説明

空調装置

【課題】メンテナンス性を高めかつ結露水の飛散を防ぐ。
【解決手段】冷熱源から供給される媒体を導入する導入部と、導入部から導入された媒体を内部に流通できる熱交換パネルと、媒体を冷熱源に向け送り出す送出部と、パネル表面から落下する結露水を受け止められるようパネル下部に配されたドレンパンとを有する空調装置で、ドレンパンは、上面が開放され、底板部と、底板部の周囲に起立する側板部とを有し、側板部を開閉できる。側板部上縁がパネル下端以上の高さに位置してパネル下端がドレンパン内に収納される。導入部及び送出部をドレンパン内に配する。底板部は、パネル配列方向に交差する方向に下り勾配を有する少なくとも1つの傾斜面を備え、パネル配列方向に略一致する方向に延在する谷底部を有し、ドレンパン内の水を排出する排水口を谷底部に配し、谷底部より上方の傾斜面の中腹部に導入部及び送出部を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル内部に冷温水を循環させて冷暖房を行う空調装置に係り、特に冷房時にパネル表面に生じる結露水を排水するためのドレンパンの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
機械送風による強制気流を生じることがなく、在室者に快適な室内環境を提供できる輻射型の冷暖房装置が提供されている。この種の空調装置は、図6から図8に示すように建物室内に設置した熱交換器(熱交換パネル/ラジエータ)21a,21bに温水や冷水等の液状媒体を供給することによって熱交換器表面を通じて室内空気と熱交換を行い、また輻射による冷暖房を行う。
【0003】
熱交換パネル21a,21bは、上下両端部を閉塞した扁平の(長板状の)鋼管からなり、この例では装置上部に水平に配した上部導管41と、装置下部に同じく水平に配した下部導管51との両側にそれぞれ対をなすように配列される。また各パネル21a,21bと上部導管41および下部導管51とは、冷温水を循環させることが出来るよう互いに連通している。
【0004】
具体的には、上下各導管41,51の両側に管内に通じる複数の連通孔48,58を備える一方、パネル21a,21b側には、上下各端部近傍位置の内側縁部を切り欠いて形成した切欠孔(図示せず)が設けられ、これら連通孔48,58および切欠孔を通じて導管41,51とパネル21a,21bの内部との間に自由に冷温水が流通できかつ外部に冷温水が漏れることがないよう水密状態にパネル21a,21bと導管41,51とが溶接され接続される。
【0005】
上部導管41は、冷熱源からの冷水および温水を給水配管(図示せず)を通じて装置に導入するための導入部42と、パネル21a,21b内を通した冷水および温水を戻り配管(図示せず)を通じて冷熱源に戻すための送出部43を備えている。また、上部導管41の内部には、図8に示すように、導管両端部を閉塞する端壁45,46に加え、送出部側の例えば4枚のパネル分の長さを仕切る隔壁47が導管中間部に設けられ、この隔壁47に遮られて導入部42から装置内に流入した冷温水は、送出部43側に短絡的に流れることなく、当該4枚のパネルの内部を下部導管51に向け下方に流れ下る。
【0006】
一方、下部導管51も同様に両端部が端壁55,56によって閉塞されているが、導管中間部には隔壁を備えていない。したがって前記導入部側のパネル内を下降して連通口58から下部導管51内に流入した冷温水は、下部導管51内を送出部43側に(図8の右方に)進み、導管51の左右側面に設けられた連通孔58を通じて送出部側のパネル21a,21bの内部に再び浸入する。そして、これらのパネル21a,21b内を上部導管41に向け上昇して上部導管41の両側面の連通孔48を通じて再び上部導管41の中に浸入し、送出部43に接続された戻り配管(図示せず)を通って冷熱源(図示せず)に戻される。
【0007】
また冷房運転時には、熱交換パネル21a,21bの表面に結露水を生じさせ、これを集めて排水することにより除湿を同時に行うことが可能である。結露水を集めるドレンパン15は、熱交換パネル21a,21bの下部に設置され、パネル21a,21bの表面から流れ落ちる結露水を受け止め、底面に設けた排水口16からドレンパン15内の水を排出する。
【0008】
