説明

紙葉類収納カセット、紙葉類処理装置および棒金硬貨収納カセット

【課題】シンプルな構成かつ、紙葉類収納カセット内の紙葉類を直接見ることなく当該紙葉類収納カセットに紙葉類が収納されているか否かを一目で確認することができ、このため耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる紙葉類収納カセット等を提供する。
【解決手段】紙葉類収納カセット30の筐体30aには2つの開口31a、31bが設けられている。筐体30a内に設けられた光誘導手段34、35により、一方の開口31aにより筐体30a内に取り入れられ紙葉類収納スペース37を通過した光が他方の開口31bへ誘導されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣や小切手、商品券等の紙葉類を収納する紙葉類収納カセットおよびこの紙葉類収納カセットが着脱自在に装着される紙葉類処理装置に関する。また、本発明は、棒金硬貨を収納する棒金硬貨収納カセットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙幣の入金処理や入出金処理等を行う紙幣処理機に、紙幣を収納する紙幣収納カセットが着脱自在に装着されることが知られている(例えば、特許文献1、2等参照)。このような紙幣処理機では、当該紙幣処理機に入金された紙幣が紙幣収納カセットに収納されるようになっている。ここで、紙幣収納カセットが紙幣処理機から取り出されたあと、当該紙幣収納カセットに紙幣が収納されているか否かを検知するにあたり、従来では様々な方法が用いられていた。
【0003】
具体的には、紙幣収納カセットに紙幣が収納されているか否かを検知するにあたり、例えば、紙幣収納カセットの内部に設けられた紙幣載置ステージの位置を検知したり、このような紙幣載置ステージ上の紙幣を検知レバーで検知したりするような、メカ的な機構を用いる方法が従来から用いられている。しかしながら、このようなメカ的な機構を用いた場合には、例えば紙幣収納カセットに紙幣が1枚または数枚のみしか収納されていないときに、紙幣収納カセットに紙幣が収納されていることをメカ的な機構で検知することができないおそれがある。また、このような方法では、メカ的な機構を用いて紙幣収納カセット内の紙幣を検知しているため、紙幣収納カセットの構成が複雑になってしまうという問題がある。さらに、紙幣収納カセットは持ち運びの際に地面への落下等による衝撃を受けることがあるが、メカ的な機構を用いた場合には当該機構がこのような衝撃により故障してしまうおそれがある。
【0004】
一方、紙幣収納カセットに紙幣が収納されているか否かを検知するための他の方法として、紙幣収納カセットの筐体に小さな覗き窓を設け、操作者が目視にてこの覗き窓から紙幣収納カセット内に紙幣が存在するか否かを確認する方法がある。しかしながら、このような方法では、覗き窓を介して紙幣収納カセットに収納されている紙幣を操作者が直接見ることができるため、防盗性の面で問題がある。さらには、覗き窓の近くに紙幣収納空間が配置される必要があり、レイアウトに制限があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−070899号公報
【特許文献2】特開2010−020382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、シンプルな構成かつ、紙葉類収納カセット内の紙葉類を直接見ることなく当該紙葉類収納カセットに紙葉類が収納されているか否かを一目で確認することができ、このため耐久性、利便性を有するとともに防盗性に優れた紙葉類収納カセット、およびこの紙葉類収納カセットが着脱自在に装着される紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、シンプルな構成かつ、棒金硬貨収納カセット内の棒金硬貨を直接見ることなく当該棒金硬貨収納カセットに棒金硬貨が収納されているか否かを一目で確認することができ、このため耐久性、利便性を有するとともに防盗性に優れた棒金硬貨収納カセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、紙葉類を収納する紙葉類収納カセットであって、2つの開口が設けられ、内部に紙葉類収納スペースが形成された筐体と、前記筐体内に設けられ、一方の開口により前記筐体内に取り入れられ前記紙葉類収納スペースを通過した光を他方の開口へ誘導する光誘導手段と、を備えたことを特徴とする紙葉類収納カセットである。
【0009】
このような紙葉類収納カセットによれば、筐体には2つの開口が設けられており、また、筐体内に設けられた光誘導手段により、一方の開口により筐体内に取り入れられ紙葉類収納スペースを通過した光が他方の開口へ誘導されるようになっている。このため、操作者は、他方の開口が明るいか否かを確認することによって、紙葉類収納カセット内に紙葉類が収納されているかを知ることができるようになる。このように、上述のような紙葉類収納カセットによれば、シンプルな構成かつ、紙葉類収納カセット内の紙葉類を直接見ることなく当該紙葉類収納カセットに紙葉類が収納されているか否かを一目で確認することができる。このため、紙葉類収納カセットの耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【0010】
本発明の紙葉類収納カセットにおいては、前記光誘導手段は少なくとも2つ設けられており、一対の光誘導手段が前記紙葉類収納スペースを挟む両側位置にそれぞれ配置されていてもよい。
【0011】
あるいは、前記光誘導手段は、前記紙葉類収納スペースの一方の側のみに配置されていてもよい。
【0012】
本発明は、紙葉類を収納する紙葉類収納カセットであって、1つの開口が設けられ、内部に紙葉類収納スペースが形成された筐体と、前記筐体内に設けられ、前記開口により前記筐体内に取り入れられ前記紙葉類収納スペースを通過した光を当該開口へ誘導する光誘導手段と、を備えたことを特徴とする紙葉類収納カセットである。
【0013】
このような紙葉類収納カセットによれば、筐体には1つの開口が設けられており、また、筐体内に設けられた光誘導手段により、当該開口により筐体内に取り入れられ紙葉類収納スペースを通過した光がこの開口へ誘導されるようになっている。このため、操作者は、この開口が明るいか否かを確認することによって、紙葉類収納カセット内に紙葉類が収納されているかを知ることができるようになる。このように、上述のような紙葉類収納カセットによれば、シンプルな構成かつ、紙葉類収納カセット内の紙葉類を直接見ることなく当該紙葉類収納カセットに紙葉類が収納されているか否かを一目で確認することができる。このため、紙葉類収納カセットの耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【0014】
本発明の紙葉類収納カセットにおいては、前記光誘導手段は、プリズム、鏡または光ファイバーの少なくとも一つを含むようになっていてもよい。
【0015】
本発明は、上述のような紙葉類収納カセットが着脱自在に装着されることを特徴とする紙葉類処理装置である。
【0016】
本発明は、棒金硬貨を収納する棒金硬貨収納カセットであって、2つの開口が設けられ、棒金硬貨が所定の位置に収納される棒金硬貨収納スペースが内部に形成された筐体と、前記筐体内に設けられ、一方の開口により前記筐体内に取り入れられ前記棒金硬貨収納スペースを通過した光を他方の開口へ誘導する光誘導手段と、を備えたことを特徴とする棒金硬貨収納カセットである。
【0017】
