立表示板
【課題】本発明は、耐候性が良好で強度が高い上、周囲の景観との調和を図ることができる立表示板を提供することを課題とする。
【解決手段】一本または複数本の支柱2の上端部に表示板3を取り付けた立表示板1であって、該表示板3は再生ポリエステル樹脂からなり、該支柱2は金属製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生ポリエステル樹脂製のカバー16,17とからなる立表示板1を提供する。この場合、該表示板3の表面と該カバー16,17の表面には木質調の色彩および/または模様が施されている。
【解決手段】一本または複数本の支柱2の上端部に表示板3を取り付けた立表示板1であって、該表示板3は再生ポリエステル樹脂からなり、該支柱2は金属製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生ポリエステル樹脂製のカバー16,17とからなる立表示板1を提供する。この場合、該表示板3の表面と該カバー16,17の表面には木質調の色彩および/または模様が施されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱に表示板を取り付けた立表示板に関する。
【背景技術】
【0002】
名所旧跡や神社仏閣などの由緒や景観の解説を表示するための立表示板は、周囲の景観との調和を重んじるために、木製の立表示板が一般に使用されている。
しかし、木製の立表示板は耐候性が低く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食するという問題があった。また、支柱と表示板の取り付けに金属製のボルトを使用すると、金属の部分が外部に露出し、木調の外観が損なわれるという問題もあった。更に、木製の立表示板はあまり強度が高くなく、風雨に侵食された場合にはその強度が更に低下するという問題があった。
そこで、従来、耐候性が良好で強度が高いアルミニウム製の立表示板が一般に提供されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平7−295489号公報(第3−5頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来の構成では、アルミニウム製の表示板と支柱の地肌が周囲の景観と調和しないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、一本または複数本の支柱2の上端部に表示板3を取り付けた立表示板1であって、該表示板3は合成樹脂からなり、該支柱2は金属製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する合成樹脂製のカバー16,17とからなる立表示板1を提供するものである。
該表示板3の裏面には一個または複数個の補強部材6が取り付けられており、該補強部材6は金属製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する合成樹脂製のカバー8とからなり、該支柱2は該補強部材6を介して該表示板3に取り付けられていることが望ましい。
また、該支柱2のカバー16,17は該芯柱15に着脱可能に被着されており、該補強部材6のカバー8は該補強芯材7に着脱可能に被着されており、更に、該補強部材6は該表示板3にビス12で固定されており、該補強部材6からはボルト10が差し出されており、該ボルト10を介して該支柱2は該補強部材6にナット27で固定されていることが望ましい。
この場合、該合成樹脂はポリエステル樹脂であることが望ましい。
更に、該ポリエステル樹脂は再生ポリエステル樹脂であることが望ましい。
また更に、該表示板3の表面と該カバー8,16,17の表面には木質調の色彩および/または模様が施されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の立表示板1では、該表示板3が合成樹脂からなり、該支柱2の金属製の芯柱15は合成樹脂製のカバー16,17によって被覆されているので、金属製の部分が外部に露出することがなく、また、該表示板3の表面と該カバー16,17の表面に木質調の色彩および/または模様が施されていれば、周囲の景観との調和を図ることができる。
そして、支柱2の合成樹脂製のカバー16,17が金属製の芯柱15に着脱可能に被着されており、表示板3の裏面に取り付けられる補強部材6の合成樹脂製のカバー8が金属製の補強芯材7に着脱可能に取り付けられており、更に、該補強部材6が該表示板3にビス12で固定されており、該補強部材6からはボルト10が差し出されており、該ボルト10を介して該支柱2が該補強部材6にナット27で固定されていれば、該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2のカバー16,17を該芯柱15から取り外すことができるとともに、該補強部材6のカバー8を該補強芯材7から取り外すことができるので、補強芯材7や芯柱15などの金属製の部分と、表示板3やカバー8,16,17などの合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施例1〜実施例3により詳細に説明する。
【実施例1】
【0008】
本発明を図1〜図6に示す一実施例によって説明する。
図1および図2に示すように、本実施例の立表示板1は、一本の支柱2と、該支柱2の上端部に取り付けられる表示板3とからなり、該表示板3は、再生PET(ポリエチレンテレフタレート)を主成分とする合成樹脂製の五角形状の表示板本体4と、該表示板本体4の上部に取り付けられる再生PETを主成分とする合成樹脂製の笠木5とからなる。
