説明

継手用のアダプタ

【課題】竹の子部に配管を組み付けた後でも、継手が破損した時には配管を残して継手だけを交換できるようにし、また、組み付けた配管に対し継手を適宜回動させられるようにする。さらに、径や材質の異なる配管であっても共通の継手を適用できるようにする。
【解決手段】竹の子部2を備えた継手1用のアダプタ10であり、基端面11に開口して継手1の竹の子部2を緩挿する緩挿孔12を内部に形成すると共に、この緩挿孔12に緩挿された竹の子部2に連通するように先端から基端側へ竹の子部13を形成してしてなり、その緩挿孔12の側壁を貫通する差込孔17を通しクリップ20を差し込んで緩挿孔12内へ突出させ、該クリップ20の突出した部分が竹の子部2に複数段形成されている円錐台形状のいずれかに係止することで、継手の竹の子部2に冠着されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂チューブ等を用いた比較的細径の配管に用いる継手に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂チューブやゴムホースなど比較的細径(φ50mm以下)の配管について他の配管や機器へ接続する際には、特許文献1にあるようないわゆる“竹の子”と一般に呼ばれる脱落防止形状を有した継手が使用されている。その竹の子継手に関し、エルボタイプの例を図7に示す。
【0003】
この図7に示す継手1は、図示せぬ2本の配管等を90°で接続するもので、一方の配管を組み付ける中空の竹の子部2と、この竹の子部2に90°で連通し、他方の配管又は機器を組み付ける円筒部3と、を備えている。
【0004】
円筒部3に対しては、差し込まれた配管或は機器の口部に周設されたフランジ等に係止する爪部4が180°間隔で2カ所に設けられており、これにより脱落が防止される。また、この例では、その爪部4の係止を解除するための解除ボタン5が設けられており、これを押し込むと爪部4が拡開して係止が解除されるようになっている。
【0005】
竹の子部2は、先端側から徐々に拡開する(先端に向けて先細りの)円錐台形状が複数段形成され、嵌挿された配管に対し抜き取る方向に力がかかると抵抗する、掛かり止めの役割をするようになっている。このため、竹の子部2に配管を一度組み付けると、これを抜くのは容易なことではなく、脱落が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−088164
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような継手1の竹の子部2に、可塑管である樹脂チューブを組み付けた場合、一度差し込んでしまうと取り外すことはまず無理である。したがって、継手1が破損してしまった場合、継手1だけを配管から外して取り替えることができず、配管を含めて配管アセンブリ全体で交換せざるを得ない。
【0008】
また、嵌挿した配管と竹の子部2とは圧着状態にあり互いに回転させることができないので、組み付けたときの角度のまま維持されることになる。このため、継手1のようなエルボタイプの場合、円筒部3へ組み付ける相手配管等の位置を考慮して、円筒部3が適切な向きとなるように予め竹の子部2と配管とを組み付けなければならない。接続相手に対して円筒部3の向きがずれると、その向きの修正のためには竹の子部2に組み付けた配管を捩らなければならず、経時劣化の点で好ましくない。
【0009】
さらに、竹の子部2は、上述のようにその外形にて配管を掛かり止めるものなので、組み付け対象の配管の寸法(内径)及び材質を特に考慮して設計する必要がある。しかし、配管の種類ごとに継手全体を別設計としていたのでは、部品共通化の妨げになる。逆に、継手に合わせて配管を決定していたのではアセンブリ全体の設計自由度に影響する。
【0010】
