説明

置換キノキサリンタイプ架橋ピペリジン化合物とその使用

本発明は置換キノキサリンタイプ架橋ピペリジン化合物、有効量の置換キノキサリンタイプ架橋ピペリジン化合物を含有する組成物、および治療または予防が必要な動物に有効量の置換キノキサリンタイプ架橋ピペリジン化合物を投与することを特徴とする、疼痛などの病状を治療または予防する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I’):
【化1】


(式中、Rはそれぞれ独立してハロゲンから選択され、
aは0、1または2から選択される整数であり、
bは0または1から選択される整数であり、
はそれぞれ独立して−H、−OH、−(C−C)アルキル、−C(ハロゲン)、またはハロゲンから選択され、
は−(C−C14)シクロアルキルまたは−(C−C14)ビシクロアルキルであり、それぞれは1、2または3個の独立して選択されるR基で置換されており、
はそれぞれ独立して−(C−C)アルキル、−(C−C)アルケニル、−(C−C)アルキニル、または−(C−C)シクロアルキルから選択される)
で示される化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項2】
式(I):
【化2】


(式中、Rはそれぞれ独立してハロゲンから選択され;
aは0、1または2から選択される整数であり;
bは0または1から選択される整数であり;
はそれぞれ独立して−H、−OH、−(C−C)アルキル、−C(ハロゲン)、またはハロゲンから選択され;
は−(C−C14)シクロアルキルまたは−(C−C14)ビシクロアルキルであり;および
ハロゲンはそれぞれ独立して−F、−Cl、−Br、または−Iから選択される)
で示される化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項3】
がそれぞれ独立して−H、−(C−C)アルキル、−C(ハロゲン)、またはハロゲンから選択される、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
がそれぞれ独立して−H、−CH、−CF、または−Fから選択される、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
がそれぞれ−Hである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
aが0または1の整数から選択される、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
化合物が、式(II):
【化3】


で示される化合物、またはその製薬上許容される誘導体である、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
が−Fである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
aが0である、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
化合物の3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸部分が、架橋ピペリジンの架橋に対してendo−またはexo−配置であり、好ましくはendo−配置である、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
が−(C−C12)シクロアルキルまたは−(C−C12)ビシクロアルキルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
が−(C−C12)ビシクロアルキルである、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
が−インダニル、−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−ペルヒドロナフタレニル、ビシクロ[3.3.1]ノニル、ビシクロ[4.2.1]ノニル、ビシクロ[3.3.2]デシル、ビシクロ[4.2.2]デシル、ビシクロ[4.3.1]デシル、ビシクロ[3.3.3]ウンデシル、ビシクロ[4.3.2]ウンデシル、またはビシクロ[4.3.3]ドデシルである、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
がビシクロ[3.3.1]ノニルである、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
が2−ビシクロ[3.3.1]ノニルまたは3−ビシクロ[3.3.1]ノニルである、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
が架橋ピペリジンの架橋に対してendo−またはexo−配置であり、好ましくはexo−配置である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】

【化4】


である、請求項2〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
が−(C−C12)シクロアルキルであり、さらに好ましくはRが−シクロウンデシルである、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
bが0である、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
bが1である、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
式(I’)の化合物において、1、2または3個のR基が存在し、R基は各々独立して−(C−C)アルキル、−(C−C)アルケニル、および−(C−C)アルキニルから選択される、請求項1、3〜16または18〜20のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
式(I’)の化合物において、1、2または3個のR基が存在し、R基は各々独立して−(C−C)アルキル、および−(C−C)シクロアルキルから選択される、請求項1、3〜16または18〜20のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
式(I’)の化合物において、R基が各々メチルである、請求項1、3〜16または18〜22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
式(I’)の化合物において、1個のR基が存在する、請求項1、3〜16または18〜23のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
式(I’)の化合物において、−(C−C)アルキル、−(C−C)アルケニル、または−(C−C)アルキニルである1個のR基が存在する、請求項1、3〜16、18〜22または24のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
式(I’)の化合物において、(−C−C)アルキルまたは−(C−C)シクロアルキルである1個のR基が存在する、請求項1、3〜16、18〜22または24のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
式(I’)の化合物において、−メチル、−エチル、−n−プロピル、−iso−プロピル、−n−ブチル、−sec−ブチル、−iso−ブチル、または−tert−ブチルである1個のR基が存在する、請求項1、3〜16、18〜22または24〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
式(I’)の化合物において、−メチル、−エチル、−iso−プロピル、−iso−ブチルまたは−tert−ブチルである1個のR基が存在する、請求項1、3〜16、18〜22または24〜27のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
式(I’)の化合物において、−エチルである1個のR基が存在する、請求項1、3〜16、18〜22または24〜28のいずれかに記載の化合物。
【請求項30】
式(I’)の化合物において、−メチルである1個のR基が存在する、請求項1、3〜16、または18〜28のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
式(I’)の化合物において、架橋ピペリジンの窒素原子に結合するR基の炭素原子がR基により置換されていない、請求項1〜30のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
式(I’)の化合物において、RおよびRが一緒になって
【化5】