このような棒金硬貨収納カセットによれば、筐体には2つの開口が設けられており、また、筐体内に設けられた光誘導手段により、一方の開口により筐体内に取り入れられ棒金硬貨収納スペースを通過した光が他方の開口へ誘導されるようになっている。このため、操作者は、他方の開口が明るいか否かを確認することによって、棒金硬貨収納カセット内に棒金硬貨が収納されているかを知ることができるようになる。このように、上述のような棒金硬貨収納カセットによれば、シンプルな構成かつ、棒金硬貨収納カセット内の棒金硬貨を直接見ることなく当該棒金硬貨収納カセットに棒金硬貨が収納されているか否かを一目で確認することができる。このため、棒金硬貨収納カセットの耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【0018】
本発明は、棒金硬貨を収納する棒金硬貨収納カセットであって、1つの開口が設けられ、棒金硬貨が所定の位置に収納される棒金硬貨収納スペースが内部に形成された筐体と、前記筐体内に設けられ、前記開口により前記筐体内に取り入れられ前記棒金硬貨収納スペースを通過した光を当該開口へ誘導する光誘導手段と、を備えたことを特徴とする棒金硬貨収納カセットである。
【0019】
このような棒金硬貨収納カセットによれば、筐体には1つの開口が設けられており、また、筐体内に設けられた光誘導手段により、当該開口により筐体内に取り入れられ棒金硬貨収納スペースを通過した光がこの開口へ誘導されるようになっている。このため、操作者は、この開口が明るいか否かを確認することによって、棒金硬貨収納カセット内に棒金硬貨が収納されているかを知ることができるようになる。このように、上述のような棒金硬貨収納カセットによれば、シンプルな構成かつ、棒金硬貨収納カセット内の棒金硬貨を直接見ることなく当該棒金硬貨収納カセットに棒金硬貨が収納されているか否かを一目で確認することができる。このため、棒金硬貨収納カセットの耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【0020】
本発明の棒金硬貨収納カセットにおいては、前記光誘導手段は、プリズム、鏡または光ファイバーの少なくとも一つを含むようになっていてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の紙葉類収納カセットおよび紙葉類処理装置によれば、シンプルな構成かつ、紙葉類収納カセット内の紙葉類を直接見ることなく当該紙葉類収納カセットに紙葉類が収納されているか否かを一目で確認することができ、このため耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【0022】
本発明の棒金硬貨収納カセットによれば、シンプルな構成かつ、棒金硬貨収納カセット内の棒金硬貨を直接見ることなく当該棒金硬貨収納カセットに棒金硬貨が収納されているか否かを一目で確認することができ、このため耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態による紙幣釣銭機の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す紙幣釣銭機の構成の概略を示す概略構成図である。
【図3】図1および図2に示す紙幣釣銭機に着脱自在に装着される紙幣収納カセットの構成を示す縦断面図である。
【図4】図3に示す紙幣収納カセットの正面図であって、紙幣が内部に収納されていないときの状態を示す図である。
【図5】図3に示す紙幣収納カセットの正面図であって、紙幣が内部に収納されているときの状態を示す図である。
【図6】紙幣収納カセットの他の構成の例を示す縦断面図である。
【図7】紙幣収納カセットの更に他の構成の例を示す縦断面図である。
【図8】紙幣収納カセットの更に他の構成の例を示す縦断面図である。
【図9】紙幣収納カセットの更に他の構成の例を示す縦断面図である。
【図10】紙幣収納カセットの更に他の構成の例を示す縦断面図である。
【図11】本発明の実施の形態による貨幣入出金機の外観を示す斜視図である。
【図12】図11に示す貨幣入出金機において、紙幣収納カセットおよび硬貨収納カセットが貨幣収納部から取り出されたときの状態を示す斜視図である。
【図13】本発明における棒金硬貨収納カセットの構成を示す縦断面図である。
【図14】本発明における棒金硬貨収納カセットの他の構成を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本実施の形態に係る紙幣収納カセットおよびこの紙幣収納カセットが着脱自在に装着される紙幣釣銭機を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による紙幣釣銭機の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す紙幣釣銭機の構成の概略を示す概略構成図である。また、図3は、図1および図2に示す紙幣釣銭機に着脱自在に装着される紙幣収納カセットの構成を示す縦断面図であり、図4および図5は、図3に示す紙幣収納カセットの正面図である。
【0025】
まず、紙幣釣銭機の全体構成について図1および図2を用いて説明する。図1および図2に示すように、紙幣釣銭機10は、筐体10aと、この筐体10a内の略中央部に設けられた環状の周回搬送部13aとを備えている。また、紙幣受入部24、3つの紙幣収納部16、紙幣払出部26、出金リジェクト部14、および紙幣収納カセット(紙幣回収カセット)30が、周回搬送部13aの外周を取り囲むように配置されている。
【0026】
また、紙幣釣銭機10の筐体10aの内部には、紙幣受入部24、各紙幣収納部16、紙幣払出部26、出金リジェクト部14、および紙幣収納カセット30と、周回搬送部13aとの間をそれぞれ接続する複数の接続搬送部13bが形成されている。また、周回搬送部13aには紙幣識別部11が設けられており、この紙幣識別部11は、当該紙幣識別部11を通過する紙幣の識別を行うようになっている。
【0027】
また、周回搬送部13aと各接続搬送部13bとの間で紙幣の搬送経路を切り換える経路切換部(図示せず)が、周回搬送部13aに沿って配置されている。
【0028】
図1および図2に示すように、筐体10aの前面には、紙幣受入部24の紙幣受入口24aと、紙幣払出部26の紙幣取出口26aとがそれぞれ設けられている。また、紙幣収納カセット30は筐体10aに対して着脱自在に取り付けられている。
【0029】
紙幣受入部24は、紙幣受入口24aに挿入された入金紙幣を1枚ずつ取り込んで、周回搬送部13a側へ繰り出すようになっている。各紙幣収納部16は、紙幣識別部11の識別結果に基づいて紙幣を金種別に収納する。紙幣払出部26は、各紙幣収納部16から周回搬送部13aに繰り出された紙幣を紙幣取出口26aより機外へ放出するようになっている。
【0030】
出金リジェクト部14は、紙幣収納部16から繰り出された紙幣のうち、斜行等により紙幣識別部11で識別することができない紙幣を出金リジェクト紙幣として収納する。また、紙幣受入部24から機内に取り込まれた紙幣のうち、汚損等により紙幣識別部11で識別することができない紙幣は入金リジェクト紙幣として紙幣払出部26に返却されるようになっている。
【0031】
また、紙幣釣銭機10の筐体10aの前面下部には鍵穴28が設けられている。操作者が鍵をこの鍵穴28に差し込んで回すことにより、鍵をメンテナンス位置、通常運用位置および管理位置からなる3つの位置のうちいずれかに位置させることができるようになっている。そして、鍵をメンテナンス位置に位置させたときには、紙幣収納カセット30を紙幣釣銭機10から手前側に引き出すことができるようになる。
【0032】
次に、紙幣収納カセット30の構成の詳細について図3乃至図5を用いて説明する。
【0033】