これらの課題に鑑みて本発明は、継手自体が破損してしまったときに、配管から竹の子部を取り外して継手だけを交換できるようにすると共に、竹の子部と配管とを組み付けた後でも互いに回動させられるようにすることを目的とする。また、径や材質の異なる配管であっても共通の継手を適用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明では、上記課題を解決するために、竹の子部の上に被せるようにして使用する継手用のアダプタを提案する。すなわち、配管を組み付ける少なくとも一つの竹の子部を備えた継手用のアダプタとして、基端面に開口して継手の竹の子部を緩挿する緩挿孔を内部に形成すると共に、この緩挿孔に緩挿された継手の竹の子部に連通するように、先端から基端側へ所定の長さの竹の子部を形成してしてなり、その緩挿孔周囲の側壁から緩挿孔内へ突出可能で且つ該側壁に引込可能とされ、緩挿孔内へ突出したときに継手の竹の子部に形成されている円錐台形状に係止する係止手段により、継手の竹の子部に冠着されるアダプタを提供する。
【0012】
このようなアダプタにおいて、本発明では、基端面の開口から緩挿孔内へ挿入したOリングを受けて支持する段部を緩挿孔周囲の壁面に周設し、そして、基端面の開口から緩挿孔内へ環状のスペーサを挿入して段部に支持されているOリングをそのスペーサの端面で挟持する構成とする。この場合のOリングは、継手の竹の子部と緩挿孔との液密を保つ役割で挿入され、段部とスペーサがその移動を規制する。また、スペーサは、その内径が継手の竹の子部を緩挿できる大きさとされる。
【0013】
スペーサは圧入や接着等で固定するようにしてもよいが、好ましくはOリングを交換できるように脱着可能とするのが良い。このための構造としては、基端面から段部に支持されているOリングに当接するまでの長さを持つと共に、緩挿孔内へ突出する係止手段を通すための切欠窓を形成したものとすることができる。これによると、切欠窓を通る係止手段がスペーサの移動を規制する手段としても機能する。さらにこの場合、基端面の開口周囲の一部に位置決め用の切欠部を形成し、この切欠部に嵌り込む位置決め突片をスペーサの対応部位に形成しておくと、切欠窓と差込孔との位置関係を必ず一致させられるようになり好ましい。
【0014】
係止手段は、弾性機構により側壁に出入りする言わばラチェット方式のようなものも考えられるが、好ましくは、緩挿孔周囲の側壁を貫通する差込孔を通し外部からクリップを差し込んで緩挿孔内へ突出させ、該クリップの緩挿孔内に突出した部分が継手の竹の子部に複数段形成されている円錐台形状のいずれかに係止する構成とすることが、機構が簡単で部品点数も少なくて良い。
【0015】
この継手用のアダプタは、継手の竹の子部を緩挿、つまり抜き差し及び回動可能に緩挿孔に挿入し、継手の竹の子部に対する係止手段の係止により脱落方向への移動を規制する構造である。したがって、たとえば係止手段が上記クリップの場合はその脱着により継手に組み付け又取り外すことが自在であり、且つ組み付けた状態でアダプタと継手とは互いに回動自在である。これにより、継手が損傷した場合、クリップを外してアダプタから継手を抜き出すことで、竹の子部に配管を組み付けたアダプタはそのまま残し、継手だけを交換することができる。また、アダプタと継手の竹の子部とは互いに回動自在になっているので、配管組み付け後でも自在に互いの向きを変えることができる。すなわち、上述のようにエルボタイプの継手であってもその向きに気を付ける必要はない。
【0016】
係止手段とするクリップについては、U字状のクリップとすることができる。特に、頭頂部分に凸部を有するU字状のクリップとすると、該クリップを確実に最後まで押し込める。また、U字状のクリップは、該U字状の一方の脚部を他方よりも長く形成した構成とすることができる。この場合、差込孔に対向させた貫通孔を緩挿孔周囲の側壁にさらに設け、差込孔を通しクリップを差し込んで係止させると貫通孔から突出する該クリップの長い方の脚部を内側へ曲げてかしめることで、当該クリップの抜けを防止する構造とする。より好適には、その貫通孔内にフックを形成し、差込孔を通しクリップを差し込んで係止させると貫通孔から突出する該クリップの長い方の脚部を折り曲げて、該貫通孔内のフックに掛け止めることで、当該クリップの抜けを防止する構造とし、保持力を高めることが可能である。あるいは、フック式を採用するのであれば、両脚の長さを揃えたU字状のクリップとすると共に、貫通孔内にフックを二つ形成し、貫通孔から突出したクリップの両脚部を折り曲げて、フックにそれぞれ掛け止めする構造としても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、脱着可能なアダプタを継手の竹の子部に冠着し、このアダプタの竹の子部に配管を組み付けるようにしたことにより、継手損傷の際には継手のみを交換することができる。また、継手の竹の子部はアダプタに緩挿されて回動自在になっているので、配管を組み付けた後でも継手の向きを変更し調整することができる。