【0009】
図3および図4に示すように、該表示板3の裏面には二個の補強部材6が取り付けられており、該補強部材6は、アルミニウム製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8と、該補強芯材7の両端部にそれぞれ取り付けられる再生PETを主成分とする合成樹脂製の両端キャップ9とからなる。
該補強芯材7の中央部には、ボルト10を挿着して係止するためのボルト保持レール11が設けられており、該補強芯材7の上側部分と下側部分には、該補強芯材7を該表示板3にビス止めするためのビス12を挿通するためのビス挿通孔13がそれぞれ四個ずつ並設されている(図6参照)。
また、該補強部材6のカバー8は断面角形C字状とされており、該カバー8の中央部には、該ボルト10を挿通するための一個のボルト挿通孔14が設けられている。
【0010】
図5に示すように、該支柱2は、アルミニウム製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17と、該芯柱15の上端部に取り付けられる再生PETを主成分とする合成樹脂製の上端キャップ18とからなる。
該芯柱15は前面部19、後面部21、両側面部28と、該両側面部28を連結する中面部20とを有しており、該前面部19および該中面部20には、該ボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔22,23がそれぞれ縦列して設けられており、該後面部21には、六角レンチ等の工具(図示せず)を挿入するための二個の作業孔24が縦列して設けられている。
また、該芯柱15の前側カバー16および後側カバー17は断面角形C字状とされており、該前側カバー16には、該ボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔25が縦列して設けられている。
更に、該芯柱15の両側面部28には、該前側カバー16と該後側カバー17の両端部がスライド嵌合して係止される嵌合溝26が凹設されており、該芯柱15の下端部には、該支柱2を地面に固定するためのアンカーボルト孔(図示せず)が設けられている。
【0011】
該表示板3の表面と該カバー8の表面ならびに該前側カバー16の表面と該後側カバー17の表面には木質調の色彩および模様が施されており、更に、該表示板本体4の表側の表面には、文字や図柄(例えば、名所旧跡や神社仏閣の由緒や景観の解説など)が印刷された合成樹脂製の透明フィルム(図示せず)が貼着されている。
この場合、該透明フィルムとして艶消しの透明フィルムを使用することにより、日光の反射によって文字や図柄が見にくくなるのを抑えることができ、更に、木調の外観を損なうのを防止することができる。
【0012】
上記の立表示板1を組み立てる場合には、図6に示すように、まず、表示板3の裏面に補強芯材7をビス12によりビス止めして固定し、該補強芯材7のボルト保持レール11にボルト10を挿着し、該ボルト10を横方向にスライドさせて該補強芯材7の中央位置にボルト10を係止保持させる。
次に、補強芯材7のカバー8のボルト挿通孔14に該ボルト10を挿通するとともに、該カバー8を該補強芯材7に嵌着して取り付け、該補強芯材7の両端部に両端キャップ9をそれぞれ取り付ける。
その後、支柱2の芯柱15の嵌合溝26に前側カバー16の両端部をスライド嵌合させて、該芯柱15の前側に該前側カバー16を取り付け、そして、該前側カバー16のボルト挿通孔25と該芯柱15の前面部19および中面部20のボルト挿通孔22,23とに該ボルト10を挿通した後、該芯柱15の作業孔24から六角レンチ等の工具を挿入して、該芯柱15の内部において該ボルト10にナット27を螺着して締め付け固定する。
最後に、該芯柱15の嵌合溝26に後側カバー17をスライド嵌合させて、該芯柱15の後側に後側カバー17を取り付け、該芯柱15の上端部に上端キャップ18を取り付ける。
このとき、該前側カバー16と該後側カバー17を該芯柱15に取り付けた状態では、該前側カバー16の両端部と該後側カバー17の両端部との間には隙間がなく、該芯柱15は外部から見えないようにされている。
【0013】
上記のように、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2のアルミニウム製の芯柱15は再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17および上端キャップ18によって被覆されているので、アルミニウム製の部分が外部に露出することがなく、更に、該表示板3の表面と該前側カバー16および該後側カバー17の表面に木質調の色彩および模様が施されているので、周囲の景観との調和を図ることができる。
その上、該補強部材6のアルミニウム製の補強芯材7は再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8および両端キャップ9によって被覆されているので、アルミニウム製の部分が外部に露出することがなく、更に、該カバー8の表面に木質調の色彩および模様が施されているので、周囲の景観との調和を図ることができる。
【0014】
また、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2がアルミニウム製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
