説明

細胞機能を変化させるための方法および組成物

本発明は、細胞機能を変化させるための組成物および方法に関する。特に、本発明は、セレン(例えば、SEL-PLEX)を含む組成物およびその使用方法(例えば、治療的処置および/または予防的処置として)を提供する。さらに、本発明によって、対象に投与した場合、特定のセレン形態(例えば、SEL-PLEX)が、(例えば、セレンを投与していない対象での発現と比較して)様々な組織での遺伝子発現を変化させる(例えば、低下させる)能力を有することが実証される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)(i)対象;および
(ii)セレンを含む組成物
を用意する段階;ならびに
(b)対象のGadd45bの発現が、セレンを含む組成物を投与していない対象のGadd45b発現と比較して低下するような条件下で、対象に組成物を投与する段階
を含む、
対象を処置する方法。
【請求項2】
Gadd45bの発現が、対象の2つまたはそれ以上の組織内で低下する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
2つまたはそれ以上の組織が、大脳皮質組織、肝臓組織、腸組織、および骨格筋組織からなる群より選択される、請求項2記載の方法。
【請求項4】
対象が、肝臓組織特異的および骨格筋組織特異的Gadd45b遺伝子発現の1/2より大きい低下を示す、請求項3記載の方法。
【請求項5】
Gadd45bの発現が、対象の大脳皮質組織および1つまたは複数の非大脳皮質組織内で低下する、請求項1記載の方法。
【請求項6】
1つまたは複数の非大脳皮質組織が、肝臓組織、腸組織、および骨格筋組織からなる群より選択される、請求項5記載の方法。
【請求項7】
セレンを含む組成物がSEL-PLEXを含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
Gadd45bの発現が、大脳皮質組織、肝臓組織、腸組織、および骨格筋組織内で低下する、請求項7記載の方法。
【請求項9】
発現が、組織内で1/1低下するかまたはそれより大きく低下する、請求項8記載の方法。
【請求項10】
SEL-PLEXを含む組成物が1つまたは複数の他のセレン形態を含む、請求項7記載の方法。
【請求項11】
1つまたは複数のセレン形態が亜セレン酸ナトリウムを含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
セレンを含む組成物を抗酸化剤と同時投与する、請求項1記載の方法。
【請求項13】
抗酸化剤が、アルキル化ジフェニルアミン、N-アルキル化フェニレンジアミン、フェニル-α-ナフチルアミン、アルキル化フェニル-α-ナフチルアミン、ジメチルキノリン、トリメチルジヒドロキノリン、ヒンダードフェノール類、アルキル化ヒドロキノン、ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、アルキリデンビスフェノール、チオプロピオネート、金属ジチオカルバメート、1,3,4-ジメルカプトチアジアゾール、油溶性銅化合物、NAUGALUBE 438、NAUGALUBE 438L、NAUGALUBE 640、NAUGALUBE 635、NAUGALUBE 680、NAUGALUBE AMS、NAUGALUBE APAN、Naugard PANA、NAUGALUBE TMQ、NAUGALUBE 531、NAUGALUBE 431、NAUGALUBE BHT、NAUGALUBE 403、NAUGALUBE 420、アスコルビン酸、トコフェロール、α-トコフェロール、スルフヒドリル化合物、メタ重亜硫酸ナトリウム、N-アセチル-システイン、リポ酸、ジヒドロリポ酸、リスベラトロール、ラクトフェリン、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ポリペプチド、ブチル化ヒドロキシトルエン、レチノイド、レチノール、パルミチン酸レチニル、トコトリエノール、ユビキノン、フラボノイド、イソフラボノイド、ゲニステイン、ダイゼイン、リスベラトロール、ブドウの種、緑茶、松の樹皮、プロポリス、IRGANOX、Antigene P、SUMILIZER GA-80、β-カロテン、リコピン、ビタミンC、ビタミンE、およびビタミンAからなる群より選択される、請求項12記載の方法。
【請求項14】
対象に一日あたり25μg〜400μgの間のセレンを提供するように、セレンを含む組成物を投与する、請求項1記載の方法。
【請求項15】
対象に一日あたり200μgのセレンを提供するように、セレンを含む組成物を投与する、請求項1記載の方法。
【請求項16】
(a)(i)対象;および
(ii)セレンを含む組成物
を用意する段階;ならびに
(b)対象の脳内でタウキナーゼの発現が、セレンを含む組成物を投与していない対象のタウキナーゼ発現と比較して低下するような条件下で、対象に組成物を投与する段階
を含む、対象を処置する方法。
【請求項17】
タウキナーゼが、グリコーゲン合成酵素キナーゼ-3-β(GSK-3β)およびサイクリン依存性キナーゼ5(Cdk-5)からなる群より選択される、請求項16記載の方法。