さらに、形状の違う竹の子部を持つアダプタを用意すれば、同じ継手で異なる配管を接続することができる、すなわち、一つの継手の竹の子部形状を配管に合わせアダプタで変更できるようになるため、部品の共通化に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態を示した斜視図。
【図2】図1の実施形態の断面図。
【図3】(A)は図1中のアダプタ10の側面図、(B)は(A)と90°違う視点からのアダプタ10の側面図、(C)はアダプタ10の端面図、(D)はアダプタ10の断面図。
【図4】クリップ20の留め方の一例を示した要部断面図。
【図5】クリップ20の留め方の他の例を示した要部断面図。
【図6】クリップ20の留め方のさらに他の例を示した要部断面図。
【図7】従来からあるエルボタイプの継手を示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1に本発明の実施形態を分解斜視図で示し、その実施形態につき、図2には継手の竹の子部に冠着した状態の断面図、図3にはアダプタのみを側面図、端面図、断面図で示している。
継手1は、図7に示した従来品と同じもので、一方の配管を組み付ける中空の竹の子部2と、この竹の子部2に90°で連通し、他方の配管又は機器を組み付ける円筒部3と、を備えたエルボタイプである。竹の子部2は、先端側から徐々に拡開する円錐台形状が複数段形成された従来同様の形状を持つ。また、円筒部3に対しても従来同様に、差し込まれた配管或は機器の口部に周設されたフランジ等に係止する爪部4が180°間隔で2カ所に設けられている。また、その爪部4の係止を解除するための解除ボタン5が設けられており、これを押し込むと爪部4が拡開して係止が解除されるようになっている。
【0020】
この継手1の竹の子部2に冠着させるアダプタ10は、その基端面11に開口して継手1の竹の子部2を緩挿する緩挿孔12を内部に有し、そして、先端から基端側へ所定の長さ、本例ではアダプタ10の全長の半分程度の長さに竹の子部13が形成され、緩挿孔12に緩挿された竹の子部2と連通するようになっている。
【0021】
竹の子部13は、継手1の竹の子部2と同じく、先端側から徐々に拡開する(先端に向けて先細りの)円錐台形状が複数段形成され、嵌挿された配管に対し抜き取る方向に力がかかると抵抗する掛かり止めの役割をするようになっている。また、その最初の円錐台形状の終端にはOリング14が嵌め込まれ、配管との間の液密性を確保してある。
【0022】
この竹の子部13以外の部分、つまりアダプタ10の基端側半分程は円筒部15とされ、この内部に緩挿孔12が形成されている。本例の場合、継手1の竹の子部2とアダプタ10の竹の子部13とがほぼ同じ径を有するものとしてあるため、竹の子部13と円筒部15とを半々で形成してあるが、竹の子部13を継手1のものより大径とする場合は、円筒部15を設けず、アダプタ10の全長を竹の子部13とすることもできる。この場合、円筒部15を竹の子形状として、突出した竹の子部13を設けない形状(つまり図示の半部の長さ)でも良い。
【0023】
また本例では、円筒部15の基端部分に所定幅のフランジ16が周設され、配管外周に断熱材が巻かれた場合にその端部と当接して防水する役割を担っている(図2の想像線参照)。
【0024】
このような円筒部15、すなわち緩挿孔12周囲の側壁には、差込孔17と、これに対向させた貫通孔17’とを180°間隔で貫通させてある。この例の差込孔17は特に、他より肉厚のフランジ16の部分に形成されており、差し込んで装着したクリップ20の頭が突出しないよう工夫されている。また、対向2カ所の差込孔17と貫通孔17’とをこの例では同形状に形成したので、左右いずれの側からでもクリップ20を差し込むことができ、作業性が良くなっている。
