に設けられている」ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の脱落防止金具(10)は、取付金具(1)の金具本体(2)と折曲片(4)との間に装着された時に、取付金具(1)の取付用切欠溝(5)を脱落防止金具(10)の交差片(12)が閉塞することになるので、前記取付用切欠溝(5)に至る固定用切欠溝(14)が取付用切欠溝(5)と重なり合って固定用切欠溝(14)と取付用切欠溝(5)とで吊りボルト(6)の挿通空間(6a)を構成し、この挿通空間(6a)内を吊りボルト(6)の挿通することになるので、如何に大きな地震が入力しても突起(16)が取付用切欠溝(5)から外れない限り、脱落防止金具(10)が取付金具(1)から脱落することがなく、従って吊りボルト(6)が取付金具(1)から抜け出ることがない。
そして、取付金具(1)に脱落防止金具(10)を装着する時には空調室内機(M)に沿って脱落防止金具(10)を押し込んで突起(16)を取付用切欠溝(5)に係合するだけでよいので、ワンタッチで取付金具(1)に脱落防止金具(10)を確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施例の脱落防止金具の装着前の斜視図である。
【図2】第1実施例の脱落防止金具の装着時の斜視図である。
【図3】第1実施例の平面図である。
【図4】第1実施例の正面図である。
【図5】第1実施例の底面図である。
【図6】第1実施例を開いた時の平面図である。
【図7】本発明の第2実施例の脱落防止金具の装着前の斜視図である。
【図8】第2実施例の脱落防止金具の装着時の斜視図である。
【図9】第2実施例の平面図である。
【図10】第2実施例の底面図である。
【図11】第2実施例を開いた時の平面図である。
【図12】本発明の第3実施例の脱落防止金具の装着前の斜視図である。
【図13】第3実施例の脱落防止金具の装着時の斜視図である。
【図14】第3実施例の平面図である。
【図15】第3実施例の底面図である。
【図16】第3実施例を開いた時の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の第1実施例を図1〜6に従って説明する。本発明に係る脱落防止金具(10)が適用される取付金具(1)は、空調室内機(M)の側面に装着され、吊りボルト(6)が取り付けられるものである。形状は空調機メーカーによってさまざまなものがあるが、基本的には1枚の金属板をプレス成形のみ或いはこれに折り曲げ加工を併用して形成したもので、空調室内機(M)の側面に取り付けられる金具本体(2)と、金具本体(2)の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片(3)並びに該水平取付片(3)の先端を下向き(即ち、金具本体(2)側)に折曲した折曲片(4)とで構成され、折曲片(4)から水平取付片(3)の中央に至る吊りボルト(6)の取付用切欠溝(5)が形成されている。折曲片(4)は上記のように空調室内機(M)を装着した場合に通常は下向きに取り付けられるが、勿論、折曲片(4)を上向きに取り付けてもよく、本発明に係る脱落防止金具(10)はその場合でも対応可能である。
【0014】
取付用切欠溝(5)の形状は吊りボルト(6)と空調室内機(M)との位置調整を容易にするために溝奥が溝入口に対して両方向に直角に切り取られたT字状に形成されている。そして、折曲片(4)は吊りボルト(6)に螺着されたナット(20)が脱落しないだけの十分な高さを持っている。
【0015】
第1実施例の脱落防止金具(10)は本体プレート(11)と、本体プレート(11)に形成された突起(16)とで構成されている。本体プレート(11)は1枚の長方形の金属板をプレス成形して略U字形、換言すれば金具本体(2)と折曲片(4)との間に挿入される側の辺(11a)から反対側の辺(11b)に向かって固定用切欠溝(14)が形成された二股形状をなし、該固定用切欠溝(14)は取付金具(1)への装着時に取付用切欠溝(5)に至り、取付用切欠溝(5)と固定用切欠溝(14)とが重なり合い、且つ、二股形状の本体プレート(11)を構成する一方の片が取付用切欠溝(5)の開口部分に重なって吊りボルト(6)の挿通空間(6a)を構成する。そして前記一方の片が交差片(12)となる。本体プレート(11)の幅は、金具本体(2)と折曲片(4)の内側の間隔よりやや狭い。固定用切欠溝(14)の幅はT字状に形成されている取付用切欠溝(5)の溝奥部分の幅に等しい。
