説明

緑茶粉末、医薬品及び健康食品に添加する体内消化吸収の促進還元剤の製造法

【課題】 貝殻と天然ゼオライトとを電気炉で加熱焼成して混合したものを水溶液において加熱処理し、乾燥処理した後に粉砕し、これを緑茶粉末、医薬品及び健康食品等に添加することによって、体内の消化吸収を高める促進還元剤に関するものである。
【解決手段】 カキ殻等の二枚貝類の貝殻を最初電気炉で温度500℃で2時間焼成し、その後、温度を850℃で8時間加熱焼成したものと、天然ゼオライトを最初の温度350℃で5時間、その後、480℃で2時間加熱焼成したものとの、両者を混合し、これを水溶液に投入加熱して90℃で48時間経過後に含水比が0.3%以下に乾燥し、乾燥された混合物を平均粒形が10ミクロンに粉砕し、緑茶粉末、医薬品及び健康食品に添加使用することによって体内消化吸収の促進還元剤の製造法を特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カキ殻等の二枚貝類を電気炉で加熱焼成したものと、天然ゼオライト鉱石を加熱焼成されたものとを混合粉砕処理し、これを緑茶、医薬品及び各種の健康食品等に添加する体内消化吸収の促進還元剤の製造法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来この種のお茶類や食品を粉末にしたり微細にして、これをカプセルや打錠にして消化しやすいように加工して健康食品としていたが、ゼオライト置換焼成カルシウムを添加することで、酸化還元電位を著しく下げ還元するものである。
即ち、還元とは酸化の反対のことで、物質を酸化させない事でり、お茶や食品を還元すると体内では、養分の吸収代謝が数倍の吸収率になり、お茶や食品を還元するには、体内で栄養素を充分に活用する事になるものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の健康食品と云われるものは、鮮度や安全性のみを求められていて、含まれる養分の消化吸収を増大させる技術が無いため、この点については何等解決されない現状であった。ゼオライト置換焼成カルシウムは、還元力と殺菌力を持っていて強力な抗酸化の能力があるため、食品に含まれているミネラル、有機栄養素、ビタミン等を100%近く消化するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するために、カキ殻等の二枚貝類の貝殻を電気炉で最初に温度500℃で2時間焼成する。この貝殻を、さらに電気炉で温度850℃で8時間加熱焼成した貝殻を製造する。
また、天然ゼオライト鉱石を電気炉で最初の温度350℃で5時間加熱焼成した後に、480℃でさらに2時間加熱焼成して天然ゼオライトの焼成物を製造する。
さらに、焼成された該貝殻の98%と該天然ゼオライトの2%の割合で混合する。
そして、前記混合された該貝殻と該天然ゼオライトの焼成物を水溶液に投入し、加熱して90℃に保ち48時間経過後に含水比が0.3%以下になるまで乾燥処理したものを10ミクロン以下に粉砕形成し、この乾燥した粉体を緑茶粉末、医薬品及び一般の健康食品等に補助添加して体内消化の目的を果す吸収促進還元剤の製造法を提供するものである。
【発明の効果】
【0005】
以上説明したように、本発明で製造された吸収促進還元剤によれば、緑茶や食品にゼオライト置換焼成カルシウムを混合することによりお茶や食品の抗酸化(酸化防止)と共に人体内の消化吸収を著しく向上させる効果と、人体に極めて有効な働きをする効果もある。
そして、熱処理された貝殻の98%と天然ゼオライトの2%の割合で混合したので、天然ゼオライトの陽イオン交換作用によりカキ殻が持っている主にカルシウムや鉄、ナトリウム、亜鉛など十数種の金属(ミネラル)がイオン化して還元される。このような製法でできた還元物は、体内に取り込む事で体内の水分(体液)と反応して水素を発生させ、細胞を還元し体を酸化させない効果がある。また、体を酸化させないと、体が持っている免疫力を充分に発揮できるので、生活習慣病、老化などでも体を正常に保ち健康を保持できるもので、特に病気の人には多大な効果がある。
この製法で製造された還元物は、医薬品、健康食品、食料加工品などに添加することにより、鮮度保持、病原菌の殺菌など広範囲に使用できる効果もある。
その後、混合された該貝殻と該天然ゼオライトの焼成物を水溶液に投入して加熱して90℃に保ち48時間経過後に含水比が0.3%以下に乾燥後、混合物を10ミクロン以下に粉砕したので、液体にすることで表面積が大きくなり還元作用が増大し、食物やミネラル、水の吸収、消化代謝を促進させる効果がある。
なお、貝殻類の焼成カルシウムと天然ゼオライト置換焼成カルシウムとは、安全無害の食品添加物になっている。
