説明

組合せ計量装置

【課題】供給トラフから被計量物を少量ずつ供給するように制御してやることで小容量を得ることに適用させる。
【解決手段】傾斜面を有する供給トラフ2と、供給トラフ2の下方に配設されている複数のホッパ4とからチャンネルをなし、チャンネルが複数直線状の列に並び、且つ列の供給トラフ2における供給方向Yの後端部2aを背中合せにしている組合せ計量装置1に、チャンネルに対応する複数の落下ポイントごとに被計量物Wが有るか否かを検知するセンサ15と、チャンネルの並び方向Xに移動可能に設けられ、センサ15からの検知信号に応じた落下ポイントに被計量物Wを振り分ける移動式振分部10と、落下ポイントが設けられ、落下ポイントに振り分けた被計量物Wを列ごとの供給トラフ2における供給方向Yに分散するとともに、落下ポイントが被計量物Wを一時的に滞留できるように緩やかに傾斜している分散面を備えた分散部とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品などの被計量物を所定量ずつ包装するために、被計量物を所定量となるように計量して組み合せて排出する組合せ計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、組合せ計量装置は、複数の計量部で計量された被計量物の組み合せの中から目標重量範囲となる組み合せを選定し、その選定された被計量物を集合排出するように構成されている。
【0003】
従来の組合せ計量装置には大別して円形タイプと矩形タイプがあるが、このうち、矩形タイプの組合せ計量装置は、被計量物を供給する供給トラフの下方に複数のホッパが鉛直方向に配設されて一つのチャンネルをなし、更に、チャンネルが複数直線状の列に並んでいる。
【0004】
また、下記特許文献1には、被計量物を貯留する略矩形筒状のタンクの下方に、供給トラフと、複数のホッパとからなるチャンネルが複数直線状の列に並び、この列の供給トラフにおける被計量物の供給方向の後端部を背中合せにしている組合せ計量装置(矩形タイプ)が開示されている。さらに、供給トラフの後端部はタンク内まで延びており、供給トラフが振動することによってタンク内の被計量物を供給トラフの後端部から先端部に流動することができる。
【特許文献1】特開2004−109078号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では10〜30グラムの小容量に包装された商品(小袋タイプ)の需要が増えている。なお、組合せ計量装置で小容量を得るには、例えば一枚が5グラム程度のポテトチップを30グラムとなるように組み合せるとすれば、各ホッパにポテトチップが1〜3枚ほど入っていることが望ましく、それ以上になると目標重量範囲外となりホッパが組み合せに参加できないことがある。
【0006】
しかし、従来の組合せ計量装置(上記特許文献1)などは、装置上部のタンク内に貯留されている被計量物を供給トラフから次々とホッパに供給する構成であるため、この装置で上述した例のようにポテトチップを30グラム(小容量)に組み合せるとなると、多くのホッパに目標重量範囲外となる3枚以上のポテトチップが入ることがある。このようなホッパは選定対象から除外されて組み合せに参加できなくなり、残ったホッパだけで所定量となるように組み合せなけらばならない。この結果、生産効率が大幅に低下していた。また、組み合せに参加できなかったホッパは以後の組み合せにも参加できないため、装置を一旦停止してホッパから被計量物を取り除くなどの煩雑な復旧作業を行う必要があった。したがって、従来の組合せ計量装置は、小容量を得ることには適さなかった。
【0007】
そこで本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、供給トラフから被計量物を少量ずつ供給するように制御してやることで小容量を得ることに好適となる組合せ計量装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の組合せ計量装置は、被計量物Wを供給方向Yに流動するために傾斜面を有する供給トラフ2と、前記供給トラフ2の下方に鉛直方向に並んで配設されている複数のホッパ4とからチャンネルをなし、
前記チャンネルが複数直線状の列に並び、且つ該列の前記供給トラフ2における前記供給方向Yの後端部2aを背中合せにしている組合せ計量装置1において、
