管理装置、管理プログラムおよび管理方法
【課題】簡易にソフトウェアを継続して利用させること。
【解決手段】管理装置10は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。管理装置10は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。管理装置10は、仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に対応する課金先に設定する。管理装置10は、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に代えて第二の装置に対応する課金先に設定する。
【解決手段】管理装置10は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。管理装置10は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。管理装置10は、仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に対応する課金先に設定する。管理装置10は、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に代えて第二の装置に対応する課金先に設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理プログラムおよび管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムがある。例えば、ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムは、ネットワークを介して、60日などの試用期間の間、試用できるソフトウェアを利用者の端末に送信する。ソフトウェアを受信した利用者の端末は、受信したソフトウェアをダウンロードする。これにより、利用者は、試用期間の間に、端末を操作して、ソフトウェアを実行し、ソフトウェアが自分の利用目的と合致するか、ソフトウェアの使用性などを確認することができる。
【0003】
そして、利用者は、自分の利用目的と合致する場合などには、試用期間中、または、試用期間が経過した後に、ソフトウェアを継続して利用するために、ライセンス料を支払って、ライセンスキーを入手する。
【0004】
ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムは、利用者から、利用者の端末を介して、ライセンスキーが入力された場合に、利用者がソフトウェアを継続して使用することを可能とする。なお、試用期間を経過した後に、ライセンスキーの入力など、ソフトウェアを継続して使用する旨の指示がない場合には、利用者の端末でのソフトウェアの実行が不可能となる。
【0005】
また、ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムの一例としては、ソフトウェアの利用期限に係る情報を管理サーバから端末に送信するシステムがある。かかるシステムでは、ソフトウェアの利用期限に係る情報を受信した端末が、受信した情報を記憶装置に格納し、格納した情報が示す利用期限が現在の日時を超えた場合には、ソフトウェアの起動を行わないように制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−151819号公報
【特許文献2】特開2007−286899号公報
【特許文献3】特開2002−251478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の従来のシステムでは、ソフトウェアなどのサービスを継続して使用する場合に、煩わしいという問題がある。これを説明すると、例えば、上記の従来の装置では、ソフトウェアなどのサービスを継続して使用する場合に、利用者がライセンスキーを入力する。これは、利用者にとって煩わしい。また、ライセンスキーは、ユーザが使用可能なソフトウェアごとに発行されるため、数は膨大となる。したがって、利用者は、膨大な数のライセンスキーの管理を行うため、煩わしい。
【0008】
なお、上記のソフトウェアの利用期限に係る情報を端末に送信するシステムでは、端末に、外部の装置から受信した情報を記憶装置に格納しないような設定が行われている場合には、受信した利用期限情報を記憶装置に格納できない。この場合、利用期限情報を用いて、端末がソフトウェアの期限管理を行うことができないという問題もある。
【0009】
1つの側面では、本発明は、簡易にソフトウェアを継続して利用させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、第一の設定部と、第二の設定部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。第一の設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に対応する課金先に設定する。第二の設定部は、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に代えて第二の装置に対応する課金先に設定する。
【0011】
第二の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、設定部と、解除部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る課金先を、第二の装置に対応する課金先に設定する。解除部は、設定部により設定された課金先を解除する。
【0012】
第三の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、第一の設定部と、第二の設定部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。第一の設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定する。第二の設定部は、仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第一の装置に代えて第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する。
【0013】
第四の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、設定部と、解除部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する。解除部は、設定部により設定された仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する。
【発明の効果】
【0014】
本願の開示する管理装置、管理プログラムおよび管理方法の一つの態様によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、実施例に係る管理装置が適用されるシステム構成の一例を示す図である。
【図2】図2は、実施例に係る管理装置の機能構成の一例を示す図である。
【図3】図3は、DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図4】図4は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図5】図5は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、実施例に係る第一の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、実施例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施例に係る第三の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、変形例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、変形例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】図12は、管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本願の開示する管理装置、管理プログラムおよび管理方法の各実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【実施例】
【0017】
実施例に係る管理装置について説明する。図1は、実施例に係る管理装置が適用されるシステム構成の一例を示す図である。図1の例では、システム1は、管理装置10と、利用者端末20と、ソフトウェア提供システム30と、クラウドサーバ40とを有する。管理装置10と、利用者端末20と、ソフトウェア提供システム30とは、ネットワーク50を介して、通信可能である。また、管理装置10と、クラウドサーバ40とは通信可能に接続される。管理装置10およびクラウドサーバ40は、例えば、クラウド事業者などのICTシステム内に設けられる。
【0018】
図1の例が示す管理装置10は、ソフトウェア提供システム30からの指示に応じて、クラウドサーバ40にVM(Virtual Machine;仮想マシン)40aを作成させる。そして、図1の例では、管理装置10は、VM40aにソフトウェア提供システム30から提供されたソフトウェアをダウンロードさせる。これにより、VM40aは、ソフトウェアを実行することができる。そして、図1の例では、管理装置10は、利用者端末20からソフトウェアを実行する要求を受け付けると、利用者端末20を操作する利用者がソフトウェアを実行する権限を有する場合には、VM40aにソフトウェアを実行させる。続いて、管理装置10は、実行されたソフトウェアの処理結果を利用者端末20に送信する。これにより、管理装置10は、利用者に、VM40aで実行されるソフトウェアを実行させることができる。同様に、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30からの指示に応じて、クラウドサーバ40にVM40b,40cを作成させる。そして、管理装置10は、ネットワーク50に接続された他の利用者端末(図示せず)が、VM40b,40cで実行されたソフトウェアの処理結果を受信可能にする。すなわち、管理装置10は、他の利用者端末を操作する利用者に、VM40b,40cで実行されるソフトウェアを実行させることができる。なお、システム1に含まれる管理装置10、利用者端末20、ソフトウェア提供システム30、クラウドサーバ40の台数は、任意の台数を採用することができる。また、クラウドサーバ40で作成されるVMの台数についても任意の台数を採用することができる。
【0019】
[管理装置の機能構成]
図2は、実施例に係る管理装置の機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、管理装置10は、入力部11と、出力部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
【0020】
入力部11は、各種情報を制御部15に入力する。例えば、入力部11は、ユーザから、クラウドサーバ40の稼働状況を取得する指示を受け付けて、受け付けた指示を制御部15に入力する。入力部11のデバイスの一例としては、マウスやキーボードなどの利用者の操作を受け付けるデバイスなどが挙げられる。
【0021】
出力部12は、各種の情報を表示する。例えば、出力部12は、後述の第二の制御部15bにより、クラウドサーバ40の稼働状況を表示する。出力部12のデバイスの一例としては、液晶ディスプレイなどが挙げられる。
【0022】
通信部13は、各装置間の通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部13は、クラウドサーバ40に接続される。また、通信部13は、インターネット50を介して利用者端末20およびソフトウェア提供システム30に接続される。これにより、管理装置10と、クラウドサーバ40、利用者端末20、ソフトウェア提供システム30とが通信を行うことができる。
【0023】
記憶部14は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部14は、DB(Data Base)14aを記憶する。
【0024】
DB14aには、利用者端末20が実行できるソフトウェアに関する情報が登録される。図3は、DBのデータ構成の一例を示す図である。図3の例では、DB14aは、「No.」、「vmname」、「days」、「vender−name」、「vender−credit」の各項目を有する。また、図3の例では、DB14aは、「username」、「user−credit」、「start−day」、「billing」の各項目を有する。これらの各項目には、後述の第二の制御部により、各項目に対応する内容が登録される。
【0025】
「No.」の項目には、レコードの番号が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「No.」の項目に、「1」が登録された場合を示す。
【0026】
「vmname」の項目には、利用者の利用者端末20が使用することができるVMの識別子が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「vmname」の項目に、利用者が使用することができるVMの識別子「vm001」が登録された場合を示す。
【0027】
「days」の項目には、VMで実行されるソフトウェアの利用可能な期間が登録される。かかる期間としては、ソフトウェアを無料もしくは安価な料金で使用できる試用期間、試用期間が経過した後にソフトウェアの使用契約を結んだ場合の利用期間が挙げられる。以下では、「days」の項目に、試用期間が登録される場合について説明する。図3の例は、1番目のレコードの「days」の項目に、「30」日が登録された場合を示す。
【0028】
「vender−name」の項目には、VMで実行されるソフトウェアを提供したソフトウェア提供システムのサーバのメールアドレスが登録される。図3の例は、1番目のレコードの「vender−name」の項目に、ソフトウェアを提供したソフトウェア提供システムのサーバのメールアドレス「vender@aa.com」が登録された場合を示す。
【0029】
「vender−credit」の項目には、ソフトウェア提供システムを有するソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「vender−credit」の項目に、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号「1111222233334444」が登録された場合を示す。
【0030】
「username」の項目には、利用者の利用者端末20のメールアドレスが登録される。図3の例は、1番目のレコードの「username」の項目に、利用者端末20のメールアドレス「user1@bb.com」が登録された場合を示す。
【0031】
「user−credit」の項目には、利用者が所有するクレジットカードの番号が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「user−credit」の項目に、利用者のクレジットカードの番号「9999888877776666」が登録された場合を示す。
【0032】
「start−day」の項目には、ソフトウェアの利用が開始された日時が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「start−day」の項目に、ソフトウェアの利用が開始された日時「2011年4月1日」が登録された場合を示す。
【0033】
