説明

組立て風呂

【課題】簡便で堅牢な、例えば既存の浴室内に、一人の介護者で容易に設置でき、入浴介護ができるような組立て風呂を提供する。
【解決手段】同軸上に伸縮可能な4本の脚と、その脚の上部にスライド可能な可動支持材を設ける。X字状に組まれ、下部先端が脚下部12に固定され、それぞれの上部先端が可動支持材に固定されることによって異なる2本の脚に跨る3組の連結機構4を設ける。袋状であって、上方開口部の対向する2辺に脚の先端に結合される固定バーを有した防水性のシート浴槽5とを備える。そのシート浴槽を脚と連結機構が包囲するように配置する。そして1本の脚には、3組の連結機構とあいまって立方体状空間を構成するように他の1本の脚に結合できるような連結部材8が設けられ扉の役目を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一人の介護者で入浴介護をしながら入浴させるに好適な組立て風呂に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来入浴介護は既存の浴室内のスペースを有効に活用することによって、入浴者の介護をするようにしていた。例えば特開平7−231922号公報(特許文献1)には、既存の浴室にフレームを組立て、このフレームの上部に一対のレールを配置し、そのレールに入浴者を座らせる着座シートを設けている。そしてその着座シートの昇降と、レールに沿った移動とで、入浴者を既設の浴槽へと運搬するものであった。これ以外の方法として既設の湯船に着座シートを固定し、着座させてから覆いを被せて入浴させるものがある。
一方フレームの簡易型という意味ではキャンプ場等で使うテーブルの脚台がある(例えば特許文献2)。これは、複数本の脚からなる脚部と、この脚部の上端部に接続される支持棒からなり、脚部に支持棒の接続部分に着脱することができる弾性保持片が設けられて、弾力的に拡縮することにより脚部の位置を広げて固定し、テーブルを支持するものである。
【特許文献1】特開平7−231922号公報
【特許文献2】特開2001−258648号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、既設の浴槽をそのまま利用して入浴介護には、上述のように丈夫なフレームや着座シートの支持といった大掛かりな設備を必要とする。このような浴槽装置の購入費と浴室の改造費、場合によっては住宅の補強が必要となり、大変コスト高になるばかりか、被介護者以外の家族の入浴には不便で、必要性がなくなった場合の収納スペースも確保しなければならず一般家庭にはそぐわないものとなっていた。また足腰不自由な人を裸で浴槽に入れるので当然つかむ所も濡れていて滑りやすい状態になり大変危険でもある。更には、一般の住宅の浴室に3人〜4人で入るには不便で、介護士にも家族の人にも大変負担がかかり、介護の人も腰を痛めやすいなど肉体的にも大変な作業である。
【0004】
またフレームを簡単にするという意味では上述のようにキャンプのテーブルなどがあるが、テーブル台を支える程度の強度しかないので、そのままの形では人や湯船を支えることは出来ない。例えばキャンプテーブルの4本の脚をX字状のパイプで支え浴槽をその中に設置すると一見折りたたみ自由な風呂が出来る。しかし、テーブルの様なものを支えるのは高さがその都度変わっても支障はないが、浴槽の中には人も湯も入るので、支柱を太く丈夫にしなければならず、太い支柱では入浴するのに不便であり、また浴槽に入れる湯の量に関わらず高い支柱をもうけるのは利便性を失う。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたもので、少なくとも脚上部と脚下部を含む同軸上に伸縮可能な4本の脚と、その脚上部にスライド可能に設けられた可動支持材と、2本の棒で回転自在なX字状に組まれ、そのそれぞれの下部先端が前記脚下部に回転できるように固定され、それぞれの上部先端が可動支持材に回転できるように固定されることによって異なる2本の脚に跨って連結された少なくとも3組の連結機構と、底面を持った袋状に構成され、上方開口部の対向する2辺に2本の脚の先端に結合される固定バーをそれぞれ有した防水性のシート浴槽とを備え、そのシート浴槽を脚と連結機構が包囲するように配置したものである。
【0006】