紙幣収納カセット30は、略直方体形状の筐体30aを備えており、この筐体30aの内部には、紙幣が収納される紙幣収納スペース37が形成されている。図3において、左側が筐体30aの前面側であり、右側が筐体30aの背面側となっている。図3乃至図5に示すように、筐体30aの前面には、上下方向に並ぶよう2つの開口31a、31bが形成されている。また、筐体30aの背面には、紙幣を筐体30aの外部から内部に投入したり筐体30aの内部から外部に投出したりするための開口31cが形成されている。また、筐体30aの前面には鍵穴36が設けられている。紙幣収納カセット30が紙幣釣銭機10から取り出された後、操作者が鍵をこの鍵穴36に差し込んで回すことにより、紙幣収納カセット30の蓋(図示せず)が開放され、紙幣収納カセット30内から収納紙幣を取り出すことができるようになる。
【0034】
図3に示すように、筐体30a内における紙幣収納スペース37には、複数の紙幣が積層状態で載置される紙幣載置ステージ38が設けられている。開口31cを介して筐体30aの外部から内部に投入された紙幣は、この紙幣載置ステージ38上に積層状態で載置されるようになっている。図3において、紙幣載置ステージ38上に載置された紙幣を参照符号Pで示す。また、紙幣載置ステージ38は図3の矢印に示すように昇降方向に移動自在となっている。
【0035】
また、開口31cの近傍には、紙幣載置ステージ38上の紙幣を筐体30aの内部から外部に投出するための紙幣繰出機構39が設けられている。紙幣繰出機構39は、複数のローラおよび各ローラに張架されたベルトから構成されている。そして、筐体30a内の紙幣を外部に投出する際には、紙幣載置ステージ38が上方に移動し、当該紙幣載置ステージ38上の紙幣が紙幣繰出機構39により図3における右方向に繰り出されるようになっている。なお、紙幣繰出機構39は、紙幣収納カセット30が紙幣釣銭機10の筐体10aに装着されているときに、紙幣釣銭機10の本体側から動力が伝達されることにより駆動されるようになっている。
【0036】
また、図3に示すように、筐体30a内において、開口31a、31bにそれぞれ対応して第1のプリズム34および第2のプリズム35が紙幣収納カセット30の長手方向(図3における左右方向)に延びるよう設けられている。ここで、第1のプリズム34の前面側(図3における左側)の端部は開口31aを貫通するようになっており、また、第2のプリズム35の前面側の端部は開口31bを貫通するようになっている。また、第1のプリズム34の前面側の端部の表面はすりガラス状となっている。
【0037】
また、第1のプリズム34および第2のプリズム35は、紙幣収納スペース37を挟む両側位置にそれぞれ配置されている。具体的には、第1のプリズム34から光が放出される光放出箇所および第2のプリズム35に光が取り込まれる光取込箇所は、紙幣収納スペース37を上下方向から挟むような位置にそれぞれ配置されている。そして、紙幣収納スペース37に紙幣が存在しないときには、すなわち紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されていないときには、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、第1のプリズム34により図3における鉛直方向下方に向かうよう誘導され、紙幣収納スペース37を通過した後、第2のプリズム35により図3における左方に向かうよう誘導され、開口31bを介して筐体30aの外部に出されるようになる。図3において、光の経路を二点鎖線で示す。なお、紙幣載置ステージ38は、第1のプリズム34により図3における鉛直方向下方に向かうよう誘導された光を第2のプリズム35に送るよう、透明または半透明の部材から形成されているか、または、この光が通過するような貫通穴(図示せず)が紙幣載置ステージ38に形成されている。ここで、第1のプリズム34の前面側の端部の表面がすりガラス状となっていることにより、筐体30aの外部の光が乱反射して第1のプリズム34に入るようになるため、筐体30aの外部における様々な向きの光を効率的に筐体30a内に取り込むことができるようになる。
【0038】
紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されていないときには、前述のように、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、第1のプリズム34により図3における鉛直方向下方に向かうよう誘導され、紙幣収納スペース37を通過した後、第2のプリズム35により図3における左方に向かうよう誘導され、開口31bを介して筐体30aの外部に出されるようになる。このため、図4に示すように、筐体30aを前面から見て開口31bは明るく見えるようになる。一方、紙幣載置ステージ38上に紙幣が1枚でも載置されているときには、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、第1のプリズム34により図3における鉛直方向下方に向かうよう誘導された後、紙幣載置ステージ38上の紙幣により遮られるため、この光は開口31bを介して筐体30aの外部に出されることはない。このため、図5に示すように、筐体30aを前面から見て開口31bは暗く見えるようになる。このように、操作者は、開口31bが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット30内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。そして、紙幣が収納されている紙幣収納カセット30だけ、鍵穴36に鍵を差して操作して扉(図示せず)を開放し、収納紙幣を取り出せば、紙幣の回収処理を効率良く行うことができる。
【0039】
以上のように本実施の形態の紙幣収納カセット30によれば、筐体30aには2つの開口31a、31bが設けられており、また、筐体30a内に設けられた第1のプリズム34および第2のプリズム35により、一方の開口31aにより筐体30a内に取り入れられ紙幣収納スペース37を通過した光が他方の開口31bへ誘導されるようになっている。このため、操作者は、他方の開口31bが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット30内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。このように、上述のような紙幣収納カセット30によれば、シンプルな構成かつ、紙幣収納カセット30内の紙幣を直接見ることなく当該紙幣収納カセット30に紙幣が収納されているか否かを一目で確認することができる。このため、紙幣収納カセット30の耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【0040】
とりわけ、複数の紙幣釣銭機10が店舗に設置されているときには、操作者は複数の紙幣収納カセット30を取り扱うようになり、操作者が各紙幣釣銭機10に対して紙幣収納カセット30の出し入れをする際に、操作者が持つカゴ等の中に複数の紙幣収納カセット30が収容されるようになる。この場合でも、操作者は、各紙幣収納カセット30の開口31bを見るだけで、どの紙幣収納カセット30に紙幣が既に入っており、どの紙幣収納カセット30が空であるかを即座に認識することができるようになる。また、電源を必要としないため、紙幣収納カセット30内に配線類を設置する必要がない上、紙幣釣銭機10から取り外した状態で収納紙幣の有無を確認できる。
【0041】
なお、本実施の形態による紙幣収納カセット30は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
【0042】