「billing」の項目には、VMの利用に対する課金先が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「billing」の項目に、課金先として、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号「1111222233334444」が登録された場合を示す。
【0034】
DB14aは、VMで実行されるソフトウェアを利用者が実行する権限を有するか否かを判定する場合、VMの課金先を参照する場合などに用いられる。
【0035】
記憶部14は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部14は、上記の種類の記憶装置に限定されるものではなく、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)であってもよい。
【0036】
制御部15は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。図2に示すように、制御部15は、第一の制御部15aと、第二の制御部15bと、第一の設定部15cと、第二の設定部と、解除部15eとを有する。
【0037】
第一の制御部15aは、ソフトウェア提供システム30からVMを生成する指示を受信すると、VMを生成する指示をクラウドサーバ40に送信する。これにより、クラウドサーバ40でVMが生成される。すなわち、第一の制御部15aは、かかる指示を受信すると、VMが生成されるように制御する。
【0038】
また、第一の制御部15aは、ソフトウェア提供システム30からソフトウェアを受信した場合には、対応するVMがソフトウェアをダウンロードするように、クラウドサーバ40上で稼働するVMにソフトウェアを送信する。すなわち、第一の制御部15aは、ソフトウェアを受信すると、VMでソフトウェアが実行可能なように制御する。
【0039】
具体例を挙げて説明する。第一の制御部15aは、まず、ソフトウェア提供システム30から、VM40aを作成する指示である仮想マシン作成指示を受信すると、VM40aの識別子を生成し、生成した識別子を含めた仮想マシン作成指示をクラウドサーバ40へ送信する。これにより、クラウドサーバ40は、仮想マシン作成指示に含まれる識別子に対応するVM40aを作成する。なお、後述するように、ソフトウェア提供システム30から管理装置10へ送信された仮想マシン作成指示には、利用者端末20のメールアドレス、および、ソフトウェア提供システムのサーバのメールアドレスが含まれている。そのため、管理装置10は、これらのメールアドレスを用いて、利用者端末20およびソフトウェア提供システム30と通信を行うことが可能となる。以下、管理装置10が、利用者端末20およびソフトウェア提供システム30に各種情報を送信する場合には、上述したメールアドレスを用いる。
【0040】
そして、第一の制御部15aは、クラウドサーバ40から、VM40aの作成が完了したことを示す完了通知を受信すると、受信した完了通知をソフトウェア提供システム30へ送信する。なお、かかる完了通知には、後述するように、作成が完了したVM40aの識別子が含まれる。また、第一の制御部15aは、ソフトウェア提供システム30から、VM40aの識別子、ソフトウェアの利用可能な期間、および、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が付加されたソフトウェアを受信すると、次のような処理を行う。すなわち、第一の制御部15aは、受信したソフトウェアを、ソフトウェアに付加された識別子が示すVM40aがダウンロードするように、VM40aにソフトウェアを送信する。これにより、VM40aがソフトウェアをダウンロードし、ソフトウェアを実行可能となる。
【0041】
第二の制御部15bは、利用者端末から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によってVMによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が利用者端末に送信されるように制御する。
【0042】
具体例について説明する。第二の制御部15bは、利用者端末20から、ソフトウェアを実行するVM40aの識別子、および、利用者端末20のメールアドレスが付加されたソフトウェアの実行要求を受信すると、次のような処理を行う。すなわち、第二の制御部15bは、実行要求に付加されたVM40aの識別子が「vmname」の項目に登録され、かつ、実行要求に付加されたメールアドレスが「username」の項目に登録されたDB14aのレコードの検索を行う。このようにして、第二の制御部15bは、「username」の項目に登録されたメールアドレスによって通信可能な利用者端末20の利用者が、ソフトウェアを利用することができる権限を有するか否かを確認する。
【0043】
検索の結果、該当するレコードが見つかった場合には、第二の制御部15bは、ソフトウェア実行要求を、付加された識別子が示すVM40aに送信する。また、第二の制御部15bは、VM40aから送信されたソフトウェアの処理結果を利用者端末20へ送信する。
【0044】
検索の結果、該当するレコードが見つからなかった場合には、第二の制御部15bは、ソフトウェアおよびVM40aを使用できないことを示すエラーメッセージを利用者端末20へ送信する。
【0045】
また、第二の制御部15bは、入力部11から、クラウドサーバ40の稼働状況を取得する指示を受信した場合には、クラウドサーバ40の稼働状況をクラウドサーバ40から取得し、取得した稼働状況を出力部12に表示させるように、出力部12の表示を制御する。また、第二の制御部15bは、所定時間の間隔ごとに、クラウドサーバ40で稼働するVMの稼働状況をクラウドサーバ40から取得し、取得した稼働状況をソフトウェア提供システム30に送信する。
【0046】
第一の設定部15cは、VMが生成された場合には、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェア提供システムに対応する課金先に設定する。
【0047】
具体例を挙げて説明する。第一の設定部15cは、仮想マシン関連情報を生成する。仮想マシン関連情報は、新たに作成したVM40aの識別子に、次のような情報を対応付けた情報である。すなわち、かかる情報は、受信したソフトウェアの利用可能な期間、ソフトウェア提供システム30のサーバのメールアドレス、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号、利用者端末20のメールアドレスを識別子に対応付けた情報である。なお、仮想マシン関連情報には、利用者が所有するクレジットカードの番号、および、VM40aの利用に対する課金先も含むようにしてもよい。
【0048】
続いて、第一の設定部15cは、生成した仮想マシン関連情報を利用者端末20へ送信する。その後、第一の設定部15cは、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する。この際、第一の設定部15cは、仮想マシン関連情報に含まれる各情報を、対応する項目に登録するとともに、「billing」の項目に、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号を登録する。
【0049】
そして、第一の設定部15cは、ソフトウェアの利用を開始したことを示す利用開始通知をソフトウェア提供システム30へ送信する。その後、第一の設定部15cは、現在の日時を、ソフトウェアの利用を開始した日時である利用開始日時として、新たに登録されたレコードの「start−day」の項目に登録する。
【0050】
その後、第一の設定部15cは、DB14aを参照し、「billing」の項目に登録された課金先に対して、VM40aの使用に対する課金を行う課金処理を開始する。ここで、後述するように、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20からソフトウェアの試用の申し込みがあった場合に、仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する。このため、ソフトウェアの試用期間中におけるVM40aに係る課金先は、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの口座となる。
【0051】
第二の設定部15dは、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの口座に代えて、利用者端末の利用者のクレジットカードの口座に設定する。
【0052】
具体例を挙げて説明する。第二の設定部15dは、所定時間の間隔で、次のような処理を行う。すなわち、第二の設定部15dは、DB14aを参照し、全てのレコードについて、「start−day」の項目に登録された日時に「days」の項目に登録された利用可能な期間を加えた日時を算出する。ここで、このようにして算出した日時は、ソフトウェアの試用期間の終了日の一例である。そして、第二の設定部15dは、全てのレコードについて、現在の日時から、試用期間の終了日まで、所定日数以内、例えば、10日以内であるか否かを判定する。所定日数以内である場合には、第二の設定部15dは、現在の日時から試用期間の終了日までの日数が所定日数以内である利用者端末に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信する。これにより、かかる利用者端末を利用する利用者に、ソフトウェアの本契約を促すことができる。また、所定日数以内である場合には、第二の設定部15dは、ソフトウェア提供システム30に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信する。これにより、ソフトウェア提供システム30に、利用者へのソフトウェアの本契約を促させることができる。このような処理を、第二の設定部15dは、所定時間の間隔で行う。
【0053】
また、第二の設定部15dは、利用者端末20から通知を受信するたびに、次のような処理を行う。すなわち、第二の設定部15dは、受信した通知が、ソフトウェアを継続利用する旨の通知であるか否かを判定する。ソフトウェアを継続利用する旨の通知である場合には、第二の設定部15dは、ソフトウェア提供システム30へ、ソフトウェアを継続利用する旨の通知を送信する。また、第二の設定部15dは、ソフトウェア提供システム30から、VMを譲渡する旨の通知である仮想マシン譲渡通知を受信すると、仮想マシン譲渡通知に含まれる識別子が登録されたレコードをDB14aから検索する。そして、第二の設定部15dは、仮想マシン譲渡通知に含まれる利用者のクレジットカードの番号を、検索の結果得られたレコードの「billing」の項目に、設定する。すなわち、第二の設定部15dは、VMの使用の課金を、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの口座に代えて、利用者のクレジットカードの口座に設定する。このような処理を、第二の設定部15dは、利用者端末20から通知を受信するたびに行う。
【0054】
また、解除部15eは、利用者端末20から通知を受信するたびに、次のような処理を行う。すなわち、解除部15eは、受信した通知が、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知であるか否かを判定する。ソフトウェアの利用を中止する旨の通知である場合には、解除部15eは、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知に含まれる識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する。これにより、クラウドサーバ40では、かかるVMが削除される。続いて、解除部15eは、VMの使用の課金を停止する。そして、解除部15eは、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する。これにより、ソフトウェア提供システム30では、削除したVMで実行されるソフトウェアの課金が停止される。その後、解除部15eは、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除する。すなわち、解除部15eは、削除したVMに関連する仮想マシン関連情報を削除する。
【0055】
また、解除部15eは、所定時間の間隔で、次のような処理を行う。すなわち、解除部15eは、DB14aを参照し、全てのレコードについて、「start−day」の項目に登録された日時に「days」の項目に登録された利用可能な期間を加えた日時を算出する。ここで、このようにして算出した日時は、ソフトウェアの試用期間の終了日の一例である。そして、解除部15eは、全てのレコードについて、現在の日時が、試用期間の終了日を経過したか否かを判定する。経過した場合には、解除部15eは、現在の日時が試用期間の終了日を経過したレコードの「vmname」の項目に登録された識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する。続いて、解除部15eは、VMの使用の課金を停止する。そして、解除部15eは、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する。その後、解除部15eは、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除する。すなわち、解除部15eは、削除したVMに関連する仮想マシン関連情報を削除する。
【0056】
利用者端末20は、利用者により操作される端末である。利用者端末20は、利用者の操作により、ソフトウェアの試用の申し込みをソフトウェア提供システム30へ行うことができる。かかる申し込みの際には、利用者端末20は、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名とをソフトウェア提供システム30へ送信する。また、利用者端末20は、管理装置10から仮想マシン関連情報を受信し、受信した仮想マシン関連情報を記憶装置へ格納する。
【0057】
また、利用者端末20は、ソフトウェアを実行するVM40aの識別子、および、利用者端末20のメールアドレスが付加されたソフトウェアの実行要求を管理装置10へ送信する。利用者端末20は、管理装置10からソフトウェアの処理結果を受信すると、受信した処理結果を利用者端末20が有する表示装置に表示する。また、利用者端末20は、管理装置10からエラーメッセージを受信すると、受信したエラーメッセージを利用者端末20が有する表示装置に表示する。
【0058】
また、利用者端末20は、利用者の操作により、試用期間経過後に継続利用するソフトウェアの名称、ソフトウェアが実行されるVMの識別子、および、利用者のクレジットカードの番号を含むソフトウェアを継続利用する旨の通知を、管理装置10へ送信する。また、利用者端末20は、利用者の操作により、利用を中止するソフトウェアの名称、および、かかるソフトウェアが実行されるVMの識別子を含むソフトウェアの利用を中止する旨の通知を、管理装置10へ送信する。
【0059】
ソフトウェア提供システム30は、ソフトウェアを提供するサーバを有するシステムである。ソフトウェア提供システム30の所有者は、ソフトウェアを提供する会社である。ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20からソフトウェアの試用の申し込みを受信すると、利用者端末20のメールアドレス、および、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレスを含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する。
【0060】