前記チャンネルに対応する複数の落下ポイントPごとに前記被計量物Wが有るか否かを検知するセンサ15と、
前記チャンネルの並び方向Xに沿って移動可能に設けられ、前記センサ15からの検知信号を受けて該検知信号に応じた前記落下ポイントPに被計量物Wを振り分ける移動式振分部10と、
前記落下ポイントPが設けられ、該落下ポイントPに振り分けた前記被計量物Wを前記列ごとの前記供給トラフ2における前記供給方向Y(Y1,Y2)に分散するとともに、前記落下ポイントPが前記供給トラフ2の前記傾斜面よりも緩やかに傾斜している分散面21を有する分散部20と、
を具備することを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、落下ポイントPに被計量物が有るか否かをセンサ15が検知し、移動式振分部10が移動して被計量物Wの無い落下ポイントPに直接的に被計量物Wを落とすことが可能となる。なお、落下ポイントPに落ちた被計量物Wは一時的にそこに滞留するため、被計量物Wが落ちた直後にはセンサ15は被計量物Wが有ると検知する。
【0010】
請求項2記載の組合せ計量装置は、前記分散部20の前記分散面21の一部に平坦面24が設けられ、該平坦面24に前記落下ポイントPが設けられていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、落下ポイントPに落ちた被計量物Wは平坦面24で確実に一時的に滞留するようになる。
【0012】
請求項3記載の組合せ計量装置は、前記移動式振分部10と前記落下ポイントPの間に、前記列ごとに前記チャンネルの並び方向Xに長い板材が前記供給方向Yの後端部2aに向けて下り傾斜してなるガイド16が設けられていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によれば、移動式振分部10から排出された被計量物Wはガイド16に案内されて確実に落下ポイントPに落ちるようになる。
【0014】
請求項4記載の組合せ計量装置は、前記ガイド16が、前記センサ15の検知軸Lを遮らないように傾斜していることを特徴としている。
【0015】
このような構成によれば、ガイド16がセンサ15の検知軸Lを遮らないことでセンサ15の誤検知などを防止できる。
【0016】
請求項5記載の組合せ計量装置は、前記分散部30には前記落下ポイントPが前記チャンネル間に設けられ、該落下ポイントPに落ちた前記被計量物Wが隣り合うチャンネルのそれぞれの前記供給方向Y(Y1,Y3)に分散することを特徴としている。
【0017】
このような構成によれば、落下ポイントPがチャンネル間にあることでチャンネルごとに落下ポイントPを設ける必要がなくなる。そのため、落下ポイントPの数は少なくなり、落下ポイントPを検知するためのセンサ15を減らすことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明による組合せ計量装置によれば、供給トラフからホッパに被計量物を供給する前段階において、落下ポイントに被計量物が有るか否かをセンサが検知し、被計量物の無い落下ポイントに直接的に被計量物を落とすため、供給トラフからホッパに被計量物を少量ずつ連続的に供給できるようになる。これにより、目標重量範囲外となって選定対象から除外されるホッパがなくなり、生産効率も低下せず、小容量を得ることに好適なものとなる。また、移動式振分部と落下ポイントの間にガイドが設けられることで、移動式振分部から排出された被計量物を確実に落下ポイントに落とすことができる。さらに、このガイドはセンサの検知軸を遮らないため、センサの誤検知などを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明による組合せ計量装置の一実施の形態を示す斜視図、図2は同正面図、図3は同側面図、図4は同平面図、図5は移動式振分部と分散部を示す斜視図である。
【0020】
本実施の形態の組合せ計量装置は、食品の中でも特にポテトチップなどのスナック菓子を小容量ずつ得るための装置である。
【0021】
図1〜4に示すように、本実施の形態の組合せ計量装置1は、供給トラフ2と、複数のホッパ4とを備え、供給トラフ2とホッパ4が略鉛直方向に並んで一つのチャンネルをなし、また、チャンネルが複数直線状の列に並び、各列の供給トラフ2における被計量物Wの供給方向Yの後端部2aを背中合せにしている。
【0022】