より好ましくは
【化6】


もっとも好ましくは
【化7】


を形成する、請求項1、3〜16、18〜28、30または31のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
式:
【化8】


で示される、請求項1記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項34】
式:
【化9】


で示される、請求項2記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項35】
式:
【化10】


で示される、請求項2記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項36】
式:
【化11】


で示される、請求項2記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項37】
式:
【化12】


で示される、請求項2記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項38】
式:
【化13】


で示される、請求項2記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項39】
式:
【化14】


で示される、請求項2記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
【請求項40】
製薬上許容される誘導体が、製薬上許容される塩である、請求項1〜39のいずれかに記載の化合物。
【請求項41】
製薬上許容される誘導体がp−トルエンスルホン酸塩、硫酸塩またはリン酸塩、好ましくはp−トルエンスルホン酸塩である、請求項1〜40のいずれかに記載の化合物。
【請求項42】
有効量の請求項1〜41のいずれかに記載の化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体および製薬上許容される担体または賦形剤を含有する組成物。
【請求項43】
ORL−1受容体が発現しうる細胞を、有効量の請求項1〜41のいずれかに記載の化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体に接触させることを特徴とする、細胞におけるORL−1受容体機能を調節する方法。
【請求項44】
化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体が、ORL−1受容体アゴニストとして作用する、請求項43記載の方法。
【請求項45】
化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体が、ORL−1受容体部分アゴニストとして作用する、請求項43記載の方法。
【請求項46】
化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体が、ORL−1受容体拮抗剤として作用する、請求項43記載の方法。
【請求項47】
有効量の請求項1〜41のいずれかに記載の化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体を、治療が必要な動物に投与することを特徴とする、動物における疼痛の治療方法。
【請求項48】
有効量の請求項1〜41のいずれかに記載の化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体を、治療が必要な動物に投与することを特徴とする、動物における記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療方法。
【請求項49】
有効量の請求項1〜41のいずれかに記載の化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体を含む容器を含有するキット。
【請求項50】
請求項1〜41のいずれかに記載の化合物または該化合物の製薬上許容される誘導体、および製薬上許容される担体または賦形剤を混合する工程を特徴とする、組成物の調製方法。
【請求項51】
疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に有用な医薬を製造するための、請求項1〜41のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項52】
疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に使用するための、請求項1〜41のいずれかに記載の化合物。
【請求項53】
請求項2〜41のいずれかに記載の化合物、ただし以下の化合物ではない。
4−(9−(ビシクロ[3.3.1]ノナン−1−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸、または4−(9−シクロデシル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸、または4−(9−シクロノニル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸、または4−(9−(ビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸、または4−(8−シクロデシル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2カルボン酸、または4−(8−(ビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸、または4−(8−シクロノニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸。

【公表番号】特表2011−528707(P2011−528707A)
【公表日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−519251(P2011−519251)
【出願日】平成21年7月20日(2009.7.20)
【国際出願番号】PCT/IB2009/006356
【国際公開番号】WO2010/010458
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(508150854)パーデュー、ファーマ、リミテッド、パートナーシップ (18)
【出願人】(000001926)塩野義製薬株式会社 (229)
【Fターム(参考)】