また、ソフトウェア提供システム30は、管理装置10から、完了通知を受信すると、次のような処理を行う。すなわち、ソフトウェア提供システム30は、完了通知に含まれるVMの識別子、ソフトウェアの利用可能な期間、および、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が付加されたソフトウェアを管理装置10へ送信する。また、ソフトウェア提供システム30は、VMの識別子、VMにより実行されるソフトウェアの名称であるソフトウェア名、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアの利用可能な期間などをソフトウェア提供システム30が有する記憶装置へ格納する。また、ソフトウェア提供システム30は、管理装置10からの利用開始通知を受信した場合には、現在の日時を、ソフトウェアの利用を開始した日時である利用開始日時として、記憶装置へ格納する。
【0061】
また、ソフトウェア提供システム30は、利用期限切れが間近である旨のメッセージを受信すると、利用者へのソフトウェアの本契約を促させるメッセージを利用者端末20へ送信する。
【0062】
また、ソフトウェア提供システム30は、ソフトウェアを継続利用する旨の通知を受信すると、かかる通知に含まれる利用者のクレジットカードの番号を用いて、ソフトウェアの使用料をクレジットカードの口座から引き落とす。そして、ソフトウェア提供システム30は、受信した通知に含まれるVMの識別子を取得し、取得したVMの識別子を含む仮想マシン譲渡通知を管理装置10へ送信する。
【0063】
また、ソフトウェア提供システム30は、管理装置10から、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を受信すると、かかる通知に含まれる識別子が示すVMで実行されるソフトウェアの課金を停止する。
【0064】
クラウドサーバ40は、管理装置10から送信された仮想マシン作成指示に基づいて、VMを作成する。そして、クラウドサーバ40は、VMの作成が完了すると、作成が完了したVMの識別子を含む完了通知を管理装置10へ送信する。
【0065】
また、クラウドサーバ40により作成されたVMは、管理装置10から、ソフトウェアを受信すると、受信したソフトウェアをダウンロードする。これにより、VMでは、ソフトウェアが実行可能となる。これにより、VMでは、ソフトウェアが実行可能となる。
【0066】
また、クラウドサーバ40は、管理装置10から、ソフトウェアの実行要求を受信すると、受信した実行要求に含まれる識別子が示すVMにソフトウェアを実行させる。そして、クラウドサーバ40は、VMにより実行されたソフトウェアの処理結果を管理装置10に送信する。
【0067】
また、クラウドサーバ40は、VMを削除する指示を受信すると、受信した指示に含まれる識別子が示すVMを削除する。
【0068】
制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路またはCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
【0069】
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るシステム1の処理の流れを説明する。図4は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【0070】
図4に示すように、利用者端末20は、利用者の操作により、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名とをソフトウェア提供システム30へ送信し、ソフトウェアの試用の申し込みを行う(S101)。そして、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20のメールアドレス、および、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレスを含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する(S102)。続いて、管理装置10は、VM40aの識別子を生成し、生成した識別子を含めた仮想マシン作成指示をクラウドサーバ40へ送信する(S103)。
【0071】
クラウドサーバ40は、管理装置10から送信された仮想マシン作成指示に基づいて、VMを作成する(S104)。そして、クラウドサーバ40は、VMの作成が完了すると、作成が完了したVMの識別子を含む完了通知を管理装置10へ送信する(S105)。続いて、管理装置10は、受信した完了通知をソフトウェア提供システム30へ送信する(S106)。
【0072】
ソフトウェア提供システム30は、完了通知に含まれるVMの識別子、ソフトウェアの利用可能な期間、および、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が付加されたソフトウェアを管理装置10へ送信する(S107)。管理装置10は、受信したソフトウェアを、ソフトウェアに付加された識別子が示すVM40aがダウンロードするように、VM40aにソフトウェアを送信する(S108)。クラウドサーバ40により作成されたVM40aは、受信したソフトウェアをダウンロードする(S109)。
【0073】
ソフトウェア提供システム30は、VMの識別子、VMにより実行されるソフトウェアの名称であるソフトウェア名、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアの利用可能な期間などをソフトウェア提供システム30が有する記憶装置へ格納する(S110)。
【0074】
管理装置10は、仮想マシン関連情報を生成する(S111)。そして、管理装置10は、生成した仮想マシン関連情報を利用者端末20へ送信する(S112)。その後、管理装置10は、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する(S113)。
【0075】
そして、管理装置10は、ソフトウェアの利用を開始したことを示す利用開始通知をソフトウェア提供システム30へ送信する(S114)。その後、管理装置10は、現在の日時を、ソフトウェアの利用を開始した日時である利用開始日時として、新たに登録されたレコードの「start−day」の項目に登録する(S115)。
【0076】
その後、管理装置10は、DB14aを参照し、「billing」の項目に登録された課金先に対して、VM40aの使用に対する課金を行う課金処理を開始する(S116)。
【0077】
また、利用者端末20は、受信した仮想マシン関連情報を記憶装置へ格納する(S117)。
【0078】
次に、本実施例に係る利用者がソフトウェアを利用することができる権限を有する場合のシステム1の処理の流れを説明する。図5は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【0079】
図5に示すように、利用者端末20は、ソフトウェアを実行するVM40aの識別子、および、利用者端末20のメールアドレスが付加されたソフトウェアの実行要求を管理装置10へ送信する(S121)。
【0080】
管理装置10は、実行要求に付加されたVM40aの識別子が「vmname」の項目に登録され、かつ、実行要求に付加されたメールアドレスが「username」の項目に登録されたDB14aのレコードの検索を行う。このようにして、管理装置10は、「username」の項目に登録されたメールアドレスによって通信可能な利用者端末20の利用者が、ソフトウェアを利用することができる権限を有するか否かを確認する(S122)。
【0081】
検索の結果、該当するレコードが見つかった場合には、管理装置10は、ソフトウェア実行要求を、付加された識別子が示すVM40aに送信する(S123)。クラウドサーバ40のVM40aは、ソフトウェアを実行する(S124)。そして、クラウドサーバ40は、VM40aにより実行されたソフトウェアの処理結果を管理装置10に送信する(S125)。管理装置10は、VM40aから送信されたソフトウェアの処理結果を利用者端末20へ送信する(S126)。
【0082】
次に、本実施例に係る利用者がソフトウェアを利用することができる権限を有しない場合のシステム1の処理の流れを説明する。図6は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【0083】
図6に示すS121およびS122の処理については、図5に示すS121およびS122の処理と同様であるので説明を省略する。図6に示すように、利用者端末20は、検索の結果、該当するレコードが見つからなかった場合には、ソフトウェアおよびVM40aを使用できないことを示すエラーメッセージを利用者端末20へ送信する(S127)。
【0084】
次に、本実施例に係る管理装置10の処理の流れについて説明する。図7は、実施例に係る第一の管理処理の手順を示すフローチャートである。第一の管理処理は、例えば、所定時間の間隔ごとに管理装置10により実行される。
【0085】
図7に示すように、管理装置10は、DB14aを参照し、全てのレコードについて、ソフトウェアの試用期間の終了日を算出し、現在の日時から、試用期間の終了日まで、所定日数以内、例えば、10日以内であるか否かを判定する(S201)。所定日数以内である場合(S201肯定)には、管理装置10は、現在の日時から試用期間の終了日までの日数が所定日数以内である利用者端末に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信する(S202)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信し(S203)、処理を終了する。また、所定日数以内でない場合(S201否定)にも、処理を終了する。
【0086】
図8は、実施例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。第二の管理処理は、例えば、利用者端末20から通知を受信するたびに管理装置10により実行される。図8に示すように、管理装置10は、受信した通知が、ソフトウェアを継続利用する旨の通知であるか否かを判定する(S301)。ソフトウェアを継続利用する旨の通知である場合(S301肯定)には、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30へ、ソフトウェアを継続利用する旨の通知を送信する(S302)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30から、VMを譲渡する旨の通知である仮想マシン譲渡通知を受信したか否かを判定する(S303)。受信していない場合(S303否定)には、管理装置10は、繰り返しS303で判定を行う。一方、受信した場合(S303肯定)には、管理装置10は、仮想マシン譲渡通知に含まれる識別子が登録されたレコードをDB14aから検索する。そして、第二の設定部15dは、仮想マシン譲渡通知に含まれる利用者のクレジットカードの番号を、検索の結果得られたレコードの「billing」の項目に、設定し(S304)、処理を終了する。
【0087】
一方、ソフトウェアを継続利用する旨の通知でない場合(S301否定)には、管理装置10は、受信した通知が、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知であるか否かを判定する(S305)。ソフトウェアの利用を中止する旨の通知である場合(S305肯定)には、管理装置10は、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知に含まれる識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する(S306)。続いて、管理装置10は、VMの使用の課金を停止する(S307)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する(S308)。その後、管理装置10は、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除し(S309)、処理を終了する。ソフトウェアの利用を中止する旨の通知でない場合(S305否定)にも、処理を終了する。
【0088】
図9は、実施例に係る第三の管理処理の手順を示すフローチャートである。第三の管理処理は、例えば、所定時間の間隔ごとに管理装置10により実行される。図9に示すように、管理装置10は、DB14aを参照し、全てのレコードについて、ソフトウェアの試用期間の終了日を算出し、現在の日時が、試用期間の終了日を経過したか否かを判定する(S401)。経過した場合(S401肯定)には、管理装置10は、現在の日時が試用期間の終了日を経過したレコードの「vmname」の項目に登録された識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する(S402)。続いて、管理装置10は、VMの使用の課金を停止する(S403)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する(S404)。その後、管理装置10は、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除し(S405)、処理を終了する。
【0089】
上述してきたように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェア提供システム30からVMの生成に係る指示を受け付けた場合には、VMを生成するように制御する。また、本実施例に係る管理装置10は、VMにより実行されるソフトウェアを受け付けた場合、すなわち、VMにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御する。そして、本実施例に係る管理装置10は、利用者端末20から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によってVMによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が利用者端末20に送信されるように制御する。続いて、本実施例に係る管理装置10は、VMが生成された場合には、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェア提供システム30に対応する課金先に設定する。その後、本実施例に係る管理装置10は、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェア提供システム30に代えて利用者端末20に対応する課金先に設定する。このように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0090】
また、VMの所有者に対して課金されるため、かかる課金は、VMの利用に関する権限を有する者に対して課金される。すなわち、本実施例に係る管理装置10は、VMが生成された場合には、ソフトウェア提供システム30に対応するクレジットカードの番号を、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目に登録する。その後、本実施例に係る管理装置10は、利用者端末20に対応するクレジットカードの番号を、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目に登録する。このように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0091】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを試用するためのサーバなどの環境を利用者に構築させない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを試用するための環境を提供することができる。例えば、本実施例によれば、試用するソフトウェアが、サーバ用OS(Operating System)などの装置が大規模となる環境で用いられる場合には、大規模の装置を利用者に構築させないため、簡易にソフトウェアを試用するための環境を提供することができる。