【0016】
突起(16)は交差片(12)にプレス成形時に同時に形成されるか、又はこれに別部材を溶接して形成されるか或いは切り起こしによって形成される。切り起こしの場合は突起(16)となる切り起こし片が、図5(b)のように引き抜き側である場合には、突起(16)の切り起こし先端が取付用切欠溝(5)の内側面に当接して脱落防止金具(10)の抜け落ちを効果的に設置する。
【0017】
その形状は図の実施例では平面視正方形で側面が傾斜した截頭角錐台形をしている。図の突起(16)は、作図上、コーナー部分や角部分は角張っているように記載されているが、通常、コーナー部分や角部分は円弧でつながれている。前記形状は勿論、正方形に限られず、図示していないが半球状、截頭円錐台形など適宜形状が選択される。形成位置は、脱落防止金具(10)を取付金具(1)に装着し、固定用切欠溝(14)が取付用切欠溝(5)に至って取付用切欠溝(5)と固定用切欠溝(14)とが重なり合い、且つ、交差片(12)が取付用切欠溝(5)の開口部分に重なって吊りボルト(6)の挿通空間(6a)を構成した時に、取付用切欠溝(5)に一致する交差片(12)の取付金具(1)側の面に取付金具(1)側に向けて突設される。突起(16)は取付用切欠溝(5)に一致して嵌り込む大きさが好ましく、その高さも取付金具(1)の板厚或いは若干それより大である事が好ましい。
【0018】
しかして、空調室内機(M)を吊りボルト(6)に取り付けるに当っては、図1に示すように空調室内機(M)を天井の所定の高さで保持し、天井スラブから吊下げられた吊りボルト(6)の下端部を空調室内機(M)の側面に取り付けられた金具本体(2)の水平取付片(3)に対してその側方から挿入する。吊りボルト(6)には所定の間隔をあけて上下にナット(20)(21)が螺入されており、水平取付片(3)の挿入は上下のナット(20)(21)間で行われる。
【0019】
この状態で脱落防止金具(10)の固定用切欠溝(14)側の辺(11a)を吊りボルト(6)側に向け、水平取付片(3)の下面に合わせてセットし、次いで水平取付片(3)方向に水平に移動させ、金具本体(2)と折曲片(4)との間に脱落防止金具(10)の一方の辺(11a)を挿入し、交差片(12)の突起(16)が取付用切欠溝(5)に一致して嵌り込むまで挿入する。これによって固定用切欠溝(14)と取付用切欠溝(5)とが重なり合い、且つ、交差片(12)が取付用切欠溝(5)の開口部分を閉塞して吊りボルト(6)の周囲を取り囲む挿通空間(6a)が形成される。
【0020】
然る後、図2、3のように取付金具(1)に装着された脱落防止金具(10)の上下両側においてナット(20)(21)を締め、天井の所定高さ位置に空調室内機(M)を吊設する。
【0021】
この状態で前述のような地震に見舞われ、空調室内機(M)が大きく揺れて吊りボルト(6)が取付金具(1)の取付用切欠溝(5)の開口側に向かって移動しようとしても、脱落防止金具(10)は取付金具(1)の金具本体(2)と折曲片(4)との間にて金具本体(2)と折曲片(4)との間隔にほぼ等しい幅で装着されており、しかも吊りボルト(6)が脱落防止金具(10)の交差片(12)にて閉塞された挿通空間(6a)内に挿通されているため、仮に交差片(12)に吊りボルト(6)が強圧して脱落防止金具(10)を前記取付用切欠溝(5)の開口側に向かって移動させようとしてもこの時、交差片(12)が折曲片(4)に当接して脱落防止金具(10)のそれ以上の移動を阻止する。これにより確実に吊りボルト(6)の取付金具(1)からの脱落を確実に防止することができる。また、突起(16)が取付用切欠溝(5)内に嵌り込んでおり、且つ、上下からナット(20)(21)によって挟み込まれているので、前記地震の入力時でも脱落防止金具(10)が取付金具(1)から脱落するようなことがない。
【0022】