【0025】
本例の係止手段をなすクリップ20はほぼU字状に作成され、差込孔17から差し込まれるとその両脚部21,22が緩挿孔12内に突出し、継手1の竹の子部2を挟持する。この竹の子部2を挟持した脚部21,22は、該竹の子部2に形成されている円錐台形状のうちの最後の円錐台形状の後端面に係止し、この係止により、アダプタ10の脱落方向への移動が規制される。
【0026】
また特に、クリップ20の頭頂部分には瘤状の凸部23が形成され、クリップ20を確実に最後まで押し込める形状に工夫されている。さらに、本例の脚部21,22は、一方の脚部21が他方より長く形成されており、この長い方の脚部21が、緩挿孔12を貫いて反対側の貫通孔17’にまで達し、外へ飛び出る。これにより、作業中に何らかの理由でクリップ20を抜くときには当該反対側に到達している脚部21を押し込めば抜くことができるので、作業性に優れたものとなっている。
【0027】
組み付けたクリップ20の抜けは、脚部21により防止される。たとえば、差込孔17と貫通孔17’とが同形状である場合、図4の要部断面図に示すように、差込孔17を通しクリップ20を差し込んで係止させると貫通孔17’から突出する長い方の脚部21を、ドライバ等の用具を利用して内側へ曲げてかしめる(矢示X)ことで、竹の子部2に巻き付く状態としてクリップ20の抜けを防止する。ただしこの場合、脚部21をかしめた後にスプリングバックの現象があって緩み、組み付けたクリップ20がどうしてもがたついてしまう。クリップ20が着脱方向にがたつくと、竹の子部2に当接する脚部21,22の範囲が小さく点接触のようになってしまい、係止の領域が十分ではなくなってアダプタ10の引き抜き耐性が低下する。
【0028】
そこで、図5に示すように、貫通孔17’内にフックfを形成し、長い方の脚部21を折り曲げてフックfに掛け止めるようにするのが良い。フックfは、貫通孔17’内に差し渡した棒状片のようなもので良い。このように脚部21をフックfに掛け止める構造とすれば、折り曲げた脚部21に多少のスプリングバックがあっても、組み付けたクリップ20にがたつきは発生し難い。これは、脚部21をフックfに折り曲げるとき、クリップ20全体を引きつけるような作用を得られること、スプリングバックがあっても、フックfに引っ掛かっている折り曲げ頂点の位置は変わらないこと等により得られる効果である。がたつきが無くなることにより、クリップ20は、凸部23脇の肩部から脚部21,22へかけて広範囲で竹の子部2に当接し、係止の領域を十分に広くとることができ、アダプタ10の引き抜き耐性が向上し、組み付け品質を安定させることができる。
【0029】
さらにこの応用例として、図6に示すように、貫通孔17’内に二つのフックf1,f2を設けるようにしてもよい。この場合のクリップ20は、両方の脚部21,22が同じ長さとされ、それぞれ折り曲げてフックf1,f2に掛け止められるだけの長さを持つ。
【0030】
本実施形態ではさらに、緩挿孔12を囲繞する側壁の壁面に段部18が周設されており、ここに、基端面11の開口から緩挿孔12に挿入されたOリング30が受け止められ支持される。そして、基端面11の開口から挿入されたスペーサ31の端面32が、段部18に支持されたOリング30を挟持する。これにより、竹の子部2との液密を確保するOリング30が移動を規制されることになる。なお、このスペーサ30の内径は、継手1の竹の子部2を緩挿する径である。
【0031】
スペーサ31は図2に示すごとく、基端面11から、段部18に支持されたOリング30に当接するまでの長さを持っており、180°間隔で2カ所の切欠窓33が基端側に開けられている。緩挿孔12内にスペーサ31を挿入した後、差込孔17からクリップ20を差し込むと、その脚部21,22は切欠窓33を通って反対側へ達することができる。そして当該切欠窓33を通っているクリップ20が、スペーサ31の脱落方向、つまり基端側への移動を規制することになる。
【0032】
