説明

窓またはドアの枠内に設けられるスクリーニング装置を支持するブラケット部材、連結部材、窓またはドア、およびスクリーニング装置

少なくとも一対の対向する枠片(5、6)を有する枠組み構造にスクリーニング装置を支持する支持手段のブラケット部材(9)において、前記支持手段は、前記一対の対向する枠片のうち各枠片(5、6)に取り付けられる一対のブラケット部材(9、9´)と、スクリーニング装置の両端のうちのいずれかに配置される一対の連結部材(30)とを備えている。前記ブラケット部材(9)は、枠片(5)に当接するベース(10)と、このベース(10)に対向する主面(11)と、スクリーニング装置の連結部材(30)に係合する少なくとも一つのブラケット部材係合側面(12)とを有している。主面(11)の一部が解放可能なカバー部材(15)によって形成され、このカバー部材(15)の下方に電気接点(20)が設けられている。連結部材は、ブラケット部材(9)に係合する少なくとも一つの連結部材係合側面(33)を含む凹部(32)と、この凹部(32)内に設けられた電気端子(37)とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、少なくとも一対の対向する枠片を有する枠組み構造に設けられるスクリーニング装置を支持する支持手段に関し、前記支持手段は、前記一対の対向する枠片の各枠片に取り付けられる一対のブラケット部材と、スクリーニング装置の対向する両端のうちのいずれかに配置される一対の連結部材とを備えている。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、このような支持手段のブラケット部材および連結部材、一対のブラケット部材が設けられた窓またはドア、および一対の連結部材が設けられたスクリーニング装置に関する。スクリーニング装置は、電動装置であってもよい。
【発明の開示】
【0003】
スクリーニング装置の支持手段は、例えばEP−A−1003953、EP−A−1151176、およびWO−A−2005/008013により知られている。
【0004】
これらの文献に開示された一般的なアイディアは、例えば窓の対向する2つの枠片に一対の標準化されたブラケット部材を設け、その後窓の使用者の要求に応じてスクリーニング装置を取り付けることであった。スクリーニング装置は、例えばロールカーテン(roller curtain)、ベネチアンブラインド(Venetian blind)、ロールシェード(roller shade)、またはプリーツカーテン(pleated curtain)であってもよい。他方、このスクリーニング装置にブラケット部材と協働するための連結部材が設けられている。
【0005】
ブラケット部材は、わずかに平らな部材であることが好ましい。このことにより、スクリーニング装置が取り付けられることがない場合においても、窓全体の外観を損なうことなく、製造業者によって取り付けることができる。
【0006】
このように、各ブラケット部材は、枠片に当接するベースと、このベースに対向する主面と、スクリーニング装置の連結部材に係合する少なくとも一つの外側係合側面、好ましくは2つの互いに対向する外側係合側面とを有している。上述した文献に示されたほとんどの実施の形態において、2つの平行な対向する外側係合側面がブラケット部材に設けられ、連結部材の2つの対向する平行な内側係合側面と協働している。しかしながら、EP−A−1151176に、ブラケット部材の外側係合側面を一つだけ用いる実施の形態が開示され、ブラケット部材は窓(またはドア)の第3の枠片に近接して設けられ、この第3の枠片は第2の外側係合側面の機能を遂行している。
【0007】
今までのところ上述した公知の支持手段の特徴は、一般に本発明に適用可能である。
【0008】
一般に上述した文献は、手動操作装置、すなわち非電動装置を取り付ける場合に関している。しかしながら、EP−A−1003953はブラケット部材の主面の領域が導電性材料からなるとともに、対応する連結部材の壁部分が同様にして導電性材料の領域を有し、電動スクリーニング装置に電源を接続する実施の形態が提案されている。しかしながら、別の理由により、主面の部分が導電性材料により形成されるため、スクリーニング装置が取り付けられない場合に前記主面が常に露出されることは好ましくない。
【0009】
本発明は、上述した種類の支持手段の代替物を提供し、電動スクリーニング装置を電源に接続することを目的としている。
【0010】
