筆記帳の画像を取り込み、表示可能な情報処理端末及びその制御プログラム、並びに筆記帳
【課題】情報処理端末において、手帳やノートのような筆記帳の画像を取り込み、取り込み画像を閲覧する際に、あたかも1冊の筆記帳が存在するような使い勝手を実現する。
【解決手段】実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な情報処理端末は、実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体と、実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像手段と、筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示手段と、撮像手段により筆記帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する制御手段とを備える。
【解決手段】実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な情報処理端末は、実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体と、実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像手段と、筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示手段と、撮像手段により筆記帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する制御手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手帳やノート等の筆記帳の画像を読み取り、読み取った筆記帳の画像を管理する情報処理端末及びそのような情報処理端末によってページの画像が読み取られる筆記帳に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、手書きされた情報を取り込み、電子的に管理する情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
近年の携帯電話の高機能化やスマートフォンの普及により、種々の情報を小型の情報処理端末で管理し、携帯するという用途が増加している。このため、例えば、メモや手帳の内容をスマートフォンのような情報処理端末で撮影して取り込み、迅速な検索や閲覧を可能とするアプリケーションがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−034532号公報
【特許文献2】特開2004−070515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、そのようなアプリケーションでは、取り込んだメモや手帳の画像を表示する際、取り込んだ画像のみが表示され、画像を取り込んでいないメモや手帳のページについて画像は表示されない。このような画像の表示方法では、ユーザは断片的にしかページ画像を閲覧することができず、本来連続してページが存在する手帳の各ページを閲覧する場合に、情報が記録されていないページも含めて連続的にページの内容を閲覧することができない。
【0006】
本発明は、スマートフォンのような情報処理端末において、手帳やノート等の筆記帳の画像を取り込み、取り込み画像を閲覧する際に、あたかも1冊の筆記帳が存在するような使い勝手を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理端末は、実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な装置である。情報処理端末は、実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体と、実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像手段と、筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示手段と、撮像手段により筆記帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する制御手段とを備える。
【0008】
本発明に係るプログラムは、情報処理端末を、複数ページを有する実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な筆記帳データ表示装置として機能させるためのプログラムである。ここで、筆記帳データ表示装置は、実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体を備える。
【0009】
そのプログラムは、情報処理端末の撮像手段により実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像させる撮像機能と、情報処理端末の表示手段に、筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示機能と、を情報処理端末の制御手段に実行させる。記録機能においては、撮像手段により筆記帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する。
【0010】
本発明に係る筆記帳は、上述の情報処理端末によってページの画像が読み取られる筆記帳であって、情報処理端末の筆記帳画像データが管理する全てのページの紙面を含んでいる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、筆記帳のページ画像を取り込み、取り込んだページ画像を閲覧可能な情報処理端末(例えば、スマートフォン)において、画像を取り込んだページのみならず、画像を取り込まなかったページについてもページの画像を表示する。これにより、情報処理端末において、ユーザがあたかも1冊の筆記帳が存在するように感じられる使い勝手を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の情報処理端末の構成を示す図
【図2】情報処理端末のデータ格納部に格納される情報を説明した図
【図3】手帳管理情報及びページ画像管理情報を説明した図
【図4】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの一例を示した図
【図5(a)】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの別の例を示した図
【図5(b)】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの別の例を示した図
【図5(c)】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの別の例を示した図
【図6】画像を取り込んだページのページ画像の表示例を示す図
【図7】情報処理端末における画像取り込み処理のフローチャート
【図8】ページ画像撮影時の情報処理端末の表示画面を示した図
【図9(a)】撮影したページ画像を保存するか否かをユーザに問い合わせる画面を説明した図
【図9(b)】撮影したページ画像を保存するか否かをユーザに問い合わせる画面を説明した図
【図9(c)】ページ番号の入力画面を説明した図
【図10】撮影したページ画像、手帳画像データ及びマーカー画像データの関係を説明した図
【図11】画像を取り込んでないページのページ画像の表示の例を示す図
【図12】情報処理端末のページ画像表示時の動作のフローチャート
【図13】情報処理端末のページ切り替え表示時の動作のフローチャート
【図14】マーカー画像付加のためのペンの設定及びマーカー画像を説明した図
【図15】マーカー画像データを説明した図
【図16】しおり機能を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
1.概要
