縮小画像生成装置及びプログラム
【課題】互いに類似する縮小画像が生成された場合に、縮小画像を区別し易くする。
【解決手段】画像処理装置の一覧表示制御装置20において、サムネイル画像生成部23が文書ファイルのサムネイル画像を生成してサムネイル画像記憶部24に記憶し、グループ分類部26が互いに類似するサムネイル画像を1つのグループにまとめることによりサムネイル画像をグループに分類し、サムネイル画像生成部23が各グループについて文書ファイルの次ページのサムネイル画像を再生成する。その際、アイコン付加部27は、再生成されたサムネイル画像に対応する文書ファイルのページ番号を示すアイコンをサムネイル画像に付加し、互いに類似するサムネイル画像がなくなった場合、又は、文書ファイルの最終ページに達した場合に、表示制御部25が、サムネイル画像を表示するように制御する。
【解決手段】画像処理装置の一覧表示制御装置20において、サムネイル画像生成部23が文書ファイルのサムネイル画像を生成してサムネイル画像記憶部24に記憶し、グループ分類部26が互いに類似するサムネイル画像を1つのグループにまとめることによりサムネイル画像をグループに分類し、サムネイル画像生成部23が各グループについて文書ファイルの次ページのサムネイル画像を再生成する。その際、アイコン付加部27は、再生成されたサムネイル画像に対応する文書ファイルのページ番号を示すアイコンをサムネイル画像に付加し、互いに類似するサムネイル画像がなくなった場合、又は、文書ファイルの最終ページに達した場合に、表示制御部25が、サムネイル画像を表示するように制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縮小画像生成装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像記録装置において、類似画像データとキー画像データとを比較しやすくする技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、複数の検索対象画像データを記憶する記憶媒体を有する画像記録装置において、複数の検索対象画像データの中からキー画像データに類似する類似画像データを検索抽出し、検索抽出された類似画像データとキー画像データとを視覚的に区別できる態様で表示する。
【0003】
同一または類似の表示内容を、なるべく区別できるように表示する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2の技術では、取得された複数のジョブ名について、所定文字数(例えば4文字)以上分の文字列が共通するジョブ名があれば共通指定情報と判定し、共通指定情報があると判定すれば、各印刷データの属性情報を、共通指定情報とされたジョブ名にそれぞれ付加する加工を施す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−352780号公報
【特許文献2】特開2008−110524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、縮小画像を区別し易くすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段とを備え、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像の種類を示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の縮小画像生成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、当該2以上の文書のそれぞれの属性を示す縮小画像以外の2以上の文書情報を再生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の縮小画像生成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の版が異なれば、当該2以上の文書の少なくとも1つの文書の版を示す情報が付加された当該2以上の縮小画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の縮小画像生成装置である。
請求項5に記載の発明は、複数の文書の特定の部分に基づいて当該複数の文書の特定の部分にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段とを備え、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の前記特定の部分とは異なる他の部分にそれぞれ対応する2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、前記他の部分を特定する付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の縮小画像生成装置である。
請求項7に記載の発明は、複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と、前記2以上の縮小画像の互いに類似しない部分画像を抽出する抽出手段とを備え、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、前記抽出手段により抽出された前記部分画像を含む2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像が前記部分画像を含むことを示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の縮小画像生成装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する機能と、生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する機能とを実現させ、前記生成する機能では、前記判定する機能で互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項2の発明によれば、互いに類似する縮小画像を区別し易くするために用いられた縮小画像の種類を明らかにすることができる。
請求項3の発明によれば、縮小画像を用いて縮小画像を区別し易くできない場合であっても、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項4の発明によれば、文書の版以外の文書情報を用いて縮小画像を区別し易くできない場合であっても、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項5の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、縮小画像の部分画像を用いて区別し易くできなくても、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項6の発明によれば、互いに類似する縮小画像を区別し易くするために用いられた文書の部分を特定することができる。
請求項7の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、文書の他の部分の縮小画像を用いて区別し易くできなくても、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項8の発明によれば、互いに類似する縮小画像を区別し易くするために部分画像が用いられたことを明らかにすることができる。
請求項9の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態が適用される画像処理装置の構成例を示した図である。
【図2】第1の実施の形態の概略動作の説明で用いるサムネイル画像の一例を示した図である。
【図3】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図4】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図7】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図8】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図9】第1の実施の形態における一覧表示制御装置の機能構成例を示したブロック図である。
【図10】第1の実施の形態における一覧表示制御装置の動作例を示したフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態で記憶されるサムネイル画像管理テーブルの一例を示した図である。
【図12】第2の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図13】第2の実施の形態における一覧表示制御装置の機能構成例を示したブロック図である。
【図14】第2の実施の形態における一覧表示制御装置の動作例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像処理装置]
図1は、画像処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、操作パネル15と、画像読取部16と、画像形成部17と、通信インターフェースコントローラ(以下、「通信I/Fコントローラ」と表記する)18とを備える。
【0010】
CPU11は、ROM13等に記憶された各種プログラムをRAM12にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD14は、画像読取部16が読み取った画像データや画像形成部17における画像形成にて用いる画像データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル15は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
【0011】
画像読取部16は、紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。ここで、画像読取部16は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
【0012】