本発明によれば、ブラケット部材が設けられ、前記ブラケット部材は、枠片に当接するベースと、このベースに対向する主面と、スクリーニング装置の連結部材に係合する少なくとも一つのブラケット部材係合側面、好ましくは2つの互いに対向するブラケット部材係合側面とを有し、主面の一部が解放可能なカバー部材によって形成され、このカバー部材の下方に、電気接点が設けられている。このようにして、使用されない場合には電気接点がカバー部材の下方に隠され、このことにより電気接点を保護する一方で、カバー部材によりブラケット部材の外観を美しくすることができる。さらにカバー部材の下方に電気接点が配置されることにより、対向する枠片に配置された2つのブラケット部材の間の距離が少なくとも減少することなくスクリーニング装置との電気接続を確実にすることができる。これは、スクリーニング装置に電気接続するためにブラケット部材に接続される中間導電性片を有する構造の場合である。このような解決手段でも、任意のスクリーニング装置を取り付ける場合に問題を引き起こすことがある。
【0011】
カバー部材の下方に2つの電気接点が設けられていることが好ましい。このことにより、一対のブラケットのうちの一方だけに接点および対応する電気配線を設けることが必要となる。
【0012】
好ましい実施の形態においては、主面の中央帯がカバー部材によって形成され、この中央帯に隣接する主面の少なくとも一つの側帯が、隣接するブラケット部材係合側面と固定された相互関係にある。2つの対向するブラケット部材係合側面が設けられる場合、中央帯の両側に設けられた主面の側帯が、各ブラケット部材係合側面と固定された相互関係にある。このことにより、主面の一つ以上の部分、すなわち側帯は、カバー部材が取り除かれた場合においてもその位置に保持され、したがって、例えば窓またはドアの枠のような枠組み構造体に設けられた2つの対向するブラケット部材のこれらの部分間の距離が、一つ以上のカバー部材が取り除かれた場合においても変わることなく維持される。さらに、ブラケット部材と対応する連結部材との間の係合がカバー部材の存在によって影響されることを防止することができる。このことにより、連結部材の係合部分は、電動または非電動スクリーニング装置のための連結部材の製品に応じて変える必要がなく、全体として製造コストを低減させることができる。
【0013】
実用的な実施の形態において、ベースからピンが延び、前記ピンが、電気接点に接続された電気端子を有している。このことにより、接点に電気配線が接続される。このピンは、2つのこのような接点が設けられた場合に各電気接点に接続された2つの端子を有している。
【0014】
電気接点は、カバー部材の下方に設けられた凹部に配置されることが好ましい。
【0015】
実用的な実施の形態において、ブラケット部材は、スクリーニング装置を取り付ける際の挿入方向を有し、前記方向は少なくとも一つのブラケット部材係合側面に平行であり、2つの電気接点は挿入方向に対して並列に設けられた各凹部内に配置されている。
【0016】
本発明によれば、連結部材が設けられ、前記連結部材は、ブラケット部材に係合する少なくとも一つの連結部材係合側面を含む凹部と、この凹部内に設けられた電気端子とを有している。このうち電気端子は凹部内において突出していることが好ましい。また、ブラケット部材に係合する2つの対向する連結部材係合側面が設けられ、前記連結部材係合側面の間に電気端子が突出していることが好ましい。凹部の形状は、連結部材と協働するブラケット部材のカバー部材を含む形状に対応していてもよい。凹部内において端子を突出させることにより、端子は、カバー部材が取り除かれた場合にブラケットの電気接点に係合させるようにしてもよい。
【0017】
電気端子は弾力性を有し、スクリーニング装置の本体部分から離れる方向に移動自在であることが好ましい。このようにして端子は許容差を補うことができる。
【0018】
さらに好ましい実施の形態において、電気端子は、スクリーニング装置を取り付ける、または取り外す際、電気端子をブラケット部材に設けられた隆起面に柔軟に乗り上げるための傾斜面を有している。この実施の形態は、ブラケット部材に協働するために適しており、この場合電気接点がカバー部材の下方に設けられた凹部に配置される。なぜなら端子の傾斜面により、端子がカバー部材の下方に設けられた凹部を取り囲むブラケットの部分に容易に乗り上げることができるからである。
【0019】
実用的な実施の形態において、連結部材はスクリーニング装置を取り付ける際の挿入方向を有し、前記方向は少なくとも一つの連結部材係合側面に平行であり、2つの電気端子は挿入方向に対して並列して設けられている。
【0020】
本発明によれば、窓またはドアは、一対のブラケット部材を有し、そのうち少なくとも一つは本発明に基づいて設けられている。また本発明によれば、例えば窓またはドアの構造などのような枠組み構造に取り付けられるスクリーニング装置に、本発明により設けられる一対の連結部材の少なくとも一つが設けられている。