例えば、図3に示す例では、筐体30a内で光を誘導するための光誘導手段として第1のプリズム34および第2のプリズム35を用いていたが、光誘導手段としてプリズム以外のものを用いてもよい。例えば、図6に示すように、光誘導手段として、第1のプリズム34および第2のプリズム35を用いる代わりに、第1の鏡40および第2の鏡41を用いるようにしてもよい。
【0043】
図6に示す紙幣収納カセット30では、筐体30aの前面に設けられた2つの開口31a、31bのうち、一方の開口31aには、外面がすりガラス状となっているような第1の透明部材32が設けられており、この第1の透明部材32により筐体30aの内部と外部とが区切られている。また、他方の開口31bには第2の透明部材33が設けられており、この第2の透明部材33により筐体30aの内部と外部とが区切られている。第1の透明部材32や第2の透明部材33が各開口31a、31bに設けられていることにより、これらの開口31a、31bを介して筐体30aの外部から内部にアクセスすることができないようになっている。これらの第1の透明部材32や第2の透明部材33は、ガラス、プラスチック等から構成されている。また、第1の透明部材32や第2の透明部材33の代わりに、半透明の部材を各開口31a、31bに設けてもよい。
【0044】
また、図6に示す紙幣収納カセット30では、筐体30aの内部において、開口31aに設けられた第1の透明部材32に対応するよう第1の鏡40が第1の透明部材32から離間して設けられており、また、開口31bに設けられた第2の透明部材33に対応するよう第2の鏡41が第2の透明部材33から離間して設けられている。ここで、第1の鏡40および第2の鏡41は、紙幣収納スペース37を挟む両側位置にそれぞれ配置されている。具体的には、第1の鏡40および第2の鏡41は、紙幣収納スペース37を上下方向から挟むような位置にそれぞれ配置されている。そして、紙幣収納スペース37に紙幣が存在しないときには、すなわち紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されていないときには、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、第1の鏡40により反射して図6における鉛直方向下方に向かうようになり、紙幣収納スペース37を通過した後、第2の鏡41により更に反射して図6における左方に向かい、開口31bを介して筐体30aの外部に出されるようになる。図6において、光の経路を二点鎖線で示す。
【0045】
このように、紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されていないときには、前述のように、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、開口31bを介して筐体30aの外部に出されるようになる。このため、図4に示すように、筐体30aを前面から見て開口31bは明るく見えるようになる。一方、紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されているときには、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、第1の鏡40により反射して図6における鉛直方向下方に向かうようになった後、紙幣載置ステージ38上の紙幣により遮られるため、この光は開口31bを介して筐体30aの外部に出されることはない。このため、図5に示すように、筐体30aを前面から見て開口31bは暗く見えるようになる。このように、光誘導手段として一対の鏡40、41を用いた場合でも、プリズム34、35が筐体30a内に設置された場合と同様に、操作者は、開口31bが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット30内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。
【0046】
また、筐体30a内で光を誘導するための光誘導手段として、プリズムや鏡の代わりに、光ファイバーを用いてもよい。図7に、光誘導手段として第1の光ファイバー42および第2の光ファイバー43を用いた場合の例を示す。
【0047】
図7に示す紙幣収納カセット30では、筐体30aの前面に設けられた2つの開口31a、31bのうち、一方の開口31aには、外面がすりガラス状となっているような第1の透明部材32が設けられており、この第1の透明部材32により筐体30aの内部と外部とが区切られている。また、他方の開口31bには第2の透明部材33が設けられており、この第2の透明部材33により筐体30aの内部と外部とが区切られている。第1の透明部材32や第2の透明部材33が各開口31a、31bに設けられていることにより、これらの開口31a、31bを介して筐体30aの外部から内部にアクセスすることができないようになっている。これらの第1の透明部材32や第2の透明部材33は、ガラス、プラスチック等から構成されている。また、第1の透明部材32や第2の透明部材33の代わりに、半透明の部材を各開口31a、31bに設けてもよい。
【0048】
また、図7に示す紙幣収納カセット30では、筐体30aの内部において、開口31aに設けられた第1の透明部材32には第1の光ファイバー42が隣接するよう設けられており、また、開口31bに設けられた第2の透明部材33には第2の光ファイバー43が隣接するよう設けられている。ここで、第1の光ファイバー42および第2の光ファイバー43は、紙幣収納スペース37を挟む両側位置にそれぞれ配置されている。具体的には、第1の光ファイバー42から光が放出される光放出箇所および第2の光ファイバー43に光が取り込まれる光取込箇所は、紙幣収納スペース37を上下方向から挟むような位置にそれぞれ配置されている。そして、紙幣収納スペース37に紙幣が存在しないときには、すなわち紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されていないときには、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、第1の光ファイバー42により図7における鉛直方向下方に向かうよう誘導され、紙幣収納スペース37を通過した後、第2の光ファイバー43により図7における左方に向かうよう誘導され、開口31bを介して筐体30aの外部に出されるようになる。図7において、光の経路を二点鎖線で示す。
【0049】
このように、紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されていないときには、前述のように、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、開口31bを介して筐体30aの外部に出されるようになる。このため、図4に示すように、筐体30aを前面から見て開口31bは明るく見えるようになる。一方、紙幣載置ステージ38上に紙幣が載置されているときには、開口31aを介して筐体30aの外部から内部に取り入れられた光は、第1の光ファイバー42により誘導されて図7における鉛直方向下方に向かうようになった後、紙幣載置ステージ38上の紙幣により遮られるため、この光は開口31bを介して筐体30aの外部に出されることはない。このため、図5に示すように、筐体30aを前面から見て開口31bは暗く見えるようになる。このように、光誘導手段として一対の光ファイバー42、43を用いた場合でも、プリズム34、35が筐体30a内に設置された場合と同様に、操作者は、開口31bが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット30内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。
【0050】