供給トラフ2は、振動することで被計量物Wを所定の供給方向Y(図3における左右)に流動し、後端部2aが背中合せに配置されている。また、図4に示すように、先端部2bを外方に向けた一対のものが、複数対(本実施の形態では5対)並んでいる。さらに、図3に示すように、供給トラフ2の後端部2aは、被計量物Wを供給方向Yに流動するための傾斜面となっている。
【0023】
また、チャンネルの並び方向X(以下、単に並び方向という)に隣り合う供給トラフ2,2間には、振動時に供給トラフ2同士が干渉しないようにするための隙間が形成されている。この隙間は、一方の供給トラフ2の側部を他方の供給トラフ2の側部にオーバーラップさせたオーバーラップ部3によって塞がれているため、隙間から被計量物Wが落下することはない。
【0024】
供給トラフ2の下方には、複数のホッパ4が略鉛直方向に並んで配設されている。図1に示すように、各ホッパ4は、上部に供給口4aを有するとともに、下部に排出口4bを有し、排出口4bには開閉シャッタ4cが設けられている。本実施の形態では一つのチャンネルに、上からストックホッパ4Aと、計量ホッパ4Bと、メモリホッパ4Cとを備えている。
【0025】
ストックホッパ4Aは、供給トラフ2の先端部2bの下方に配設され、供給トラフ2から供給された被計量物Wを所定量ずつ蓄え、計量ホッパ4Bに排出するものである。
【0026】
計量ホッパ4Bは、ストックホッパ4Aの排出口4aの下方に配設され、ストックホッパ4Aから供給された被計量物Wをそれぞれ計量器にて計量し、計量後にメモリホッパ4Cに排出するものである。
【0027】
メモリホッパ4Cは、計量ホッパ4Bの排出口4aの下方に配設され、計量ホッパ4Bから供給された被計量物Wを一旦収容し、組合せ選定後に図示しない集合シュートなどに排出するものである。
【0028】
なお、計量ホッパ4Bの計量器からの計量信号は、図示しない組合せ選定手段に入力される。組合せ選定手段は、計量ホッパ4Bに供給された被計量物Wの重量を計量器の計量信号に基づいて記憶する。そして、例えば、包装ラインなどから排出要求信号を受けると、計量ホッパ4Bで計量された被計量物Wの重量の組合せの中から目標重量範囲内の組合せを選定し、組合せに選定された被計量物Wを収容している計量ホッパ4B及び/又はメモリホッパ4Cに対応する設定信号を出力する。これにより、目標重量範囲内の重量に組み合せられた被計量物Wが集合シュートなどで集められて包装ラインに排出される。
【0029】
また、組合せ選定手段による被計量物Wの選定方法には複数の方法がある。これには、計量ホッパ4Bに収容されている被計量物Wの中から組合せを選定し、選定した被計量物Wのみをメモリホッパ4Cに一旦収容してから集合シュートに排出する方法、また、計量ホッパ4Bで計量された被計量物Wをメモリホッパ4Cに収容し、メモリホッパ4Cに収容した被計量物Wの中から組合せを選定する方法、さらに、計量ホッパ4Bの被計量物Wとメモリホッパ4Cの被計量物Wの中から組合せを選定する方法などがある。本実施の形態においては、このうちのいずれが採用されてもよい。
【0030】
ここから、本実施の形態における供給トラフより上流側の構成について説明する。
本実施の形態の組合せ計量装置1は、上述した供給トラフ2と各種ホッパ4(4A,4B,4C)の他に、移動式振分部10と、センサ15と、ガイド16と、分散部20とを備えている。
【0031】
図1〜4に示すように、移動式振分部10は、略矩形の漏斗状に形成されており、上部に供給口10aを有し、下部に排出口10bを有している。供給口10aから排出口10bまでは連続した傾斜面となっている。また、移動式振分部10の周囲には略矩形のフレーム11が設けられており、フレーム11の上部中央には二本のレール12,12が並び方向Xに沿って設けられている。移動式振分部10は、この二本のレール12,12の間にあり、二本のレール12,12に支持され、アクチュエータ13によって並び方向Xにスライド移動可能に設けられている。
【0032】
この移動式振分部10では、各図に示す搬送コンベア14によって搬送されてきた被計量物Wを供給し、後述する複数の落下ポイントPのうちの一つに落とすために並び方向Xに移動し、被計量物Wを落下ポイントPごとに振り分けて排出することができる。
【0033】