【0021】
本発明について、添付した図面を参照して以下にさらに詳細に説明する。
【0022】
図1に、壁または勾配のある屋根2に取り付けられた窓1が示されている。ここには屋根2の下の部屋の内側から見える窓が示されている。図示した本実施の形態において、窓は、窓枠3と、窓1の中央付近で水平ピボット軸(pivot axis)を有するピボットによって窓枠3に連結されたサッシ4を有している。このうちサッシ4は、上枠片7と底枠片8とによって相互に連結される2つの横枠片5および6を含む枠組み構造を有している。2つの横枠片5および6の対向する内側面5a、6aに、ブラケット部材9および9´がそれぞれ設けられている。
【0023】
図2に、横枠片5上に設けられたブラケット部材9の周囲近傍の窓1の詳細が示されている。
【0024】
ここで、ブラケット部材9は図3乃至図6に詳細に示されている。ブラケット部材9の外形は、一般に上述したWO−A−2005/008013、図2により知られており、ブラケット部材9は、枠片5上に当接するベース10と、このベース10に対向するほぼ平らで滑らかな主面11とを有している。図示された実施の形態において、ベース10と主面11は、2つの互いに平行であって外側に形成されたブラケット部材係合側面12によって相互に連結されている。主面11の2つの側帯13は、外側係合側面12に一体化されて固定された相互関係にある。しかしながら、主面11のうち主要な部分である中央帯14は、カバー部材15によって形成されている。側帯13と外側係合側面12に肩部16が一体化されている。ベース10からピン17および17´が延びており、枠片5に設けられた穴にピン17、17´を挿入することによってブラケット部材9が取り付けられる。部屋に最も近い側にあるブラケット部材9の端部において、係合側面12が傾斜し、主面11が湾曲してベース10に交わっている。カバー部材15の前端に、カバー部材15を取り外すための工具を挿入可能な凹部18が設けられている。スクリーニング装置のために設けられたブラケット部材と連結部材との間を確実に係合する限り、ブラケット部材係合側面は任意の適切な形状をとることができる。例えば、ブラケット部材9の外側に配置された係合側面が一つだけ設けられていてもよい。もう一つの方法として、または付加的に、係合側面は、(以下に述べる)スクリーニング装置の連結部材内に設けられたレールに協働する主面の軌道として形成されていてもよく、または逆の場合でもよい。さらに、係合側面は、連続的である必要はなく、またはブラケット部材の全高に渡って延びる必要もない。
【0025】
図5に、カバー部材15を取り外した状態のブラケット部材9の下方部分が示されている。図示のように、カバー部材の下方に2つの凹部19が並列して設けられ、各凹部19の内側に、金属棒20によって構成される電気接点が設けられている。凹部19は、隆起面21、22に接している。凹部19において、カバー部材15に係合するリブ23が設けられている。ブラケット部材9の一つ以上の接触点は、基本的に、信頼性のある電気接続が提供される限り任意の適切な形状とすることができる。例えば、接点は、ブラケット部材の内側の一方または両方に配置して、ベース10にほぼ直交するように延ばしても良い。
【0026】
図4に示すように、ピン17は、いずれかの内部にプラグとして電気端子24が設けられる2つの穴を有している。2つの電気端子24は、金属棒20にそれぞれ接続されている。
【0027】
図6に、下からみたカバー部材15が示され、このカバー部材15は、ブラケット部材9の下部に取り付けられる場合にリブ23に係合する凹部26を含む継ぎ目板を有している。
【0028】
図7および図8に、ブラケット部材9に係合する連結部材30が示されている。この連結部材9は、スクリーニング装置の本体部分31、例えばハウジングの端部に取り付けられている。連結部材30は、ブラケット部材9の2つの外側係合側面12に遊びをもって係合する2つの相互に対向する内側連結部材係合側面33を含む凹部32を有している。この遊びによりブラケット部材と連結部材との間のはめ合いがすき間ばめになり、取り付けを容易にさせている。凹部32は、各内側係合側面33に互いに連結される端壁34を有しているのに対し、凹部32のうち端壁34に対向する側に、窓1にスクリーニング装置を取り付ける場合にブラケット部材9を受け入れるために開口が形成されている。
【0029】
連結部材30は、内側係合側面33のうちの一方に隣接して設けられ、スクリーニング装置に取り付ける場合にブラケット部材9の肩部16のうちの一方にそれぞれ係合する柔軟性のあるラッチ部材35を有している。