その上、該補強部材6が、アルミニウム製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
【0015】
更に、補強芯材7や芯柱15などのアルミニウム製の部分と、表示板3や前側カバー16、後側カバー17などの再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分とが、嵌め合わせやねじ止めによって組み立てられているので、作業孔24を介して該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2の前側カバー16および後側カバー17をスライドさせて該芯柱15から取り外すとともに、該補強部材6のカバー8を引き離して該補強芯材7から取り外すことができるので、上記アルミニウム製の部分と上記再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【0016】
また更に、該芯柱15の内部において該ボルト10にナット27が螺着して締め付け固定されており、その上から該芯柱15に前側カバー16と後側カバー17を取り付けるので、該ナット27が外部から見えることがなく、更に、該前側カバー16と該後側カバー17を該芯柱15に取り付けた状態では、該前側カバー16と該後側カバー17との間には隙間がなく、該芯柱15が外部から見えないように構成されているので、周囲の景観との調和を損なうことがない。
【0017】
また、該芯柱15の後側に設けられた作業孔24から六角レンチ等の工具を挿入して、該ボルト10にナット27を螺着して締め付け固定することができるので、組付け作業を後側から簡単に行うことができる。
【0018】
更に、支柱2の芯柱15として、アルミニウム製の芯柱15を使用しているので、該芯柱15の肉厚や外寸を変更することによって、必要に応じた強度設計を容易にすることができ、また、様々な大きさや形状に設計変更することが容易に可能となる。
【0019】
また更に、表示板3の裏面に補強部材6が取り付けられているので、該補強部材6の個数や位置を変更することにより、必要に応じた強度設計を容易にすることができ、また、様々な大きさや形状に設計変更することが容易に可能となる。
【実施例2】
【0020】
図7および図8には他の実施例が示される。
図1〜図6に示した実施例1に対して、本実施例の立表示板1は、二本の支柱2と、該支柱2の上端部に取り付けられる四角形状の表示板3とからなり、該表示板3の裏面には四個の補強部材6が取り付けられている。
【0021】
本実施例の立表示板1でも、実施例1と同様の支柱2や補強部材6を使用しているため、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
すなわち、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2のアルミニウム製の芯柱15は再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17および上端キャップ18によって被覆されているので、アルミニウム製の部分が外部に露出することがなく、更に、該表示板3の表面と該前側カバー16および該後側カバー17の表面に木質調の色彩および模様が施されているので、周囲の景観との調和を図ることができる。
そして、実施例1と同様、支柱2の再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17がアルミニウム製の芯柱15に着脱可能に被着されており、表示板3の裏面に取り付けられる補強部材6の再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8がアルミニウム製の補強芯材7に着脱可能に取り付けられており、更に、該補強部材6が該表示板3にビス12で固定されており、該補強部材6からはボルト10が差し出されており、該ボルト10を介して該支柱2が該補強部材6にナット27で固定されているので、該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2の前側カバー16および後側カバー17をスライドさせて該芯柱15から取り外すことができるとともに、該補強部材6のカバー8を引き離して該補強芯材7から取り外すことができるので、補強芯材7や芯柱15などのアルミニウム製の部分と、表示板3やカバー8や前側カバー16や後側カバー17などの再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【実施例3】
【0022】
図9〜図12には更に他の実施例が示される。
図1〜図6に示した実施例1に対して、図9に示すような本実施例の立表示板1では、補強部材6のカバー8の中央部に一個のボルト挿通孔14が設けられており、該補強部材6のカバー8の両端部に二個のボルト挿通孔29が設けられている(図10参照)。
また、支柱2の芯柱15の前面部19と中面部20と後面部21には、該補強部材6の中央部から差し出されたボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔22,23,30がそれぞれ縦列して設けられており、該芯柱15の前側カバー16と後側カバー17には該ボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔25,31が縦列して設けられている(図11および図12参照)。
【0023】