このようにスペーサ31に切欠窓33を備える場合、該切欠窓33と差込孔17との位置を一致させる必要がある。そこで本例では、基端面11の開口周囲の一部に、位置決め用の切欠部19を形成すると共に、この切欠部19と対応するスペーサ31の部位に位置決め突片34を突設し、この突片34が切欠部19に嵌り込むことで常に位置決めが行われるようにしてある。
【0033】
以上の構造をもつアダプタ10は、その竹の子部13を樹脂チューブ等の可塑管に嵌挿すると、竹の子部13の円錐台形状の作用により、抜けが防止され液密性を保ってしっかりと組み付けられる。一方、当該アダプタ10は、継手1の竹の子部2を緩挿孔12に緩挿し、これにより、アダプタ10と竹の子部2とは互いに回動可能に組み付けられ、継手1の向きを組み付け後に変更することが可能である。且つ、クリップ20を抜き取れば簡単に竹の子部2から取り外すことができ、メンテナンス、継手交換を楽に行える。
【符号の説明】
【0034】
1 継手
2 竹の子部
3 円筒部
4 爪部
5 解除ボタン
10 アダプタ
11 基端面
12 緩挿孔
13 竹の子部
14 Oリング
15 円筒部
16 フランジ
17 差込孔
17’貫通孔
f,f1,f2 フック
18 段部
19 切欠部
20 クリップ
21,22 脚部
30 Oリング
31 スペーサ
32 端面
33 切欠窓
34 位置決め突片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管を組み付ける少なくとも一つの竹の子部を備えた継手用のアダプタであって、
基端面に開口して前記継手の竹の子部を緩挿する緩挿孔を内部に形成すると共に、この緩挿孔に緩挿された前記継手の竹の子部に連通するように、先端から基端側へ所定の長さの竹の子部を形成してなり、
前記緩挿孔周囲の側壁から前記緩挿孔内へ突出可能で且つ前記側壁に引込可能とされ、前記緩挿孔内へ突出したときに前記継手の竹の子部に形成されている円錐台形状に係止する係止手段により、前記継手の竹の子部に冠着され、
前記基端面の開口から前記緩挿孔内へ挿入したOリングを受けて支持する段部を前記緩挿孔周囲の壁面に周設し、そして、前記基端面の開口から前記緩挿孔内へ環状のスペーサを挿入して前記段部に支持されている前記Oリングをそのスペーサの端面で挟持するようにした、
ことを特徴とする継手用のアダプタ。
【請求項2】
前記スペーサは、前記基端面から前記段部に支持されている前記Oリングに当接するまでの長さを持つと共に、前記緩挿孔内へ突出する係止手段を通すための切欠窓を形成してあることを特徴とする請求項1記載の継手用のアダプタ。
【請求項3】
前記基端面の開口周囲の一部に位置決め用の切欠部を形成し、この切欠部に嵌り込む位置決め突片を前記スペーサの対応部位に形成したことを特徴とする請求項2記載の継手用のアダプタ。
【請求項4】
前記係止手段は、前記緩挿孔周囲の側壁を貫通する差込孔を通し外部からクリップを差し込んで前記緩挿孔内へ突出させ、該クリップの緩挿孔内に突出した部分が前記継手の竹の子部に複数段形成されている円錐台形状のいずれかに係止する構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の継手用のアダプタ。
【請求項5】
前記クリップがU字状で、その頭頂部分に凸部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の継手用アダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−122618(P2012−122618A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−75788(P2012−75788)
【出願日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【分割の表示】特願2010−86539(P2010−86539)の分割
【原出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000003908)UDトラックス株式会社 (1,028)
【出願人】(000111085)ニッタ株式会社 (588)
【Fターム(参考)】