ドレンパン15は、ネジ17により装置フレーム12,13に固定されており、このネジ17を緩めることにより下方へ移動できるようになされている。これは、冷房運転時にパネル21a,21bの下端から落下する結露水をパネル下端からより近い高さ位置で受け止めて周囲への水跳ねを防ぐ一方で、清掃等のメンテナンス時にパネル21a,21bとドレンパン15との間に例えば手を入れて作業を行うことが出来るようにするためである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、従来の空調装置では、必要とされる冷暖房能力によってパネル21a,21bの設置枚数が決定され、装置(したがってドレンパン)の幅は様々なサイズのものがあるが、通常数十センチメートルから数メートル以上の幅を有する。このため、ドレンパン15の上げ下げをひとりで行うことは難しく(少なくともドレンパンの両側に作業者が必要)、作業性が良好であるとは言えない面がある。したがって現実の使用状態では、作業の煩わしさから運転時にもドレンパンを下げたままとされていることも多く、パネルから落下した結露水が飛び跳ねて周囲を濡らす問題が生じることがあった。
【0010】
また、冷温水の導入部42には装置への給水を遮断するバルブ(図示せず)が通常設けられ、冷房あるいは暖房シーズンの終了時にはこのバルブを閉めてメンテナンスを行ったり次のシーズンに備えるなどバルブの開閉作業が行われる。
【0011】
ところが、従来の装置構造では、バルブは天井近くの高所位置に配置されることとなり(天井の高い例えば吹抜け空間に設置される装置にあってはさらに高い位置にバルブが位置することとなる)、バルブ開閉の作業性の点でも難があるとともに、バルブ部分に結露した水が落下して水跳ねを生じさせることもあった。
【0012】
したがって、本発明の目的は、当該空調装置におけるメンテナンス性を向上させるとともに結露水の飛散をより確実に防止する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成して課題を解決するため、本発明に係る空調装置は、冷却媒体供給源から供給される冷却媒体を導入する導入部と、前記導入部から導入された冷却媒体を内部に流通させることが可能な熱交換パネルと、前記冷却媒体を前記冷却媒体供給源に向け送り出す送出部と、前記熱交換パネルの表面に生じ前記熱交換パネルから落下する結露水を受け止めることができるよう前記熱交換パネルの下部に配されたドレンパンとを有する空調装置であって、前記ドレンパンは、上面が開放され、底板部と、当該底板部の周囲に起立する側板部とを有し、当該側板部の少なくとも一部が開閉可能である。
【0014】
本発明の空調装置では、熱交換パネルの下部に設置するドレンパンを、底板部と側板部とを備えて上面が開放され、側板部の少なくとも一部が開閉可能に形成した。したがって、従来のようにドレンパン自体を移動させなくても側板部を開放するだけで容易にドレンパンの内部を清掃することが可能となる。
【0015】
また、従来のこの種の空調装置では、前記図6から図8に示すようにドレンパンが断面略V字状の浅い全体形状を有するものであったが、上記本発明のように底板部の周囲に起立する側板部を備える構造とすれば、熱交換パネルから落下する結露水が跳ねて周囲に飛び散ることをより確実に防ぐことが可能となる。
【0016】
また、かかるドレンパンは、前記側板部の上縁が前記熱交換パネルの下端以上の高さに位置しかつ前記熱交換パネルの下端が内部に収納されるように配することが望ましい。熱交換パネルの下端部から落下する結露水の滴をより確実にドレンパン内に収容するためである。
【0017】
さらに、上記空調装置では、冷却媒体供給源から供給される冷却媒体を熱交換パネルに導入する導入部と、冷却媒体を前記冷却媒体供給源に向け送り出す送出部とを、熱交換パネル下部の前記ドレンパンの内部に配することが望ましい。
【0018】
従来、導入部(バルブ部等)や送出部に結露しこの結露水が滴り落ちることがあったが、このような結露水をもドレンパンで捕捉できるようにするためである。
【0019】
尚、上記本発明の空調装置は、冷却媒体を熱交換パネル内に流通させることにより冷房が可能なものであって冷房専用の装置を含むものであるが、典型的には、冷房機能に加え、熱媒体(例えば温水)を同様に熱交換パネル内に流通させて暖房をも行うことが出来る冷暖房機能を兼ね備えた装置である。
【0020】
また上記本発明の空調装置では、前記熱交換パネルとして、間隔を隔てて配列された複数の熱交換パネルを備え、前記ドレンパンは、当該熱交換パネルの配列方向に延在し、前記底板部は、前記熱交換パネルの配列方向に交差する方向に下り勾配を有する少なくとも1つの傾斜面を備えることにより、前記熱交換パネルの配列方向に略一致する方向に延在する谷底部を有し、ドレンパン内の水を排出する排水口を前記谷底部に位置するよう設けるとともに、前記谷底部より上方の前記傾斜面の中腹部に位置するよう前記導入部および前記送出部を設けることが好ましい。