本実施例の立表示板1を組み立てる場合には、まず、表示板3の裏面に補強芯材7をビス12によりビス止めして固定し、該補強芯材7のボルト保持レール11にボルト10を挿着し、該ボルト10を横方向にスライドさせて該補強芯材7の中央位置にボルト10を係止保持させるとともに、該補強芯材7のボルト保持レール11に二個のボルト32を挿着し、該ボルト32を横方向にスライドさせて該補強芯材7の両端位置にボルト10を係止保持させる。
次に、補強芯材7のカバー8の中央のボルト挿通孔14に該中央のボルト10を挿通するとともに、補強芯材7のカバー8の両端のボルト挿通孔29に該両端のボルト32を挿通して、該カバー8を該補強芯材7に嵌着して取り付け、該補強芯材7の両端部に両端キャップ9をそれぞれ取り付けて、該補強部材6の後側から該両端のボルト32にナット33を螺着して締め付け固定する。
その後、支柱2の芯柱15の嵌合溝26に前側カバー16の両端部をスライド嵌合させて、該芯柱15の前側に該前側カバー16を取り付けるとともに、支柱2の芯柱15の嵌合溝26に後側カバー17の両端部をスライド嵌合させて、該芯柱15の後側に該後側カバー17を取り付け、該芯柱15の上端部には上端キャップ18を取り付ける。
そして、該前側カバー16のボルト挿通孔25と、該芯柱15の前面部19および中面部20および後面部21のボルト挿通孔22,23,30と、該後側カバー17のボルト挿通孔31とに該ボルト10を挿通した後、該支柱2の後側から該ボルト10にナット27を螺着して締め付け固定する。
このとき、該前側カバー16と該後側カバー17を該芯柱15に取り付けた状態では、該前側カバー16の両端部と該後側カバー17の両端部との間には隙間がなく、該芯柱15は外部から見えないようにされている。
【0024】
本実施例の立表示板1では、補強芯材7や芯柱15などのアルミニウム製の部分と、表示板3や前側カバー16、後側カバー17などの再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分とが、嵌め合わせやねじ止めによって組み立てられているので、該支柱2の後側から該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2の前側カバー16および後側カバー17をスライドさせて該芯柱15から取り外すとともに、該補強部材6のカバー8を引き離して該補強芯材7から取り外すことができるので、上記アルミニウム製の部分と上記再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【0025】
また、実施例1と同様、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2がアルミニウム製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
その上、実施例1と同様、該補強部材6が、アルミニウム製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
【0026】
以上、本発明の実施の形態を実施例により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、耐候性が良好で強度が高い上、周囲の景観との調和を図ることができる立表示板として、産業上利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施例1の立表示板の正面図である。
【図2】実施例1の立表示板の裏面図である。
【図3】実施例1の立表示板の裏側からの斜視図である。
【図4】実施例1の表示板の分解斜視図である。。
【図5】実施例1の支柱の分解斜視図である。
【図6】実施例1の立表示板の側断面図である。
【図7】実施例2の立表示板の正面図である。
【図8】実施例2の立表示板の裏面図である。
【図9】実施例3の立表示板の裏側からの斜視図である。
【図10】実施例3の表示板の分解斜視図である。。
【図11】実施例3の支柱の分解斜視図である。
【図12】実施例3の立表示板の側断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 立表示板
2 支柱
3 表示板
6 補強部材
7 補強芯材
8 カバー
10 ボルト
12 ビス
15 芯柱
16 カバー(前側カバー)
17 カバー(後側カバー)
27 ナット
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱に表示板を取り付けた立表示板に関する。
【背景技術】
【0002】
名所旧跡や神社仏閣などの由緒や景観の解説を表示するための立表示板は、周囲の景観との調和を重んじるために、木製の立表示板が一般に使用されている。
しかし、木製の立表示板は耐候性が低く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食するという問題があった。また、支柱と表示板の取り付けに金属製のボルトを使用すると、金属の部分が外部に露出し、木調の外観が損なわれるという問題もあった。更に、木製の立表示板はあまり強度が高くなく、風雨に侵食された場合にはその強度が更に低下するという問題があった。