以下に説明する情報処理端末は、ユーザによるタッチ操作によりユーザからの指示を受け付け可能であるスマートフォンのような携帯型の情報機器である。その情報処理端末は、手帳ビューワアプリケーション(以下「手帳ビューワアプリ」という)を実装している。この手帳ビューワアプリは、情報処理端末内において、スケジュール帳のような手帳の機能を仮想的に実現するものであり、実際の手帳における所望のページの画像を撮像し、撮像した画像データを、仮想的な手帳の当該ページのデータとして登録する。これにより、実際の手帳に記入された情報を取り込むことができる。そして、情報処理装置は、ユーザの操作にしたがい、取り込んだ画像の中から所望のページの画像を検索し、表示することが可能である(図6参照)。これにより、ユーザは、情報処理端末内において、あたかも1冊の手帳が存在するように操作することができる。以下、この情報処理端末の詳細を説明する。
【0015】
2.情報処理端末の構成
図1を参照して、本実施形態の情報処理端末の構成を説明する。情報処理端末10は、画像を撮影する撮像部11と、画像等の情報を表示するディスプレイ部13と、タッチパネル部15aと、操作ボタン15bとを備えている。さらに、情報処理端末10は、Wi−Fiや3G等の通信方式にしたがい無線通信を可能とする通信部17と、外部機器とデータ通信を行うための外部インタフェース部18を備える。さらに、情報処理端末10は、データ等を格納するデータ格納部19と、データ格納部19に対してデータをリード/ライトするデータ/リードライト部20と、情報処理端末10の動作を制御するコントローラ21と、音声を出力する音声出力部16とを備える。
【0016】
ディスプレイ部13は例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。タッチパネル部15aは、ディスプレイ部13の上面に重ねて配置され、ユーザによるタッチ操作を受け付ける。操作ボタン15bは、情報処理端末の操作ボタンであるが、ディスプレイ部13も、タッチパネル部15aを介してユーザにより操作される操作ボタンを表示可能である。
【0017】
音声出力部16は、音声を出力するための端子やデバイスであり、スピーカやイヤホンの入力端子が相当する。
【0018】
外部インタフェース部18は、外部機器と接続可能であり、USB(Universal Bus)やHDMI(High Definition Multimedia Interface)等の所定のインタフェース規格に準拠して外部機器との間でデータ通信を行う。
【0019】
データ格納部19は、プログラムや種々のデータを格納する記録媒体であり、ハードディスク、半導体メモリまたは着脱可能なメモリカード等の記録媒体で構成され得る。図2に、データ格納部19に格納される情報の例を示す。図2に示すように、データ格納部19は、コントローラ21により実行されるプログラム(OS、アプリケーションプログラム)31と、手帳ビューワアプリによる手帳機能を実現する際に参照される管理情報33と、手帳画像データ35と、マーカー画像データ37とを格納する。手帳画像データ35は、撮像部11で撮影されたページ画像のデータを処理した画像データと、ページ毎のデフォルトの画像データとを含む。マーカー画像データ37は、ページ画像の取り込み後にユーザが任意に付加できるデータである(詳細は後述)。
【0020】
2.1 手帳管理情報及び手帳画像データ
図3は、手帳ビューワアプリによる手帳機能を実現する際に参照される手帳管理情報33と手帳画像データ35の構成例を説明した図である。
【0021】
管理情報33は、前回の手帳ビューワアプリを実行した際に最後に表示されたページを示す情報(最終表示ページ)と、最新に画像データが更新されたページを示す情報(最新更新ページ)と、しおり(詳細は後述)に関する情報とを対応づけて管理する情報である。最終表示ページは、手帳ビューワアプリ終了時に、その時点で表示されているページの値に更新される。
【0022】
手帳画像データ35は、情報処理端末10が画像を取り込み可能な実際の手帳の各ページと、各ページに関連したページ画像を示す画像データと、各ページに付与されたマーカー画像とを対応づけて含む情報である。
【0023】
これらの情報33、35は、手帳機能を実行する際に適宜コントローラ21により読み出されて参照されたり、更新されたりされる。
【0024】
2.2 手帳のレイアウト
図4は、情報処理端末10が画像を取り込む実際の手帳のページレイアウトの一例を示した図である。図4に示すように、本実施形態では、実際の手帳はスケジュール帳としている。手帳の見開きの左側には、一週間のカレンダーが印刷されており、見開きの右側は白紙のメモスペースとなっている。さらに、見開いたページ全体の四隅には、取り込み画像の切り出し、正規化のために使用されるマーカー24a、24b、24c、24dが印刷されている。なお、4つのマーカーのうち1つマーカー24aだけが向きが異なっている。これにより、取り込み画像の上下を識別することができる。また、各ページにはページ番号26が印刷されている。なお、手帳のページのレイアウトは、図4に示す例に限られず、図5(a)〜図5(c)に示すようなレイアウトでもよい。なお、本手帳は手帳画像データ35が管理する全てのページの紙面を含んでいる。
【0025】
3.情報処理端末の動作
以下、手帳ビューワアプリが実行された時の情報処理端末10の動作について説明する。
【0026】
図6は、情報処理端末10において手帳ビューワアプリが起動されたときにディスプレイ部13に表示される画面を示した図である。なお、手帳ビューワアプリは、情報処理端末10上に表示された、手帳ビューワアプリ用の所定のアイコンがタッチされたときに起動される。図6に示すように、手帳ビューワアプリ起動時には、ディスプレイ部13中央に、あるページのページ画像61が表示されるとともに、表示画面上端部及び下端部において複数の操作ボタン41、41a、41b、…が表示される。ユーザは、これらの操作ボタン41、…に対応する位置でタッチパネル部15aをタッチ操作することで情報処理端末10に指示を与えることができる。
【0027】
以下、情報処理端末10の手帳機能実行時の動作として、ページ画像の取り込み時の動作と、ページ画像の表示時の動作について説明する。
【0028】
3.1 ページ画像の取り込み
図7のフローチャートを参照して、ページ画像の取り込み時の動作を説明する。
【0029】
ユーザにより操作ボタン41aが操作されると、撮像部11が起動して、画像の撮影が可能になる。このとき、ディスプレイ部13に、図8(a)に示すような画像撮影用の画面が表示される。画像撮影用の画面には、四隅に枠65が表示される。ユーザは、この枠65で囲まれる領域内に見開いた手帳のページの全体が収まるように情報処理端末10の位置を調整し、シャッタボタン22を操作する(図8(b)参照)。この操作を受けて、撮像部11は手帳のページの画像を撮影し、ページ画像データを生成する(S11)。
【0030】
次に、コントローラ21は、生成したページ画像データから、四隅にあるマーク24a〜24dを検出する(S12)。
【0031】
マーク24a〜24dが検出できた場合(S13でYes)、検出した4つのマーク24a〜24dに基づき画像の切り出し、正規化を行う(S14)。すなわち、コントローラ21は、撮影された画像全体から4つのマーク24a〜24dで囲まれた領域を切り出す。また、コントローラ21は、正規化として、4つのマーク24a〜24dに基づき、画像の歪みの補正(台形補正)や、画像サイズのリサイズを行う。さらに、コントローラ21は、正規化した画像に含まれる「ページ」の値をOCR(Optical Character Reader)機能で読み取る(S15)。具体的には、図4に示す例では、見開きページ下部にあるページの値26をOCR機能で読み取る。
【0032】
OCR機能によりページの値がうまく読み取れた場合、図9(a)に示すような、ページ画像データを保存するか否かをユーザに問い合わせる画面43が、ディスプレイ部13に表示される。問い合わせ画面43上には、認識されたページ43aが表示される。問い合わせ画面43は、読み取られたページ画像61上に重ねて表示される。問い合わせ画面43で保存ボタン43bがタッチされると(S16)、読み取られたページ画像61のデータが保存される(S17)。再撮影ボタン43cが選択されると、図8に示す撮影画面に戻り、上記の処理が繰り返される。