また、更に他の変形例として、プリズム等の一対の光誘導手段が紙幣収納スペースを挟む両側位置にそれぞれ配置される代わりに、1つの光誘導手段が紙幣収納スペースの一方の側のみに配置されていてもよい。図8に、1つの光誘導手段が紙幣収納スペースの一方の側のみに配置されているような例を示す。
【0051】
図8に示す紙幣収納カセット50は、略直方体形状の筐体50aを備えており、この筐体50aの内部には、紙幣が収納される紙幣収納スペース57が形成されている。図8において、左側が筐体50aの前面側であり、右側が筐体50aの背面側となっている。図8に示すように、筐体50aの上面および前面に、それぞれ開口51a、51bが形成されている。また、筐体50aの背面には、紙幣を筐体50aの外部から内部に投入したり筐体50aの内部から外部に投出したりするための開口51cが形成されている。
【0052】
図8に示すように、筐体50a内における紙幣収納スペース57には、複数の紙幣が積層状態で載置される紙幣載置ステージ58が設けられている。また、開口51cの近傍には、紙幣載置ステージ58上の紙幣を筐体50aの内部から外部に投出するための紙幣繰出機構59が設けられている。図8に示す紙幣載置ステージ58や紙幣繰出機構59は、図3等に示す紙幣載置ステージ38や紙幣繰出機構39と構成および機能が同じであるため、その説明を省略する。
【0053】
図8に示す紙幣収納カセット50においては、筐体50a内において、開口51bに対応してプリズム55が紙幣収納カセット50の長手方向(図8における左右方向)に延びるよう設けられている。ここで、プリズム55の前面側(図8における左側)の端部は開口51bを貫通するようになっている。また、筐体50aの上面に形成された開口51aには、外面がすりガラス状となっているような透明部材52が設けられており、この透明部材52により筐体50aの内部と外部とが区切られている。透明部材52は、ガラス、プラスチック等から構成されている。また、透明部材52の代わりに、半透明の部材を開口51aに設けてもよい。なお、開口51aにはプリズム等の光誘導手段は設けられていない。そして、紙幣収納スペース57に紙幣が存在しないときには、すなわち紙幣載置ステージ58上に紙幣が載置されていないときには、開口51aを介して筐体50aの外部から内部に取り入れられた光は、紙幣収納スペース57を通過した後、プリズム55により図8における左方に向かうよう誘導され、開口51bを介して筐体50aの外部に出されるようになる。図8において、光の経路を二点鎖線で示す。
【0054】
このように、紙幣載置ステージ58上に紙幣が載置されていないときには、前述のように、開口51aを介して筐体50aの外部から内部に取り入れられた光は、開口51bを介して筐体50aの外部に出されるようになる。このため、筐体50aを前面から見て開口51bは明るく見えるようになる。一方、紙幣載置ステージ58上に紙幣が載置されているときには、開口51aを介して筐体50aの外部から内部に取り入れられた光は、紙幣載置ステージ58上の紙幣により遮られるため、この光は開口51bを介して筐体50aの外部に出されることはない。このため、筐体50aを前面から見て開口51bは暗く見えるようになる。このように、プリズム55等の光誘導手段を紙幣収納スペース57の一方の側のみに配置した場合でも、図3に示すようにプリズム34、35等の一対の光誘導手段を紙幣収納スペース57の両側位置にそれぞれ配置した場合と同様に、操作者は、開口51bが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット50内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。
【0055】
また、更に他の変形例として、紙幣収納カセットの筐体の前面に開口を設けることなく、筐体の上面や側面に2つの開口を設けるようにしてもよい。図9に、紙幣収納カセットの筐体の上面に2つの開口が設けられているような例を示す。
【0056】
図9に示す紙幣収納カセット60は、略直方体形状の筐体60aを備えており、この筐体60aの内部には、紙幣が収納される紙幣収納スペース67が形成されている。図9において、左側が筐体60aの前面側であり、右側が筐体60aの背面側となっている。図9に示すように、筐体60aの上面に2つの開口61a、61bが形成されている。また、筐体60aの背面には、紙幣を筐体60aの外部から内部に投入したり筐体60aの内部から外部に投出したりするための開口61cが形成されている。
【0057】
図9に示すように、筐体60a内における紙幣収納スペース67には、複数の紙幣が積層状態で載置される紙幣載置ステージ68が設けられている。また、開口61cの近傍には、紙幣載置ステージ68上の紙幣を筐体60aの内部から外部に投出するための紙幣繰出機構69が設けられている。図9に示す紙幣載置ステージ68や紙幣繰出機構69は、図3等に示す紙幣載置ステージ38や紙幣繰出機構39と構成および機能が同じであるため、その説明を省略する。
【0058】
図9に示す紙幣収納カセット60においては、筐体60a内において、開口61a、61bにそれぞれ対応して第1のプリズム64および第2のプリズム65が設けられている。ここで、第1のプリズム64の上端側(図9における上側)の端部は開口61aを貫通するようになっており、また、第2のプリズム65の上端側の端部は開口61bを貫通するようになっている。また、第1のプリズム64の上端側の端部の表面はすりガラス状となっている。
【0059】
また、図9に示すように、第1のプリズム64および第2のプリズム65の下端側の端部は、紙幣収納スペース67を挟む両側位置にそれぞれ配置されている。具体的には、第1のプリズム64から光が放出される光放出箇所および第2のプリズム65に光が取り込まれる光取込箇所は、紙幣収納スペース67を上下方向から挟むような位置にそれぞれ配置されている。そして、紙幣収納スペース67に紙幣が存在しないときには、すなわち紙幣載置ステージ68上に紙幣が載置されていないときには、開口61aを介して筐体60aの外部から内部に取り入れられた光は、第1のプリズム64により図9における鉛直方向下方に向かうよう誘導され、紙幣収納スペース67を通過した後、第2のプリズム65により図9における左方に向かった後に上方に向かうよう誘導され、開口61bを介して筐体60aの外部に出されるようになる。図9において、光の経路を二点鎖線で示す。
【0060】
このように、紙幣載置ステージ68上に紙幣が載置されていないときには、前述のように、開口61aを介して筐体60aの外部から内部に取り入れられた光は、開口61bを介して筐体60aの外部に出されるようになる。このため、筐体60aを上面から見て開口61bは明るく見えるようになる。一方、紙幣載置ステージ68上に紙幣が載置されているときには、開口61aを介して筐体60aの外部から内部に取り入れられた光は、第1のプリズム64により図9における鉛直方向下方に向かうよう誘導された後、紙幣載置ステージ68上の紙幣により遮られるため、この光は開口61bを介して筐体60aの外部に出されることはない。このため、筐体60aを上面から見て開口61bは暗く見えるようになる。このように、紙幣収納カセット60の筐体60aの上面に2つの開口61a、61bを設けた場合でも、図3に示すように紙幣収納カセット30の筐体30aの前面に開口31a、31bを設けた場合と同様に、操作者は、筐体60aの上面に設けられた開口61bが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット60内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。
【0061】