画像形成部17は、記録媒体に画像を形成する。ここで、画像形成部17は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/Fコントローラ18は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0013】
ところで、このような画像処理装置10に対して、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリを装着し、このUSBメモリに格納されている文書ファイルの1つを選択して印刷等を行う場合がある。
この場合、文書ファイルを選択するための情報を画像処理装置10の操作パネル15に一覧表示する方法としては、文書ファイル名を表示する方法、縮小画像の一例であるサムネイル画像を表示する方法、文書ファイルの種類を示すアイコンを表示する方法、文書情報(プロパティ)を表示する方法等がある。
【0014】
このうち、サムネイル画像を表示する方法には、表示される情報量も多いため、利用者が必要とする文書ファイルを直感的に選択し易いという利点はあるものの、次のような問題点もある。
即ち、通常、文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像が表示されるため、社内文書等の決まったフォーマットの表紙が付けられた複数の文書ファイルのサムネイル画像が殆ど同じになってしまい、見た目では目的の文書ファイルに辿り着けないことがあるという問題点である。
【0015】
そこで、本実施の形態では、比較的小さな操作パネル15上で文書ファイルを利用者に選択させる際に、利用者がより速く簡単に目的の文書に辿り着けるようにするための手法を提案する。
【0016】
尚、本明細書において「文書ファイル」とは、テキストを含む「文書」のデータをファイル化したもののみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データをファイル化したものも含めて「文書ファイル」としている。
また、文書ファイルの「バージョン」とは、文書ファイルの各改訂を識別する情報であり、文書ファイルの版のことである。
【0017】
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態における概略動作について説明する。
ここでは、操作パネル15に6つの文書ファイルのサムネイル画像を表示できる場合において、6つの文書ファイルのサムネイル画像を操作パネル15に表示する場合を考える。
図2は、6つの文書ファイルのサムネイル画像の一例を示したものである。
【0018】
これらの文書ファイルのサムネイル画像を操作パネル15に表示すると、通常は、上述したように、文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像が一覧表示される。
図3は、このときの操作パネル15上の表示例を示したものである。
この表示例では、1ページ目が同じ又は類似する文書ファイルが存在しているため、同じ又は類似するサムネイル画像が表示されている。従って、利用者が印刷を指示する際にどのサムネイル画像を選択すべきか判断し難くなっている。
【0019】
そこで、本実施の形態では、まず、作成された複数のサムネイル画像をそれぞれ比較し、類似するものをグループにまとめることにより、グループ化を行う。
図4は、このときのグループ化について示した図である。
ここでは、幾つかのサムネイル画像を囲む実線によりグループを表している。即ち、「doc1−1.ppt」、「doc1−2.ppt」、「doc2.ppt」は互いに類似するので、これらの文書ファイルをまとめてグループG11としている。また、「doc1−1.pdf」、「doc1−2.pdf」は互いに類似するので、これらの文書ファイルをまとめてグループG12としている。一方、「doc2.pdf」は他に類似するものがないため、1つの文書ファイルでグループG13としている。
【0020】
次に、複数の文書ファイルを含むグループについては、それらの文書ファイルのサムネイル画像が類似しないようにする処理を行う。
図5は、このような処理を行った後のサムネイル画像について示した図である。
図示するように、グループG11に含まれる3つの文書ファイルについては、それぞれの文書ファイルの2ページ目のサムネイル画像を作成している。そして、2ページ目であることを示すアイコン31を各サムネイル画像に付与している。
また、グループG12に含まれる2つの文書ファイルについても、それぞれの文書ファイルの2ページ目のサムネイル画像を作成している。そして、2ページ目であることを示すアイコン31を各サムネイル画像に付与している。
一方、グループG13は1つの文書ファイルしか含んでいないので、サムネイル画像の切り替えは行っていない。
【0021】
この状態で、サムネイル画像を再度比較し、類似するものをグループにまとめることにより、グループ化を行う。
図6は、このときのグループ化について示した図である。
ここでも、幾つかのサムネイル画像を囲む実線によりグループを表している。即ち、「doc1−1.ppt」、「doc1−2.ppt」は互いに類似するので、これらの文書ファイルをまとめてグループG21としている。一方、「doc2.ppt」、「doc1−1.pdf」、「doc1−2.pdf」、「doc2.pdf」は互いに類似しないので、それぞれ、1つの文書ファイルでグループG22,G23,G24,G25とするが、図示は省略している。
【0022】
このように、図6ではまだ、互いに類似するサムネイル画像が存在し、複数の文書ファイルを含むグループが残っている。そこで、上記同様、複数の文書ファイルを含むグループについては、次ページのサムネイル画像に切り替える処理を再度行う。
図7は、このような処理を行った後のサムネイル画像について示した図である。
図示するように、グループG21に含まれる2つの文書ファイルについては、それぞれの文書ファイルの3ページ目のサムネイル画像を作成している。そして、3ページ目であることを示すアイコン32を各サムネイル画像に付与している。
一方、グループG22,G23,G24,G25は1つの文書ファイルしか含んでいないので、サムネイル画像の切り替えは行っていない。
【0023】
この状態で、サムネイル画像を再度比較し、類似するサムネイル画像が存在しないので、その時点でのサムネイル画像を操作パネル15に表示する。
図8は、このときの操作パネル15上の表示例を示したものである。
【0024】
尚、図7の状態で、類似するサムネイル画像が存在し、かつ、これらのサムネイル画像に対応する文書ファイルの全てにおいて次ページが存在しない場合も考えられる。このような場合は、次ページのサムネイル画像は作成しない。また、類似するサムネイル画像が存在し、かつ、これらのサムネイル画像に対応する文書ファイルの一部において次ページが存在する場合も考えられる。このような場合は、次ページが存在する文書ファイルについてのみ、次ページのサムネイル画像を作成する。更に、全てのグループに含まれる文書ファイルにおいて次ページが存在しない場合には、そこで処理を終了し、その時点でのサムネイル画像を操作パネル15に表示する。
【0025】
以下、このような概略動作を実現する画像処理装置10の一覧表示制御装置20について説明する。本実施の形態では、画像処理装置10において、ROM13に記憶されたプログラムをCPU11がRAM12に読み込んで実行することにより、縮小画像生成装置の一例としての一覧表示制御装置20を実現する。
まず、本実施の形態における一覧表示制御装置20の機能構成について説明する。
図9は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、一覧表示制御装置20は、サムネイル画像生成部23と、サムネイル画像記憶部24と、表示制御部25と、グループ分類部26と、アイコン付加部27とを含んでいる。このうち、サムネイル画像記憶部24は、例えばHDD14によって実現される。また、サムネイル画像生成部23、表示制御部25、グループ分類部26、アイコン付加部27は、CPU11がプログラムをROM13からRAM12に読み込んで実行することにより、実現される。
【0026】
サムネイル画像生成部23は、例えばUSBメモリから複数の文書ファイルを読み出し、これら複数の文書ファイルのそれぞれの指定されたページに画像処理を施すことにより、複数のサムネイル画像を生成する。本実施の形態では、縮小画像を生成する生成手段の一例として、サムネイル画像生成部23を設けている。
サムネイル画像記憶部24は、サムネイル画像生成部23が生成した複数のサムネイル画像を記憶する。また、複数のサムネイル画像を管理するサムネイル画像管理テーブルも記憶する。
表示制御部25は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像が操作パネル15に表示されるよう制御する。
【0027】
グループ分類部26は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像が互いに類似するかどうかを判定し、これら複数のサムネイル画像を、互いに類似するサムネイル画像を含む複数のグループに分類する。ここで、複数のサムネイル画像が互いに類似するかどうかの判定は、公知の手法によって行えばよい。例えば、2つのサムネイル画像の対応する画素の差分の全画素にわたっての二乗平均を算出し、この二乗平均が閾値より小さければ、2つのサムネイル画像が類似すると判定する手法が考えられる。また、互いに類似するサムネイル画像を含む複数のグループへの分類は、公知のクラスタリング手法を用いて行えばよい。本実施の形態では、互いに類似する縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段の一例として、グループ分類部26を設けている。
アイコン付加部27は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像のうちの指定されたサムネイル画像に対して、そのサムネイル画像に対応する文書ファイルのページ番号を示すアイコンを付加する。本実施の形態では、付加画像の一例としてアイコンを用いており、付加画像を付加する付加手段の一例として、アイコン付加部27を設けている。
【0028】
次に、本実施の形態における一覧表示制御装置20の動作について説明する。