【0033】
一方、OCR機能によりページの値がうまく読み取れなかった場合は、図9(b)に示すような、ページの値が表示されていない問い合わせ画面43が表示される。画像データを保存する場合(S16)、ページの値の入力を要求する(S19)。ページの値の入力のため、図9(c)に示すようなページ入力画面44が表示される。入力画面44は、ピーカと呼ばれる、数字を回転させてページの値を入力できる画面である。本実施形態では、ページの指定は左ページの値のみを入力するようになっている。右ページの値は左ページの値から自動的に求める。ページは、3桁の数字で入力可能であり、左ページの値のみを入力すればよいことから、1の位は奇数のみが選択できるようになっている。ページの値が入力されると、読み取られたページ画像61のデータがデータ格納部19に保存される(S17)。
【0034】
ここで、ステップS17におけるページ画像データの保存処理について具体的に説明する。本実施形態では、情報処理端末10内部で仮想的に手帳を実現する。このため、情報処理端末10は手帳画像データ35を内部に格納する。手帳画像データ35は、情報処理端末10内部で仮想的に実現される手帳(手帳画像データ)の各ページに対する画像を管理している(図3(b)参照)。すなわち、各ページと、そのページに表示されるべきページ画像データとを対応づけている。
【0035】
ページ画像データの保存処理は、手帳画像データ35において管理する、あるページの画像のデータを、読み取ったページ画像のデータに差し替えることにより実施される。例えば、図10に示すように、第5−6ページ目の画像を撮影して読み取った場合、手帳画像データ35の第5−6ページについて、現在管理されている画像(一番最初はデフォルト画像)を、読み取った画像(撮影した画像)のデータに置換する。すなわち、手帳画像データ35において、元のページ画像が新たに撮影されたページ画像に差し替えられる(S17)。このように、本実施形態の情報処理端末10によれば、手帳画像データ35において、画像が撮影されたページについて、元のページ画像のデータが新たに撮影されたページ画像のデータに置換されていく。
【0036】
その後、手帳画像データ35の更新(S17)にともない、手帳管理情報33が更新される(S18)。すなわち、手帳管理情報33において最新更新ページの値が更新される。
【0037】
以上のようにして、情報処理端末10は、手帳のページ画像を撮影して記録することにより、手帳画像データ35を更新する。画像の取り込みが終了すると、取り込まれたばかりのページ画像がディスプレイ部13に表示される。
【0038】
3.2 ページ画像表示
前述のように、図6は、手帳ビューワアプリによるページ画像の表示例を示した図である。図6は、撮影されて、取り込まれたページ画像の表示例を示している。ページ画像の取り込みがないページについては、図11(a)に示すように、事前に用意された各ページのデフォルト画像、すなわち、手帳のレイアウトをそのまま示した画像が表示される。なお、図11(a)に示すような画像に代えて、図11(b)に示すような、白紙の画像、すなわち、ページ番号のみを表示してもよい。
【0039】
図12のフローチャートを参照して、ページ画像表示時の動作を説明する。情報処理端末10において手帳ビューワアプリが起動されると、コントローラ21は、手帳管理情報33を参照し、最終表示ページ情報を取得する(S31)。そして、コントローラ21は、手帳画像データ35で管理される、最終表示ページ情報が示すページのページ画像をディスプレイ部13に表示する(S32)。このように、情報処理端末10は、手帳ビューワアプリ起動時には、前回の手帳ビューワアプリ起動時において最後に表示されていたページの画像を表示する。なお、手帳ビューワアプリ起動時に表示されるページは、最も新しく撮像されたページの画像を表示するようにしてもよい。
【0040】
本実施形態の情報処理端末10では、ユーザによる、タッチパネル部15a上でスライド操作があると、表示されるページが切り替わるように構成される。例えば、ユーザがタッチパネル部15a上で指を左から右へスライドさせたときは、表示するページを前のページに切り替えられ、右から左へスライドさせたときは、表示するページを次のページに切り替えられる。また、スライド操作に加えて、直接的に数値を入力することで切り替え先のページを指定してもよい。
【0041】
図13を参照して、ページ切り替え時の動作を説明する。ユーザによるページ切り替えの操作または指示があると(S41)、コントローラ21は、現在のページとユーザのスライド操作または入力されたページ値に基づき、切り替え後のページを認識する。そして、コントローラ21は、手帳画像データ35を参照し、切り替え後のページのページ画像データを取得し(S42)、そのページ画像データをディスプレイ部13に表示する(S43)。手帳画像データ35は、全てのページについてページ画像データを有している。ページ画像が取り込まれたページについては、取り込まれたページの画像が表示され、一方、ページ画像がまだ取り込まれていないページについては、デフォルトのページ画像(すなわち、白紙またはページレイアウト画像のみを含むページ画像)が表示される。このように、画像を取り込んでいないページについても、ページ画像が表示されることから、ユーザはあたかも1冊の手帳が存在するように扱うことができ、ユーザの使い勝手を向上できる。
【0042】
3.3 その他の機能
以下、情報処理端末10のその他の機能についていくつか説明する。
【0043】
(1)マーカー機能
本実施形態の情報処理端末10では、ユーザが、ページ画像の任意の箇所にマーカー(例えば、蛍光ペンにより描かれたように見える画像)を付すことを可能とするための機能(マーカー機能)を有する。
【0044】
図6に示すように、あるページの画像を表示中に、ユーザにより編集ボタン41fが選択されると、マーカー機能が実行され、図14に示すような画面が表示される。図14に示すように、ペンの太さ、色が指定可能となっている。ユーザにより選択されたペンの太さ、色で、ユーザによりタッチパネル部15a上でなされた操作の軌跡がマーカー画像として形成される。
【0045】
マーカー画像は、図15に示すように、手帳画像データ35において、ページ画像と関連づけられる。手帳ビューワー機能で表示される際には、図15(c)に示すように、ページ画像データにマーカー画像が重畳して表示される。
【0046】
(2)しおり機能
しおり機能とは、ユーザが、表示させたいページを事前に設定しておく機能である。ユーザにより事前に設定されたしおりが選択されると、そのしおりが示すページのページ画像が表示される。しおりの情報は図3(a)に示すように手帳管理情報33において管理される。情報処理端末10は3個のしおりを設定可能である。
【0047】
図6に示すような画面状態で操作ボタン41bがタッチされると、図16に示す画面が表示される。あるページ画像が表示された状態で、操作ボタン45aがタッチされると、そのページにしおりが設定される。すなわち、手帳管理情報33のしおり情報が更新される。また、操作ボタン45bがタッチされると、しおりの選択が可能になり、ユーザにより一のしおりが選択されると、選択されたしおりが指し示すページのページ画像が表示される。
【0048】
(3)手帳保存
情報処理端末10は、現在の手帳データを保存するための機能を有する。この機能は、図6に示すような画面状態で操作ボタン41dが操作されることで実行される。具体的には、操作ボタン41dが操作されると、コントローラ21は、現在の1冊分の手帳画像データをPDF形式の1つのファイルに変換して、データ格納部19に保存する。この保存処理の実行により、変換前の手帳画像データは削除される。
【0049】
(4)過去手帳のプレビュー
情報処理端末10は、過去にPDF形式に変換して保存した手帳データを表示するための機能を有する。この機能は、図6に示すような画面状態で操作ボタン41cが操作されることで実行される。具体的には、操作ボタン41cが操作されると、過去に保存された複数の手帳データを示すアイコンがディスプレイ部13に表示される。ユーザにより、表示された複数のアイコンの中から1つが選択されると、選択された手帳データの所定ページ(例えば、1ページ目)の画像データが表示される。