【0092】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアの利用を継続する場合に、ソフトウェアを試用するためのサーバなどの環境を再構築しない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0093】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアの継続利用をする場合に、ソフトウェアの試用に用いた環境を利用者に提供する。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、環境についても簡易に継続して利用させることができる。
【0094】
また、本実施例に係る管理装置10は、所定時間の間隔ごとに、クラウドサーバ40で稼働するVMの稼働状況をクラウドサーバ40から取得し、取得した稼働状況をソフトウェア提供システム30に送信する。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、ソフトウェア提供者システム30に、VMの稼働状況を通知することができる。
【0095】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを実行するVMに試用期間を管理するためのアプリケーションをインストールしない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、アプリケーションなどのインストールができないVMであっても、試用期間の期限管理を行うことができる。
【0096】
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0097】
まず、上述した実施例の変形例について説明する。上述した実施例では、VMが生成された場合に、ソフトウェア提供システム30に対応する課金先に設定する場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。開示の装置は、VMが生成された場合に、利用者のクレジットカードの口座を課金先に設定することもできる。この場合、利用者端末20は、利用者の操作により、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名と、利用者のクレジットカードの番号とをソフトウェア提供システム30へ送信し、ソフトウェアの試用の申し込みを行う。そして、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレス、および利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する。また、管理装置10の第一の設定部15cは、利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン関連情報を生成する。その後、管理装置10の第一の設定部15cは、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する。
【0098】
図10は、変形例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。図10に示すS103〜S110、S112、S114〜S116の各処理は、図4に示すS103〜S110、S112、S114〜S116の各処理と同様であるので説明を省略する。
図10に示すように、利用者端末20は、利用者の操作により、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名と、利用者のクレジットカードの番号とをソフトウェア提供システム30へ送信し、ソフトウェアの試用の申し込みを行う(S501)。そして、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレス、および利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する(S502)。また、管理装置10は、利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン関連情報を生成する(S511)。その後、管理装置10は、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する(S513)。
【0099】
図11は、変形例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。図11に示すフローチャートは、図8に示す第二の管理処理のS304の処理が省略されたものであり、図11に示すS601〜S603、S605〜S609の各処理は、図8に示すS301〜S303、S305〜S309の各処理と同様であるため説明を省略する。
【0100】
上述したように、変形例は、VMが生成された場合には、VMの利用に係る課金先を、利用者端末20に対応する課金先に設定する。その後、変形例は、ソフトウェアを継続して利用する場合には、課金先を変更せず、ソフトウェアの利用を中止する場合には、課金先を解除する。このように、変形例は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、変形例によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0101】
また、変形例は、VMが生成された場合には、利用者端末20に対応するクレジットカードの番号を、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目に登録する。その後、変形例は、ソフトウェアを継続して利用する場合には、「billing」の項目の登録内容を変更しない。また、ソフトウェアの利用を中止する場合には、変形例における解除部15eは、利用者端末20に対応するクレジットカードの番号と、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目との対応付けを解除する。このように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0102】
また、実施例では、管理装置10が、VMにより実行されるソフトウェアを受け付けた場合に、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御する場合について説明したが、開示の装置は、これに限定されない。例えば、ソフトウェア提供システム30は、受信した完了通知を利用者端末20へ送信し、完了通知を受信した利用者端末20は、管理装置10へ、VMにより実行されるソフトウェアの指定を送信することもできる。この場合、VMにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた管理装置10は、受信した指定に対応するソフトウェアをソフトウェア提供システム30に要求する。かかる要求を受け付けたソフトウェア提供システム30は、要求に対応するソフトウェアを管理装置10へ送信する。管理装置10は、受け付けたソフトウェアを用いて、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御する。このように、管理装置10は、VMにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合に、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御することもできる。
【0103】
また、実施例では、機器としてサーバを採用した場合を例に挙げて説明したが、機器として、ネットワーク機器、ストレージ装置など、物理的、仮想的を問わず、あらゆる機器を採用できる。
【0104】
また、実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。また、本実施例において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0105】
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理を任意に細かくわけたり、あるいはまとめたりすることができる。また、ステップを省略することもできる。
【0106】
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理の順番を変更できる。
【0107】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0108】
[管理プログラム]
また、上記の実施例で説明した管理装置10の各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図12を用いて、上記の実施例で説明した管理装置10と同様の機能を有する管理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図12は、管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0109】
図12に示すように、コンピュータ300は、CPU(Central Processing Unit)310、ROM(Read Only Memory)320、HDD(Hard Disk Drive)330、RAM(Random Access Memory)340を有する。また、コンピュータ300は、入力装置350、出力装置360、通信装置370を有する。これら310〜370の各符号が示す各装置は、バス380を介して接続される。
【0110】
入力装置350は、キーボードやマウスである。入力装置350は、入力部11に対応する。出力装置360は、液晶ディスプレイなどある。出力装置370は、出力部12に対応する。通信装置370は、通信を行うためのインターフェースである。通信装置370は、通信部13に対応する。
【0111】
ROM320には、OSなどの基本プログラムが記憶されている。また、HDD330には、上記の実施例で示す第一の制御部15aと、第二の制御部15bと、第一の設定部15cと、第二の設定部15dと、解除部15eと同様の機能を発揮する管理プログラム330aが予め記憶される。なお、管理プログラム330aについては、適宜分離しても良い。また、HDD330には、DBが設けられる。このDBは、上述したDB14aに対応する。
【0112】
そして、CPU310が、管理プログラム330aをHDD330から読み出して実行する。
【0113】
そして、CPU310は、DBを読み出してRAM340に格納する。さらに、CPU310は、RAM340に格納されたDBを用いて、管理プログラム330aを実行する。なお、RAM340に格納される各データは、常に全てのデータがRAM330に格納されなくともよい。処理に用いられるデータがRAM340に格納されれば良い。
【0114】
なお、上記した管理プログラム330aについては、必ずしも最初からHDD330に記憶させておく必要はない。
【0115】
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0116】
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0117】
10 管理装置
14 記憶部
14a DB
15 制御部
15a 第一の制御部
15b 第二の制御部
15c 第一の設定部
15d 第二の設定部
15e 解除部
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理プログラムおよび管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムがある。例えば、ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムは、ネットワークを介して、60日などの試用期間の間、試用できるソフトウェアを利用者の端末に送信する。ソフトウェアを受信した利用者の端末は、受信したソフトウェアをダウンロードする。これにより、利用者は、試用期間の間に、端末を操作して、ソフトウェアを実行し、ソフトウェアが自分の利用目的と合致するか、ソフトウェアの使用性などを確認することができる。
【0003】
そして、利用者は、自分の利用目的と合致する場合などには、試用期間中、または、試用期間が経過した後に、ソフトウェアを継続して利用するために、ライセンス料を支払って、ライセンスキーを入手する。
【0004】
ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムは、利用者から、利用者の端末を介して、ライセンスキーが入力された場合に、利用者がソフトウェアを継続して使用することを可能とする。なお、試用期間を経過した後に、ライセンスキーの入力など、ソフトウェアを継続して使用する旨の指示がない場合には、利用者の端末でのソフトウェアの実行が不可能となる。
【0005】
また、ソフトウェアを利用者の端末に提供するシステムの一例としては、ソフトウェアの利用期限に係る情報を管理サーバから端末に送信するシステムがある。かかるシステムでは、ソフトウェアの利用期限に係る情報を受信した端末が、受信した情報を記憶装置に格納し、格納した情報が示す利用期限が現在の日時を超えた場合には、ソフトウェアの起動を行わないように制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−151819号公報
【特許文献2】特開2007−286899号公報
【特許文献3】特開2002−251478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の従来のシステムでは、ソフトウェアなどのサービスを継続して使用する場合に、煩わしいという問題がある。これを説明すると、例えば、上記の従来の装置では、ソフトウェアなどのサービスを継続して使用する場合に、利用者がライセンスキーを入力する。これは、利用者にとって煩わしい。また、ライセンスキーは、ユーザが使用可能なソフトウェアごとに発行されるため、数は膨大となる。したがって、利用者は、膨大な数のライセンスキーの管理を行うため、煩わしい。
【0008】
なお、上記のソフトウェアの利用期限に係る情報を端末に送信するシステムでは、端末に、外部の装置から受信した情報を記憶装置に格納しないような設定が行われている場合には、受信した利用期限情報を記憶装置に格納できない。この場合、利用期限情報を用いて、端末がソフトウェアの期限管理を行うことができないという問題もある。
【0009】
1つの側面では、本発明は、簡易にソフトウェアを継続して利用させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、第一の設定部と、第二の設定部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。第一の設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に対応する課金先に設定する。第二の設定部は、仮想マシンの利用に係る課金先を、第一の装置に代えて第二の装置に対応する課金先に設定する。
【0011】
第二の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、設定部と、解除部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る課金先を、第二の装置に対応する課金先に設定する。解除部は、設定部により設定された課金先を解除する。
【0012】