また本発明は上述の脚のうち1本には、3組の連結機構とあいまって立方体状空間を構成するように他の1本の脚に結合できるような連結部材が設けられ、あるいは脚下部には、脚を収納するパイプと、パイプの底面に設けられた下プレートと、パイプと下プレートに固定され前記連結機構の下部先端を軸支するアングルから構成された脚ベースを設け、より好ましくは、連結部材はX字状に組まれた2本の棒で構成し、脚の1本に蝶番状の回転部材で固定され、連結部材が結合される他の脚には可動支持材近傍において連結部材の回動が規制されるようにその連結部材の他端上方を覆うスライド部材が設けたもので、更には連結部材には、回転部材で固定された反対側端縁近傍に係止ピンが設けられ、連結部材が結合される他の脚のアングルと可動支持材には各々係止ピンが係止する有孔部が設けられており、可動支持材は前記連結部材の上部先端を軸支する上プレートを有し、連結部材は可動支持材の上プレート及び脚ベースの下プレートのそれぞれ内側に位置するように軸支されているものである。
【0007】
そしてまた本発明にあってシート浴槽は、側面に膨らみ防止用の伸縮しにくい輪状の紐を備え、また好ましくは、固定バーは前記脚の先端に挿入される固定用ピンを有したスライド結合部を設けたものである。
【発明の効果】
【0008】
このように本発明は脚を同軸上に伸縮可能とし、連結機構はスライド可能な可動支持材で支持し、シート浴槽の固定バーで脚の位置を固定できるので堅牢な骨格を得る事ができる。そして3組のX字状の連結機構と連結部材で立方体を構成するので、連結部材が出入り口となることが出来る。
【0009】
また脚下部には脚ベースを設けるので脚が地面に安定して支えられるだけではなく連結部材の端縁位置決めも行え、その連結部材を連結機構と同じくX字状の棒とすることでシート浴槽の水による膨張を抑えることが出来る。また連結部材を扉のように構成し、上部開き止め部材と、下部開き止め部材により扉の回転を規制できるので簡単に抜けどめをすることが出来、介護者にとっても動きやすい。そしてその扉となる連結部材の棒の先端に係止ピンを設けたので,給湯時のシート浴槽膨張による広がりを防止出来る。また上下プレートを設けて脚の内側に連結機構を設けることで折りたたんだ時に脚が外側に位置し連結機構がその内側に収納され持ち運びが容易になる。
【0010】
更にシート浴槽の側面に膨らみ防止用の紐を設けることで連結機構への負担が軽減され、固定バー側に脚に挿入される固定用ピンを設けることで、固定バーは入浴者や介護者が安全に捕まる場所にもなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う組立て風呂の一実施形態について説明する。図1は、本発明実施例の組立て風呂を斜め上から見た斜視図であり、図2は、組立て風呂用フレーム(100)の連結部材を開けた状態を斜め上から見た斜視図であり、図3は、組立て風呂用フレーム(100)を横から見た斜視図である。これらの図において、連結部材(8)はX字状に組まれた2本の棒で構成され、脚(1)の1本に蝶番状の回転部材(84)、(85)で固定され、反対側端縁近傍に係止ピンが設けられ、連結部材が結合される他の脚(1)に取り付けた脚ベース(3)のアングル(32)と可動支持材(2)のアングル(22)の有孔部(34)と(24)に差し込まれ、シート浴槽(5)の給湯時に発生する膨張による左右への広がりを防止する。
【0012】
また図4は図3の部分拡大図である。図5は斜め上から見たシート浴槽の拡幅時の斜視図であり、図6は組立て風呂の骨格成すフレームを示す斜視図である。これらにおいて(1)は、脚上部(11)と脚下部(12)からなる同軸上に伸縮可能な4本の脚で、ここでは2段伸縮としているが、3段、4段でも良い。但し強度上の問題からあまり多段にしないほうが良い。
【0013】
また可動支持材(2)はその脚上部(11)にスライド可能に設けられた可動支持材で上プレート(21)と上アングル(22)と上パイプ(23)で構成される。脚ベース(3)は脚下部(12)を収納する下パイプ(32)とパイプ底面に設けられた下プレート(31)と下パイプと下プレートに固定された連結機構の下部先端を軸支する下アングル(32)から構成される。
【0014】
連結機構(4)は2本の棒(41),(42)で回転自在なX字状に組まれた連結機構で、それぞれの下部先端(411),(412)が脚ベース(3)の下アングル(32)に回転できるように固定され、それぞれの上部先端(421),(422)が可動支持材(2)の上アングル(22)に回転できるように固定されることによって異なる2本の脚に跨って連結されている。このような連結機構(4)は少なくとも3組用いられる。