【0050】
(5)ページ画像の削除
情報処理端末10は、ページ単位でページ画像を削除することが可能である。図6に示すようにページ画像が表示された状態で、操作ボタン41eが操作されると、ページ画像の削除が可能となる。ここで、ページ画像の削除については、現在表示されているページの画像のみを削除してもよいし、全ページの画像を削除するようにしてもよい。ここで、ページ画像の削除とは、取り込まれたページ画像の削除を意味する。取り込まれたページ画像が削除された場合、手帳画像データ35においてデフォルトのページ画像へ差し替えられる。
【0051】
4.まとめ
以上のように、本実施形態の情報処理装置10によれば、実際の手帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な情報処理端末である。情報処理装置10は、実際の手帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む手帳画像データを格納するデータ格納部19と、実際の手帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像部11と、手帳画像データに記録されたページ画像を表示するディスプレイ部13と、撮像部11により手帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの手帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換するコントローラ21とを備える。
【0052】
この構成により、情報処理装置10は、実際の手帳においてユーザが記入した内容を画像データとして取り込み、仮想的な手帳のページ画像と差し替える。これにより、ユーザは、あたかも1冊の手帳が情報処理装置10内に存在するように取り扱うことができる。
【0053】
なお、上記の実施形態では、スマートフォンの例を説明したが、本発明の思想は、スマートフォンに限らず、タブレット型やノート型のパーソナルコンピュータや、その他の種々の情報処理機器に対しても適用できることは言うまでもない。
【0054】
また、上記の実施形態では、ページ画像を取り込み可能な実際の手帳を、スケジュール帳としたが、画像を取り込む対象はこれに限られない。大学ノート、自由帳、メモ帳、その他の帳面を含む種々の種類の筆記帳に対して本発明の思想は適用できる。
【符号の説明】
【0055】
10 情報処理端末
11 撮像部
13 ディスプレイ部
15a タッチパネル部
15b 操作ボタン
16 音声出力部
18 外部インタフェース
17 通信部
19 データ格納部
20 データリード/ライト部
21 コントローラ
33 手帳管理情報
35 手帳画像データ
37 マーカー画像データ
【技術分野】
【0001】
本発明は、手帳やノート等の筆記帳の画像を読み取り、読み取った筆記帳の画像を管理する情報処理端末及びそのような情報処理端末によってページの画像が読み取られる筆記帳に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、手書きされた情報を取り込み、電子的に管理する情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
近年の携帯電話の高機能化やスマートフォンの普及により、種々の情報を小型の情報処理端末で管理し、携帯するという用途が増加している。このため、例えば、メモや手帳の内容をスマートフォンのような情報処理端末で撮影して取り込み、迅速な検索や閲覧を可能とするアプリケーションがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−034532号公報
【特許文献2】特開2004−070515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、そのようなアプリケーションでは、取り込んだメモや手帳の画像を表示する際、取り込んだ画像のみが表示され、画像を取り込んでいないメモや手帳のページについて画像は表示されない。このような画像の表示方法では、ユーザは断片的にしかページ画像を閲覧することができず、本来連続してページが存在する手帳の各ページを閲覧する場合に、情報が記録されていないページも含めて連続的にページの内容を閲覧することができない。
【0006】
本発明は、スマートフォンのような情報処理端末において、手帳やノート等の筆記帳の画像を取り込み、取り込み画像を閲覧する際に、あたかも1冊の筆記帳が存在するような使い勝手を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理端末は、実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な装置である。情報処理端末は、実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体と、実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像手段と、筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示手段と、撮像手段により筆記帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する制御手段とを備える。
【0008】
本発明に係るプログラムは、情報処理端末を、複数ページを有する実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な筆記帳データ表示装置として機能させるためのプログラムである。ここで、筆記帳データ表示装置は、実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体を備える。
【0009】
そのプログラムは、情報処理端末の撮像手段により実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像させる撮像機能と、情報処理端末の表示手段に、筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示機能と、を情報処理端末の制御手段に実行させる。記録機能においては、撮像手段により筆記帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する。
【0010】
本発明に係る筆記帳は、上述の情報処理端末によってページの画像が読み取られる筆記帳であって、情報処理端末の筆記帳画像データが管理する全てのページの紙面を含んでいる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、筆記帳のページ画像を取り込み、取り込んだページ画像を閲覧可能な情報処理端末(例えば、スマートフォン)において、画像を取り込んだページのみならず、画像を取り込まなかったページについてもページの画像を表示する。これにより、情報処理端末において、ユーザがあたかも1冊の筆記帳が存在するように感じられる使い勝手を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の情報処理端末の構成を示す図
【図2】情報処理端末のデータ格納部に格納される情報を説明した図
【図3】手帳管理情報及びページ画像管理情報を説明した図
【図4】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの一例を示した図
【図5(a)】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの別の例を示した図
【図5(b)】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの別の例を示した図
【図5(c)】情報処理端末によりページの画像が取り込まれる手帳のページレイアウトの別の例を示した図
【図6】画像を取り込んだページのページ画像の表示例を示す図
【図7】情報処理端末における画像取り込み処理のフローチャート
【図8】ページ画像撮影時の情報処理端末の表示画面を示した図