そこで、従来、耐候性が良好で強度が高いアルミニウム製の立表示板が一般に提供されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平7−295489号公報(第3−5頁、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来の構成では、アルミニウム製の表示板と支柱の地肌が周囲の景観と調和しないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、一本または複数本の支柱2の上端部に表示板3を取り付けた立表示板1であって、該表示板3は合成樹脂からなり、該支柱2は金属製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する合成樹脂製のカバー16,17とからなる立表示板1を提供するものである。
該表示板3の裏面には一個または複数個の補強部材6が取り付けられており、該補強部材6は金属製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する合成樹脂製のカバー8とからなり、該支柱2は該補強部材6を介して該表示板3に取り付けられていることが望ましい。
また、該支柱2のカバー16,17は該芯柱15に着脱可能に被着されており、該補強部材6のカバー8は該補強芯材7に着脱可能に被着されており、更に、該補強部材6は該表示板3にビス12で固定されており、該補強部材6からはボルト10が差し出されており、該ボルト10を介して該支柱2は該補強部材6にナット27で固定されていることが望ましい。
この場合、該合成樹脂はポリエステル樹脂であることが望ましい。
更に、該ポリエステル樹脂は再生ポリエステル樹脂であることが望ましい。
また更に、該表示板3の表面と該カバー8,16,17の表面には木質調の色彩および/または模様が施されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の立表示板1では、該表示板3が合成樹脂からなり、該支柱2の金属製の芯柱15は合成樹脂製のカバー16,17によって被覆されているので、金属製の部分が外部に露出することがなく、また、該表示板3の表面と該カバー16,17の表面に木質調の色彩および/または模様が施されていれば、周囲の景観との調和を図ることができる。
そして、支柱2の合成樹脂製のカバー16,17が金属製の芯柱15に着脱可能に被着されており、表示板3の裏面に取り付けられる補強部材6の合成樹脂製のカバー8が金属製の補強芯材7に着脱可能に取り付けられており、更に、該補強部材6が該表示板3にビス12で固定されており、該補強部材6からはボルト10が差し出されており、該ボルト10を介して該支柱2が該補強部材6にナット27で固定されていれば、該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2のカバー16,17を該芯柱15から取り外すことができるとともに、該補強部材6のカバー8を該補強芯材7から取り外すことができるので、補強芯材7や芯柱15などの金属製の部分と、表示板3やカバー8,16,17などの合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施例1〜実施例3により詳細に説明する。
【実施例1】
【0008】
本発明を図1〜図6に示す一実施例によって説明する。
図1および図2に示すように、本実施例の立表示板1は、一本の支柱2と、該支柱2の上端部に取り付けられる表示板3とからなり、該表示板3は、再生PET(ポリエチレンテレフタレート)を主成分とする合成樹脂製の五角形状の表示板本体4と、該表示板本体4の上部に取り付けられる再生PETを主成分とする合成樹脂製の笠木5とからなる。
【0009】
図3および図4に示すように、該表示板3の裏面には二個の補強部材6が取り付けられており、該補強部材6は、アルミニウム製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8と、該補強芯材7の両端部にそれぞれ取り付けられる再生PETを主成分とする合成樹脂製の両端キャップ9とからなる。
該補強芯材7の中央部には、ボルト10を挿着して係止するためのボルト保持レール11が設けられており、該補強芯材7の上側部分と下側部分には、該補強芯材7を該表示板3にビス止めするためのビス12を挿通するためのビス挿通孔13がそれぞれ四個ずつ並設されている(図6参照)。
また、該補強部材6のカバー8は断面角形C字状とされており、該カバー8の中央部には、該ボルト10を挿通するための一個のボルト挿通孔14が設けられている。
【0010】
図5に示すように、該支柱2は、アルミニウム製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17と、該芯柱15の上端部に取り付けられる再生PETを主成分とする合成樹脂製の上端キャップ18とからなる。
該芯柱15は前面部19、後面部21、両側面部28と、該両側面部28を連結する中面部20とを有しており、該前面部19および該中面部20には、該ボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔22,23がそれぞれ縦列して設けられており、該後面部21には、六角レンチ等の工具(図示せず)を挿入するための二個の作業孔24が縦列して設けられている。
また、該芯柱15の前側カバー16および後側カバー17は断面角形C字状とされており、該前側カバー16には、該ボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔25が縦列して設けられている。
更に、該芯柱15の両側面部28には、該前側カバー16と該後側カバー17の両端部がスライド嵌合して係止される嵌合溝26が凹設されており、該芯柱15の下端部には、該支柱2を地面に固定するためのアンカーボルト孔(図示せず)が設けられている。
【0011】