次に、本発明の第2実施例(図7〜図11)について説明する。第2実施例の説明において、第1実施例と同じような内容は煩雑さを避けるため、第1実施例の説明を援用してその記載を省略する。この場合は、第1実施例の本体プレート(11)の他端部分を折り返した形状のもので、この折り返し部分が本体プレート(11)とで水平取付片(3)をその上下から挟持する挟持片(13)である。挟持片(13)と本体プレート(11)との間に形成された隙間(S)は水平取付片(3)の板厚に対して同じかやや大きい或いはやや狭い間隔に形成されており、挟持片(13)及び本体プレート(11)は材質的には弾発性を有するものが使用されている。
【0023】
そして、挟持片(13)が本体プレート(11)と同程度の幅とした時は固定用切欠溝(14)と同じ形状のもう一つの固定用切欠溝(15)が対向する位置に形成されることになる。また、挟持片(13)は本体プレート(11)より若干短く、本体プレート(11)の挟持片(13)より長い部分が水平取付片(3)への挿入のガイドとなる。
【0024】
勿論、挟持片(13)の形状は上記のように本体プレート(11)と同幅にする必要はなく、図示しないが挟持片(13)側又は反対側の片だけに対向するように1本だけ設けることも可能である。
【0025】
しかして、空調室内機(M)を吊りボルト(6)に取り付けるに当っては、図1と同様に金具本体(2)の水平取付片(3)の側方から挿入する。然る後、図7のように取付金具(1)に装着された脱落防止金具(10)の上下両側においてナット(20)(21)を締め天井の所定高さ位置に空調室内機(M)を吊設する。第2実施例の場合は、挟持片(13)が存在するので、上のナット(21)がなくとも脱落防止金具(10)自体が水平取付片(3)に取り付いているので、下側のナット(20)だけでもよい。
【0026】
この状態で前述のような地震に見舞われても第1実施例と同様或いは挟持片(13)が存在する分だけナット(20)(21)が緩んでも(或いは、下のナット(20)だけでも)脱落防止金具(10)自体が水平取付片(3)に取り付いているので、より確実に吊りボルト(6)の取付金具(1)からの脱落を確実に防止することができる。
【0027】
次に、本発明の第3実施例(図12〜図15)について説明する。前記同様同じような内容は煩雑さを解消するため第1、2実施例の説明を援用してその記載を省略する。この場合は、第2実施例の脱落防止金具(10)の挟持片(13)に公知の吊りボルト装着具(30)が更に設けられたものである。
【0028】
吊りボルト装着具(30)はコ字状の金属製の装着部本体(31)と、脱落防止金具(10)の挟持片(13)に溶接或いはボルト止め又はカシメなどの締結方法により装着部本体(31)の下片(31b)と、
装着部本体(31)の上片(31a)の通孔(32)に装着された上ゴム筒(33)、上ゴム筒(33)の直下に設けられた下ゴム筒(34)、上ゴム筒(33)と下ゴム筒(34)をつなぐコイルばね(35)及び下ゴム筒(34)の下面に取り付けられた座金(36)とで構成されている。
【0029】
しかして、空調室内機(M)を吊りボルト(6)に取り付けるに当っては、図7と同様、床上に置かれた空調室内機(M)の金具本体(2)の水平取付片(3)に対して側方から挿入する。然る後、図12のようにボルト(40)とナット(41)とで取付金具(1)に脱落防止金具(10)を装着する。この状態で空調室内機(M)を天井の所定高さまで持ち上げ、天井から吊るされた吊りボルト(6)の下端部分を上ゴム筒(33)から座金(36)に至る通孔(37)に挿入し、吊りボルト(6)の下端をナット(37)止めする。
【0030】
もう一つのやりかたとして、天井から吊るされた吊りボルト(6)に先に吊りボルト装着具(30)を取り付けておいて、その後、第2実施例の取付方法に従って、空調室内機(M)の取付金具(1)に脱落防止金具(10)を装着するようにしてもよい。
【0031】
この状態で前述のような地震に見舞われても第1実施例と同様或いは挟持片(13)が存在する分だけナット(20)(21)が緩んでも脱落防止金具(10)自体が水平取付片(3)に取り付いているので、より確実に吊りボルト(6)の取付金具(1)からの脱落を確実に防止することができる。
【符号の説明】
【0032】
(M)・・・空調室内機
(1)・・・取付金具
(2)・・・金具本体
(3)・・・水平取付片
(4)・・・折曲片