【0030】
連結部材30の主要部分から端壁34と内側係合側面33の部分を分割する溝36が設けられ、このことにより、分割された部分は、前記主要部分の方向に少し曲げられ、スクリーニング装置を取り付ける場合、横枠片5と6との間の許容差が補われる。
【0031】
連結部材30は、凹部32、すなわち、各内側係合側面33の間に設けられた弾力性のある金属帯からなる2つの電気端子37を有している。この金属帯は、曲げられて、傾斜面38とこれらの間に設けられた頂部39とを有している。このようにして、電気端子37は凹部32において突出し、内側係合側面33に略平行にスクリーニング装置の本体部分31から離れる方向に延びている。この構造がブラケット部材9の電気接続の部分を形成する接点を構成する金属棒20の特別な実施の形態と協働していることは明らかである。この場合、ブラケット部材の接点は異なる方法で構成され、例えば上述した図5に示されているように、電気端子は内側係合側面33に略直交する方向に突出している。電気接続は他の適切な方法により形成されていてもよく、金属要素を含む必要はないが、電気伝導樹脂材料のような合成材料(composite element)によって形成されていてもよい。
【0032】
スクリーニング装置が取り付けられると、このスクリーニング装置は、窓枠片5、6上に設けられたブラケット部材9、9´の前方位置に保持される。スクリーニング装置は、この位置から窓1の窓ガラス(pane)40の平面に略直交する方向に挿入されて移動する。このことにより、ブラケット部材9は、相対的な挿入方向41を得るとともに、連結部材は相対的な挿入方向42を得る。なお、この相対的な挿入方向41、42は、各係合側面12、33に平行になっている。挿入されている間、弾力性のある金属帯の傾斜面38により電気端子37およびとりわけ頂部39が本体部分31の方向に曲げられ、ブラケット部材9の凹部19に隣接する隆起面21上に乗る。その後、金属帯は曲げられた状態から戻り、頂部39が金属棒20に接触して、ブラケット部材9と連結部材30との間を電気的に接続させる。
【0033】
ブラケット部材上に連結部材を保持する機能は、少なくとも部分的には、電気端子37と金属棒20との間の接触による弾力性、すなわちばね特性によって実現される。このようにして、柔軟性のあるラッチ部材35は余分なものとすることができる。さらに、いくつかの許容差を弾力性によって補うことができ、このため、連結部材のうち他の部分に弾力性が要求されることを減らすことができる。
【0034】
ブラケット部材9、9´と連結部材30とにより、スクリーニング装置のための支持手段が提供される。
【0035】
ブラケット部材9に、連結部材に電力を供給可能な配線が必要とされる。
【0036】
この目的のために、図9乃至図11に示すように、ガイド・ソケット部材43が設けられている。図12に、ガイド・ソケット部材43が取り付けられた状態が示されている。ガイド・ソケット部材43は、ブラケット部材9のピン17のプラグ形状の端子24に差し込まれるソケット45を含むピン44を有している。端子24はソケットとして形成されるとともにソケット45がプラグとして形成され、あるいは、他の適切な方法により良好な電気接続を確実にしていることは明らかである。ピン44は、平らな内側伸縮片46から延び、この片46は外側伸縮片47に取り付けられている。2つの伸縮片は、図10および図11に示すように、2つの互いの位置の間にそれぞれはめ込まれている。外側伸縮片47に設けられた溝48は、内側伸縮片46に設けられたリブ49とノブ50とを受け入れて、上述した2つの互いの位置において伸縮片を保持している。ガイド・ソケット部材43を形成する材料の柔軟性により、リブ49は各溝48から開放され、上述した2つの互いの位置の間におけるはめ込み動作を容易にさせる。外側伸縮片47のピン44とは反対側に、横断把持案内片51が設けられている。
【0037】