また、更に他の変形例として、光が通過するための2つの開口を紙幣収納カセットの筐体に設ける代わりに、光が通過するための開口を1つだけ筐体に設けるようにしてもよい。図10に、光が通過するための開口が1つだけ筐体に設けられているような例を示す。
【0062】
図10に示す紙幣収納カセット70は、略直方体形状の筐体70aを備えており、この筐体70aの内部には、紙幣が収納される紙幣収納スペース77が形成されている。図10において、左側が筐体70aの前面側であり、右側が筐体70aの背面側となっている。図10に示すように、筐体70aの前面に1つの開口71aが形成されている。また、筐体70aの背面には、紙幣を筐体70aの外部から内部に投入したり筐体70aの内部から外部に投出したりするための開口71cが形成されている。
【0063】
図10に示すように、筐体70a内における紙幣収納スペース77には、複数の紙幣が積層状態で載置される紙幣載置ステージ78が設けられている。また、開口71cの近傍には、紙幣載置ステージ78上の紙幣を筐体70aの内部から外部に投出するための紙幣繰出機構79が設けられている。図10に示す紙幣載置ステージ78や紙幣繰出機構79は、図3等に示す紙幣載置ステージ38や紙幣繰出機構39と構成および機能が同じであるため、その説明を省略する。
【0064】
図10に示す紙幣収納カセット70においては、筐体70a内において、開口71aに対応してプリズム74が紙幣収納カセット70の長手方向(図10における左右方向)に延びるよう設けられている。ここで、プリズム74の前面側(図10における左側)の端部は開口71aを貫通するようになっている。また、プリズム74の前面側の端部の表面はすりガラス状となっている。
【0065】
また、筐体70aの上部の内壁には、プリズム74に対向するよう鏡75が設けられている。ここで、プリズム74および鏡75は、紙幣収納スペース77を挟む両側位置にそれぞれ配置されている。具体的には、プリズム74から光が放出される光放出箇所(兼、光を取り込む光取込箇所)および鏡75は、紙幣収納スペース77を上下方向から挟むような位置にそれぞれ配置されている。そして、紙幣収納スペース77に紙幣が存在しないときには、すなわち紙幣載置ステージ78上に紙幣が載置されていないときには、開口71aを介して筐体70aの外部から内部に取り入れられた光は、プリズム74により図10における鉛直方向上方に向かうよう誘導され、紙幣収納スペース77を通過した後、鏡75により反射して図10における鉛直方向下方に向かうようになり、その後、プリズム74により図10における左方に向かうよう誘導され、開口71aを介して筐体70aの外部に出されるようになる。図10において、光の経路を二点鎖線で示す。
【0066】
このように、紙幣載置ステージ78上に紙幣が載置されていないときには、前述のように、開口71aを介して筐体70aの外部から内部に取り入れられた光は、当該開口71aを介して筐体70aの外部に出されるようになる。このため、筐体70aを前面から見て開口71aは明るく見えるようになる。一方、紙幣載置ステージ78上に紙幣が載置されているときには、開口71aを介して筐体70aの外部から内部に取り入れられた光は、プリズム74により図10における鉛直方向上方に向かうよう誘導された後、紙幣載置ステージ78上の紙幣により遮られるため、この光は開口71aを介して筐体70aの外部に出されることはない。このため、筐体70aを前面から見て開口71aは暗く見えるようになる。このように、光が通過するための開口71aを1つだけ筐体70aに設ける場合でも、図3に示すように光が通過するための2つの開口31a、31bを紙幣収納カセット30の筐体30aに設けた場合と同様に、操作者は、筐体70aの前面に設けられた開口71aが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット70内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。さらに、この変形例では、開口が一箇所であるため、レイアウト面での自由度が大きいという利点がある。
【0067】
また、本実施の形態による紙幣収納カセットが着脱自在に装着される紙幣処理装置は、図1および図2に示すような紙幣釣銭機に限定されることはない。本実施の形態による紙幣収納カセットが着脱自在に装着される装置として、図11および図12に示すような貨幣入出金機110を用いてもよい。以下、図11および図12に示す貨幣入出金機110の構成について簡単に説明する。
【0068】
図11および図12に示すように、貨幣入出金機110は略直方体形状の筐体111を備えており、この筐体111には、貨幣入出金機110を前方から見て上部右側に配置された紙幣処理装置120と、貨幣入出金機110を前方から見て上部左側に配置された硬貨処理装置130とがそれぞれ設けられている。また、貨幣入出金機110の筐体111において、紙幣処理装置120および硬貨処理装置130の下方には、硬貨および紙幣の収納を行う貨幣収納部140が設けられている。
【0069】
まず、紙幣処理装置120の構成について以下に説明する。図11および図12に示すように、紙幣処理装置120は、当該紙幣処理装置120内への紙幣の取り込みを行う紙幣投入口121と、紙幣処理装置120内に取り込まれた紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等のリジェクトを行う紙幣リジェクト口122と、紙幣処理装置120内に取り込まれた紙幣のうち貨幣収納部140に収納されない紙幣を紙幣処理装置120の外部に返却する紙幣返却口123とを備えている。また、紙幣処理装置120の内部には、紙幣投入口121に投入された紙幣を紙幣処理装置120内で搬送する搬送部(図示せず)が設けられている。紙幣投入口121は、操作者により1または束状態の複数の紙幣が短手方向に一括して投入されるよう構成されている。また、この紙幣投入口121には紙幣ステージ128が配設されている。紙幣ステージ128は、待機時には上昇位置にありこの際には操作者は紙幣投入口121に紙幣を投入することができず、一方、紙幣の入金処理時には下降して操作者が紙幣投入口121に紙幣を投入することができるように構成されている。また、紙幣返却口123には開閉可能な扉124が設けられている。紙幣処理装置120の外部に紙幣を返却する場合には、扉124が開いて、操作者は紙幣返却口123から紙幣を取り出すことができるようになっている。
【0070】
次に、硬貨処理装置130の構成について以下に説明する。図11および図12に示すように、硬貨処理装置130は、当該硬貨処理装置130内への硬貨の取り込みを行う硬貨投入口131と、硬貨処理装置130内に取り込まれた硬貨のうち識別部(図示せず)により識別不能な硬貨等のリジェクトを行ったり、硬貨処理装置130内に取り込まれた硬貨のうち貨幣収納部140に収納されない硬貨を硬貨処理装置130の外部に返却したりする硬貨返却口132とを備えている。また、硬貨処理装置130の内部には、硬貨投入口131に投入された硬貨を硬貨処理装置130内で搬送する搬送部(図示せず)が設けられている。
【0071】
次に、貨幣収納部140の構成について図11および図12を用いて説明する。図11に示すように、貨幣収納部140は、貨幣入出金機110の筐体111の下部に設けられている。この貨幣収納部140は、図12に示すように、紙幣を収納する紙幣収納カセット141、および硬貨を収納する硬貨収納カセット142を有している。紙幣収納カセット141には、紙幣処理装置120内に取り込まれた紙幣が収納されるようになっている。また、硬貨収納カセット142には、硬貨処理装置130内に取り込まれた硬貨が収納されるようになっている。そして、図12に示すように、例えば売上金の回収業務を委託された警備会社の作業員等によって、貨幣収納部140が筐体111の前面側へ引き出され、この作業員等が各カセット141、142自体を貨幣収納部140から回収するようになっている。本発明では、図11および図12に示すような貨幣入出金機110において、貨幣収納部140の紙幣収納カセット141として、図3乃至図10に示すような態様の紙幣収納カセットが用いられるようになっている。このことにより、警備会社の作業員等は、紙幣収納カセット141を筐体111から取り出したときに、この紙幣収納カセット141の筐体141aに設けられた開口141bが明るいか否かを確認することによって、紙幣収納カセット141内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。