【0015】
またシート浴槽(5)は底面を持った袋状に構成され、上方開口部の対向する2辺(51),(52)に2本の脚(1)の先端に結合される固定バー(6)をそれぞれ有した防水性のシート浴槽である。そしてこれらの全体的な構成は、そのシート浴槽(5)を脚(1)と連結機構(4)が包囲するように配置されている。
以下、より詳細に実施例を説明する。
【実施例】
【0016】
図1を参照してこの発明に係る組立て風呂実施例を説明する。組立風呂(200)は少なくとも脚上部(11)と脚下部(12)を含む同軸上に伸縮可能な4本の脚を有している。そして、その脚の前記脚上部にスライド可能に設けられた可動支持材(2)を備えている。一方、2本の棒(41)、(42)で回転自在なX字状に組まれ、そのそれぞれの下部先端(411)(421)が前記脚下部に回転できるように固定され、それぞれの上部先端(412)、(422)が前記可動支持材に回転できるように固定されることによって異なる2本の前記脚に跨って連結された少なくとも3組の連結機構(4)を有し、組立て風呂用フレーム(100)を構成している。他方、底面を持った袋状に構成され上方開口部の対向する2辺(51)、(52)に、2本の脚(1)の先端に結合される固定バー(6)をそれぞれ有した防水性のシート浴槽(5)が用いられる。そのシート浴槽(5)を脚(1)と連結機構(4)が包囲するように配置されることで組立て風呂(200)が構成されている。以下組立て風呂(200)の各構成要素について詳細に説明する。
【0017】
組立て風呂用フレーム(100)は、アルミ、ステンレス、硬質プラスチック、チタン等のサビない材質とし、安全性の面で、丸パイプ型状をここでは用いているが、角パイプでも良い。
【0018】
また、前記連結機構(4)と連結部材(8)には、2本の棒で回転自在なX字状に組まれる接合部分に補強パイプまたは、充填材により水圧に耐える補強がなされている。さらに脚(1)のうち1本には、3組の連結機構(4)とあいまって立方体状空間を構成するように、他の1本の脚に結合できるような連結部材(8)がシート浴槽(5)を取り囲む形となり給湯によるシート浴槽の膨らみを緩和する役目を果たす。図1と図6、図10で示す。
【0019】
また、脚下部(12)には脚を収納するパイプ(33)と、そのパイプ(33)の底面に設けられた下プレート(31)と、パイプ(33)と下プレート(31)に固定され連結機構(4)の下部先端を軸支するアングル(32)から構成された脚ベース(3)を具備している。また連結機構(4)の下部先端(411)、(421)が脚下部(12)に取り付けた脚ベース(3)のアングル(33)に回転できるように固定され、さらにそれぞれの連結機構の上部先端(412)、(422)が前記可動支持材(2)のアングル(22)に回転できるように固定されることによって異なる2本の前記脚に跨って連結される。このような連結機構(4)は、図2、図3、図15に示されるが、少なくとも3組用意され脚(1)を支柱とした3壁を構成できる。
【0020】
また前記連結部材(8)はX字状に組まれた回転自在な2本の棒(81)、(82)と補強パイプ(83)で構成され、前記脚の1本に蝶番状の回転部材(84)、(85)をそれぞれの脚ベース(3)のアングル(32)と可動支持材(2)のアングル(22)に固定し、前記回転部材に連結部材(8)の下部先端(811)と上部先端(822)をそれぞれの回転部材に回転できるように固定し、さらに回転部材(84)と(85)に固定された反対側端縁近傍には係止ピン(86)、(87)が設けられ前期連結部材が結合される他の前記脚ベース(3)のアングルの有孔部(34)と可動支持材(2)のアングルの有孔部(24)に差し込み結合した後前記脚(1)のうち1本には可動支持材(2)脚ベース(3)の近傍には上下スライド可能な上部開き止部材(10)と下部開き止部材(101)が設けられており前記連結部材が結合された後前記開き止め部材(10)、(101)にて固定され、3組の前記連結機構(4)とあいまって立方体状空間を構成するので連結部材が出入口となることが出来ることを、図3と図4、図9に示す。
【0021】
また脚ベース(3)は、下プレート(31)とアングル(32)とパイプ(33)で構成され、脚が地面に安定して支えられ、下プレート(31)には水抜き穴(35)が設けられ水を溜めない構造になっている。図3と図14、図15に示す。
【0022】