該表示板3の表面と該カバー8の表面ならびに該前側カバー16の表面と該後側カバー17の表面には木質調の色彩および模様が施されており、更に、該表示板本体4の表側の表面には、文字や図柄(例えば、名所旧跡や神社仏閣の由緒や景観の解説など)が印刷された合成樹脂製の透明フィルム(図示せず)が貼着されている。
この場合、該透明フィルムとして艶消しの透明フィルムを使用することにより、日光の反射によって文字や図柄が見にくくなるのを抑えることができ、更に、木調の外観を損なうのを防止することができる。
【0012】
上記の立表示板1を組み立てる場合には、図6に示すように、まず、表示板3の裏面に補強芯材7をビス12によりビス止めして固定し、該補強芯材7のボルト保持レール11にボルト10を挿着し、該ボルト10を横方向にスライドさせて該補強芯材7の中央位置にボルト10を係止保持させる。
次に、補強芯材7のカバー8のボルト挿通孔14に該ボルト10を挿通するとともに、該カバー8を該補強芯材7に嵌着して取り付け、該補強芯材7の両端部に両端キャップ9をそれぞれ取り付ける。
その後、支柱2の芯柱15の嵌合溝26に前側カバー16の両端部をスライド嵌合させて、該芯柱15の前側に該前側カバー16を取り付け、そして、該前側カバー16のボルト挿通孔25と該芯柱15の前面部19および中面部20のボルト挿通孔22,23とに該ボルト10を挿通した後、該芯柱15の作業孔24から六角レンチ等の工具を挿入して、該芯柱15の内部において該ボルト10にナット27を螺着して締め付け固定する。
最後に、該芯柱15の嵌合溝26に後側カバー17をスライド嵌合させて、該芯柱15の後側に後側カバー17を取り付け、該芯柱15の上端部に上端キャップ18を取り付ける。
このとき、該前側カバー16と該後側カバー17を該芯柱15に取り付けた状態では、該前側カバー16の両端部と該後側カバー17の両端部との間には隙間がなく、該芯柱15は外部から見えないようにされている。
【0013】
上記のように、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2のアルミニウム製の芯柱15は再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17および上端キャップ18によって被覆されているので、アルミニウム製の部分が外部に露出することがなく、更に、該表示板3の表面と該前側カバー16および該後側カバー17の表面に木質調の色彩および模様が施されているので、周囲の景観との調和を図ることができる。
その上、該補強部材6のアルミニウム製の補強芯材7は再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8および両端キャップ9によって被覆されているので、アルミニウム製の部分が外部に露出することがなく、更に、該カバー8の表面に木質調の色彩および模様が施されているので、周囲の景観との調和を図ることができる。
【0014】
また、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2がアルミニウム製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
その上、該補強部材6が、アルミニウム製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
【0015】
更に、補強芯材7や芯柱15などのアルミニウム製の部分と、表示板3や前側カバー16、後側カバー17などの再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分とが、嵌め合わせやねじ止めによって組み立てられているので、作業孔24を介して該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2の前側カバー16および後側カバー17をスライドさせて該芯柱15から取り外すとともに、該補強部材6のカバー8を引き離して該補強芯材7から取り外すことができるので、上記アルミニウム製の部分と上記再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【0016】
また更に、該芯柱15の内部において該ボルト10にナット27が螺着して締め付け固定されており、その上から該芯柱15に前側カバー16と後側カバー17を取り付けるので、該ナット27が外部から見えることがなく、更に、該前側カバー16と該後側カバー17を該芯柱15に取り付けた状態では、該前側カバー16と該後側カバー17との間には隙間がなく、該芯柱15が外部から見えないように構成されているので、周囲の景観との調和を損なうことがない。
【0017】
また、該芯柱15の後側に設けられた作業孔24から六角レンチ等の工具を挿入して、該ボルト10にナット27を螺着して締め付け固定することができるので、組付け作業を後側から簡単に行うことができる。
【0018】
更に、支柱2の芯柱15として、アルミニウム製の芯柱15を使用しているので、該芯柱15の肉厚や外寸を変更することによって、必要に応じた強度設計を容易にすることができ、また、様々な大きさや形状に設計変更することが容易に可能となる。
【0019】
また更に、表示板3の裏面に補強部材6が取り付けられているので、該補強部材6の個数や位置を変更することにより、必要に応じた強度設計を容易にすることができ、また、様々な大きさや形状に設計変更することが容易に可能となる。
【実施例2】
【0020】
図7および図8には他の実施例が示される。