【0021】
また、前記ドレンパンの前記底板が、ドレンパンの長さ方向に略直交する方向に関する一方の縁部から他方の縁部に向け下り勾配を有する第一の傾斜部と、前記他方の縁部から前記一方の縁部に向け下り勾配を有する第二の傾斜部と、当該第一の傾斜部と第二の傾斜部とが交差することにより形成される谷底部とを有して断面略V字形状を呈し、ドレンパン内の水を排出する排水口を前記谷底部に位置するよう設けるとともに、前記第一の傾斜部または前記第二の傾斜部に位置するように前記導入部および前記送出部を設けても良い。
【0022】
ドレンパン内に落下した結露水は、底板部の上面を前記傾斜面に沿って流れ下り、谷底部に集まり、当該谷底部に配置された排水口から排出されるが、上記構造のようにドレンパン内に配される導入部と送出部とを谷底部でなく傾斜面の中腹部にずらして配置すれば、谷底部を流れる結露水の流路が導入部および送出部によって邪魔されることを防ぎ、ドレンパン内の結露水を良好に排水口に導いて排水することが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る空調装置によれば、メンテナンス性を向上させかつ結露水の飛散をより確実に防止することが出来る。
【0024】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る空調装置を示す斜視図であり、図2は当該空調装置においてドレンパンの側板を開けた状態を示す斜視図、図3は当該空調装置のドレンパン部を示す側面図、図4は当該空調装置の正面図、図5は図4のA−A断面図である。尚、以下の説明では、図1に示すy軸の正方向を向いて装置を見たとき(図4)を基準としてこれを装置の正面とし、x軸の正方向側の側面を右側面、x軸の負方向側の側面を左側面とする。また各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
【0026】
これらの図に示すようにこの空調装置101は、熱交換パネル21a,21b、上部導管141および下部導管151については、基本的に前記図6から図8に示した従来の空調装置と同様の構造を有するものであるが、パネル下部に配したドレンパン115の構造、並びに装置内に冷温水を導入する導入部131およびパネル内を流通した冷温水を冷熱源に送り出す送出部135の配置位置が異なる。
【0027】
具体的には、本実施形態の空調装置101は、床面1および天井面2に固定可能な支持板12,13の間に、鉛直方向(z軸方向)に延在する熱交換パネル21a,21b(以下、単にパネルという)を左右方向(x軸方向)に一定の間隔を隔てて複数枚配列させたもので、これらパネル21a,21bの内部に冷水(冷房運転時)または温水(暖房運転時)を流通させることによって周囲空気との熱交換を行い、さらに輻射による冷暖房を可能とした冷暖房装置である。
【0028】
各パネル21a,21bは、上下両端部を閉塞した扁平の(長板状の)鋼管からなり、装置上部に水平に配した上部導管141と、装置下部に同じく水平に配した下部導管151との両側(前後)にそれぞれ対をなすように配列させてある。
【0029】
各パネル21a,21bと上部導管141および下部導管151とは、冷温水を循環させることが出来るよう互いに連通している。この連通構造は、前記図6から図8に示した従来の装置と同様あるから詳しい説明は省略するが、本実施形態の装置では、前記従来の装置と異なり、下部導管151に冷温水の導入部131および送出部135を設けている。
【0030】
したがって、冷熱源から給水配管(図示せず)を通じて導入部131に供給された冷温水は、導入部131に設けたバルブを通って下部導管151内に浸入し、下部導管両側の連通孔から導入部131側のパネル21a,21b内に入った後、当該パネル21a,21b内を上方に流れ、上部導管141に送られる。尚、下部導管151の中間部には、前記従来装置の上部導管41と同様に導入部131から送出部135に短絡的に冷温水が流れることを防ぐ隔壁(図示せず)を設けてある。上部導管141に送られた冷温水は、上部導管141内を送出部135側(図4の右方)に流れ、送出部135側のパネル21a,21b内に浸入して当該パネル21a,21b内を下方に流れ下る。そして、再び下部導管151に浸入して送出部135から戻り配管(図示せず)を通じて冷熱源に戻される。
【0031】