第三の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、第一の設定部と、第二の設定部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。第一の設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定する。第二の設定部は、仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第一の装置に代えて第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する。
【0013】
第四の案では、本願の開示する管理装置は、第一の制御部と、第二の制御部と、設定部と、解除部とを有する。第一の制御部は、第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンでソフトウェアが実行可能なように制御する。第二の制御部は、第二の装置から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によって仮想マシンによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が第二の装置に送信されるように制御する。設定部は、第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する。解除部は、設定部により設定された仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する。
【発明の効果】
【0014】
本願の開示する管理装置、管理プログラムおよび管理方法の一つの態様によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、実施例に係る管理装置が適用されるシステム構成の一例を示す図である。
【図2】図2は、実施例に係る管理装置の機能構成の一例を示す図である。
【図3】図3は、DBのデータ構成の一例を示す図である。
【図4】図4は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図5】図5は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、実施例に係る第一の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、実施例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施例に係る第三の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、変形例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、変形例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】図12は、管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本願の開示する管理装置、管理プログラムおよび管理方法の各実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【実施例】
【0017】
実施例に係る管理装置について説明する。図1は、実施例に係る管理装置が適用されるシステム構成の一例を示す図である。図1の例では、システム1は、管理装置10と、利用者端末20と、ソフトウェア提供システム30と、クラウドサーバ40とを有する。管理装置10と、利用者端末20と、ソフトウェア提供システム30とは、ネットワーク50を介して、通信可能である。また、管理装置10と、クラウドサーバ40とは通信可能に接続される。管理装置10およびクラウドサーバ40は、例えば、クラウド事業者などのICTシステム内に設けられる。
【0018】
図1の例が示す管理装置10は、ソフトウェア提供システム30からの指示に応じて、クラウドサーバ40にVM(Virtual Machine;仮想マシン)40aを作成させる。そして、図1の例では、管理装置10は、VM40aにソフトウェア提供システム30から提供されたソフトウェアをダウンロードさせる。これにより、VM40aは、ソフトウェアを実行することができる。そして、図1の例では、管理装置10は、利用者端末20からソフトウェアを実行する要求を受け付けると、利用者端末20を操作する利用者がソフトウェアを実行する権限を有する場合には、VM40aにソフトウェアを実行させる。続いて、管理装置10は、実行されたソフトウェアの処理結果を利用者端末20に送信する。これにより、管理装置10は、利用者に、VM40aで実行されるソフトウェアを実行させることができる。同様に、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30からの指示に応じて、クラウドサーバ40にVM40b,40cを作成させる。そして、管理装置10は、ネットワーク50に接続された他の利用者端末(図示せず)が、VM40b,40cで実行されたソフトウェアの処理結果を受信可能にする。すなわち、管理装置10は、他の利用者端末を操作する利用者に、VM40b,40cで実行されるソフトウェアを実行させることができる。なお、システム1に含まれる管理装置10、利用者端末20、ソフトウェア提供システム30、クラウドサーバ40の台数は、任意の台数を採用することができる。また、クラウドサーバ40で作成されるVMの台数についても任意の台数を採用することができる。
【0019】
[管理装置の機能構成]
図2は、実施例に係る管理装置の機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、管理装置10は、入力部11と、出力部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
【0020】
入力部11は、各種情報を制御部15に入力する。例えば、入力部11は、ユーザから、クラウドサーバ40の稼働状況を取得する指示を受け付けて、受け付けた指示を制御部15に入力する。入力部11のデバイスの一例としては、マウスやキーボードなどの利用者の操作を受け付けるデバイスなどが挙げられる。
【0021】
出力部12は、各種の情報を表示する。例えば、出力部12は、後述の第二の制御部15bにより、クラウドサーバ40の稼働状況を表示する。出力部12のデバイスの一例としては、液晶ディスプレイなどが挙げられる。
【0022】
通信部13は、各装置間の通信を行うためのインターフェースである。例えば、通信部13は、クラウドサーバ40に接続される。また、通信部13は、インターネット50を介して利用者端末20およびソフトウェア提供システム30に接続される。これにより、管理装置10と、クラウドサーバ40、利用者端末20、ソフトウェア提供システム30とが通信を行うことができる。
【0023】
記憶部14は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部14は、DB(Data Base)14aを記憶する。
【0024】
DB14aには、利用者端末20が実行できるソフトウェアに関する情報が登録される。図3は、DBのデータ構成の一例を示す図である。図3の例では、DB14aは、「No.」、「vmname」、「days」、「vender−name」、「vender−credit」の各項目を有する。また、図3の例では、DB14aは、「username」、「user−credit」、「start−day」、「billing」の各項目を有する。これらの各項目には、後述の第二の制御部により、各項目に対応する内容が登録される。
【0025】
「No.」の項目には、レコードの番号が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「No.」の項目に、「1」が登録された場合を示す。
【0026】
「vmname」の項目には、利用者の利用者端末20が使用することができるVMの識別子が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「vmname」の項目に、利用者が使用することができるVMの識別子「vm001」が登録された場合を示す。
【0027】
「days」の項目には、VMで実行されるソフトウェアの利用可能な期間が登録される。かかる期間としては、ソフトウェアを無料もしくは安価な料金で使用できる試用期間、試用期間が経過した後にソフトウェアの使用契約を結んだ場合の利用期間が挙げられる。以下では、「days」の項目に、試用期間が登録される場合について説明する。図3の例は、1番目のレコードの「days」の項目に、「30」日が登録された場合を示す。
【0028】
「vender−name」の項目には、VMで実行されるソフトウェアを提供したソフトウェア提供システムのサーバのメールアドレスが登録される。図3の例は、1番目のレコードの「vender−name」の項目に、ソフトウェアを提供したソフトウェア提供システムのサーバのメールアドレス「vender@aa.com」が登録された場合を示す。
【0029】
「vender−credit」の項目には、ソフトウェア提供システムを有するソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「vender−credit」の項目に、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号「1111222233334444」が登録された場合を示す。
【0030】
「username」の項目には、利用者の利用者端末20のメールアドレスが登録される。図3の例は、1番目のレコードの「username」の項目に、利用者端末20のメールアドレス「user1@bb.com」が登録された場合を示す。
【0031】
「user−credit」の項目には、利用者が所有するクレジットカードの番号が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「user−credit」の項目に、利用者のクレジットカードの番号「9999888877776666」が登録された場合を示す。
【0032】
「start−day」の項目には、ソフトウェアの利用が開始された日時が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「start−day」の項目に、ソフトウェアの利用が開始された日時「2011年4月1日」が登録された場合を示す。
【0033】
「billing」の項目には、VMの利用に対する課金先が登録される。図3の例は、1番目のレコードの「billing」の項目に、課金先として、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号「1111222233334444」が登録された場合を示す。
【0034】
DB14aは、VMで実行されるソフトウェアを利用者が実行する権限を有するか否かを判定する場合、VMの課金先を参照する場合などに用いられる。
【0035】
記憶部14は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部14は、上記の種類の記憶装置に限定されるものではなく、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)であってもよい。
【0036】
制御部15は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。図2に示すように、制御部15は、第一の制御部15aと、第二の制御部15bと、第一の設定部15cと、第二の設定部と、解除部15eとを有する。
【0037】
第一の制御部15aは、ソフトウェア提供システム30からVMを生成する指示を受信すると、VMを生成する指示をクラウドサーバ40に送信する。これにより、クラウドサーバ40でVMが生成される。すなわち、第一の制御部15aは、かかる指示を受信すると、VMが生成されるように制御する。
【0038】
また、第一の制御部15aは、ソフトウェア提供システム30からソフトウェアを受信した場合には、対応するVMがソフトウェアをダウンロードするように、クラウドサーバ40上で稼働するVMにソフトウェアを送信する。すなわち、第一の制御部15aは、ソフトウェアを受信すると、VMでソフトウェアが実行可能なように制御する。
【0039】
具体例を挙げて説明する。第一の制御部15aは、まず、ソフトウェア提供システム30から、VM40aを作成する指示である仮想マシン作成指示を受信すると、VM40aの識別子を生成し、生成した識別子を含めた仮想マシン作成指示をクラウドサーバ40へ送信する。これにより、クラウドサーバ40は、仮想マシン作成指示に含まれる識別子に対応するVM40aを作成する。なお、後述するように、ソフトウェア提供システム30から管理装置10へ送信された仮想マシン作成指示には、利用者端末20のメールアドレス、および、ソフトウェア提供システムのサーバのメールアドレスが含まれている。そのため、管理装置10は、これらのメールアドレスを用いて、利用者端末20およびソフトウェア提供システム30と通信を行うことが可能となる。以下、管理装置10が、利用者端末20およびソフトウェア提供システム30に各種情報を送信する場合には、上述したメールアドレスを用いる。
【0040】
そして、第一の制御部15aは、クラウドサーバ40から、VM40aの作成が完了したことを示す完了通知を受信すると、受信した完了通知をソフトウェア提供システム30へ送信する。なお、かかる完了通知には、後述するように、作成が完了したVM40aの識別子が含まれる。また、第一の制御部15aは、ソフトウェア提供システム30から、VM40aの識別子、ソフトウェアの利用可能な期間、および、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が付加されたソフトウェアを受信すると、次のような処理を行う。すなわち、第一の制御部15aは、受信したソフトウェアを、ソフトウェアに付加された識別子が示すVM40aがダウンロードするように、VM40aにソフトウェアを送信する。これにより、VM40aがソフトウェアをダウンロードし、ソフトウェアを実行可能となる。
【0041】
第二の制御部15bは、利用者端末から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によってVMによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が利用者端末に送信されるように制御する。
【0042】
具体例について説明する。第二の制御部15bは、利用者端末20から、ソフトウェアを実行するVM40aの識別子、および、利用者端末20のメールアドレスが付加されたソフトウェアの実行要求を受信すると、次のような処理を行う。すなわち、第二の制御部15bは、実行要求に付加されたVM40aの識別子が「vmname」の項目に登録され、かつ、実行要求に付加されたメールアドレスが「username」の項目に登録されたDB14aのレコードの検索を行う。このようにして、第二の制御部15bは、「username」の項目に登録されたメールアドレスによって通信可能な利用者端末20の利用者が、ソフトウェアを利用することができる権限を有するか否かを確認する。
【0043】
検索の結果、該当するレコードが見つかった場合には、第二の制御部15bは、ソフトウェア実行要求を、付加された識別子が示すVM40aに送信する。また、第二の制御部15bは、VM40aから送信されたソフトウェアの処理結果を利用者端末20へ送信する。
【0044】
検索の結果、該当するレコードが見つからなかった場合には、第二の制御部15bは、ソフトウェアおよびVM40aを使用できないことを示すエラーメッセージを利用者端末20へ送信する。