図10は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作例の説明では、上記概略動作の説明とは異なり、複数のサムネイル画像を含むグループのみを「グループ」と称し、1つのサムネイル画像しか含まないグループは「グループ」と呼ばないものとする。
【0029】
一覧表示制御装置20では、まず、サムネイル画像生成部23が、例えばUSBメモリに格納された複数の文書ファイルのそれぞれの1ページ目のサムネイル画像を生成し、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ201)。
次に、グループ分類部26が、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像を、互いの類似度に応じてグループ化する(ステップ202)。
すると、グループ分類部26は、グループ(複数のサムネイル画像を含むグループ)ができたかどうかを判定する(ステップ203)。
【0030】
その結果、グループができたと判定されれば、グループ分類部26は、これらのグループの全てにおいてサムネイル画像に対応する文書ファイルに次ページがない、という状態にあるかどうかを判定する(ステップ204)。尚、このときの次ページの有無の判定は、サムネイル画像管理テーブルの情報(後述する最終ページフラグ)を参照することによって行われる。
ここで、そのような状態にないと判定されれば、グループ分類部26はサムネイル画像生成部23に制御を渡す。そして、サムネイル画像生成部23が、ステップ202で得られたグループのうちの1つのグループに着目し、そのグループに含まれる複数のサムネイル画像に対応する複数の文書ファイルの次ページの複数のサムネイル画像を生成し、前ページのサムネイル画像に代えて、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ205)。尚、このとき、そのグループに含まれる複数のサムネイル画像に対応する複数の文書ファイルの中に次ページがない文書ファイルがあれば、その文書ファイルについては、次ページのサムネイル画像を生成しなくてよい。
【0031】
そして、次ページの複数のサムネイル画像が生成されると、アイコン付加部27は、この生成された複数のサムネイル画像のそれぞれに対して、そのサムネイル画像に対応する文書ファイルのページ番号を示すアイコンを付加する(ステップ206)。ページが切り替わっていることを明示しないと、表示されている縮小画像が1ページ目の縮小画像であると誤解される虞があるからである。
その後、アイコン付加部27はグループ分類部26に制御を戻し、グループ分類部26が、最後のグループを処理したかどうかを判定する(ステップ207)。最後のグループを処理していなければ、ステップ205へ戻り、次のグループに着目して同様の処理を行う。また、最後のグループを処理していれば、ステップ202へ戻り、再度グループ化及び次ページのサムネイル画像の生成処理を行う。
【0032】
尚、ステップ203でグループができなかったと判定された場合、グループ分類部26は表示制御部25に制御を渡し、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ209)。
【0033】
また、ステップ204で、グループの全てにおいてサムネイル画像に対応する文書ファイルに次ページがない、という状態にあると判定された場合、グループ分類部26はサムネイル画像生成部23に制御を渡す。そして、サムネイル画像生成部23が、それらのグループに含まれる複数のサムネイル画像のそれぞれに文書ファイルの属性を示す文書情報を付加する(ステップ208)。
この場合、文書情報としては、文書ファイル名が考えられる。即ち、最後のページまで切り替えてもサムネイル画像が類似したままであれば、文書ファイル名をサムネイル画像に付加するとよい。
また、文書情報としては、文書ファイルのバージョンに関する情報も考えられる。複数の文書ファイルのバージョンの違いにより互いに類似する複数のサムネイル画像が生成されたと判断された場合、バージョンに関する情報をサムネイル画像に付加するとよい。例えば、最新バージョンであることを示す情報を、最新バージョンの文書ファイルのサムネイル画像に付加することが考えられる。或いは、それぞれの文書ファイルにそのバージョンを示す情報を付加してもよい。ここで、複数の文書ファイルのバージョンが違うかどうかを判断する方法としては、種々の方法がある。例えば、文書ファイル名の一部が共通し、文書ファイル名の異なる部分が数字列を含む場合に、複数の文書ファイルはバージョンが違うと判断する方法等である。
尚、これらの文書情報は、アイコンによって付加してもよい。また、サムネイル画像に文書情報を付加するのではなく、サムネイル画像を文書情報で置き換えるようにしてもよい。
その後、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ209)。
【0034】
ここで、サムネイル画像記憶部24にサムネイル画像と共に記憶されるサムネイル画像管理テーブルについて説明する。
図11は、サムネイル画像管理テーブルの一例を示した図である。
図示するように、サムネイル画像管理テーブルは、文書ファイル名と、現在ページと、最終ページフラグと、サムネイル画像名と、グループIDとを対応付けたものとなっている。
【0035】
文書ファイル名は、サムネイル画像に対応する文書ファイルの名称である。ここでは、全ての文書ファイルは同じフォルダに存在し、文書ファイルを文書ファイル名のみで特定できるものとしている。
現在ページは、サムネイル画像に対応する文書ファイルのページのページ番号である。
最終ページフラグは、現在ページがその文書ファイルの最終ページであることを示すフラグである。例えば、現在ページがその文書ファイルの最終ページでなければ「OFF」、現在ページがその文書ファイルの最終ページであれば「ON」がセットされる。
サムネイル画像名は、サムネイル画像の名称である。ここでは、全てのサムネイル画像は同じフォルダに存在し、サムネイル画像をサムネイル画像名のみで特定できるものとしている。
グループIDは、サムネイル画像を含むグループを識別する識別情報である。
【0036】
そして、(a),(b)は、図4〜7のようにサムネイル画像を切り替えていくときのサムネイル画像管理テーブルの内容の遷移を示した図である。
(a)は、ステップ201でサムネイル画像を生成したときのサムネイル画像管理テーブルを示している。ステップ201では文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像を生成するので、現在ページは全て「1」となっている。また、ステップ201でサムネイル画像を作成する際に、「doc1−1.ppt」、「doc1−2.ppt」、「doc2.ppt」、「doc1−1.pdf」、「doc1−2.pdf」の1ページ目が最終ページでないことと、「doc2.pdf」の1ページ目が最終ページであることとが分かる。従って、最初の5つの文書ファイルに対応する最終ページフラグは「OFF」となっており、最後の1つの文書ファイルに対応する最終ページフラグは「ON」となっている。尚、グループIDは、ステップ201でサムネイル画像が生成された時点では書き込まれておらず、ステップ202でサムネイル画像がグループに分類された時点で書き込まれる。
【0037】
また、(b)は、1回目のステップ205でグループG11の文書ファイルのサムネイル画像を生成し、2回目のステップ205でグループG12の文書ファイルのサムネイル画像を生成したときのサムネイル画像管理テーブルを示している。1回目及び2回目のステップ205ではG11及びG12の文書ファイルの2ページ目のサムネイル画像を生成するので、これらの文書ファイルに対応する現在ページは「2」となっている。また、1回目及び2回目のステップ205でサムネイル画像を作成する際に、これらの文書ファイルの2ページ目が最終ページでないことが分かるので、これらの文書ファイルに対応する最終ページフラグは「OFF」のままである。尚、グループIDは、1回目及び2回目のステップ205でサムネイル画像が生成された時点では書き換えられていないが、その後のステップ202でサムネイル画像がグループに分類された時点で書き換えられる。
【0038】
以上により、第1の実施の形態の説明を終了する。
尚、本実施の形態では、サムネイル画像を次ページのサムネイル画像に切り替えることを前提に、最終ページまで切り替えてもサムネイル画像が類似したままである場合にステップ208で文書情報を用いるようにしたが、この限りではない。
例えば、最初のステップ202でのグループ化で1つのグループに閾値以上のサムネイル画像が含まれることとなった場合に、ソフトウェアの判断により利用者に手間をかけることなく、そのグループについては文書情報を用いる方法へと切り替えてもよい。或いは、1つのグループに閾値以上のサムネイル画像が含まれることとなった場合に、利用者の操作により、そのグループについては文書情報を用いる方法へと切り替えてもよい。
また、サムネイル画像を次ページのサムネイル画像に切り替えることを前提とせずに文書情報を用いてサムネイル画像を区別し易くする方法を採用してもよい。この方法の場合、文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像を生成することを前提としてよい。即ち、この方法は、画像ファイルや動画ファイル等、ページの概念がないファイルにも適用可能である。
【0039】
更に、本実施の形態では、サムネイル画像をページ単位で切り替えたが、ページはあくまで文書ファイルの部分の一例である。例えば、動画ファイルのシーン単位でサムネイル画像を切り替えるような構成も考えられる。
【0040】
[第2の実施の形態]
まず、第2の実施の形態における概略動作について説明する。
ここでも、サムネイル画像を作成した結果、互いに類似するサムネイル画像になってしまった場合を考える。
図12(a)は、互いに類似するサムネイル画像の一例を示したものである。
本実施の形態では、このように類似するサムネイル画像が作成された場合に、互いに類似しない特徴画像を抽出し、その特徴画像の部分を拡大した画像をサムネイル画像として一覧表示する。
図12(b)は、互いに類似しない特徴部分をサムネイル画像としたときの表示例を示したものである。この表示例では、特徴画像を拡大して表示していることを明示するアイコン33を各サムネイル画像に付与している。
【0041】