可動支持材(2)は前記連結部材の上部先端を軸支する上プレート(21)を有し、前記連結部材は前記可動支持材のプレート及び前記脚ベース(3)の下プレート(31)のそれぞれ内側に位置するように軸支されている、また可動支持材(2)は上プレート(21)とアングル(22)とパイプ(23)とクッション(25)で構成され上プレート(21)とパイプ(23)の穴の径は脚上部(11)がスライド可能な穴の径と成されており、クッション(25)は上プレート(21)の上に貼付け衝撃緩和の役目をはたす。図6と図13、図15に示す
【0023】
さらに可動支持材(2)に上プレート(21)と脚ベース(3)に下プレート(31)を設けて脚(1)の内側に連結機構を設けることで、折畳んだ時に脚(1)が外側に位置し連結機構(4)がその内側に収納され持ち運びが容易になる。図13で示す。
【0024】
また、シート浴槽(5)は底面を持った袋状になった防水性のシートで構成され上方開口部の対向する2辺の(51)、(52)に2本の脚の先端に結合される固定バー(6)を取り付けた後、スライド結合部(7)を取り付けエンドキャップ(61)にて角当てを行う。さらにシート浴槽(5)は側面に膨らみ防止用の伸縮しにくい輪状の紐(53)を何段かに具備したことで、シート浴槽(5)を包囲する組立て風呂用フレーム(100)への負担が軽減される。紐(53)は、図では一巡するものしか図示していないが、平行に複数段設けてもよいし、平行にそして傾斜させて多段にもしくは交差させて設けてもよい。またシート浴槽(5)の四隅にはハトメにより孔が設けられておりバンド(54)をシート浴槽(5)と固定バー(6)の端部に取り付け、シート浴槽のたわみを防ぐ。図1と図2、図5、図11、図12で示す。
【0025】
またシート浴槽(5)と組立風呂用フレーム(100)を接続する固定バー(6)に取り付けたスライド結合部(7)は脚(1)の上部先端に取り付けた雄ネジキャップ(9)に取付け雌ネジ(72)をねじ込むことにより固定ピン(73)が上部に移動し、シート固定バー(6)を挟み込む型と成ることにより一層堅固になり、自在に大きさも調節できる。その状態を図7と図12、図16、図17で示す。
【0026】
組立て風呂用フレーム(100)を浴室の洗い場に設置し、上下にスライド自在な脚(11)を適切な高さに調節し脚(11)を右回しにより固定した後、シート浴槽(5)を床に敷き、バスチェアー設置後、足腰不自由な人を介助によりバスチェアーに座らせ、介護者により伸縮自在なシート浴槽(5)のシート固定バー(6)を引き上げ、スライド結合部(7)を風呂用フレーム(100)の脚(11)上部先端に取り付けた、雄ネジキャップ(9)に取付け雌ネジで固定し、連結部材(8)を閉めた後、上部開き止部材(10)と下部開き止部材(101)を設定した後シャワーにて給湯を行なう。その状況を図2と図8、図11、図18で示す。
【0027】
脚(1)は同軸上に伸縮可能な脚(11)を左に回すことでゆるんだ状態になり伸縮が自在となり、右に回すことで絞まった状態になり固定でき、組立て風呂の大きさ調整の役目もはたす。その状態を図13と図14、図15、図16で示す。
【0028】
組立て風呂(200)の排水には、ホースをシート浴槽の内側に設けたホース受け(55)に差込み外側の手動ポンプまたは電動ポンプ等で排水を行う。図1と図10で示す。
【産業上の利用可能性】
【0029】
ますますの少子高齢化社会を向えようとしている今日、介護の中でも特に入浴介護は一番重労働で危険と背中合わせです。この大変な入浴介護を楽にしたいという思いは切実な願いでもあり、必要性はかなり高い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態による組立て風呂の斜め上から見た斜視図である。
【図2】シート浴槽を敷き連結部材が開いた状態の斜視図である。
【図3】組立風呂用フレーム100の連結部材が開いた状態の斜視図である。
【図4】図3の連結部材を回転部材にて取り付けた状態の拡大斜視図である。
【図5】シート浴槽に固定バーを取り付けた斜視図である。
【図6】組立風呂用フレーム100の骨格を成すフレームを示す斜視図である。
【図7】スライド結合部の断面図である。
【図8】上下開き止部材と連結部材の拡大部分斜視図である。
【図9】連結部材を横から見た拡大部分側面図である。
【図10】組立風呂を横から見た側面図である。
【図11】シート浴槽を縮めた横から見た側面図である。
【図12】固定バーの斜視図である。
【図13】収縮時の伸縮可能な組立風呂フレーム100の斜視図である。