センサ15は、列ごとに並び方向Xに沿って並んで設けられている。また、センサ15は、各列のチャンネルごとに対応しており、チャンネルごとの落下ポイントPに被計量物Wが有るか否かを検知する。このセンサ15は、光を各落下ポイントPに向けた検知軸Lに沿って常時照射して、その反射量によって光軸(すなわち検知軸L)上の被検査物Wの有無を検知することができ、移動式振分部10に検知信号を出力している。
【0034】
図2、3に示すように、ガイド16,16は、移動式振分部10の下方に設けられ、列ごとに並び方向Xに長い板材が各列の供給トラフ2の後端部2aに向けて下り傾斜しているものである。また、各ガイド16,16は、センサ15の光軸Lを遮らないように傾斜している。さらに、ガイド16,16の周りは4枚の板17によって略矩形に囲まれている。なお、この囲いは無くてもよく、ガイド16だけが設けられている構成であってもよい。
【0035】
図5に示すように、分散部20は、移動式振分部10及びガイド16の下方に設けられ、並び方向Xに延びるとともに、列ごとの供給方向Yに向けて緩やかに下り傾斜した分散面21を有している。この分散面21は、供給トラフ2の傾斜面よりも緩やかに傾斜している。また、分散部20には、分散面21を各列のチャンネルごとに分けるための仕切り22が設けられている。さらに、分散部20の並び方向Xの両端部には側板23が設けられている。これらの仕切り22と側板23によって一つの分散面21を一つのチャンネルに対応させることができる。
【0036】
図5に示すように、分散部20における各分散面21の中央部は前述した落下ポイントPである。落下ポイントPとは、移動式振分部10から排出された被計量物Wが落ちる位置であり、落下ポイントPに落ちた被計量物Wは列ごとの供給方向Y(Y1,Y2)に均等に分散する。また、落下ポイントPに落ちた被計量物Wは、分散部20の分散面21の傾斜が緩やかなことから一時的(1〜2秒ほどの短い時間)に滞留するようになる。
【0037】
なお、図5に示すように、分散面21の頂部に略水平な平坦面24が設けられた構成としてもよい。このようにすれば、被計量物Wは平坦面24に確実に一時滞留するようになる。また、この場合、分散部20の下方には、滞留している被計量物Wを供給トラフ2に供給するために分散部20を上下方向に振動させる図示しない振動装置が設置されているため、供給調整が確実になされる。
【0038】
上述した組合せ計量装置1では、搬送コンベア14から連続的に搬送されてくる被計量物Wを移動式振分部10が被計量物Wの無い落下ポイントPに落ちるように振り分ける。このとき、各センサ15は落下ポイントPに被計量物Wが有るか否かを常に検知しているため、図5に示すように、例えば落下ポイントP’に被計量物Wが無ければセンサ15がそれを検知し、移動式振分部に検知信号を出力する。センサ15から検知信号を受けた移動式振分部10は、排出口10bが落下ポイントP’の直上に位置するように移動し、搬送コンベア14からの被計量物Wを落下ポイントP’に向けて排出する。なお、移動式振分部10から排出された被計量物Wは、ガイド16,16に案内されることで落下ポイントP’に確実に落とすことができる。また、落下ポイントPには被計量物Wが短い時間しか滞留しないため、すぐに別の落下ポイントPで被計量物Wが無くなり、そのことをセンサ15が検知して移動式振分部10に検知信号を出力する。
【0039】
このような動作を供給トラフ2からストックホッパ4(4A)に被計量物Wを供給する前段階において繰り返し行うことで、被計量物Wを少量ずつ連続的に供給トラフ2に供給することができる。つまり、供給トラフ2からの供給を制御してやることができる。
【0040】
上述した実施の形態によれば、落下ポイントPに被計量物Wが有るか否かをセンサ15が検知し、移動式振分部10によって被計量物Wの無い落下ポイントPに直接的に被計量物Wを落とすことで被計量物Wを少量ずつ供給トラフ2に供給することが可能となる。これにより、供給トラフ2からは被計量物Wを少量ずつ供給するため、目標重量範囲外となって選定対象から除外されるホッパ4がなくなり、この結果、生産効率が低下せず、小容量を得るために好適なものとなる。
【0041】
また、移動式振分部10の下方にガイド16,16が設けられることにより、移動式振分部10から排出された被計量物Wはガイド16に案内され、被計量物Wを確実に落下ポイントPに落とすことができる。
【0042】
さらに、ガイド16,16がセンサ15の光軸Lを遮らないように傾斜していることでセンサ15の誤検知などを防止できる。
【0043】