【図9(a)】撮影したページ画像を保存するか否かをユーザに問い合わせる画面を説明した図
【図9(b)】撮影したページ画像を保存するか否かをユーザに問い合わせる画面を説明した図
【図9(c)】ページ番号の入力画面を説明した図
【図10】撮影したページ画像、手帳画像データ及びマーカー画像データの関係を説明した図
【図11】画像を取り込んでないページのページ画像の表示の例を示す図
【図12】情報処理端末のページ画像表示時の動作のフローチャート
【図13】情報処理端末のページ切り替え表示時の動作のフローチャート
【図14】マーカー画像付加のためのペンの設定及びマーカー画像を説明した図
【図15】マーカー画像データを説明した図
【図16】しおり機能を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
1.概要
以下に説明する情報処理端末は、ユーザによるタッチ操作によりユーザからの指示を受け付け可能であるスマートフォンのような携帯型の情報機器である。その情報処理端末は、手帳ビューワアプリケーション(以下「手帳ビューワアプリ」という)を実装している。この手帳ビューワアプリは、情報処理端末内において、スケジュール帳のような手帳の機能を仮想的に実現するものであり、実際の手帳における所望のページの画像を撮像し、撮像した画像データを、仮想的な手帳の当該ページのデータとして登録する。これにより、実際の手帳に記入された情報を取り込むことができる。そして、情報処理装置は、ユーザの操作にしたがい、取り込んだ画像の中から所望のページの画像を検索し、表示することが可能である(図6参照)。これにより、ユーザは、情報処理端末内において、あたかも1冊の手帳が存在するように操作することができる。以下、この情報処理端末の詳細を説明する。
【0015】
2.情報処理端末の構成
図1を参照して、本実施形態の情報処理端末の構成を説明する。情報処理端末10は、画像を撮影する撮像部11と、画像等の情報を表示するディスプレイ部13と、タッチパネル部15aと、操作ボタン15bとを備えている。さらに、情報処理端末10は、Wi−Fiや3G等の通信方式にしたがい無線通信を可能とする通信部17と、外部機器とデータ通信を行うための外部インタフェース部18を備える。さらに、情報処理端末10は、データ等を格納するデータ格納部19と、データ格納部19に対してデータをリード/ライトするデータ/リードライト部20と、情報処理端末10の動作を制御するコントローラ21と、音声を出力する音声出力部16とを備える。
【0016】
ディスプレイ部13は例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。タッチパネル部15aは、ディスプレイ部13の上面に重ねて配置され、ユーザによるタッチ操作を受け付ける。操作ボタン15bは、情報処理端末の操作ボタンであるが、ディスプレイ部13も、タッチパネル部15aを介してユーザにより操作される操作ボタンを表示可能である。
【0017】
音声出力部16は、音声を出力するための端子やデバイスであり、スピーカやイヤホンの入力端子が相当する。
【0018】
外部インタフェース部18は、外部機器と接続可能であり、USB(Universal Bus)やHDMI(High Definition Multimedia Interface)等の所定のインタフェース規格に準拠して外部機器との間でデータ通信を行う。
【0019】
データ格納部19は、プログラムや種々のデータを格納する記録媒体であり、ハードディスク、半導体メモリまたは着脱可能なメモリカード等の記録媒体で構成され得る。図2に、データ格納部19に格納される情報の例を示す。図2に示すように、データ格納部19は、コントローラ21により実行されるプログラム(OS、アプリケーションプログラム)31と、手帳ビューワアプリによる手帳機能を実現する際に参照される管理情報33と、手帳画像データ35と、マーカー画像データ37とを格納する。手帳画像データ35は、撮像部11で撮影されたページ画像のデータを処理した画像データと、ページ毎のデフォルトの画像データとを含む。マーカー画像データ37は、ページ画像の取り込み後にユーザが任意に付加できるデータである(詳細は後述)。
【0020】
2.1 手帳管理情報及び手帳画像データ
図3は、手帳ビューワアプリによる手帳機能を実現する際に参照される手帳管理情報33と手帳画像データ35の構成例を説明した図である。
【0021】
管理情報33は、前回の手帳ビューワアプリを実行した際に最後に表示されたページを示す情報(最終表示ページ)と、最新に画像データが更新されたページを示す情報(最新更新ページ)と、しおり(詳細は後述)に関する情報とを対応づけて管理する情報である。最終表示ページは、手帳ビューワアプリ終了時に、その時点で表示されているページの値に更新される。
【0022】
手帳画像データ35は、情報処理端末10が画像を取り込み可能な実際の手帳の各ページと、各ページに関連したページ画像を示す画像データと、各ページに付与されたマーカー画像とを対応づけて含む情報である。
【0023】
これらの情報33、35は、手帳機能を実行する際に適宜コントローラ21により読み出されて参照されたり、更新されたりされる。
【0024】
2.2 手帳のレイアウト
図4は、情報処理端末10が画像を取り込む実際の手帳のページレイアウトの一例を示した図である。図4に示すように、本実施形態では、実際の手帳はスケジュール帳としている。手帳の見開きの左側には、一週間のカレンダーが印刷されており、見開きの右側は白紙のメモスペースとなっている。さらに、見開いたページ全体の四隅には、取り込み画像の切り出し、正規化のために使用されるマーカー24a、24b、24c、24dが印刷されている。なお、4つのマーカーのうち1つマーカー24aだけが向きが異なっている。これにより、取り込み画像の上下を識別することができる。また、各ページにはページ番号26が印刷されている。なお、手帳のページのレイアウトは、図4に示す例に限られず、図5(a)〜図5(c)に示すようなレイアウトでもよい。なお、本手帳は手帳画像データ35が管理する全てのページの紙面を含んでいる。
【0025】
3.情報処理端末の動作
以下、手帳ビューワアプリが実行された時の情報処理端末10の動作について説明する。
【0026】
図6は、情報処理端末10において手帳ビューワアプリが起動されたときにディスプレイ部13に表示される画面を示した図である。なお、手帳ビューワアプリは、情報処理端末10上に表示された、手帳ビューワアプリ用の所定のアイコンがタッチされたときに起動される。図6に示すように、手帳ビューワアプリ起動時には、ディスプレイ部13中央に、あるページのページ画像61が表示されるとともに、表示画面上端部及び下端部において複数の操作ボタン41、41a、41b、…が表示される。ユーザは、これらの操作ボタン41、…に対応する位置でタッチパネル部15aをタッチ操作することで情報処理端末10に指示を与えることができる。
【0027】
以下、情報処理端末10の手帳機能実行時の動作として、ページ画像の取り込み時の動作と、ページ画像の表示時の動作について説明する。
【0028】
3.1 ページ画像の取り込み
図7のフローチャートを参照して、ページ画像の取り込み時の動作を説明する。
【0029】
ユーザにより操作ボタン41aが操作されると、撮像部11が起動して、画像の撮影が可能になる。このとき、ディスプレイ部13に、図8(a)に示すような画像撮影用の画面が表示される。画像撮影用の画面には、四隅に枠65が表示される。ユーザは、この枠65で囲まれる領域内に見開いた手帳のページの全体が収まるように情報処理端末10の位置を調整し、シャッタボタン22を操作する(図8(b)参照)。この操作を受けて、撮像部11は手帳のページの画像を撮影し、ページ画像データを生成する(S11)。
【0030】
次に、コントローラ21は、生成したページ画像データから、四隅にあるマーク24a〜24dを検出する(S12)。
【0031】