(5)・・・取付用切欠溝
(6)・・・吊りボルト
(10)・・・脱落防止金具
(11)・・・本体プレート
(11a)・・・一方の辺
(11b)・・・他方の辺
(12)・・・交差片
(13)・・・挟持片
(16)・・・突起
(30)・・・吊りボルト装着具
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調室内機の取付金具に取り付けられた天井からの吊りボルトが地震のような大きな揺れが建物に入力した際に、吊りボルトから前記取付金具が脱落するようなことがない空調機器の脱落防止金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりビルやマンションのような建築物の天井スラブに埋設されたアンカー或いは一般家屋の天井部分から吊りボルトを垂下させ、防振金具を介して空調室内機の側面に取り付けられた取付金具に吊りボルトの下端部を取り付けて空調室内機をシステム天井に一致させて設置していた。
【0003】
取付金具の形状は、空調室内機メーカーによって異なるが基本的には空調室内機の側面に取り付けられる金具本体と、金具本体の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片並びに該水平取付片の先端を下向きに折曲した折曲片とで構成されており、折曲片から水平取付片の中央に至る切欠溝が形成されている。そして、この切欠溝に側方から吊りボルトの下端部分を挿入し、水平取付片を上下からナット締めをして固定するようにしていた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−75240 図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
処がこのような空調室内機の設置部分は作業者の手が届きにくい高い天井部分にあって、水平取付片を上下から確実にナット掛けをして固定するという作業が必ずしもなされないこともあり、或いは長期間の間に緩むということもあり、単に、空調室内機の四側面が取付金具によって吊りボルトに係止されているだけということもあった。
【0006】
このような状況で建物に大きな地震が入力すると建物全体が大きく揺れ、水平方向及び垂直方向において天井スラブと空調室内機との間に大きな相対変位と取付部分に大きな力が加わり、前記切欠溝から吊りボルトが外れ、空調室内機が室内に転落するというような事故があった。
【0007】
本発明はこのような従来の問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、たとえナットの緩みや、締め忘れがあったとしてもワンタッチで確実に吊りボルトと取付金具とを固定できる脱落防止金具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の脱落防止金具(10)は(図1〜6)、
(a)空調室内機(M)の側面に取り付けられる金具本体(2)と、金具本体(2)の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片(3)並びに該水平取付片(3)の先端を折曲した折曲片(4)とで構成され、折曲片(4)から水平取付片(3)の中央に至る吊りボルト(6)用の取付用切欠溝(5)が形成され、該取付用切欠溝(5)に吊りボルト(6)が取り付けられている空調室内機(M)用の取付金具(1)に装着される脱落防止金具(10)であって、取付金具(1)の金具本体(2)と折曲片(4)との間に装着される本体プレート(11)と、該本体プレート(11)に設けられた突起(16)とで構成され、
(b)本体プレート(11)は、金具本体(2)と折曲片(4)との間に挿入される側の辺(11a)から取付金具(1)への装着時に取付用切欠溝(5)に至る固定用切欠溝(14)が形成されて二股形状をなし、
(c)突起(16)は、二股形状である本体プレート(11)の、取付金具(1)の取付用切欠溝(5)に交差する側の交差片(12)の該取付用切欠溝(5)に一致する部分に取付用切欠溝(5)内に嵌り込むように形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2は請求項1の他の例(図7〜11)で、「本体プレート(11)の他方の辺(11b)から折り返されて本体プレート(11)とで水平取付片(3)を挟持する挟持片(13)が更に設けられている」ことを特徴とする。