従って、次のような効果がある。
1、体の還元、アレルギーの改善
2、体の還元、胃腸の改善
3、疲労回復
4、ビタミン系強い抗酸化力(ビタミンCの約200倍)
5、脳記憶力の増進
6、免疫力の正常化
7、病気の回復力
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明に係る緑茶粉末、医薬品及び健康食品に添加する体内消化吸収の促進還元剤によれば、健康食品、医薬品等のカプセル、打錠にして1日量を数回に分けて飲むことにより、体内の体液の水分と反応して細胞を還元し、酸化から細胞を守る抗酸化作用を促進して病気や老化を防ぐことができるものである。従って、細胞を還元し免疫力を正常にするので、自己治癒力を強化するものである。
【実施例】
【0007】
本発明を詳細に説明すると、カキ殻等の二枚貝類の貝殻を電気炉で初期温度500℃で2時間焼成した後、さらに温度を上昇させて850℃で8時間に亘って二枚貝類の貝殻を加熱焼成して加工する。
また、天然ゼオライトの鉱物を電気炉で最初の温度350℃で5時間加熱焼成し、その後、さらに480℃で2時間に亘って加熱焼成して加工する。
次に、前記加熱焼成加工された焼成物の貝殻の98%と、天然ゼオライト鉱物の2%との割合で混合する。
その後、混合された該貝殻と該天然ゼオライトの焼成物を水溶液に投入加熱して90℃に保持して48時間経過後させることによって、含水比が0.3%以下になるまで乾燥処理するものである。このことによって二枚貝類のカルシウム、鉄、ナトリウム等の金属元素がゼオライトの陽イオン交換作用によりイオン化される。
さらに、該貝殻と該天然ゼオライトとの混合された焼成物が含水比が0.3%以下に乾燥された混合物を10ミクロン以下に粉砕加工したものである。
そして、乾燥された混合物である還元物は、体内の水分と反応して水素を発生させて細胞を還元し、身体を酸化させないものである。
また、緑茶、医薬品、健康食品の酸化還元電位を下げ、体内での吸収消化代謝を著しく促進させ、含まれているミネラルや栄養素、ビタミン等を完全に近く摂取することができるので、これを添加すると優れた健康食品が達成されるものである。
さらに、本出願人が平成4年に取得した特許第1639901号の名称、飼料添加剤の製造法を高度に改良したものであり、現在も飼料添加剤として販売しており、飼料に添加することにより、特に豚、牛、鳥、養殖の魚等に、抗生物質やホルモン動物薬を全く使わずに病気にならない現状である。
さらに、カプセル等に入れて体内に取り込むと、体内での消化代謝を著しく促進させ、食物に含まれているミネラルや栄養素を完全に近く摂取することができるので、健康保持には最適のものである。水素は宇宙に最も多く存在する原子で、人体や環境等には全く安全無害なものである。
【実験例】
【0008】
茶粉末のみの場合(還元剤を使用しない場合のデータ)
エピガロカテキンガレート m/10ml 150mg
酸化還元電位 100mV
茶粉末+還元剤の場合(還元剤を使用した場合のデータ)
エピガロカテキンガレート 検出されない
酸化還元電位 −490mV
この結果はエピガロカテキンガレートが還元剤に還元され、還元剤と結合したため検出されなくなった。エピガロカテキンガレートは酸化し易い物質の為、還元剤と結合することで、体内で消化吸収を100%近く上昇させることができる。その他の栄養素やビタミン等も体内消化吸収が向上するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カキ殻等の二枚貝類の貝殻を電気炉で温度500℃で2時間焼成した後、さらに温度を上昇させて850℃で8時間加熱焼成した工程と、天然ゼオライトを電気炉で最初の温度350℃で5時間加熱焼成した後、さらに480℃で2時間加熱焼成した工程と、その後、加熱焼成された該貝殻の98%と該天然ゼオライトの2%との割合で混合した工程と、その後、混合された該貝殻と該天然ゼオライトとの焼成物を水溶液に投入加熱して90℃に保ち48時間経過後に含水比が0.3%以下に乾燥処理した工程と、その後、乾燥された混合物を平均粒形10ミクロンに粉砕形成した工程とよりなり緑茶粉末、医薬品及び健康食品に添加する体内消化吸収の促進還元剤の製造法。

【公開番号】特開2011−162528(P2011−162528A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40976(P2010−40976)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【出願人】(500321597)株式会社ウェッジ (2)
【出願人】(507383828)株式会社トモニ (1)
【Fターム(参考)】