【図14】伸縮可能な脚の内部構造と脚ベースを取り付けた斜視図である。
【図15】それぞれの構成部材の組合せ斜視図である。
【図16】組立風呂フレーム100の拡幅時と収縮時の平面図である。
【図17】組立風呂フレーム100の正面と横から見た拡幅時の側面図である。
【図18】側面から見た使用状況と浴室からの使用状況の側面図である
【符号の説明】
【0031】
1 脚
11 脚上部
12 脚下部
2 可動支持材
21 上プレート
22 アングル
23 パイプ
24 有孔部
25 クッション
3 脚ベース
31 下プレート
32 アングル
33 パイプ
34 有孔部
35 水抜き穴
4 連結機構
41 棒
42 棒
43 補強パイプ
411 下部先端
421 下部先端
412 上部先端
422 上部先端
5 シート浴槽
51 固定バー差込部
52 固定バー差込部
53 紐
54 バンド
55 ホース受け
6 固定バー
61 エンドキャップ
7 スライド結合部
71 固定バー差込金具
72 取付け雌ネジ
73 固定用ピン
74 結合金具
8 連結部材
81 棒
82 棒
83 補強パイプ
84 回転部材
85 回転部材
86 係止ピン
87 係止ピン
811 下部先端
822 上部先端
9 雄ネジキャップ
10 上部開き止部材
101 下部開き止部材
100 組立て風呂用フレーム
200 組立て風呂


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも脚上部と脚下部を含む同軸上に伸縮可能な4本の脚と、その脚の前記脚上部にスライド可能に設けられた可動支持材と、2本の棒で回転自在なX字状に組まれ、そのそれぞれの下部先端が前記脚下部に回転できるように固定され、それぞれの上部先端が前記可動支持材に回転できるように固定されることによって異なる2本の前記脚に跨って連結された少なくとも3組の連結機構と、底面を持った袋状に構成され、上方開口部の対向する2辺に、2本の前記脚の先端に結合される固定バーをそれぞれ有した防水性のシート浴槽とを具備し、そのシート浴槽を前記脚と前記連結機構が包囲するように配置されていることを特徴とする組立て風呂。
【請求項2】
前記脚のうち1本には、3組の前記連結機構とあいまって立方体状空間を構成するように他の1本の脚に結合できるような連結部材が設けられていることを特徴とする前記請求項1記載の組立て風呂。
【請求項3】
前記脚下部には、脚を収納するパイプと、パイプの底面に設けられた下プレートと、パイプと下プレートに固定され前記連結機構の下部先端を軸支するアングルから構成された脚ベースを具備していることを特徴とする前記請求項1記載の組立て風呂。
【請求項4】
前記連結部材はX字状に組まれた2本の棒で構成され、前記脚の1本に蝶番状の回転部材で固定され、前記連結部材が結合される他の前記脚には可動支持材近傍において連結部材の回動が規制されるように、その連結部材の他端上方を覆うスライド部材が設けられていることを特徴とする前記請求項2記載の組立て風呂。
【請求項5】
前記連結部材には、回転部材で固定された反対側端縁近傍に係止ピンが設けられ、前記連結部材が結合される他の前記脚の前記アングルと前記可動支持材には各々前記係止ピンが係止する有孔部が設けられていることを特徴とする前記請求項4記載の組立て風呂。
【請求項6】
前記可動支持材は前記連結部材の上部先端を軸支する上プレートを有し、前記連結部材は前記可動支持材の上プレート及び前記脚ベースの下プレートのそれぞれ内側に位置するように軸支されていることを特徴とする前記請求項3記載の組立て風呂。
【請求項7】
前記シート浴槽は、側面に膨らみ防止用の伸縮しにくい輪状の紐を具備していることを特徴とする前記請求項1記載の組立て風呂。
【請求項8】
前記固定バーは前記脚の先端に挿入される固定用ピンを有したスライド結合部を具備したことを特徴とする前記請求項1記載の組立て風呂。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2009−291408(P2009−291408A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−147941(P2008−147941)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(506206904)有限会社 TNK (2)
【Fターム(参考)】