【0072】
また、本発明における紙葉類収納カセットは、紙幣を収納する紙幣収納カセットに限定されることはない。本発明における紙葉類収納カセットとして、紙幣の代わりに、小切手、商品券等の紙葉類を収納するものを用いてもよい。
【0073】
また、本発明では、図3乃至図10に示すような紙幣収納カセットの原理を、棒金硬貨を収納する棒金硬貨収納カセットにも応用することができる。図13に、図3乃至図10に示すような紙幣収納カセットの原理を応用した棒金硬貨収納カセットの縦断面図を示す。
【0074】
図13に示す棒金硬貨収納カセット210は、略直方体形状の筐体210aを備えており、この筐体210aの内部には、棒金硬貨が所定の位置に収納される棒金硬貨収納スペース217が形成されている。図13において、左側が筐体210aの前面側であり、右側が筐体210aの背面側となっている。図13に示すように、筐体210aの前面に2つの開口211a、211bが形成されている。
【0075】
図13に示すように、筐体210a内における棒金硬貨収納スペース217には、棒金硬貨が所定の位置に収納される棒金硬貨収納部218が設けられている。図13において、棒金硬貨収納部218に収納された棒金硬貨を参照符号Cで示す。
【0076】
図13に示す棒金硬貨収納カセット210においては、筐体210a内において、開口211a、211bにそれぞれ対応して第1のプリズム214および第2のプリズム215が棒金硬貨収納カセット210の長手方向(図13における左右方向)に延びるよう設けられている。ここで、第1のプリズム214の前面側(図13における左側)の端部は開口211aを貫通するようになっており、また、第2のプリズム215の前面側の端部は開口211bを貫通するようになっている。また、第1のプリズム214の前面側の端部の表面はすりガラス状となっている。
【0077】
また、第1のプリズム214および第2のプリズム215は、棒金硬貨収納スペース217を挟む両側位置にそれぞれ配置されている。具体的には、第1のプリズム214から光が放出される光放出箇所および第2のプリズム215に光が取り込まれる光取込箇所は、棒金硬貨収納スペース217を上下方向から挟むような位置にそれぞれ配置されている。そして、棒金硬貨収納スペース217に棒金硬貨が存在しないときには、すなわち棒金硬貨収納部218に棒金硬貨が収納されていないときには、開口211aを介して筐体210aの外部から内部に取り入れられた光は、第1のプリズム214により図13における鉛直方向下方に向かうよう誘導され、棒金硬貨収納スペース217を通過した後、第2のプリズム215により図13における左方に向かうよう誘導され、開口211bを介して筐体210aの外部に出されるようになる。図13において、光の経路を二点鎖線で示す。なお、棒金硬貨収納部218は、第1のプリズム214により図13における鉛直方向下方に向かうよう誘導された光を第2のプリズム215に送るよう、透明または半透明の部材から形成されているか、または、この光が通過するような貫通穴(図示せず)が棒金硬貨収納部218に形成されている。ここで、第1のプリズム214の前面側の端部の表面がすりガラス状となっていることにより、筐体210aの外部の光が乱反射して第1のプリズム214に入るようになるため、筐体210aの外部における様々な向きの光を効率的に筐体210a内に取り込むことができるようになる。
【0078】
このように、棒金硬貨収納部218に棒金硬貨が収納されていないときには、開口211aを介して筐体210aの外部から内部に取り入れられた光は、開口211bを介して筐体210aの外部に出されるようになる。このため、筐体210aを前面から見て開口211bは明るく見えるようになる。一方、棒金硬貨収納部218に棒金硬貨が収納されているときには、開口211aを介して筐体210aの外部から内部に取り入れられた光は、第1のプリズム214により図13における鉛直方向下方に向かうよう誘導された後、棒金硬貨収納部218に収納された棒金硬貨により遮られるため、この光は開口211bを介して筐体210aの外部に出されることはない。このため、筐体210aを前面から見て開口211bは暗く見えるようになる。このように、操作者は、開口211bが明るいか否かを確認することによって、棒金硬貨収納カセット210内に紙幣が収納されているかを知ることができるようになる。
【0079】
以上のように図13に示すような棒金硬貨収納カセット210によれば、筐体210aには2つの開口211a、211bが設けられており、また、筐体210a内に設けられた第1のプリズム214および第2のプリズム215により、一方の開口211aにより筐体210a内に取り入れられ棒金硬貨収納スペース217を通過した光が他方の開口211bへ誘導されるようになっている。このため、操作者は、他方の開口211bが明るいか否かを確認することによって、棒金硬貨収納カセット210内に棒金硬貨が収納されているかを知ることができるようになる。このように、上述のような棒金硬貨収納カセット210によれば、シンプルな構成かつ、棒金硬貨収納カセット210内の棒金硬貨を直接見ることなく当該棒金硬貨収納カセット210に棒金硬貨が収納されているか否かを一目で確認することができる。このため、棒金硬貨収納カセット210の耐久性、利便性を向上させることができるとともに良好な防盗性を得ることができる。
【0080】
また、棒金硬貨収納カセットの変形例として、光が通過するための2つの開口を棒金硬貨収納カセットの筐体に設ける代わりに、光が通過するための開口を1つだけ筐体に設けるようにしてもよい。図14に、光が通過するための開口が1つだけ筐体に設けられているような例を示す。
【0081】
図14に示す棒金硬貨収納カセット220は、略直方体形状の筐体220aを備えており、この筐体220aの内部には、棒金硬貨が収納される棒金硬貨収納スペース227が形成されている。図14において、左側が筐体220aの前面側であり、右側が筐体220aの背面側となっている。図14に示すように、筐体220aの前面に1つの開口221aが形成されている。
【0082】
また、図14に示すように、筐体220a内における棒金硬貨収納スペース227には、棒金硬貨が所定の位置に収納される棒金硬貨収納部228が設けられている。
【0083】
図14に示す棒金硬貨収納カセット220においては、筐体220a内において、開口221aに対応してプリズム224が紙幣収納カセット220の長手方向(図14における左右方向)に延びるよう設けられている。ここで、プリズム224の前面側(図14における左側)の端部は開口221aを貫通するようになっている。また、プリズム224の前面側の端部の表面はすりガラス状となっている。
【0084】