【請求項18】
対象が、タウオパチーを有する対象、タウオパチーの指標となる徴候または症状または病状を示す対象、タウオパチーの指標となる徴候または症状または病状を示すことが疑われる対象、タウオパチーの指標となる徴候または症状または病状を示すリスクがある対象、およびタウオパチーのリスクがある対象からなる群より選択される、請求項16記載の方法。
【請求項19】
タウオパチーが、アルツハイマー病(AD)、ピック病(PiD)、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症、嗜銀顆粒病、ならびに第17染色体に連鎖した家族性前頭側頭型認知症およびパーキンソン症候群(FTDP-17-タウ)からなる群より選択される、請求項16記載の方法。
【請求項20】
タウキナーゼ遺伝子発現を低下させることにより、対象内でタウのリン酸化が減少する、請求項16記載の方法。
【請求項21】
対象の脳内でタウキナーゼの発現を低下させることにより、対象内で神経原線維濃縮体の存在量が減少する、請求項16記載の方法。
【請求項22】
セレンを含む組成物がSEL-PLEXを含む、請求項16記載の方法。
【請求項23】
SEL-PLEXを含む組成物が1つまたは複数の他のセレン形態を含む、請求項22記載の方法。
【請求項24】
1つまたは複数のセレン形態が亜セレン酸ナトリウムを含む、請求項23記載の方法。
【請求項25】
セレンを含む組成物を抗酸化剤と同時投与する、請求項16記載の方法。
【請求項26】
抗酸化剤が、アルキル化ジフェニルアミン、N-アルキル化フェニレンジアミン、フェニル-α-ナフチルアミン、アルキル化フェニル-α-ナフチルアミン、ジメチルキノリン、トリメチルジヒドロキノリン、ヒンダードフェノール類、アルキル化ヒドロキノン、ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、アルキリデンビスフェノール、チオプロピオネート、金属ジチオカルバメート、1,3,4-ジメルカプトチアジアゾール、油溶性銅化合物、NAUGALUBE 438、NAUGALUBE 438L、NAUGALUBE 640、NAUGALUBE 635、NAUGALUBE 680、NAUGALUBE AMS、NAUGALUBE APAN、Naugard PANA、NAUGALUBE TMQ、NAUGALUBE 531、NAUGALUBE 431、NAUGALUBE BHT、NAUGALUBE 403、NAUGALUBE 420、アスコルビン酸、トコフェロール、α-トコフェロール、スルフヒドリル化合物、メタ重亜硫酸ナトリウム、N-アセチル-システイン、リポ酸、ジヒドロリポ酸、リスベラトロール、ラクトフェリン、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ポリペプチド、ブチル化ヒドロキシトルエン、レチノイド、レチノール、パルミチン酸レチニル、トコトリエノール、ユビキノン、フラボノイド、イソフラボノイド、ゲニステイン、ダイゼイン、リスベラトロール、ブドウの種、緑茶、松の樹皮、プロポリス、IRGANOX、Antigene P、SUMILIZER GA-80、β-カロテン、リコピン、ビタミンC、ビタミンE、およびビタミンAからなる群より選択される、請求項25記載の方法。
【請求項27】
セレンを含む組成物をアルツハイマー病治療薬と同時投与する、請求項16記載の方法。
【請求項28】
アルツハイマー病治療薬が、NMDAアンタゴニスト、AChEインヒビター、および金属キレート剤からなる群より選択される、請求項27記載の方法。
【請求項29】
NMDAアンタゴニストがメマンチンである、請求項28記載の方法。
【請求項30】
AChEインヒビターが、タクリン、ドネペジル、リバスチグミン、またはガランタミンである、請求項28記載の方法。
【請求項31】
金属キレート剤がクリオキノールである、請求項28記載の方法。
【請求項32】
クリオキノールが亜鉛および銅をキレート化する、請求項31記載の方法。
【請求項33】
対象に一日あたり25μg〜400μgの間のセレンを提供するように、セレンを含む組成物を投与する、請求項16記載の方法。
【請求項34】
対象に一日あたり200μgのセレンを提供するように、セレンを含む組成物を投与する、請求項16記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−534467(P2009−534467A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507788(P2009−507788)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/010077
【国際公開番号】WO2007/127273
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(505404655)オルテック インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】