【0010】
請求項3は請求項2の他の例(図12〜15)で、「挟持片(13)に吊りボルト装着具(30)が更に設けられている」ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の脱落防止金具(10)は、取付金具(1)の金具本体(2)と折曲片(4)との間に装着された時に、取付金具(1)の取付用切欠溝(5)を脱落防止金具(10)の交差片(12)が閉塞することになるので、前記取付用切欠溝(5)に至る固定用切欠溝(14)が取付用切欠溝(5)と重なり合って固定用切欠溝(14)と取付用切欠溝(5)とで吊りボルト(6)の挿通空間(6a)を構成し、この挿通空間(6a)内を吊りボルト(6)の挿通することになるので、如何に大きな地震が入力しても突起(16)が取付用切欠溝(5)から外れない限り、脱落防止金具(10)が取付金具(1)から脱落することがなく、従って吊りボルト(6)が取付金具(1)から抜け出ることがない。
そして、取付金具(1)に脱落防止金具(10)を装着する時には空調室内機(M)に沿って脱落防止金具(10)を押し込んで突起(16)を取付用切欠溝(5)に係合するだけでよいので、ワンタッチで取付金具(1)に脱落防止金具(10)を確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施例の脱落防止金具の装着前の斜視図である。
【図2】第1実施例の脱落防止金具の装着時の斜視図である。
【図3】第1実施例の平面図である。
【図4】第1実施例の正面図である。
【図5】第1実施例の底面図である。
【図6】第1実施例を開いた時の平面図である。
【図7】本発明の第2実施例の脱落防止金具の装着前の斜視図である。
【図8】第2実施例の脱落防止金具の装着時の斜視図である。
【図9】第2実施例の平面図である。
【図10】第2実施例の底面図である。
【図11】第2実施例を開いた時の平面図である。
【図12】本発明の第3実施例の脱落防止金具の装着前の斜視図である。
【図13】第3実施例の脱落防止金具の装着時の斜視図である。
【図14】第3実施例の平面図である。
【図15】第3実施例の底面図である。
【図16】第3実施例を開いた時の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の第1実施例を図1〜6に従って説明する。本発明に係る脱落防止金具(10)が適用される取付金具(1)は、空調室内機(M)の側面に装着され、吊りボルト(6)が取り付けられるものである。形状は空調機メーカーによってさまざまなものがあるが、基本的には1枚の金属板をプレス成形のみ或いはこれに折り曲げ加工を併用して形成したもので、空調室内機(M)の側面に取り付けられる金具本体(2)と、金具本体(2)の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片(3)並びに該水平取付片(3)の先端を下向き(即ち、金具本体(2)側)に折曲した折曲片(4)とで構成され、折曲片(4)から水平取付片(3)の中央に至る吊りボルト(6)の取付用切欠溝(5)が形成されている。折曲片(4)は上記のように空調室内機(M)を装着した場合に通常は下向きに取り付けられるが、勿論、折曲片(4)を上向きに取り付けてもよく、本発明に係る脱落防止金具(10)はその場合でも対応可能である。
【0014】
取付用切欠溝(5)の形状は吊りボルト(6)と空調室内機(M)との位置調整を容易にするために溝奥が溝入口に対して両方向に直角に切り取られたT字状に形成されている。そして、折曲片(4)は吊りボルト(6)に螺着されたナット(20)が脱落しないだけの十分な高さを持っている。
【0015】