また、筐体220aの上部の内壁には、プリズム224に対向するよう鏡225が設けられている。ここで、プリズム224および鏡225は、棒金硬貨収納スペース227を挟む両側位置にそれぞれ配置されている。具体的には、プリズム224から光が放出される光放出箇所(兼、光を取り込む光取込箇所)および鏡225は、棒金硬貨収納スペース227を上下方向から挟むような位置にそれぞれ配置されている。そして、棒金硬貨収納スペース227に棒金硬貨が存在しないときには、すなわち棒金硬貨収納部228に棒金硬貨が収納されていないときには、開口221aを介して筐体220aの外部から内部に取り入れられた光は、プリズム224により図14における鉛直方向上方に向かうよう誘導され、棒金硬貨収納スペース227を通過した後、鏡225により反射して図14における鉛直方向下方に向かうようになり、その後、プリズム224により図14における左方に向かうよう誘導され、開口221aを介して筐体220aの外部に出されるようになる。図14において、光の経路を二点鎖線で示す。
【0085】
このように、棒金硬貨収納部228に棒金硬貨が収納されていないときには、前述のように、開口221aを介して筐体220aの外部から内部に取り入れられた光は、当該開口221aを介して筐体220aの外部に出されるようになる。このため、筐体220aを前面から見て開口221aは明るく見えるようになる。一方、棒金硬貨収納部228に棒金硬貨が収納されているときには、開口221aを介して筐体220aの外部から内部に取り入れられた光は、プリズム224により図14における鉛直方向上方に向かうよう誘導された後、棒金硬貨収納部228に収納された棒金硬貨により遮られるため、この光は開口221aを介して筐体220aの外部に出されることはない。このため、筐体220aを前面から見て開口221aは暗く見えるようになる。このように、光が通過するための開口221aを1つだけ筐体220aに設ける場合でも、図13に示すように光が通過するための2つの開口211a、211bを棒金硬貨収納カセット210の筐体210aに設けた場合と同様に、操作者は、筐体220aの前面に設けられた開口221aが明るいか否かを確認することによって、棒金硬貨収納カセット220内に棒金硬貨が収納されているかを知ることができるようになる。
【0086】
なお、図13および図14に示すような棒金硬貨収納カセットでも、筐体内で光を誘導するための光誘導手段としてプリズムや鏡以外のものを用いてもよい。例えば、光誘導手段として、プリズムや鏡を用いる代わりに、光ファイバー等を用いてもよい。
【符号の説明】
【0087】
10 紙幣釣銭機
10a 筐体
11 紙幣識別部
13a 周回搬送部
13b 接続搬送部
14 出金リジェクト部
16 紙幣収納部
24 紙幣受入部
24a 紙幣受入口
26 紙幣払出部
26a 紙幣取出口
28 鍵穴
30 紙幣収納カセット
30a 筐体
31a 開口
31b 開口
31c 開口
32 第1の透明部材
33 第2の透明部材
34 第1のプリズム
35 第2のプリズム
36 鍵穴
37 紙幣収納スペース
38 紙幣載置ステージ
39 紙幣繰出機構
40 第1の鏡
41 第2の鏡
42 第1の光ファイバー
43 第2の光ファイバー
50 紙幣収納カセット
50a 筐体
51a 開口
51b 開口
51c 開口
52 透明部材
55 プリズム
57 紙幣収納スペース
58 紙幣載置ステージ
59 紙幣繰出機構
60 紙幣収納カセット
60a 筐体
61a 開口
61b 開口
61c 開口
64 第1のプリズム
65 第2のプリズム
67 紙幣収納スペース
68 紙幣載置ステージ
69 紙幣繰出機構
70 紙幣収納カセット
70a 筐体
71a 開口
71c 開口
74 プリズム
75 鏡
77 紙幣収納スペース
78 紙幣載置ステージ
79 紙幣繰出機構
110 貨幣入出金機
111 筐体
120 紙幣処理装置
121 紙幣投入口
122 紙幣リジェクト口
123 紙幣返却口
124 扉
128 紙幣ステージ
130 硬貨処理装置
131 硬貨投入口
132 硬貨返却口
140 貨幣収納部
141 紙幣収納カセット
141a 筐体
141b 開口
142 硬貨収納カセット
210 棒金硬貨収納カセット
210a 筐体
211a 開口
211b 開口
214 第1のプリズム
215 第2のプリズム
217 棒金硬貨収納スペース
218 棒金硬貨収納部
220 棒金硬貨収納カセット
220a 筐体
221a 開口
224 プリズム
225 鏡
227 棒金硬貨収納スペース
228 棒金硬貨収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙葉類を収納する紙葉類収納カセットであって、
2つの開口が設けられ、内部に紙葉類収納スペースが形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、一方の開口により前記筐体内に取り入れられ前記紙葉類収納スペースを通過した光を他方の開口へ誘導する光誘導手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類収納カセット。
【請求項2】
前記光誘導手段は少なくとも2つ設けられており、一対の光誘導手段が前記紙葉類収納スペースを挟む両側位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納カセット。
【請求項3】
前記光誘導手段は、前記紙葉類収納スペースの一方の側のみに配置されていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納カセット。
【請求項4】
紙葉類を収納する紙葉類収納カセットであって、
1つの開口が設けられ、内部に紙葉類収納スペースが形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記開口により前記筐体内に取り入れられ前記紙葉類収納スペースを通過した光を当該開口へ誘導する光誘導手段と、
を備えたことを特徴とする紙葉類収納カセット。
【請求項5】
前記光誘導手段は、プリズム、鏡または光ファイバーの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の紙葉類収納カセット。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の紙葉類収納カセットが着脱自在に装着されることを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項7】
棒金硬貨を収納する棒金硬貨収納カセットであって、
2つの開口が設けられ、棒金硬貨が所定の位置に収納される棒金硬貨収納スペースが内部に形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、一方の開口により前記筐体内に取り入れられ前記棒金硬貨収納スペースを通過した光を他方の開口へ誘導する光誘導手段と、
を備えたことを特徴とする棒金硬貨収納カセット。
【請求項8】
棒金硬貨を収納する棒金硬貨収納カセットであって、
1つの開口が設けられ、棒金硬貨が所定の位置に収納される棒金硬貨収納スペースが内部に形成された筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記開口により前記筐体内に取り入れられ前記棒金硬貨収納スペースを通過した光を当該開口へ誘導する光誘導手段と、
を備えたことを特徴とする棒金硬貨収納カセット。
【請求項9】
前記光誘導手段は、プリズム、鏡または光ファイバーの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項7または8記載の棒金硬貨収納カセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−29997(P2013−29997A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165686(P2011−165686)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】