図12に窓1のサッシ4の横枠片5の断面が示されている。これは、窓枠3に隣接した位置にある横枠片5を閉じた状態を示している。ブラケット部材9は内側面5a上に設置され、ガイド・ソケット部材43は反対側の外側面5bに設置され、ピン17および44は、横枠片5内に設けられた穴を貫通して延びて共に差し込まれている。横枠片5の外側に、好ましくは金属により形成されるグレージングベッド53(grazing bead)が設けられている。なお、明瞭にするために図12では窓ガラスが省略されている。配線54がソケット45からピン44を貫通して伸縮片46、47に沿って把持案内片51に延びている。この把持案内部材51は、一方ではグレージングベッド53を把持するとともに他方ではこのグレージングベッド53に沿って配線54を案内している。窓枠3の隣接部分に、横枠片5に設けられたシール面56に当接してシールするシール帯55が設けられている。窓を開け閉めする際にシール帯55と外側伸縮片47との間の摩擦を抑制するために、前記外側は平滑化されて、好ましくは滑りやすくなっている。平滑化されて可能ならば滑りやすいという特性は、それ自体知られたどんな方法においても実現することができる。窓枠3上に取り付けられた雨押さえ帯(flashing strip)57は、窓が閉められた場合、窓枠3と横枠片5との間の結合部およびグレージングベッド53に沿って延びている配線54を覆っている。
【0038】
生産ラインにおいては、第1段階として配線が取り付けられる。次に、グレージングベッド53が取り付けられ、(把持案内部材51を除く)ガイド・ソケット部材43が対象となっている枠片に連結される。ガイド・ソケット部材43が取り付けられると、2つの伸縮片46、47が図11に示される互いの位置に最初に保持される。ピン44が横枠片5内に設けられた穴に差し込まれるとともに、伸縮片46、47が外側面5bに当接すると、伸縮片46、47は把持案内部材51のために共に伸縮してグレージングベッド53を把持する。
【0039】
配線54が、窓を外側から示す図13に示されたピボット(pivot)の周りの領域にグレージングベッド53をたどって位置している。ピボットは、例えばWO−A−85/02646、WO−W−99/28581、またはEP−A−1612352に開示された一般的な種類のヒンジ部材60によって構成される。このピボットにおいて、配線54は、一般的に知られている種類の保護鎖部材61に案内され、この保護鎖部材61によって窓枠3に案内される。窓枠3から窓サッシ4を分解可能にするために、保護鎖部材61と窓枠3との間にプラグ・ソケット接続が設けられ、前記接続は窓枠3上に設けられたソケット62と、保護鎖部材61の端部に設けられたプラグ63とを有している。保護鎖部材61の鎖は、断面がU字形状の部分64を有し、各部分は柔軟性のある材料の片65と小さな連結片66とによって相互に連結されている。配線54は、U字形状の部分64内を通り、U字形状の自由端を橋渡ししている部分67によって所定の位置で保持されている。保護鎖部材は、一平面のみにおいて動作し、このようにして窓を閉める場合に配線54がサッシ4と窓枠3との間に挟まれることを防止している。連結は鎖部材に沿って任意の位置に形成することができる。連結それ自体は連結部分を形成しても良い。
【0040】
本発明は、上記のように示されて述べられた実施の形態に制限されるとみなすべきではないが、いくつかの変形および組み合わせは添付された特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく実施することができる。例えば、揺動可能な窓とともに述べられた枠構造は、他の適切な構造の部分を形成していても良い。一つの例としては天井に掛けられた窓が挙げられ、他の例としてはドアが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は、窓を示す図である。
【図2】図2は、図1における窓の詳細を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明によるブラケット部材を上方からみた斜視図である。
【図4】図4は、図3のブラケット部材を下方からみた斜視図である。
【図5】図5は、カバー部材が取り除かれた図3のブラケット部材を上方からみた斜視図である。
【図6】図6は、カバー部材を下方からみた斜視図である。
【図7】図7は、本発明による連結部材が設けられたスクリーニング装置の端面を示す斜視図である。
【図8】図8は、図7におけるVIII−VIII線に沿った断面を示す図である。
【図9】図9は、ガイド・ソケット部材の正面を示す図である。
【図10】図10は、図9におけるガイド・ソケット部材の背面を示す図である。
【図11】図11は、同じガイド・ソケット部材を延ばした状態を示す背面図である。
【図12】図12は、窓の部分断面を示す図である。
【図13】図13は、開いている窓の詳細を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一対の対向する枠片(5、6)を有する枠組み構造にスクリーニング装置を支持する支持手段のブラケット部材(9)において、
前記支持手段は、前記一対の対向する枠片のうち各枠片(5、6)に取り付けられる一対のブラケット部材(9、9´)と、
スクリーニング装置の両端のうちのいずれかに配置される一対の連結部材(30)と、を備え、