第1実施例の脱落防止金具(10)は本体プレート(11)と、本体プレート(11)に形成された突起(16)とで構成されている。本体プレート(11)は1枚の長方形の金属板をプレス成形して略U字形、換言すれば金具本体(2)と折曲片(4)との間に挿入される側の辺(11a)から反対側の辺(11b)に向かって固定用切欠溝(14)が形成された二股形状をなし、該固定用切欠溝(14)は取付金具(1)への装着時に取付用切欠溝(5)に至り、取付用切欠溝(5)と固定用切欠溝(14)とが重なり合い、且つ、二股形状の本体プレート(11)を構成する一方の片が取付用切欠溝(5)の開口部分に重なって吊りボルト(6)の挿通空間(6a)を構成する。そして前記一方の片が交差片(12)となる。本体プレート(11)の幅は、金具本体(2)と折曲片(4)の内側の間隔よりやや狭い。固定用切欠溝(14)の幅はT字状に形成されている取付用切欠溝(5)の溝奥部分の幅に等しい。
【0016】
突起(16)は交差片(12)にプレス成形時に同時に形成されるか、又はこれに別部材を溶接して形成されるか或いは切り起こしによって形成される。切り起こしの場合は突起(16)となる切り起こし片が、図5(b)のように引き抜き側である場合には、突起(16)の切り起こし先端が取付用切欠溝(5)の内側面に当接して脱落防止金具(10)の抜け落ちを効果的に設置する。
【0017】
その形状は図の実施例では平面視正方形で側面が傾斜した截頭角錐台形をしている。図の突起(16)は、作図上、コーナー部分や角部分は角張っているように記載されているが、通常、コーナー部分や角部分は円弧でつながれている。前記形状は勿論、正方形に限られず、図示していないが半球状、截頭円錐台形など適宜形状が選択される。形成位置は、脱落防止金具(10)を取付金具(1)に装着し、固定用切欠溝(14)が取付用切欠溝(5)に至って取付用切欠溝(5)と固定用切欠溝(14)とが重なり合い、且つ、交差片(12)が取付用切欠溝(5)の開口部分に重なって吊りボルト(6)の挿通空間(6a)を構成した時に、取付用切欠溝(5)に一致する交差片(12)の取付金具(1)側の面に取付金具(1)側に向けて突設される。突起(16)は取付用切欠溝(5)に一致して嵌り込む大きさが好ましく、その高さも取付金具(1)の板厚或いは若干それより大である事が好ましい。
【0018】
しかして、空調室内機(M)を吊りボルト(6)に取り付けるに当っては、図1に示すように空調室内機(M)を天井の所定の高さで保持し、天井スラブから吊下げられた吊りボルト(6)の下端部を空調室内機(M)の側面に取り付けられた金具本体(2)の水平取付片(3)に対してその側方から挿入する。吊りボルト(6)には所定の間隔をあけて上下にナット(20)(21)が螺入されており、水平取付片(3)の挿入は上下のナット(20)(21)間で行われる。
【0019】
この状態で脱落防止金具(10)の固定用切欠溝(14)側の辺(11a)を吊りボルト(6)側に向け、水平取付片(3)の下面に合わせてセットし、次いで水平取付片(3)方向に水平に移動させ、金具本体(2)と折曲片(4)との間に脱落防止金具(10)の一方の辺(11a)を挿入し、交差片(12)の突起(16)が取付用切欠溝(5)に一致して嵌り込むまで挿入する。これによって固定用切欠溝(14)と取付用切欠溝(5)とが重なり合い、且つ、交差片(12)が取付用切欠溝(5)の開口部分を閉塞して吊りボルト(6)の周囲を取り囲む挿通空間(6a)が形成される。
【0020】
然る後、図2、3のように取付金具(1)に装着された脱落防止金具(10)の上下両側においてナット(20)(21)を締め、天井の所定高さ位置に空調室内機(M)を吊設する。
【0021】
この状態で前述のような地震に見舞われ、空調室内機(M)が大きく揺れて吊りボルト(6)が取付金具(1)の取付用切欠溝(5)の開口側に向かって移動しようとしても、脱落防止金具(10)は取付金具(1)の金具本体(2)と折曲片(4)との間にて金具本体(2)と折曲片(4)との間隔にほぼ等しい幅で装着されており、しかも吊りボルト(6)が脱落防止金具(10)の交差片(12)にて閉塞された挿通空間(6a)内に挿通されているため、仮に交差片(12)に吊りボルト(6)が強圧して脱落防止金具(10)を前記取付用切欠溝(5)の開口側に向かって移動させようとしてもこの時、交差片(12)が折曲片(4)に当接して脱落防止金具(10)のそれ以上の移動を阻止する。これにより確実に吊りボルト(6)の取付金具(1)からの脱落を確実に防止することができる。また、突起(16)が取付用切欠溝(5)内に嵌り込んでおり、且つ、上下からナット(20)(21)によって挟み込まれているので、前記地震の入力時でも脱落防止金具(10)が取付金具(1)から脱落するようなことがない。