【0045】
また、第二の制御部15bは、入力部11から、クラウドサーバ40の稼働状況を取得する指示を受信した場合には、クラウドサーバ40の稼働状況をクラウドサーバ40から取得し、取得した稼働状況を出力部12に表示させるように、出力部12の表示を制御する。また、第二の制御部15bは、所定時間の間隔ごとに、クラウドサーバ40で稼働するVMの稼働状況をクラウドサーバ40から取得し、取得した稼働状況をソフトウェア提供システム30に送信する。
【0046】
第一の設定部15cは、VMが生成された場合には、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェア提供システムに対応する課金先に設定する。
【0047】
具体例を挙げて説明する。第一の設定部15cは、仮想マシン関連情報を生成する。仮想マシン関連情報は、新たに作成したVM40aの識別子に、次のような情報を対応付けた情報である。すなわち、かかる情報は、受信したソフトウェアの利用可能な期間、ソフトウェア提供システム30のサーバのメールアドレス、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号、利用者端末20のメールアドレスを識別子に対応付けた情報である。なお、仮想マシン関連情報には、利用者が所有するクレジットカードの番号、および、VM40aの利用に対する課金先も含むようにしてもよい。
【0048】
続いて、第一の設定部15cは、生成した仮想マシン関連情報を利用者端末20へ送信する。その後、第一の設定部15cは、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する。この際、第一の設定部15cは、仮想マシン関連情報に含まれる各情報を、対応する項目に登録するとともに、「billing」の項目に、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号を登録する。
【0049】
そして、第一の設定部15cは、ソフトウェアの利用を開始したことを示す利用開始通知をソフトウェア提供システム30へ送信する。その後、第一の設定部15cは、現在の日時を、ソフトウェアの利用を開始した日時である利用開始日時として、新たに登録されたレコードの「start−day」の項目に登録する。
【0050】
その後、第一の設定部15cは、DB14aを参照し、「billing」の項目に登録された課金先に対して、VM40aの使用に対する課金を行う課金処理を開始する。ここで、後述するように、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20からソフトウェアの試用の申し込みがあった場合に、仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する。このため、ソフトウェアの試用期間中におけるVM40aに係る課金先は、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの口座となる。
【0051】
第二の設定部15dは、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの口座に代えて、利用者端末の利用者のクレジットカードの口座に設定する。
【0052】
具体例を挙げて説明する。第二の設定部15dは、所定時間の間隔で、次のような処理を行う。すなわち、第二の設定部15dは、DB14aを参照し、全てのレコードについて、「start−day」の項目に登録された日時に「days」の項目に登録された利用可能な期間を加えた日時を算出する。ここで、このようにして算出した日時は、ソフトウェアの試用期間の終了日の一例である。そして、第二の設定部15dは、全てのレコードについて、現在の日時から、試用期間の終了日まで、所定日数以内、例えば、10日以内であるか否かを判定する。所定日数以内である場合には、第二の設定部15dは、現在の日時から試用期間の終了日までの日数が所定日数以内である利用者端末に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信する。これにより、かかる利用者端末を利用する利用者に、ソフトウェアの本契約を促すことができる。また、所定日数以内である場合には、第二の設定部15dは、ソフトウェア提供システム30に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信する。これにより、ソフトウェア提供システム30に、利用者へのソフトウェアの本契約を促させることができる。このような処理を、第二の設定部15dは、所定時間の間隔で行う。
【0053】
また、第二の設定部15dは、利用者端末20から通知を受信するたびに、次のような処理を行う。すなわち、第二の設定部15dは、受信した通知が、ソフトウェアを継続利用する旨の通知であるか否かを判定する。ソフトウェアを継続利用する旨の通知である場合には、第二の設定部15dは、ソフトウェア提供システム30へ、ソフトウェアを継続利用する旨の通知を送信する。また、第二の設定部15dは、ソフトウェア提供システム30から、VMを譲渡する旨の通知である仮想マシン譲渡通知を受信すると、仮想マシン譲渡通知に含まれる識別子が登録されたレコードをDB14aから検索する。そして、第二の設定部15dは、仮想マシン譲渡通知に含まれる利用者のクレジットカードの番号を、検索の結果得られたレコードの「billing」の項目に、設定する。すなわち、第二の設定部15dは、VMの使用の課金を、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの口座に代えて、利用者のクレジットカードの口座に設定する。このような処理を、第二の設定部15dは、利用者端末20から通知を受信するたびに行う。
【0054】
また、解除部15eは、利用者端末20から通知を受信するたびに、次のような処理を行う。すなわち、解除部15eは、受信した通知が、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知であるか否かを判定する。ソフトウェアの利用を中止する旨の通知である場合には、解除部15eは、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知に含まれる識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する。これにより、クラウドサーバ40では、かかるVMが削除される。続いて、解除部15eは、VMの使用の課金を停止する。そして、解除部15eは、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する。これにより、ソフトウェア提供システム30では、削除したVMで実行されるソフトウェアの課金が停止される。その後、解除部15eは、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除する。すなわち、解除部15eは、削除したVMに関連する仮想マシン関連情報を削除する。
【0055】
また、解除部15eは、所定時間の間隔で、次のような処理を行う。すなわち、解除部15eは、DB14aを参照し、全てのレコードについて、「start−day」の項目に登録された日時に「days」の項目に登録された利用可能な期間を加えた日時を算出する。ここで、このようにして算出した日時は、ソフトウェアの試用期間の終了日の一例である。そして、解除部15eは、全てのレコードについて、現在の日時が、試用期間の終了日を経過したか否かを判定する。経過した場合には、解除部15eは、現在の日時が試用期間の終了日を経過したレコードの「vmname」の項目に登録された識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する。続いて、解除部15eは、VMの使用の課金を停止する。そして、解除部15eは、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する。その後、解除部15eは、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除する。すなわち、解除部15eは、削除したVMに関連する仮想マシン関連情報を削除する。
【0056】
利用者端末20は、利用者により操作される端末である。利用者端末20は、利用者の操作により、ソフトウェアの試用の申し込みをソフトウェア提供システム30へ行うことができる。かかる申し込みの際には、利用者端末20は、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名とをソフトウェア提供システム30へ送信する。また、利用者端末20は、管理装置10から仮想マシン関連情報を受信し、受信した仮想マシン関連情報を記憶装置へ格納する。
【0057】
また、利用者端末20は、ソフトウェアを実行するVM40aの識別子、および、利用者端末20のメールアドレスが付加されたソフトウェアの実行要求を管理装置10へ送信する。利用者端末20は、管理装置10からソフトウェアの処理結果を受信すると、受信した処理結果を利用者端末20が有する表示装置に表示する。また、利用者端末20は、管理装置10からエラーメッセージを受信すると、受信したエラーメッセージを利用者端末20が有する表示装置に表示する。
【0058】
また、利用者端末20は、利用者の操作により、試用期間経過後に継続利用するソフトウェアの名称、ソフトウェアが実行されるVMの識別子、および、利用者のクレジットカードの番号を含むソフトウェアを継続利用する旨の通知を、管理装置10へ送信する。また、利用者端末20は、利用者の操作により、利用を中止するソフトウェアの名称、および、かかるソフトウェアが実行されるVMの識別子を含むソフトウェアの利用を中止する旨の通知を、管理装置10へ送信する。
【0059】
ソフトウェア提供システム30は、ソフトウェアを提供するサーバを有するシステムである。ソフトウェア提供システム30の所有者は、ソフトウェアを提供する会社である。ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20からソフトウェアの試用の申し込みを受信すると、利用者端末20のメールアドレス、および、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレスを含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する。
【0060】
また、ソフトウェア提供システム30は、管理装置10から、完了通知を受信すると、次のような処理を行う。すなわち、ソフトウェア提供システム30は、完了通知に含まれるVMの識別子、ソフトウェアの利用可能な期間、および、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が付加されたソフトウェアを管理装置10へ送信する。また、ソフトウェア提供システム30は、VMの識別子、VMにより実行されるソフトウェアの名称であるソフトウェア名、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアの利用可能な期間などをソフトウェア提供システム30が有する記憶装置へ格納する。また、ソフトウェア提供システム30は、管理装置10からの利用開始通知を受信した場合には、現在の日時を、ソフトウェアの利用を開始した日時である利用開始日時として、記憶装置へ格納する。
【0061】
また、ソフトウェア提供システム30は、利用期限切れが間近である旨のメッセージを受信すると、利用者へのソフトウェアの本契約を促させるメッセージを利用者端末20へ送信する。
【0062】
また、ソフトウェア提供システム30は、ソフトウェアを継続利用する旨の通知を受信すると、かかる通知に含まれる利用者のクレジットカードの番号を用いて、ソフトウェアの使用料をクレジットカードの口座から引き落とす。そして、ソフトウェア提供システム30は、受信した通知に含まれるVMの識別子を取得し、取得したVMの識別子を含む仮想マシン譲渡通知を管理装置10へ送信する。
【0063】
また、ソフトウェア提供システム30は、管理装置10から、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を受信すると、かかる通知に含まれる識別子が示すVMで実行されるソフトウェアの課金を停止する。
【0064】
クラウドサーバ40は、管理装置10から送信された仮想マシン作成指示に基づいて、VMを作成する。そして、クラウドサーバ40は、VMの作成が完了すると、作成が完了したVMの識別子を含む完了通知を管理装置10へ送信する。
【0065】
また、クラウドサーバ40により作成されたVMは、管理装置10から、ソフトウェアを受信すると、受信したソフトウェアをダウンロードする。これにより、VMでは、ソフトウェアが実行可能となる。これにより、VMでは、ソフトウェアが実行可能となる。
【0066】
また、クラウドサーバ40は、管理装置10から、ソフトウェアの実行要求を受信すると、受信した実行要求に含まれる識別子が示すVMにソフトウェアを実行させる。そして、クラウドサーバ40は、VMにより実行されたソフトウェアの処理結果を管理装置10に送信する。
【0067】
また、クラウドサーバ40は、VMを削除する指示を受信すると、受信した指示に含まれる識別子が示すVMを削除する。
【0068】
制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路またはCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
【0069】
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るシステム1の処理の流れを説明する。図4は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【0070】
図4に示すように、利用者端末20は、利用者の操作により、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名とをソフトウェア提供システム30へ送信し、ソフトウェアの試用の申し込みを行う(S101)。そして、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20のメールアドレス、および、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレスを含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する(S102)。続いて、管理装置10は、VM40aの識別子を生成し、生成した識別子を含めた仮想マシン作成指示をクラウドサーバ40へ送信する(S103)。
【0071】
クラウドサーバ40は、管理装置10から送信された仮想マシン作成指示に基づいて、VMを作成する(S104)。そして、クラウドサーバ40は、VMの作成が完了すると、作成が完了したVMの識別子を含む完了通知を管理装置10へ送信する(S105)。続いて、管理装置10は、受信した完了通知をソフトウェア提供システム30へ送信する(S106)。
【0072】
ソフトウェア提供システム30は、完了通知に含まれるVMの識別子、ソフトウェアの利用可能な期間、および、ソフトウェアを提供する会社のクレジットカードの番号が付加されたソフトウェアを管理装置10へ送信する(S107)。管理装置10は、受信したソフトウェアを、ソフトウェアに付加された識別子が示すVM40aがダウンロードするように、VM40aにソフトウェアを送信する(S108)。クラウドサーバ40により作成されたVM40aは、受信したソフトウェアをダウンロードする(S109)。
【0073】