前記ブラケット部材(9)は、枠片(5)に当接するベース(10)と、このベース(10)に対向する主面(11)と、スクリーニング装置の連結部材(30)に係合する少なくとも一つのブラケット部材係合側面(12)とを有し、
主面(11)の一部が解放可能なカバー部材(15)によって形成され、このカバー部材(15)の下方に電気接点(20)が設けられていることを特徴とするブラケット部材。
【請求項2】
スクリーニング装置の連結部材(30)に係合する2つの互いに対向するブラケット部材係合側面(12)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブラケット部材。
【請求項3】
カバー部材(15)の下方に、2つの電気接点(20)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラケット部材。
【請求項4】
主面(11)の中央帯(14)がカバー部材(15)によって形成され、この中央帯(14)に隣接する主面(11)の少なくとも一つの側帯(13)が、隣接するブラケット部材係合側面(12)と固定された相互関係にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のブラケット部材。
【請求項5】
2つの対向するブラケット部材係合側面(12)が設けられ、中央帯(14)の両側に設けられた主面(11)の側帯(13)が、各ブラケット部材係合側面(12)と固定された相互関係にあることを特徴とする請求項4に記載のブラケット部材。
【請求項6】
ベース(10)からピン(17)が延び、前記ピン(17)が、前記電気接点(20)に接続された電気端子(24)を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のブラケット部材。
【請求項7】
前記ピン(17)は、各電気接点(20)に接続された2つの端子(24)を有していることを特徴とする請求項3および6に記載のブラケット部材。
【請求項8】
電気接点(20)は、カバー部材(15)の下方に設けられた凹部に配置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のブラケット部材。
【請求項9】
ブラケット部材(9)はスクリーニング装置を取り付ける際の挿入方向(41)を有し、前記方向(41)は少なくとも一つのブラケット部材係合側面(12)に平行であり、2つの電気接点(20)は挿入方向(41)に対して並列して設けられた各凹部(19)内に配置されることを特徴とする請求項3および8に記載のブラケット部材。
【請求項10】
少なくとも一対の対向する枠片(5、6)を有する枠組み構造にスクリーニング装置を支持する支持手段の連結部材(30)において、
前記支持手段は、前記一対の対向する枠片のうち各枠片(5、6)に取り付けられる一対のブラケット部材(9、9´)と、
スクリーニング装置の両端のうちのいずれかに配置される一対の連結部材(30)と、を備え、
前記連結部材は、ブラケット部材(9)に係合する少なくとも一つの連結部材係合側面(33)を含む凹部(32)と、この凹部(32)内に設けられた電気端子(37)とを有することを特徴とする連結部材。
【請求項11】
端子は、凹部内において突出していることを特徴とする請求項10に記載の連結部材。
【請求項12】
ブラケット部材に係合する2つの対向する連結部材係合側面(33)が設けられ、前記各連結部材係合側面(33)の間に電気端子(37)が突出していることを特徴とする請求項11に記載の連結部材。
【請求項13】
電気端子は弾力性を有し、スクリーニング装置の本体部分から離れる方向に移動自在であることを特徴とする請求項11または12に記載の連結部材。
【請求項14】
電気端子は、スクリーニング装置を取り付ける、または取り外す際、電気端子をブラケット部材に設けられた隆起面に柔軟に乗り上げるための傾斜面を有し、前記隆起面は、接点に対して隆起していることを特徴とする請求項13に記載の連結部材。
【請求項15】
連結部材はスクリーニング装置を取り付ける際の挿入方向を有し、前記方向は少なくとも一つの連結部材係合側面に平行であり、2つの電気端子は挿入方向に対して並列して設けられていることを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の連結部材。
【請求項16】
スクリーニング装置の両端のうちのいずれかに支持手段の部分として配置された一対の連結部材を含むスクリーニング装置の支持手段の一対のブラケット部材が取り付けられる少なくとも一対の対向する枠片を含む枠組み構造を備え、