以下、このような概略動作を実現する画像処理装置10の一覧表示制御装置20について説明する。本実施の形態では、画像処理装置10において、ROM13に記憶されたプログラムをCPU11がRAM12に読み込んで実行することにより、縮小画像生成装置の一例としての一覧表示制御装置20を実現する。
まず、本実施の形態における一覧表示制御装置20の機能構成について説明する。
図13は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、一覧表示制御装置20は、サムネイル画像生成部23と、サムネイル画像記憶部24と、表示制御部25と、グループ分類部26と、アイコン付加部27と、特徴画像抽出部28とを含んでいる。このうち、サムネイル画像記憶部24は、例えばHDD14によって実現される。また、サムネイル画像生成部23、表示制御部25、グループ分類部26、アイコン付加部27、特徴画像抽出部28は、CPU11がプログラムをROM13からRAM12に読み込んで実行することにより、実現される。
【0042】
サムネイル画像生成部23は、例えばUSBメモリから複数の文書ファイルを読み出し、これら複数の文書ファイルのそれぞれの指定されたページに画像処理を施すことにより、複数のサムネイル画像を生成する。また、本実施の形態では、後述する特徴画像抽出部28が抽出した特徴部分の画像を拡大したサムネイル画像も生成する。本実施の形態では、縮小画像を生成する生成手段の一例として、サムネイル画像生成部23を設けている。
サムネイル画像記憶部24、表示制御部25、グループ分類部26については、第1の実施の形態で説明したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
特徴画像抽出部28は、グループ分類部26により同じグループに分類された複数のサムネイル画像から互いに類似しない特徴部分の画像(以下、「特徴画像」という)を抽出する。本実施の形態では、部分画像の一例として、特徴画像を用いており、部分画像を抽出する抽出手段との一例として、特徴画像抽出部28を設けている。
アイコン付加部27は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像のうちの指定されたサムネイル画像に対して、そのサムネイル画像が特徴画像を拡大したものであることを示すアイコンを付加する。本実施の形態では、付加画像の一例としてアイコンを用いており、付加画像を付加する付加手段の一例として、アイコン付加部27を設けている。
【0043】
次に、本実施の形態における一覧表示制御装置20の動作について説明する。
図14は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作例の説明では、複数のサムネイル画像を含むグループのみを「グループ」と称し、1つのサムネイル画像しか含まないグループは「グループ」と呼ばないものとする。
【0044】
一覧表示制御装置20では、まず、サムネイル画像生成部23が、例えばUSBメモリに格納された複数の文書ファイルのそれぞれの1ページ目のサムネイル画像を生成し、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ221)。
次に、グループ分類部26が、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像を、互いの類似度に応じてグループ化する(ステップ222)。
すると、グループ分類部26は、グループ(複数のサムネイル画像を含むグループ)ができたかどうかを判定する(ステップ223)。
【0045】
その結果、グループができたと判定されれば、グループ分類部26は特徴画像抽出部28に制御を渡し、特徴画像抽出部28が、これらのグループの全てにおいて特徴画像がない、という状態にあるかどうかを判定する(ステップ224)。
ここで、そのような状態にないと判定されれば、特徴画像抽出部28は、ステップ222で得られたグループのうちの1つのグループに着目し、そのグループに含まれる複数のサムネイル画像の特徴画像を拡大した複数のサムネイル画像を生成し、ページ全体のサムネイル画像に代えて、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ225)。
【0046】
そして、特徴画像を拡大した複数のサムネイル画像が生成されると、アイコン付加部27は、この生成された複数のサムネイル画像のそれぞれに対して、そのサムネイル画像が特徴画像を拡大したものであることを示すアイコンを付加する(ステップ226)。特徴画像を拡大したものであることを明示しないと、表示されている縮小画像がページ全体の縮小画像であると誤解される虞があるからである。
その後、アイコン付加部27はグループ分類部26に制御を戻し、グループ分類部26が、最後のグループを処理したかどうかを判定する(ステップ227)。最後のグループを処理していなければ、ステップ225へ戻り、次のグループに着目して同様の処理を行う。また、最後のグループを処理していれば、そのまま処理を終了する。
【0047】
尚、ステップ223でグループができなかったと判定された場合、グループ分類部26は表示制御部25に制御を渡し、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ229)。
【0048】
また、ステップ224で、グループの全てにおいて特徴画像がない、という状態にあると判定された場合、グループ分類部26はサムネイル画像生成部23に制御を渡す。そして、サムネイル画像生成部23が、それらのグループに含まれる複数のサムネイル画像のそれぞれに文書ファイルの属性を示す文書情報を付加する(ステップ228)。尚、文書情報については、第1の実施の形態で説明したものと同様なので、ここでの説明は省略する。
その後、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ229)。
【0049】
尚、本実施の形態においてサムネイル画像と共に記憶されるサムネイル画像管理テーブルは、第1の実施の形態で説明したものとほぼ同様である。但し、本実施の形態では、文書ファイルのページの管理を行う必要がないので、ページ番号及び最終ページフラグの項目は必要ない。
【0050】
以上により、第2の実施の形態の説明を終了する。
尚、本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、サムネイル画像を次ページのサムネイル画像に切り替えることを前提とせずに、特徴画像を用いてサムネイル画像を区別し易くする方法を採用した。従って、この方法は、画像ファイルや動画ファイル等、ページの概念がないファイルにも適用可能である。
【0051】
ところで、第1及び第2の実施の形態では、互いに類似するサムネイル画像が生成された場合に、文書ファイルの次ページのサムネイル画像、サムネイル画像の特徴画像、文書ファイルの文書情報を示すサムネイル画像の何れかを再生成することにより、サムネイル画像が類似しないようにしたが、この限りではない。互いに類似するサムネイル画像が生成された場合に、これらのサムネイル画像の元となる文書ファイルに対応し互いに類似しない新たなサムネイル画像を再生成することにより、サムネイル画像が類似しないようにするような構成であれば、如何なる構成を採用してもよい。この場合、付加画像の一例であるアイコンは、この新たなサムネイル画像の種類を示すものであってよい。
【0052】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0053】
10…画像処理装置、20…一覧表示制御装置、23…サムネイル画像生成部、24…サムネイル画像記憶部、25…表示制御部、26…グループ分類部、27…アイコン付加部、28…特徴画像抽出部
【技術分野】
【0001】
本発明は、縮小画像生成装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像記録装置において、類似画像データとキー画像データとを比較しやすくする技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の技術では、複数の検索対象画像データを記憶する記憶媒体を有する画像記録装置において、複数の検索対象画像データの中からキー画像データに類似する類似画像データを検索抽出し、検索抽出された類似画像データとキー画像データとを視覚的に区別できる態様で表示する。
【0003】
同一または類似の表示内容を、なるべく区別できるように表示する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2の技術では、取得された複数のジョブ名について、所定文字数(例えば4文字)以上分の文字列が共通するジョブ名があれば共通指定情報と判定し、共通指定情報があると判定すれば、各印刷データの属性情報を、共通指定情報とされたジョブ名にそれぞれ付加する加工を施す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−352780号公報
【特許文献2】特開2008−110524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、縮小画像を区別し易くすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段とを備え、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像の種類を示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の縮小画像生成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、当該2以上の文書のそれぞれの属性を示す縮小画像以外の2以上の文書情報を再生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の縮小画像生成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の版が異なれば、当該2以上の文書の少なくとも1つの文書の版を示す情報が付加された当該2以上の縮小画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の縮小画像生成装置である。