ソフトウェア提供システム30は、VMの識別子、VMにより実行されるソフトウェアの名称であるソフトウェア名、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアの利用可能な期間などをソフトウェア提供システム30が有する記憶装置へ格納する(S110)。
【0074】
管理装置10は、仮想マシン関連情報を生成する(S111)。そして、管理装置10は、生成した仮想マシン関連情報を利用者端末20へ送信する(S112)。その後、管理装置10は、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する(S113)。
【0075】
そして、管理装置10は、ソフトウェアの利用を開始したことを示す利用開始通知をソフトウェア提供システム30へ送信する(S114)。その後、管理装置10は、現在の日時を、ソフトウェアの利用を開始した日時である利用開始日時として、新たに登録されたレコードの「start−day」の項目に登録する(S115)。
【0076】
その後、管理装置10は、DB14aを参照し、「billing」の項目に登録された課金先に対して、VM40aの使用に対する課金を行う課金処理を開始する(S116)。
【0077】
また、利用者端末20は、受信した仮想マシン関連情報を記憶装置へ格納する(S117)。
【0078】
次に、本実施例に係る利用者がソフトウェアを利用することができる権限を有する場合のシステム1の処理の流れを説明する。図5は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【0079】
図5に示すように、利用者端末20は、ソフトウェアを実行するVM40aの識別子、および、利用者端末20のメールアドレスが付加されたソフトウェアの実行要求を管理装置10へ送信する(S121)。
【0080】
管理装置10は、実行要求に付加されたVM40aの識別子が「vmname」の項目に登録され、かつ、実行要求に付加されたメールアドレスが「username」の項目に登録されたDB14aのレコードの検索を行う。このようにして、管理装置10は、「username」の項目に登録されたメールアドレスによって通信可能な利用者端末20の利用者が、ソフトウェアを利用することができる権限を有するか否かを確認する(S122)。
【0081】
検索の結果、該当するレコードが見つかった場合には、管理装置10は、ソフトウェア実行要求を、付加された識別子が示すVM40aに送信する(S123)。クラウドサーバ40のVM40aは、ソフトウェアを実行する(S124)。そして、クラウドサーバ40は、VM40aにより実行されたソフトウェアの処理結果を管理装置10に送信する(S125)。管理装置10は、VM40aから送信されたソフトウェアの処理結果を利用者端末20へ送信する(S126)。
【0082】
次に、本実施例に係る利用者がソフトウェアを利用することができる権限を有しない場合のシステム1の処理の流れを説明する。図6は、実施例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。
【0083】
図6に示すS121およびS122の処理については、図5に示すS121およびS122の処理と同様であるので説明を省略する。図6に示すように、利用者端末20は、検索の結果、該当するレコードが見つからなかった場合には、ソフトウェアおよびVM40aを使用できないことを示すエラーメッセージを利用者端末20へ送信する(S127)。
【0084】
次に、本実施例に係る管理装置10の処理の流れについて説明する。図7は、実施例に係る第一の管理処理の手順を示すフローチャートである。第一の管理処理は、例えば、所定時間の間隔ごとに管理装置10により実行される。
【0085】
図7に示すように、管理装置10は、DB14aを参照し、全てのレコードについて、ソフトウェアの試用期間の終了日を算出し、現在の日時から、試用期間の終了日まで、所定日数以内、例えば、10日以内であるか否かを判定する(S201)。所定日数以内である場合(S201肯定)には、管理装置10は、現在の日時から試用期間の終了日までの日数が所定日数以内である利用者端末に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信する(S202)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30に、利用期限切れが間近である旨のメッセージを送信し(S203)、処理を終了する。また、所定日数以内でない場合(S201否定)にも、処理を終了する。
【0086】
図8は、実施例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。第二の管理処理は、例えば、利用者端末20から通知を受信するたびに管理装置10により実行される。図8に示すように、管理装置10は、受信した通知が、ソフトウェアを継続利用する旨の通知であるか否かを判定する(S301)。ソフトウェアを継続利用する旨の通知である場合(S301肯定)には、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30へ、ソフトウェアを継続利用する旨の通知を送信する(S302)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30から、VMを譲渡する旨の通知である仮想マシン譲渡通知を受信したか否かを判定する(S303)。受信していない場合(S303否定)には、管理装置10は、繰り返しS303で判定を行う。一方、受信した場合(S303肯定)には、管理装置10は、仮想マシン譲渡通知に含まれる識別子が登録されたレコードをDB14aから検索する。そして、第二の設定部15dは、仮想マシン譲渡通知に含まれる利用者のクレジットカードの番号を、検索の結果得られたレコードの「billing」の項目に、設定し(S304)、処理を終了する。
【0087】
一方、ソフトウェアを継続利用する旨の通知でない場合(S301否定)には、管理装置10は、受信した通知が、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知であるか否かを判定する(S305)。ソフトウェアの利用を中止する旨の通知である場合(S305肯定)には、管理装置10は、ソフトウェアの利用を中止する旨の通知に含まれる識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する(S306)。続いて、管理装置10は、VMの使用の課金を停止する(S307)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する(S308)。その後、管理装置10は、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除し(S309)、処理を終了する。ソフトウェアの利用を中止する旨の通知でない場合(S305否定)にも、処理を終了する。
【0088】
図9は、実施例に係る第三の管理処理の手順を示すフローチャートである。第三の管理処理は、例えば、所定時間の間隔ごとに管理装置10により実行される。図9に示すように、管理装置10は、DB14aを参照し、全てのレコードについて、ソフトウェアの試用期間の終了日を算出し、現在の日時が、試用期間の終了日を経過したか否かを判定する(S401)。経過した場合(S401肯定)には、管理装置10は、現在の日時が試用期間の終了日を経過したレコードの「vmname」の項目に登録された識別子が示すVMを削除する指示をクラウドサーバ40に送信する(S402)。続いて、管理装置10は、VMの使用の課金を停止する(S403)。そして、管理装置10は、ソフトウェア提供システム30へ、削除したVMの識別子が付加された、VMを削除したことを示す仮想マシンの削除通知を送信する(S404)。その後、管理装置10は、削除したVMの識別子が「vmname」の項目に登録されたDB14aのレコードを検索し、検索の結果、見つかったレコードを削除し(S405)、処理を終了する。
【0089】
上述してきたように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェア提供システム30からVMの生成に係る指示を受け付けた場合には、VMを生成するように制御する。また、本実施例に係る管理装置10は、VMにより実行されるソフトウェアを受け付けた場合、すなわち、VMにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御する。そして、本実施例に係る管理装置10は、利用者端末20から送信されたソフトウェアの処理の実行指示によってVMによりソフトウェアが実行され、かつ、実行されたソフトウェアの処理結果が利用者端末20に送信されるように制御する。続いて、本実施例に係る管理装置10は、VMが生成された場合には、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェア提供システム30に対応する課金先に設定する。その後、本実施例に係る管理装置10は、VMの利用に係る課金先を、ソフトウェア提供システム30に代えて利用者端末20に対応する課金先に設定する。このように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0090】
また、VMの所有者に対して課金されるため、かかる課金は、VMの利用に関する権限を有する者に対して課金される。すなわち、本実施例に係る管理装置10は、VMが生成された場合には、ソフトウェア提供システム30に対応するクレジットカードの番号を、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目に登録する。その後、本実施例に係る管理装置10は、利用者端末20に対応するクレジットカードの番号を、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目に登録する。このように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0091】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを試用するためのサーバなどの環境を利用者に構築させない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを試用するための環境を提供することができる。例えば、本実施例によれば、試用するソフトウェアが、サーバ用OS(Operating System)などの装置が大規模となる環境で用いられる場合には、大規模の装置を利用者に構築させないため、簡易にソフトウェアを試用するための環境を提供することができる。
【0092】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアの利用を継続する場合に、ソフトウェアを試用するためのサーバなどの環境を再構築しない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0093】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアの継続利用をする場合に、ソフトウェアの試用に用いた環境を利用者に提供する。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、環境についても簡易に継続して利用させることができる。
【0094】
また、本実施例に係る管理装置10は、所定時間の間隔ごとに、クラウドサーバ40で稼働するVMの稼働状況をクラウドサーバ40から取得し、取得した稼働状況をソフトウェア提供システム30に送信する。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、ソフトウェア提供者システム30に、VMの稼働状況を通知することができる。
【0095】
また、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを実行するVMに試用期間を管理するためのアプリケーションをインストールしない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、アプリケーションなどのインストールができないVMであっても、試用期間の期限管理を行うことができる。
【0096】
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0097】
まず、上述した実施例の変形例について説明する。上述した実施例では、VMが生成された場合に、ソフトウェア提供システム30に対応する課金先に設定する場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。開示の装置は、VMが生成された場合に、利用者のクレジットカードの口座を課金先に設定することもできる。この場合、利用者端末20は、利用者の操作により、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名と、利用者のクレジットカードの番号とをソフトウェア提供システム30へ送信し、ソフトウェアの試用の申し込みを行う。そして、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレス、および利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する。また、管理装置10の第一の設定部15cは、利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン関連情報を生成する。その後、管理装置10の第一の設定部15cは、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する。
【0098】
図10は、変形例に係るシステムの処理の手順を示すシーケンス図である。図10に示すS103〜S110、S112、S114〜S116の各処理は、図4に示すS103〜S110、S112、S114〜S116の各処理と同様であるので説明を省略する。
図10に示すように、利用者端末20は、利用者の操作により、利用者端末20のメールアドレスと、試用するソフトウェア名と、利用者のクレジットカードの番号とをソフトウェア提供システム30へ送信し、ソフトウェアの試用の申し込みを行う(S501)。そして、ソフトウェア提供システム30は、利用者端末20のメールアドレス、ソフトウェアを提供するサーバのメールアドレス、および利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン作成指示を管理装置10へ送信する(S502)。また、管理装置10は、利用者のクレジットカードの番号を含む仮想マシン関連情報を生成する(S511)。その後、管理装置10は、生成した仮想マシン関連情報をDB14aの未登録のレコードに登録する(S513)。
【0099】
図11は、変形例に係る第二の管理処理の手順を示すフローチャートである。図11に示すフローチャートは、図8に示す第二の管理処理のS304の処理が省略されたものであり、図11に示すS601〜S603、S605〜S609の各処理は、図8に示すS301〜S303、S305〜S309の各処理と同様であるため説明を省略する。
【0100】
上述したように、変形例は、VMが生成された場合には、VMの利用に係る課金先を、利用者端末20に対応する課金先に設定する。その後、変形例は、ソフトウェアを継続して利用する場合には、課金先を変更せず、ソフトウェアの利用を中止する場合には、課金先を解除する。このように、変形例は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、変形例によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0101】