マーク24a〜24dが検出できた場合(S13でYes)、検出した4つのマーク24a〜24dに基づき画像の切り出し、正規化を行う(S14)。すなわち、コントローラ21は、撮影された画像全体から4つのマーク24a〜24dで囲まれた領域を切り出す。また、コントローラ21は、正規化として、4つのマーク24a〜24dに基づき、画像の歪みの補正(台形補正)や、画像サイズのリサイズを行う。さらに、コントローラ21は、正規化した画像に含まれる「ページ」の値をOCR(Optical Character Reader)機能で読み取る(S15)。具体的には、図4に示す例では、見開きページ下部にあるページの値26をOCR機能で読み取る。
【0032】
OCR機能によりページの値がうまく読み取れた場合、図9(a)に示すような、ページ画像データを保存するか否かをユーザに問い合わせる画面43が、ディスプレイ部13に表示される。問い合わせ画面43上には、認識されたページ43aが表示される。問い合わせ画面43は、読み取られたページ画像61上に重ねて表示される。問い合わせ画面43で保存ボタン43bがタッチされると(S16)、読み取られたページ画像61のデータが保存される(S17)。再撮影ボタン43cが選択されると、図8に示す撮影画面に戻り、上記の処理が繰り返される。
【0033】
一方、OCR機能によりページの値がうまく読み取れなかった場合は、図9(b)に示すような、ページの値が表示されていない問い合わせ画面43が表示される。画像データを保存する場合(S16)、ページの値の入力を要求する(S19)。ページの値の入力のため、図9(c)に示すようなページ入力画面44が表示される。入力画面44は、ピーカと呼ばれる、数字を回転させてページの値を入力できる画面である。本実施形態では、ページの指定は左ページの値のみを入力するようになっている。右ページの値は左ページの値から自動的に求める。ページは、3桁の数字で入力可能であり、左ページの値のみを入力すればよいことから、1の位は奇数のみが選択できるようになっている。ページの値が入力されると、読み取られたページ画像61のデータがデータ格納部19に保存される(S17)。
【0034】
ここで、ステップS17におけるページ画像データの保存処理について具体的に説明する。本実施形態では、情報処理端末10内部で仮想的に手帳を実現する。このため、情報処理端末10は手帳画像データ35を内部に格納する。手帳画像データ35は、情報処理端末10内部で仮想的に実現される手帳(手帳画像データ)の各ページに対する画像を管理している(図3(b)参照)。すなわち、各ページと、そのページに表示されるべきページ画像データとを対応づけている。
【0035】
ページ画像データの保存処理は、手帳画像データ35において管理する、あるページの画像のデータを、読み取ったページ画像のデータに差し替えることにより実施される。例えば、図10に示すように、第5−6ページ目の画像を撮影して読み取った場合、手帳画像データ35の第5−6ページについて、現在管理されている画像(一番最初はデフォルト画像)を、読み取った画像(撮影した画像)のデータに置換する。すなわち、手帳画像データ35において、元のページ画像が新たに撮影されたページ画像に差し替えられる(S17)。このように、本実施形態の情報処理端末10によれば、手帳画像データ35において、画像が撮影されたページについて、元のページ画像のデータが新たに撮影されたページ画像のデータに置換されていく。
【0036】
その後、手帳画像データ35の更新(S17)にともない、手帳管理情報33が更新される(S18)。すなわち、手帳管理情報33において最新更新ページの値が更新される。
【0037】
以上のようにして、情報処理端末10は、手帳のページ画像を撮影して記録することにより、手帳画像データ35を更新する。画像の取り込みが終了すると、取り込まれたばかりのページ画像がディスプレイ部13に表示される。
【0038】
3.2 ページ画像表示
前述のように、図6は、手帳ビューワアプリによるページ画像の表示例を示した図である。図6は、撮影されて、取り込まれたページ画像の表示例を示している。ページ画像の取り込みがないページについては、図11(a)に示すように、事前に用意された各ページのデフォルト画像、すなわち、手帳のレイアウトをそのまま示した画像が表示される。なお、図11(a)に示すような画像に代えて、図11(b)に示すような、白紙の画像、すなわち、ページ番号のみを表示してもよい。
【0039】
図12のフローチャートを参照して、ページ画像表示時の動作を説明する。情報処理端末10において手帳ビューワアプリが起動されると、コントローラ21は、手帳管理情報33を参照し、最終表示ページ情報を取得する(S31)。そして、コントローラ21は、手帳画像データ35で管理される、最終表示ページ情報が示すページのページ画像をディスプレイ部13に表示する(S32)。このように、情報処理端末10は、手帳ビューワアプリ起動時には、前回の手帳ビューワアプリ起動時において最後に表示されていたページの画像を表示する。なお、手帳ビューワアプリ起動時に表示されるページは、最も新しく撮像されたページの画像を表示するようにしてもよい。
【0040】
本実施形態の情報処理端末10では、ユーザによる、タッチパネル部15a上でスライド操作があると、表示されるページが切り替わるように構成される。例えば、ユーザがタッチパネル部15a上で指を左から右へスライドさせたときは、表示するページを前のページに切り替えられ、右から左へスライドさせたときは、表示するページを次のページに切り替えられる。また、スライド操作に加えて、直接的に数値を入力することで切り替え先のページを指定してもよい。
【0041】
図13を参照して、ページ切り替え時の動作を説明する。ユーザによるページ切り替えの操作または指示があると(S41)、コントローラ21は、現在のページとユーザのスライド操作または入力されたページ値に基づき、切り替え後のページを認識する。そして、コントローラ21は、手帳画像データ35を参照し、切り替え後のページのページ画像データを取得し(S42)、そのページ画像データをディスプレイ部13に表示する(S43)。手帳画像データ35は、全てのページについてページ画像データを有している。ページ画像が取り込まれたページについては、取り込まれたページの画像が表示され、一方、ページ画像がまだ取り込まれていないページについては、デフォルトのページ画像(すなわち、白紙またはページレイアウト画像のみを含むページ画像)が表示される。このように、画像を取り込んでいないページについても、ページ画像が表示されることから、ユーザはあたかも1冊の手帳が存在するように扱うことができ、ユーザの使い勝手を向上できる。
【0042】
3.3 その他の機能
以下、情報処理端末10のその他の機能についていくつか説明する。
【0043】
(1)マーカー機能
本実施形態の情報処理端末10では、ユーザが、ページ画像の任意の箇所にマーカー(例えば、蛍光ペンにより描かれたように見える画像)を付すことを可能とするための機能(マーカー機能)を有する。
【0044】
図6に示すように、あるページの画像を表示中に、ユーザにより編集ボタン41fが選択されると、マーカー機能が実行され、図14に示すような画面が表示される。図14に示すように、ペンの太さ、色が指定可能となっている。ユーザにより選択されたペンの太さ、色で、ユーザによりタッチパネル部15a上でなされた操作の軌跡がマーカー画像として形成される。
【0045】
マーカー画像は、図15に示すように、手帳画像データ35において、ページ画像と関連づけられる。手帳ビューワー機能で表示される際には、図15(c)に示すように、ページ画像データにマーカー画像が重畳して表示される。
【0046】
(2)しおり機能
しおり機能とは、ユーザが、表示させたいページを事前に設定しておく機能である。ユーザにより事前に設定されたしおりが選択されると、そのしおりが示すページのページ画像が表示される。しおりの情報は図3(a)に示すように手帳管理情報33において管理される。情報処理端末10は3個のしおりを設定可能である。
【0047】
図6に示すような画面状態で操作ボタン41bがタッチされると、図16に示す画面が表示される。あるページ画像が表示された状態で、操作ボタン45aがタッチされると、そのページにしおりが設定される。すなわち、手帳管理情報33のしおり情報が更新される。また、操作ボタン45bがタッチされると、しおりの選択が可能になり、ユーザにより一のしおりが選択されると、選択されたしおりが指し示すページのページ画像が表示される。