請求項5に記載の発明は、複数の文書の特定の部分に基づいて当該複数の文書の特定の部分にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段とを備え、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の前記特定の部分とは異なる他の部分にそれぞれ対応する2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、前記他の部分を特定する付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の縮小画像生成装置である。
請求項7に記載の発明は、複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と、前記2以上の縮小画像の互いに類似しない部分画像を抽出する抽出手段とを備え、前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、前記抽出手段により抽出された前記部分画像を含む2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像が前記部分画像を含むことを示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の縮小画像生成装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する機能と、生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する機能とを実現させ、前記生成する機能では、前記判定する機能で互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項2の発明によれば、互いに類似する縮小画像を区別し易くするために用いられた縮小画像の種類を明らかにすることができる。
請求項3の発明によれば、縮小画像を用いて縮小画像を区別し易くできない場合であっても、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項4の発明によれば、文書の版以外の文書情報を用いて縮小画像を区別し易くできない場合であっても、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項5の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、縮小画像の部分画像を用いて区別し易くできなくても、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項6の発明によれば、互いに類似する縮小画像を区別し易くするために用いられた文書の部分を特定することができる。
請求項7の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、文書の他の部分の縮小画像を用いて区別し易くできなくても、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
請求項8の発明によれば、互いに類似する縮小画像を区別し易くするために部分画像が用いられたことを明らかにすることができる。
請求項9の発明によれば、互いに類似する縮小画像が生成された場合に、本構成を有していない場合に比較して、縮小画像を区別し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態が適用される画像処理装置の構成例を示した図である。
【図2】第1の実施の形態の概略動作の説明で用いるサムネイル画像の一例を示した図である。
【図3】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図4】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図7】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図8】第1の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図9】第1の実施の形態における一覧表示制御装置の機能構成例を示したブロック図である。
【図10】第1の実施の形態における一覧表示制御装置の動作例を示したフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態で記憶されるサムネイル画像管理テーブルの一例を示した図である。
【図12】第2の実施の形態の概略動作について説明するための図である。
【図13】第2の実施の形態における一覧表示制御装置の機能構成例を示したブロック図である。
【図14】第2の実施の形態における一覧表示制御装置の動作例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像処理装置]
図1は、画像処理装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、操作パネル15と、画像読取部16と、画像形成部17と、通信インターフェースコントローラ(以下、「通信I/Fコントローラ」と表記する)18とを備える。
【0010】
CPU11は、ROM13等に記憶された各種プログラムをRAM12にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD14は、画像読取部16が読み取った画像データや画像形成部17における画像形成にて用いる画像データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル15は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
【0011】
画像読取部16は、紙等の記録媒体に記録された画像を読み取る。ここで、画像読取部16は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
【0012】
画像形成部17は、記録媒体に画像を形成する。ここで、画像形成部17は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/Fコントローラ18は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0013】
ところで、このような画像処理装置10に対して、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリを装着し、このUSBメモリに格納されている文書ファイルの1つを選択して印刷等を行う場合がある。
この場合、文書ファイルを選択するための情報を画像処理装置10の操作パネル15に一覧表示する方法としては、文書ファイル名を表示する方法、縮小画像の一例であるサムネイル画像を表示する方法、文書ファイルの種類を示すアイコンを表示する方法、文書情報(プロパティ)を表示する方法等がある。
【0014】
このうち、サムネイル画像を表示する方法には、表示される情報量も多いため、利用者が必要とする文書ファイルを直感的に選択し易いという利点はあるものの、次のような問題点もある。
即ち、通常、文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像が表示されるため、社内文書等の決まったフォーマットの表紙が付けられた複数の文書ファイルのサムネイル画像が殆ど同じになってしまい、見た目では目的の文書ファイルに辿り着けないことがあるという問題点である。
【0015】
そこで、本実施の形態では、比較的小さな操作パネル15上で文書ファイルを利用者に選択させる際に、利用者がより速く簡単に目的の文書に辿り着けるようにするための手法を提案する。
【0016】
尚、本明細書において「文書ファイル」とは、テキストを含む「文書」のデータをファイル化したもののみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、データベース管理ソフトウェアや表計算ソフトウェアで記録されるデータ、その他の印刷可能な電子データをファイル化したものも含めて「文書ファイル」としている。
また、文書ファイルの「バージョン」とは、文書ファイルの各改訂を識別する情報であり、文書ファイルの版のことである。
【0017】
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態における概略動作について説明する。
ここでは、操作パネル15に6つの文書ファイルのサムネイル画像を表示できる場合において、6つの文書ファイルのサムネイル画像を操作パネル15に表示する場合を考える。
図2は、6つの文書ファイルのサムネイル画像の一例を示したものである。
【0018】
これらの文書ファイルのサムネイル画像を操作パネル15に表示すると、通常は、上述したように、文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像が一覧表示される。
図3は、このときの操作パネル15上の表示例を示したものである。
この表示例では、1ページ目が同じ又は類似する文書ファイルが存在しているため、同じ又は類似するサムネイル画像が表示されている。従って、利用者が印刷を指示する際にどのサムネイル画像を選択すべきか判断し難くなっている。
【0019】
そこで、本実施の形態では、まず、作成された複数のサムネイル画像をそれぞれ比較し、類似するものをグループにまとめることにより、グループ化を行う。
図4は、このときのグループ化について示した図である。
ここでは、幾つかのサムネイル画像を囲む実線によりグループを表している。即ち、「doc1−1.ppt」、「doc1−2.ppt」、「doc2.ppt」は互いに類似するので、これらの文書ファイルをまとめてグループG11としている。また、「doc1−1.pdf」、「doc1−2.pdf」は互いに類似するので、これらの文書ファイルをまとめてグループG12としている。一方、「doc2.pdf」は他に類似するものがないため、1つの文書ファイルでグループG13としている。
【0020】
次に、複数の文書ファイルを含むグループについては、それらの文書ファイルのサムネイル画像が類似しないようにする処理を行う。
図5は、このような処理を行った後のサムネイル画像について示した図である。