【0022】
次に、本発明の第2実施例(図7〜図11)について説明する。第2実施例の説明において、第1実施例と同じような内容は煩雑さを避けるため、第1実施例の説明を援用してその記載を省略する。この場合は、第1実施例の本体プレート(11)の他端部分を折り返した形状のもので、この折り返し部分が本体プレート(11)とで水平取付片(3)をその上下から挟持する挟持片(13)である。挟持片(13)と本体プレート(11)との間に形成された隙間(S)は水平取付片(3)の板厚に対して同じかやや大きい或いはやや狭い間隔に形成されており、挟持片(13)及び本体プレート(11)は材質的には弾発性を有するものが使用されている。
【0023】
そして、挟持片(13)が本体プレート(11)と同程度の幅とした時は固定用切欠溝(14)と同じ形状のもう一つの固定用切欠溝(15)が対向する位置に形成されることになる。また、挟持片(13)は本体プレート(11)より若干短く、本体プレート(11)の挟持片(13)より長い部分が水平取付片(3)への挿入のガイドとなる。
【0024】
勿論、挟持片(13)の形状は上記のように本体プレート(11)と同幅にする必要はなく、図示しないが挟持片(13)側又は反対側の片だけに対向するように1本だけ設けることも可能である。
【0025】
しかして、空調室内機(M)を吊りボルト(6)に取り付けるに当っては、図1と同様に金具本体(2)の水平取付片(3)の側方から挿入する。然る後、図7のように取付金具(1)に装着された脱落防止金具(10)の上下両側においてナット(20)(21)を締め天井の所定高さ位置に空調室内機(M)を吊設する。第2実施例の場合は、挟持片(13)が存在するので、上のナット(21)がなくとも脱落防止金具(10)自体が水平取付片(3)に取り付いているので、下側のナット(20)だけでもよい。
【0026】
この状態で前述のような地震に見舞われても第1実施例と同様或いは挟持片(13)が存在する分だけナット(20)(21)が緩んでも(或いは、下のナット(20)だけでも)脱落防止金具(10)自体が水平取付片(3)に取り付いているので、より確実に吊りボルト(6)の取付金具(1)からの脱落を確実に防止することができる。
【0027】
次に、本発明の第3実施例(図12〜図15)について説明する。前記同様同じような内容は煩雑さを解消するため第1、2実施例の説明を援用してその記載を省略する。この場合は、第2実施例の脱落防止金具(10)の挟持片(13)に公知の吊りボルト装着具(30)が更に設けられたものである。
【0028】
吊りボルト装着具(30)はコ字状の金属製の装着部本体(31)と、脱落防止金具(10)の挟持片(13)に溶接或いはボルト止め又はカシメなどの締結方法により装着部本体(31)の下片(31b)と、
装着部本体(31)の上片(31a)の通孔(32)に装着された上ゴム筒(33)、上ゴム筒(33)の直下に設けられた下ゴム筒(34)、上ゴム筒(33)と下ゴム筒(34)をつなぐコイルばね(35)及び下ゴム筒(34)の下面に取り付けられた座金(36)とで構成されている。
【0029】
しかして、空調室内機(M)を吊りボルト(6)に取り付けるに当っては、図7と同様、床上に置かれた空調室内機(M)の金具本体(2)の水平取付片(3)に対して側方から挿入する。然る後、図12のようにボルト(40)とナット(41)とで取付金具(1)に脱落防止金具(10)を装着する。この状態で空調室内機(M)を天井の所定高さまで持ち上げ、天井から吊るされた吊りボルト(6)の下端部分を上ゴム筒(33)から座金(36)に至る通孔(37)に挿入し、吊りボルト(6)の下端をナット(37)止めする。
【0030】
もう一つのやりかたとして、天井から吊るされた吊りボルト(6)に先に吊りボルト装着具(30)を取り付けておいて、その後、第2実施例の取付方法に従って、空調室内機(M)の取付金具(1)に脱落防止金具(10)を装着するようにしてもよい。
【0031】