また、変形例は、VMが生成された場合には、利用者端末20に対応するクレジットカードの番号を、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目に登録する。その後、変形例は、ソフトウェアを継続して利用する場合には、「billing」の項目の登録内容を変更しない。また、ソフトウェアの利用を中止する場合には、変形例における解除部15eは、利用者端末20に対応するクレジットカードの番号と、VMの利用に係る権限を示す「billing」の項目との対応付けを解除する。このように、本実施例に係る管理装置10は、ソフトウェアを継続して利用する際に、ライセンスキーを用いない。したがって、本実施例に係る管理装置10によれば、簡易にソフトウェアを継続して利用させることができる。
【0102】
また、実施例では、管理装置10が、VMにより実行されるソフトウェアを受け付けた場合に、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御する場合について説明したが、開示の装置は、これに限定されない。例えば、ソフトウェア提供システム30は、受信した完了通知を利用者端末20へ送信し、完了通知を受信した利用者端末20は、管理装置10へ、VMにより実行されるソフトウェアの指定を送信することもできる。この場合、VMにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた管理装置10は、受信した指定に対応するソフトウェアをソフトウェア提供システム30に要求する。かかる要求を受け付けたソフトウェア提供システム30は、要求に対応するソフトウェアを管理装置10へ送信する。管理装置10は、受け付けたソフトウェアを用いて、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御する。このように、管理装置10は、VMにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合に、生成されたVMでソフトウェアが実行可能なように制御することもできる。
【0103】
また、実施例では、機器としてサーバを採用した場合を例に挙げて説明したが、機器として、ネットワーク機器、ストレージ装置など、物理的、仮想的を問わず、あらゆる機器を採用できる。
【0104】
また、実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。また、本実施例において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0105】
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理を任意に細かくわけたり、あるいはまとめたりすることができる。また、ステップを省略することもできる。
【0106】
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理の順番を変更できる。
【0107】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0108】
[管理プログラム]
また、上記の実施例で説明した管理装置10の各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図12を用いて、上記の実施例で説明した管理装置10と同様の機能を有する管理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図12は、管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0109】
図12に示すように、コンピュータ300は、CPU(Central Processing Unit)310、ROM(Read Only Memory)320、HDD(Hard Disk Drive)330、RAM(Random Access Memory)340を有する。また、コンピュータ300は、入力装置350、出力装置360、通信装置370を有する。これら310〜370の各符号が示す各装置は、バス380を介して接続される。
【0110】
入力装置350は、キーボードやマウスである。入力装置350は、入力部11に対応する。出力装置360は、液晶ディスプレイなどある。出力装置370は、出力部12に対応する。通信装置370は、通信を行うためのインターフェースである。通信装置370は、通信部13に対応する。
【0111】
ROM320には、OSなどの基本プログラムが記憶されている。また、HDD330には、上記の実施例で示す第一の制御部15aと、第二の制御部15bと、第一の設定部15cと、第二の設定部15dと、解除部15eと同様の機能を発揮する管理プログラム330aが予め記憶される。なお、管理プログラム330aについては、適宜分離しても良い。また、HDD330には、DBが設けられる。このDBは、上述したDB14aに対応する。
【0112】
そして、CPU310が、管理プログラム330aをHDD330から読み出して実行する。
【0113】
そして、CPU310は、DBを読み出してRAM340に格納する。さらに、CPU310は、RAM340に格納されたDBを用いて、管理プログラム330aを実行する。なお、RAM340に格納される各データは、常に全てのデータがRAM330に格納されなくともよい。処理に用いられるデータがRAM340に格納されれば良い。
【0114】
なお、上記した管理プログラム330aについては、必ずしも最初からHDD330に記憶させておく必要はない。
【0115】
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0116】
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0117】
10 管理装置
14 記憶部
14a DB
15 制御部
15a 第一の制御部
15b 第二の制御部
15c 第一の設定部
15d 第二の設定部
15e 解除部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に対応する課金先に設定する第一の設定部と、
前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に代えて前記第二の装置に対応する課金先に設定する第二の設定部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記第一の制御部は、サーバ上で稼働する複数の仮想マシンの生成に係る指示、および該複数の仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、該複数の仮想マシンを生成するとともに、生成された複数の仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第二の装置に対応する課金先に設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記課金先を解除する解除部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項4】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定する第一の設定部と、
前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置に代えて前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する第二の設定部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項5】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する解除部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に対応する課金先に設定し、
前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に代えて前記第二の装置に対応する課金先に設定する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第二の装置に対応する課金先に設定し、
設定された前記課金先を解除する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置に代えて前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
設定された前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項10】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に対応する課金先に設定し、
前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に代えて前記第二の装置に対応する課金先に設定する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項11】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第二の装置に対応する課金先に設定し、
設定された前記課金先を解除する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項12】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置に代えて前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項13】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
設定された前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項1】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に対応する課金先に設定する第一の設定部と、
前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に代えて前記第二の装置に対応する課金先に設定する第二の設定部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記第一の制御部は、サーバ上で稼働する複数の仮想マシンの生成に係る指示、および該複数の仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、該複数の仮想マシンを生成するとともに、生成された複数の仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第二の装置に対応する課金先に設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記課金先を解除する解除部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項4】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定する第一の設定部と、
前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置に代えて前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する第二の設定部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項5】
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御する第一の制御部と、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御する第二の制御部と、
前記第一の制御部により仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する設定部と、
前記設定部により設定された前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する解除部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に対応する課金先に設定し、
前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に代えて前記第二の装置に対応する課金先に設定する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第二の装置に対応する課金先に設定し、
設定された前記課金先を解除する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置に代えて前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項9】
コンピュータに、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
設定された前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する
処理を実行させることを特徴とする管理プログラム。
【請求項10】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に対応する課金先に設定し、
前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第一の装置に代えて前記第二の装置に対応する課金先に設定する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項11】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る課金先を、前記第二の装置に対応する課金先に設定し、
設定された前記課金先を解除する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項12】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第一の装置に代えて前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定する
ことを特徴とする管理方法。
【請求項13】
コンピュータが実行する管理方法であって、
第一の装置から仮想マシンの生成に係る指示、および、該仮想マシンにより実行されるソフトウェアの指定を受け付けた場合には、前記仮想マシンを生成するとともに、生成された仮想マシンで該ソフトウェアが実行可能なように制御し、
第二の装置から送信された前記ソフトウェアの処理の実行指示によって前記仮想マシンにより前記ソフトウェアが実行され、かつ、実行された前記ソフトウェアの処理結果が前記第二の装置に送信されるように制御し、
前記仮想マシンが生成された場合には、前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子とを対応付けて設定し、
設定された前記仮想マシンの利用に係る権限を示す情報と、前記第二の装置を示す識別子との対応付けを解除する
ことを特徴とする管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−109599(P2013−109599A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254468(P2011−254468)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
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