図示するように、グループG11に含まれる3つの文書ファイルについては、それぞれの文書ファイルの2ページ目のサムネイル画像を作成している。そして、2ページ目であることを示すアイコン31を各サムネイル画像に付与している。
また、グループG12に含まれる2つの文書ファイルについても、それぞれの文書ファイルの2ページ目のサムネイル画像を作成している。そして、2ページ目であることを示すアイコン31を各サムネイル画像に付与している。
一方、グループG13は1つの文書ファイルしか含んでいないので、サムネイル画像の切り替えは行っていない。
【0021】
この状態で、サムネイル画像を再度比較し、類似するものをグループにまとめることにより、グループ化を行う。
図6は、このときのグループ化について示した図である。
ここでも、幾つかのサムネイル画像を囲む実線によりグループを表している。即ち、「doc1−1.ppt」、「doc1−2.ppt」は互いに類似するので、これらの文書ファイルをまとめてグループG21としている。一方、「doc2.ppt」、「doc1−1.pdf」、「doc1−2.pdf」、「doc2.pdf」は互いに類似しないので、それぞれ、1つの文書ファイルでグループG22,G23,G24,G25とするが、図示は省略している。
【0022】
このように、図6ではまだ、互いに類似するサムネイル画像が存在し、複数の文書ファイルを含むグループが残っている。そこで、上記同様、複数の文書ファイルを含むグループについては、次ページのサムネイル画像に切り替える処理を再度行う。
図7は、このような処理を行った後のサムネイル画像について示した図である。
図示するように、グループG21に含まれる2つの文書ファイルについては、それぞれの文書ファイルの3ページ目のサムネイル画像を作成している。そして、3ページ目であることを示すアイコン32を各サムネイル画像に付与している。
一方、グループG22,G23,G24,G25は1つの文書ファイルしか含んでいないので、サムネイル画像の切り替えは行っていない。
【0023】
この状態で、サムネイル画像を再度比較し、類似するサムネイル画像が存在しないので、その時点でのサムネイル画像を操作パネル15に表示する。
図8は、このときの操作パネル15上の表示例を示したものである。
【0024】
尚、図7の状態で、類似するサムネイル画像が存在し、かつ、これらのサムネイル画像に対応する文書ファイルの全てにおいて次ページが存在しない場合も考えられる。このような場合は、次ページのサムネイル画像は作成しない。また、類似するサムネイル画像が存在し、かつ、これらのサムネイル画像に対応する文書ファイルの一部において次ページが存在する場合も考えられる。このような場合は、次ページが存在する文書ファイルについてのみ、次ページのサムネイル画像を作成する。更に、全てのグループに含まれる文書ファイルにおいて次ページが存在しない場合には、そこで処理を終了し、その時点でのサムネイル画像を操作パネル15に表示する。
【0025】
以下、このような概略動作を実現する画像処理装置10の一覧表示制御装置20について説明する。本実施の形態では、画像処理装置10において、ROM13に記憶されたプログラムをCPU11がRAM12に読み込んで実行することにより、縮小画像生成装置の一例としての一覧表示制御装置20を実現する。
まず、本実施の形態における一覧表示制御装置20の機能構成について説明する。
図9は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、一覧表示制御装置20は、サムネイル画像生成部23と、サムネイル画像記憶部24と、表示制御部25と、グループ分類部26と、アイコン付加部27とを含んでいる。このうち、サムネイル画像記憶部24は、例えばHDD14によって実現される。また、サムネイル画像生成部23、表示制御部25、グループ分類部26、アイコン付加部27は、CPU11がプログラムをROM13からRAM12に読み込んで実行することにより、実現される。
【0026】
サムネイル画像生成部23は、例えばUSBメモリから複数の文書ファイルを読み出し、これら複数の文書ファイルのそれぞれの指定されたページに画像処理を施すことにより、複数のサムネイル画像を生成する。本実施の形態では、縮小画像を生成する生成手段の一例として、サムネイル画像生成部23を設けている。
サムネイル画像記憶部24は、サムネイル画像生成部23が生成した複数のサムネイル画像を記憶する。また、複数のサムネイル画像を管理するサムネイル画像管理テーブルも記憶する。
表示制御部25は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像が操作パネル15に表示されるよう制御する。
【0027】
グループ分類部26は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像が互いに類似するかどうかを判定し、これら複数のサムネイル画像を、互いに類似するサムネイル画像を含む複数のグループに分類する。ここで、複数のサムネイル画像が互いに類似するかどうかの判定は、公知の手法によって行えばよい。例えば、2つのサムネイル画像の対応する画素の差分の全画素にわたっての二乗平均を算出し、この二乗平均が閾値より小さければ、2つのサムネイル画像が類似すると判定する手法が考えられる。また、互いに類似するサムネイル画像を含む複数のグループへの分類は、公知のクラスタリング手法を用いて行えばよい。本実施の形態では、互いに類似する縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段の一例として、グループ分類部26を設けている。
アイコン付加部27は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像のうちの指定されたサムネイル画像に対して、そのサムネイル画像に対応する文書ファイルのページ番号を示すアイコンを付加する。本実施の形態では、付加画像の一例としてアイコンを用いており、付加画像を付加する付加手段の一例として、アイコン付加部27を設けている。
【0028】
次に、本実施の形態における一覧表示制御装置20の動作について説明する。
図10は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作例の説明では、上記概略動作の説明とは異なり、複数のサムネイル画像を含むグループのみを「グループ」と称し、1つのサムネイル画像しか含まないグループは「グループ」と呼ばないものとする。
【0029】
一覧表示制御装置20では、まず、サムネイル画像生成部23が、例えばUSBメモリに格納された複数の文書ファイルのそれぞれの1ページ目のサムネイル画像を生成し、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ201)。
次に、グループ分類部26が、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像を、互いの類似度に応じてグループ化する(ステップ202)。
すると、グループ分類部26は、グループ(複数のサムネイル画像を含むグループ)ができたかどうかを判定する(ステップ203)。
【0030】
その結果、グループができたと判定されれば、グループ分類部26は、これらのグループの全てにおいてサムネイル画像に対応する文書ファイルに次ページがない、という状態にあるかどうかを判定する(ステップ204)。尚、このときの次ページの有無の判定は、サムネイル画像管理テーブルの情報(後述する最終ページフラグ)を参照することによって行われる。
ここで、そのような状態にないと判定されれば、グループ分類部26はサムネイル画像生成部23に制御を渡す。そして、サムネイル画像生成部23が、ステップ202で得られたグループのうちの1つのグループに着目し、そのグループに含まれる複数のサムネイル画像に対応する複数の文書ファイルの次ページの複数のサムネイル画像を生成し、前ページのサムネイル画像に代えて、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ205)。尚、このとき、そのグループに含まれる複数のサムネイル画像に対応する複数の文書ファイルの中に次ページがない文書ファイルがあれば、その文書ファイルについては、次ページのサムネイル画像を生成しなくてよい。
【0031】
そして、次ページの複数のサムネイル画像が生成されると、アイコン付加部27は、この生成された複数のサムネイル画像のそれぞれに対して、そのサムネイル画像に対応する文書ファイルのページ番号を示すアイコンを付加する(ステップ206)。ページが切り替わっていることを明示しないと、表示されている縮小画像が1ページ目の縮小画像であると誤解される虞があるからである。
その後、アイコン付加部27はグループ分類部26に制御を戻し、グループ分類部26が、最後のグループを処理したかどうかを判定する(ステップ207)。最後のグループを処理していなければ、ステップ205へ戻り、次のグループに着目して同様の処理を行う。また、最後のグループを処理していれば、ステップ202へ戻り、再度グループ化及び次ページのサムネイル画像の生成処理を行う。
【0032】
尚、ステップ203でグループができなかったと判定された場合、グループ分類部26は表示制御部25に制御を渡し、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ209)。
【0033】
また、ステップ204で、グループの全てにおいてサムネイル画像に対応する文書ファイルに次ページがない、という状態にあると判定された場合、グループ分類部26はサムネイル画像生成部23に制御を渡す。そして、サムネイル画像生成部23が、それらのグループに含まれる複数のサムネイル画像のそれぞれに文書ファイルの属性を示す文書情報を付加する(ステップ208)。
この場合、文書情報としては、文書ファイル名が考えられる。即ち、最後のページまで切り替えてもサムネイル画像が類似したままであれば、文書ファイル名をサムネイル画像に付加するとよい。
また、文書情報としては、文書ファイルのバージョンに関する情報も考えられる。複数の文書ファイルのバージョンの違いにより互いに類似する複数のサムネイル画像が生成されたと判断された場合、バージョンに関する情報をサムネイル画像に付加するとよい。例えば、最新バージョンであることを示す情報を、最新バージョンの文書ファイルのサムネイル画像に付加することが考えられる。或いは、それぞれの文書ファイルにそのバージョンを示す情報を付加してもよい。ここで、複数の文書ファイルのバージョンが違うかどうかを判断する方法としては、種々の方法がある。例えば、文書ファイル名の一部が共通し、文書ファイル名の異なる部分が数字列を含む場合に、複数の文書ファイルはバージョンが違うと判断する方法等である。