図1〜図6に示した実施例1に対して、本実施例の立表示板1は、二本の支柱2と、該支柱2の上端部に取り付けられる四角形状の表示板3とからなり、該表示板3の裏面には四個の補強部材6が取り付けられている。
【0021】
本実施例の立表示板1でも、実施例1と同様の支柱2や補強部材6を使用しているため、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
すなわち、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2のアルミニウム製の芯柱15は再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17および上端キャップ18によって被覆されているので、アルミニウム製の部分が外部に露出することがなく、更に、該表示板3の表面と該前側カバー16および該後側カバー17の表面に木質調の色彩および模様が施されているので、周囲の景観との調和を図ることができる。
そして、実施例1と同様、支柱2の再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17がアルミニウム製の芯柱15に着脱可能に被着されており、表示板3の裏面に取り付けられる補強部材6の再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8がアルミニウム製の補強芯材7に着脱可能に取り付けられており、更に、該補強部材6が該表示板3にビス12で固定されており、該補強部材6からはボルト10が差し出されており、該ボルト10を介して該支柱2が該補強部材6にナット27で固定されているので、該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2の前側カバー16および後側カバー17をスライドさせて該芯柱15から取り外すことができるとともに、該補強部材6のカバー8を引き離して該補強芯材7から取り外すことができるので、補強芯材7や芯柱15などのアルミニウム製の部分と、表示板3やカバー8や前側カバー16や後側カバー17などの再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【実施例3】
【0022】
図9〜図12には更に他の実施例が示される。
図1〜図6に示した実施例1に対して、図9に示すような本実施例の立表示板1では、補強部材6のカバー8の中央部に一個のボルト挿通孔14が設けられており、該補強部材6のカバー8の両端部に二個のボルト挿通孔29が設けられている(図10参照)。
また、支柱2の芯柱15の前面部19と中面部20と後面部21には、該補強部材6の中央部から差し出されたボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔22,23,30がそれぞれ縦列して設けられており、該芯柱15の前側カバー16と後側カバー17には該ボルト10を挿通するための二個のボルト挿通孔25,31が縦列して設けられている(図11および図12参照)。
【0023】
本実施例の立表示板1を組み立てる場合には、まず、表示板3の裏面に補強芯材7をビス12によりビス止めして固定し、該補強芯材7のボルト保持レール11にボルト10を挿着し、該ボルト10を横方向にスライドさせて該補強芯材7の中央位置にボルト10を係止保持させるとともに、該補強芯材7のボルト保持レール11に二個のボルト32を挿着し、該ボルト32を横方向にスライドさせて該補強芯材7の両端位置にボルト10を係止保持させる。
次に、補強芯材7のカバー8の中央のボルト挿通孔14に該中央のボルト10を挿通するとともに、補強芯材7のカバー8の両端のボルト挿通孔29に該両端のボルト32を挿通して、該カバー8を該補強芯材7に嵌着して取り付け、該補強芯材7の両端部に両端キャップ9をそれぞれ取り付けて、該補強部材6の後側から該両端のボルト32にナット33を螺着して締め付け固定する。
その後、支柱2の芯柱15の嵌合溝26に前側カバー16の両端部をスライド嵌合させて、該芯柱15の前側に該前側カバー16を取り付けるとともに、支柱2の芯柱15の嵌合溝26に後側カバー17の両端部をスライド嵌合させて、該芯柱15の後側に該後側カバー17を取り付け、該芯柱15の上端部には上端キャップ18を取り付ける。
そして、該前側カバー16のボルト挿通孔25と、該芯柱15の前面部19および中面部20および後面部21のボルト挿通孔22,23,30と、該後側カバー17のボルト挿通孔31とに該ボルト10を挿通した後、該支柱2の後側から該ボルト10にナット27を螺着して締め付け固定する。
このとき、該前側カバー16と該後側カバー17を該芯柱15に取り付けた状態では、該前側カバー16の両端部と該後側カバー17の両端部との間には隙間がなく、該芯柱15は外部から見えないようにされている。
【0024】
本実施例の立表示板1では、補強芯材7や芯柱15などのアルミニウム製の部分と、表示板3や前側カバー16、後側カバー17などの再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分とが、嵌め合わせやねじ止めによって組み立てられているので、該支柱2の後側から該ナット27を取り外すことによって該支柱2を該補強部材6から簡単に取り外すことができるとともに、該ビス12を取り外すことによって該補強部材6を該表示板3から簡単に取り外すことができ、その上、該支柱2の前側カバー16および後側カバー17をスライドさせて該芯柱15から取り外すとともに、該補強部材6のカバー8を引き離して該補強芯材7から取り外すことができるので、上記アルミニウム製の部分と上記再生PETを主成分とする合成樹脂製の部分との分解作業が容易であり、リサイクルに非常に適している。