各パネル21a,21bおよび下部導管151の下方位置には、パネル21a,21bの表面に生じる結露水を集めて排水するためのドレンパン115を設けてある。このドレンパン115は、底板120と、底板120の周縁部から略垂直に上方に立ち上がる側板116〜119とを有して上面を開口とした有底無蓋のボックス状の全体形状を有し、支持板12,13に固定されている。尚、底板120および側板116〜119は、例えば金属板(鋼板等)により形成することが出来る。
【0032】
ドレンパン115を構成する側板116〜119は、ドレンパン115の前面を形成する前板116と、背面を形成する後板117と、左右両側面を形成する端板118,119とからなる。前板116および後板117は、それらの下端部をヒンジ125を介して底板120に回動可能に設置してあり、図2ないし図3に示すように手前に(前板116は前方に、後板117は後方に)倒すことにより開くことが可能である。また、図3および図5に拡大して示すように側板(前板116、後板117および端板118,119)の上縁115aは、パネル21a,21bの下端21c以上の高さを有しており、したがってパネル21a,21bの下端21cがドレンパン115内に収納されている。
【0033】
一方、ドレンパン115を構成する底板120は、前板116の下端部から後方(図1のy軸正方向)に向かい下り勾配となる第一傾斜部121と、後板117の下端部から前方(図1のy軸負方向)に向かい下り勾配となる第二傾斜部122とを有して略V字状の断面形状を有する。ただし、本実施形態では、第一傾斜部121の方が第二傾斜部122より斜面距離が短く、したがって非対称な断面形状を有する。
【0034】
すなわち、装置側面(図3)から見たときに、両傾斜部121,122が交差することによって形成されるドレンパン谷底部124は、ドレンパン115の前後方向(y軸方向)の中心、並びに下部導管151が設けられた装置の中心から、前方にずれるように(偏心するように)底板120(谷底部124)を形成してある。そして、ドレンパン115内の水を排出する排水口123は、ドレンパン115の左右方向(x軸方向)について略中央部で、かつドレンパン115の前後方向(y軸方向)について中心より前方となる前記谷底部124の位置に設けてある。
【0035】
他方、装置に冷温水を供給しまた装置から冷熱源に冷温水を戻す前記導入部131および送出部135は、下部導管151からドレンパン115内を略垂直に下方に延びるように配置してあり、導入部131と給水配管とを接続する配管接続部132と、送出部135と戻り配管とを接続する配管接続部136とが共にドレンパンの底板120を貫通している。
【0036】
ここで、ドレンパンの底板120は、上述のように谷底部124を偏心させてあるから、配管接続部132,136は共に底板120の斜面部(第二傾斜部122)を貫通しており、排水口123に向って谷底部124を流れる結露水が当該配管接続部132,136によって堰き止められることがない。したがって、パネル下端部からドレンパン内に落下した結露水は、底板120の傾斜部121,122を流れ下って谷底部124に集まり、谷底部124を左右方向(x軸方向)に流れて排水口123からスムースに排出される。尚、配管接続部132,136と底板120とは、水漏れが生じることがないように溶接し、あるいは水漏れを防ぐ適当な密封手段を設けておく。
【0037】
本発明ないし本実施形態の空調装置によれば、ボックス状の深いドレンパンを備え、かつこのドレンパンの側板が開閉可能であるから、当該側板を開けるだけで容易にドレンパン内の清掃やメンテナンス作業を行うことが出来る。また、導入部(バルブ)および送出部をパネルの下部に設けたから、バルブ操作も楽に行うことが出来る。
【0038】
また、導入部(バルブ)および送出部をドレンパンの内部へ配置したから、バルブ部分の結露水をドレンパンにより捕捉することができ、バルブ部分の結露水が滴り落ちて床を濡らすような事態を解消することが出来る。さらに、断面V字状のドレンパンの底板の中心(谷底部)を偏心させたから、結露水の排水流路を良好に確保することができ、ドレンパン内の水を残らず排水口から排水することが可能となる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
【0040】
例えば、熱交換パネルの形状・構造・サイズ・配設数等、あるいはパネルへの冷温水の供給構造(例えば導管の配設位置や本数等)は、図示の例以外にも様々に設計変更することが可能である。装置の固定構造についても、例えば床面にのみ固定したり、壁面に固定したり、床に単に置くだけの所謂自立型の装置とすることも可能である。また、冷房機能と暖房機能の両方を備えた装置に限られず、冷房機能のみを有する装置も本発明の範囲内である。
【0041】