少なくとも一つの前記ブラケット部材は、枠片に当接するベースと、このベースに対向する主面と、スクリーニング装置の連結部材に係合する少なくとも一つのブラケット部材係合側面とを有し、
主面の一部が解放可能なカバー部材によって形成され、このカバー部材の下方に電気接点が設けられていることを特徴とする窓またはドア。
【請求項17】
スクリーニング装置の連結部材に係合する2つの互いに対向するブラケット部材係合側面が設けられていることを特徴とする請求項16に記載の窓またはドア。
【請求項18】
カバー部材の下方に2つの電気接点が設けられていることを特徴とする請求項16または17に記載の窓またはドア。
【請求項19】
主面の中央帯がカバー部材によって形成され、この中央帯に隣接する主面の少なくとも一つの側帯が隣接するブラケット部材係合側面に固定された相互関係にあることを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載の窓またはドア。
【請求項20】
2つの対向するブラケット部材係合側面が設けられ、中央帯の両側に設けられた主面の側帯が、各ブラケット部材係合側面と固定された相互関係にあることを特徴とする請求項19に記載の窓またはドア。
【請求項21】
ベースから隣接する枠片に向かってピンが延び、前記ピンは、前記電気接点に接続された電気端子を有していることを特徴とする請求項16乃至20のいずれかに記載の窓またはドア。
【請求項22】
前記ピンは、各電気接点に接続された2つの端子を有していることを特徴とする請求項18および21に記載の窓またはドア。
【請求項23】
電気接点は、カバー部材の下方に設けられた凹部に配置されることを特徴とする請求項16乃至22のいずれかに記載の窓またはドア。
【請求項24】
ブラケット部材はスクリーニング装置を取り付ける際の挿入方向を有し、前記方向は少なくとも一つのブラケット部材係合側面に平行であり、2つの電気接点は挿入方向に対して並列して設けられた各凹部に配置されることを特徴とする請求項18および23に記載の窓またはドア。
【請求項25】
少なくとも一対の対向する枠片を有する枠組み構造に取り付けられるスクリーニング装置において、
前記スクリーニング装置は、両端を有し、この両端のうちのいずれかにおいて枠組み構造にスクリーニング装置を支持する支持手段の連結部材を支持し、
前記支持手段は、前記対向する枠片の対のうち各枠片に取り付けられる一対のブラケット部材を有し、
前記連結部材のうちの少なくとも一方が、ブラケット部材に係合する少なくとも一つの連結部材係合側面を含む凹部と、この凹部内に設けられた電気端子とを有していることを特徴とするスクリーニング装置。
【請求項26】
電気端子は、凹部内において突出していることを特徴とする請求項25に記載のスクリーニング装置。
【請求項27】
ブラケット部材に係合する2つの対向する連結部材係合側面が設けられ、電気端子が前記連結部材係合側面の間に突出していることを特徴とする請求項26に記載のスクリーニング装置。
【請求項28】
電気端子は弾力性を有し、スクリーニング装置の本体部分から離れる方向に移動自在であることを特徴とする請求項26または27に記載の連結部材。
【請求項29】
電気端子は、スクリーニング装置を取り付ける、または取り外す際、電気端子をブラケット部材に設けられた隆起面に柔軟に乗り上げるための傾斜面を有していることを特徴とする請求項28に記載のスクリーニング装置。
【請求項30】
連結部材はスクリーニング装置を取り付ける際の挿入方向を有し、前記方向は少なくとも一つの連結部材係合側面に平行であり、2つの電気端子は挿入方向に対して並列して設けられていることを特徴とする請求項25乃至29のいずれかに記載のスクリーニング装置。
【請求項31】
スクリーニング装置は電動装置であることを特徴とする請求項25乃至30のいずれかに記載のスクリーニング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−531568(P2009−531568A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501850(P2009−501850)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【国際出願番号】PCT/DK2006/000169
【国際公開番号】WO2007/110072
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(501185534)ヴィーケーアール・ホールディング・アー・エス (12)
【Fターム(参考)】