尚、これらの文書情報は、アイコンによって付加してもよい。また、サムネイル画像に文書情報を付加するのではなく、サムネイル画像を文書情報で置き換えるようにしてもよい。
その後、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ209)。
【0034】
ここで、サムネイル画像記憶部24にサムネイル画像と共に記憶されるサムネイル画像管理テーブルについて説明する。
図11は、サムネイル画像管理テーブルの一例を示した図である。
図示するように、サムネイル画像管理テーブルは、文書ファイル名と、現在ページと、最終ページフラグと、サムネイル画像名と、グループIDとを対応付けたものとなっている。
【0035】
文書ファイル名は、サムネイル画像に対応する文書ファイルの名称である。ここでは、全ての文書ファイルは同じフォルダに存在し、文書ファイルを文書ファイル名のみで特定できるものとしている。
現在ページは、サムネイル画像に対応する文書ファイルのページのページ番号である。
最終ページフラグは、現在ページがその文書ファイルの最終ページであることを示すフラグである。例えば、現在ページがその文書ファイルの最終ページでなければ「OFF」、現在ページがその文書ファイルの最終ページであれば「ON」がセットされる。
サムネイル画像名は、サムネイル画像の名称である。ここでは、全てのサムネイル画像は同じフォルダに存在し、サムネイル画像をサムネイル画像名のみで特定できるものとしている。
グループIDは、サムネイル画像を含むグループを識別する識別情報である。
【0036】
そして、(a),(b)は、図4〜7のようにサムネイル画像を切り替えていくときのサムネイル画像管理テーブルの内容の遷移を示した図である。
(a)は、ステップ201でサムネイル画像を生成したときのサムネイル画像管理テーブルを示している。ステップ201では文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像を生成するので、現在ページは全て「1」となっている。また、ステップ201でサムネイル画像を作成する際に、「doc1−1.ppt」、「doc1−2.ppt」、「doc2.ppt」、「doc1−1.pdf」、「doc1−2.pdf」の1ページ目が最終ページでないことと、「doc2.pdf」の1ページ目が最終ページであることとが分かる。従って、最初の5つの文書ファイルに対応する最終ページフラグは「OFF」となっており、最後の1つの文書ファイルに対応する最終ページフラグは「ON」となっている。尚、グループIDは、ステップ201でサムネイル画像が生成された時点では書き込まれておらず、ステップ202でサムネイル画像がグループに分類された時点で書き込まれる。
【0037】
また、(b)は、1回目のステップ205でグループG11の文書ファイルのサムネイル画像を生成し、2回目のステップ205でグループG12の文書ファイルのサムネイル画像を生成したときのサムネイル画像管理テーブルを示している。1回目及び2回目のステップ205ではG11及びG12の文書ファイルの2ページ目のサムネイル画像を生成するので、これらの文書ファイルに対応する現在ページは「2」となっている。また、1回目及び2回目のステップ205でサムネイル画像を作成する際に、これらの文書ファイルの2ページ目が最終ページでないことが分かるので、これらの文書ファイルに対応する最終ページフラグは「OFF」のままである。尚、グループIDは、1回目及び2回目のステップ205でサムネイル画像が生成された時点では書き換えられていないが、その後のステップ202でサムネイル画像がグループに分類された時点で書き換えられる。
【0038】
以上により、第1の実施の形態の説明を終了する。
尚、本実施の形態では、サムネイル画像を次ページのサムネイル画像に切り替えることを前提に、最終ページまで切り替えてもサムネイル画像が類似したままである場合にステップ208で文書情報を用いるようにしたが、この限りではない。
例えば、最初のステップ202でのグループ化で1つのグループに閾値以上のサムネイル画像が含まれることとなった場合に、ソフトウェアの判断により利用者に手間をかけることなく、そのグループについては文書情報を用いる方法へと切り替えてもよい。或いは、1つのグループに閾値以上のサムネイル画像が含まれることとなった場合に、利用者の操作により、そのグループについては文書情報を用いる方法へと切り替えてもよい。
また、サムネイル画像を次ページのサムネイル画像に切り替えることを前提とせずに文書情報を用いてサムネイル画像を区別し易くする方法を採用してもよい。この方法の場合、文書ファイルの1ページ目のサムネイル画像を生成することを前提としてよい。即ち、この方法は、画像ファイルや動画ファイル等、ページの概念がないファイルにも適用可能である。
【0039】
更に、本実施の形態では、サムネイル画像をページ単位で切り替えたが、ページはあくまで文書ファイルの部分の一例である。例えば、動画ファイルのシーン単位でサムネイル画像を切り替えるような構成も考えられる。
【0040】
[第2の実施の形態]
まず、第2の実施の形態における概略動作について説明する。
ここでも、サムネイル画像を作成した結果、互いに類似するサムネイル画像になってしまった場合を考える。
図12(a)は、互いに類似するサムネイル画像の一例を示したものである。
本実施の形態では、このように類似するサムネイル画像が作成された場合に、互いに類似しない特徴画像を抽出し、その特徴画像の部分を拡大した画像をサムネイル画像として一覧表示する。
図12(b)は、互いに類似しない特徴部分をサムネイル画像としたときの表示例を示したものである。この表示例では、特徴画像を拡大して表示していることを明示するアイコン33を各サムネイル画像に付与している。
【0041】
以下、このような概略動作を実現する画像処理装置10の一覧表示制御装置20について説明する。本実施の形態では、画像処理装置10において、ROM13に記憶されたプログラムをCPU11がRAM12に読み込んで実行することにより、縮小画像生成装置の一例としての一覧表示制御装置20を実現する。
まず、本実施の形態における一覧表示制御装置20の機能構成について説明する。
図13は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、一覧表示制御装置20は、サムネイル画像生成部23と、サムネイル画像記憶部24と、表示制御部25と、グループ分類部26と、アイコン付加部27と、特徴画像抽出部28とを含んでいる。このうち、サムネイル画像記憶部24は、例えばHDD14によって実現される。また、サムネイル画像生成部23、表示制御部25、グループ分類部26、アイコン付加部27、特徴画像抽出部28は、CPU11がプログラムをROM13からRAM12に読み込んで実行することにより、実現される。
【0042】
サムネイル画像生成部23は、例えばUSBメモリから複数の文書ファイルを読み出し、これら複数の文書ファイルのそれぞれの指定されたページに画像処理を施すことにより、複数のサムネイル画像を生成する。また、本実施の形態では、後述する特徴画像抽出部28が抽出した特徴部分の画像を拡大したサムネイル画像も生成する。本実施の形態では、縮小画像を生成する生成手段の一例として、サムネイル画像生成部23を設けている。
サムネイル画像記憶部24、表示制御部25、グループ分類部26については、第1の実施の形態で説明したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
特徴画像抽出部28は、グループ分類部26により同じグループに分類された複数のサムネイル画像から互いに類似しない特徴部分の画像(以下、「特徴画像」という)を抽出する。本実施の形態では、部分画像の一例として、特徴画像を用いており、部分画像を抽出する抽出手段との一例として、特徴画像抽出部28を設けている。
アイコン付加部27は、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像のうちの指定されたサムネイル画像に対して、そのサムネイル画像が特徴画像を拡大したものであることを示すアイコンを付加する。本実施の形態では、付加画像の一例としてアイコンを用いており、付加画像を付加する付加手段の一例として、アイコン付加部27を設けている。
【0043】
次に、本実施の形態における一覧表示制御装置20の動作について説明する。
図14は、本実施の形態の一覧表示制御装置20の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作例の説明では、複数のサムネイル画像を含むグループのみを「グループ」と称し、1つのサムネイル画像しか含まないグループは「グループ」と呼ばないものとする。
【0044】
一覧表示制御装置20では、まず、サムネイル画像生成部23が、例えばUSBメモリに格納された複数の文書ファイルのそれぞれの1ページ目のサムネイル画像を生成し、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ221)。
次に、グループ分類部26が、サムネイル画像記憶部24に記憶された複数のサムネイル画像を、互いの類似度に応じてグループ化する(ステップ222)。
すると、グループ分類部26は、グループ(複数のサムネイル画像を含むグループ)ができたかどうかを判定する(ステップ223)。
【0045】
その結果、グループができたと判定されれば、グループ分類部26は特徴画像抽出部28に制御を渡し、特徴画像抽出部28が、これらのグループの全てにおいて特徴画像がない、という状態にあるかどうかを判定する(ステップ224)。
ここで、そのような状態にないと判定されれば、特徴画像抽出部28は、ステップ222で得られたグループのうちの1つのグループに着目し、そのグループに含まれる複数のサムネイル画像の特徴画像を拡大した複数のサムネイル画像を生成し、ページ全体のサムネイル画像に代えて、サムネイル画像記憶部24に記憶する(ステップ225)。
【0046】