また、ドレンパンの深さ(側壁の高さ)は、図示の例より小さく(浅く)することも出来るし、深くすることも可能である。さらに前記実施形態ではドレンパンの前板と後板の両方を開閉可能としたが、一方だけを開閉できるようにしても良い。また前記実施形態では、ドレンパンの前板と後板の各全体を開閉できるようにしたが、一部(例えば前板あるいは後板の一部分だけ)を開閉できるように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態に係る空調装置を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態に係る空調装置の下部(ドレンパンの側板を開けた状態)を示す斜視図である。
【図3】前記実施形態に係る空調装置のドレンパン部分を示す側面図である。
【図4】前記実施形態に係る空調装置の正面図である。
【図5】前記実施形態に係る空調装置(図4)のA−A断面図である。
【図6】従来の空調装置の一例を示す斜視図である。
【図7】前記従来の空調装置の側面図である。
【図8】前記従来の空調装置の正面図である。
【符号の説明】
【0043】
101 空調装置(冷暖房装置)
12,13 支持板(装置フレーム)
21a,21b 熱交換パネル
115 ドレンパン
116 前板(側板)
117 後板(側板)
118,119 端板(側板)
120 底板
121 第一傾斜部
122 第二傾斜部
123 排水口
124 谷底部
125 ヒンジ
131 導入部
132,136 配管接続部
135 送出部
141 上部導管
151 下部導管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却媒体供給源から供給される冷却媒体を導入する導入部と、
前記導入部から導入された冷却媒体を内部に流通させることが可能な熱交換パネルと、
前記冷却媒体を前記冷却媒体供給源に向け送り出す送出部と、
前記熱交換パネルの表面に生じ前記熱交換パネルから落下する結露水を受け止めることができるよう前記熱交換パネルの下部に配されたドレンパンと、
を有する空調装置であって、
前記ドレンパンは、
上面が開放され、
底板部と、当該底板部の周囲に起立する側板部とを有し、
当該側板部の少なくとも一部が開閉可能である
ことを特徴とする空調装置。
【請求項2】
前記側板部の上縁が前記熱交換パネルの下端以上の高さに位置しかつ前記熱交換パネルの下端が内部に収納されるように前記ドレンパンを配した
ことを特徴とする請求項1に記載の空調装置。
【請求項3】
前記導入部および前記送出部を、前記熱交換パネル下部の前記ドレンパンの内部に配した
ことを特徴とする請求項1または2に記載の空調装置。
【請求項4】
前記熱交換パネルとして、間隔を隔てて配列された複数の熱交換パネルを備え、
前記ドレンパンは、当該熱交換パネルの配列方向に延在し、
前記底板部は、前記熱交換パネルの配列方向に交差する方向に下り勾配を有する少なくとも1つの傾斜面を備えることにより、前記熱交換パネルの配列方向に略一致する方向に延在する谷底部を有し、
ドレンパン内の水を排出する排水口を前記谷底部に位置するよう設けるとともに、
前記谷底部より上方の前記傾斜面の中腹部に位置するよう前記導入部および前記送出部を設けた
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空調装置。
【請求項5】
前記ドレンパンの前記底板は、ドレンパンの長さ方向に略直交する方向に関する一方の縁部から他方の縁部に向け下り勾配を有する第一の傾斜部と、前記他方の縁部から前記一方の縁部に向け下り勾配を有する第二の傾斜部と、当該第一の傾斜部と第二の傾斜部とが交差することにより形成される谷底部とを有して断面略V字形状を呈し、
ドレンパン内の水を排出する排水口を前記谷底部に位置するよう設けるとともに、
前記第一の傾斜部または前記第二の傾斜部に位置するように前記導入部および前記送出部を設けた
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空調装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−207857(P2006−207857A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−17122(P2005−17122)
【出願日】平成17年1月25日(2005.1.25)
【出願人】(000112211)ピーエス工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】