【0048】
(3)手帳保存
情報処理端末10は、現在の手帳データを保存するための機能を有する。この機能は、図6に示すような画面状態で操作ボタン41dが操作されることで実行される。具体的には、操作ボタン41dが操作されると、コントローラ21は、現在の1冊分の手帳画像データをPDF形式の1つのファイルに変換して、データ格納部19に保存する。この保存処理の実行により、変換前の手帳画像データは削除される。
【0049】
(4)過去手帳のプレビュー
情報処理端末10は、過去にPDF形式に変換して保存した手帳データを表示するための機能を有する。この機能は、図6に示すような画面状態で操作ボタン41cが操作されることで実行される。具体的には、操作ボタン41cが操作されると、過去に保存された複数の手帳データを示すアイコンがディスプレイ部13に表示される。ユーザにより、表示された複数のアイコンの中から1つが選択されると、選択された手帳データの所定ページ(例えば、1ページ目)の画像データが表示される。
【0050】
(5)ページ画像の削除
情報処理端末10は、ページ単位でページ画像を削除することが可能である。図6に示すようにページ画像が表示された状態で、操作ボタン41eが操作されると、ページ画像の削除が可能となる。ここで、ページ画像の削除については、現在表示されているページの画像のみを削除してもよいし、全ページの画像を削除するようにしてもよい。ここで、ページ画像の削除とは、取り込まれたページ画像の削除を意味する。取り込まれたページ画像が削除された場合、手帳画像データ35においてデフォルトのページ画像へ差し替えられる。
【0051】
4.まとめ
以上のように、本実施形態の情報処理装置10によれば、実際の手帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な情報処理端末である。情報処理装置10は、実際の手帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む手帳画像データを格納するデータ格納部19と、実際の手帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像部11と、手帳画像データに記録されたページ画像を表示するディスプレイ部13と、撮像部11により手帳のページ画像が撮像されたときに、撮像されたページ画像のページと同じページの手帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換するコントローラ21とを備える。
【0052】
この構成により、情報処理装置10は、実際の手帳においてユーザが記入した内容を画像データとして取り込み、仮想的な手帳のページ画像と差し替える。これにより、ユーザは、あたかも1冊の手帳が情報処理装置10内に存在するように取り扱うことができる。
【0053】
なお、上記の実施形態では、スマートフォンの例を説明したが、本発明の思想は、スマートフォンに限らず、タブレット型やノート型のパーソナルコンピュータや、その他の種々の情報処理機器に対しても適用できることは言うまでもない。
【0054】
また、上記の実施形態では、ページ画像を取り込み可能な実際の手帳を、スケジュール帳としたが、画像を取り込む対象はこれに限られない。大学ノート、自由帳、メモ帳、その他の帳面を含む種々の種類の筆記帳に対して本発明の思想は適用できる。
【符号の説明】
【0055】
10 情報処理端末
11 撮像部
13 ディスプレイ部
15a タッチパネル部
15b 操作ボタン
16 音声出力部
18 外部インタフェース
17 通信部
19 データ格納部
20 データリード/ライト部
21 コントローラ
33 手帳管理情報
35 手帳画像データ
37 マーカー画像データ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数ページを有する実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な情報処理端末であって、
前記実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体と、
前記実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像手段と、
前記筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示手段と、
前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記撮像されたページ画像のページと同じページの前記筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する制御手段と
を備えた
ことを特徴とする、情報処理端末。
【請求項2】
前記表示手段がページ画像を表示する際、前記制御手段は、前記筆記帳画像データにおいて、撮像されたページ画像を有するページについては、撮像されたページ画像を表示し、撮像されたページ画像を有しないページについては、所定のページ画像を表示する、
ことを特徴とする、請求項1記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記実際の筆記帳の各ページにはページ番号が印刷されており、
前記制御手段は、前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記実際の筆記帳のページに印刷されているページの値を、前記撮像されたページ画像からOCR機能で読み取り、読み取ったページの値に基づき前記ページ画像のページを認識する、
ことを特徴とする、請求項1または2記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記実際の筆記帳には、見開いた状態で4角に所定のマークが印刷されており、
前記制御手段は、撮像したページ画像に含まれる前記所定のマークに基づいて、画像の切り出し、画像の形状の補正を行なう、ことを特徴とする、請求項1または2記載の情報処理端末。
【請求項5】
情報処理端末を、複数ページを有する実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な筆記帳データ表示装置として機能させるためのプログラムであって、
前記筆記帳データ表示装置は、前記実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体を備え、
前記プログラムは、
前記情報処理端末の撮像手段により前記実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像させる撮像機能と、
前記情報処理端末の表示手段に前記筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示機能と、
を前記情報処理端末の制御手段に実行させ、
前記記録機能においては、前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記撮像されたページ画像のページと同じページの前記筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
ページ画像を表示する際、前記筆記帳画像データにおいて、撮像されたページ画像を有するページについては、撮像されたページ画像を表示し、撮像されたページ画像を有しないページについては、前記所定のページ画像を表示する機能を、さらに前記制御手段に実行させる、
ことを特徴とする、請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
前記実際の筆記帳の各ページにはページ番号が印刷されており、
前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記実際の筆記帳のページに印刷されているページの値を、前記撮像されたページ画像からOCR機能で読み取り、読み取ったページの値に基づき前記ページ画像のページを認識する機能を、さらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5または6記載のプログラム。