【0025】
また、実施例1と同様、該表示板3が再生PETを主成分とする合成樹脂からなり、該支柱2がアルミニウム製の芯柱15と、該芯柱15を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製の前側カバー16および後側カバー17とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
その上、実施例1と同様、該補強部材6が、アルミニウム製の補強芯材7と、該補強芯材7を被覆する再生PETを主成分とする合成樹脂製のカバー8とからなるので、耐候性が高く、日光により色褪せしたり、雨水により腐食することがない。
【0026】
以上、本発明の実施の形態を実施例により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、耐候性が良好で強度が高い上、周囲の景観との調和を図ることができる立表示板として、産業上利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施例1の立表示板の正面図である。
【図2】実施例1の立表示板の裏面図である。
【図3】実施例1の立表示板の裏側からの斜視図である。
【図4】実施例1の表示板の分解斜視図である。。
【図5】実施例1の支柱の分解斜視図である。
【図6】実施例1の立表示板の側断面図である。
【図7】実施例2の立表示板の正面図である。
【図8】実施例2の立表示板の裏面図である。
【図9】実施例3の立表示板の裏側からの斜視図である。
【図10】実施例3の表示板の分解斜視図である。。
【図11】実施例3の支柱の分解斜視図である。
【図12】実施例3の立表示板の側断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 立表示板
2 支柱
3 表示板
6 補強部材
7 補強芯材
8 カバー
10 ボルト
12 ビス
15 芯柱
16 カバー(前側カバー)
17 カバー(後側カバー)
27 ナット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一本または複数本の支柱の上端部に表示板を取り付けた立表示板であって、該表示板は合成樹脂からなり、該支柱は金属製の芯柱と、該芯柱を被覆する合成樹脂製のカバーとからなることを特徴とする立表示板。
【請求項2】
該表示板の裏面には一個または複数個の補強部材が取り付けられており、該補強部材は金属製の補強芯材と、該補強芯材を被覆する合成樹脂製のカバーとからなり、該支柱は該補強部材を介して該表示板に取り付けられている請求項1に記載の立表示板。
【請求項3】
該支柱のカバーは該芯柱に着脱可能に被着されており、該補強部材のカバーは該補強芯材に着脱可能に被着されており、更に、該補強部材は該表示板にビスで固定されており、該補強部材からはボルトが差し出されており、該ボルトを介して該支柱は該補強部材にナットで固定されている請求項2に記載の立表示板。
【請求項4】
該合成樹脂はポリエステル樹脂である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の立表示板。
【請求項5】
該ポリエステル樹脂は再生ポリエステル樹脂である請求項4に記載の立表示板。
【請求項6】
該表示板の表面と該カバーの表面には木質調の色彩および/または模様が施されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の立表示板。
【請求項1】
一本または複数本の支柱の上端部に表示板を取り付けた立表示板であって、該表示板は合成樹脂からなり、該支柱は金属製の芯柱と、該芯柱を被覆する合成樹脂製のカバーとからなることを特徴とする立表示板。
【請求項2】
該表示板の裏面には一個または複数個の補強部材が取り付けられており、該補強部材は金属製の補強芯材と、該補強芯材を被覆する合成樹脂製のカバーとからなり、該支柱は該補強部材を介して該表示板に取り付けられている請求項1に記載の立表示板。
【請求項3】
該支柱のカバーは該芯柱に着脱可能に被着されており、該補強部材のカバーは該補強芯材に着脱可能に被着されており、更に、該補強部材は該表示板にビスで固定されており、該補強部材からはボルトが差し出されており、該ボルトを介して該支柱は該補強部材にナットで固定されている請求項2に記載の立表示板。
【請求項4】
該合成樹脂はポリエステル樹脂である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の立表示板。
【請求項5】
該ポリエステル樹脂は再生ポリエステル樹脂である請求項4に記載の立表示板。
【請求項6】
該表示板の表面と該カバーの表面には木質調の色彩および/または模様が施されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の立表示板。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−98940(P2006−98940A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−287111(P2004−287111)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
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