なお、上述した実施の形態では、分散部20の各傾斜面21は仕切り22によってチャンネルごとに完全に分けられており、チャンネルごとに対応する落下ポイントPが設けられている構成としたが、例えば、落下ポイントPを隣り合うチャンネルで共有するように構成してもよい。このような分散部30は具体的には、図6に示すように、分散部30の中央部に並び方向Xに連続する略平坦な面31が設けられ、そして、この平坦面31上における並び方向Xに隣り合うチャンネルの間に落下ポイントPが設けられている。ただし、図6の場合には、一列が5チャンネルであるため、中央に位置するチャンネルには上述した実施の形態と同様に一つのチャンネルに一つの落下ポイントPが設けられることになる。このような分散部30では、落下ポイントPに落ちた被計量物Wは、各列の隣り合うチャンネルの供給方向Yに均等に分散する。
【0044】
このような分散部30の構成によれば、落下ポイントPがチャンネルの間にあることで上述した実施の形態に比べて落下ポイントPが少なくなる。したがって、落下ポイントPに被計量物Wが有るか否かを検知するためのセンサ15の数も減らすことができる。この結果、装置の簡素化、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明による組合せ計量装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】同実施の形態における移動式振分部と分散部を示す斜視図である。
【図6】分散部の他の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1…組合せ計量装置
2…供給トラフ
2a…後端部
4…ホッパ
10…移動式振分部
15…センサ
20,30…分散部
21…分散面
24…平坦面
L…検知軸(光軸)
P…落下ポイント
W…被計量物
X…チャンネルの並び方向
Y…供給方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被計量物(W)を供給方向(Y)に流動するために傾斜面を有する供給トラフ(2)と、前記供給トラフの下方に鉛直方向に並んで配設されている複数のホッパ(4)とからチャンネルをなし、
前記チャンネルが複数直線状の列に並び、且つ該列の前記供給トラフにおける前記供給方向の後端部(2a)を背中合せにしている組合せ計量装置(1)において、
前記チャンネルに対応する複数の落下ポイント(P)ごとに前記被計量物が有るか否かを検知するセンサ(15)と、
前記チャンネルの並び方向(X)に沿って移動可能に設けられ、前記センサからの検知信号を受けて該検知信号に応じた前記落下ポイントに被計量物を振り分ける移動式振分部(10)と、
前記落下ポイントが設けられ、該落下ポイントに振り分けた前記被計量物を前記列ごとの前記供給トラフにおける前記供給方向に分散するとともに、前記落下ポイントが前記供給トラフの前記傾斜面よりも緩やかに傾斜している分散面(21)を有する分散部(20)と、
を具備することを特徴とする組合せ計量装置。
【請求項2】
前記分散部(20)の前記分散面(21)の一部に平坦面(24)が設けられ、該平坦面に前記落下ポイント(P)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の組合せ計量装置。
【請求項3】
前記移動式振分部(10)と前記落下ポイント(P)の間に、前記列ごとに前記チャンネルの並び方向(X)に長い板材が前記供給方向(Y)の後端部(2a)に向けて下り傾斜してなるガイド(16)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の組合せ計量装置。
【請求項4】
前記ガイド(16)が、前記センサ(15)の検知軸(L)を遮らないように傾斜していることを特徴とする請求項3記載の組合せ計量装置。
【請求項5】
前記分散部(30)には前記落下ポイント(P)が前記チャンネル間に設けられ、該落下ポイントに落ちた前記被計量物(W)が隣り合うチャンネルのそれぞれの前記供給方向(Y)に分散することを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の組合せ計量装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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