そして、特徴画像を拡大した複数のサムネイル画像が生成されると、アイコン付加部27は、この生成された複数のサムネイル画像のそれぞれに対して、そのサムネイル画像が特徴画像を拡大したものであることを示すアイコンを付加する(ステップ226)。特徴画像を拡大したものであることを明示しないと、表示されている縮小画像がページ全体の縮小画像であると誤解される虞があるからである。
その後、アイコン付加部27はグループ分類部26に制御を戻し、グループ分類部26が、最後のグループを処理したかどうかを判定する(ステップ227)。最後のグループを処理していなければ、ステップ225へ戻り、次のグループに着目して同様の処理を行う。また、最後のグループを処理していれば、そのまま処理を終了する。
【0047】
尚、ステップ223でグループができなかったと判定された場合、グループ分類部26は表示制御部25に制御を渡し、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ229)。
【0048】
また、ステップ224で、グループの全てにおいて特徴画像がない、という状態にあると判定された場合、グループ分類部26はサムネイル画像生成部23に制御を渡す。そして、サムネイル画像生成部23が、それらのグループに含まれる複数のサムネイル画像のそれぞれに文書ファイルの属性を示す文書情報を付加する(ステップ228)。尚、文書情報については、第1の実施の形態で説明したものと同様なので、ここでの説明は省略する。
その後、表示制御部25が、その時点でサムネイル画像記憶部24に記憶されている複数のサムネイル画像の一覧を操作パネル15に表示するよう制御する(ステップ229)。
【0049】
尚、本実施の形態においてサムネイル画像と共に記憶されるサムネイル画像管理テーブルは、第1の実施の形態で説明したものとほぼ同様である。但し、本実施の形態では、文書ファイルのページの管理を行う必要がないので、ページ番号及び最終ページフラグの項目は必要ない。
【0050】
以上により、第2の実施の形態の説明を終了する。
尚、本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、サムネイル画像を次ページのサムネイル画像に切り替えることを前提とせずに、特徴画像を用いてサムネイル画像を区別し易くする方法を採用した。従って、この方法は、画像ファイルや動画ファイル等、ページの概念がないファイルにも適用可能である。
【0051】
ところで、第1及び第2の実施の形態では、互いに類似するサムネイル画像が生成された場合に、文書ファイルの次ページのサムネイル画像、サムネイル画像の特徴画像、文書ファイルの文書情報を示すサムネイル画像の何れかを再生成することにより、サムネイル画像が類似しないようにしたが、この限りではない。互いに類似するサムネイル画像が生成された場合に、これらのサムネイル画像の元となる文書ファイルに対応し互いに類似しない新たなサムネイル画像を再生成することにより、サムネイル画像が類似しないようにするような構成であれば、如何なる構成を採用してもよい。この場合、付加画像の一例であるアイコンは、この新たなサムネイル画像の種類を示すものであってよい。
【0052】
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0053】
10…画像処理装置、20…一覧表示制御装置、23…サムネイル画像生成部、24…サムネイル画像記憶部、25…表示制御部、26…グループ分類部、27…アイコン付加部、28…特徴画像抽出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置。
【請求項2】
前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像の種類を示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の縮小画像生成装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、当該2以上の文書のそれぞれの属性を示す縮小画像以外の2以上の文書情報を再生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の縮小画像生成装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の版が異なれば、当該2以上の文書の少なくとも1つの文書の版を示す情報が付加された当該2以上の縮小画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の縮小画像生成装置。
【請求項5】
複数の文書の特定の部分に基づいて当該複数の文書の特定の部分にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の前記特定の部分とは異なる他の部分にそれぞれ対応する2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置。
【請求項6】
前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、前記他の部分を特定する付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の縮小画像生成装置。
【請求項7】
複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と、
前記2以上の縮小画像の互いに類似しない部分画像を抽出する抽出手段と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、前記抽出手段により抽出された前記部分画像を含む2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置。
【請求項8】
前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像が前記部分画像を含むことを示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の縮小画像生成装置。
【請求項9】
コンピュータに、
複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する機能と、
生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する機能と
を実現させ、
前記生成する機能では、前記判定する機能で互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成させるためのプログラム。
【請求項1】
複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置。
【請求項2】
前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像の種類を示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の縮小画像生成装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、当該2以上の文書のそれぞれの属性を示す縮小画像以外の2以上の文書情報を再生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の縮小画像生成装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の版が異なれば、当該2以上の文書の少なくとも1つの文書の版を示す情報が付加された当該2以上の縮小画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の縮小画像生成装置。
【請求項5】
複数の文書の特定の部分に基づいて当該複数の文書の特定の部分にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書の前記特定の部分とは異なる他の部分にそれぞれ対応する2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置。
【請求項6】
前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、前記他の部分を特定する付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の縮小画像生成装置。
【請求項7】
複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する判定手段と、
前記2以上の縮小画像の互いに類似しない部分画像を抽出する抽出手段と
を備え、
前記生成手段は、前記判定手段により互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、前記抽出手段により抽出された前記部分画像を含む2以上の新たな縮小画像を再生成することを特徴とする縮小画像生成装置。
【請求項8】
前記生成手段により再生成された前記2以上の新たな縮小画像に対して、当該2以上の新たな縮小画像が前記部分画像を含むことを示す付加画像を付加する付加手段を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の縮小画像生成装置。
【請求項9】
コンピュータに、
複数の文書に基づいて当該複数の文書にそれぞれ対応する複数の縮小画像を生成する機能と、
生成された前記複数の縮小画像に、互いに類似する2以上の縮小画像が含まれるかどうかを判定する機能と
を実現させ、
前記生成する機能では、前記判定する機能で互いに類似する2以上の縮小画像が含まれると判定された場合に、当該2以上の縮小画像に代えて、当該2以上の縮小画像の元となる2以上の文書にそれぞれ対応し、互いに類似しない2以上の新たな縮小画像を再生成させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−8644(P2012−8644A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141688(P2010−141688)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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