この状態で前述のような地震に見舞われても第1実施例と同様或いは挟持片(13)が存在する分だけナット(20)(21)が緩んでも脱落防止金具(10)自体が水平取付片(3)に取り付いているので、より確実に吊りボルト(6)の取付金具(1)からの脱落を確実に防止することができる。
【符号の説明】
【0032】
(M)・・・空調室内機
(1)・・・取付金具
(2)・・・金具本体
(3)・・・水平取付片
(4)・・・折曲片
(5)・・・取付用切欠溝
(6)・・・吊りボルト
(10)・・・脱落防止金具
(11)・・・本体プレート
(11a)・・・一方の辺
(11b)・・・他方の辺
(12)・・・交差片
(13)・・・挟持片
(16)・・・突起
(30)・・・吊りボルト装着具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調室内機の側面に取り付けられる金具本体と、金具本体の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片並びに該水平取付片の先端を折曲した折曲片とで構成され、折曲片から水平取付片の中央に至る吊りボルト用の取付用切欠溝が形成され、該取付用切欠溝に吊りボルトが取り付けられている空調室内機用の取付金具に装着される脱落防止金具であって、取付金具の金具本体と折曲片との間に装着される本体プレートと、該本体プレートに設けられた突起とで構成され、
本体プレートは、金具本体と折曲片との間に挿入される側の辺から取付金具への装着時に取付用切欠溝に至る固定用切欠溝が形成されて二股形状をなし、
突起は、二股形状である本体プレートの、取付金具の取付用切欠溝に交差する側の交差片の該取付用切欠溝に一致する部分に取付用切欠溝内に嵌り込むように形成されていることを特徴とする脱落防止金具。
【請求項2】
本体プレートの他方の辺から折り返されて、本体プレートとで水平取付片を挟持する挟持片が更に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の脱落防止金具。
【請求項3】
挟持片に吊りボルト装着具が更に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の脱落防止金具。
【請求項1】
空調室内機の側面に取り付けられる金具本体と、金具本体の上端から屈曲されて水平に延びる水平取付片並びに該水平取付片の先端を折曲した折曲片とで構成され、折曲片から水平取付片の中央に至る吊りボルト用の取付用切欠溝が形成され、該取付用切欠溝に吊りボルトが取り付けられている空調室内機用の取付金具に装着される脱落防止金具であって、取付金具の金具本体と折曲片との間に装着される本体プレートと、該本体プレートに設けられた突起とで構成され、
本体プレートは、金具本体と折曲片との間に挿入される側の辺から取付金具への装着時に取付用切欠溝に至る固定用切欠溝が形成されて二股形状をなし、
突起は、二股形状である本体プレートの、取付金具の取付用切欠溝に交差する側の交差片の該取付用切欠溝に一致する部分に取付用切欠溝内に嵌り込むように形成されていることを特徴とする脱落防止金具。
【請求項2】
本体プレートの他方の辺から折り返されて、本体プレートとで水平取付片を挟持する挟持片が更に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の脱落防止金具。
【請求項3】
挟持片に吊りボルト装着具が更に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の脱落防止金具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−96650(P2013−96650A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240269(P2011−240269)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000224994)特許機器株式会社 (59)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000224994)特許機器株式会社 (59)
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