【請求項8】
前記実際の筆記帳には、見開いた状態で4角に所定のマークが印刷されており、
撮像したページ画像に含まれる前記所定のマークに基づいて、画像の切り出し、画像の形状の補正を行なう機能をさらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5または6記載のプログラム。
【請求項9】
当該プログラム起動時において、前回の起動時において最後に表示されていたページのページ画像を表示する機能をさらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1つに記載のプログラム。
【請求項10】
当該プログラム起動時において、最新に撮像されたページ画像を表示する機能をさらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1つに記載のプログラム。
【請求項11】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の情報処理端末によってページの画像が読み取られる筆記帳であって、
前記筆記帳画像データが管理する全てのページの紙面を含む、
ことを特徴とする、筆記帳。
【請求項1】
複数ページを有する実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な情報処理端末であって、
前記実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体と、
前記実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像する撮像手段と、
前記筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示手段と、
前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記撮像されたページ画像のページと同じページの前記筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する制御手段と
を備えた
ことを特徴とする、情報処理端末。
【請求項2】
前記表示手段がページ画像を表示する際、前記制御手段は、前記筆記帳画像データにおいて、撮像されたページ画像を有するページについては、撮像されたページ画像を表示し、撮像されたページ画像を有しないページについては、所定のページ画像を表示する、
ことを特徴とする、請求項1記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記実際の筆記帳の各ページにはページ番号が印刷されており、
前記制御手段は、前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記実際の筆記帳のページに印刷されているページの値を、前記撮像されたページ画像からOCR機能で読み取り、読み取ったページの値に基づき前記ページ画像のページを認識する、
ことを特徴とする、請求項1または2記載の情報処理端末。
【請求項4】
前記実際の筆記帳には、見開いた状態で4角に所定のマークが印刷されており、
前記制御手段は、撮像したページ画像に含まれる前記所定のマークに基づいて、画像の切り出し、画像の形状の補正を行なう、ことを特徴とする、請求項1または2記載の情報処理端末。
【請求項5】
情報処理端末を、複数ページを有する実際の筆記帳のページを撮影し、ページ画像として取り込み、取り込んだページ画像を表示可能な筆記帳データ表示装置として機能させるためのプログラムであって、
前記筆記帳データ表示装置は、前記実際の筆記帳に含まれる各ページに対応して、ページ毎に所定のページ画像を含む筆記帳画像データを格納する記録媒体を備え、
前記プログラムは、
前記情報処理端末の撮像手段により前記実際の筆記帳のページの画像であるページ画像を撮像させる撮像機能と、
前記情報処理端末の表示手段に前記筆記帳画像データに記録されたページ画像を表示する表示機能と、
を前記情報処理端末の制御手段に実行させ、
前記記録機能においては、前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記撮像されたページ画像のページと同じページの前記筆記帳画像データのページ画像を、当該撮像されたページ画像に置換する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
ページ画像を表示する際、前記筆記帳画像データにおいて、撮像されたページ画像を有するページについては、撮像されたページ画像を表示し、撮像されたページ画像を有しないページについては、前記所定のページ画像を表示する機能を、さらに前記制御手段に実行させる、
ことを特徴とする、請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
前記実際の筆記帳の各ページにはページ番号が印刷されており、
前記撮像手段により前記筆記帳のページ画像が撮像されたときに、前記実際の筆記帳のページに印刷されているページの値を、前記撮像されたページ画像からOCR機能で読み取り、読み取ったページの値に基づき前記ページ画像のページを認識する機能を、さらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5または6記載のプログラム。
【請求項8】
前記実際の筆記帳には、見開いた状態で4角に所定のマークが印刷されており、
撮像したページ画像に含まれる前記所定のマークに基づいて、画像の切り出し、画像の形状の補正を行なう機能をさらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5または6記載のプログラム。
【請求項9】
当該プログラム起動時において、前回の起動時において最後に表示されていたページのページ画像を表示する機能をさらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1つに記載のプログラム。
【請求項10】
当該プログラム起動時において、最新に撮像されたページ画像を表示する機能をさらに前記制御手段に実行させる、ことを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1つに記載のプログラム。
【請求項11】
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の情報処理端末によってページの画像が読み取られる筆記帳であって、
前記筆記帳画像データが管理する全てのページの紙面を含む、
ことを特徴とする、筆記帳。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図5(c)】
【図7】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)】
【図12】
【図13】
【図16】
【図6】
【図8】
【図10】
【図11】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図5(c)】
【図7】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)】
【図12】
【図13】
【図16】
【図6】
【図8】
【図10】
【図11】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−98914(P2013−98914A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242430(P2011−242430)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000109037)ダイニック株式会社 (55)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000109037)ダイニック株式会社 (55)
【Fターム(参考)】
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